JP2003230294A - ブラシレスモータの制御装置 - Google Patents

ブラシレスモータの制御装置

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JP2003230294A
JP2003230294A JP2002022154A JP2002022154A JP2003230294A JP 2003230294 A JP2003230294 A JP 2003230294A JP 2002022154 A JP2002022154 A JP 2002022154A JP 2002022154 A JP2002022154 A JP 2002022154A JP 2003230294 A JP2003230294 A JP 2003230294A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシレスモータを駆動するときのAM帯の
ノイズを低減して、モータ駆動の効率を向上させる。 【解決手段】 回転子の回転数を指示する回転指示信号
を入力し、回転子を回転させる目標となる回転数目標値
とするデューティ比を算出するファン速変更目標値算出
回路28と、MOSFETQ4〜Q6に供給する駆動電
圧を補正する駆動電圧可変制御回路29と、ファン速変
更目標値算出回路28で算出されたデューティ比で、駆
動電圧可変制御回路29により補正された駆動電圧をデ
ューティ制御してMOSFETQ4〜Q6を駆動するP
WM出力回路32とを備える。このブラシレスモータの
制御装置において、駆動電圧可変制御回路29は、ファ
ン速変更目標値算出回路28で算出されるデューティ比
可変範囲のうち、所定の範囲における駆動電圧値を他の
範囲における駆動電圧値よりも低くする補正をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレスモータ
に供給する駆動電圧をデューティ制御して供給するブラ
シレスモータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電源供給回路とモータとの間
にMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Ef
fect Transistor)を配設し、MOSFETのゲート端
子に電源供給回路からの駆動電圧を供給して、モータに
駆動電圧を供給するようにしたモータ駆動回路が知られ
ている。このようなモータ駆動回路は、例えば特開平9
−236684号公報等にて知られている。
【0003】また、従来の他のモータ駆動回路では、モ
ータに供給する駆動電圧のデューティ比を調整し、MO
SFETをデューティ制御しながらモータを所望の回転
数にするものが知られている。このようなモータ駆動回
路では、デューティ比を設定するモータ駆動制御回路を
IC(Integrated Circuit)化し、このIC外部回路に
おいてAM帯のノイズを低減するようにしていた。
【0004】具体的には、電源からの駆動電圧をICに
供給する前に配設されたコモンモードコイルのターン数
の調整、フィルター内の電解コンデンサ容量の調整等を
行っていた。更に、従来では、FM帯のノイズを低減す
るために、MOSFETのドレイン−ソース間やゲート
−ドレイン間にコンデンサを設けたりしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
デューティ比の制御をするモータ駆動装置では、駆動電
圧のデューティ比を50%付近にすると、AM帯のノイ
ズが最大となり、これに対応するためにIC外部回路の
設計変更をすると、全デューティ比で回転数の影響が発
生する。このように、デューティ比によって発生するA
M帯のノイズを低減しようとすると、デューティ比を1
00%としても本来のモータトルクを得ることができず
にモータ駆動の効率が低下してしまう。
【0006】モータ駆動の効率が低下すると、デューテ
ィ比を100%とした全開状態時においてモータに多く
の熱が発生してモータの性能向上をすることが困難とな
ってしまう。
【0007】そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて
提案されたものであり、AM帯のノイズを低減して、モ
ータ駆動の効率を向上させることができるブラシレスモ
ータの制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項1に係るブラシレスモータの制御装置で
は、永久磁石を回転子とし、電機子巻き線を固定子とし
て、整流機構を磁極センサとスイッチング素子としたブ
ラシレスモータの制御をするブラシレスモータの制御装
置において、上記回転子の回転数を指示する回転指示信
号を入力し、上記回転子を回転させる目標となる回転数
目標値とするデューティ比を算出するデューティ比算出
手段と、上記スイッチング素子に供給する駆動電圧を補
正する電圧補正手段と、上記デューティ比算出手段で算
出されたデューティ比で、上記電圧補正手段により補正
された駆動電圧をデューティ制御して上記スイッチング
素子を駆動するデューティ制御手段とを備える。
【0009】このブラシレスモータの制御装置におい
て、上記電圧補正手段は、上記デューティ比算出手段で
算出されるデューティ比可変範囲のうち、所定の範囲に
おける駆動電圧値を他の範囲における駆動電圧値よりも
低くする補正をする。
【0010】
【発明の効果】請求項1に係るブラシレスモータの制御
装置によれば、デューティ比を制御してブラシレスモー
タの駆動力を制御する場合であっても、予め設定した所
定のデューティ比の範囲において駆動電圧を低くする補
正をすることにより、スイッチング素子がオン状態にな
るときのオン抵抗を高くすることができ、スイッチング
素子をスイッチングするときの振幅を小さくする。した
がって、このブラシレスモータの制御装置によれば、A
M帯のノイズが発生しやすいデューティ比の範囲におい
て駆動電圧を低くして、モータ駆動の効率を向上させる
ことができる。
【0011】また、このブラシレスモータの制御装置に
よれば、モータ種類の相違等の使用形態に応じてAM帯
ノイズを低減するために外部のフィルター回路を変更す
ることなく、AM帯ノイズを低減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0013】本発明は、例えば図1に示すように構成さ
れたブラシレスモータの制御装置に適用される。
【0014】ブラシレスモータの制御装置は、バッテリ
端子11からバッテリ電源が供給されるモータ制御回路
12、センサマグネット13、センサ信号検出回路14
を備える。
【0015】センサマグネット13は、ロータの回転位
置を示すために設けられ、ロータの回転中心に対し、N
極とS極の対が2対均等角度に配置され、ロータと一体
に回転するシャフトに取り付けられている。このセンサ
マグネット13の周囲には、センサマグネット13から
発生する磁界の方向を検出する3つのホールIC13a
〜13cがステータの内周に120度間隔で均等配置さ
れている。
【0016】センサ信号検出回路14は、センサマグネ
ット13の磁界方向の変化による検出信号が各ホールI
C13a〜13cから入力され、各検出信号を用いて反
転信号を生成し、非反転信号とともに、6本の信号をセ
ンサ信号としてモータ制御回路12に供給する。
【0017】モータ制御回路12は、センサ信号検出回
路14からのセンサ信号を参照して送風ファンの回転数
を算出し、算出した回転数と、回転指示信号(PWM
(Pulse Width Modulation)信号)で指示された回転数
との比較をして、送風ファンの回転数を制御する。
【0018】回転指示信号は、送風ファンの回転数を指
定する信号であり、そのデューティ(Duty)比が制
御されて、回転数を指定する。すなわち、回転動作信号
は、Hレベルの信号時間とLレベルの信号時間の比率
(Duty比)を変化させることで、送風ファンの回転
数を指定する。回転指示信号は、送風ファンを高回転数
で駆動させるときには高いデューティ比の信号となり、
送風ファンを低回転数で駆動させるときには低いデュー
ティ比の信号となる。
【0019】モータ制御回路12は、センサ信号に基づ
いてMOSFETQ1〜Q6をオンとオフの間で制御
し、オンとなるMOSFETの組み合わせで電機子コイ
ル15a〜15fを流れる電流の方向を切り替える。
【0020】つぎに、モータ制御回路12の詳細な構成
について図2を参照して説明する。
【0021】モータ制御回路12は、電圧入力がされる
第1フィルタ回路21と、アナログ信号として回転指示
信号が入力される第2フィルタ回路22と、ACC電圧
算出回路23とを備える。
【0022】モータ制御回路12は、図示しない電源回
路から電源が供給され第1フィルタ回路21によりフィ
ルタ処理を施して、ACC電圧算出回路23に供給す
る。ACC電圧算出回路23では、供給された電源電圧
を分圧して、分圧した電圧値を8ビットのデータDacc
として電圧補正値算出回路30に出力する。
【0023】モータ制御回路12は、図示しない空調制
御回路から、アナログ方式の回転指示信号が入力された
ときには、第2フィルタ回路22によりフィルタ処理を
してACC電圧算出回路23に供給し、ACC電圧算出
回路23によりディジタル方式の回転指示信号を作成し
てファン速目標値算出回路27に供給する。
【0024】また、モータ制御回路12は、センサ信号
検出回路14からのセンサ信号が入力される波形変換回
路24を備える。
【0025】波形変換回路24は、センサ信号検出回路
14からのセンサ信号を波形変換して、センサ信号SA
H、SAL、SBH、SBL、SCH、SCLを生成して、センサ信号SA
Hを回転数検出回路35に供給するとともに、全センサ
信号をLoサイド出力回路33及びHiサイド出力回路
34に供給する。
【0026】更に、モータ制御回路12は、ディジタル
信号の回転指示信号が入力されるディジタルフィルタ回
路25、デューティ比検出回路26、ファン速目標値算
出回路27、ファン速変更目標値算出回路28、駆動電
圧可変制御回路29を備える。
【0027】モータ制御回路12は、図示しない空調制
御回路からのディジタル方式の回転指示信号が入力され
ると、ディジタルフィルタ回路25によりフィルタ処理
をして、デューティ比検出回路26に供給する。
【0028】デューティ比検出回路26は、回転指示信
号の立ち上がり又は立ち下がりを検出することでパルス
周期を検出する。デューティ比検出回路26は、前パル
スの立ち下がりから次パルスの立ち上がりまでの時間、
すなわちON電圧レベル区間を検出し、パルス周期と、
検出した時間との比率あるデューティ比Ddutyを検出す
る。ここで、デューティ比Ddutyは、送風モータの回転
数を示す値となり、8ビットのデータで表現される。デ
ューティ比検出回路26は検出したデューティ比Dduty
をファン速目標値算出回路27に供給する。
【0029】ファン速目標値算出回路27は、デューテ
ィ比Ddutyを送風ファンの回転数に変換するための図3
に示すテーブルを有し、変換した送風ファンの回転数を
示すファン速目標値Dfanを算出する。このファン速目
標値算出回路27は、ファン速目標値Dfanを8ビット
(0〜255)のデータで表現して、ファン速変更目標
値算出回路28に供給する。
【0030】このファン速目標値算出回路27は、ファ
ン速目標値Dfanを決定するに際して、駆動電圧可変制
御回路29により駆動電圧を補正する範囲におけるファ
ン速目標値Dfanの値を補正する。すなわち、ファン速
変更目標値算出回路28は、駆動電圧可変制御回路29
によりMOSFETQに供給する駆動電圧値を下げる補
正をするときには、そのときのデューティ比を高くする
ようにファン速目標値Dfanを決定する。これにより、
ファン速変更目標値算出回路28は、電機子コイル15
に一定の電力を供給する制御をする。
【0031】ファン速変更目標値算出回路28は、送風
ファンが停止ファン速目標値Dfanまでに達するまでの
ファン速変更目標値Dsfanと時間との関係を示した図4
に示すようなテーブルを備えている。このファン速変更
目標値算出回路28は、テーブルを参照して時間に対す
るファン速変更目標値Dsfanを算出して、ファン速変更
目標値Dsfanを駆動電圧可変制御回路29に供給する。
このファン速変更目標値算出回路28は、オフ(0%)
から立ち上がったときに、ファン速目標値Dfanまでフ
ァン速度を次第に高くするように勾配遅延を設定してソ
フトスタート制御をする。
【0032】駆動電圧可変制御回路29は、ファン速変
更目標値Dsfanを参照して、ファン速変更目標値Dsfan
で設定されたデューティ比に応じてMOSFETQ4〜
MOSFETQ6のゲート端子に供給する駆動電圧を制
御する駆動電圧制御信号をLoサイド出力回路33に出
力する。この駆動電圧可変制御回路29は、ファン速目
標値算出回路27及びファン速変更目標値算出回路28
によるデューティ比可変範囲のうち、所定の範囲におけ
る駆動電圧値を他の範囲における駆動電圧値よりも低く
する補正をする。具体的には、駆動電圧可変制御回路2
9は、所定範囲での駆動電圧値を4Vにし、他の範囲の
駆動電圧値を12Vにする補正をする。なお、この駆動
電圧可変制御回路29による他の駆動電圧補正処理例に
ついては後述する。
【0033】更にまた、モータ制御回路12は、電圧補
正値算出回路30、基準データ作成回路31、PWM出
力回路32、Loサイド出力回路33及びHiサイド出
力回路34を備える。
【0034】基準データ作成回路31は、ブラシレスモ
ータ自体の電源電圧の中心電圧の大きさを8ビットデー
タで表現する基準データDrefを生成して電圧補正値算
出回路30に供給する。
【0035】電圧補正値算出回路30は、基準データ作
成回路31からの基準データDrefと電圧入力データDa
ccとの比率を検出し、検出した比率から目標値Dfan'を
補正し、8ビットデータで表現された補正値Dfan''を
生成する。すなわち、電圧補正値算出回路30は、 (Dref/Dacc)・Dfan'=Dfan'' で表現される演算をして補正値Dfan''を算出する。
【0036】PWM出力回路32は、8ビットの周期で
補正値Dfan''のデューティ比を、Loサイド出力回路
33及び図示しない外部のPWMモニタに出力する。
【0037】更にまた、モータ制御回路12は、回転数
検出回路35、オーバーラップ算出回路36、進角量算
出回路37、ロック判定回路38、ロック保護制御回路
39、出力判定回路40、出力オン/オフタイマー回路
41を備える。
【0038】回転数検出回路35は、センサマグネット
13の極数が2極であり、2周期分がロータの1周期と
なるため、2周期毎にカウントをしてロータ回転数の回
転周期Trを検出する。この回転数検出回路35は、検
出したロータの回転周期Trをオーバーラップ算出回路
36、進角量算出回路37、Loサイド出力回路33及
びHiサイド出力回路34に供給する。
【0039】オーバーラップ算出回路36は、回転周期
Trに基づいて、オーバーラップ量Toを決定する。こ
のオーバーラップ算出回路36は、回転周期Trに対す
るオーバーラップ量Toとを対応づけたテーブルを有
し、テーブルを参照してオーバーラップ量Toを決定す
る。オーバーラップ算出回路36は、決定したオーバー
ラップ量ToをLoサイド出力回路33及びHiサイド
出力回路34に出力する。
【0040】進角量算出回路37は、回転周期Trに基
づいて、進角制御をするための進角時間Tfを決定す
る。この進角量算出回路37は、回転周期Trに対する
進角時間Tfとを対応づけたテーブルを有し、テーブル
を参照して進角時間Tfを決定する。進角量算出回路3
7は、決定した進角時間TfをLoサイド出力回路33
及びHiサイド出力回路34に出力するとともに、外部
の進角量切替入力端子に供給する。
【0041】ロック判定回路38は、回転周期Trが所
定時間以上の場合に、Hi信号をロック判定信号として
ロック保護制御回路39に出力し、所定時間以下の場合
にLo信号を出力する。
【0042】出力判定回路40は、電圧補正値算出回路
30からの目標値Dfan''が入力され、目標値Dfan''が
「0」であるときにはLo信号を出力判定信号としてロ
ック保護制御回路39に出力し、目標値Dfan''が
「0」以外であるときにはHi信号を出力する。
【0043】出力オン/オフタイマー回路41は、ファ
ン速目標値算出回路27からのファン速目標値Dfanが
入力され、ファン速目標値Dfanが「0」から立ち上が
ったらカウントを開始して所定時間以上経過したらHi
信号を出力オン/オフタイマー信号としてロック保護制
御回路39に出力する。
【0044】ロック保護制御回路39は、ロック判定回
路38からのロック判定信号及び出力判定回路40から
の出力判定信号に従って論理演算を行い、ロック保護制
御信号を生成して出力する。このようなロック保護制御
回路39では、ロック保護をしているときに、出力判定
信号がローとなっても安定してロック保護を保持する。
【0045】Loサイド出力回路33及びHiサイド出
力回路34は、波形変換回路24からのセンサ信号、オ
ーバーラップ量Lo、回転周期Tr及びロック保護制御
信号に基づいて、MOSFETQ1〜MOSFETQ6
を開閉動作させる。
【0046】また、Loサイド出力回路33には、MO
SFETQ4〜MOSFETQ6をデューティ制御する
ためのPWM信号がPWM出力回路32から入力され
る。このLoサイド出力回路33は、PWM信号に従っ
てMOSFETQ4〜MOSFETQ6をオンオフする
タイミングを制御する駆動電圧を各ゲート端子に供給す
る。このとき、Loサイド出力回路33は、駆動電圧可
変制御回路29からの駆動電圧制御信号を入力して、予
め設定された所定の駆動電圧にしてMOSFETQ4〜
MOSFETQ6をオン状態にする。ここで、設定され
た所定の駆動電圧は、駆動電圧制御信号に応じて例えば
4[V]と12[V]とがある。
【0047】このように、駆動電圧可変制御回路29に
より駆動電圧を12Vから4Vにすることにより、ゲー
トがオン状態になるときのオン抵抗を高くすることがで
き、MOSFETQがスイッチングするときの振幅を小
さくする。
【0048】以上詳細に説明したように、ブラシレスモ
ータの制御装置によれば、デューティ比を制御してブラ
シレスモータの駆動力を制御する場合であっても、駆動
電圧可変制御回路29により予め設定した所定のデュー
ティ比の範囲において駆動電圧を低くする補正をするこ
とにより、MOSFETQのゲートがオン状態になると
きのオン抵抗を高くすることができ、MOSFETQを
スイッチングするときの振幅を小さくする。したがっ
て、このブラシレスモータの制御装置によれば、AM帯
のノイズが発生しやすいデューティ比の範囲において駆
動電圧を低くして、モータ駆動の効率を向上させること
ができる。
【0049】また、このブラシレスモータの制御装置に
よれば、モータ種類の相違等の使用形態に応じてAM帯
ノイズを低減するために外部のフィルター回路を変更す
ることなく、AM帯ノイズを低減することができる。
【0050】[駆動電圧補正処理]つぎに、上述したブ
ラシレスモータの制御装置において、駆動電圧可変制御
回路29により駆動電圧を補正する第1処理〜第5処理
について説明する。
【0051】第1処理では、駆動電圧可変制御回路29
は、図5に示すように、ファン速変更目標値Dsfanによ
り示されるデューティ比が最大出力近傍範囲外における
駆動電圧値を、デューティ比の最大出力近傍範囲の駆動
電圧値よりも低くする補正をする。すなわち、駆動電圧
可変制御回路29は、最大出力近傍範囲では駆動電圧を
12Vにし、最大出力近傍範囲外では駆動電圧を4Vに
する。
【0052】このように、駆動電圧可変制御回路29に
より最大出力近傍範囲外の駆動電圧を4Vに低下させる
補正を行うときには、駆動電圧の低下分の電力をブラシ
レスモータに供給するように、図3の最大出力近傍範囲
外におけるファン速目標値Dfanを高くするテーブルを
ファン速目標値算出回路27にて使用する。
【0053】このような第1処理をする駆動電圧可変制
御回路29を備えたブラシレスモータの制御装置によれ
ば、AM帯ノイズ(500kHz〜1MHz)が高くな
るデューティ比50%(20kHz)付近におけるMO
SFETQのオン抵抗を高くすることができ、デューテ
ィ比50%付近におけるAM帯ノイズを低減することが
できる。
【0054】更に、このブラシレスモータの制御装置に
よれば、AM帯ノイズを低減すると共に最大出力近傍範
囲における駆動電圧を高くするので、最大回転数を発生
させるときの回転数の不足を解消し、例えば空調用ブラ
シレスモータを駆動するに際しての風量不足を解消する
ことができる。
【0055】第2処理では、駆動電圧可変制御回路29
は、図6に示すように、デューティ比の最大出力近傍範
囲外及び最小出力近傍範囲外における駆動電圧値を、デ
ューティ比の最大出力近傍範囲及び最小出力近傍範囲の
駆動電圧値よりも低くする補正をする。すなわち、駆動
電圧可変制御回路29は、最大出力近傍範囲及び最小出
力近傍範囲では駆動電圧を12Vにし、最大出力近傍範
囲外及び最小出力近傍範囲外では駆動電圧を4Vにす
る。
【0056】このように、駆動電圧可変制御回路29に
より最大出力近傍範囲外及び最小出力近傍範囲外の駆動
電圧を4Vに低下させる補正を行うときには、駆動電圧
の低下分の電力をブラシレスモータに供給するように、
図3の最大出力近傍範囲外及び最小出力近傍範囲外にお
けるファン速目標値Dfanを高くするテーブルをファン
速目標値算出回路27にて使用する。
【0057】このような第2処理をする駆動電圧可変制
御回路29を備えたブラシレスモータの制御装置によれ
ば、デューティ比が低い低回転域において駆動電圧を高
くしてブラシレスモータのトルクを稼ぐことができるの
で、第1処理による効果に加えて、モータ停止から駆動
開始するときの駆動性を改善することができ、ブラシレ
スモータの回転不良を防止することができる。
【0058】第3処理では、駆動電圧可変制御回路29
は、図7及び図8に示すように、デューティ比の変化に
対して駆動電圧値の変化を直線的又は曲線的とするよう
に補正する。駆動電圧可変制御回路29は、図7及び図
8に示すように、第2処理と同様にデューティ比0%〜
デューティ比10%までの範囲の駆動電圧を12Vとす
ると共にデューティ比100%付近の駆動電圧を12V
とし、AM帯ノイズが高くなるデューティ比60%付近
の駆動電圧を4Vとする。
【0059】このように、駆動電圧可変制御回路29に
より駆動電圧を低下させる補正を行うときには、駆動電
圧の低下分の電力をブラシレスモータに供給するよう
に、図3におけるファン速目標値Dfanを高くするテー
ブルをファン速目標値算出回路27にて使用する。
【0060】この駆動電圧可変制御回路29は、図7に
示すように、デューティ比が10%〜60%に変化した
ときには駆動電圧を直線的に低下させる補正をし、デュ
ーティ比60%において駆動電圧を4Vにする。また、
駆動電圧可変制御回路29は、デューティ比が60%〜
100%に変化したときには駆動電圧を直線的に上昇さ
せる補正をし、デューティ比100%において駆動電圧
を12Vにする。また、駆動電圧可変制御回路29は、
図8に示すように、デューティ比が10%〜60%に変
化したときには駆動電圧を曲線的に低下させる補正を
し、デューティ比60%において駆動電圧を4Vにす
る。また、駆動電圧可変制御回路29は、デューティ比
が60%〜100%に変化したときには駆動電圧を曲線
的に上昇させる補正をし、デューティ比100%におい
て駆動電圧を12Vにする。
【0061】このような第3処理をする駆動電圧可変制
御回路29を備えたブラシレスモータの制御装置によれ
ば、デューティ比の変化に応じて駆動電圧を直線的又は
曲線的に変化させるので、急激にMOSFETQ4〜Q
6に供給する駆動電圧が変化することなく、第2処理の
効果に加えて、急激に駆動電圧が変化することにより発
生する騒音の発生を抑制することができる。また、この
ブラシレスモータの制御装置によれば、駆動電圧が急激
に変化しないので、空調用のブラシレスモータの急速な
ファン速の変動を防止することができる。
【0062】第4処理では、駆動電圧可変制御回路29
は、図7及び図8に示すようにデューティ比の変化に応
じて直線的又は曲線的に駆動電圧を変化させるときに、
駆動電圧の目標値を、駆動電圧補正前に算出されたファ
ン速変更目標値Dsfanに基づいて駆動電圧を変化させ
る。このように駆動電圧補正前のファン速変更目標値D
sfanから駆動電圧の目標値を決定すると、デューティ比
を100%にしようとしても前回のファン速変更目標値
Dsfanがデューティ比100%以下なので、全開時でも
電源電圧が高い時にはデューティ比が全開とはならない
が、全開時のファン速変更目標値Dsfanが電源電圧に拘
わらず全開となっているので、全開時に駆動電圧の制限
がかかることを防止することができる。
【0063】第5処理では、駆動電圧可変制御回路29
は、デューティ比を次第に高くする処理を行った結果で
あるファン速変更目標値算出回路28からのファン速変
更目標値Dsfanにて示されるデューティ比に基づいて駆
動電圧を変化させる。このような第5処理をする駆動電
圧可変制御回路29を備えたブラシレスモータの制御装
置によれば、ソフトスタート制御を行ってファン速変更
目標値Dsfanのデューティ比が50%であるときに、フ
ァン速目標値Dfanが例えば100%となって駆動電圧
を低くする補正が解除することを防止することができ
る。したがって、このブラシレスモータの制御装置によ
れば、ソフトスタート制御によるファン速変更目標値D
sfanに応じて確実にAM帯ノイズを低減することができ
る。
【0064】なお、上述の実施の形態は本発明の一例で
ある。このため、本発明は、上述の実施形態に限定され
ることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明
に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に
応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したブラシレスモータの構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明を適用したブラシレスモータに備えられ
るモータ制御回路の構成を示すブロック図である。
【図3】ファン速目標値算出回路においてファン速目標
値Dfanを決定するときに使用するテーブルについて説
明するための図である。
【図4】ファン速変更目標値算出回路において時間に対
するファン速変更目標値Dsfanを設定する一例を示す図
である。
【図5】駆動電圧可変制御回路により駆動電圧を補正す
る第1処理におけるデューティ比と駆動電圧との関係を
示す図である。
【図6】駆動電圧可変制御回路により駆動電圧を補正す
る第2処理におけるデューティ比と駆動電圧との関係を
示す図である。
【図7】駆動電圧可変制御回路により駆動電圧を補正す
る第3処理において、デューティ比の変化に対して駆動
電圧を直線的に変化させることを示す図である。
【図8】駆動電圧可変制御回路により駆動電圧を補正す
る第3処理において、デューティ比の変化に対して駆動
電圧を曲線的に変化させることを示す図である。
【符号の説明】
11 バッテリ端子 12 モータ制御回路 13 センサマグネット 14 センサ信号検出回路 15 電機子コイル 21 第1フィルタ回路 22 第2フィルタ回路 23 ACC電圧算出回路 24 波形変換回路 25 ディジタルフィルタ回路 26 デューティ比検出回路 27 ファン速目標値算出回路 28 ファン速変更目標値算出回路 29 駆動電圧可変制御回路 30 電圧補正値算出回路 31 基準データ作成回路 32 PWM出力回路 33 Loサイド出力回路 34 Hiサイド出力回路 35 回転数検出回路 36 オーバーラップ算出回路 37 進角量算出回路 38 ロック判定回路 39 ロック保護制御回路 40 出力判定回路 41 出力オン/オフタイマー回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 和則 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 (72)発明者 中村 司朗 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 Fターム(参考) 5H560 AA01 BB04 BB12 DA03 DA19 DB20 EB01 GG01 GG03 JJ07 JJ13 RR10 SS02 TT02 TT09 UA05 XA15 XB01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石を回転子とし、電機子巻き線を
    固定子として、整流機構を磁極センサとスイッチング素
    子としたブラシレスモータの制御をするブラシレスモー
    タの制御装置において、 上記回転子の回転数を指示する回転指示信号を入力し、
    上記回転子を回転させる目標となる回転数目標値とする
    デューティ比を算出するデューティ比算出手段と、 上記スイッチング素子に供給する駆動電圧を補正する電
    圧補正手段と、 上記デューティ比算出手段で算出されたデューティ比
    で、上記電圧補正手段により補正された駆動電圧をデュ
    ーティ制御して上記スイッチング素子を駆動するデュー
    ティ制御手段とを備え、 上記電圧補正手段は、上記デューティ比算出手段で算出
    されるデューティ比可変範囲のうち、所定の範囲におけ
    る駆動電圧値を他の範囲における駆動電圧値よりも低く
    する補正をすることを特徴とするブラシレスモータの制
    御装置。
  2. 【請求項2】 上記電圧補正手段は、デューティ比の最
    大出力近傍範囲外における駆動電圧値を、デューティ比
    の最大出力近傍範囲の駆動電圧値よりも低くすることを
    特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータの制御装
    置。
  3. 【請求項3】 上記電圧補正手段は、デューティ比の最
    大出力近傍範囲外及び最小出力近傍範囲外における駆動
    電圧値を、デューティ比の最大出力近傍範囲及び最小出
    力近傍範囲の駆動電圧値よりも低くすることを特徴とす
    る請求項1に記載のブラシレスモータの制御装置。
  4. 【請求項4】 上記電圧補正手段は、デューティ比の変
    化に対して駆動電圧値の変化を直線的又は曲線的とする
    ように補正することを特徴とする請求項3に記載のブラ
    シレスモータの制御装置。
  5. 【請求項5】 上記電圧補正手段は、駆動電圧補正前に
    上記デューティ比算出手段により算出されたデューティ
    比に基づいて駆動電圧を変化させることを特徴とする請
    求項4に記載のブラシレスモータの制御装置。
  6. 【請求項6】 上記電圧補正手段は、上記デューティ比
    算出手段で算出されてデューティ比を次第に高くする処
    理を行った結果のデューティ比に基づいて駆動電圧を変
    化させることを特徴とする請求項5に記載のブラシレス
    モータの制御装置。
  7. 【請求項7】 上記デューティ比算出手段は、上記電圧
    補正手段により駆動電圧値を低くする所定範囲における
    デューティ比を高くする補正をすることを特徴とする請
    求項1に記載のブラシレスモータの制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017022922A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 三菱重工業株式会社 電力変換装置及び空調機
EP3493394A1 (en) 2017-12-04 2019-06-05 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Motor controller
CN113958531A (zh) * 2021-10-20 2022-01-21 杭州茂葳科技有限公司 一种高压无刷工业风扇控制电路

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