JP2003230279A - 交流‐直流電力変換装置 - Google Patents

交流‐直流電力変換装置

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JP2003230279A JP2002023989A JP2002023989A JP2003230279A JP 2003230279 A JP2003230279 A JP 2003230279A JP 2002023989 A JP2002023989 A JP 2002023989A JP 2002023989 A JP2002023989 A JP 2002023989A JP 2003230279 A JP2003230279 A JP 2003230279A
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Akira Takeuchi
章 竹内
Toshiaki Yanai
利明 谷内
Satoshi Otsu
智 大津
Mikio Yamazaki
幹夫 山崎
Nobuhiko Yamashita
暢彦 山下
Kunitoshi Tazume
國利 田爪
Yasushi Hiraoka
靖史 平岡
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】双方向性のある電力変換装置としてはトランス
あるいは半導体素子によるインバータを用いる方法等が
ある。前者は、交流‐交流でかつ同一周波数の場合に限
られ一方が直流の場合への適用は出来なかった。後者は
交流‐交流、直流‐直流の場合に限られ、しかも急激な
負荷変動に対して双方向的に対応することが出来なかっ
た。交流‐直流間の電力変換を急激な負荷変動下でも滑
らかに双方向的に対応し得る電力変換装置の開発が課題
となっていた。 【解決手段】交流‐直流電力変換装置の交流端とトラン
スの一方の巻線間および直流端とトランスの他方の巻線
間にそれぞれ半導体スイッチを設置する。直流端電圧を
基準電圧と比較してその変動を検出し、この変動分をも
とに交流周波数よりも十分に高い周波数のPWM波を生
成し、このPWM波から上記の半導体スイッチのオン/
オフ制御を行う装置としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷変動に応じて
交流‐直流間の電力を双方向に変換する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、交流電圧を変圧し電力を電源‐負
荷間で双方向に変換する装置としては、トランスが用い
られている。このようなトランスはその一次巻線と二次
巻線との巻数比により変圧比が規定されるため、任意の
電圧を連続的に変化させることは困難であるが、タップ
切り替えにより多少の電圧調整は可能となる。一方、半
導体素子を用いたスイッチング技術を用いることによっ
て、交流‐交流電力変換あるいは直流‐直流電力変換に
おいて双方向に電力を制御する装置を実現することが行
なわれている。また、高周波トランスを用いることによ
って、装置の小形・軽量化を図ることも行なわれてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の変圧器であるト
ランスは交流を同一周波数の交流に変換するものであ
り、一方が直流とする場合に対応することはできなかっ
た。また、半導体素子を用いたスイッチング技術を用い
たインバータ等の電力変換装置を用いても、急激な負荷
変動等により電力の流れ方向が瞬時に変わった場合にお
いても滑らかに双方向に電力を変換および制御する技術
はなかった。本発明は、負荷の変動に伴い電力の流れ方
向が急激に変化した場合にも対応して、交流‐直流電力
を双方向に対して制御する交流‐直流電力変換装置を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においてはまず、基本構成として以下の構成
とした。すなわち、交流‐直流を双方向的に電力変換を
行う交流‐直流電力変換装置であって、この交流‐直流
電力変換装置の交流端には交流電力系統からの交流電力
が印加されており、かつ交流電力系統の各相にはインダ
クタの一端が接続されている。この各インダクタの他端
とトランスの一方の巻線とが、半導体スイッチを有し電
気的な接続を制御する第1のスイッチングを介して接続
されており、上記の交流‐直流電力変換装置の直流端に
は、接地電位との間に配置されるコンデンサが接続され
ている。上記コンデンサと上記トランスの他方の巻線と
が、半導体スイッチを有し電気的な接続を制御する第2
のスイッチング部を介して接続されており、同時に上記
の交流‐直流電力変換装置の直流端に接続されている。
さらに、この直流端の直流電圧変化を検出する手段と、
上記のインダクタに流れる電流波形を検出する手段と、
これら各手段から得られる信号と上記の交流電力系統の
電圧波形とを用いてPWM波形を生成する手段とから成
り、上記PWM波形の信号を用いて上記第1、第2スイ
ッチング部の半導体スイッチのオン/オフ動作を上記直
流端の電圧が一定となるよう制御する制御部を有する構
成としている。
【0005】上記基本構成の具体的構成として、上記制
御部は、直流端における直流電圧と基準直流電圧とを入
力とする第1の誤差増幅器と、上記の第1の誤差増幅器
出力と交流各相の電圧に同期した基準正弦波波形とを入
力とする乗算器と、上記の乗算器出力と上記インダクタ
を流れる電流を検出する手段から得られた電流値とを入
力とする第2の誤差増幅器と、上記の第2の誤差増幅器
出力を入力としパルス信号を出力する比較器と、上記の
比較器出力を入力とし上記第1、第2のスイッチング部
の各半導体スイッチのオン/オフ信号を出力する駆動回
路とで構成されている制御回路を交流各相に対して有し
ている構成を開示している。
【0006】さらに、上記の制御部は上記の電流を検出
する手段に接続されたA/Dコンバータと、上記直流端
に接続されたA/Dコンバータとを有し、これらA/D
コンバータからのディジタル信号を入力とし、出力側に
上記第1、第2のスイッチング部の半導体スイッチを駆
動する駆動回路が接続されているディジタルシグナプロ
セッサを用いた構成としている。
【0007】さらに上記構成に対して交流側の半導体ス
イッチ部を省略し、従来の通常のトランスに置き換え、
直流側のスイッチング部を直流−交流変換回路であるイ
ンバータに置き換えた構成により交流−直流間の双方向
電力変換を行なうことが出来る。このため、交流‐直流
を双方向的に電力変換を行う交流‐直流電力変換装置で
あって、上記交流‐直流電力変換装置の交流端には交流
電力系統からの交流電力が印加されており、交流電力系
統の各相にはインダクタの一端が接続されており、上記
各インダクタの他端とトランスの一方の巻線とが接続さ
れている。上記の交流−直流電力変換装置の直流端に
は、接地電位との間に配置されるコンデンサが接続され
ており、上記コンデンサと上記トランスの他方の巻線と
が、半導体スイッチからなる直流−交流変換回路を介し
て接続されている。この直流端の直流電圧変化を検出す
る手段と、上記インダクタに流れる電流波形を検出する
手段と、これら各手段から得られる信号と上記交流電力
系統の電圧波形とを用いてPWM波形を生成する手段と
から成り、上記PWM波形の信号を用いて上記直流−交
流回路の半導体スイッチのオン/オフ動作を上記直流端
の電圧が一定となるよう制御する制御部を有する構成と
している。
【0008】これにより、上記インバータを用いた交流
‐直流電力変換装置において、上記の制御部は直流端に
おける直流電圧と基準直流電圧とを入力とする第1の誤
差増幅器と、上記第1の誤差増幅器の出力と交流各相の
電圧に同期した基準正弦波波形とを入力とする乗算器
と、上記乗算器の出力と上記インダクタを流れる電流を
検出する手段から得られた電流値とを入力とする第2の
誤差増幅器と、上記第2の誤差増幅器の出力を入力とし
パルス信号を出力する比較器と、上記比較器の出力を入
力とし上記直流−交流変換回路の半導体スイッチのオン
/オフ信号を出力する駆動回路とで構成され、この制御
回路を交流各相に対して具備する構成としている。
【0009】また、上記インバータを用いた交流‐直流
電力変換装置において、上記制御部は上記インダクタ電
流を検出する手段に接続されたA/Dコンバータと、上
記直流端に接続されたA/Dコンバータとを有してお
り、これらA/Dコンバータからのディジタル信号を入
力とし、出力側に上記直流−交流変換回路の半導体スイ
ッチを駆動する駆動回路が接続されているディジタルシ
グナプロセッサで構成された構成についても開示してい
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に、本発明における交流‐直
流電力変換装置を用いた構成例を示す。交流‐直流電力
変換装置1における交流端(a1、a2)には単相ある
いは三相の電力系統2が接続され、直流端bには第一の
直流電力変換装置3を介して発電装置である燃料電池4
と、第二の直流電力変換装置5を介して蓄電池6と、直
流負荷装置群7とが接続されている。交流‐直流電力変
換装置1は、謂わば高圧配電網と低圧配電網とを接続す
る柱上トランスに相当するものであり、従来は交流‐交
流電力変換であるが、本構成例における低圧配電網は直
流としている。
【0011】図2に、本発明による交流‐直流電力変換
装置1における第一の実施の形態による構成図を示す。
単相交流の電力系統2に接続されるインダクタ11と、
このインダクタ11にトランス13の巻線を介して接続
される双方向半導体スイッチ121、122からなるス
イッチング回路12と、このスイッチング回路12に接
続されるトランス13と、このトランス13に接続され
る他の半導体スイッチ141、142からなるスイッチ
ング回路14と、このスイッチング回路14とトランス
13とで構成されている交流‐直流変換部(整流部)に
接続されているコンデンサ15とによって、交流‐直流
間の電力変換が双方向的に行われる。スイッチング回路
12および14は、4つの半導体スイッチで構成される
フルブリッジ、あるいは2つの半導体スイッチと2つの
コンデンサで構成されるハーフブリッジで構成すること
も可能である。また、各半導体スイッチにスナバ回路
(図示省略)を付加することにより、電圧サージを抑制
することもできる。
【0012】本第一の実施の形態における制御回路は、
交流‐直流電力変換装置1における直流端bの電圧を検
出した信号と基準直流電圧161とを入力とする第一の
誤差増幅器16と、この第一の誤差増幅器16の出力と
電力系統2の交流電圧に同期した基準正弦波波形電圧源
171からの電圧とを入力とする乗算器17と、この乗
算器17の出力と電流センサ21により検出されたイン
ダクタ11を流れる電流瞬時値の検出信号とを入力とす
る第二の誤差増幅器18と、この第二の誤差増幅器18
の出力と鋸波発振器191の出力とを入力とする比較器
19と、この比較器19の出力を入力とする前記半導体
スイッチ121、122、141、142をそれぞれオ
ン/オフ制御用のタイミング信号を出力する駆動回路2
0とにより構成される。ここで、鋸波発振器191の発
生周波数は電力系統2に供給される交流周波数よりも十
分に高いものとしている。また、乗算器17の入出力と
第二の誤差増幅器18の入力とはいずれも正負の信号を
扱うものとしているが、直流電圧を重畳して、単電源で
実現することも可能である。また、半導体スイッチの駆
動回路20の出力は各半導体スイッチのゲート端子g
1、g2、g3、g4にそれぞれ接続されている。
【0013】第一の誤差増幅器16は交流‐直流電力変
換装置1の直流端bの電圧を基準直流電圧161と比較
し、直流の制御信号として出力する。この直流出力信号
は、乗算器17において電力系統2の交流電圧に同期し
た基準正弦波波形電圧源171の出力波形振幅と乗算処
理が行われる。第二の誤差増幅器18では交流端a1ま
たはa2に流れる電流を電流センサ21で検出した検出
信号と乗算器17の出力信号との差を求め、乗算器17
の出力を目標値として直流端bの電圧を制御するための
信号を出力する。次に、比較器19は第二の誤差増幅器
18の出力信号と鋸波発生器191の出力波形とを比較
することによりPWM波形を出力する。駆動回路20に
おいては、フリップフロップ29によりその入力である
PWM波形の立ち上がり時に出力が反転する互いに極性
が反対の2つの矩形波を発生し、これら矩形波は駆動増
幅器32および33を経て双方向半導体スイッチ12
1、122の各ゲート・ソース間(図2におけるg1、
g2)に印加され半導体スイッチ121、122を駆動
する。また、これら各矩形波とPWM波形とを入力とす
る排他的論理和のロジック回路30および31の出力波
形に関しても駆動増幅器34、35を経て半導体スイッ
チ141、142の各ゲート・ソース間(図2における
g3、g4)に印加され、半導体スイッチ141、14
2を駆動する。以上は、電力系統2の交流が単相交流の
場合について説明したものであるが、三相の交流に対し
ても各相毎に上記の制御系を配置することにより同様の
制御を行うことが出来る。
【0014】図3に、本実施例における各部の電圧およ
び電流波形を模式的に示す。図2における電力系統2か
らスイッチング回路12へ流れる方向を正とした時、図
3(a)はインダクタ11に流れる電流の電流波形を示
すもので、半導体スイッチ121と141がオン(表
1;条件A)、あるいは半導体スイッチ122と142
がオン(表1;条件C)の状態においては減少方向に向
かう。ただし、電流が負の場合にはその絶対値は増加す
る。一方、半導体スイッチ121と142がオン(表
1;条件B)、あるいは半導体スイッチ122と141
がオン(表1;条件D)の状態においては、インダクタ
電流11は増加の方向に向かう。
【0015】
【表1】 図3(b)はこれら半導体スイッチの動作タイミングの
状況を示すもので、図上半分の4本の波形において、1
21はg1の、122はg2の、141はg3の、14
2はg4の制御信号波形を示すものである。また、下半
分の4本の波形は上記各半導体スイッチの組み合わせ、
すなわち121と141、122と142、121と1
42、122と141の対がそれぞれ同時にオン状態に
なっている場合の波形を示すものである。図2および図
3(b)において、g1とg2の波形は互いに位相が反
転しているものであり、g3とg4の波形においても互
いに位相は反転している。そして、g1、g2の対とg
3、g4の対とはPWM波形のパルス幅に対応しただけ
のタイミングのずれを有しているものであるから、例え
ばPWM波形のデューティー比を増加させることによ
り、インダクタ電流を増加させることが出来る。また、
電流が負の場合には、その絶対値は減少する。したがっ
て、第二の誤差増幅器18において、インダクタ11に
流れる電流の電流センサ21による検出値が乗算器17
の出力する目標値から誤差を生じると、その誤差を補正
するようにPWM波形のデューティー比が制御され、イ
ンダクタ11の電流波形は目標とする電力系統2の正弦
波波形に追従する。なお、交流側にLCフィルタ(図示
省略)を付加することにより、インダクタ電流波形はス
イッチングによる電流リップルが低減され歪の少ない正
弦波状となる。
【0016】第一の誤差増幅器16の出力が正の場合に
おいては、交流端a1またはa2における電流は電力系
統2の電圧波形と同期した基準正弦波発生器171から
の波形を目標値として制御されるため、交流から直流へ
電力変換されている。ここで、直流負荷電力が増加ある
いは発電量が減少したりすると、直流端bにおける直流
電圧がわずかに低下する。この電圧低下を第一の誤差増
幅器16が検出し、その出力が増加するため乗算器17
の出力が増加し、直流給電量が増加することになり、こ
れにより直流電圧を安定化するように制御される。逆
に、直流負荷電力が減少したり発電量が増加したりした
場合には、直流電圧がわずかに上昇し、乗算器17の出
力振幅が減少することによって、同様に制御される。さ
らにこの乗算器17の出力振幅が零を超えて減少すると
図4に示すように乗算器17の出力波形は電力系統2側
の交流電圧と逆位相となる。このようにして、スムーズ
に直流から交流への電力変換が行われることになり、双
方向の電力変換制御が行われる。
【0017】図5に、本発明における第二の実施の形態
として三相交流による交流‐直流電力変換装置1の構成
図を示す。本実施の形態による交流‐直流電力変換装置
1は、三相交流の電力系統に接続されるインダクタ21
1、212、213と、これらインダクタに接続される
双方向半導体スイッチ221、222、223,22
4、225、226からなるスイッチング回路22と、
このスイッチング回路22に接続されるトランス23
と、このトランス23に接続される半導体スイッチ24
1、242からなるスイッチング回路24と、このスイ
ッチング回路24とトランス23とを含む回路に接続さ
れるコンデンサ25等を含む構成としている。この構成
により三相交流‐直流間の電力変換が双方向的に行われ
る。スイッチング回路24は、4つの半導体スイッチで
構成されるフルブリッジ、あるいは2つの半導体スイッ
チと2つのコンデンサで構成されるハーフブリッジで構
成することも可能である。
【0018】本第二の実施の形態における制御回路50
は、三相交流各相の電流の瞬時値を電流センサ41、4
2、43により検出したアナログ値をディジタルデータ
に変換するA/Dコンバータ261、262、263
と、交流‐直流電力変換装置1の直流端bの電圧を検出
した直流アナログ電圧をディジタルデータに変換するA
/Dコンバータ264と、これらのディジタル信号を入
力とし、半導体双方向スイッチ221、222、22
3、224、225、226および半導体スイッチ24
1、242をオン/オフ制御するための矩形波を出力す
るディジタルシグナルプロセッサ(以下DSPと略記)
27と、上記各半導体双方向スイッチおよびこれら各半
導体スイッチを駆動する駆動回路28とから構成されて
いる。なお、上記演算処理を行うためには三相交流各層
の電圧波形も必要であり、このため特に図示していない
が三相電力系統各相の電圧波形も上記のDSP27に供
給されている。
【0019】DSP27においては、直流端bの電圧信
号であるA/Dコンバータ264の出力値とDSP27
内蔵の基準直流電圧との誤差値を求め、この誤差値と交
流各相の電圧波形とを乗算した正弦波信号値を演算し、
これら正弦波信号と交流各相の電流信号であるA/Dコ
ンバータ261、262、263の出力値との各誤差信
号を演算し、これら各誤差信号の値およびスイッチング
周波数のクロック信号から半導体双方向スイッチ22
1、222、223、224、225、226および半
導体スイッチ241、242を駆動する矩形波を算出す
る。これにより、直流端bの電圧における誤差値の正か
ら負の変化に応じて、交流各相の電流はそれぞれの相の
電圧と同相から逆相の正弦波を目標値とするため、交流
‐直流間の電力の流れ方向が変化した場合においてもス
ムーズに直流端電圧および交流各相の電流を制御するこ
とができる。以上は三相交流の場合について例示したも
のであるが、単相交流についても適用可能であることは
言うまでもない。
【0020】以上、高周波トランスを用いることにより
電力変換装置の小型・軽量化を図った実施例を示した
が、スイッチング回路(12、22)とトランス(1
3、23)とで構成された部分を、スイッチング部(1
2、22)を省いて従来の通常のトランスで置き換え、
同時にスイッチング回路(14、24)を半導体スイッ
チを用いたインバータ(直流−交流変換回路)で置き換
えた構成にしても、交流‐直流間における双方向の電力
変換を同様に実施することが出来る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明の交流‐直流
電力変換装置は、直流電圧が一定となるように、交流電
流の電圧波形を用いて目標値である電圧波形の振幅が正
負両方向に設定され、これに対応するようスイッチング
部の半導体スイッチが制御されるため、交流‐直流間に
おいても従来の交流‐交流間に対するトランスのよう
に、直流側の急峻な負荷変動にも高速に応答することが
できる双方向の電力変換を実現することができる。ま
た、交流各相に流れる電流が常に正弦波状になるように
制御するため、高調波電流を抑制し高力率を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する電力系統の構成図。
【図2】本発明における単相交流‐直流電力変換装置の
構成図。
【図3】(a)は電力系統における交流波形、(b)は
半導体スイッチ制御波形のタイミング図。
【図4】乗算器の出力波形図。
【図5】本発明における三相交流‐直流電力変換装置の
構成図。
【符号の説明】
1:交流‐直流電力変換装置 2:電力系統 3:直流電力変換装置 4:燃料電池 5:直流電力変換装置 6:蓄電池 7:負荷装置群 11:インダクタ 12:スイッチング回路 121、122:双方向半導体スイッチ 13:トラ
ンス 14:スイッチング回路 141:半導体
スイッチ 142:半導体スイッチ 15:コン
デンサ 16:第一の誤差増幅器 161:基準直
流電圧 17:乗算器 171:基準正
弦波波形電圧 18:第二の誤差増幅器 19:比較器 191:鋸波発振器 20:駆動
回路 211、212、213:インダクタ 221、222、223、224、225、226:双
方向半導体スイッチ 23:トランス 241、242:半導体スイッチ 25:コンデンサ 261、262、263、264:A/Dコンバータ 27:デイジタルシグナルプロセッサ(DSP) 28:駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大津 智 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 山崎 幹夫 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 山下 暢彦 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 田爪 國利 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 平岡 靖史 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5H006 AA02 CA02 CB05 CB07 CB08 CC02 DA04 DC02 DC05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流‐直流を双方向的に電力変換を行う交
    流‐直流電力変換装置であって、 上記交流‐直流電力変換装置の交流端には交流電力系統
    からの交流電力が印加されており、 交流電力系統の各相にはインダクタの一端が接続されて
    おり、 上記各インダクタの他端とトランスの一方の巻線とが、
    半導体スイッチを有し電気的な接続を制御する第1のス
    イッチング部を介して接続されており、 上記交流−直流電力変換装置の直流端には、接地電位と
    の間に配置されるコンデンサが接続されており、 上記コンデンサと上記トランスの他方の巻線とは、半導
    体スイッチを有し電気的な接続を制御する第2のスイッ
    チング部を介して接続されており、 上記直流端の直流電圧変化を検出する手段と、上記イン
    ダクタに流れる電流波形を検出する手段と、これら各手
    段から得られる信号と上記交流電力系統の電圧波形とを
    用いてPWM波形を生成する手段とから成り、上記PW
    M波形の信号を用いて上記第1、第2スイッチング部の
    半導体スイッチのオン/オフ動作を上記直流端の電圧が
    一定となるよう制御する制御部を有することを特徴とす
    る交流‐直流電力変換装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の交流‐直流電力変換装置に
    おいて、 上記制御部は直流端における直流電圧と基準直流電圧と
    を入力とする第1の誤差増幅器と、上記第1の誤差増幅
    器の出力と交流各相の電圧に同期した基準正弦波波形と
    を入力とする乗算器と、上記乗算器の出力と上記インダ
    クタを流れる電流を検出する手段から得られた電流値と
    を入力とする第2の誤差増幅器と、上記第2の誤差増幅
    器の出力を入力としパルス信号を出力する比較器と、上
    記比較器の出力を入力とし上記第1、第2のスイッチン
    グ部の半導体スイッチのオン/オフ信号を出力する駆動
    回路とによって構成される制御回路を交流各相に対して
    具備することを特徴とする交流‐直流電力変換装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の交流‐直流電力変換装置に
    おいて、上記制御部は上記電流を検出する手段に接続さ
    れたA/Dコンバータと、上記直流端に接続されたA/
    Dコンバータとを有し、これらA/Dコンバータからの
    ディジタル信号を入力とし、出力側に上記第1、第2の
    スイッチング部の半導体スイッチを駆動する駆動回路が
    接続されているディジタルシグナプロセッサで構成され
    ていることを特徴とする交流‐直流電力変換装置。
  4. 【請求項4】交流‐直流を双方向的に電力変換を行う交
    流‐直流電力変換装置であって、 上記交流‐直流電力変換装置の交流端には交流電力系統
    からの交流電力が印加されており、 交流電力系統の各相にはインダクタの一端が接続されて
    おり、 上記各インダクタの他端とトランスの一方の巻線とが接
    続されており、 上記交流−直流電力変換装置の直流端には、接地電位と
    の間に配置されるコンデンサが接続されており、 上記コンデンサと上記トランスの他方の巻線とは、半導
    体スイッチからなる直流−交流変換回路を介して接続さ
    れており、 上記直流端の直流電圧変化を検出する手段と、上記イン
    ダクタに流れる電流波形を検出する手段と、これら各手
    段から得られる信号と上記交流電力系統の電圧波形とを
    用いてPWM波形を生成する手段とから成り、上記PW
    M波形の信号を用いて上記直流−交流変換回路の半導体
    スイッチのオン/オフ動作を上記直流端の電圧が一定と
    なるよう制御する制御部を有することを特徴とする交流
    ‐直流電力変換装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の交流‐直流電力変換装置に
    おいて、上記制御部は直流端における直流電圧と基準直
    流電圧とを入力とする第1の誤差増幅器と、上記第1の
    誤差増幅器の出力と交流各相の電圧に同期した基準正弦
    波波形とを入力とする乗算器と、上記乗算器の出力と上
    記インダクタを流れる電流を検出する手段から得られた
    電流値とを入力とする第2の誤差増幅器と、上記第2の
    誤差増幅器の出力を入力としパルス信号を出力する比較
    器と、上記比較器の出力を入力とし上記直流−交流変換
    回路の半導体スイッチのオン/オフ信号を出力する駆動
    回路とによって構成される制御回路を交流各相に対して
    具備することを特徴とする交流‐直流電力変換装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の交流‐直流電力変換装置に
    おいて、上記制御部は上記電流を検出する手段に接続さ
    れたA/Dコンバータと、上記直流端に接続されたA/
    Dコンバータとを有し、これらA/Dコンバータからの
    ディジタル信号を入力とし、出力側に上記直流−交流変
    換回路の半導体スイッチを駆動する駆動回路が接続され
    ているディジタルシグナプロセッサで構成されているこ
    とを特徴とする交流‐直流電力変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008524978A (ja) * 2004-12-16 2008-07-10 コンバーチーム リミテッド マトリックス変換器
JP2010200603A (ja) * 2009-01-20 2010-09-09 Semikron Elektronik Gmbh & Co Kg 充電器とその操作方法
JP2016208693A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 住友電気工業株式会社 電力変換装置

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