JP2003229003A - 電球形蛍光ランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】手動または自動で容易に照明光の色温度が変え
られる電球形蛍光ランプを、安価に提供する。 【解決手段】色温度の異なる２種類以上の発光管２を１
個のグローブ４の中に収納し、点灯させる発光管を手動
または設定温度にしたがって自動で切り替える手段を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、照明光の色温度を
変えられる電球形蛍光ランプに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、照明光の色温度が変えられる蛍光
ランプは、特開平５−１５９７５０号に記載されている
構成が知られている。このランプでは、赤、緑、青の各
蛍光体をそれぞれ塗布した三種の発光管を、外部のコン
トローラからの制御信号により制御して、照明の光量や
発色の状態を変えている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、発光
管が特殊なものであり、又コントローラはランプと別体
となっているため、高価になってしまうという問題があ
った。

【０００４】本発明は、大量生産されている、昼光色、
電球色、昼白色といった発光管を使い、周知となった電
球形蛍光ランプのアッセンブル技術を活用することによ
り、手動または自動で容易に照明光の色温度が変えられ
る電球形蛍光ランプを、安価に提供することを目的とし
てなされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の電球形蛍光ラン
プは、一つのグローブ内に、赤、緑、青の蛍光体を２種
類以上混合した色温度の異なる発光管を、複数個収納し
たことを特徴とするものである。また、本発明の電球形
蛍光ランプは、上記において、季節や使う人の気分など
に応じて手動で点灯する発光管を切り替える手段を付加
したことを特徴とする。また、本発明の電球形蛍光ラン
プは、周囲温度に応じて自動的に点灯する発光管を切り
替える手段を付加したことを特徴とする。

【０００６】すなわち、本発明の電球形蛍光ランプは、
一つのグローブ内に発光色の色温度が異なる複数の発光
管を収納している。ここでいう色温度の異なる発光管と
は、赤、緑、青単色で発光するものではなく、昼光色、
昼白色、電球色などの赤、緑、青の蛍光体を混合して発
光させる黒体軌跡に近い発光色を示す発光管を示す。各
発光管を独立して点灯することにより色温度の異なる照
明光が得られる。また、複数の発光管を同時に点灯する
ことにより、混合された色温度の照明光が得られ、明る
さも増す。

【０００７】上記構成において、点灯させる発光管の切
替えを手動で行う方法としては、スイッチによるもの、
赤外線リモコンのボタン操作によるもの、グローブ部に
軽く手を触れることのよるものなど、様々な態様が可能
である。

【０００８】上記構成において、点灯させる発光管の切
替えを、周囲温度を温度センサーで検出して自動的に行
わせる場合、周囲温度の検出にはサーミスタや温度検出
ＩＣなどを用い、温度設定値は任意に設定できるように
構成することができる。

【０００９】本発明によれば、季節や使う人の気分、周
囲温度により電球形蛍光ランプの照明光の色温度を切り
替えて使用できるようになり、快適な照明環境を安価に
実現できる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。図１〜４は本発明の第１の実施
例を示す。図１は電球形蛍光ランプの縦断面図、図２は
電球形蛍光ランプのグローブ部の横断面図、図３は回路
図、図４は切替えスイッチ部６の表示例である。

【００１１】図１および図２において、１は昼光色の発
光管、２は電球色の発光管、４はグローブ、５は点灯回
路部、６は発光管切替えスイッチ、７は口金である。本
実施例のランプは、色温度の高い昼光色の発光管１と、
色温度の低い電球色の発光管２が、１個のグローブ４の
中に収納されている。１、２は、収納しやすい形状にす
るため、３個のＵ字状に曲げられた３Ｕ発光管となって
いる。電源は口金７からＡＣ１００Ｖが供給される。

【００１２】点灯回路部５には、発光管切替えスイッチ
６が取り付けられており、点灯させる発光管を手動で切
り替えられるようになっている。図４において、スイッ
チを「涼」にすると色温度の高い昼光色の発光管１のみ
が点灯する。「暖」にすると色温度の低い電球色の発光
管２のみが点灯する。「明」にすると１、２両方の発光
管が点灯する。

【００１３】図５、６は本発明の第２の実施例を示す。
図５の回路図のように、本実施例では３個の色温度の異
なる発光管１、２、３を１個のグローブ４内に収納し
た。図６は本実施例での切替えスイッチ部６の表示であ
る。図６において、スイッチを「涼」にすると色温度の
高い昼光色の発光管１のみが点灯する。「白」にすると
中間の色温度の昼白色の発光管３のみが点灯する。
「暖」にすると色温度の低い電球色の発光管２が点灯す
る。

【００１４】スイッチの切替えを、赤外線リモコンのボ
タン操作や、グローブ部に軽く手で触れたときの静電容
量変化により行わせることもできる。

【００１５】図７〜９は本発明の第３の実施例を示す。
図７はランプの縦断面図、図８は回路図、図９は自動切
替え温度設定部８の表示例であり、図において８は自動
切替え温度設定部、９は温度センサー、１０は比較制御
回路である。

【００１６】本実施例では、周囲温度を温度センサー９
で検出し、自動切替え温度設定部８の設定値と上記検出
温度とを比較制御回路１０で比較し、発光管切替えスイ
ッチ６の切替えを自動的に行う。

【００１７】切替え温度設定部８の設定よりも周囲温度
が高いときは、色温度の高い昼白色の発光管１が点灯す
る。また、自動切替え温度設定部８の設定よりも周囲温
度が低いときは、色温度の低い電球色の発光管２が点灯
する。本実施例によれば「夏は涼しく、冬は暖かく感じ
る照明にしたい」といった使う人の要求に合わせて照明
光の切替えを自動的に行わせることができる。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、大量生
産されている昼光色、電球色、昼白色の発光管を用い
て、周知の電球形蛍光ランプのアッセンブル技術を用い
るものなので、色温度を変えられる電球形蛍光ランプを
経済的に提供することができる。本発明の電球形蛍光ラ
ンプを使用することにより、暑苦しさや寒さ感を視覚的
に軽減する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の電球形蛍光ランプの縦断
面図。

【図２】本発明の第１実施例の電球形蛍光ランプの横断
面図。

【図３】本発明の第１実施例の電球形蛍光ランプの回路
図。

【図４】本発明の第１実施例の切替えスイッチ部の表示
を示す図。

【図５】本発明の第２実施例の電球形蛍光ランプの回路
図。

【図６】本発明の第２実施例の切替えスイッチ部の表示
を示す図。

【図７】本発明の第３実施例の電球形蛍光ランプの縦断
面図。

【図８】本発明の第３実施例の電球形蛍光ランプの回路
図。

【図９】本発明の第３実施例の自動切替え温度設定部の
表示を示す図。

【符号の説明】

１…昼光色の発光管、２…電球色の発光管、３…昼光色
の発光管、４…グローブ、５…点灯回路部、６…発光管
切替えスイッチ、７…口金、８…自動切替え温度設定
部、９…温度センサー、１０…比較制御回路。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】一つのグローブ内に、赤、緑、青の蛍光体
   を２種類以上混合した色温度の異なる発光管を、複数個
   収納したことを特徴とする電球形蛍光ランプ。
2. 【請求項２】季節や使う人の気分などに応じて手動で点
   灯する発光管を切り替える手段を付加したことを特徴と
   する請求項１の電球形蛍光ランプ。
3. 【請求項３】周囲温度に応じて自動的に点灯する発光管
   を切り替える手段を付加したことを特徴とする請求項１
   の電球形蛍光ランプ。