JP2003228853A - 光ディスク装置及びその制御方法 - Google Patents

光ディスク装置及びその制御方法

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JP2003228853A
JP2003228853A JP2002027338A JP2002027338A JP2003228853A JP 2003228853 A JP2003228853 A JP 2003228853A JP 2002027338 A JP2002027338 A JP 2002027338A JP 2002027338 A JP2002027338 A JP 2002027338A JP 2003228853 A JP2003228853 A JP 2003228853A
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JP2002027338A
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Inventor
Hiroyuki Takayama
浩之 高山
Eiichi Igami
栄一 伊神
Takayuki Todo
貴之 藤堂
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクにおいてRMA領域の最新RMD
を正確に検索することができ、また検索する時間が短い
光ディスク装置を提供する。 【解決手段】 本発明の光ディスク装置は、1度だけデ
ータを記録可能な追記型光ディスクのプリピット信号を
検出するプリピット検出部と、プリピット信号をデコー
ドしてアドレス情報を出力するプリピット信号デコーダ
と、データの再生信号を出力する再生部と、データの再
生信号を2値化し、符号化されたデータ識別子の少なく
とも一部を使ってデコードして検出するデータデコーダ
と、データデコーダがデータ識別子を正しくデコード出
来たか否かに基づいて、再生した領域が記録済み領域か
未記録領域かの情報を出力する未記録領域検出部と、記
録済み領域と未記録領域との境界を検出する境界検出部
と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置及
びその制御方法に関し、特に同一個所に一度だけ情報を
書きこめるライトワンス型の光ディスクの如き記録媒体
にデータを記録する光ディスク装置及びその制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】1度だけデータを記録可能な追記型光デ
ィスクはライトワンス型光ディスクといい、その代表例
としてはDVD−R(Digital Versati
leDiskの略称。登録商標)などが知られている。
図7はDVD−Rの構造を示す。このDVD−Rの記録
領域は図7に示すようにR−Informationa
reaとInformation areaとを有す
る。Information areaはLead−i
n areaとデータを記録するData Record
ing areaとLead−out areaで構成さ
れる。R−Information areaは記録用
ドライブが記録パワーを調整するPCA(Power
Calibratin Areaの略称)と記録管理情
報を記録するRMA(Recording Manag
ement Area の略称)で構成される。この中
のRMAは1個のRMALead−inと700個のR
MD(Recording Managiment D
ataの略称)の記録領域で構成されている。
【0003】RMDはデータの記録管理情報である。D
VD−Rドライブ(光ディスク装置)は、Data R
ecording areaに記録する領域を予約した
り、予約した領域にデータを記録終了する際にRMAに
RMDを追加記録する。そのためディスクの最新の記録
管理情報はRMAの記録済み領域の最外周に隣接する未
記録領域に記録される。またRMDが700個記録され
ると、その時点で追加記録はできなくなる。1つのRM
Dは1ECCブロック(Error Correcti
on Codeブロック。誤り訂正符号化ブロック)の
大きさを持つ。この1ECCブロックは16個のセクタ
で構成され、また1セクタは2KBの大きさを持ち、2
6個のシンクフレームで構成される。ランドプリピット
信号が偶数又は奇数位置のシンクフレームのどちらかの
先頭に3ビットずつ記録されており、この3ビットでプ
リピット信号のシンク又は0、1のデータを表す。
【0004】1セクタ当たり1つのシンク(フレームシ
ンク)と、12ビットのデータをプリピット信号から読
み取ることができる。1ECCブロック内においてこれ
らのプリピット信号を全て取得することにより記録又は
再生用のECCアドレス情報及びディスク固有の情報が
得られる。記録又は再生時においてはこのプリピット信
号を取得しECCアドレス情報により検索を行いデータ
の記録又は再生位置を特定する。ECCブロックの各セ
クタはデータID(データ識別子)を有する。ECCブ
ロックは1個のECCアドレス情報で特定される記録領
域に記録される。データIDは、セクタ番号を含む。セ
クタ番号の下位4ビットを除く値はそのセクタが記録さ
れている記録領域のECCアドレス情報と同じ値であ
る。セクタ番号の下位4ビットは、ECCブロックにお
けるセクタの番号0〜0FHを表す。データIDは、記
録済み領域でのみ得ることができる。例えば記録済み領
域を再生した場合は最短で1セクタ分再生すればデータ
IDを取得することができるが、プリピット信号のEC
Cアドレス情報は最短で1ECCブロック分再生しない
と取得することができない。また未記録領域では記録信
号が無いためデータIDを取得することはできないが、
プリピット信号のECCアドレス情報を取得することは
できる。
【0005】DVD−RドライブはDVD−Rディスク
が挿入されて起動する時にディスクの記録状態を確認す
るために最新のRMDを読む必要がある。RMAにRM
Dを次々に記録するに従って最新のRMDは順次外周側
に移動していくため、最新のRMDを読むためにはRM
Aにおいて記録済領域と未記録領域の境界を検出し、記
録済領域の最外周位置に有るRMDを読む必要がある。
一般にこういった場合にはプリピット信号のECCアド
レス情報を読みながら2分岐検索を用いて境界検出を行
う。
【0006】2分岐検索は下記の方法により行う。光デ
ィスク装置の光ヘッドは、最初にRMAの真中(全領域
の1/2の位置)のトラックからデータを再生する。再
生したECCアドレス情報に基づいて再生したトラック
がRMAの真中のトラックであることを確認すると共
に、再生信号の信号レベルをチェックする。再生信号の
信号レベルが一定の閾値以上であれば再生した領域を記
録済み領域であると判断して、光ヘッドはRMAの全領
域の先頭から3/4の位置にあるトラックにジャンプす
る。再生したECCアドレス情報に基づいて、再生した
トラックがRMAの3/4の位置にあるトラックである
ことを確認すると共に、再生信号の信号レベルをチェッ
クする。再生信号の信号レベルが一定の閾値以上であれ
ば、再生した領域を記録済み領域と判断して光ヘッドは
RMAの更に外周の領域の真中(先頭から全領域の7/
8)の位置にあるトラックにジャンプする。再生信号の
信号レベルが一定の閾値以下で有れば、再生した領域を
未記録領域と判断して、光ヘッドは1/2の位置のトラ
ックと3/4の位置のトラックの真中(RMAの先頭か
ら全領域の5/8)の位置にあるトラックにジャンプす
る。
【0007】真中のトラックからの再生信号の信号レベ
ルが一定の閾値以下であれば、再生した領域を未記録領
域と判断して、光ヘッドはRMAの内側の領域の真中
(先頭から全領域の1/4)の位置にあるトラックにジ
ャンプする。再生したECCアドレス情報に基づいて再
生したトラックがRMAの1/4の位置にあるトラック
であることを確認する共に、再生信号の信号レベルをチ
ェックする。再生信号の信号レベルが一定の閾値以上で
あれば再生した領域を記録済み領域と判断して光ヘッド
は1/4の位置のトラックと1/2の位置のトラックの
真中(RMAの先頭から全領域の3/8)の位置にある
トラックにジャンプする。再生した信号の信号レベルが
一定の閾値以下であれば、再生した領域を未記録領域と
判断して光ヘッドはRMAの内側の領域の真中(先頭か
ら全領域の1/8)の位置にあるトラックにジャンプす
る。上記の検索を繰り返すことにより、記録済み領域と
未記録領域の境界が存在する範囲を狭めていって、最終
的に境界の位置を確定する。
【0008】このDVD−RディスクのRMAの記録済
領域内においては記録失敗時の修復処理による2重書き
が発生して記録信号がつぶれたり、ディスクの傷等によ
りプリピット信号が検出できなくて数RMD分の未記録
領域が発生したりする可能性があるため、2分岐検索が
誤動作する可能性があった。また、トラックジャンプ時
に新たなトラックからプリピット信号のECCアドレス
情報を読む必要があり、このECCアドレス情報を読む
のに最低1ECCブロック再生しなければならなかっ
た。そのため検索時間がかかるという問題もあった。ま
た実際上、RMAのほぼ全域にRMDが記録されること
はまれであり、RMAの先頭部分にわずかのRMDが記
録されているにすぎない場合(たとえばディスクアット
ワンス方式による記録)がほとんどである。RMAの先
頭部分にわずかのRMDが記録されているDVD−Rに
ついて2分岐検索法を実行すると、検索時間が長くかか
り効率が悪い。そこで従来のDVD−Rドライブでは、
RMAの先頭から信号を再生し一定量の連続した未記録
領域を検出した場合に、その未記録領域の先頭位置を記
録済み領域と未記録領域の境界であると判断し、その境
界に接する最外周のRMDを最新のRMDとして読み出
した。この場合一定量の連続した未記録領域とは例えば
4個のRMD分の未記録領域といったものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
ようなDVD−Rドライブの検索方法ではRMDの数が
多くなると、RMA領域の先頭から再生を始めてから最
新のRMDを読むまでに時間がかかり、結果としてDV
D−Rディスクの起動時間が長くなるという問題があっ
た。例えばRMDが700個記録されている場合に1倍
速でRMAを再生した場合700個目のRMDを読むま
でに16秒程時間がかかる。また、再生信号の信号レベ
ルの大きさのみに基づいて再生した領域が記録済み領域
であるか未記録領域であるかを判断する従来の方法はデ
ィスクの傷などにより誤動作しやすかった。
【0010】本発明は以上の問題を解決することを目的
とするものであって、記録済み領域が小さな光ディスク
について短時間で記録済み領域と未記録領域との境界を
検出し、記録済み領域が大きな光ディスクについても使
用者が許容できる時間内に境界を検出する光ディスク装
置及びその制御方法を提供する。また、本発明はディス
クの傷などの影響を受けにくく、記録済み領域であるか
未記録領域であるかを正しく判断する光ディスク装置及
びその制御方法を提供する。本発明は例えばディスクア
ットワンス方式により記録された光ディスクについて
も、短時間で記録済み領域と未記録領域との境界を検出
する光ディスク装置及びその制御方法を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下の構成を有する。請求項1の発明は、
1度だけデータを記録可能な追記型光ディスクに形成さ
れたプリピットの再生信号であるプリピット信号を検出
するプリピット検出部と、前記プリピット信号をデコー
ドしてアドレス情報を出力するプリピット信号デコーダ
と、前記光ディスクに記録されたデータの再生信号を出
力する再生部と、前記データの再生信号を2値化し、誤
り訂正符号化方式で符号化されたデータ識別子をデコー
ドして検出するデータデコーダと、前記データデコーダ
が前記データ識別子の少なくとも一部を使って正しくデ
コード出来たか否かに基づいて、データが記録されてい
るか否かを検出して、再生した領域が記録済み領域か未
記録領域かの情報を出力する未記録領域検出部と、前記
アドレス情報と、前記再生した領域が記録済み領域か未
記録領域かの情報とに基づいて記録済み領域と未記録領
域との境界を検出する境界検出部と、を有することを特
徴とする光ディスク装置である。
【0012】請求項2の発明は、前記データデコーダは
更にフレームシンクを検出し、前記未記録領域検出部
は、前記データデコーダが前記データ識別子の少なくと
も一部を使って正しくデコードした場合に、再生した領
域が記録済み領域であるという情報を出力し、前記デー
タデコーダが前記データ識別子を使って正しくデコード
できず、且つ前記データの再生信号の信号レベルが閾値
以下であるか又は前記データデコーダが前記フレームシ
ンクを検出できない場合に、再生した領域が未記録領域
であるという情報を出力する、ことを特徴とする請求項
1に記載の光ディスク装置である。
【0013】請求項3の発明は、前記データデコーダは
更にフレームシンクを検出し、前記未記録領域検出部
は、前記データデコーダが前記データ識別子の少なくと
も一部を使って正しくデコードし、且つ前記データの再
生信号の信号レベルが閾値以上であるか又は前記データ
デコーダが前記フレームシンクを検出した場合に、再生
した領域が記録済み領域であるという情報を出力し、前
記データの再生信号の信号レベルが閾値以下であるか又
は前記データデコーダが前記フレームシンクを検出でき
ない場合に、再生した領域が未記録領域であるという情
報を出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の光デ
ィスク装置である。
【0014】請求項4の発明は、前記データデコーダが
前記データ識別子の少なくとも一部を使って正しくデコ
ードした場合とは、前記データデコーダが誤り訂正をす
ることなく若しくは誤り訂正をすることにより前記デー
タ識別子の少なくとも一部を含むデータのデコード結果
を出力した場合、又は前記データデコーダが所定の期待
値に一致するデコード結果を出力した場合であることを
特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの請求項に
記載の光ディスク装置である。
【0015】請求項5の発明は、前記データ識別子がセ
クタ番号を含み、前記データデコーダが前記データ識別
子の少なくとも一部を使って正しくデコードした場合と
は、前記データデコーダが前記データ識別子をデコード
して所定の期待値に一致するセクタ番号を出力した場合
であることを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装
置である。
【0016】請求項12の発明は、1度だけデータを記
録可能な追記型光ディスクに形成されたプリピットの再
生信号であるプリピット信号を検出するプリピット検出
ステップと、前記プリピット信号をデコードしてアドレ
ス情報を読み出すプリピット信号デコードステップと、
前記光ディスクに記録されたデータの再生信号を出力す
る再生ステップと、前記データの再生信号を2値化し
て、誤り訂正符号化方式で符号化されたデータ識別子を
デコードして検出するデータデコードステップと、前記
データデコードステップにおいて前記データ識別子の少
なくとも一部を使って正しくデコード出来たか否かに基
づいて、データが記録されているか否かを検出して、再
生した領域が記録済み領域か未記録領域かの情報を出力
する未記録領域検出ステップと、前記アドレス情報と、
前記再生した領域が記録済み領域か未記録領域かの情報
とに基づいて記録済み領域と未記録領域との境界を検出
する境界検出ステップと、を有することを特徴とする光
ディスク装置の制御方法である。
【0017】請求項13の発明は、前記データデコード
ステップにおいて更にフレームシンクを検出し、前記未
記録領域検出ステップにおいて、前記データデコードス
テップにおいて前記データ識別子の少なくとも一部を使
って正しくデコードした場合に、再生した領域が記録済
み領域であるという情報を出力し、前記データデコード
ステップにおいて前記データ識別子を使って正しくデコ
ードできず、且つ前記データの再生信号の信号レベルが
閾値以下であるか又は前記データデコードステップにお
いて前記フレームシンクを検出できない場合に、再生し
た領域が未記録領域であるという情報を出力する、こと
を特徴とする請求項12に記載の光ディスク装置の制御
方法である。
【0018】請求項14の発明は、前記データデコード
ステップにおいて更にフレームシンクを検出し、前記未
記録領域検出ステップにおいて、前記データデコードス
テップにおいて前記データ識別子の少なくとも一部を使
って正しくデコードし、且つ前記データの再生信号の信
号レベルが閾値以上であるか又は前記データデコードス
テップにおいて前記フレームシンクを検出した場合に、
再生した領域が記録済み領域であるという情報を出力
し、前記データの再生信号の信号レベルが閾値以下であ
るか又は前記データデコードステップにおいて前記フレ
ームシンクを検出できない場合に、再生した領域が未記
録領域であるという情報を出力する、ことを特徴とする
請求項12に記載の光ディスク装置の制御方法である。
【0019】請求項15の発明は、前記データデコーダ
ステップにおいて前記データ識別子の少なくとも一部を
使って正しくデコードした場合とは、誤り訂正をするこ
となく若しくは誤り訂正をすることにより前記データ識
別子の少なくとも一部を含むデータのデコード結果を出
力した場合、又は所定の期待値に一致するデコード結果
を出力した場合であることを特徴とする請求項12から
請求項14のいずれかの請求項に記載の光ディスク装置
の制御方法である。
【0020】請求項16の発明は、前記データ識別子が
セクタ番号を含み、前記データデコーダステップにおい
て前記データ識別子の少なくとも一部を使って正しくデ
コードした場合とは、前記データ識別子をデコードして
所定の期待値に一致するセクタ番号を出力した場合であ
ることを特徴とする請求項15に記載の光ディスク装置
の制御方法である。
【0021】従来は、データの再生信号の信号レベル
(エンベロープ)が閾値以上か以下かに基づいて、再生
信号を読み出した領域が記録済み領域であるか未記録領
域であるかを判断していた。しかし、データの信号レベ
ルの変動は大きく、エンベロープの大小に基づいて再生
信号の有無を判断すると、再生信号の有無を誤って判断
する恐れがあった。例えばDVD−R又はDVD−RW
においては各セクタがデータID(データ識別子)を含
む。データIDは誤り訂正符号化方式により符号化され
ており、単なるノイズを誤り訂正符号化方式によりデコ
ードした場合に正しいデータIDと誤認する可能性は極
めて小さい。そこで本発明の光ディスク装置において
は、データ識別子の少なくとも一部を使って正しくデコ
ード出来たか否かに基づいて(エンベロープの大小等を
併せてチェックしても良い。)再生信号の有無を検出す
る。これにより、再生信号を読み出した領域が記録済み
領域であるか未記録領域であるかを誤認する可能性を大
幅に下げることが出来る。本発明は、再生信号を読み出
した領域が記録済み領域であるか未記録領域であるかを
正しく判断する信頼性の高い光ディスク装置を実現出来
るという作用を有する。
【0022】請求項6の発明は、1度だけデータを記録
可能であり且つ内周側から外周側にその記録管理情報を
追加記録していく領域を有する追記型光ディスクに形成
されたプリピットの再生信号であるプリピット信号を検
出するプリピット検出部と、前記プリピット信号をデコ
ードしてアドレス情報を出力するプリピット信号デコー
ダと、前記光ディスクに記録されたデータの再生信号を
出力する再生部と、前記再生部により再生した領域が記
録済み領域か未記録領域かの情報を、1つのアドレス情
報を形成するプリピット信号の記録領域よりも狭い記録
領域を単位として出力する未記録領域検出部と、前記ア
ドレス情報と、前記再生した領域が記録済み領域か未記
録領域かの情報とに基づいて記録済み領域と未記録領域
との境界を検出する境界検出部と、を有し、前記光ディ
スク記録管理情報を追加記録していく領域のトラックに
沿って前記データ及び前記プリピット信号の読み出しを
同時に開始して、前記未記録領域検出部が再生した領域
が記録済み領域であるという情報を先に出力した場合は
その領域は記録済み領域であると判断して光ピックアッ
プを所定のトラック数だけ外周側にトラックジャンプさ
せ、再びトラックに沿って前記データ及び前記プリピッ
ト信号の読み出しを同時に開始し、前記プリピット信号
デコーダが前記アドレス情報を先に読み出した場合は再
生した領域は未記録領域であると判断して前記光ピック
アップを所定のトラック数だけ内周側にトラックジャン
プさせ、トラックジャンプ後の位置からトラックに沿っ
て前記データ及び前記プリピット信号の読み出しを同時
に開始し、再生した前記アドレス情報と、前記再生した
領域が記録済み領域か未記録領域かの情報とに基づいて
前記境界検出部が記録済み領域と未記録領域との境界を
検出する、ことを特徴とする光ディスク装置である。
【0023】請求項7の発明は、1度だけデータを記録
可能であり且つ内周側から外周側にその記録管理情報を
追加記録していく領域を有する追記型光ディスクに形成
されたプリピットの再生信号であるプリピット信号を検
出するプリピット検出部と、前記プリピット信号をデコ
ードしてアドレス情報を出力するプリピット信号デコー
ダと、前記光ディスクに記録されたデータの再生信号を
出力する再生部と、前記再生部により再生した領域が記
録済み領域か未記録領域かの情報を出力する未記録領域
検出部と、計測時間と、前記再生した領域が記録済み領
域か未記録領域かの情報とに基づいて記録済み領域と未
記録領域との境界を検出する境界検出部と、を有し、前
記光ディスク記録管理情報を追加記録していく領域のト
ラックに沿って前記データを読み出すことと、時間の計
測と、を同時に開始し、前記計測時間が所定の時間を超
える前に、前記未記録領域検出部が再生した領域が記録
済み領域であるという情報を出力した場合はその領域は
記録済み領域であると判断して光ピックアップを所定の
トラック数だけ外周側にトラックジャンプさせ、再びト
ラックに沿って前記データを読み出すことと、時間の計
測と、を同時に開始し、前記未記録領域検出部が再生し
た領域が記録済み領域であるという情報を出力する前
に、前記計測時間が所定の時間を超えた場合は再生した
領域は未記録領域であると判断して前記光ピックアップ
を所定のトラック数だけ内周側にトラックジャンプさ
せ、トラックジャンプ後の位置からトラックに沿って前
記データの読み出しを開始し、前記再生した領域が記録
済み領域か未記録領域かの情報に基づいて前記境界検出
部が記録済み領域と未記録領域との境界を検出する、こ
とを特徴とする光ディスク装置である。
【0024】請求項8の発明は、前記光ディスクの記録
管理情報を追加記録していく領域のトラックに沿って前
記データ及び前記プリピット信号の読み出しを同時に開
始して、又は前記光ディスク記録管理情報を追加記録し
ていく領域のトラックに沿って前記データを読み出すこ
と及び時間の計測を同時に開始して、前記プリピット信
号デコーダが前記アドレス情報を先に読み出した場合
に、又は前記計測時間が所定の時間を超えた場合に、再
生した領域は未記録領域であると判断して前記光ピック
アップを所定のトラック数だけ内周側にトラックジャン
プさせ、トラックジャンプ後の位置からトラックに沿っ
て前記データ及び前記プリピット信号の読み出しを同時
に開始し、前記未記録領域検出部が未記録領域であると
判断した領域が第1の区間又は第1の時間以上連続した
場合に、前記境界検出部がその連続する未記録領域の先
頭アドレスを、記録済み領域と未記録領域との境界であ
ると判断する、ことを特徴とする請求項6又は請求項7
に記載の光ディスク装置である。
【0025】請求項9の発明は、前記光ディスクの記録
管理情報を追加記録していく領域のトラックに沿って前
記データ及び前記プリピット信号の読み出しを同時に開
始して、又は前記光ディスク記録管理情報を追加記録し
ていく領域のトラックに沿って前記データを読み出すこ
と及び時間の計測を同時に開始して、前記プリピット信
号デコーダが前記アドレス情報を先に読み出した場合
に、又は前記計測時間が所定の時間を超えた場合に、再
生した領域は未記録領域であると判断して前記光ピック
アップを、最後に行ったトラックジャンプの起点となっ
たトラックにトラックジャンプさせることを特徴とする
請求項6から請求項8のいずれかの請求項に記載の光デ
ィスク装置である。
【0026】請求項10の発明は、前記光ディスクの記
録管理情報を追加記録していく領域の先頭からトラック
に沿って第2の区間又は第2の時間に渡って前記データ
の読み出しを行い、その間に前記未記録領域検出部が未
記録領域であると判断した領域が第1の区間(第1の区
間は第2の区間よりも短い区間である。)又は第1の時
間(第1の時間は第2の時間よりも短い時間である。)
以上連続しない場合は、光ピックアップを所定のトラッ
ク数だけ外周側にトラックジャンプさせ、再びトラック
に沿って前記データ及び前記プリピット信号の読み出し
を同時に開始し、その間に前記未記録領域検出部が未記
録領域であると判断した領域が第1の区間又は第1の時
間以上連続した場合は、前記境界検出部がその連続する
未記録領域の先頭アドレスを、記録済み領域と未記録領
域との境界であると判断する、ことを特徴とする請求項
6又は請求項7に記載の光ディスク装置である。
【0027】請求項11の発明は、記録済み領域と未記
録領域との境界を検出し、記録済み領域の最外周の記録
管理情報を最新の記録管理情報として再生することを特
徴とする請求項1から請求項10のいずれかの請求項に
記載の光ディスク装置である。
【0028】請求項17の発明は、1度だけデータを記
録可能であり且つ内周側から外周側にその記録管理情報
を追加記録していく領域を有する追記型光ディスクに形
成されたプリピットの再生信号であるプリピット信号を
検出するプリピット検出ステップと、前記プリピット信
号をデコードしてアドレス情報を出力するプリピット信
号デコードステップと、前記光ディスクに記録されたデ
ータの再生信号を出力する再生ステップと、前記再生ス
テップで再生した領域が記録済み領域か未記録領域かの
情報を、1つのアドレス情報を形成するプリピット信号
の記録領域よりも狭い記録領域を単位として出力する未
記録領域検出ステップと、前記アドレス情報と、前記再
生した領域が記録済み領域か未記録領域かの情報とに基
づいて記録済み領域と未記録領域との境界を検出する境
界検出ステップと、を有し、前記境界ステップにおい
て、前記光ディスクの記録管理情報を追加記録していく
領域のトラックに沿って前記データ及び前記プリピット
信号の読み出しを同時に開始して、再生した領域が記録
済み領域であるという情報を先に出力した場合はその領
域は記録済み領域であると判断して光ピックアップを所
定のトラック数だけ外周側にトラックジャンプさせ、再
びトラックに沿って前記データ及び前記プリピット信号
の読み出しを同時に開始し、前記アドレス情報を先に読
み出した場合は再生した領域は未記録領域であると判断
して前記光ピックアップを所定のトラック数だけ内周側
にトラックジャンプさせ、トラックジャンプ後の位置か
らトラックに沿って前記データ及び前記プリピット信号
の読み出しを同時に開始し、再生した前記アドレス情報
と、前記再生した領域が記録済み領域か未記録領域かの
情報とに基づいて記録済み領域と未記録領域との境界を
検出する、ことを特徴とする光ディスク装置の制御方法
である。
【0029】請求項18の発明は、1度だけデータを記
録可能であり且つ内周側から外周側にその記録管理情報
を追加記録していく領域を有する追記型光ディスクに形
成されたプリピットの再生信号であるプリピット信号を
検出するプリピット検出ステップと、前記プリピット信
号をデコードしてアドレス情報を出力するプリピット信
号デコードステップと、前記光ディスクに記録されたデ
ータの再生信号を出力する再生ステップと、前記再生ス
テップで再生した領域が記録済み領域か未記録領域かの
情報を出力する未記録領域検出ステップと、前記アドレ
ス情報と、前記再生した領域が記録済み領域か未記録領
域かの情報とに基づいて記録済み領域と未記録領域との
境界を検出する境界検出ステップと、を有し、前記境界
ステップにおいて、前記光ディスク記録管理情報を追加
記録していく領域のトラックに沿って前記データを読み
出すことと、時間の計測と、を同時に開始し、前記計測
時間が所定の時間を超える前に、前記未記録領域検出部
が再生した領域が記録済み領域であるという情報を出力
した場合はその領域は記録済み領域であると判断して光
ピックアップを所定のトラック数だけ外周側にトラック
ジャンプさせ、再びトラックに沿って前記データを読み
出すことと、時間の計測と、を同時に開始し、前記未記
録領域検出ステップにおいて再生した領域が記録済み領
域であるという情報を出力する前に、前記計測時間が所
定の時間を超えた場合は再生した領域は未記録領域であ
ると判断して前記光ピックアップを所定のトラック数だ
け内周側にトラックジャンプさせ、トラックジャンプ後
の位置からトラックに沿って前記データの読み出しを開
始し、前記再生した領域が記録済み領域か未記録領域か
の情報に基づいて記録済み領域と未記録領域との境界を
検出する、ことを特徴とする光ディスク装置の制御方法
である。
【0030】請求項19の発明は、前記境界検出ステッ
プにおいて、前記光ディスクの記録管理情報を追加記録
していく領域のトラックに沿って前記データ及び前記プ
リピット信号の読み出しを同時に開始して、又は前記光
ディスク記録管理情報を追加記録していく領域のトラッ
クに沿って前記データを読み出すこと及び時間の計測を
同時に開始して、前記アドレス情報を先に読み出した場
合に、又は前記計測時間が所定の時間を超えた場合に、
再生した領域は未記録領域であると判断して前記光ピッ
クアップを所定のトラック数だけ内周側にトラックジャ
ンプさせ、トラックジャンプ後の位置からトラックに沿
って前記データ及び前記プリピット信号の読み出しを同
時に開始し、未記録領域であると判断した領域が第1の
区間又は第1の時間以上連続した場合に、その連続する
未記録領域の先頭アドレスを、記録済み領域と未記録領
域との境界であると判断することを特徴とする請求項1
7又は請求項18に記載の光ディスク装置の制御方法で
ある。
【0031】請求項20の発明は、前記光ディスクの記
録管理情報を追加記録していく領域のトラックに沿って
前記データ及び前記プリピット信号の読み出しを同時に
開始して、又は前記光ディスク記録管理情報を追加記録
していく領域のトラックに沿って前記データを読み出す
こと及び時間の計測を同時に開始して、前記アドレス情
報を先に読み出した場合に、又は前記計測時間が所定の
時間を超えた場合に、再生した領域は未記録領域である
と判断して前記光ピックアップを、最後に行ったトラッ
クジャンプの起点となったトラックにトラックジャンプ
させることを特徴とする請求項17から請求項19のい
ずれかの請求項に記載の光ディスク装置の制御方法であ
る。
【0032】請求項21の発明は、前記境界検出ステッ
プにおいて、前記光ディスクの記録管理情報を追加記録
していく領域の先頭からトラックに沿って第2の区間又
は第2の時間に渡って前記データの読み出しを行い、そ
の間に未記録領域であると判断した領域が第1の区間
(第1の区間は第2の区間よりも短い区間である。)又
は第1の時間(第1の時間は第2の時間よりも短い時間
である。)以上連続しない場合は、光ピックアップを所
定のトラック数だけ外周側にトラックジャンプさせ、再
びトラックに沿って前記データ及び前記プリピット信号
の読み出しを同時に開始し、その間に未記録領域である
と判断した領域が第1の区間又は第1の時間以上連続し
た場合は、その連続する未記録領域の先頭アドレスを、
記録済み領域と未記録領域との境界であると判断するこ
とを特徴とする請求項17又は請求項18に記載の光デ
ィスク装置の制御方法である。
【0033】請求項22の発明は、記録済み領域と未記
録領域との境界を検出し、記録済み領域の最外周の記録
管理情報を最新の記録管理情報として再生する再生ステ
ップを有することを特徴とする請求項12から請求項2
1のいずれかの請求項に記載の光ディスク装置の制御方
法である。
【0034】請求項1〜22の発明は、記録済み領域が
小さな光ディスクについて、短時間で記録済み領域と未
記録領域との境界を検出し、記録済み領域が小さな光デ
ィスクについても使用者が許容できる短い時間内に境界
を検出する光ディスク装置及びその制御方法を実現でき
るという作用を有する。請求項8、10、19、21の
発明は、途中に2重書き領域などがあっても正しい境界
を検出する光ディスク装置及びその制御方法を実現でき
るという作用を有する。請求項1〜5及び請求項12〜
16の発明は、未記録領域と記録領域とを高い信頼性を
持って判断する光ディスク装置及びその制御方法を実現
できるという作用を有する。請求項2、3、13及び1
4の発明は、データ識別子の検出に、再生信号のレベル
又はフレームシンクの検出を組み合わせることにより、
更に境界の検出の信頼性を高めた光ディスク装置及びそ
の制御方法を実現できるという作用を有する。請求項1
0及び21の発明は、記録済み領域が非常に小さな光デ
ィスク(例えばディスクアットワンス方式により記録さ
れたDVD−R)について短時間で正しい境界を検出す
る光ディスク装置及びその制御方法を実現できるという
作用を有する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施をするための
最良の形態を具体的に示した実施例について図面ととも
に記載する。図1〜6を用いて本発明の実施例の光ディ
スク装置及びその制御方法を説明する。図1は本発明の
光ディスク装置の構成図である。図1において、1は一
度だけデータを記録可能な追記型DVD−Rディスク、
2はDVD−Rディスク1を回転させるスピンドルモー
タ、3はDVD−Rディスク1にデータを記録し再生す
る光ピックアップ、4は光ピックアップ3をDVD−R
ディスク1の半径方向に移動させるトラバースモータ、
5は光ピックアップ3の出力からRF信号(反射光の光
量に応じた信号)とプッシュプル信号(ディスク上に形
成されたトラックの左右の溝からの反射光の信号)を生
成し出力するヘッドアンプ、6はヘッドアンプ5が出力
するRF信号を入力し、データの再生信号を出力するR
F信号再生部(再生部)、7はデータの再生信号を2値
化し、フレームシンクを検出し、誤り訂正符号化方式で
符号化されたデータ(データ識別子を含む)をデコード
して出力するデータデコーダ、8はCPU(中央演算処
理装置)、9は外部とデータのやり取りを行うインター
フェース部、10はプッシュプル信号を入力し、ウォブ
ル信号(光ディスク上の溝に形成されたウォブルの再生
信号)を検出するウォブル検出部、11はヘッドアンプ
5が出力するプッシュプル信号を入力し、DVD−Rデ
ィスク1に形成されたプリピットの再生信号であるプリ
ピット信号を検出するプリピット検出部、12はプリピ
ット信号をデコードしてECCアドレス情報(ECCブ
ロックアドレス)を出力するプリピット信号デコーダ、
13はウォブル信号に位相同期した記録用のライトクロ
ック(又は再生用のリードクロック)を生成し出力する
と共に、プリピット信号デコーダ12からのECCアド
レス情報の抽出結果と生成したライトクロック(又はリ
ードクロック)をカウントすることにより記録(又は再
生)するタイミングを制御するライト/リードクロック
・ライト/リードタイミング信号生成部、14はインタ
ーフェース9を介して入力したデータを記録すべき符号
化データに変換するエンコーダ、15はデータデコーダ
がデータ識別子の少なくとも一部を使って正しくデコー
ド出来たか否かに基づいて、データが記録されているか
否かを検出して、再生した領域が記録済み領域か未記録
領域かの情報を出力する未記録領域検出部、16はデー
タを光ディスクに記録するレーザパワー制御部(記録
部)、17はサーボ部である。
【0036】以上のように構成された光ディスク装置に
ついて以下その動作を述べる。光ピックアップ3は、記
録の際はレーザパワー制御部16から供給される記録デ
ータに基づいたレーザ駆動信号により、光ビームをDV
D−Rディスク1に照射してデータの記録を行い、再生
の際には、一定の出力パワーで光ビームをDVD−Rデ
ィスク1に照射して、その反射光を受光し電気信号に変
換する。サーボ部17はCPU8の指令に従いスピンド
ルモータ2、トラバースモータ4、光ピックアップ3が
内蔵するフォーカスアクチュエータ及びトラッキングア
クチュエータを制御駆動する。ヘッドアンプ5は光ピッ
クアップ3から電気信号を入力し、RF信号とプッシュ
プル信号に変換し、RF信号をRF信号再生部6に、プ
ッシュプル信号をウォブル検出部10及びプリピット検
出部11に出力する。RF信号再生部6はヘッドアンプ
5からRF信号を入力し、入力したRF信号から抽出し
た記録データの再生信号をデータデコーダ7及び未記録
領域検出部15に出力する。
【0037】データデコーダ7は、RF信号再生部6か
らデータの再生信号を入力し、入力した再生信号を2値
化し、デコードし、データIDアドレス情報(セクタを
単位とするアドレス情報)を含むデータIDをCPU8
に出力する。データデコーダ7は、誤り訂正符号化され
たデータIDを使って正しくデコードできた場合は、デ
ータID検出信号を未記録領域検出部15に出力する。
実施例においては、誤り訂正符号化されたデータIDの
少なくとも一部を使って、誤り訂正をすることなく若し
くは誤り訂正をすることによりそのデータIDの少なく
とも一部を含むデータのデコード結果を出力した場合
に、データIDを正しくデコードできたと判断し、デー
タID検出信号を出力する。
【0038】データデコーダ7は、デコードしたデータ
をインターフェース9を介して外部に出力する。データ
デコーダ7は、データに含まれるフレームシンクを検出
し、ライト/リードクロック・ライト/リードタイミン
グ信号生成部13に出力する。データデコーダ7は、フ
レームシンクを検出すると、フレームシンク検出信号を
未記録領域検出部15に出力する。インターフェース部
9は入力データをエンコーダ14に伝送し、データデコ
ーダ7が出力した出力データを外部に出力し、CPU8
が外部装置との間で送受信するコマンド、レスポンス、
データを受け渡しする。
【0039】CPU8は、インターフェース9を通じて
外部装置とコマンド、レスポンス、データを送受信す
る。CPU8は、データデコーダ7が出力するデータI
D、プリピット信号デコーダ12が出力するECCアド
レス情報、未記録領域検出部15が出力する記録領域か
未記録領域かの情報、及びライト/リードクロック・ラ
イト/リードタイミング信号生成部13が出力するタイ
ミング信号及び連続する未記録領域のカウント値を入力
し、各ブロック(例えばサーボ部17、エンコーダ1
4、ライト/リードクロック・ライト/リードタイミン
グ信号生成部13等)を制御する。
【0040】CPU8は、記録領域か未記録領域かの情
報及びECCアドレス情報に基づいて、記録領域と未記
録領域との境界を検出する境界検出部18を有する。ウ
ォブル検出部10はヘッドアンプ5からプッシュプル信
号を入力し、入力したプッシュプル信号からウォブル信
号を検出し、ライト/リードクロック・ライト/リード
タイミング信号生成部13に出力する。プリピット検出
部11はヘッドアンプ5からプッシュプル信号を入力
し、入力したプッシュプル信号からプリピット信号を検
出し、ライト/リードクロック・ライト/リードタイミ
ング信号生成部13及びプリピット信号デコーダ12に
出力する。
【0041】プリピット信号デコーダ12は、プリピッ
ト検出部11から入力したプリピット信号をデコードし
て得たECCアドレス情報をCPU8とライト/リード
クロック・ライト/リードタイミング信号生成部13に
出力する。ライト/リードクロック・ライト/リードタ
イミング信号生成部13は、ウォブル信号とプリピット
信号、及びフレームシンク(再生時のみ)を入力し、ウ
ォブル信号及びプリピット信号に位相同期した(再生時
には更にフレームシンクに位相同期した)1ウォブル当
たり186個の記録用のライトクロック(又は再生用の
リードクロック)を生成しエンコーダ14(又はデータ
デコーダ7)と未記録検出部15に出力する。
【0042】ライト/リードクロック・ライト/リード
タイミング信号生成部13は、プリピット信号デコーダ
12が出力するECCアドレス情報と生成したライトク
ロックをECCブロック先頭のプリピットシンクコード
を基準にカウントしたカウント値とに基づいて、ライト
クロック(又はリードクロック)の出力タイミングを制
御する。エンコーダ14はライト/リードクロック・ラ
イト/リードタイミング信号生成部13から入力される
ライトクロックに同期させて、外部からインターフェー
ス9を介して入力されたデータを記録すべき符号化デー
タに変換してレーザパワー制御部16に出力する。1ウ
ォブルは186ビット、1シンクフレームは8ウォブ
ル、1セクタは26シンクフレーム、1ECCブロック
は16セクタである。
【0043】図2は、未記録領域検出部15の内部ブロ
ック図である。図2において、201はエンベロープ検
波部、202は比較器、203は閾値生成部、204は
Dラッチ、205はORゲート、206は判定部、20
7は遅延器、209はインバータ、208、210及び
212はANDゲート、211はカウンタである。判定
部206は、遅延器231、ANDゲート232、カウ
ンタ(2進カウンタ)233、閾値生成部234、比較
器235、Dラッチ236を有する。
【0044】エンベロープ検波部201は、データの再
生信号221(RF信号再生部6の出力信号)を入力
し、ダイオード検波し、整流して出力する。比較器20
2はエンベロープ検波部201の検波出力信号と閾値生
成部203が出力する閾値信号とを入力し、両信号の比
較結果を出力する。検波出力信号≧閾値信号の時Highレ
ベル、検波出力信号<閾値信号の時Lowレベルを出力す
る。Dラッチ204は、比較器202の出力信号をデー
タ入力端子に入力し、シンクフレーム単位のクロック2
27(ライト/リードクロック・ライト/リードタイミ
ング信号生成部13の出力信号)をクロック入力端子に
入力し、シンクフレームを単位として、再生信号のレベ
ルが一定の閾値以上か否かの比較結果を出力する。OR
ゲート205は、Dラッチ204の出力信号及びフレー
ムシンク検出信号222(データデコーダ7が、正しい
フレームシンクを検出した場合にHighレベルを、正しい
フレームシンクを検出できなかった場合にLowレベル
を、それぞれシンクフレームを単位として出力する。)
を入力し、両者の論理和信号を出力する。
【0045】遅延器207は、セクタ単位のクロック2
24を入力し、遅延して出力する。判定部206は、O
Rゲート205の出力信号を入力し、その値が1セクタ
(26シンクフレーム)のうち、16シンクフレーム以
上でHighレベルであればHighレベルを出力し、15シン
クフレーム以下でHighレベルであればLowレベルを出力
する。実施例の詳細構成を説明する。遅延器231はシ
ンクフレーム単位のクロック227を入力し、遅延して
出力する。ANDゲート232は、ORゲート205の
出力信号と遅延器231の出力信号(遅延されたシンク
フレーム単位のクロック227)とを入力し、両者の論
理積を出力する。カウンタ233は、ANDゲート23
2の出力信号をクロック端子に入力してカウントアップ
し、遅延器207の出力信号(遅延されたセクタ単位の
クロック224)をリセット端子に入力してカウンタ値
をリセットする。カウンタ233は、再生信号のレベル
が一定以上であること又はフレームシンク検出信号22
2を入力したことのいずれかを満たすシンクフレームの
数を、セクタを単位としてカウントし、出力する。
【0046】閾値生成部234は閾値16(2進数の0
FH)を出力する。比較器235は、カウンタ233の
出力値と閾値生成部234が出力する閾値(0FH)と
を入力し、比較結果を出力する。Dラッチ236は、比
較器235の出力信号をデータ入力端子に入力し、セク
タ単位のクロック224をクロック端子に入力し、ラッ
チデータを出力する。Dラッチ236は、カウンタ23
3の出力値(1セクタ毎の最大値)が16以上である場
合にHighレベルを出力し、カウンタ233の出力値(1
セクタ毎の最大値)が15以下である場合にLowレベル
を出力する。Dラッチ236の出力信号が、判定部20
6の出力信号である。遅延器207は、カウンタ233
の最大値のラッチタイミングより後にカウンタ233の
リセットタイミング等が来るために必要な遅延時間だけ
クロック224を遅延させる。遅延器231は、Dラッ
チ204がデータをラッチした後にANDゲート232
がクロック227を入力するために必要な遅延時間だけ
クロック227を遅延させる。
【0047】ANDゲート208は、判定部206の出
力信号とデータID検出信号223(データデコーダ
が、データIDに含まれるデータIDアドレス情報を使
って正しくデコードできた場合にHighレベルを、データ
IDアドレス情報を使って正しくデコードできない場合
にLowレベルを、それぞれセクタを単位として出力す
る。)とを入力し、両者の論理積信号を出力する。AN
Dゲート208の出力信号は、再生領域が記録領域であ
るか未記録領域であるかの情報225(セクタを単位と
する情報)である。
【0048】従来はデータの再生信号のエンベロープの
レベル判定のみに基づいて再生している領域が記録領域
であるか未記録領域であるかの判断を行っていた。しか
し、従来の判断方法は光ディスクの欠陥等により誤動作
する恐れがあった。実施例においては、誤り訂正符号化
されたデータIDのデータIDアドレス情報を正しく読
み出すことが出来たか否かに基づいて再生している領域
が記録領域であるか未記録領域であるかの判断を行う。
ノイズを正しいデータIDアドレス情報と読み誤る可能
性はほとんどなく、再生している領域が記録領域である
か未記録領域であるかの判断の信頼性を向上できた。デ
ータの再生信号のエンベロープのレベル判定及びフレー
ムシンク検出信号を更に組み合わせることにより、再生
している領域が記録領域であるか未記録領域であるかの
判断の信頼性を更に向上させることが出来る。
【0049】インバータ209はANDゲート208の
出力信号を入力し、反転して出力する。ANDゲート2
10は、インバータ209の出力信号及び遅延されたセ
クタ単位のクロック224(遅延器207の出力信号)
を入力し、両者の論理積信号を出力する。ANDゲート
212は、ANDゲート208の出力信号及び遅延され
たセクタ単位のクロック224を入力し、両者の論理積
信号を出力する。カウンタ211は、ANDゲート21
0の出力信号をクロック入力端子に入力し、ANDゲー
ト212の出力信号をリセット入力端子に入力する2進
カウンタである。カウンタ211は、ANDゲート20
8が再生領域が記録領域であるという情報を出力する時
は遅延されたセクタ単位のクロック224をリセット入
力端子に入力し、ANDゲート208が再生領域が未記
録領域であるという情報を出力する時は遅延されたセク
タ単位のクロック224をクロック入力端子に入力し、
連続する未記録領域のカウント値(セクタ単位)を出力
する。
【0050】境界検出部18(CPU8に含まれる。)
は、再生領域が記録領域であるか未記録領域であるの情
報及び連続する未記録領域のカウント値(未記録領域検
出部15がセクタを単位として出力する。)及びECC
アドレス情報(プリピット信号デコーダ12がECCブ
ロック区間を単位として出力する。)に基づいて、記録
領域と未記録領域との境界を検出する。境界検出部18
が境界を検出する方法を図3〜5を用いて説明する。
【0051】次に図3、図4、図5、図6を用いて本発
明の実施例の光ディスク装置におけるRMAでの最新の
RMD(最外周に記録されたRMD)の検索方法につい
て説明する。このRMD検索方法においては、RMAの
記録済み領域の中に2重書き等によりRF信号再生部6
からデータの再生信号を検出できない領域が最大3EC
Cブロック区間あるものとする。光ディスク装置はDV
D−Rディスクが挿入されると実行する起動処理の中
で、DVD−Rディスクの記録状態を確認するために最
新のRMDを読みに行く。図3はその最新RMDを読み
に行くときのシーケンスを示す。
【0052】図3は、本実施例の光ディスク装置による
RMAの最新RMDの検索方法を示すフローチャートで
ある。図3のフローチャートを用いて本実施例の最新R
MDの検索方法を説明する。本実施例の光ディスクの最
新RMDの検索方法は密検索1、粗検索、密検索2から
なる。密検索1はステップS300〜S303からな
り、粗検索はステップS304〜S307からなり、密
検索2はステップS308〜S311からなる。境界検
出部18がステップS300〜S311の指令及び実行
をする。
【0053】新しいDVD−Rディスクが光ディスク装
置に挿入されると、光ピックアップ3はそのRMAの先
頭にシークし(ステップS300)、そこから密検索1
を始める。まずRMAの先頭から連続して再生する(ス
テップS301)。最長10ECCブロック区間連続再
生する中で、未記録領域(未記録領域検出部15のカウ
ンタ211が出力する。)が4ECCブロック区間(6
4セクタ)以上連続して存在するか否かをチェックする
(ステップS302)。もし10ECCブロック区間の
再生中に未記録領域が4ECCブロック区間(64セク
タ)以上連続すれば(ステップS302、YES。カウ
ンタ211(図2)のカウント値が64以上であれ
ば)、ステップS311に進む。ステップS311にお
いて、この4ECCブロック区間以上の未記録領域の先
頭を、記録済み領域と未記録領域との境界と判断し、こ
の境界に接する(最外周に記録された)RMDを最新の
RMDと判断する。光ピックアップが最新のRMDの先
頭にシークし(ステップS312)、最新のRMDから
データを読み込み(ステップS313)、処理を終了す
る。記録時には新たなRMDを境界から記録していく。
【0054】もし4ECCブロック区間以上連続する未
記録領域がなければ(ステップS302、NO。カウン
タ211のカウント値が63以下であれば)、ステップ
S303に進む。ステップS303において、10EC
Cブロック区間(160セクタ)の再生が済んだか否か
をチェックする。10ECCブロック区間の再生が済ん
でいなければ(ステップS303、NO)ステップS3
01に戻り、上記の処理を繰り返す。10ECCブロッ
ク区間の再生が済んでいれば(ステップS303、YE
S。この区間に4ECCブロック区間以上連続する未記
録領域が存在しない。)密検索1を終了して次の粗検索
へ移行する。
【0055】粗検索の最初にプリピット信号及びデータ
の再生を開始する(ステップS304)。次に、記録済
み領域の情報が取得できたか(未記録領域検出部15の
ANDゲート208が出力する。)否かをチェックする
(ステップS305)。もし取得できていれば(ステッ
プS305、YES)、光ピックアップ3が10トラッ
クだけ外周方向にトラックジャンプし(ステップS30
7)、再びステップS304に戻って上記の処理を繰り
返す。記録済み領域の情報の取得とは、データIDに含
まれるデータIDアドレス情報(セクタを単位とするア
ドレス情報)を検出し(データID検出信号)、且つデ
ータの再生信号のエンベロープが一定の閾値以上である
か又はフレームシンクが検出された(フレームシンク検
出信号)ことを意味する。
【0056】もし取得できていなければ(ステップS3
05、NO)、ECCアドレス情報が取得できたか(プ
リピット信号デコーダ12が出力する。)否かをチェッ
クする(ステップS306)。もし取得できていなけれ
ば(ステップS306、NO)、再びステップS304
に戻って上記の処理を繰り返す。もし取得できていれば
(ステップS306、YES)、ステップ308に進
む。データIDアドレス情報は1セクタ毎に記録されて
おり、ECCアドレス情報は1ECCブロック区間(1
6セクタ)毎に記録されている。従って、記録領域であ
れば、データIDアドレス情報の方がECCアドレス情
報よりも先に取得される。未記録領域であればデータI
Dアドレス情報を取得できないので、ECCアドレス情
報の方が早く取得される。トラックジャンプ後に再生す
るトラックが記録済み領域であるか未記録領域であるか
を、ステップS305及びS306を用いて短時間で正
確に判断している。データIDアドレス情報及びECC
アドレス情報のいずれかを読み取った後トラックジャン
プする故、光ピックアップの正確な位置情報を取得しな
がら、記録済み領域と未記録領域との境界を検索するこ
とが出来る。
【0057】ステップ308において、光ピックアップ
3が直前のトラックジャンプの起点となったトラック
(最後のトラックジャンプの直前に読み出したデータI
Dアドレスを有するトラック)にシークし、再生を開始
する(ステップS309)。ステップS308におい
て、一定数のトラック(例えば10トラック又は5トラ
ック)だけ内周方向にトラックジャンプしても良い。
【0058】直前のトラックジャンプの起点となったト
ラックにシーク後、再生を開始する(ステップS30
9)。再生をしながら、4ECCブロック区間(64セ
クタ)以上の連続する未記録領域が存在するか(未記録
領域検出部15のANDゲート208が出力する。)否
かをチェックする(ステップS310)。存在しなけれ
ば(ステップS310、NO)、ステップS310を繰
り返す(未記録領域を見つけるまで再生を続行す
る。)。存在すれば(ステップS310、YES)、ス
テップS311に進む。記録済み領域の中に2重記録し
た領域等の欠陥領域が連続して3ECCブロック区間存
在する可能性がある。4ECCブロック区間連続する未
記録領域を検索することにより、記録済み領域の中に混
じる欠陥領域を未記録領域と認識する誤りを排除でき
る。
【0059】ステップS311において、4ECCブロ
ック区間(64セクタ)以上連続する未記録領域の先頭
を、記録済み領域と未記録領域の境界と特定する。次に
当該境界に接する(最外周に記録された)RMDの先頭
アドレスにアクセスする(ステップS312)。次に、
再生を行って、最新のRMDを読み出す(ステップS3
13)。処理を終了する。記録時には新たなRMDを境
界から記録していく。DVD−RディスクのRMAは全
体で約400トラックを有する。実施例においては(ジ
ャンプトラック数を10トラックに設定している。)最
大約40回のジャンプでRMA全体の検索(RMA全て
に約700個のRMDが記録されている場合)を行うこ
とが出来る。10トラックのジャンプトラック数は例示
であり、これに限定されるものではない。
【0060】図4はRMAの中から最新のRMDを特定
する場合の光ピックアップの動作を模式的に示す図であ
る。図4を用いてRMA中から最新のRMDを特定する
方法を説明する。まず(1)で密検索1を行い最長10
ECCブロック区間再生を行う。この区間に未記録領域
を検出できなかったとする。 (2)次に外周方向にトラックジャンプして、プリピッ
トからのECCアドレス情報と、データIDからのデー
タIDアドレス情報の再生を同時に開始し、粗検索を行
う。 (3)粗検索中、データIDアドレス情報よりもプリピ
ット信号からのECCアドレス情報が先に読めると、そ
のトラックは未記録領域であると判断し、最後のトラッ
クジャンプ前のトラックにシークする。 (4)そこから密検索2を開始する。密検索2を実行中
4ECCブロック区間以上連続する未記録領域を検出で
きなかったときは、密検索2中に検出された最後のRM
Dが最新のRMDであると判断する。(RMA全てにR
MDが記録されている。) 密検索2を実行中に4ECCブロック区間以上連続する
未記録領域を検出した場合は、その先頭を記録済み領域
と未記録領域との境界と判断し、境界に接する最外周の
RMDを最新のRMDと判断する。 (5)最新のRMDへシークする。
【0061】図5は記録領域の中に欠陥領域を有する光
ディスクについて、RMAの中から最新のRMDを特定
する場合の光ピックアップの動作を模式的に示す図であ
る。図5を用いて、RMAの記録済み領域の中に2重書
き等により、記録済み信号を確認できない領域が3EC
Cブロック区間ある場合について説明をする。まず
(1)で密検索1を行い10ECCブロック再生を行う
が、未記録領域は検出できない。 (2)次に外周方向にトラックジャンプして、プリピッ
トからのECCアドレス情報と、データIDからのセク
タアドレス情報を同時に読み込み、粗検索を行う。 (3)粗検索中、記録済み領域の情報を取得できない領
域ではデータIDアドレス情報よりもプリピット信号か
らのECCアドレス情報が先に読み出され、そのトラッ
クが未記録領域であると判断される。光ヘッドは最後の
トラックジャンプ前のトラックにシークする。 (4)そこから密検索2を開始する。密検索2を実行
中、4ECCブロック区間以上連続して記録済み領域の
情報を検出できなかったときに、検索中に最後に記録済
み領域の情報が検出されたRMDを最新のRMDである
と判断する。密検索2では4ECCブロック区間以上連
続する未記録領域の情報が出力された場合に、真の未記
録領域と判断するので、記録領域中にある3ECCブロ
ック区間の欠陥領域の先頭を未記録領域の先頭であると
誤検索することはない。 (5)最新のRMDへシークする。この例では粗検索が
途中の欠陥領域(未記録領域の情報を出力する。)で終
了してしまうため検索時間は長くなるが、次の密検索で
確実に誤検索を防止することができる。密検索2で一定
区間(例えば20トラック)以上記録済み領域の情報が
取得される場合は、再び粗検索を開始するようにしても
良い。
【0062】図6は、極小数のRMDが記録されたRM
Aの中から最新のRMDを特定する場合の光ピックアッ
プの動作を模式的に示す図である。図6においては、密
検索1だけで4ECCブロック区間以上連続する未記録
領域を検出し、その先頭を記録済み領域と未記録領域と
の境界と判断し、検索を終了する。実施例ではRMAの
記録量が6ECCブロック区間以内の場合に光ピックア
ップは図6の動作をする。例えばDVD−Rで頻繁に実
行されるDisc-at-once記録(コンテンツを内
周から外周まで1度で一気に記録する)ではRMDが2
個か3個程度しか使われない。このようなディスクはR
MAの先頭からトラックジャンプすると余分な時間がか
かってしまうため最初の一定区間は(実施例では10E
CCブロック区間)連続再生による境界検索を行う。最
初に密検索1を行うことによりDisc-at-once
記録などのように数個のRMDを記録した光ディスクで
の境界の検索時間を短縮することができる。
【0063】以上のように本実施例ではRMAの最新R
MDの検索においてデータID、データの再生信号のエ
ンベロープ、フレームシンク検出信号及びECCアドレ
ス情報、を利用して記録領域と未記録領域との境界を検
出する。トラックジャンプを行う粗検索と再生を続けな
がら一定区間記録済み信号が無いことを検出する密検索
とを組み合わせることを特徴としている。RMAに記録
されたRMDの数が少ない場合にも検索時間が短い。2
重書き領域などの欠陥領域(未記録領域の情報が誤って
検出される可能性がある。)があった場合も誤動作せず
最新のRMDを検索できる。
【0064】なお実施例では密検索時の再生において、
4ECCブロック区間以上の連続する未記録領域を検出
した場合に、記録領域と未記録領域との境界を特定した
が、ディスクの記録の実状に合わせて連続する未記録領
域の区間長の閾値を任意に定めることができる。実施例
では検索の最初に10ECCブロック区間再生を行って
境界を検索しているが、この最初の再生の検索区間を任
意に定めることができる。実施例ではトラックジャンプ
の本数を10本にしているが、本数を変更することも実
施可能である。検索時間を長くしないためには5本以上
が好ましい。また粗検索における個々のトラックジャン
プの本数をジャンプ後のアドレスから計算して決めるこ
とも可能である。
【0065】実施例の図3のステップS302及びS3
10において4ECCブロック区間(64セクタ)以上
の連続する未記録領域が存在するか否かをチェックす
る。これに代えて、図3のステップS302及びS31
0において一定期間(例えば4ECCブロック区間の再
生時間である100ms)以上の連続する未記録領域の
期間が存在するか否かをチェックしても良い。同様に、
図3のステップS303において10ECCブロック区
間(160セクタ)の再生が済んだか否かをチェックす
る。これに代えて、図3のステップS303において一
定期間(例えば10ECCブロック区間の再生時間であ
る250ms)の再生が済んだか否かをチェックしても
良い。実施例の図4〜6においても同様である。
【0066】実施例の図3のステップS304〜306
において、データIDアドレス情報をECCアドレス情
報よりも先に取得するか否かに基づいて、その領域が記
録済み領域か未記録領域かを判断した。他の実施例にお
いては、データIDアドレス情報を一定時間内に取得す
るか否かに基づいて、その領域が記録済み領域か未記録
領域かを判断する。他の実施例におけるステップS30
4〜306の処理を説明する。粗検索の最初にデータの
再生と、時間の計測を開始する(ステップS304)。
次に、記録済み領域の情報が取得できたか(未記録領域
検出部15のANDゲート208が出力する。)否かを
チェックする(ステップS305)。もし取得できてい
れば(ステップS305、YES)、光ピックアップ3
が10トラックだけ外周方向にトラックジャンプし(ス
テップS307)、再びステップS304に戻って上記
の処理を繰り返す。記録済み領域の情報の取得とは、デ
ータIDに含まれるデータIDアドレス情報(セクタを
単位とするアドレス情報)を検出し(データID検出信
号)、且つデータの再生信号のエンベロープが一定の閾
値以上であるか又はフレームシンクが検出された(フレ
ームシンク検出信号)ことを意味する。
【0067】もし取得できていなければ(ステップS3
05、NO)、計測時間が所定の時間(例えば1ECC
ブロック区間の再生時間である25ms。所定の時間を
再生速度に応じて定めることが好ましい。)を超えてい
るか否かをチェックする(ステップS306)。もし計
測時間が所定の時間以内であれば(ステップS306、
NO)、再びステップS304に戻って上記の処理を繰
り返す。もし計測時間が所定の時間を超えていれば(ス
テップS306、YES)、ステップ308に進む。こ
の実施例においては、ECCアドレス情報(プリピッ
ト)が破損している場合等にも、その影響を受けること
なく、一定時間以内に記録済み領域か未記録領域かの判
断をすることが出来る。この方法を他の実施例に適用す
ることも出来る。
【0068】上記の実施例においては、図2において、
データの再生信号のエンベロープが一定の閾値以上であ
ること若しくは正しいフレームシンクを検出したことを
示すフレームシンク検出信号222(Highレベル)を入
力したこと、並びに正しいデータIDアドレス情報を検
出したことを示すデータID検出信号(Highレベル)を
入力したことの条件を満たす場合に、未記録領域検出部
15は再生領域が記録領域であるという情報を出力し、
データの再生信号のエンベロープが一定の閾値未満であ
り且つ正しいフレームシンクを検出したことを示すフレ
ームシンク検出信号222を入力しない(Lowレベル)
場合、又は正しいデータIDアドレス情報を検出したこ
とを示すデータID検出信号を入力しない(Lowレベ
ル)場合に、未記録領域検出部15は再生領域が未記録
領域であるという情報を出力する。
【0069】他の実施例を図9を用いて説明する。他の
実施例においては、未記録領域検出部15の構成のみが
実施例と異なる。図9は他の実施例の未記録領域検出部
15のブロック図を示す。図9の未記録領域検出部15
は、図2のORゲート205に代えてANDゲート90
5を有し、図2のANDゲート208に代えてORゲー
ト908を有する。それ以外の点において両者は同一で
ある。他の実施例においては、データの再生信号のエン
ベロープが一定の閾値以上であり且つ正しいフレームシ
ンクを検出したことを示すフレームシンク検出信号22
2(Highレベル)を入力した場合、又は正しいデータI
Dアドレス情報を検出したことを示すデータID検出信
号(Highレベル)を入力した場合に、未記録領域検出部
15は再生領域が記録領域であるという情報を出力し、
データの再生信号のエンベロープが一定の閾値未満であ
るか又は、正しいフレームシンクを検出したことを示す
フレームシンク検出信号222を入力せず(Lowレベ
ル)、且つ正しいデータIDアドレス情報を検出したこ
とを示すデータID検出信号を入力しない(Lowレベ
ル)場合に、未記録領域検出部15は再生領域が未記録
領域であるという情報を出力する。実験結果に基づいて
適した構成を選択することにより、記録領域と未記録領
域を正しく判断することが出来る。
【0070】実施例においてはCPU8とデータデコー
ダ7、エンコーダ14及び未記録領域検出部15は個別
のブロックであるが、CPU8がデータデコーダ7のデ
コード処理、エンコーダ14のエンコード処理及び未記
録領域検出部15のデジタル信号処理を実行しても良
い。CPU8がこれらの処理をソフトウエアで実行する
場合には、これらの処理をハードウエアの各ブロックが
処理する実施例と異なり、CPU8のデータ処理量が過
大にならないようにする必要がある。ソフトウエア処理
においては場合毎に処理を変更することが出来る。
【0071】例えば粗検索(図3のステップS304〜
S307)の時は、一方で再生するデータ量が少ない故
未記録領域検出以外のCPU8のデータ処理量は少な
く、他方で再生している領域が記録領域か未記録領域か
を短時間で確実に判断する必要がある。CPU8は、こ
の場合は図2の回路と同様の方法で未記録領域の検出を
行う。密検索(ステップS300〜S303、S308
〜S312)の時は、一方で再生するデータ量が多い故
未記録領域検出以外のCPU8のデータ処理量が多く、
他方で連続して一定以上の長い期間再生して未記録領域
検出結果を出力する故に、記録領域か未記録領域かの判
断を誤ることが少ない。CPU8は、この場合は再生信
号のエンベロープレベルが一定の閾値以上であるか否か
のみに基づいて、又はフレームシンク検出信号を入力し
たか否かのみに基づいて、再生している領域が記録領域
か未記録領域かを判断する。CPU8のデータ処理方法
を場合毎に最適にすることにより、CPU8に過大なデ
ータ処理を負わせることなく、高性能、高品質の光ディ
スク装置を実現出来る。本発明は、例えばデータID及
びECCアドレス情報を有するDVD−Rのディスク装
置及びその制御方法に適している
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、未記録領域と記録領域
とを高い信頼性を持って判断する光ディスク装置及びそ
の制御方法を実現出来るという有利な効果が得られる。
本発明によれば、記録されたRMDの数の多少にかかわ
らず、短時間でRMAの中に記録された最新のRMDを
検索する(記録済み領域と未記録領域との境界を検索す
る)光ディスク装置及びその制御方法を実現出来るとい
う有利な効果が得られる。本発明によれば、記録済み領
域内にある欠陥領域により誤動作しにくい、未記録領域
と記録領域との境界を高い信頼性を持って検索する光デ
ィスク装置及びその制御方法を実現出来るという有利な
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例における光ディスクの構成図
【図2】 実施例における未記録領域検出部の回路図
【図3】 最新のRMDの検索方法のフローチャート
【図4】 最新のRMDを特定する際の光ピックアップ
の模式図
【図5】 記録領域の中に欠陥領域がある光ディスクに
おいて、最新のRMDを特定する際の光ピックアップの
模式図
【図6】 極小数のRMDが記録された光ディスクにお
いて、最新のRMDを特定する際の光ピックアップの模
式図
【図7】 DVD−Rディスクの情報記録領域の構成図
【図8】 DVD−Rディスクのブロック区間の関係図
【図9】 他の実施例における未記録領域検出部の回路
【符号の説明】
1 DVD−Rディスク 2 スピンドルモータ 3 光ピックアップ 4 トラバースモータ 5 ヘッドアンプ 6 RF信号再生部 7 データデコーダ 8 CPU 9 インターフェース 10 ウォブル検出部 11 プリピット検出部 12 プリピット信号デコーダ 13 ライト/リードクロック・ライト/リードタイミ
ング生成部 14 エンコーダ 15 未記録領域検出部 16 レーザパワー制御部 17 サーボ部 201 エンベロープ検波部 202、235 比較器 203、234 閾値生成部 204、236 Dラッチ 205、908 ORゲート 206 判定部 207、231 遅延器 208、210、212、232、905 ANDゲー
ト 209 インバータ 211、233 カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤堂 貴之 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 Fターム(参考) 5D117 AA02 AA10 BB02 EE07 EE18 EE23 FF18 FF25 FF30

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1度だけデータを記録可能な追記型光デ
    ィスクに形成されたプリピットの再生信号であるプリピ
    ット信号を検出するプリピット検出部と、 前記プリピット信号をデコードしてアドレス情報を出力
    するプリピット信号デコーダと、 前記光ディスクに記録されたデータの再生信号を出力す
    る再生部と、 前記データの再生信号を2値化し、誤り訂正符号化方式
    で符号化されたデータ識別子をデコードして検出するデ
    ータデコーダと、 前記データデコーダが前記データ識別子の少なくとも一
    部を使って正しくデコード出来たか否かに基づいて、デ
    ータが記録されているか否かを検出して、再生した領域
    が記録済み領域か未記録領域かの情報を出力する未記録
    領域検出部と、 前記アドレス情報と、前記再生した領域が記録済み領域
    か未記録領域かの情報とに基づいて記録済み領域と未記
    録領域との境界を検出する境界検出部と、 を有することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記データデコーダは更にフレームシン
    クを検出し、 前記未記録領域検出部は、 前記データデコーダが前記データ識別子の少なくとも一
    部を使って正しくデコードした場合に、再生した領域が
    記録済み領域であるという情報を出力し、 前記データデコーダが前記データ識別子を使って正しく
    デコードできず、且つ前記データの再生信号の信号レベ
    ルが閾値以下であるか又は前記データデコーダが前記フ
    レームシンクを検出できない場合に、再生した領域が未
    記録領域であるという情報を出力する、 ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記データデコーダは更にフレームシン
    クを検出し、 前記未記録領域検出部は、 前記データデコーダが前記データ識別子の少なくとも一
    部を使って正しくデコードし、且つ前記データの再生信
    号の信号レベルが閾値以上であるか又は前記データデコ
    ーダが前記フレームシンクを検出した場合に、再生した
    領域が記録済み領域であるという情報を出力し、 前記データの再生信号の信号レベルが閾値以下であるか
    又は前記データデコーダが前記フレームシンクを検出で
    きない場合に、再生した領域が未記録領域であるという
    情報を出力する、 ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記データデコーダが前記データ識別子
    の少なくとも一部を使って正しくデコードした場合と
    は、前記データデコーダが誤り訂正をすることなく若し
    くは誤り訂正をすることにより前記データ識別子の少な
    くとも一部を含むデータのデコード結果を出力した場
    合、又は前記データデコーダが所定の期待値に一致する
    デコード結果を出力した場合であることを特徴とする請
    求項1から請求項3のいずれかの請求項に記載の光ディ
    スク装置。
  5. 【請求項5】 前記データ識別子がセクタ番号を含み、 前記データデコーダが前記データ識別子の少なくとも一
    部を使って正しくデコードした場合とは、前記データデ
    コーダが前記データ識別子をデコードして所定の期待値
    に一致するセクタ番号を出力した場合であることを特徴
    とする請求項4に記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 1度だけデータを記録可能であり且つ内
    周側から外周側にその記録管理情報を追加記録していく
    領域を有する追記型光ディスクに形成されたプリピット
    の再生信号であるプリピット信号を検出するプリピット
    検出部と、 前記プリピット信号をデコードしてアドレス情報を出力
    するプリピット信号デコーダと、 前記光ディスクに記録されたデータの再生信号を出力す
    る再生部と、 前記再生部により再生した領域が記録済み領域か未記録
    領域かの情報を、1つのアドレス情報を形成するプリピ
    ット信号の記録領域よりも狭い記録領域を単位として出
    力する未記録領域検出部と、 前記アドレス情報と、前記再生した領域が記録済み領域
    か未記録領域かの情報とに基づいて記録済み領域と未記
    録領域との境界を検出する境界検出部と、 を有し、 前記光ディスク記録管理情報を追加記録していく領域の
    トラックに沿って前記データ及び前記プリピット信号の
    読み出しを同時に開始して、 前記未記録領域検出部が再生した領域が記録済み領域で
    あるという情報を先に出力した場合はその領域は記録済
    み領域であると判断して光ピックアップを所定のトラッ
    ク数だけ外周側にトラックジャンプさせ、再びトラック
    に沿って前記データ及び前記プリピット信号の読み出し
    を同時に開始し、 前記プリピット信号デコーダが前記アドレス情報を先に
    読み出した場合は再生した領域は未記録領域であると判
    断して前記光ピックアップを所定のトラック数だけ内周
    側にトラックジャンプさせ、トラックジャンプ後の位置
    からトラックに沿って前記データ及び前記プリピット信
    号の読み出しを同時に開始し、再生した前記アドレス情
    報と、前記再生した領域が記録済み領域か未記録領域か
    の情報とに基づいて前記境界検出部が記録済み領域と未
    記録領域との境界を検出する、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 1度だけデータを記録可能であり且つ内
    周側から外周側にその記録管理情報を追加記録していく
    領域を有する追記型光ディスクに形成されたプリピット
    の再生信号であるプリピット信号を検出するプリピット
    検出部と、 前記プリピット信号をデコードしてアドレス情報を出力
    するプリピット信号デコーダと、 前記光ディスクに記録されたデータの再生信号を出力す
    る再生部と、 前記再生部により再生した領域が記録済み領域か未記録
    領域かの情報を出力する未記録領域検出部と、 計測時間と、前記再生した領域が記録済み領域か未記録
    領域かの情報とに基づいて記録済み領域と未記録領域と
    の境界を検出する境界検出部と、 を有し、 前記光ディスク記録管理情報を追加記録していく領域の
    トラックに沿って前記データを読み出すことと、時間の
    計測と、を同時に開始し、 前記計測時間が所定の時間を超える前に、前記未記録領
    域検出部が再生した領域が記録済み領域であるという情
    報を出力した場合はその領域は記録済み領域であると判
    断して光ピックアップを所定のトラック数だけ外周側に
    トラックジャンプさせ、再びトラックに沿って前記デー
    タを読み出すことと、時間の計測と、を同時に開始し、 前記未記録領域検出部が再生した領域が記録済み領域で
    あるという情報を出力する前に、前記計測時間が所定の
    時間を超えた場合は再生した領域は未記録領域であると
    判断して前記光ピックアップを所定のトラック数だけ内
    周側にトラックジャンプさせ、トラックジャンプ後の位
    置からトラックに沿って前記データの読み出しを開始
    し、前記再生した領域が記録済み領域か未記録領域かの
    情報に基づいて前記境界検出部が記録済み領域と未記録
    領域との境界を検出する、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記光ディスクの記録管理情報を追加記
    録していく領域のトラックに沿って前記データ及び前記
    プリピット信号の読み出しを同時に開始して、又は前記
    光ディスク記録管理情報を追加記録していく領域のトラ
    ックに沿って前記データを読み出すこと及び時間の計測
    を同時に開始して、 前記プリピット信号デコーダが前記アドレス情報を先に
    読み出した場合に、又は前記計測時間が所定の時間を超
    えた場合に、再生した領域は未記録領域であると判断し
    て前記光ピックアップを所定のトラック数だけ内周側に
    トラックジャンプさせ、トラックジャンプ後の位置から
    トラックに沿って前記データ及び前記プリピット信号の
    読み出しを同時に開始し、前記未記録領域検出部が未記
    録領域であると判断した領域が第1の区間又は第1の時
    間以上連続した場合に、前記境界検出部がその連続する
    未記録領域の先頭アドレスを、記録済み領域と未記録領
    域との境界であると判断する、 ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の光ディ
    スク装置。
  9. 【請求項9】 前記光ディスクの記録管理情報を追加記
    録していく領域のトラックに沿って前記データ及び前記
    プリピット信号の読み出しを同時に開始して、又は前記
    光ディスク記録管理情報を追加記録していく領域のトラ
    ックに沿って前記データを読み出すこと及び時間の計測
    を同時に開始して、 前記プリピット信号デコーダが前記アドレス情報を先に
    読み出した場合に、又は前記計測時間が所定の時間を超
    えた場合に、再生した領域は未記録領域であると判断し
    て前記光ピックアップを、最後に行ったトラックジャン
    プの起点となったトラックにトラックジャンプさせるこ
    とを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかの請求
    項に記載の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 前記光ディスクの記録管理情報を追加
    記録していく領域の先頭からトラックに沿って第2の区
    間又は第2の時間に渡って前記データの読み出しを行
    い、 その間に前記未記録領域検出部が未記録領域であると判
    断した領域が第1の区間(第1の区間は第2の区間より
    も短い区間である。)又は第1の時間(第1の時間は第
    2の時間よりも短い時間である。)以上連続しない場合
    は、光ピックアップを所定のトラック数だけ外周側にト
    ラックジャンプさせ、再びトラックに沿って前記データ
    及び前記プリピット信号の読み出しを同時に開始し、 その間に前記未記録領域検出部が未記録領域であると判
    断した領域が第1の区間又は第1の時間以上連続した場
    合は、前記境界検出部がその連続する未記録領域の先頭
    アドレスを、記録済み領域と未記録領域との境界である
    と判断する、 ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の光ディ
    スク装置。
  11. 【請求項11】 記録済み領域と未記録領域との境界を
    検出し、記録済み領域の最外周の記録管理情報を最新の
    記録管理情報として再生することを特徴とする請求項1
    から請求項10のいずれかの請求項に記載の光ディスク
    装置。
  12. 【請求項12】 1度だけデータを記録可能な追記型光
    ディスクに形成されたプリピットの再生信号であるプリ
    ピット信号を検出するプリピット検出ステップと、 前記プリピット信号をデコードしてアドレス情報を読み
    出すプリピット信号デコードステップと、 前記光ディスクに記録されたデータの再生信号を出力す
    る再生ステップと、 前記データの再生信号を2値化して、誤り訂正符号化方
    式で符号化されたデータ識別子をデコードして検出する
    データデコードステップと、 前記データデコードステップにおいて前記データ識別子
    の少なくとも一部を使って正しくデコード出来たか否か
    に基づいて、データが記録されているか否かを検出し
    て、再生した領域が記録済み領域か未記録領域かの情報
    を出力する未記録領域検出ステップと、 前記アドレス情報と、前記再生した領域が記録済み領域
    か未記録領域かの情報とに基づいて記録済み領域と未記
    録領域との境界を検出する境界検出ステップと、 を有することを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  13. 【請求項13】 前記データデコードステップにおいて
    更にフレームシンクを検出し、 前記未記録領域検出ステップにおいて、 前記データデコードステップにおいて前記データ識別子
    の少なくとも一部を使って正しくデコードした場合に、
    再生した領域が記録済み領域であるという情報を出力
    し、 前記データデコードステップにおいて前記データ識別子
    を使って正しくデコードできず、且つ前記データの再生
    信号の信号レベルが閾値以下であるか又は前記データデ
    コードステップにおいて前記フレームシンクを検出でき
    ない場合に、再生した領域が未記録領域であるという情
    報を出力する、 ことを特徴とする請求項12に記載の光ディスク装置の
    制御方法。
  14. 【請求項14】 前記データデコードステップにおいて
    更にフレームシンクを検出し、 前記未記録領域検出ステップにおいて、 前記データデコードステップにおいて前記データ識別子
    の少なくとも一部を使って正しくデコードし、且つ前記
    データの再生信号の信号レベルが閾値以上であるか又は
    前記データデコードステップにおいて前記フレームシン
    クを検出した場合に、再生した領域が記録済み領域であ
    るという情報を出力し、 前記データの再生信号の信号レベルが閾値以下であるか
    又は前記データデコードステップにおいて前記フレーム
    シンクを検出できない場合に、再生した領域が未記録領
    域であるという情報を出力する、 ことを特徴とする請求項12に記載の光ディスク装置の
    制御方法。
  15. 【請求項15】 前記データデコーダステップにおいて
    前記データ識別子の少なくとも一部を使って正しくデコ
    ードした場合とは、誤り訂正をすることなく若しくは誤
    り訂正をすることにより前記データ識別子の少なくとも
    一部を含むデータのデコード結果を出力した場合、又は
    所定の期待値に一致するデコード結果を出力した場合で
    あることを特徴とする請求項12から請求項14のいず
    れかの請求項に記載の光ディスク装置の制御方法。
  16. 【請求項16】 前記データ識別子がセクタ番号を含
    み、 前記データデコーダステップにおいて前記データ識別子
    の少なくとも一部を使って正しくデコードした場合と
    は、前記データ識別子をデコードして所定の期待値に一
    致するセクタ番号を出力した場合であることを特徴とす
    る請求項15に記載の光ディスク装置の制御方法。
  17. 【請求項17】 1度だけデータを記録可能であり且つ
    内周側から外周側にその記録管理情報を追加記録してい
    く領域を有する追記型光ディスクに形成されたプリピッ
    トの再生信号であるプリピット信号を検出するプリピッ
    ト検出ステップと、 前記プリピット信号をデコードしてアドレス情報を出力
    するプリピット信号デコードステップと、 前記光ディスクに記録されたデータの再生信号を出力す
    る再生ステップと、 前記再生ステップで再生した領域が記録済み領域か未記
    録領域かの情報を、1つのアドレス情報を形成するプリ
    ピット信号の記録領域よりも狭い記録領域を単位として
    出力する未記録領域検出ステップと、 前記アドレス情報と、前記再生した領域が記録済み領域
    か未記録領域かの情報とに基づいて記録済み領域と未記
    録領域との境界を検出する境界検出ステップと、 を有し、 前記境界ステップにおいて、 前記光ディスクの記録管理情報を追加記録していく領域
    のトラックに沿って前記データ及び前記プリピット信号
    の読み出しを同時に開始して、 再生した領域が記録済み領域であるという情報を先に出
    力した場合はその領域は記録済み領域であると判断して
    光ピックアップを所定のトラック数だけ外周側にトラッ
    クジャンプさせ、再びトラックに沿って前記データ及び
    前記プリピット信号の読み出しを同時に開始し、 前記アドレス情報を先に読み出した場合は再生した領域
    は未記録領域であると判断して前記光ピックアップを所
    定のトラック数だけ内周側にトラックジャンプさせ、ト
    ラックジャンプ後の位置からトラックに沿って前記デー
    タ及び前記プリピット信号の読み出しを同時に開始し、
    再生した前記アドレス情報と、前記再生した領域が記録
    済み領域か未記録領域かの情報とに基づいて記録済み領
    域と未記録領域との境界を検出する、 ことを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  18. 【請求項18】 1度だけデータを記録可能であり且つ
    内周側から外周側にその記録管理情報を追加記録してい
    く領域を有する追記型光ディスクに形成されたプリピッ
    トの再生信号であるプリピット信号を検出するプリピッ
    ト検出ステップと、 前記プリピット信号をデコードしてアドレス情報を出力
    するプリピット信号デコードステップと、 前記光ディスクに記録されたデータの再生信号を出力す
    る再生ステップと、 前記再生ステップで再生した領域が記録済み領域か未記
    録領域かの情報を出力する未記録領域検出ステップと、 前記アドレス情報と、前記再生した領域が記録済み領域
    か未記録領域かの情報とに基づいて記録済み領域と未記
    録領域との境界を検出する境界検出ステップと、 を有し、 前記境界ステップにおいて、 前記光ディスク記録管理情報を追加記録していく領域の
    トラックに沿って前記データを読み出すことと、時間の
    計測と、を同時に開始し、 前記計測時間が所定の時間を超える前に、前記未記録領
    域検出部が再生した領域が記録済み領域であるという情
    報を出力した場合はその領域は記録済み領域であると判
    断して光ピックアップを所定のトラック数だけ外周側に
    トラックジャンプさせ、再びトラックに沿って前記デー
    タを読み出すことと、時間の計測と、を同時に開始し、 前記未記録領域検出ステップにおいて再生した領域が記
    録済み領域であるという情報を出力する前に、前記計測
    時間が所定の時間を超えた場合は再生した領域は未記録
    領域であると判断して前記光ピックアップを所定のトラ
    ック数だけ内周側にトラックジャンプさせ、トラックジ
    ャンプ後の位置からトラックに沿って前記データの読み
    出しを開始し、前記再生した領域が記録済み領域か未記
    録領域かの情報に基づいて記録済み領域と未記録領域と
    の境界を検出する、 ことを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  19. 【請求項19】 前記境界検出ステップにおいて、前記
    光ディスクの記録管理情報を追加記録していく領域のト
    ラックに沿って前記データ及び前記プリピット信号の読
    み出しを同時に開始して、又は前記光ディスク記録管理
    情報を追加記録していく領域のトラックに沿って前記デ
    ータを読み出すこと及び時間の計測を同時に開始して、 前記アドレス情報を先に読み出した場合に、又は前記計
    測時間が所定の時間を超えた場合に、再生した領域は未
    記録領域であると判断して前記光ピックアップを所定の
    トラック数だけ内周側にトラックジャンプさせ、トラッ
    クジャンプ後の位置からトラックに沿って前記データ及
    び前記プリピット信号の読み出しを同時に開始し、未記
    録領域であると判断した領域が第1の区間又は第1の時
    間以上連続した場合に、その連続する未記録領域の先頭
    アドレスを、記録済み領域と未記録領域との境界である
    と判断することを特徴とする請求項17又は請求項18
    に記載の光ディスク装置の制御方法。
  20. 【請求項20】 前記光ディスクの記録管理情報を追加
    記録していく領域のトラックに沿って前記データ及び前
    記プリピット信号の読み出しを同時に開始して、又は前
    記光ディスク記録管理情報を追加記録していく領域のト
    ラックに沿って前記データを読み出すこと及び時間の計
    測を同時に開始して、 前記アドレス情報を先に読み出した場合に、又は前記計
    測時間が所定の時間を超えた場合に、再生した領域は未
    記録領域であると判断して前記光ピックアップを、最後
    に行ったトラックジャンプの起点となったトラックにト
    ラックジャンプさせることを特徴とする請求項17から
    請求項19のいずれかの請求項に記載の光ディスク装置
    の制御方法。
  21. 【請求項21】 前記境界検出ステップにおいて、 前記光ディスクの記録管理情報を追加記録していく領域
    の先頭からトラックに沿って第2の区間又は第2の時間
    に渡って前記データの読み出しを行い、 その間に未記録領域であると判断した領域が第1の区間
    (第1の区間は第2の区間よりも短い区間である。)又
    は第1の時間(第1の時間は第2の時間よりも短い時間
    である。)以上連続しない場合は、光ピックアップを所
    定のトラック数だけ外周側にトラックジャンプさせ、再
    びトラックに沿って前記データ及び前記プリピット信号
    の読み出しを同時に開始し、 その間に未記録領域であると判断した領域が第1の区間
    又は第1の時間以上連続した場合は、その連続する未記
    録領域の先頭アドレスを、記録済み領域と未記録領域と
    の境界であると判断することを特徴とする請求項17又
    は請求項18に記載の光ディスク装置の制御方法。
  22. 【請求項22】 記録済み領域と未記録領域との境界を
    検出し、記録済み領域の最外周の記録管理情報を最新の
    記録管理情報として再生する再生ステップを有すること
    を特徴とする請求項12から請求項21のいずれかの請
    求項に記載の光ディスク装置の制御方法。
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