JP2003228387A - 動作制御装置 - Google Patents

動作制御装置

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JP2003228387A
JP2003228387A JP2002025282A JP2002025282A JP2003228387A JP 2003228387 A JP2003228387 A JP 2003228387A JP 2002025282 A JP2002025282 A JP 2002025282A JP 2002025282 A JP2002025282 A JP 2002025282A JP 2003228387 A JP2003228387 A JP 2003228387A
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sound pressure
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Koji Udagawa
浩二 宇田川
Yumiko Kurosawa
由美子 黒澤
Takeshi Nokimura
武志 除村
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音楽CDやカセットテープなどに収録され
た楽曲の音響信号が入力されると、その楽曲の高揚感等
に合わせて人形・玩具・CGなどの動作パターンを変化
させることが可能な動作制御装置を提供する。 【解決手段】 音楽を記録した音響データが特性判定
部1に入力され、データ波形からその特性が定量化され
る。上記特性判定部は、定位感定量部5を有するものと
して、左右2チャネルの信号のチャネル間差を演算し、
音像の空間的な広がりを定量化する。また、この他に高
調感定量部として複数の周波数帯域の成分比率を定量化
するもの、迫力感定量部として音圧レベルを定量化する
ものでもよい。このように定量化された信号は動作選択
部6に入力され、あらかじめ設定された複数の動作パタ
ーンから上記入力信号に基づいて一つの動作パターンを
選択する。そして、選択されたパターンの動作を人形4
に行わせるように信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願に係る発明は、全体又は
一部が動くように作られた人形・玩具等や表示装置に表
示された画像・キャラクタ等を、楽曲に合わせて動作さ
せる動作制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、手拍子などの音や音楽に合わ
せて所定の動作や踊りを繰り返す人形や玩具が知られて
いる。これは音楽や周囲の音をマイクロホンで検出し、
音圧値が所定のレベルを越えると、モーターやソレノイ
ドなどのアクチュエータのスイッチをオン状態とし、人
形や玩具の各部を所定の動作パターンで動作させるもの
である。しかし、このような人形・玩具は音圧がある閾
値を超えている場合に、所定の動作を繰り返すだけであ
り、動作パターンを楽曲のリズムに合わせたりすること
はできないため、動作が単調であり、面白みに欠けるも
のであった。
【0003】このような単調さを改良する発明が、特開
平10−319957号公報及び特開2000−276
137号公報に開示されている。特開平10−3199
57号公報に開示される発明は、楽曲に含まれるテンポ
情報に基づいてキャラクタのモーションデータを同期さ
せるキャラクタ舞踏動作表示装置に関するものである。
この装置は、楽曲テンポ情報を抽出するテンポ判定手段
と、テンポ判定手段から得られたテンポ情報に基づい
て、同期再生できるようにモーションデータを圧縮・伸
張する手段を有しているため、楽曲のテンポに合わせた
舞踏表示が可能となっている。
【0004】一方、特開2000−276137号公報
に開示される発明は、楽曲の演奏情報を、その音楽的要
素(メロディ、ハーモニーおよびリズム)に対応したも
のに分類し、各音楽的要素毎に記憶されている描画パタ
ーンを読み出して、それぞれの音楽イベントに対応して
修飾する画像表示装置に関するものである。各描画パタ
ーンは幾何学的な模様あるいは文字であり、演奏情報に
応じてその大きさ、形状、明度、色相、彩度などの属性
が変化して表示される。
【0005】この画像表示装置は、演奏情報を分類・出
力する複数の音楽的要素として、MIDI(Musical Ins
trument Digital Interface) コードから抽出される音
高、音長、音数密度、レガートあるいはスタッカートで
あるかどうかの情報などのメロディパートに関する情
報、およびメジャー、マイナー、ディミニッシュなどの
コードタイプに関する情報、その音域、強度、デュレー
ション、音色等に関する情報などの楽器鍵盤や操作パネ
ルからの入力情報を用い、これらの音楽的要素に対応さ
せて画像情報を演算することにより、楽曲のメロディー
やハーモニーに対応した画像表示を可能にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には、次のような問題点がある。特開平10−3
19957号公報に開示される発明では、音楽のテンポ
に合わせた動作を人形等にさせることはできるものの、
楽曲の最初から最後まで所定の動作を繰り返し行なうこ
とになり、やはり単調さを感じさせるものとなってしま
う.。また、モーションデータをランダムに読み出すこ
とによって、単調さを回避することも記載されている
が、この場合には、楽曲の様相とは無関係に動作パター
ンが変化することになり、違和感が生じてしまう。
【0007】一方、特開2000−276137号公報
に開示される発明では、演奏情報としてMIDIデー
タ、もしくは鍵盤や操作パネルからの直接的な入力情報
を必要としており、例えば、一般的なCDやカセットテ
ープに収録された楽曲に合わせて動作させることはでき
ない。
【0008】本願に係る発明は、上記のような問題点に
鑑みてなされたものであり、音楽CDやカセットテープ
などに収録された一般的な楽曲に対しても、楽曲に合わ
せて人形・玩具・CGなどの動作パターンを変化させる
ことが可能な動作制御装置を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、 音楽を記録した音響デ
ータから、データ波形の特性を数値化する特性判定部
と、 前記特性判定部の出力に基づき、あらかじめ設定
された複数の動作パターンから一つの動作パターンを選
択し、可動物体又は動画表示装置に対して、選択された
前記動作パターンに相当する信号を出力する動作選択部
とを有する動作制御装置を提供するものである。
【0010】この動作制御装置では、音楽の音響データ
の波形からその特性を定量化することによって音楽の高
揚感や盛り上がりの度合いを検知することができる。つ
まり、定量化された特性と音楽を聴いた時の高揚感等と
をあらかじめ対応させておくことにより、データ波形か
ら得られた値によって音楽の高揚感等を検知するもので
ある。そして、得られた値に基づいて動作パターンを選
択し、その動作を人形等の可動物体に行なわせることに
よって変化する音楽の高揚感や様相に対応した動作を行
なわせることが可能となる。また、定量化する特性は、
音の高さ、音圧レベル、音の定位感、すなわち音像の拡
がり等から選択することができ、音楽の曲相に応じた動
作を可動物体や画像上に実現することができる。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
動作制御装置において、 前記特性判定部は、 左右2
チャネルの音響データの差分を演算するチャネル間差演
算部を含むものとする。
【0012】ステレオの音響データにおける、左右2チ
ャネルのチャネル間差が小さい、すなわち両チャネルに
同じ信号が多く含まれているということは、中央に定位
される音像成分が多いことを示しており、左右2チャネ
ルのチャネル間差が大きいということは、両側に広がる
音像定位感を有する成分が多いことを示している。この
ため、左右2チャネルのチャネル間差信号を演算するこ
とにより、定位感を定量的に表すことができる。そし
て、上記定位感の相違に対応して動作パターンを変える
ことにより、楽曲に対応した変化に富んだ動作が可能と
なる。なお、左右2チャネルのチャネル間差は、左右の
音響データから時間を追って演算するものであってもよ
いし、所定時間内の振幅の平均値を演算し、これらの差
を求めるもの等であってもよい。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
動作制御装置において、 前記特性判定部は、 複数の
周波数帯域フィルタと、該周波数帯域フィルタからの出
力波形のパワーレベルをそれぞれ演算し、これらを比較
するパワーレベル比較部とを有するものとする。
【0014】この動作制御装置では、特性判定部におい
て、周波数帯域毎の楽曲信号の成分比率を比較すること
ができ、楽曲の音階の高さの変動を定量的に検出するこ
とができる。したがって、動作選択部では、楽曲の高調
感に対応した動作パターンを選択し、これを人形等に行
なわせることができる。
【0015】請求項4に係る発明は、請求項1に記載の
動作制御装置において、 前記特性判定部は、 前記音
響データから音圧レベルを演算する音圧レベル演算部を
有するものとする。
【0016】音圧レベルは人が感じる音の大きさを表す
指標であり、この音圧レベルの変動により楽曲から感じ
る迫力感を定量的に表すことができる。したがって、動
作選択部では、楽曲の迫力感に対応した動作パターンを
選択し、人形等に動作させることができる。
【0017】請求項5に係る発明は、請求項1に記載の
動作制御装置において、 前記特性判定部は、左右2チ
ャネルの前記音響データの差分を演算するチャネル間差
演算部と、前記音響データが入力された複数の周波数帯
域フィルタの出力波形のパワーレベルをそれぞれ演算し
てこれらを比較するパワーレベル比較部と、前記音響デ
ータから音圧レベルを演算する音圧レベル演算部と、の
内の少なくとも2つを備え、 前記動作選択部は、前記
特性判定部によって演算された複数の演算結果の組み合
わせに基づいて動作パターンを選択するものとする。
【0018】この動作制御装置では、楽曲の定位感、高
調感及び迫力感のそれぞれについて定量化することがで
き、これらのデータを組合せることによって、楽曲の様
相を数多くのパターンに分類することができる。したが
って、これらのそれぞれについて対応する動作パターン
を選択することにより、楽曲の様相に合致した多様な動
作を人形等に行なわせることが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本願に係る発明の実施の形
態を図に基づいて説明する。図1は、請求項1又は請求
項2に係る発明の一実施形態である動作制御装置を示す
概略構成図である。この動作制御装置1は、CDプレー
ヤー2から出力される音響信号がスピーカー3a,3b
によって再生されるのに合わせ、踊る人形4の動作パタ
ーンを選択して駆動させるものであり、特性判定部とし
てチャネル間差を演算する定位感定量部5と、この定位
感定量部5の出力に基づいて人形4の動作パターンを選
択する動作選択部6とを備えている。
【0020】上記定位感定量部5は、図2に示すよう
に、500〜1500Hzの信号のみを透過する帯域フ
ィルタ11a,11bと、帯域フィルタを透過した2チ
ャネルの信号について、これらの差分を演算するチャネ
ル間差演算部12とを有している。
【0021】上記帯域フィルタ11a,11bは、主要
音声域信号である500〜1500Hzの信号のみを抽
出し、これについてチャネル間差を評価するために設け
られるものである。
【0022】上記チャネル間差演算部12は、2チャネ
ルの信号の位相を合わせ、時間を追って差分を演算する
ものであり、時系列の差分信号を得るものとなってい
る。そして、この差分信号に基づいて、差分を数値化し
たデータを動作選択部6に出力するようになっている。
なお、この出力は、デジタル信号であってもよいし、電
気的又は光学的なアナログ信号であってもよい。
【0023】一方、上記動作選択部6は、チャネル間差
演算部12からの出力信号に基づいて定位感を3段階に
判別し、あらかじめ定められた3種類の動作パターンか
ら該当する動作パターンを選択し、相当する信号を人形
4に対して出力するようになっている。このとき、出力
信号は、CDプレーヤー2から入力された音響信号から
生成したビート信号に同期したものであり、人形4はス
ピーカー3で再生される楽曲のビートに合わせて動作す
るようになっている。なお、ビート信号に同期させて動
作パターンに相当する信号を出力する手段としては、一
般的なビートトラッキング手法を用いることができる。
【0024】上記のような動作制御装置1では、CDプ
レーヤー2から出力された左右2チャネルのステレオ電
気信号がスピーカー3a,3bに入力され、楽曲が音響
的に再生される。これと同時に定位感定量部5に同じ信
号が入力され、帯域フィルタ11a,11bで500〜
1500Hzの信号のみを取り出した後、左右のチャネ
ル間の差分を演算する。
【0025】図3(a)及び図3(b)は、CDプレー
ヤー2から出力された左右2チャネルの信号波形の一例
であり、図3(c)は、これらの信号波形が帯域フィル
タを通過した後に差分を演算した結果を示す。一般的
に、リズム楽器やメイン・ボーカル信号は中央に再生音
像を定位させるため、左右2チャネルに同じ信号として
収録されているが、コーラス・パート信号や主旋律を奏
でる楽器の演奏信号は、空間的に広がりのある音像定位
をさせるため、左右の2チャネルで振幅が異なる信号と
して収録される。したがって、左右2チャネルの差分を
演算すると、中央に定位されるべき前者の信号は信号が
うち消され振幅が小さくなり、広い空間に定位されるべ
き後者の信号は振幅が大きくなる。
【0026】このように、左右のそれぞれの信号波形か
らは認識しにくい信号の特性を検知することができ、例
えばこれらの所定時間内の平均値に基づき動作選択部6
で動作パターンが選択される。したがって、定位感を判
定することによって、変化する楽曲の高揚感や盛り上が
りの度合いと対応した動作パターンの選択が可能とな
る。そして、人形等の可動物体は楽曲の高揚感等に合致
した動作をすることになり、人の興味を強くひきつける
ことができる。
【0027】次に、本願に係る発明の他の実施形態につ
いて説明する。上記実施形態の動作制御装置では、特性
判定部が、楽曲の音響データから定位感を数値化するも
のであったが、これに代えて、楽曲の高調感を判定する
ものを採用することができる。なお、この動作制御装置
は、請求項3に係る発明の一実施形態である。
【0028】この動作制御装置の特性判定部は、図4に
示すような高調感定量部7であり、左右2チャネルの信
号を平均的に合成してモノラル信号を生成する左右チャ
ネル波形合成器13と、1100〜1200Hzの主要
音声域における高帯域信号のみを透過する高帯域フィル
タ14と、1000〜1100Hzの主要音声域におけ
る中帯域信号のみを透過する中帯域フィルタ15と、9
00〜1000Hzの主要音声域における低帯域信号の
みを透過する低帯域フィルタ16と、各帯域フィルタか
らの信号を比較して、どの帯域の信号成分が最も強いか
を判定するパワーレベル比較器17とを備えている。
【0029】このような特性判定部では、まず、左右チ
ャネル波形合成器13で左右2チャネルのステレオ電気
信号波形から、モノラル信号が合成される。合成された
モノラル信号は高帯域フィルタ14、中帯域フィルタ1
5、低帯域フィルタ16に出力され、各帯域フィルタで
はあらかじめ設定された周波数帯域のみの信号を透過し
て、パワーレベル比較器17に出力される。これによ
り、周波数帯域毎の楽曲信号の成分比率を比較し、楽曲
の音階の高さの変動を定量的に表すことができる。
【0030】図5(a)、(b)、(c)は、高帯域フ
ィルタ14、中帯域フィルタ15、低帯域フィルタ16
から出力された高・中・低帯域信号波形を示す図であ
る。これらの図から主旋律コーラス部と副旋律ボーカル
部で高・中・低帯域の相対的比率が変わっていることが
分かる。この3波形をパワーレベル比較器17で比較し
て、どの成分が多いかを判定することにより、上記主旋
律コーラス部や副旋律ボーカル部を切り分けることがで
きる。そして、これらは楽曲の高揚感や盛り上がりの度
合と関連しており、動作選択部6が上記パワーレベル比
較器17の出力に基づいて動作パターンを選択すること
により、人形4は楽曲の様相に合致した動作を行なうこ
とになる。なお、特性判定部として用いられる高調感定
量部は、この構成に限られるものではなく、音階の高さ
と因果関係のある他の指標に基づいた構成とすることも
できる。
【0031】一方、特性判定部として、音圧レベルを判
定する迫力感定量部を採用することもできる。迫力感定
量部8は、図6に示すように、左右2チャネルの信号を
平均的に合成してモノラル信号を生成する左右チャネル
波形合成器18と、聴感補正のためのA特性処理を施す
A特性フィルタ19と、二乗・平滑化処理により音圧レ
ベルを演算する音圧レベル演算器20とを有するもので
ある。上記A特性フィルタ19は、人体の聴感が周波数
によって異なり音圧レベルの値と一致しないことからこ
れを補正するために用いるものである。
【0032】この迫力感定量部8では、左右チャネル波
形合成器18で生成されたモノラル信号は、A特性フィ
ルタ19で処理され、その後、音圧レベル演算器20に
より音圧レベル波形が演算される。音圧レベルは人が感
じる音の大きさを表す指標であり、この音圧レベルの変
動により楽曲から感じる迫力感を定量的に表すことがで
きる。
【0033】図7は、音圧レベル演算器20から出力さ
れた音圧レベル波形の一例を示す図である。主旋律コー
ラス部と副旋律ボーカル部で差が生じており、これらを
判別することができる。また、主旋律コーラス部の中で
も、音圧レベルの変動を判定し、高揚感の変動を検知す
ることができ、これに対応した動作パターンの選択が可
能となる。なお、上記迫力感定量部は、上記構成に縛ら
れるものではなく、楽曲から感じる迫力感と因果関係の
ある任意の指標に基づいた構成とすることもできる。
【0034】次に、請求項5に係る発明の一実施形態で
ある動作制御装置について説明する。この動作制御装置
30は、図8に示すように、特性判定部31が、音像の
定位感を定量化する定位感定量部32と、楽曲に含まれ
る音の高低を定量化する高調感定量部33と、高圧レベ
ルの大きさを定量化する迫力感定量部34とを備えてい
る。上記定位感定量部32は、図2に示す構成を備える
ものである。また、高調感定量部33及び迫力感定量部
34は、それぞれ図4及び図6に示す構成を備えるもの
である。
【0035】この動作選択部35では、定位感定量部3
2からの情報により、音の拡がりが2〜3段階に判別さ
れ、高調感定量部33からの情報によって、高・中・低
帯域のいずれの音域の成分が多いか判別される。さら
に、迫力感定量部34からの情報により、音圧レベルの
大きさが2〜3段階に判別される。そして、これらの情
報の組合せによって楽曲の高揚感を複数の段階に判定す
る。
【0036】図9は、楽曲の時間を追ったそれぞれの部
分について、動作選択部35で高揚感を3段階に判別し
た例を示すものである。この図に示されるように、イン
トロ部、副旋律ボーカル部、主旋律ボーカル部、無音
部、エンディング部によって高揚感の違いが3段階に判
別されており、動作選択部35にあらかじめ記憶された
3種類の動作パターンに相当する情報から該当するもの
を選択して、人形4を動作させることができる。
【0037】なお、上記実施形態では、高揚感を3段階
に判別しているが、定位感定量部32、高調感定量部3
3及び迫力感定量部34から入力される情報の組合せに
よって、さらに多数の段階に高揚感等の楽曲の様相を判
別することもでき、これに相当する数の動作パターンを
あらかじめ準備しておくことによって、人形にさらに高
度な動作をさせることもできる。
【0038】また、以上に説明した実施形態では可動物
体として人形を用い、これを動作させるものであった
が、この他に、動物や植物等の様々な形態のものを動作
させることができる。また、ディスプレイに表示される
画像を動作させるものでもよく、動画のキャラクターや
抽象的な画像であってもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、音楽
CD等から再生される一般的な楽曲について、その音響
データから特性を判定して、人形等の可動物体や表示さ
れた画像の動作パターンを制御するので、逐次変化する
楽曲の高揚感や盛り上がりの度合いに対応した動作を行
なわせることができ、可動物体や画像を高度で興味を強
くひきつけるように動作させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1又は請求項2に係る発明の一実施形態
である動作制御装置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す動作制御装置で特性判定部として用
いられる定位感定量部の概略構成図である。
【図3】図2に示す定位感定量部に入力される左右チャ
ネルの信号波形の一例、及び帯域フィルタを通過した後
の信号の差分を演算した結果を示す図である。
【図4】図1における定位感定量部に代えて用いること
ができる高調感定量部の概略構成図である。
【図5】図4に示す高調感定量部の高帯域フィルタ、中
帯域フィルタ、低帯域フィルタから出力された高・中・
低帯域信号波形の一例を示す図である。
【図6】図1における定位感定量部に代えて用いること
ができる迫力感定量部の概略構成図である。
【図7】図6に示す音圧レベル演算器から出力された音
圧レベル波形の一例を示す図である。
【図8】請求項5に係る発明の一実施形態を示す概略構
成図である。
【図9】図8に示す動作選択部で、楽曲の高揚感を時間
を追って3段階に判別した例を示す図である。
【符号の説明】
1,30 動作制御装置 2 CDプレイヤー 3 スピーカ 4 人形 5,32 定位感定量部 6,35 動作選択部 7,33 高調感定量部 8,34 迫力感定量部 11 帯域フィルタ 12 チャネル間差演算部 13 左右チャネル波形合成器 14 高帯域フィルタ 15 中帯域フィルタ 16 低帯域フィルタ 17 パワーレベル比較器 18 左右チャネル波形合成器 19 A特性フィルタ 20 音圧レベル演算器 31 特性判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 除村 武志 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社 Fターム(参考) 2C150 AA14 BA11 CA01 CA02 CA24 DA24 DA26 DA27 DA28 DA37 DF03 DF04 DF06 DF08 DF33 DK02 DK03 ED10 ED21 ED42 ED52 EF16 EF17 EF27 EF29 EF33 EF36

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音楽を記録した音響データから、デー
    タ波形の特性を数値化する特性判定部と、 前記特性判定部の出力に基づき、あらかじめ設定された
    複数の動作パターンから一つの動作パターンを選択し、
    可動物体又は動画表示装置に対して、選択された前記動
    作パターンに相当する信号を出力する動作選択部とを有
    することを特徴とする動作制御装置。
  2. 【請求項2】 前記特性判定部は、 左右2チャネル
    の音響データの差分を演算するチャネル間差演算部を含
    むことを特徴とする請求項1に記載の動作制御装置。
  3. 【請求項3】 前記特性判定部は、 複数の周波数帯
    域フィルタと、該周波数帯域フィルタからの出力波形の
    パワーレベルをそれぞれ演算し、これらを比較するパワ
    ーレベル比較部とを有することを特徴とする請求項1に
    記載の動作制御装置。
  4. 【請求項4】 前記特性判定部は、 前記音響データ
    から音圧レベルを演算する音圧レベル演算部を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の動作制御装置。
  5. 【請求項5】 前記特性判定部は、 左右2チャネルの前記音響データの差分を演算するチャ
    ネル間差演算部と、前記音響データが入力された複数の
    周波数帯域フィルタの出力波形のパワーレベルをそれぞ
    れ演算してこれらを比較するパワーレベル比較部と、前
    記音響データから音圧レベルを演算する音圧レベル演算
    部と、の内の少なくとも2つを備え、 前記動作選択部は、前記特性判定部によって演算された
    複数の演算結果の組み合わせに基づいて動作パターンを
    選択することを特徴とする請求項1に記載の動作制御装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007033622A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Sony Corp 再生制御装置および方法、並びにプログラム
JP2008090013A (ja) * 2006-10-02 2008-04-17 Sony Corp ロボット装置、音楽出力方法及び音楽出力プログラム
JP2010210815A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Yawata Electric Industrial Co Ltd 音声信号調整装置及びその調整方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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