JP2008225111A - カラオケ装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係るカラオケ装置においては、歌唱者による歌唱を表す歌唱音声信号および模範となるリファレンスデータのそれぞれから、ピッチおよび音量レベルが検出され、楽曲を構成する音の全てについて、歌唱音声信号とリファレンスデータとの差分に基づいた歌唱の評価がなされると共に、楽曲を構成する音の一部分(例えば楽曲の高音部分)について歌唱音声信号とリファレンスデータとの差分に基づいた歌唱の評価も行われる。従って、歌唱者は、楽曲全体についての評価を知ることが出来るとともに、高音部分など楽曲の一部分についての評価を知ることができる。
【選択図】図4
Description
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係るカラオケ装置本体1の構成を示すブロック図である。
CPU11は、ROM(Read Only Memory)12に格納されている各種プログラムを実行することで装置各部を制御する。
カラオケ装置本体1は、データの記憶手段としてROM12、RAM(Random Access Memory)13、およびHDD(Hard Disk Drive)14を有する。
ROM12は、本発明に特徴的な機能をCPU11に実行させるための制御プログラムやデータが格納されている。
RAM13は、CPU11によってワークエリアとして利用される。詳しくは、RAM13は、MIDI記憶領域と差分値データ記憶領域とを有する。MIDI記憶領域は、HDD14から転送された楽曲データを格納する。また、差分値データ記憶領域には、歌唱とリファレンスデータの差分を示すデータが、楽曲の進行に沿って蓄積される。
HDD14は、ホストコンピュータ6より受信した楽曲データを記憶する。
操作部16は、カラオケ装置本体1の前面に設けられた操作パネルであり、テンキー、キーコントロールキーなど多数のキーを有している。また、操作部16には、リモコン端末5から出力される信号(赤外線信号、無線信号等)を受信する受信部を有しており、受信部で受信した信号はCPU11へ転送される。
マイク4は、収音した音声をアナログの音声信号に変換し、歌唱音声信号S1としてカラオケ装置本体1の音声処理用DSP20および音声出力部21へ出力する。
具体的には、音声処理用DSP20は、歌唱者音声信号S1を所定の長さ(例えば10msec)のフレームに区切り、該フレーム単位で、ピッチおよび音量レベルを算出する。なお、ピッチの算出にはFFT(Fast Fourier Transform)により生成されたスペクトルが用いられる。
効果用DSP19は、音源装置18で生成された楽音信号に対してリバーブやエコー等の効果を付与する。効果を付与された楽音信号は音声出力部21へ出力される。
ここで、本実施形態において用いられる楽曲データの構造について説明する。本実施形態における楽曲データは、図2に示すように、ヘッダと複数のトラックとを有しており、複数のトラックには、利用者が歌唱すべき旋律(ピッチ)の内容を表すリファレンスデータが記述されたリファレンスデータトラック、カラオケ演奏音の内容を表す演奏データが記述された演奏トラック、歌詞の内容を表す歌詞データが記述された歌詞トラックがある。また、ヘッダ部分には、楽曲を特定する曲番号データ、楽曲の曲名を示す曲名データ、ジャンルを示すジャンルデータ、楽曲の演奏時間を示す演奏時間データなどが含まれている。以上の楽曲データは、MIDIフォーマットに従って記述されている。
次に、リファレンスデータトラックに記述されているリファレンスデータの具体例について図3を参照して説明する。まず、リファレンスデータにおける各列の内容について説明する。
第1列のデルタタイムは、イベントとイベントとの時間間隔を示しており、テンポクロックの数で表される。デルタタイムが「0」の場合は、直前のイベントと同時に実行される。
第2列には演奏データの各イベントが持つメッセージの内容が記述されている。このメッセージには、発音イベントを示すノートオンメッセージ(NoteOn)や消音イベントを示すノートオフメッセージ(NoteOff)の他、コントロールチェンジメッセージ等が含まれる。なお、図3に示す例では、コントロールチェンジメッセージは含まれていない。
第4列には、ノートナンバ(NoteNum)あるいはコントロールナンバ(CtrlNum)が記述されるが、どちらが記述されるかはメッセージの内容により異なる。例えばノートオンメッセージまたはノートオフメッセージであれば、ここには音階を表すノートナンバが記述され、またコントロールチェンジメッセージであればその種類を示すコントロールナンバが記述されている。
次に、上記構成からなるカラオケ装置の動作を説明する。図4は、本発明に係るカラオケ装置によりカラオケが行われる際の歌唱評価処理の流れを示したフローチャートである。
以下では、歌唱音声信号S1が所定時間分(例えば3秒分)RAM13に書き込まれる度に、ステップSA120ないしステップSA170の処理が、該入力された歌唱音声信号S1について実行される。
(1)CPU11は、リファレンスピッチデータRPと歌唱ピッチデータSPの差分値に基づいてピッチ差分値データPDを算出し、RAM13の差分値データ記憶領域に蓄積する(ステップSA140)。
(2)また、CPU11は、歌唱音量データSVとリファレンス音量データRVの差分値から音量差分値データVDを算出し、RAM13の差分値データ記憶領域に蓄積する(ステップSA150)。
(3)CPU11は、リファレンスデータの発音タイミング(または消音タイミング)と歌唱音量データSVの立ち上がり(または立ち下がり)のタイミングの時間差をリズム差分値データRDとしてRAM13の差分値データ記憶領域に蓄積する(ステップSA160)。
具体的には、CPU11は、初期値として設定された得点(たとえば満点の100点)から、各差分値データPD,VD,RDの値に応じて減点する。なお、各差分値データPD,VD,RDの値が大きいほど得点からの減点ポイントが大きくなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は以下のように種々の態様で実施することができる。また、以下の変形例を適宜組み合わせて実施することも可能である。
(1)上記実施形態においては、楽曲を構成する音の中から、そのピッチが高い順に所定の数(上記実施形態においては10)の音について歌唱評価を行う場合について説明した。しかし、その数は10に限るものではなく、ユーザにより所望の値が設定されれば良い。
また、上述のようにして得られた評価、すなわち、総合評価、部分的な評価、および総合評価に対して部分的な評価を加味した評価から、いずれを選択して歌唱者に提示するかについても、様々な組み合わせが可能である。例えば総合評価と部分的な評価をそれぞれ提示したり、総合評価に対して部分的な評価を加味した評価のみを表示したりしても良い。
Claims (11)
- 歌唱音声のピッチを検出し歌唱ピッチデータを生成する歌唱ピッチデータ生成手段と、
歌唱の模範となる歌唱模範データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から前記歌唱模範データを楽曲の進行に応じて読み出し、読み出した歌唱模範データのピッチを表す模範ピッチデータを生成する模範ピッチデータ生成手段と、
楽曲を構成する各音から、1または複数の音を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された音のそれぞれについて、前記歌唱ピッチデータと模範ピッチデータとの差分を検出し、ピッチ差分データとして出力するピッチ差分検出手段と、
前記ピッチ差分データに基づいて前記歌唱音声の評価を示す評価データを生成する評価データ生成手段と
を備えるカラオケ装置。 - 前記選択手段は、前記模範ピッチデータを参照し、楽曲を構成する各音からそのピッチが高いまたは低い順に所定の数だけ音を選択することを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装置。
- 前記選択手段は、前記模範ピッチデータを参照し、前記楽曲を構成する音のピッチの平均値を算出し、該平均値からの変位が正または負に所定の範囲を超える音を選択することを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装置。
- 前記選択手段は、前記模範ピッチデータを参照し、そのピッチが所定の周波数を超える音を選択することを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装置。
- 前記選択手段は、前記楽曲を構成する各音の1または複数を指定する指定データに従って音を選択することを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装置。
- 前記選択手段は、前記模範ピッチデータを参照し、楽曲の進行に伴うピッチの変動において、極大または極小を示す音を選択することを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装置。
- 前記選択手段は、前記模範ピッチデータを参照し、前記楽曲の進行に伴い直前の音からのピッチの変動幅が所定の閾値を超えた音を選択することを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装置。
- 歌唱の模範となる歌唱模範データを読み出し、読み出した歌唱模範データから楽曲を構成する各音の音量レベルを表す模範音量データを生成する模範音量データ生成手段を更に有し、
前記選択手段は、前記模範音量データを参照し、音量レベルが高い順に所定の数の音を選択することを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装置。 - 前記ピッチ差分検出手段は、前記ピッチ差分データに加え、前記楽曲を構成する音の全てについての前記歌唱ピッチデータと模範ピッチデータとの差分を表す第2のピッチ差分データを出力し、
前記評価データ生成手段は、前記評価データに加え、前記第2のピッチ差分データに基づいて前記歌唱音声の評価を示す第2の評価データを生成すること
を特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のカラオケ装置。 - 歌唱音声の音量レベルを検出し歌唱音量データを生成する歌唱音量データ生成手段と、
歌唱の模範となる歌唱模範データを読み出し、読み出した歌唱模範データから楽曲を構成する各音の音量レベルを表す模範音量データを生成する模範音量データ生成手段と、
前記選択手段により選択された音のそれぞれについて、前記歌唱音量データと模範音量データとの差分を検出し、音量差分データとして出力する音量差分検出手段と
を更に備え、
前記評価データ生成手段は、前記ピッチ差分データに加え前記音量差分データに基づいて前記歌唱音声の評価を示す評価データを生成すること
を特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のカラオケ装置。 - コンピュータを、
歌唱音声のピッチを検出し歌唱ピッチデータを生成する歌唱ピッチデータ生成手段と、
歌唱の模範となる歌唱模範データを記憶装置に記憶させる記憶手段と、
前記記憶手段から前記歌唱模範データを楽曲の進行に応じて読み出し、読み出した歌唱模範データのピッチを表す模範ピッチデータを生成する模範ピッチデータ生成手段と、
楽曲を構成する各音から、1または複数の音を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された音のそれぞれについて、前記歌唱ピッチデータと模範ピッチデータとの差分を検出し、ピッチ差分データとして出力するピッチ差分検出手段と、
前記ピッチ差分データに基づいて前記歌唱音声の評価を示す評価データを生成する評価データ生成手段
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007064063A JP2008225111A (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | カラオケ装置及びプログラム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007064063A JP2008225111A (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | カラオケ装置及びプログラム |
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JP2008225111A true JP2008225111A (ja) | 2008-09-25 |
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JP2007064063A Pending JP2008225111A (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | カラオケ装置及びプログラム |
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JP (1) | JP2008225111A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110808069A (zh) * | 2019-11-11 | 2020-02-18 | 上海瑞美锦鑫健康管理有限公司 | 一种演唱歌曲的评价系统及方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11237890A (ja) * | 1998-02-23 | 1999-08-31 | Daiichikosho Co Ltd | 歌唱採点機能付きカラオケ装置における歌唱採点方法 |
JP2004205819A (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-22 | Yamaha Corp | カラオケ装置 |
-
2007
- 2007-03-13 JP JP2007064063A patent/JP2008225111A/ja active Pending
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