JP2003228013A - マルチビーム光走査光学系及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

マルチビーム光走査光学系及びそれを用いた画像形成装置

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JP2003228013A
JP2003228013A JP2002027967A JP2002027967A JP2003228013A JP 2003228013 A JP2003228013 A JP 2003228013A JP 2002027967 A JP2002027967 A JP 2002027967A JP 2002027967 A JP2002027967 A JP 2002027967A JP 2003228013 A JP2003228013 A JP 2003228013A
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Yoshihiro Ishibe
芳浩 石部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高画質な画像を高速で形成することができる
マルチビーム光走査光学系及びそれを用いた画像形成装
置を得ること。 【解決手段】 複数の発光部を含む光源手段から出射し
たそれぞれの光束を収束光束または発散光束に変換する
第1の光学系と、第1の光学系から出射したそれぞれの
光束を長い線状として結像させる第2の光学系と、複数
の線像の結像位置近傍に偏向面を有し、入射されたそれ
ぞれの光束を偏向走査する光偏向器と、光偏向器で偏向
されたそれぞれの光束を被走査面上に結像させるととも
に、副走査断面内において光偏向器の偏向面と被走査面
とを略共役な関係とする第3の光学系とを有し、光源手
段と第1の光学系との間にリレー光学系が配置されてお
り、被走査面に入射するそれぞれの光束の主光線と、被
走査面の法線とが副走査方向に所定の角度を成すように
していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマルチビーム光走査
光学系及びそれを用いた画像形成装置に関し、特に高速
・高記録密度を行う為に光源手段として複数の発光部を
有するマルチ半導体レーザー等の光源を使用した、例え
ば電子写真プロセスを有するレーザービームプリンタや
デジタル複写機やマルチファンクションプリンタ(多機
能プリンタ)等の画像形成装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザービームプリンタやデジタ
ル複写機やマルチファンクションプリンタ等の画像形成
装置において、高解像度の画像をより高速に形成するこ
とが求められてきている。このような要求に答えるた
め、しばしば画像形成装置にマルチ半導体レーザー(半
導体レーザーアレイ)等の複数の発光部を有する光源を
用いたマルチビーム走査光学系を用いることが行われて
いる。
【0003】図14は、このような従来のマルチビーム
走査光学系の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)
である。
【0004】同図において、複数の発光部を有するマル
チ半導体レーザー91から出射した複数の光束(光ビー
ム)はコリメーターレンズ92で略平行光束に変換さ
れ、副走査方向にのみ所定の屈折力を有するシリンドリ
カルレンズ94によって副走査方向にのみ収束され、開
口絞り93でその光束を整形して光偏向器であるポリゴ
ンミラー95の偏向面(反射面)95a近傍において主
走査方向に長く伸びた焦線状に結像される。そして図中
矢印95b方向に一定角速度で回転しているポリゴンミ
ラー95によって反射偏向された複数の光束は走査レン
ズ系96としての2枚のfaレンズ96a,96bによ
って被走査面としての感光ドラム面97上にスポット状
に各々集光され、図中矢印97b方向に一定速度で走査
される。
【0005】図15、図16は各々光源における発光部
の配置を示す要部概略図である。図15、図16におい
て、A及びBはそれぞれ発光部、Mは主走査方向に対応
する方向、Sは副走査方向に対応する方向を示す。
【0006】上記のようなマルチビーム走査光学系にお
いて、図15に示すように複数の発光部A,Bを副走査
方向に縦に並べて配置してしまうと、感光ドラム面上で
の副走査方向の複数の走査線の間隔が記録密度よりも大
幅に間隔が開いてしまう。この為、通常は図16に示す
ように複数の発光部A,Bを結ぶ直線が、副走査方向に
対応する方向(S)に対して零でない所定の角度δをな
すように、光源を配置する。そして、その傾け角度δを
調整することにより、感光ドラム面上での副走査方向の
複数の走査線の間隔を、記録密度に合わせて正確に調整
している。つまり、ここで、光源の複数の発光部A,B
は、主走査方向(M)及びそれと垂直な副走査方向
(S)の異なる位置に配置されている。
【0007】一方、感光ドラム面に入射した複数の光束
が該感光ドラム面で正反射されてマルチ半導体レーザー
に再度戻ってしまうと、該マルチ半導体レーザーの発振
が不安定になる問題点がある。また上記の正反射光が光
学系に戻った場合、該光学系の表面反射によって再度感
光ドラム面に反射光が戻りゴーストが発生してしまう問
題点がある。これらの問題点を解決するために、従来で
は図17に示すように感光ドラム面97に入射する複数
の光束と、該感光ドラム面97の法線との成す副走査方
向の角度が所定の角度(入射角)αを成すように設定し
ている。これにより感光ドラム面97での正反射光が再
度マルチ半導体レーザー及び光学系に戻らないような構
成をとっている。
【0008】図17は従来のマルチビーム走査光学系の
副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。同図
において図14に示した要素と同一要素には同符番を付
している。
【0009】マルチビーム走査光学系において、このよ
うな構成をとった場合、図18に示すように感光ドラム
面97上における複数の走査ラインそれぞれの走査倍率
が異なってしまうことになる。このことにより、感光ド
ラム面97上でのそれぞれのスポットの結像位置に主走
査方向のずれ(D)が発生してしまい、これが原因とな
って高画質な画像が得られなくなってくるという問題点
があった。
【0010】図18は、従来のマルチビーム走査光学系
の問題点を説明するための要部断面図である。図18の
上方の図が主走査方向の要部断面図で、下方の図が副走
査方向の要部断面図である。同図において、95はポリ
ゴンミラー、96は走査レンズ系、97は感光ドラム
面、Dはビーム位置ずれを示す。
【0011】上記のような問題点を解決するマルチビー
ム走査光学系が、例えば特開平5−333281号公報
や特開平9−197308号公報等で種々と提案されて
いる。
【0012】特開平5−333281号公報において
は、副走査方向の複数光束と感光ドラム面の法線とのな
す角を所定角度以下に設定することによって、前記主走
査方向の結像位置ずれを軽減する構成としている。
【0013】特開平9−197308号公報において
は、主走査方向の結像位置ずれを結像光学系を偏心させ
て、その偏心量を調節することによって打ち消す構成と
している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
公報で提案されているマルチビーム走査光学系において
は、主走査方向の結像位置ずれの低減と、良好な結像特
性(スポット形状)の両方を同時に満足させることがで
きなかった。
【0015】例えば特開平5−333281号公報にお
いては副走査方向の複数光束と感光ドラム面の法線との
なす角を所定角度以下に設定している。しかしながら、
このことは、主走査方向の結像位置ずれを軽減して目立
たなくしようとしているだけである。つまり、主走査方
向の結像位置ずれに対する根本的な解決策については、
同公報には何ら開示されていない。
【0016】また特開平9−197308号公報におい
ては、主走査方向の結像位置ずれを結像光学系を偏心さ
せて、その偏心量を調節することによって打ち消す構成
としている。しかしながら、このように結像光学系を偏
心させて使用すると、感光ドラム面における結像スポッ
ト形状が劣化しやすいという問題点がある。このため高
画質、高記録密度を達成することができない。
【0017】このような問題点を解決する為に本出願人
は先に提案した特開2001−59945号公報におい
て、主走査方向の結像位置ずれを、入射光学系によって
収束光束または発散光束に変換されたそれぞれの光束を
走査レンズ系に入射させることによって生じる被走査面
上におけるそれぞれの光束の結像点の主走査方向の位置
ずれによって互いに相殺することが可能であることを開
示している。この方法によれば、上記主走査方向の結像
位置ずれをほぼ完璧に補正することが可能となる。
【0018】一方、主走査方向の結像位置ずれは、上記
の如く感光ドラムに入射するそれぞれの光束の主光線と
感光ドラム面の法線とが副走査方向に所定の角度(入射
角)をなすように配置したことが原因で発生するだけで
はなく、他にも様々な原因によって発生することが知ら
れている。
【0019】それらによって発生する主走査方向の結像
位置ずれは、前記特開2001−59945号公報に開
示した方法によっては相殺することができないものも存
在する。例えば、図19に示すように複数(同図では2
つ)の発光部を有する光源手段91から出射した2つの
光束はポリゴンミラー95の偏向面上で主走査方向に離
れた位置に到達し、且つポリゴンミラー95から反射偏
向される光束の角度もそれぞれ異なる為、被走査面97
上において互いに主走査方向に離れた位置にスポットが
結像されることになる(光線Aと光線B)。
【0020】よって、このような構成のマルチビーム光
走査光学系においては、ある1つの基準の発光部が被走
査面上に結像する位置に他の発光部からの光束の結像位
置を合わせるように所定時間δTだけタイミングをずら
して画像データを送っている。
【0021】所定時間δTだけ時間がずれたときの偏向
面は図19の95a′の角度に設定され、このときに反
射偏向される光線はB′の方向、即ちAと同じ方向に反
射偏向されることによって互いのスポットの結像位置が
一致することになる。
【0022】このとき、何らかの原因(例えば光学系を
保持する光学ユニットと被走査面との位置誤差、光学ユ
ニットに光学部品を組み付けるときの組つけ誤差、等)
で主走査方向のピントずれが発生した場合、ここでは被
走査面97が97’の位置にずれてしまったと仮定する
と、図19から明らかなようにそれぞれの光線の結像位
置が主走査方向にδYだけずれてしまう。
【0023】主走査方向にピントがずれる要因はさまざ
まであり、それら全てをゼロにすることはできない。そ
れを仮に調整するにしても調整工程にコストがかかって
しまう。さらに最近においてはコストの観点からfθレ
ンズにプラスチック材料を用いた光学系を使用すること
が多い。プラスチックレンズは射出成形で製造される
が、その面精度は光学ガラスを研磨することによって得
られる精度に比べて劣っている。特にレンズのある部分
では設計値に対して凸(正)に誤差が生じるが他の部分で
は凹(負)に誤差が生じるということが起こりやすい。
このような面精度の誤差によるピントずれに対しては被
走査面全域に亙ってピントずれを補正することはできな
い。よって、光源手段からの光束の結像位置ずれによる
画質の劣化を補正することは非常に困難なことであっ
た。
【0024】ここでは、簡単の為、発光部の数を2とし
て図示し説明しているが、発光部の数が3、4、5・・
・と増加すればするほど、両端の発光部間において発生
する上記δYの値が比例的に増大してくることが容易に
理解出来る。
【0025】即ち、上記従来のマルチビーム光走査光学
系においては、高速化を達成する為に発光部の数を増加
させようとしても、前述の光源手段からの光束の結像位
置のずれが増大することにより印字精度の低下・画質の
劣化を招いてしまい、高速化が非常に難しいという傾向
にあった。
【0026】本発明は本出願人が先に提案したマルチビ
ーム光走査光学系を更に改良し、高画質な画像を高速で
形成することができるマルチビーム光走査光学系及びそ
れを用いた画像形成装置の提供を目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のマルチ
ビーム光走査光学系は、主走査方向に所定の間隔で配置
された複数の発光部を含む光源手段から出射したそれぞ
れの光束を収束光束または発散光束に変換する第1の光
学系と、該第1の光学系から出射したそれぞれの光束を
主走査方向と対応する方向に長い線状として結像させる
第2の光学系と、該複数の線像の結像位置近傍に偏向面
を有し、入射されたそれぞれの光束を該主走査方向に偏
向走査する光偏向器と、該光偏向器で偏向されたそれぞ
れの光束を被走査面上に結像させるとともに、副走査断
面内において該光偏向器の偏向面と該被走査面とを略共
役な関係とする第3の光学系と、を有するマルチビーム
光走査光学系において、該光源手段と該第1の光学系と
の間にリレー光学系が配置されており、該被走査面に入
射するそれぞれの光束の主光線と、該被走査面の法線と
が副走査方向に所定の角度を成すようにしていることを
特徴としている。
【0028】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、前記リレー光学系は前記複数の発光部を結像させて
おり、該複数の発光部の結像点よりも該リレー光学系側
に、該複数の発光部から出射したそれぞれの光束の光束
幅を制限する開口絞りが配置されていることを特徴とし
ている。
【0029】請求項3の発明は請求項2の発明におい
て、前記第1の光学系は、前記開口絞りと前記光偏向器
の偏向面とを略共役な関係とするように配置しているこ
とを特徴としている。
【0030】請求項4の発明は請求項3の発明におい
て、前記被走査面に入射するそれぞれの光束の主光線と
該被走査面の法線とが副走査方向に所定の角度をなすこ
とによって生じる被走査面上におけるそれぞれの光束の
結像点の主走査方向の位置ずれと、前記第1の光学系に
よって収束光束または発散光束に変換されたそれぞれの
光束を第3の光学系に入射させることによって生じる被
走査面上におけるそれぞれの光束の結像点の主走査方向
の位置ずれと、が互いに逆方向の関係になるように該被
走査面に入射するそれぞれの光束の主光線と該被走査面
の法線との副走査方向の角度を設定したことを特徴とし
ている。
【0031】請求項5の発明は請求項4の発明におい
て、前記被走査面に入射するそれぞれの光束の主光線と
該被走査面の法線とが副走査方向に所定の角度をなすこ
とによって生じる被走査面上におけるそれぞれの光束の
結像点の主走査方向の位置ずれと、前記第1の光学系に
よって収束光束または発散光束に変換されたそれぞれの
光束を第3の光学系に入射させることによって生じる被
走査面上におけるそれぞれの光束の結像点の主走査方向
の位置ずれと、が互いに相殺する関係であることを特徴
としている。
【0032】請求項6の発明は請求項4又は5の発明に
おいて、前記被走査面に入射するそれぞれの光束の主光
線と該被走査面の法線とが副走査方向に所定の角度をな
すことによって生じる被走査面上におけるそれぞれの光
束の結像点の主走査方向の位置ずれ量の最大値をδY
1、前記第1の光学系によって収束光束または発散光束
に変換されたそれぞれの光束を前記第3の光学系に入射
させることによって生じる該被走査面上におけるそれぞ
れの光束の結像点の主走査方向の位置ずれ量の最大値を
δY2、該被走査面上における複数光束の副走査方向の
走査線間隔をP、とするとき、δY1とδY2のずれる
方向が違いに逆であり、 |δY1+δY2|≦P/3 なる条件を満足することを特徴としている。
【0033】請求項7の発明のマルチビーム光走査装置
は、請求項1乃至6の何れか1項に記載のマルチビーム
光走査光学系を用いたことを特徴としている。
【0034】請求項8の発明の画像形成装置は、請求項
7記載のマルチビーム光走査装置と、被走査面に配置さ
れた感光体と、前記マルチビーム光走査装置で走査され
たそれぞれの光束によって前記感光体上に形成された静
電潜像をトナー像として現像する現像器と、前記現像さ
れたトナー像を被転写材に転写する転写器と、転写され
たトナー像を被転写材に定着させる定着器とを有するこ
とを特徴としている。
【0035】請求項9の発明の画像形成装置は、請求項
7記載のマルチビーム光走査装置と、外部機器から入力
されたコードデータを画像信号に変換して前記マルチビ
ーム光走査装置に出力せしめるプリンタコントローラと
を有していることを特徴としている。
【0036】請求項10の発明のカラー画像形成装置
は、各々が請求項7記載のマルチビーム光走査装置から
成る複数のマルチビーム光走査装置と、各々のマルチビ
ーム光走査装置の被走査面に配置され、互いに異なった
色の画像を形成する複数の像担持体とを有することを特
徴としている。
【0037】請求項11の発明のカラー画像形成装置
は、各々が請求項7記載のマルチビーム光走査装置から
成る複数のマルチビーム光走査装置と、各々のマルチビ
ーム光走査装置の被走査面に配置され、互いに異なった
色の画像を形成する複数の像担持体と、外部機器から入
力された色信号を異なった色の画像データに変換して各
々の光走査装置に入力せしめるプリンタコントローラと
を有していることを特徴としている。
【0038】請求項12の発明のレーザービームプリン
タは、請求項7記載のマルチビーム光走査装置を用い
て、前記被走査面上に設けた感光ドラムに光束を導光す
ることを特徴としている。
【0039】
【発明の実施の形態】[実施形態1]図1は本発明のマ
ルチビーム光走査光学系をレーザービームプリンタやデ
ジタル複写機やマルチファンクションプリンタ等の画像
形成装置に適用したときの実施形態1の主走査方向の要
部断面図(主走査断面図)である。
【0040】尚、本明細書において光偏向器によって光
束(光ビーム)が反射偏向(偏向走査)される方向を主
走査方向、走査レンズ系の光軸及び主走査方向と直交す
る方向を副走査方向と定義する。
【0041】同図において、1は主走査方向に所定の間
隔で配置された複数(本実施形態では2つ)の発光部1
A,1Bを有するマルチ半導体レーザー等から成る光源
手段であり、前記図16に示すように2つの発光部1
A,1B(A、B)を副走査方向に対して斜めに配置し
てその斜めの角度δを調整することにより、被走査面8
上における副走査方向のそれぞれの走査線の間隔を記録
密度に合わせて正確に調整している。
【0042】図1において円で囲まれた図は、光源手段
1を矢印の方向から見たときの発光部1A,1Bの配置
を示す。ここで、Mは主走査方向に対応する方向を、S
は副走査方向に対応する方向を示す。尚、本実施形態に
おいては理解を簡単にする為発光部の数を2としている
が、発光部が増えても同様に考えることができる。
【0043】2はリレー光学系としてのリレーレンズで
あり、2枚のレンズを有し、光源手段1と後述する集光
レンズ3との間の光路中に設けられており、上記2つの
発光部1A,1B(発光部1A,1Bから出射されたそ
れぞれの光束)を結像させている。
【0044】6は開口絞りであり、リレーレンズ2を通
過した後で収束光束とされた2つの光束のビーム幅を制
限しており、リレーレンズ2による2つの発光部1A,
1Bの結像位置であるP点よりも、リレーレンズ2側に
配置されている。
【0045】3は第1の光学系としての集光レンズ(コ
リメーターレンズ)であり、2枚のレンズを有し、開口
絞り6を介した2つの光束を収束光束(又は発散光束)
に変換している。この集光レンズ3は開口絞り6と後述
する光偏向器5の偏向面5aとを略共役な関係とするよ
うに配置されている。
【0046】4は副走査方向のみに所定の屈折力を有す
る第2の光学系としてのシリンドリカルレンズであり、
ガラス材料から成る凸(正)のパワーの第1シリンドリ
カルレンズ4aと、プラスチック材料から成る凹(負)の
パワーの第2シリンドリカルレンズ4bとを有してお
り、後述するプラスチック材料から成る走査レンズ系
(fθレンズ系)7の環境変動による副走査方向のピン
ト移動を補正している。
【0047】尚、リレーレンズ2、開口絞り6、集光レ
ンズ3、シリンドリカルレンズ4等の各要素は光ビーム
入射光学系9の一要素を構成している。
【0048】5は光偏向器であり、例えば6面構成のポ
リゴンミラー(回転多面鏡)より成り、モータ等の駆動
手段(不図示)により図中矢印E方向に一定速度で回転
している。
【0049】7は集光機能とfθ特性とを有する第3の
光学系としての走査レンズ系(fθレンズ系)であり、
プラスチック材料より成る第1、第2の2枚のfθレン
ズ7a,7bより成り、光偏向器5によって反射偏向さ
れた画像情報に基づく光束を被走査面としての感光ドラ
ム面8上に結像させ、かつ副走査断面内において光偏向
器5の偏向面5aと被走査面8との間を共役関係にする
ことにより、倒れ補正機能を有している。
【0050】8は被走査面としての感光ドラム面であ
る。
【0051】本実施形態において2つの発光部1A,1
Bから出射したそれぞれの光束はリレーレンズ2によっ
てP点の位置に結像される。P点の位置に結像された2
つの光束は集光レンズ3によって収束光束に変換され、
シリンドリカルレンズ4によって副走査方向にのみ収束
されて、光偏向器であるポリゴンミラー5の偏向面5a
近傍において主走査方向に長く伸びた焦線状に結像され
る。
【0052】そしてポリゴンミラー5によって反射偏向
された2つの光束は走査レンズ系7によって感光ドラム
面8上にスポット状に集光され、図中矢印F方向(主走
査方向)に一定速度で走査される。これにより感光ドラ
ム面8上に2本の走査線を形成し、画像記録を行ってい
る。
【0053】次にマルチビーム光走査光学系における光
ビーム入射光学系について図2(A),(B),(C)
を用いて説明する。
【0054】図2(A)は本発明の実施形態1の効果を
説明する為のマルチビーム光走査光学系における光ビー
ム入射光学系の主走査方向の要部断面図、図2(B)は
図2(A)に示した光ビーム入射光学系の副走査方向の
要部断面図である。但し、ここでは、前記開口絞り6が
存在しない場合を説明する為、該開口絞り6を配置して
いない構成となっている。
【0055】上述の如く、2つの発光部1A,1Bを有
するマルチ半導体レーザーから成る光源手段1は、図1
6に示すように2つの発光部を斜めに配置して、その斜
めの角度δを調整することにより、被走査面上における
副走査方向のそれぞれの走査線の間隔を記録密度に合わ
せて正確に調整している。ここにおいて、発光部の数は
2としているが本発明はこれに限定されるものではな
く、むしろ発光部の数が3以上と数が増えたときに、よ
り一層の効果を得ることが出来る。また、光源手段とし
てマルチ半導体レーザーを仮定して以後の説明を進める
が本発明はこれに限定されるものではなく、他の光源、
例えばLED等を光源手段として用いることも可能であ
る。
【0056】上記2つの発光部1A,1Bから出射した
それぞれの光束は、リレー光学系であるリレーレンズ2
によってP点の位置にそれぞれ結像される。P点の位置
に結像されたそれぞれの光束は、集光レンズ3によって
収束光束に変換され、シリンドリカルレンズ4によって
副走査方向にのみ収束されて、光偏向器であるポリゴン
ミラー5の偏向面5a近傍において主走査方向に長く伸
びた焦線状に結像される。
【0057】ここで上記2つの発光部1A,1Bから出
射したそれぞれの光束の主光線PA,PBを考える。こ
れら2本の主光線PA,PBが共に光ビーム入射光学系
9の光軸AXに平行に出射した場合、該2本のそれぞれ
の主光線PA,PBは、リレーレンズ2の後側焦点位置
Q点において交差する。
【0058】一方、集光レンズ3は、リレーレンズ2の
後側焦点位置Q点と偏向面5aとを略共役な関係とする
ように配置されている。そのように集光レンズ3を配置
した場合、Q点において交差したそれぞれの2本の主光
線PA,PBは、集光レンズ3によって偏向面5a上の
点Rにおいて再度交差する。
【0059】このように光ビーム入射光学系9を構成し
た場合、図19にて説明した従来の如き主走査方向のピ
ントずれに起因する、それぞれの2つの光束の主走査方
向の結像位置ずれδYの発生をゼロとすることが可能と
なる。この主走査方向の結像位置ずれδYは、図19に
おける光線Aと光線B’とが互いに主走査方向に離れて
いることが原因であることが容易に理解できる。
【0060】本実施形態においては、2本の主光線P
A,PBは、偏向面5a上の同一の点Rに到達するよう
に構成されている為、図19における光線Aに相当する
光線PAと、図19における光線Bに相当する光線PB
とが完全に同一経路をたどることになり、その結果とし
て、従来の如き主走査方向のピントずれに起因する、そ
れぞれの光束の主走査方向の結像位置ずれδYが原理的
に発生しないことになる。
【0061】次に2つの発光部1A,1Bから出射した
それぞれの光束の主光線PA,PBが、光軸AXに平行
でない場合を考えてみる。マルチ半導体レーザー1から
出射される2つの光束は理想的には光軸AXに平行であ
るが、通常はある程度の角度誤差を有するのが普通であ
る。この角度誤差は、電界振動面に平行な方向と垂直な
方向とで若干の差はあるが、±2〜3度の誤差は考慮す
る必要がある。
【0062】ここでは2本の主光線PA,PBのうち、
主光線PAのみが光軸AXに平行でない場合を考える。
図2(C)は2本の主光線PA,PBのうち、主光線P
Aのみが光ビーム入射光学系の光軸AXに平行でない場
合のマルチビーム光走査光学系における光ビーム入射光
学系の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)であ
る。図2(C)を参照すると、発光部1Aから主走査方
向に角度θを成して出射した主光線PAは、Q点におい
て光軸AXとは交差せず、Δ1=f2×tanθ(但
し、f2はリレー光学系2の焦点距離)だけ主走査方向
に離れた位置を通過することになる。
【0063】さらに偏向面5a上においては、集光レン
ズ3により前記Δ1が該集光レンズ3の結像倍率β1
に拡大された量Δ2=Δ1×β1だけ光軸AXから主走
査方向に離れた位置に到達してしまうことになる。
【0064】この場合、2本の主光線PA,PBは、偏
向面5a上の同一の点Rに到達しない為、前述した如く
主走査方向のピントずれに起因する、それぞれの2つの
光束の主走査方向の結像位置ずれδYが発生してしまう
ことになる。前述したとおり、このような角度誤差は必
ず存在するものであり、即ち、本実施形態の如くリレー
レンズ2、集光レンズ3を構成したとしても、上記主走
査方向の結像位置ずれδYをゼロにすることは難しい。
【0065】そこで、本実施形態においては、リレーレ
ンズ2による2つの発光部1A,1Bのそれぞれの結像
点Pの位置よりも該リレーレンズ2側に、該2つの発光
部1A,1Bから出射したそれぞれの光束のビーム幅を
制限する開口絞り6を配置する構成を採っている。
【0066】図3は開口絞り6を光軸AX上の点Qの位
置に配置した本実施形態の光ビーム入射光学系の主走査
方向の要部断面図(主走査断面図)である。同図におい
ては、図2(C)で説明したときと同じく、前記2本の
主光線PA,PBのうち、主光線PAのみが光軸AXに
平行でない場合を示している。
【0067】図3を参照すると、発光部1Aから主走査
方向に角度θを成して出射した主光線PAは、開口絞り
6によってそのビーム幅を制限されることにより、発光
部1Bから出射した主光線PBと同じくQ点において光
軸AXと交差することになる。よってQ点において交差
したそれぞれの2本の主光線PA,PBは、集光レンズ
3によって偏向面5a上の点Rにおいて再度交差するこ
とになる。
【0068】即ち、本実施形態においては、リレー光学
系であるリレーレンズ2による2つの発光部1A,1B
のそれぞれの結像点Pの位置よりも該リレーレンズ2側
であるQ点に、該2つの発光部1A,1Bから出射した
それぞれの光束のビーム幅を制限する開口絞り6を配置
する構成を採ったことによって、該2つの発光部1A,
1Bから出射したそれぞれの光束の主光線PA,PBが
光軸AXに平行でない場合であっても、集光レンズ3に
よって偏向面5a上の点Rにおいて再度交差することに
なる。従って前述した如く主走査方向のピントずれに起
因する、それぞれの2つの光束の主走査方向の結像位置
ずれδYの発生をゼロとすることができる。
【0069】本実施形態においては、前述の如く被走査
面(感光ドラム面)8からの正反射光が再度光学系に戻
らないように、図4に示すように感光ドラム面8に入射
する2つの光束の主光線と感光ドラム面8の法線とが副
走査方向に所定の角度(入射角)αを成すように設定し
ている。
【0070】尚、感光ドラム面8上にスポットAを形成
する光束の主光線と、スポットBを形成する光束の主光
線とは、厳密には平行ではない。また感光ドラム面8に
おいて、スポットA及びスポットBが形成される位置は
副走査方向に異なっており、感光ドラム面はドラム状の
ため、これらの位置における法線の方向もわずかに相違
している。したがって、各光束の感光ドラム面への入射
の様子を正確に表現すると、「副走査方向において、感
光ドラム面に入射する各々の光束は、それらの主光線が
感光ドラム面の法線に対してそれぞれ零でない角度をな
すように、同方向に傾斜して入射している。」となる。
以下、説明を簡単にするため、このような入射の様子を
「複数の光束の主光線と感光ドラム面の法線とが副走査
方向に所定の角度αを成す。」と表現する。
【0071】上記のように、感光ドラム面8に入射する
複数の光束の主光線と感光ドラム面8の法線とが副走査
方向に所定の角度αを成すように設定した場合、それぞ
れのスポットの結像位置が主走査方向にずれるという問
題点が発生する。
【0072】ここで、それぞれのスポットの結像位置が
主走査方向にずれる原理を図5を用いて説明する。尚、
説明を簡単にする為に、ここでは発光部の数を2つと仮
定して説明する。
【0073】図5は感光ドラム面8上に2本の走査線が
平行して走査される様子を表わした要部斜視図である。
同図において主走査方向をY軸とし、副走査方向、即ち
感光ドラム面8が移動する方向をZ軸とし、該感光ドラ
ム面8の法線方向をX軸とする直交座標系を考える。
【0074】同図は最大走査画角のときにおける光束の
様子を示す。このときの光束の主光線とfθレンズ系7
の光軸との成す角をβとし、XY平面と感光ドラム面8
に入射する光束が形成する平面との成す角度をαとす
る。
【0075】このとき2本の走査線の間には、光束の進
行方向に光路長差δXが発生し、その光路長差δXは感
光ドラム面8上を同時に走査される各走査線の副走査方
向の間隔をPとしたとき、以下の(1)式のように表さ
れる。
【0076】δX=P×sinα ‥‥(1) さらに上記光束の進行方向の光路長差δXが発生するこ
とにより、感光ドラム面8に入射する2つの光束の主光
線は主走査方向(Y方向)にも位置ずれが発生してしま
い、そのA光線を基準としてB光線のずれる量δY1
(最大値)は同図のY方向の端部において、例えば走査
幅の大きくなる方向、即ち、矢印Yに示す方向をプラス
にとって、以下の(2)式のように表される。尚、同図
においては、δY1の値はマイナスとなる。
【0077】 δY1=δX×tanβ=P×sinα×tanβ ‥‥(2) 本実施形態では上記位置ずれ量δY1の値がマイナスな
ので、後述するようにfθレンズ系7に入射させる光束
を収束光束とすることによって生じる感光ドラム面8上
におけるそれぞれの光束の結像点の主走査方向の位置ず
れ量δY2(最大値)がプラスになるように構成してい
る。
【0078】一方、本実施形態の場合とは逆に、位置ず
れ量δYIがブラスの場合、位置ずれ量δY2がマイナ
スになるようにしている。このように、それぞれの要因
による位置ずれが互いに逆方向と成るように、即ち相殺
されるように前記角度(入射角)αとfθレンズ系7に
入射させる光束の収束度合いを設定している。
【0079】次にfθレンズ系7に入射する複数の光束
を収束光束とした場合に、感光ドラム面8上における複
数の光束の結像点に、主走査方向の位置ずれが発生する
原理を説明する。尚、説明を簡単にする為に、前述と同
様、発光部の数を2つと仮定して説明する。
【0080】前述の図16に示すように、2つの発光部
を副走査方向に対応する方向に対して傾けて配置する構
成のマルチビーム走査光学系においては、2つの光束が
ポリゴンミラーで反射偏向された後の反射角がそれぞれ
異なる為に、感光ドラム面上においては互いに主走査方
向に離れた位置にスポットが結像されてしまう。よって
このような構成のマルチビーム走査光学系においては、
ある1つの基準の発光部から出射した光束が感光ドラム
面上に結像する位置に、もう一方の発光部から出射した
光束の結像位置を合わせるように所定時間δTだけタイ
ミングをずらして画像データを送っている。
【0081】この様子を示したのが図6である。図6は
走査開始側における2つの光束の主光線がポリゴンミラ
ーの偏向面(ボリゴン面)で反射偏向される様子を示し
た説明図である。
【0082】図6において、最初に発光部Aから出射さ
れた光束がポリゴンミラーの偏向面5aで反射偏向され
て図中A1の方向に反射され、不図示のfθレンズ系に
より感光ドラム面上に結像される。
【0083】次に、所定時間δTだけ時間がずれたと
き、偏向面5a´によって発光部Bから出射された光束
が反射され、図中B1´の方向、即ち図中A1と同じ方
向に反射偏向される。このことによって互いのスポット
の結像位置が一致することになる。
【0084】但し、ポリゴンミラーの偏向面5a,5a
´で反射偏向された後の2つの光束の主光線はfθレン
ズ系に入射する角度は等しいものの、それぞれの光束の
主光線の反射位置にずれが生じる為に主走査方向にδy
sだけずれてfθレンズ系に入射することになる。
【0085】fθレンズ系に入射する2つの光束が略平
行光束の場合には、それぞれの光束の主光線に主走査方
向にδysだけずれが生じても感光ドラム面上における
スポットの結像位置は同じである。
【0086】しかしながらfθレンズ系に入射する2つ
の光束が収束光束の場合には、それぞれの光束の主光線
に主走査方向にδysだけずれが生じると感光ドラム面
上におけるスポットの主走査方向の結像位置にもずれが
生じる。
【0087】図7はこの現象を説明する為の光学系の要
部概略図である。同図において7はfθレンズ系(fθ
レンズ)を示す。ここで、fθレンズ系7の後ろ側主平
面11からfθレンズ系7に入射する収束光束の自然収
束点14までの距離をSd、fθレンズ系7の焦点距離
をf、fθレンズ系7の後ろ側主平面11からfθレン
ズ系7に入射した収束光束がfθレンズ系7によって収
束されて結像される位置(即ち、ここが感光ドラム面と
なる)12までの距離をSkとする。ここで、これらの
距離の関係は、下記の(3)式で表される。
【0088】
【数1】
【0089】上記(3)式から、焦点距離fは、下記の
(4)式のように求められる。
【0090】
【数2】
【0091】また、発光部Aと発光部Bとから出射した
2つの光束の主光線の主走査方向のずれ量をδys、発
光部Aと発光部Bから出射した2つの光束の感光ドラム
面上における主走査方向のスポットの結像位置のずれ量
δY2(最大値)とすれば、図7からδY2が下記の
(5)式のように求められるのは明らかである。
【0092】
【数3】
【0093】尚、位置ずれ量δY2は、走査幅の大きく
なる方向をプラスにとっている。図7の場合、δY2の
値はプラスとなる。
【0094】図8は走査終了側における2つの光束の主
光線がポリゴンミラーの偏向面で反射偏向される様子を
示した説明図である。
【0095】図8において最初に発光部Aから出射され
た光束がポリゴンミラーの偏向面5aで反射偏向されて
図中A1の方向に反射偏向され、不図示のfθレンズ系
により感光ドラム面上に結像される。
【0096】次に所定時間δTだけ時間がずれたときの
偏向面5a′によって発光部Bから出射された光束が反
射偏向され、図中B1′の方向、即ち図中A1と同じ方
向に反射偏向され、このときそれぞれの光束の主光線は
主走査方向にδyeだけずれてfθレンズ系に入射す
る。
【0097】図6、図8からわかるように、走査開始側
及び走査終了側ともに発光部Aから出射した光束A′よ
りも発光部Bから出射した光束B′の方がfθレンズ系
の光軸側にずれている為、感光ドラム面上では図9に示
すように光束A′で走査したラインよりも光束B′で走
査したラインの方が短くなる。ここで、図9は感光ドラ
ム面上の走査ラインの様子を示す要部概略図である。
【0098】即ち、fθレンズ系に入射させる2つの光
束を収束光束とした場合には、感光ドラム面上における
それぞれの光束の結像点に主走査方向の位置ずれが発生
することになる。
【0099】本実施形態においては、図5にて説明した
ように感光ドラム面8に入射する2つの光束の主光線
と、該感光ドラム面8の法線とが副走査方向に所定の角
度(入射角)αを成して設定した場合に生じる、それぞ
れのスポットの結像位置の主走査方向のずれ量δY1
と、上記fθレンズ系7に入射させる2つの光束を収束
光束とした場合に生じるそれぞれのスポットの結像位置
の主走査方向のずれ量δY2とが互いに逆の方向にずれ
て相殺される関係になるようにしたものである。このた
め、本実施形態では上記角度(入射角)α、及びfθレ
ンズ系7の後ろ側主平面11からfθレンズ系7に入射
する収束光束の自然収束点14までの距離Sd、fθレ
ンズ系7の後ろ側主平面11からfθレンズ系7に入射
した収束光束がfθレンズ系7によって収束されて結像
される位置12までの距離Sk等を最適に設定してい
る。これにより感光ドラム面8全域において2つのスポ
ットの主走査方向の結像位置のずれをほぼ完全に補正し
ている。
【0100】ところで画像形成装置内部の構成によって
は、感光ドラム面8に入射する2つの光束の主光線と、
該感光ドラム面8の法線との成す副走査方向の所定の角
度αを任意に設定することができない場合も有り得る。
そのような場合においては、2つのスポットの主走査方
向の結像位置のずれをほぼ完全に補正することは難しい
ので画像上許容できる程度にまで補正してやれば良い。
【0101】例えば2つの光束の副走査方向の走査線間
隔をPとした場合、上記ずれ量がP/3を超えてしまう
と通常画像に対する影響が目立ってくる。そこで本実施
形態では感光ドラム面8に入射する2つの光束の主光線
と、該感光ドラム面8の法線とが副走査方向に所定の角
度αを成すことによって生じる、感光ドラム面8上にお
ける2つの光束の結像点の主走査方向の位置ずれ量の最
大値をδYI、集光レンズ2によって収束光束に変換さ
れた2つの光束をfθレンズ系7に入射させることによ
って生じる感光ドラム面8上における2つの光束の結像
点の主走査方向の位置ずれ量の最大値をδY2としたと
き、δYIとδY2のずれる方向が互いに逆であり、か
つ下記(6)式の条件を満足するように各要素を設定し
ている。
【0102】 |δY1+δY2|≦P/3 ‥‥(6) ここで、δYIとδY2のずれる方向が互いに反対であ
ることから、δY1及びδY2は互いに反対の符号が付
されている。このような構成により、感光ドラム面8の
全域において2つのスポットの主走査方向の結像位置の
ずれを画像上許容できる程度にまで補正している。
【0103】以上説明したように、本実施形態において
は、感光ドラム面8に入射するそれぞれの光束の主光線
と、該感光ドラム面8の法線とが副走査方向に所定の角
度(入射角)を成すように設定したことが原因で発生す
る主走査方向の結像位置ずれを、光ビーム入射光学系9
によって収束光束に変換されたそれぞれの光束をfθレ
ンズ系7に入射させることによって生じる感光ドラム面
8上におけるそれぞれの光束の結像点の主走査方向の位
置ずれによって互いに相殺することによって良好に補正
し、且つ、前述したような、上記方法によっては補正す
ることが難しい主走査方向の結像位置ずれをも良好に補
正することによって、簡易な構成でありながら印字精度
の低下・画質の劣化の無い、高速且つ高画質な画像出力
の可能なマルチビーム光走査光学系及び画像形成装置を
達成することができる。
【0104】尚、本実施形態では説明を簡単にする為に
発光部の数を2つと仮定して説明してきたが、もちろん
本実施形態においては発光部の数を2つに限定するもの
ではなく、むしろ発光部の数が多数の場合に、より一層
の効果を得ることができる。
【0105】表−1,表−2に本発明のマルチビーム光
走査光学系の実施形態1の諸特性を示す。
【0106】
【表1】
【0107】
【表2】
【0108】本実施形態においてfθレンズ系7を構成
するレンズの主走査断面の非球面形状は、各レンズ面と
光軸との交点を原点とし、光軸方向をX軸、主走査断面
内において光軸と直交する軸をY軸、副走査断面内にお
いて光軸と直交する軸をZ軸としたときに、下記の
(7)式のように表される。
【0109】
【数4】
【0110】なお、Rは曲率半径、k、B4〜B10は非球
面係数である。
【0111】ここで各係数がyの値の正負によって異な
る場合は、yの値が正のときは係数として添字uのつい
たku、B4u〜B10uを、yの値が負のときは係数として
添字1のついたkl、ku、B4l〜B10lを使用する。
【0112】一方、副走査断面の形状は主走査方向のレ
ンズ面座標がyであるところの曲率半径r′が、下記
(8)式で表された形状をしている。
【0113】
【数5】
【0114】なお、rは光軸上における曲率半径、D2
D10は各係数である。
【0115】ここで各係数がyの値の正負によって異な
る場合は、yの値が正のときは係数として添字uのつい
たD2u〜D10uを用いて計算された曲率半径r’となって
おり、yの値が負のときは係数として添字1のついたD
2l〜D10lを用いて計算された曲率半径r’となってい
る。
【0116】このように本実施形態においては上述の如
く2本の主光線PA,PBを、偏向面5a上の同一の点
Rに到達するような構成とすることによって、従来の如
き主走査方向のピントずれに起因する、それぞれの2つ
の光束の主走査方向の結像位置ずれδYの発生を無く
し、且つ、図1、図2に示すように2つの発光部1A,
1B及び図4に示す角度(入射角)αを決定して配置す
ることによって、fθレンズ系7に入射させる2つの光
束を収束光束とした場合に発生する光束の結像点の主走
査方向の位置ずれと、感光ドラム面8に入射する2つの
光束の主光線と該感光ドラム面8の法線とが副走査方向
に所定の角度をなして設定した場合に生じるそれぞれの
スポットの結像位置の主走査方向のずれ量とを完全に相
殺し補正している。
【0117】本実施形態のマルチビーム光走査光学系を
使用するレーザービームプリンタあるいはデジタル複写
機あるいはやマルチファンクションプリンタ等の画像形
成装置として、例えば記録密度を600DPIを想定し
た場合、前記の条件式(6)の各パラメーターP,δY
1,δY2は各々下記のような値をとる。
【0118】=0.04233 δY1=+0.00212 δY2=−0.00229 これらの値から以下のように本実施形態が前記条件式
(6)を満足していることがわかる。
【0119】
【数6】
【0120】即ち、本実施形態のマルチビーム光走査光
学系においては、2本の主光線PA,PBを、偏向面5
a上の同一の点Rに到達するような構成とすることによ
って、従来の如き主走査方向のピントずれに起因する、
それぞれの2つの光束の主走査方向の結像位置ずれδY
の発生を無くし、且つ、感光ドラム面8に入射する2つ
の光束の主光線と、該感光ドラム面8の法線とがなす副
走査方向の所定の入射方向と入射角度、及びfθレンズ
系7の後ろ側主平面からfθレンズ系7に入射する収束
光の自然収束点までの距離、fθレンズ系7の後ろ側主
平面からfθレンズ系7に入射した収束光がfθレンズ
系7によって収束されて結像される位置までの距離を最
適に設定している。これにより結像特性(スポット形
状)を全く劣化させることなく,感光ドラム等からなる
被走査面全域において複数のスポットの主走査方向の結
像位置のずれをほぼ完全に相殺することができる。本実
施形態のマルチビーム光走査光学系及びそれを用いた画
像形成装置は高速・高記録密度に適している。
【0121】尚、本実施形態においては走査レンズ系7
を2枚のレンズより構成したが、これに限らず、例えば
単一もしくは3枚以上のレンズより構成しても良い。
【0122】[実施形態2]図10は本発明のマルチビ
ーム走査光学系をレーザービームプリンタやデジタル複
写機やマルチファンクションプリンタ等の画像形成装置
に適用したときの実施形態2の主走査方向の要部断面図
(主走査断面図)である。図11は図10に示したマル
チビーム走査光学系の副走査方向の要部断面図(副走査
断面図)である。図10、図11において前記図1、図
2に示した要素と同一要素には同符番を付している。図
1の場合と同様に図10において円で囲まれた図は、光
源手段1を矢印の方向から見たときの発光部1A,1B
の配置を示す。ここで、Mは主走査方向に対応する方向
を、Sは副走査方向に対応する方向を示す。
【0123】本実施形態において、前述の実施形態1と
異なる点は、感光ドラム面8に入射する2つの光束の主
光線と、該感光ドラム面8の法線との成す副走査方向の
角度(入射角)αを異ならせた点と、それに伴ない2つの
発光部1A,1Bの配置位置を異ならせたことである。
その他の構成及び光学的作用は実施形態1と略同様であ
り、これにより同様な効果を得ている。
【0124】即ち、本実施形態では本体の配置の自由度
の都合などにより、図11に示すように感光ドラムの光
軸方向の中心軸Oより上方向に角度αを設定している。
【0125】この場合は、感光ドラム面8に入射する2
つの光束の主光線と、感光ドラム面8の法線とが剔走査
方向に所定の角度αを成して配置した場合に生じるそれ
ぞれのスポットの結像位置の主走査方向のずれ量と、上
記fθレンズ系7に入射させる2つの光束を収束光束と
した場合に生じるそれぞれのスボットの結像位置の主走
査方向のずれ量とが互いに逆方向の関係(相殺関係)と
はならずに増長しあう関係となってしまう。
【0126】そこで本実施形態の場合には、図10、特
に楕円で囲まれた図に示すように、2つの発光部1A,
1Bの配置関係を実施形態1に対し異ならせて設定(例
えば発光部1A,1Bの位置を任意の角度だけ回転)し
ている。これにより感光ドラム面8に入射する2つの光
束の主光線と、感光ドラム面8の法線とが副走査方向に
所定の角度αを成して配置した場合に生じるそれぞれの
スポットの結像位置の主走査方向のずれ量と、上記fθ
レンズ系7に入射させる2つの光束を収束光束とした場
合に生じるそれぞれのスポットの結像位置の主走査方向
のずれ量とを互いに相殺する関係としている。これによ
り本実施形態では前述の実施形態1と同様な効果を得て
いる。
【0127】尚、本実施形態においては上述の如く感光
ドラム面8に入射する2つの光束の入射方向が感光ドラ
ムの中心軸Oに対して反転した場合は2つの発光部1
A,1Bの配置関係を変更してやれば良いことを示し
た。これに対し、収束光束を入射させた場合に生じるそ
れぞれのスポットの結像位置の主走査方向のずれの方向
と、発散光束を入射させた場合に生じるそれぞれのスポ
ットの結像位置の主走査方向のずれの方向は逆転するこ
とから、fθレンズ系7に入射させる2つの光束を発散
光束としても本発明は前述の各実施形態と同様の効果を
得ることができる。
【0128】以上説明した各実施形態1、2のマルチビ
ーム光走査光学系は、レーザービームプリンタ(LB
P)やデジタル複写機やマルチファンクションプリンタ
(多機能プリンタ)などのマルチビーム光走査装置に好
適に用いることができる。
【0129】[画像形成装置]図12は、前述した実施
形態1又は2のマルチビーム光走査光学系を用いた画像
形成装置(電子写真プリンタ)の実施形態を示す副走査
断面内における要部断面図である。
【0130】図12において、符号104は画像形成装
置を示す。この画像形成装置104には、パーソナルコ
ンピュータ等の外部機器117からコードデータDcが
入力する。このコードデータDcは、装置内のプリンタ
コントローラ111によって、画像データ(ドットデー
タ)Diに変換される。この画像データDiは、各実施
形態1、2に示した構成を有するマルチビーム光走査光
学系を用い、レーザーの発光基板等と共に1つの筐体に
収めたユニットとして構成されている光走査ユニット
(マルチビーム光走査装置)100に入力される。そし
て、この光走査ユニット100からは、画像データDi
に応じて変調された複数の光ビーム(光束)103が射
出され、この複数の光ビーム103によって感光ドラム
101の感光面が主走査方向に走査される。
【0131】静電潜像担持体(感光体)たる感光ドラム
101は、モータ115によって時計廻りに或いは反時
計廻りに回転させられる。そして、この回転に伴って、
感光ドラム101の感光面が複数の光ビーム103に対
して、主走査方向と直交する副走査方向に移動する。感
光ドラム101の上方には、感光ドラム101の表面を
一様に帯電せしめる帯電ローラ102が表面に当接する
ように設けられている。そして、帯電ローラ102によ
って帯電された感光ドラム101の表面に、前記光走査
ユニット100によって走査される複数の光ビーム10
3が照射されるようになっている。
【0132】先に説明したように、複数の光ビーム10
3は、画像データDiに基づいて変調されており、この
複数の光ビーム103を照射することによって感光ドラ
ム101の表面に静電潜像を形成せしめる。この静電潜
像は、上記複数の光ビーム103の照射位置よりもさら
に感光ドラム101の回転断面内における下流側で感光
ドラム101に当接するように配設された現像器107
によってトナー像として現像される。
【0133】現像器107によって現像されたトナー像
は、感光ドラム101の下方で、感光ドラム101に対
向するように配設された転写ローラ(転写器)108に
よって被転写材たる用紙112上に転写される。用紙1
12は感光ドラム101の前方(図12において右側)
の用紙カセット109内に収納されているが、手差しで
も給紙が可能である。用紙カセット109端部には、給
紙ローラ110が配設されており、用紙カセット109
内の用紙112を搬送路へ送り込む。
【0134】以上のようにして、未定着トナー像を転写
された用紙112はさらに感光ドラム101後方(図1
2において左側)の定着器へと搬送される。定着器は内
部に定着ヒータ(図示せず)を有する定着ローラ113
とこの定着ローラ113に圧接するように配設された加
圧ローラ114とで構成されており、転写部から撒送さ
れてきた用紙112を定着ローラ113と加圧ローラ1
14の圧接部にて加圧しながら加熱することにより用紙
112上の未定着トナー像を定着せしめる。更に定着ロ
ーラ113の後方には排紙ローラ116が配設されてお
り、定着された用紙112を画像形成装置の外に排出せ
しめる。
【0135】図12においては図示していないが、プリ
ントコントローラ111は、先に説明したデータの変換
だけでなく、モータ115を始め画像形成装置内の各部
や、光走査ユニット100内のポリゴンモータなどの制
御を行う。
【0136】[カラー画像形成装置]図13は本発明の
実施態様のカラー画像形成装置の要部概略図である。本
実施形態は、マルチビーム光走査装置を4個並べ各々並
行して像担持体である感光ドラム面上に画像情報を記録
するタンデムタイプのカラー画像形成装置である。図1
2において、60はカラー画像形成装置、11,12,
13,14は各々実施形態1又は2に示したいずれかの
構成を有するマルチビーム光走査光学系を用い、レーザ
ーの発光基板等と共に1つの筐体に収めたユニットとし
て構成されているマルチビーム光走査装置、21,2
2,23,24は各々像担持体としての感光ドラム、3
1,32,33,34は各々現像器、51は搬送ベルト
である。
【0137】図13において、カラー画像形成装置60
には、パーソナルコンピュータ等の外部機器52からR
(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色信号
が入力する。これらの色信号は、装置内のプリンタコン
トローラ53によって、C(シアン),M(マゼン
タ),Y(イエロー)、B(ブラック)の各画像データ
(ドットデータ)に変換される。これらの画像データ
は、それぞれマルチビーム光走査装置11,12,1
3,14に入力される。そして、これらのマルチビーム
光走査装置からは、各画像データに応じて変調された複
数の光ビーム41,42,43,44が出射され、これ
らの複数の光ビームによって感光ドラム21,22,2
3,24の感光面が主走査方向に走査される。
【0138】本実施態様におけるカラー画像形成装置は
マルチビーム光走査装置(11,12,13,14)を
4個並べ、各々がC(シアン),M(マゼンタ),Y
(イエロー)、B(ブラック)の各色に対応し、各々平
行して感光ドラム21,22,23,24面上に画像信
号(画像情報)を記録し、カラー画像を高速に印字する
ものである。
【0139】本実施態様におけるカラー画像形成装置
は、上述の如く4つのマルチビーム光走査装置11,1
2,13,14により各々の画像データに基づいた複数
の光ビームを用いて各色の潜像を各々対応する感光ドラ
ム21,22,23,24面上に形成している。その
後、記録材に多重転写して1枚のフルカラー画像を形成
している。
【0140】前記外部機器52としては、例えばCCD
センサを備えたカラー画像読取装置が用いられても良
い。この場合には、このカラー画像読取装置と、カラー
画像形成装置60とで、カラーデジタル複写機が構成さ
れる。
【0141】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く光ビーム入射
光学系を構成する各要素を最適に構成することにより、
複雑な調整を必要とせず、効果的に光源手段からの光束
の結像位置ずれを防止し、更に感光ドラム等の被走査面
からの戻り光を防止しつつ、該感光ドラムに入射する複
数の光束の主光線と感光ドラム面の法線とがなす副走査
方向の所定の角度(入射角)、及びfθレンズ系の後ろ
側主平面からfθレンズ系に入射する収束光束又は発散
光束の自然収束点までの距離、fθレンズ系の後ろ側主
平面からfθレンズ系に入射した収束光束又は発散光束
がfθレンズ系によって収束又は発散されて結像される
位置までの距離等の各要素を最適に設定することによ
り、結像特性を全く劣化させることなく、被走査面全域
における複数のスポットの主走査方向の結像位置のずれ
をほぼ完全に相殺し補正することによって、高画質な画
像を高速で形成することができるマルチビーム光走査光
学系及びそれを用いた画像形成装置を達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の主走査断面図
【図2】 本発明の実施形態1の効果を説明する為の光
ビーム入射光学系の主走査断面図
【図3】 本発明の実施形態1の光ビーム入射光学系の
主走査断面図
【図4】 本発明の実施形態1の副走査断面図
【図5】 感光ドラム入射光線と感光ドラム法線とが副
走査方向に角度をもったときに発生する複数ビームの主
走査方向の位置ずれを説明する図
【図6】 走査開始側における複数光束の主光線がポリ
ゴンミラーで反射される状態を説明する図
【図7】 fθレンズ系に入射する複数の収束光束が主
走査方向に位置ずれがあったときに、感光ドラム面上で
それぞれのスポットが主走査方向に位置ずれを起こすこ
との説明図
【図8】 走査終了側における複数光束の主光線がポリ
ゴンミラーで反射される状態を説明する図
【図9】 fθレンズ系に入射する複数光束が収束光束
であった場合に感光ドラム面上での複数光束が形成する
走査ラインの様子を示す図
【図10】 本発明の実施形態2の主走査断面図
【図11】 本発明の実施形態2の副走査断面図
【図12】 本発明の画像形成装置の実施形態を示す副
走査断面図
【図13】 本発明のカラー画像形成装置の実施形態を
示す副走査断面図
【図14】 従来のマルチビーム光走査光学系の主走査
断面図
【図15】 従来のマルチビーム光走査光学系の発光部
の配置のしかたを示す図
【図16】 従来のマルチビーム光走査光学系の発光部
の配置のしかたを示す図
【図17】 従来のマルチビーム光走査光学系の感光ド
ラムに入射する光束と感光ドラム法線の副走査方向の配
置を説明する図
【図18】 従来のマルチビーム光走査光学系におい
て、感光ドラムに入射する光束と感光ドラム法線とを副
走査方向に所定角度をなして配置した場合に走査倍率が
異なってしまうことを説明する図
【図19】 従来のマルチビーム光走査光学系において
ピントずれが発生した場合の説明図
【符号の説明】
1 光源手段(マルチ半導体レーザー) 2 リレーレンズ 3 集光レンズ 4 シリンドリカルレンズ 5 光偏向器(ポリゴンミラー) 6 開口絞り 7 走査レンズ系(fθレンズ系) 8 被走査面(感光ドラム面) 9 光ビーム入射光学系 11、12、13、14 マルチビーム光走査装置 21、22、23、24 像担持体(感光ドラム) 31、32、33、34 現像器 41、42、43、44 光ビーム 51‥‥搬送ベルト 52‥‥外部機器 53‥‥プリンタコントローラ 60‥‥カラー画像形成装置 100 マルチビーム光走査装置 101 感光ドラム 102 帯電ローラ 103 光束 104 画像形成装置 107 現像装置 108 転写ローラ 109 用紙カセット 110 給紙ローラ 111 プリンタコントローラ 112 転写材(用紙) 113 定着ローラ 114 加圧ローラ 115 モータ 116 排紙ローラ 117 外部機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/01 112 G03G 15/04 111 5C051 15/04 111 H04N 1/036 Z 5C072 H04N 1/036 B41J 3/00 D 1/113 H04N 1/04 104A Fターム(参考) 2C362 BA52 BA58 BA84 BA86 BA90 CA22 CA39 DA03 2H045 BA23 BA32 CA04 CA34 CA55 CA68 CB15 CB24 2H076 AB05 AB06 AB13 AB18 EA01 EA04 EA05 2H087 KA19 LA22 PA02 PA17 PB02 QA03 QA06 QA12 QA21 QA32 QA41 RA05 RA08 RA12 RA13 2H300 EA06 EB04 EB07 EB12 ED03 EF02 EH16 EH34 EH35 EJ09 EJ47 EK03 GG01 GG02 GG22 GG23 GG28 GG31 GG35 GG46 GG48 GG49 HH28 5C051 AA02 CA07 DA02 DB02 DB22 DB24 DB30 DC02 DC04 DC05 DC07 FA01 5C072 AA03 BA16 HA02 HA06 HA09 HA13 HB10 XA01 XA05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に所定の間隔で配置された複
    数の発光部を含む光源手段から出射したそれぞれの光束
    を収束光束または発散光束に変換する第1の光学系と、
    該第1の光学系から出射したそれぞれの光束を主走査方
    向と対応する方向に長い線状として結像させる第2の光
    学系と、該複数の線像の結像位置近傍に偏向面を有し、
    入射されたそれぞれの光束を該主走査方向に偏向走査す
    る光偏向器と、該光偏向器で偏向されたそれぞれの光束
    を被走査面上に結像させるとともに、副走査断面内にお
    いて該光偏向器の偏向面と該被走査面とを略共役な関係
    とする第3の光学系と、を有するマルチビーム光走査光
    学系において、 該光源手段と該第1の光学系との間にリレー光学系が配
    置されており、該被走査面に入射するそれぞれの光束の
    主光線と、該被走査面の法線とが副走査方向に所定の角
    度を成すようにしていることを特徴とするマルチビーム
    光走査光学系。
  2. 【請求項2】 前記リレー光学系は前記複数の発光部を
    結像させており、該複数の発光部の結像点よりも該リレ
    ー光学系側に、該複数の発光部から出射したそれぞれの
    光束の光束幅を制限する開口絞りが配置されていること
    を特徴とする請求項1記載のマルチビーム光走査光学
    系。
  3. 【請求項3】 前記第1の光学系は、前記開口絞りと前
    記光偏向器の偏向面とを略共役な関係とするように配置
    していることを特徴とする請求項2記載のマルチビーム
    光走査光学系。
  4. 【請求項4】 前記被走査面に入射するそれぞれの光束
    の主光線と該被走査面の法線とが副走査方向に所定の角
    度をなすことによって生じる被走査面上におけるそれぞ
    れの光束の結像点の主走査方向の位置ずれと、前記第1
    の光学系によって収束光束または発散光束に変換された
    それぞれの光束を第3の光学系に入射させることによっ
    て生じる被走査面上におけるそれぞれの光束の結像点の
    主走査方向の位置ずれと、が互いに逆方向の関係になる
    ように該被走査面に入射するそれぞれの光束の主光線と
    該被走査面の法線との副走査方向の角度を設定したこと
    を特徴とする請求項3記載のマルチビーム光走査光学
    系。
  5. 【請求項5】 前記被走査面に入射するそれぞれの光束
    の主光線と該被走査面の法線とが副走査方向に所定の角
    度をなすことによって生じる被走査面上におけるそれぞ
    れの光束の結像点の主走査方向の位置ずれと、前記第1
    の光学系によって収束光束または発散光束に変換された
    それぞれの光束を第3の光学系に入射させることによっ
    て生じる被走査面上におけるそれぞれの光束の結像点の
    主走査方向の位置ずれと、が互いに相殺する関係である
    ことを特徴とする請求項4記載のマルチビーム光走査光
    学系。
  6. 【請求項6】 前記被走査面に入射するそれぞれの光束
    の主光線と該被走査面の法線とが副走査方向に所定の角
    度をなすことによって生じる被走査面上におけるそれぞ
    れの光束の結像点の主走査方向の位置ずれ量の最大値を
    δY1、 前記第1の光学系によって収束光束または発散光束に変
    換されたそれぞれの光束を前記第3の光学系に入射させ
    ることによって生じる該被走査面上におけるそれぞれの
    光束の結像点の主走査方向の位置ずれ量の最大値をδY
    2、 該被走査面上における複数光束の副走査方向の走査線間
    隔をP、とするとき、δY1とδY2のずれる方向が違
    いに逆であり、 |δY1+δY2|≦P/3 なる条件を満足することを特徴とする請求項4又は5記
    載のマルチビーム光走査光学系。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れか1項に記載のマ
    ルチビーム光走査光学系を用いたことを特徴とするマル
    チビーム光走査装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のマルチビーム光走査装置
    と、被走査面に配置された感光体と、前記マルチビーム
    光走査装置で走査されたそれぞれの光束によって前記感
    光体上に形成された静電潜像をトナー像として現像する
    現像器と、前記現像されたトナー像を被転写材に転写す
    る転写器と、転写されたトナー像を被転写材に定着させ
    る定着器とを有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のマルチビーム光走査装置
    と、外部機器から入力されたコードデータを画像信号に
    変換して前記マルチビーム光走査装置に出力せしめるプ
    リンタコントローラとを有していることを特徴とする画
    像形成装置。
  10. 【請求項10】 各々が請求項7記載のマルチビーム光
    走査装置から成る複数のマルチビーム光走査装置と、各
    々のマルチビーム光走査装置の被走査面に配置され、互
    いに異なった色の画像を形成する複数の像担持体とを有
    することを特徴とするカラー画像形成装置。
  11. 【請求項11】 各々が請求項7記載のマルチビーム光
    走査装置から成る複数のマルチビーム光走査装置と、各
    々のマルチビーム光走査装置の被走査面に配置され、互
    いに異なった色の画像を形成する複数の像担持体と、外
    部機器から入力された色信号を異なった色の画像データ
    に変換して各々の光走査装置に入力せしめるプリンタコ
    ントローラとを有していることを特徴とするカラー画像
    形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項7記載のマルチビーム光走査装
    置を用いて、前記被走査面上に設けた感光ドラムに光束
    を導光することを特徴とするレーザービームプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009211064A (ja) * 2008-02-07 2009-09-17 Ricoh Co Ltd 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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