JP2003227818A - 酸素インジケーターおよび酸素インジケーター付き包装材料 - Google Patents
酸素インジケーターおよび酸素インジケーター付き包装材料Info
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Abstract
を防ぐことを目的とするものであり、しかも従来の酸素
インジケーターと同様の発色を示す酸素インジケーター
を提供する。 【解決手段】基材上に、少なくとも酸化還元色素を含む
層と、少なくともその色素を変色させ得る還元剤を含む
層とを接触するように積層したことを特徴とする酸素イ
ンジケーターである。また、上記酸素インジケーターに
熱接着層が積層されてなる、酸素インジケーター付き包
装材料である。
Description
えば酸素吸収剤による脱酸素状態を判定するための、酸
素インジケーターに関するものである。
品を酸化し、劣化を引き起こす事が知られている。多く
の食品、医薬品はその包装内に脱酸素剤を共存させる事
によって劣化を防止しているが、その際、脱酸素剤の能
力の確認や、包材のピンホール、シール不良などによる
酸素の進入を検知するために酸素インジケーターが同時
に投入されている。
等の組み合わせを変えた何種類かの酸素インジケーター
が上市されている。酸素インジケーターは酸化還元指示
薬が還元型と酸化型とで異なる色調を呈する性質を利用
したものであり、一般的に用いられているメチレンブル
ーは無酸素下では還元剤の働きによって還元型、すなわ
ち無色を呈し、有酸素下では酸素により酸化され、青色
を呈する。
り変色を容易に確認できるインジケーターも開発されて
いる。
インキタイプ、シート状、ペーパータイプなど多岐にわ
たる。さらには脱酸素剤一体型のものや包材一体型のも
のなどが開発されており、投入時の省力化がはかられて
いる。
数種の酸素インジケーターが上市されているが、多くの
酸素インジケーターは、酸化還元色素とその色素を還元
させ得る還元剤とを同じ溶液中に混在させ、たとえばプ
ラスチックフィルム基材や繊維質基材に印刷、コーティ
ング、あるいは含浸させて作られている。この様な工程
では、液中の還元剤が酸化還元色素を徐々に還元色に戻
すため、時間の経過とともに色調が変化する問題があっ
た。
材上に印刷する場合、時間の経過に伴って液中の色調が
変化することは、工程上、印刷物の見当不良や色調管理
などが困難となり、製造するうえで、また品質管理のう
えで改善が望まれていた。
混在させる酸素インジケーターの場合、液中で還元され
る色素の量や、空気酸化される還元剤の量を考慮して配
合しなくてはならないため、通常より過剰に色素や、還
元剤を加えなければならなかった。
ためになされたものであり、溶液中における時間の経過
に伴った色調の変化を防ぐことを目的とするものであ
り、しかも従来の酸素インジケーターと同様の発色を示
す酸素インジケーターである。
するためになされたものであり、請求項1記載の発明
は、基材上に、少なくとも酸化還元色素を含む層と、少
なくともその色素を変色させ得る還元剤を含む層とを接
触するように積層したことを特徴とする酸素インジケー
ターである。
材上に、少なくとも酸化還元色素を含む層と、少なくと
もその色素を変色させ得る還元剤を含む層と、更に少な
くとも酸化還元色素を含む層とをこの順に積層したこと
を特徴とする酸素インジケーターである。
材上に、少なくとも酸化還元色素を変色させ得る還元剤
を含む層と、少なくとも酸化還元色素を含む層と、更に
少なくともその色素を変色させ得る還元剤を含む層とを
この順に積層したことを特徴とする酸素インジケーター
である。
うる還元剤を含む層に、酸化還元により変色しない色素
を含ませておくことができる。
化還元色素を含む層および酸化還元色素を変色させうる
還元剤を含む層を、印刷により基材上に形成することに
より得ることができる。
に熱接着層を積層することにより、酸素インジケーター
付き包装材料を得ることができる。
具体的に説明する。本発明で用いる酸化還元色素として
は、メチレンブルーの他、ニューメチレンブルー、ニュ
ートラルレッド、インジゴカルミン、アシッドレッド、
サフラニンT、フェノサフラニン、カプリブルー、ナイ
ルブルー、ジフェニルアミン、キシレンシアノール、ニ
トロジフェニルアミン、フェロイン、N−フェニルアン
トラニル酸等が使用できる。
他にエリソルビン酸やその塩、アスコルビン酸塩、D−
アラビノース、D−エリスロース、D−ガラクトース、
D−キシロース、D−グルコース、D−マンノース、D
−フラクトース、D−ラクトースなどの還元糖、第一ス
ズ塩、第一鉄塩等の金属塩等が使用できる。
媒にバインダーおよび必要に応じて添加剤を加えて溶解
ないし分散させることにより、基材上に印刷による形成
が可能となる。
酸化還元色素と還元剤とを、別々の層として積層するこ
とを特徴としており、これにより酸素インジケーター製
造時において、酸化還元色素、還元剤を含む溶液の経時
による色調変化を防止できる。
酸素存在下で無色を呈するため、本発明においては還元
剤入りの溶液中に有色の染料や顔料などを溶解あるいは
分散させ使用することによって、印刷時の位置精度の修
正やインジケーター部分の有無を確認しやすく、望まし
い。
還元色素を含む層は、直接接触している必要がある。ま
た、上記層の基材への積層順序は任意であり、基材上に
還元剤を含む層を形成した後、酸化還元色素を含む層を
形成するか、基材上に酸化還元色素を含む層を形成した
後、還元剤を含む層を形成すればよい。さらに、必要に
応じてこれらの層を複数設けてもよく、たとえば、酸化
還元色素を含む層/還元剤を含む層/酸化還元色素を含
む層、あるいは、還元剤を含む層/酸化還元色素を含む
層/還元剤を含む層、という構成とすることもできる。
素バリア性を有するフィルムが適当であり、グラビア印
刷、オフセット印刷、凸版印刷、スクリーン印刷などの
各種印刷方法、コーティング方法、含浸方法によってイ
ンジケーター部分が構築される。
ケータ部分の保護の観点から、各種ラミネーション技術
を用いて、上記インジケーター部分を酸素透過性のフィ
ルムによって被覆することが好ましい。
ジケーターは、適当なサイズに切断等し、食品等の包装
内に投入、貼り付けするなどして使用することができ
る。
着性樹脂を積層することにより、本発明の酸素インジケ
ーター自体を包装材料と一体化することができる。この
場合、上記したインジケーター部分を保護する酸素透過
性フィルムを熱接着性樹脂フィルムとすることができ
る。この包装材料は、常法に従い袋状に形成することが
できる。このようにすれば、酸素インジケーターを個別
に包装内に投入等する手間を省略することができる。
て具体的に説明する。 <実施例1> (インキ組成) No.1液:メチレンブルー200g、水3000g、プロパノール1
400g、バインダー1700g、グリセリン250g、合成シリカ2
0g No.2液:アスコルビン酸500g、水3000g、プロパノール1
400g、バインダー1700g、グリセリン250g、合成シリカ2
0g、赤色106号50g (アンカーコート、オーバーコート)ウレンタン系樹
脂、希釈溶剤
タレート(PET)フィルム(基材1)に、上記組成の
アンカーコート2を印刷し乾燥させた後、上記のインキ
組成で作成した酸素インジケーターインキをNo.1液(酸
化還元色素を含む層3)とNo.2液(還元剤を含む層
4)を別のユニットで連続して印刷を行った。再び乾燥
させた後、上記のオーバーコート層5を印刷し乾燥さ
せ、その表面に2液硬化型ウレタン系接着剤5を用いて
酸素透過性のポリエチレンフィルム(PE)6をドライ
ラミネーションする。
ーションしないものを作成した。
フィルムに、上記組成のアンカーコートを印刷し乾燥さ
せた後、上記記載のインキ組成で作成した酸素インジケ
ーターインキをNo.1液とNo.2液を1:1の重量比で混
ぜ、2つのユニットで連続して2度刷り印刷を行った。
再び乾燥させた後、上記記載のオーバーコート層を印刷
し乾燥させ、その表面に2液硬化型ウレタン系接着剤を
用いて酸素透過性のポリエチレンフィルム(PE)をド
ライラミネーションする。
ミネーションしないものを作成した。
素状態から有酸素状態に開放し、その変色を観察した。
下にその結果を示す。 無酸素色は、インジケーター製造後、実施例1および比
較例1については25℃雰囲気下で接着剤を硬化させた
後、それぞれ脱酸素下(25℃雰囲気下)で4日程度経
過した時の色調を示している。有酸素色は、上記、無酸
素色を確認した後、大気下(25℃雰囲気下)にて3日
放置した時の色調を示している。
印刷スタート時と、50〜100m程度印刷した後(エ
ンド時)の酸素インジケーターをサンプリングし、刷り
上り直後の印刷物の色調を目視で確認した。 ・実施例2に関しては、色調の変化は目視で見る限り変
化していなかった。 ・比較例2に関しては、スタートとエンドで色調の若干
の差が見られた。スタート時よりもエンド時での色調が
若干無酸素色に傾いた色調(スタート時:紫、エンド
時:薄紫)を示した。
を積層しても、その酸化還元反応は各組成を混合した場
合と同様に行われ、かつ、比較例1と同様のスピード
で、同じ変色を示す。
なNo.1液とNo.2液の混液では、溶液中で還元剤が酸化還
元色素を還元してしまうために、このような色調の差違
が現れることがわかる。
インジケーターについて説明したが、本発明はこれに限
られるものではなく、樹脂系の選定や、密着性などを考
慮すれば2軸延伸ポリプロピレン(OPP)やナイロンな
どにも適用できる。そして、酸素インジケータ付き包装
材料とする場合は、ある程度の酸素バリア性を有する層
をその層構成中に含むことが必要である。
色素とその色素を変色させ得る還元剤とを積層させるこ
とで、従来の酸素インジケーターと同様の機能が発現さ
れ、時間が経過しても溶液中の色調が安定な酸素インジ
ケーターを開発した。また、酸素インジケーターを構成
する色素や還元剤を過剰に加えなくてもよいため、酸素
インジケータのコストダウンも可能となる。
したものである。
Claims (6)
- 【請求項1】基材上に、少なくとも酸化還元色素を含む
層と、少なくともその色素を変色させ得る還元剤を含む
層とを接触するように積層したことを特徴とする酸素イ
ンジケーター。 - 【請求項2】基材上に、少なくとも酸化還元色素を含む
層と、少なくともその色素を変色させ得る還元剤を含む
層と、更に少なくとも酸化還元色素を含む層とをこの順
に積層したことを特徴とする酸素インジケーター。 - 【請求項3】基材上に、少なくとも酸化還元色素を変色
させ得る還元剤を含む層と、少なくとも酸化還元色素を
含む層と、更に少なくともその色素を変色させ得る還元
剤を含む層とをこの順に積層したことを特徴とする酸素
インジケーター。 - 【請求項4】酸化還元色素を変色させうる還元剤を含む
層に、酸化還元により変色しない色素が含まれることを
特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
酸素インジケーター。 - 【請求項5】酸化還元色素を含む層および酸化還元色素
を変色させうる還元剤を含む層が、印刷により基材上に
形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項
4のいずれかに記載の酸素インジケーター。 - 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれかに記載
の酸素インジケーターに熱接着層が積層されてなる、酸
素インジケーター付き包装材料。
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JP2002027780A JP3982274B2 (ja) | 2002-02-05 | 2002-02-05 | 酸素インジケーターおよび酸素インジケーター付き包装材料 |
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