JP2003227618A - 排ガス水洗冷却式無煙ロースター - Google Patents

排ガス水洗冷却式無煙ロースター

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JP2003227618A
JP2003227618A JP2002026200A JP2002026200A JP2003227618A JP 2003227618 A JP2003227618 A JP 2003227618A JP 2002026200 A JP2002026200 A JP 2002026200A JP 2002026200 A JP2002026200 A JP 2002026200A JP 2003227618 A JP2003227618 A JP 2003227618A
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cooling
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Yasuhiro Mita
康博 三田
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Shinpo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄空間が広く、排ガスに対する洗浄及び冷
却効率が悪い。 【解決手段】 テーブル1に形成した開口部3内に、テ
ーブル1下方に配設した外箱2の上方開口部4を形成
し、外箱2の内部にして前記上方開口部4より下方に上
方開口状の内箱5を配置して、外箱2と内箱間に吸引流
路6を形成すると共に、該吸引流路6の内側壁にしてロ
ストルより上方に吸引流路6の吸引孔8、8a…を設け、
外箱2の下部に設けた縦長状の水洗冷却筒19の下端部
を、外箱2の下方に配設した水槽23内にして水面より上
方に配置して、水洗冷却筒19により外箱2及び水槽23を
連通させ、水洗冷却筒19内に、給水パイプ22の先端に装
着されたシャワーノズル21を配設し、水槽23内の上限水
位面より上方に排気ダクト40を接続する。吸引流路6か
らの排ガスを水洗冷却筒19内に集めた後、洗浄水と接触
させて不純物除去及び冷却を行うことが可能になり、洗
浄及び冷却効率の向上が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼肉料理の際に生
じる排ガス中の、ガス、炭等の燃焼によって生じたNO
x、SOx等を含む燃焼排ガスやスス、そして焼肉調理
によって生じた油脂粒子、煙、悪臭成分、食物の燃えカ
スなどの不純物を屋外ヘ排出させずに除去処理すると共
に、排ガスの温度を低温化する様にした排ガス水洗式無
煙ロースターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水により排ガス中の不純物を除去
し、且つ排ガスを冷却する無煙ロースターとしては、特
開平11ー169300号公報、特開昭61ー1671
7号公報等に記載のものが見受けられる。前者は、外箱
内をスクリーンで脱油室及び貯留室に上下区割すると共
に、上方の脱油室内にウォータースクリーンを形成する
冷却水の噴射ノズルを設置し、下方の貯留室に排煙口を
設けた無煙調理器であり、後者は、排気ダクト内に水を
噴出する水パイプを設けたロースターである。これらに
は、下記の様な利点がある。 (a)湿式による洗浄のため、乾式濾過に比べ不純物の
除去率が高い。 (b)排ガス中に含まれるアンモニアなどの水溶性悪臭
化学物質は、洗浄水に溶解して排ガスから除去出来、非
水溶性悪臭化学物質に対しては、洗浄水との接触、衝突
により取り込まれて排ガスから除去出来、よって、例え
ば光触媒(酸化チタン)システムの様な後処理装置の負
荷が低減出来る。 (c)油脂分の除去率が高く、排気ダクト内に油脂分な
どが付着、堆積し難くなるため、ダクト内火災の発生率
が減少する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
にあっては、下記の通り解決せねばならない課題があっ
た。 (1)前者のものにあっては、排気経路の幅が広いた
め、全散水範囲でもって経路全体をカバー出来ず、気液
接触による衝突、混合、吸着効果は期待出来ない。 (2)後者のものにあっては、外箱と内箱間の吸引流路
内に洗浄水の噴射手段が設けられていることから、吸引
流路全体を巡る様に噴射手段を設ける必要があり、而も
噴出された洗浄水が外箱又は内箱に到達する様に噴出さ
せねばならず、よって吸引された排ガスの不純物除去及
び冷却に必要な量以上の洗浄水を噴射させねばならな
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、(1)、(2)の課題に鑑み、テーブルの開
口部内に上方開口状の内箱を設けると共に、該内箱内に
載置調理手段を設けた無煙ロースターにおける排気経路
に、吸引流路、水洗冷却筒、水槽及び排気ダクトを設
け、内箱の外側に吸引流路を設けると共に、該吸引流路
の内側壁における載置調理手段の焼き面より上方に吸引
孔を形成し、かかる吸引流路の下流側に縦長状の水洗冷
却筒を設けると共に、該水洗冷却筒内に給水パイプの先
端に装着されたシャワーノズルを配設し、かかる水洗冷
却筒の下流側に水槽を設け、該水槽内の上限水位面より
上方に排気ダクトを接続した無煙ロースターによれば、
吸引流路からの排ガスを水洗冷却筒内に集めた後、洗浄
水と接触させて不純物除去及び冷却を行うことが可能に
なり、洗浄及び冷却効率の向上を図る様にして上記課題
を解決する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係る排ガス水洗冷却
式無煙ロースターの概略断面図である。図1に示す様
に、本発明に係る排ガス水洗冷却式無煙ロースターの上
部をテーブル1とし、該テーブル1の下方に外箱2を配
置すると共に、外箱2の上部にして、テーブル1に形成
した円形状の開口部3内に相当する位置に、該開口部3
より小径な上方開口部4を形成している。
【0006】上記外箱2の内部にして上記上方開口部4
より下方に、上方開口状の内箱5を配設し、内箱5の外
側、即ち外箱2と内箱5の間に所定間隔の吸引流路6を
形成し、該吸引流路6は排気経路における最上流に位置
している。又、外箱2と内箱5間(吸引流路6)の上方
隙間をトップリング7で閉鎖し、該トップリング7に複
数個の吸引孔8、8a…を形成している。つまり、吸引流
路6を形成する内側壁にして、後述する載置調理手段14
の焼き面14a より上方に吸引孔8、8a…が形成されてい
る。
【0007】外箱2の下方に内部炎口形式のバーナー10
を設け、他方、内箱5の下方部に一体形成したリング状
のドレンパン11の中央部を立ち上げて上方開口状の保護
周壁12を形成し、該保護周壁12内に上記バーナー10から
の炎を位置させる様にしている。又、内箱の上方にして
吸引孔8、8a…より下方にロストル、焼き網等の載置調
理手段14を配設している。
【0008】ドレンパン11に給水パイプ15を接続すると
共に、該給水パイプ15にバルブ15aを設け、他方、ドレ
ンパン11の側方にオーバーフロー用の排水口16を形成
し、該排水口16を、ドレンパン11の外側に設けた受水ボ
ックス17で囲って、該排水口16から燃焼排ガスが直接吸
引されない様にしている。又、受水ボックス17の下部に
パイプ18を接続し、該パイプ18の下端を、後述する水槽
23の槽内水中に位置させている。尚、オーバーフロー用
の排水口16は、ドレインパン11への送水量を自然に排出
可能な程度の開口面積を有している。
【0009】外箱2内にして内箱5の側方に水洗冷却筒
19の上部を配置し、水洗冷却筒19の下部が外箱2の下部
を貫通して下方突出すると共に、その下端を、後述する
水槽23内の上限水位面より上方に位置させている。つま
り、水洗冷却筒19は排気経路における吸引流路6より下
流側に配設されている。水洗冷却筒19は、上方開口部が
大径で、下方開口部が小径となる様に、中間部に下方縮
径状のテーパー面20を形成している。又、水洗冷却筒19
内してテーパー面20より上方の中央にシャワーノズル21
を下向きに配設し、該シャワーノズル21は、水洗冷却筒
19を貫通した給水パイプ22の先端に装着され、該給水パ
イプ22にバルブ22a を設けている。尚、シャワーノズル
21はフルコーン型とし、シャワーノズル21からの噴射水
が、水洗冷却筒19の断面積以上をカバーする程度に広が
る様にしている。
【0010】外箱2の下方に水槽23を配設し、該水槽23
の上部を上記パイプ18及び水洗冷却筒19の下部を貫通さ
せて、該パイプ18及び水洗冷却筒19の下部を水槽23内に
配置して、水洗冷却筒19を介して外箱2と水槽23を連通
させている。つまり、水槽23は排気経路における水洗冷
却筒19より下流側に配置されている。水槽23内に2枚の
邪魔板24、24a を配設して、水槽23内を一次処理室23a
、二次処理室23b 及び処理水貯溜室23c に区割し、一
次処理室23a の上部を水洗冷却筒19の下端部が貫通して
いる。一次処理室23a と二次処理室23b 間の邪魔板24の
上端を基準水位面より上方に、下端を底部より上方に位
置させ、二次処理室23b と処理水貯溜室23c 間の邪魔板
24b の上端を基準水位面より上方に位置させると共に、
その下部にメッシュ式のストレーナー25を上下スライド
脱着自在に設けている。又、二次処理室23b 内、即ち邪
魔板24、24a 間に邪魔板24b を設け、該邪魔板24b を底
部より上方に立設させると共に、その上端を基準水位面
より下方に位置させている。
【0011】水槽23(一次処理室23a )における基準水
位面より上方に給水管26を接続し、該給水管26の先端に
して水槽23内にボールタップ27を装着し、給水管26にバ
ルブ26a を設けている。又、一次処理室23a 内にして、
水洗冷却筒19とボールタップ27間に仕切り板28を設け、
該仕切り板28の上端を基準水位面より上方に、下端を底
部より上方に位置させている。
【0012】水槽23(処理水貯溜室23c )の側部の底部
寄りに取水管29を接続し、該取水管29にバルブ29a を設
け、又取水管29をポンプ30の入口に接続すると共に、該
ポンプ30の出口に給水パイプ15、22及び水槽23への送水
パイプ31を合流、接続している。又、上記送水パイプ31
は、水槽23の上部を貫通すると共に、その下端部を水中
にして水槽23の底部近傍に位置させ、中間部にバルブ31
a を設けている。又、給水パイプ15、22及び送水パイプ
31の合流部に給水パイプ15、22及び送水パイプ31への送
水管32を接続し、該送水管32にバルブ32a を設けてい
る。そして、水槽23、取水管29、ポンプ30、給水パイプ
15、22及び送水パイプ31により、水槽23内の槽内水を循
環させる様にしている。又、取水管29、給水パイプ15、
22及び送水パイプ31に設けたバルブ29a 、15a、22a 、3
1a の開閉操作により、洗浄水量やドレインパン送水量
を任意に調整出来る様にしている。
【0013】処理水貯溜室23c における側壁部にオーバ
ーフロー用の排水口33を設け、該排水口33の下部を上限
水位面に位置させている。又、排水口33の外側に受皿34
を設けると共に、該受皿34にパイプ35を接続している。
又、水槽23の下部における邪魔板24a の両側方に排水パ
イプ36、37を接続し、該排水パイプ36、37にバルブ36a
、37a を設け、上記パイプ35及び排水パイプ36、37を
排水管38に接続している。又、微細な不純物を除去する
ために、洗浄水の循環手段における配管(取水管29、ポ
ンプ30、給水パイプ15、22、送水パイプ31)内にストレ
ーナー(図示せず)を取り付けることも有効的である
【0014】水槽23内の槽内水からの不純物の除去方法
としては、ストレーナー、沈降・浮上分離、濾過分離等
の物理的分離方法、中和、酸化還元等の化学的分離方
法、及び好気性又は嫌気性微生物により分解させる生物
化学的分離方法があり、それらを単独或いは組み合わせ
て行う様にしている。
【0015】水槽23内の上限水位面より上方に排気ダク
ト40を接続し、該排気ダクト40の基端部に水分除去部41
を設けると共に、先端をメインダクト42に接続し、該メ
インダクト42に排気ファン43を設けている。又、水分除
去部41にあっては、ダクト内に複数枚の板を、所定間隔
を開けて並べた複数枚の板の間の部分に次列の板を配置
する様に配列して、排ガスを板に衝突させながら分岐、
合流する様に蛇行させることで、含有水分を板に付着さ
せて除去する様にしている。
【0016】尚、上記実施例におけるバーナー10は内部
炎口形式であるが、かかる形態のものに限定せず、ドレ
ンパン11の上方に配置するリング形状のものであっても
良く、この場合、ドレンパン11をリング状に形成して保
護周壁12を形成しなくても良く、且つバーナー10を内箱
5内に配設する様に、バーナーボックス(図示せず)を
外箱2及び内箱5に形成する様にしている。又、図示し
ないが、着火状態の炭を熱源とする場合、炭皿内に着火
状態の炭を載置して、内箱5内に装着しても良く、この
場合、バーナー10は使用しない。
【0017】次に本発明に係る排ガス水洗式無煙ロース
ターの作用を説明する。 (1)載置調理手段14上における調理物の焼き上げに伴
って立ち上がる焼煙、油粒子等を含んだ排ガスは、排気
ファン43の吸引作用により載置調理手段14の上方の吸引
孔8、8a…から室内空気と共に内箱5と外箱2との間の
吸引流路6に吸引される。(但し、上記吸引量は、肉の
焼き具合に最も適した風量とする。) (2)吸引流路6内の排ガスは、水洗冷却筒19の上方開
口部より該水洗冷却筒19内に引き込まれて、シャワーノ
ズル21から噴射される洗浄水に接触し混合されて、排ガ
ス中の不純物を洗浄水に含有させた懸濁水を水槽23内に
落下させると共に、排ガスの温度を、人が触れても火傷
をしない40度以下となる様に冷却し、且つ懸濁水(槽
内水)の温度も排ガスにより上昇するが、40度以下に
抑えられる。尚、洗浄水/排ガスの体積比率は、気液接
触による不純物の回収効果を高くするために、0.5〜
1.5を確保する様に設定する。 (3)洗浄された排ガスは、該排ガス中の水滴を、水分
除去部41を通過する過程で除去した後、排気ダクト40、
メインダクト42を経て屋外に強制排気される。尚、更に
集塵、脱臭効果を得るために、脱臭装置及び集塵装置
(図示せず)を経て排気する様にしても良く、この場
合、屋外排気ではなく、室内に送出しても良い。
【0018】不純物を取り込んで水槽23内に落下して槽
内水に混合された懸濁水は、不純物を比重差を利用して
浮上や沈降させると共に、ストレーナー25により濾過、
吸着されて、ある程度浄化した後、循環手段(ポンプ3
0)により、ロースター運転中は常時循環させ、場合に
よっては排出する。排ガスの洗浄時の水分蒸発により槽
内水が減少して水面が下がっても、ボールタップ27によ
り給水管26から水槽23内に給水されて、基準水位に達し
た時点で給水が停止するため、水槽23内の水量を一定量
に、即ち水位を一定に維持することが出来る。
【0019】槽内水の一部を、ドレインパン11に送り、
排水口16からのオーバーフローをパイプ18を通して水槽
23内に戻す様にしており、この送水量は、ドレインパン
11内の水分が、バーナー10の燃焼熱等によって蒸発する
分以上の量を確保して設定されている。尚、ドレインパ
ン11内の水量は、日ガス検に適用する様に、一定量(4
00cc)以上に維持する様にしている。そして、蒸発
量より給水量を多くしても、ドレインパン11内の水の水
位を一定に保つ様に、余剰水をオーバーフロー用の排水
口16から排出する様にするのが好ましく、この場合、稼
働中に連続給水することが可能になるため、水の補給に
気を配ったり、手作業で水を補給する必要がなく、補給
を忘れたことによるドレインパン11の異常加熱(空焚
き)の危険性を回避出来る。加えて、ドレインパン11へ
送水することで、該ドレインパン11内で貯溜水を攪拌す
ることから、不純物は沈降せずに排出水と共に徐々に排
出されるため、ドレインパン11の内部清掃の手間を大幅
に削減出来る。
【0020】
【発明の効果】要するに本発明は、無煙ロースターにお
ける排気経路に、吸引流路6、水洗冷却筒19、水槽23及
び排気ダクト40を設けたので、排気経路内で排ガスを冷
却すると共に不純物を除去した後、排気ダクト40を介し
て外部排出することが出来ると共に、不純物の懸濁水を
水槽23内に貯溜することが出来る。又、内箱5の外側に
吸引流路6を設けると共に、該吸引流路6の内側壁にお
ける載置調理手段14の焼き面14a より上方に吸引孔8、
8a…を形成したので、焼き面14a よりから立ち上がる排
ガスを即時に吸引孔8、8a…から吸引流路6内に吸引す
ることが出来る。
【0021】上記吸引流路6の下流側に縦長状の水洗冷
却筒19を設けたので、吸引流路6内の排ガスを水洗冷却
筒19内を通してその下流側へ確実に送ることが出来、而
も水洗冷却筒19内に、給水パイプ22の先端に装着された
シャワーノズル21を配設したので、シャワーノズル21か
ら噴射される洗浄水を、水洗冷却筒19の断面積以上をカ
バーする程度に広がる様にすれば、排ガスが洗浄水にム
ラなく均一に接触し、而も排ガスと洗浄水の接触は、直
立状の水洗冷却筒19内で互いに落下、流下しながら強制
的に行われるため、接触、洗浄、衝突、吸着時間を確保
することが出来、よって排ガスの洗浄及び冷却を確実に
行うことが出来る。又、排ガスは洗浄水との接触により
冷却されることから、排ガスを冷却するエネルギーの殆
どを水から得る様にしており、水温と排ガス温を火傷を
しない程度(40度以下)にする様に排ガス量と洗浄水
量の比率を規定すれば、室内から排ガスを冷却するため
の空気を取り入れる必要がなく、よって冷暖房を効かせ
た室内空気が冷却空気として室外へ排出されない、又は
排出量が極微量になるため、室内空調設備に要するイニ
シャルコスト及びランニングコストの削減を図ることが
出来る。又、面積の限定されたフィルターを通過させて
不純物を除去すれば、目詰まり等の不具合が発生し易
く、メンテナンス周期が短くなるが、本発明のものは、
大量の水で不純物を除去するため、メンテナンス周期を
長くすることが出来る。而も、比重の重い不純物は水槽
23の底部に沈降堆積させ、軽い不純物は水面に浮遊させ
て分離した一次処理水を、ストレーナー25を通過させ循
環させる様にしているため、ストレーナー25の目詰まり
の進行を抑止出来、よってメンテナンス周期を延長する
ことが出来る。又、水洗冷却筒19の前に位置する外箱2
内には油脂分等が付着するため、外箱2内で火災が発生
する可能性を否定出来ないが、万一発生した場合でも、
排ガスは水洗冷却筒19内に引き込まれて洗浄水に接触し
低温化されるため、排気ダクト40側への類焼、延焼を防
止することが出来る。
【0022】水槽23の上限水位面より上方に排気ダクト
40を接続したので、水槽23内に送り込まれた排ガスを排
気ダクト40内に確実に送り込むことが出来る。又、油脂
分が付着したフィルター等があると、排ガスの熱で引火
する可能性があるが、排気ダクト40内に送り込まれた排
ガス中には油脂分がなく、よって排気ダクト40内にフィ
ルター等を設けても油脂分が付着せず、排気ダクト40内
に火種となるものが無く、而も排気ダクト40内に送り込
まれた排ガスは低温状態であるため、火災発生を防止す
ることが出来る。又、槽内水は排気ダクト40内に流入せ
ず、而も排ガスの流れを急速に変化させて水分を除去す
る装置も具備しているため、排ガス中の含有水分の殆ど
を除去した状態でメインダクト42側へ送ることが出来、
よって排気ダクト40及びメインダクト42の内面への錆付
きを防止することが出来る。
【0023】水洗冷却筒19の下方開口部の内径を上方開
口部より小径にしたので、水洗冷却筒19の下端側で排ガ
スの流速が上がることで排ガスが冷却され、而も洗浄水
と接触することで更に冷却されるため、冷却効率を向上
させることが出来、且つ下方へ行くに従い排ガスの密度
が上がって接触効率も向上するため、洗浄水への不純物
の吸収、吸着を促進することが出来る。又、水洗冷却筒
19の内面の中間部に下方縮径状のテーパー面20を形成
し、シャワーノズル22をテーパー面20より上方に配置し
たので、上記構成を円滑に行うことが出来る等その実用
的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る本発明に係る排ガス水洗冷却式無
煙ロースターの概略断面図である。
【符号の説明】
1 テーブル 2 外箱 3 開口部 4 上方開口部 5 内箱 6 吸引流路 8、8a… 吸引孔 14 載置調理手段 14a 焼き面 19 水洗冷却筒 20 テーパー面 21 シャワーノズル 22 給水パイプ 23 水槽 40 排気ダクト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブルの開口部内に上方開口状の内箱
    を設けると共に、該内箱内に載置調理手段を設けた無煙
    ロースターにおける排気経路に、吸引流路、水洗冷却
    筒、水槽及び排気ダクトを設け、内箱の外側に吸引流路
    を設けると共に、該吸引流路の内側壁における載置調理
    手段の焼き面より上方に吸引孔を形成し、かかる吸引流
    路の下流側に縦長状の水洗冷却筒を設けると共に、該水
    洗冷却筒内に給水パイプの先端に装着されたシャワーノ
    ズルを配設し、かかる水洗冷却筒の下流側に水槽を設
    け、該水槽内の上限水位面より上方に排気ダクトを接続
    したことを特徴とする排ガス水洗冷却式無煙ロースタ
    ー。
  2. 【請求項2】 内箱を、テーブルの下方に設けた外箱内
    に設けて、該外箱と内箱間に吸引流路を形成したことを
    特徴とする請求項1記載の排ガス水洗冷却式無煙ロース
    ター。
  3. 【請求項3】 外箱の下部に水洗冷却筒を設け、該水洗
    冷却筒の下端部を、外箱の下方に配設した水槽内にして
    水面より上方に配置して、水洗冷却筒により外箱及び水
    槽を連通させたことを特徴とする請求項2記載の排ガス
    水洗冷却式無煙ロースター。
  4. 【請求項4】 水洗冷却筒の下方開口部の内径を上方開
    口部より小径にしたことを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の排ガス水洗冷却式無煙ロースター。
  5. 【請求項5】 水洗冷却筒の内周面の中間部に下方縮径
    状のテーパー面を形成し、シャワーノズルをテーパー面
    より上方に配置したことを特徴とする請求項4記載の排
    ガス水洗冷却式無煙ロースター。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109718615A (zh) * 2017-10-30 2019-05-07 唐正雄 炭烟气净化设备及烧炭设备

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