JP2003227364A - 走行速度制御装置 - Google Patents

走行速度制御装置

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JP2003227364A JP2002024525A JP2002024525A JP2003227364A JP 2003227364 A JP2003227364 A JP 2003227364A JP 2002024525 A JP2002024525 A JP 2002024525A JP 2002024525 A JP2002024525 A JP 2002024525A JP 2003227364 A JP2003227364 A JP 2003227364A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】走行速度制御中のアクセルペダル踏込み時に減
速度が作用しないようにする。 【解決手段】アクセルペダルの踏込み中は、アクセル開
度に応じたアクセル開度対応エンジントルクTE-ACC
設定走行速度を達成するための設定走行速度達成エンジ
ントルクTE-VSP とのうちの何れか大きい方を目標エン
ジントルクTE-CM D に設定することにより、アクセル開
度が小さいときのエンジンブレーキを回避し、車両に減
速度が作用しないようにする。先行車両があるときに
は、先行車両との車間距離を目標車間距離にするための
エンジントルクを目標エンジントルクTE-CMD に設定す
ることで、不用意に先行車両に接近しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自車両の走行速
度を制御する走行速度制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】先行車両がないときには乗員の設定した
目標走行速度に応じて走行し、先行車両があるときに
は、先行車両との車間距離を検出し、前記乗員の設定し
た速度よりも低い速度で、車間距離や自車両と先行車両
との相対速度に応じて、自車両の走行速度を制御するよ
うにした走行速度制御装置が提案されている。このよう
な走行速度制御装置としては、例えば特開平10−15
1964号公報に記載されるものがある。この走行速度
制御装置は、前述のような走行速度制御中に、運転者が
アクセルペダルを踏込むと、走行速度の制御を一旦中止
し、アクセルペダルの踏込み量に応じた目標駆動力が達
成されるようにエンジンの駆動力を制御し、アクセルペ
ダルが解放されると、再び、前述のような走行速度制御
を再開する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の走行速度制御装置では、アクセルペダルが解放され
るまで、目標走行速度や目標車間距離を達成するための
走行速度制御が再開されないため、アクセルペダルの踏
込み量によっては、エンジンブレーキによる減速度が作
用する。これは、目標走行速度や目標車間距離達成のた
めの走行速度制御中にアクセルペダルを踏込んで加速度
を期待している運転者に違和感を与えることになる。
【0004】本発明は、上記課題を解決するため、アク
セルペダルの踏込み中にエンジンブレーキによる減速度
が作用しないようにすることで、運転者への違和感を払
拭することができる走行速度制御装置を提供することを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に係る走行速度制御装置は、
自車両の走行速度を検出する走行速度検出手段と、前記
走行速度検出手段で検出された自車両の走行速度を目標
走行速度に一致させるための目標走行速度達成駆動力を
算出する目標走行速度達成駆動力算出手段と、運転者に
よるアクセルペダルの操作量を検出するアクセルペダル
操作量検出手段と、前記アクセルペダル操作量検出手段
で検出されたアクセルペダルの操作量に応じたアクセル
ペダル操作量対応駆動力を算出するアクセルペダル操作
量対応駆動力算出手段と、前記アクセルペダル操作量検
出手段で検出されたアクセルペダルの操作量が所定値以
上であるときに、前記目標走行速度達成駆動力算出手段
で算出された目標走行速度達成駆動力及び前記アクセル
ペダル操作量対応駆動力算出手段で算出されたアクセル
ペダル操作量対応駆動力のうちのいずれか大きい方を目
標駆動力に設定する目標駆動力設定手段と、前記目標駆
動力設定手段で設定された目標駆動力に一致するように
駆動力を制御する駆動力制御手段とを備えたことを特徴
とするものである。
【0006】また、本発明のうち請求項2に係る走行速
度制御装置は、前記請求項1の発明において、自車両の
先行車両を検出する先行車両検出手段と、前記先行車両
検出手段で検出された先行車両までの車間距離を目標車
間距離に一致させるための目標車間距離達成駆動力を算
出する目標車間距離達成駆動力算出手段とを備え、前記
目標駆動力設定手段は、前記先行車両検出手段で先行車
両が検出されているときには、前記目標車間距離達成駆
動力算出手段で算出された目標車間距離達成駆動力及び
前記目標走行速度達成駆動力算出手段で算出された目標
走行速度達成駆動力のいずれか一方を目標駆動力に設定
することを特徴とするものである。
【0007】
【発明の効果】而して、本発明のうち請求項1に係る走
行速度制御装置によれば、アクセルペダルの操作量が所
定値以上であるときに、目標走行速度達成駆動力及びア
クセルペダル操作量対応駆動力のうちのいずれか大きい
方を目標駆動力に設定し、その目標駆動力に一致するよ
うに駆動力を制御する構成としたため、アクセルペダル
の踏込み量が少ないときには目標走行速度達成駆動力が
目標駆動力に設定され、エンジンブレーキによる減速度
が作用することがなく、運転者への違和感が払拭され
る。
【0008】また、本発明のうち請求項2に係る走行速
度制御装置によれば、先行車両が検出されているときに
は、目標車間距離達成駆動力及び目標走行速度達成駆動
力のいずれか一方を目標駆動力に設定する構成としたた
め、先行車両があるときにアクセルペダルの操作量に応
じた駆動力が発現することがなく、自車両が不用意に先
行車両に接近するのを防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の走行速度制御装置
を適用した先行車両追従走行制御装置付き車両の一実施
形態を示すシステム構成図である。この車両は、後輪1
RL、1RRが駆動輪、前輪1FL、1FRが従動輪と
なる後輪駆動車両であり、エンジンの駆動トルクが自動
変速機を介して前記後輪1RL、1RRに伝達される。
【0010】前記エンジンの回転状態、トルク、出力等
はエンジンコントロールユニット11によって制御可能
である。具体的には、スロットルバルブ開度、アイドル
バルブ開度、点火時期、燃料噴射量、燃料噴射タイミン
グ等を調整することによってエンジンの回転状態、トル
ク、出力等を制御することができるが、ここではスロッ
トルアクチュエータ21によってスロットル開度を制御
することにより、エンジントルク(駆動力)を制御す
る。
【0011】また、前記自動変速機は変速機コントロー
ルユニット12によって制御可能である。具体的には、
自動変速機内のクラッチやブレーキに供給する作動流体
圧を調整することにより、選択されるギヤ比を変更し、
所望する減速比を得るようにすることができる。また、
前記各車輪1FL〜1RRは、所謂ディスクブレーキを
構成するホイールシリンダを備えている。このホイール
シリンダは供給される制動流体圧によって各車輪1FL
〜1RRに制動力を付与するものである。そして、各車
輪1FL〜1RRに付与する制動力は制動流体圧コント
ロールユニット13によって制御可能である。具体的に
は、例えば駆動力制御装置(TCS)のように制動流体
圧を増圧したり、アンチスキッド制御装置(ABS)の
ように制動流体圧を減圧したりすることにより、各ホイ
ールシリンダへの制動流体圧を調整し、各車輪1FL〜
1RRへの制動力を制御することができる。なお、この
制動流体圧コントロールユニット13内で調圧される制
動流体圧は、圧力センサ19によってモニタされてい
る。
【0012】これらのコントロールユニットは、勿論、
単独でも作動可能であるが、全体機能としては車間距離
制御や先行車両追従走行制御を含む走行速度コントロー
ルユニット10によって司られている。この走行速度コ
ントロールユニット10は、種々の演算処理を行って自
車両の走行速度を制御し、もって車間距離制御や先行車
両追従走行制御等を行う。
【0013】また、車両には、例えばレーザレーダ等を
備えて自車両の前方の先行車両の有無、或いは先行車両
までの距離を検出する先行車両検出装置16や、エンジ
ンのアイドリング回転状態でオンするアイドルスイッチ
17、シフトセレクトレバーのセレクト位置を検出する
インヒビタスイッチ18、自車両の走行速度を検出する
走行速度センサ14、ブレーキペダルの踏込みを検出す
るブレーキペダルスイッチ15、アクセルペダルの踏込
み量を検出するアクセル開度センサ20を備えている。
また、この車両には、運転者の手動入力によって自車両
の目標とする走行速度を設定するための手動スイッチ9
が備えられている。更に、この車両には、前記走行速度
コントロールユニット10による制御内容を乗員、特に
運転者に提示するためのディスプレイ22及びスピーカ
23が備えられている。
【0014】次に、前記走行速度コントロールユニット
10内で行われる走行速度制御の演算処理について図2
のフローチャートに従って説明する。この演算処理は、
例えば10msec. 程度に設定された所定サンプリング時
間ΔT毎にタイマ割込によって実行される。なお、この
フローチャートでは、特に通信のためのステップを設け
ていないが、演算処理によって得られた結果は随時記憶
装置に更新記憶されると共に、必要な情報やプログラム
は随時記憶装置から読込まれる。また、前述したエンジ
ンコントロールユニット11、変速機コントロールユニ
ット12、制動流体圧コントロールユニット13とは随
時通信を行い、必要な情報や命令は随時双方向に授受さ
れる。
【0015】この演算処理では、まずステップS1で、
前記アクセル開度センサ20で検出されたアクセル開度
からアクセルペダルが踏込まれていないか否かを判定
し、アクセルペダルが踏込まれていない場合にはステッ
プS2に移行し、そうでない場合にはステップS3に移
行する。前記ステップS2では、前記先行車両検出セン
サ16からの信号に基づいて先行車両が検出されている
か否かを判定し、先行車両が検出されている場合にはス
テップS4に移行し、そうでない場合にはステップS5
に移行する。
【0016】前記ステップS5では、先行車両が検出さ
れていないので、前記手動スイッチ9によって設定され
ている設定走行速度を達成するための目標エンジントル
クT E-CMD を算出してからステップS6に移行する。ま
た、前記ステップS4では、先行車両が検出されている
ので、例えば先行車両と自車両との相対速度や自車両の
走行速度を用いて算出した先行車両の走行速度などに応
じた目標車間距離を設定し、その目標車間距離を達成す
るための目標エンジントルクTE-CMD を算出してから前
記ステップS6に移行する。
【0017】また、前記ステップS3では、後述する図
3の演算処理に従って、アクセルペダルの踏込みに応じ
た目標エンジントルクTE-CMD を算出してから前記ステ
ップS6に移行する。前記ステップS6では、前記ステ
ップS3〜ステップS5で算出された目標エンジントル
クTE-CMD を前記エンジンコントロールユニット11に
向けて出力してからメインプログラムに復帰する。
【0018】次に、前記図2の演算処理のステップS3
で行われる図3のマイナプログラムについて説明する。
この演算処理では、まずステップS31で、前記アクセ
ル開度センサ20で検出されたアクセルペダルの踏込み
量、即ちアクセル開度が所定値以上であるか否かを判定
し、当該アクセル開度が所定値以上である場合にはステ
ップS32に移行し、そうでない場合にはステップS3
3に移行する。
【0019】前記ステップS33では、前記エンジンコ
ントロールユニット11でアクセルペダルの踏込みが検
出されているか否かを判定し、当該エンジンコントロー
ルユニット11でアクセルペダルの踏込みが検出されて
いる場合には前記ステップS32に移行し、そうでない
場合にはステップS34に移行する。前記ステップS3
2では、走行速度制御中にアクセルペダルが踏込まれて
いる、所謂オーバライド状態であるとしてオーバライド
フラグFORを“1”にセットしてからステップS35に
移行する。
【0020】前記ステップS34では、前記オーバライ
ドフラグFORを“0”にリセットしてから前記ステップ
S35に移行する。前記ステップS35では、前記アイ
ドルスイッチ17がオン状態であるか否かを判定し、当
該アイドルスイッチ17がオン状態である場合にはステ
ップS36に移行し、そうでない場合にはステップS3
7に移行する。
【0021】前記ステップS36では、前記エンジンコ
ントロールユニット11でアクセルペダルの踏込みが検
出されていないか否かを判定し、当該エンジンコントロ
ールユニット11でアクセルペダルの踏込みが検出され
ていない場合には前記ステップS36に移行し、そうで
ない場合にはステップS38に移行する。前記ステップ
S36では、前記オーバライドフラグFORを“0”にリ
セットしてからステップS39に移行する。
【0022】前記ステップS38では、前記オーバライ
ドフラグFORを“1”にセットしてから前記ステップS
39に移行する。前記ステップS39では、前記先行車
両検出センサ16からの信号に基づいて先行車両が検出
されていないか否かを判定し、先行車両が検出されてい
ない場合にはステップS40に移行し、そうでない場合
には前記図2の演算処理のステップS2に移行する。
【0023】前記ステップS40では、前記オーバライ
ドフラグFORが“1”のセット状態であるか否かを判定
し、当該オーバライドフラグFORがセット状態である場
合にはステップS41に移行し、そうでない場合には前
記図2の演算処理のステップS2に移行する。前記ステ
ップS41では、前記アクセル開度センサ20で検出さ
れたアクセル開度に応じたアクセル開度対応エンジント
ルクTE-ACC を算出してからステップS42に移行す
る。
【0024】前記ステップS42では、前記手動スイッ
チ9で設定された設定走行速度を達成する設定走行速度
達成エンジントルクTE-VSP を算出してからステップS
43に移行する。前記ステップS43では、前記ステッ
プS41で算出されたアクセル開度対応エンジントルク
E-ACC 及びステップS42で算出された設定走行速度
達成エンジントルクTE-VSP のうちの何れか大きい方を
目標エンジントルクT* E/G E- CMD に設定してから図
2の演算処理のステップS6に移行する。
【0025】これらの演算処理によれば、アクセルペダ
ルが踏込まれておらず、先行車両が検出されていないと
きには、前記手動スイッチ9で設定された設定走行速度
を達成するための目標エンジントルクTE-CMD が算出さ
れ、それがエンジンコントロールユニット11に向けて
出力される。そのため、最終的には運転者が設定した設
定走行速度を維持して走行することができる。また、ア
クセルペダルが踏込まれておらず、先行車両が検出され
ているときには、自車両と先行車両との走行速度や先行
車両の走行速度に応じた目標車間距離が設定され、その
目標車間距離を達成するための目標エンジントルクT
E-CMD が算出され、それがエンジンコントロールユニッ
ト11に向けて出力される。そのため、先行車両との間
に適切な車間距離を維持して走行することができる。
【0026】一方、アクセルペダルが踏込まれており、
且つ先行車両が検出されていないときには、アクセル開
度に応じたアクセル開度対応エンジントルクTE-ACC
び設定走行速度を達成する設定走行速度達成エンジント
ルクTE-VSP の何れか大きい方が目標エンジントルクT
E-CMD に設定され、それがエンジンコントロールユニッ
ト11に向けて出力される。従って、例えばアクセルペ
ダルの踏込みが小さく、アクセルペダル対応エンジント
ルクTE-ACC ではエンジンブレーキによる減速度が作用
するような場合には、設定走行速度達成エンジントルク
E-VSP が最終的な目標エンジントルクTE-CMD とな
り、自車両にエンジンブレーキによる減速度が作用する
ことがなく、運転者への違和感が払拭される。
【0027】これに対し、アクセルペダルが踏込まれて
いても、先行車両が検出されていれば、前述と同様に、
目標車間距離を達成するための目標エンジントルクT
E-CMDがエンジンコントロールユニット11に向けて出
力されるので、先行車両があるときにはアクセルペダル
の踏込みに応じたエンジントルクが発現することがな
く、不用意に先行車両に接近するのを防止することがで
きる。
【0028】図4は、前記図2及び図3の演算処理によ
るエンジントルクの経時変化を示したものである。この
タイミングチャートでは、終始、先行車両がない状態
で、時刻t00で運転者がアクセルペダルを一旦大きく踏
込み、少し足戻ししてから、時刻t03以後、再び踏込
み、時刻t05で足離しした。この間、前記設定走行速度
達成エンジントルクTE-VSP は一定値であった。前記図
3の演算処理によれば、時刻t00から時刻t01までの間
は、設定走行速度達成エンジントルクTE-VSP の方がア
クセル開度対応エンジントルクTE-ACC より大きいの
で、当該設定走行速度達成エンジントルクTE-VSP が目
標エンジントルクTE-CMD に設定され、時刻t 01からは
アクセル開度対応エンジントルクTE-ACC が設定走行速
度達成エンジントルクTE-VSP より大きくなるので、当
該アクセル開度対応エンジントルクTE- ACC が目標エン
ジントルクTE-CMD に設定され、アクセル開度に応じた
分だけ、加速度も大きくなる。
【0029】しかし、その後のアクセルペダルの足戻し
に伴ってアクセル開度対応エンジントルクTE-ACC も次
第に小さくなり、時刻t02で設定走行速度達成エンジン
トルクTE-VSP より小さくなるため、時刻t02からは当
該設定走行速度達成エンジントルクTE-VSP が目標エン
ジントルクTE-CMD に設定される。そのため、自車両に
作用する加速度は小さくなるものの、負値、即ち減速度
にはならないから、自車両が減速することはない。も
し、アクセル開度対応エンジントルクTE-ACC をそのま
ま目標エンジントルクTE-CMD に設定し続けると、エン
ジントルクが負値となる、つまりエンジンブレーキトル
クが作用して自車両が減速してしまうことが予想され
る。
【0030】そして、時刻t05でアクセルペダルを足離
しすると、通常の設定速度達成エンジントルクTE-VSP
が目標エンジントルクTE-CMD に設定され、それに応じ
た加速度が作用する。一方、図5は、前記アクセル開度
対応エンジントルクTE-ACC をそのまま目標エンジント
ルクTE-CMD に設定したものである。このタイミングチ
ャートでは、終始、先行車両がない状態で、時刻t10
運転者がアクセルペダルを一旦大きく踏込み、緩やかに
足戻ししながら、時刻t12で足離しした。このタイミン
グチャートでは、アクセルペダルの踏増しに伴って目標
エンジントルクTE-CMD 、即ちアクセル開度対応エンジ
ントルクTE-ACC が大きくなり、加速度も大きくなる
が、アクセルペダルを踏戻すと目標エンジントルクT
E-CMD 、即ちアクセル開度対応エンジントルクTE-ACC
も小さくなり、加速度も小さくなる。そして、アクセル
ペダルが更に踏戻されると、目標エンジントルクT
E-CMD 、即ちアクセル開度対応エンジントルクTE-ACC
は負値、即ちエンジンブレーキトルクとなり、車両に減
速度が作用している。走行速度制御中に運転者がアクセ
ルペダルを踏込むということは、加速を要求しているの
に、実際には減速してしまい、これが運転者への違和感
となる。前述のように、本実施形態の走行速度制御装置
では、アクセルペダルの踏込み中に減速度が作用するこ
とがないので、このような運転者への違和感を払拭する
ことが可能である。
【0031】以上より、前記図1の走行速度センサ14
が本発明の走行速度検出手段を構成し、以下同様に、前
記図2の演算処理のステップS5及び図3の演算処理の
ステップS42が目標走行速度達成駆動力算出手段を構
成し、前記図1のアクセル開度センサがアクセルペダル
操作量検出手段を構成し、前記図3の演算処理のステッ
プS41がアクセルペダル操作量対応駆動力算出手段を
構成し、前記図3の演算処理のステップS43が目標駆
動力設定手段を構成し、前記図1のエンジンコントロー
ルユニット11が駆動力制御手段を構成するとともに、
前記図1の先行車両検出センサ16が先行車両検出手段
を構成し、前記図2の演算処理のステップS4が目標車
間距離達成駆動力算出手段を構成している。
【0032】なお、前記実施形態では、先行車両がある
ときには常に目標車間距離を達成するエンジントルクを
目標駆動力に設定しているが、例えば設定された自車両
の目標とする走行速度が先行車両の走行速度よりも小さ
い場合には、当該設定走行速度が達成されるエンジント
ルクを目標駆動力に設定するようにしてもよい。つま
り、先行車両があるときには、先行車両との車間距離を
優先する場合と、自車両の設定走行速度を優先する場合
とが場合分けされるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行速度制御装置を備えた先行車両追
従走行制御付き車両の一例を示す車両構成図である。
【図2】図1の走行速度コントロールユニットで行われ
る走行速度制御のための演算処理を示すフローチャート
である。
【図3】図2の演算処理で行われるマイナプログラムを
示すフローチャートである。
【図4】図1の走行速度制御装置の作用の説明図であ
る。
【図5】従来の走行速度制御装置の作用の説明図であ
る。
【符号の説明】
1FL〜1RRは車輪 10は走行速度コントロールユニット 11はエンジンコントロールユニット 12は変速機コントロールユニット 13は制動流体圧コントロールユニット 14は走行速度センサ 15はブレーキペダルスイッチ 16は先行車両検出センサ 17はアイドルスイッチ 18はインヒビタスイッチ 19は圧力センサ 20はアクセル開度センサ 21はスロットルアクチュエータ 22はディスプレイ 23はスピーカ
フロントページの続き Fターム(参考) 3D044 AA01 AA25 AA45 AB01 AC03 AC16 AC21 AC26 AC59 AD04 AD17 AD21 AE04 AE14 AE21 3G093 AA05 BA23 CB11 DA06 DB05 DB11 DB16 EA02 EA09 EB03 EB04 EC04 FA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両の走行速度を検出する走行速度検
    出手段と、前記走行速度検出手段で検出された自車両の
    走行速度を目標走行速度に一致させるための目標走行速
    度達成駆動力を算出する目標走行速度達成駆動力算出手
    段と、運転者によるアクセルペダルの操作量を検出する
    アクセルペダル操作量検出手段と、前記アクセルペダル
    操作量検出手段で検出されたアクセルペダルの操作量に
    応じたアクセルペダル操作量対応駆動力を算出するアク
    セルペダル操作量対応駆動力算出手段と、前記アクセル
    ペダル操作量検出手段で検出されたアクセルペダルの操
    作量が所定値以上であるときに、前記目標走行速度達成
    駆動力算出手段で算出された目標走行速度達成駆動力及
    び前記アクセルペダル操作量対応駆動力算出手段で算出
    されたアクセルペダル操作量対応駆動力のうちのいずれ
    か大きい方を目標駆動力に設定する目標駆動力設定手段
    と、前記目標駆動力設定手段で設定された目標駆動力に
    一致するように駆動力を制御する駆動力制御手段とを備
    えたことを特徴とする走行速度制御装置。
  2. 【請求項2】 自車両の先行車両を検出する先行車両検
    出手段と、前記先行車両検出手段で検出された先行車両
    までの車間距離を目標車間距離に一致させるための目標
    車間距離達成駆動力を算出する目標車間距離達成駆動力
    算出手段とを備え、前記目標駆動力設定手段は、前記先
    行車両検出手段で先行車両が検出されているときには、
    前記目標車間距離達成駆動力算出手段で算出された目標
    車間距離達成駆動力及び前記目標走行速度達成駆動力算
    出手段で算出された目標走行速度達成駆動力のいずれか
    一方を目標駆動力に設定することを特徴とする請求項1
    に記載の走行速度制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7801658B2 (en) 2005-09-01 2010-09-21 Denso Corporation Cruise control device and method for vehicles
JP2016144967A (ja) * 2015-02-06 2016-08-12 富士重工業株式会社 車両制御装置

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