JP2003227320A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

バルブタイミング調整装置

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JP2003227320A
JP2003227320A JP2002024210A JP2002024210A JP2003227320A JP 2003227320 A JP2003227320 A JP 2003227320A JP 2002024210 A JP2002024210 A JP 2002024210A JP 2002024210 A JP2002024210 A JP 2002024210A JP 2003227320 A JP2003227320 A JP 2003227320A
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hydraulic chamber
unlocking
rotating body
lock
lock pin
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JP2002024210A
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Mutsumi Yamauchi
睦 山内
Hirofumi Hase
浩文 長谷
Hiroyuki Kinugawa
浩行 衣川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン始動時等にロック解除の初動圧とな
り得る空気を噛んだ油圧によるロック解除に伴って発生
する打音(異音)の発生を抑制しかつ優れた制御性を備
えたバルブタイミング調整装置を提供する。 【解決手段】 ロックピン21と係合孔18との間には
第1のロック解除油路19を経由して遅角側油圧室10
と連通する第1のロック解除油圧室18aが形成されて
いる。ロックピン21と収納孔20との間には第2のロ
ック解除油圧室23が形成されている。収納孔20と遅
角側油圧室10との間にはロック状態で第2のロック解
除油圧室23との連通をロックピン21により遮断さ
れ、ロック解除動作時においてロックピン21の後退に
伴って徐々に第2のロック解除油圧室23と連通してゆ
く第2のロック解除油路22が形成されている。第2の
ロック解除油圧室23には装置外部と連通するための放
出通路24が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関(以
下、エンジンという)の吸排気バルブの開閉タイミング
を運転条件に応じて変更するためのバルブタイミング調
整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のバルブタイミング調整装置として
は、例えば図16から図20に示す構造のものが知られ
ている。図16は従来のベーン式バルブタイミング調整
装置の内部構成を示す横断面図であり、図17は図16
のA−A線で断面視した縦断面図であり、図18は図1
6のB−B線で断面視した縦断面図であり、図19は図
16に示したバルブタイミング調整装置におけるロック
・ロック解除機構の要部を拡大して示す斜視図であり、
図20は図17および図18に示した従来のロック・ロ
ック解除機構におけるロック部材の動作ストロークと油
圧との関係を示すグラフである。なお、図17において
図面右側を前方とし、左側を後方とすると共に、図18
および図19において図面下側を前方とし、上側を後方
とする。
【0003】図中1はエンジンの出力軸であるクランク
シャフト(図示せず)にチェーン(図示せず)やベルト
(図示せず)等を介して連結されてクランクシャフト
(図示せず)と同期回転する第1の回転体である。第1
の回転体1は、クランクシャフト(図示せず)と一体に
回転するスプロケット2と、内周部から突出して複数の
油圧室を構成する複数の突起形状であるシュー3aを有
するケース3と、このケース3のシュー3aにより構成
される上記油圧室を塞ぐカバー4とをボルト等の締結部
材5により一体化してなるものである。
【0004】ケース3の内側には第1の回転体1と相対
回動可能な第2の回転体としてのロータ6が配設されて
おり、このロータ6は吸気弁あるいは排気弁の開閉に関
与するカムシャフト7にボルト等の締結部材8により一
体固定されている。このロータ6は上記ケース3のシュ
ー3aにより複数構成される油圧室を進角側油圧室9と
遅角側油圧室10とに区分する複数のベーン6aを有し
ている。ここで、進角側油圧室9は、クランクシャフト
(図示せず)が図16中の矢印C方向(時計方向)に回
転している場合に、第2の回転体としてのロータ6を第
1の回転体1に対して進角側に進めてバルブタイミング
を早める際に油圧が供給される油圧室であり、逆に遅角
側油圧室10は、ロータ6を第1の回転体1に対して遅
角側に遅らせてバルブタイミングを遅らせる際に油圧が
供給される油圧室である。なお、上記カムシャフト7内
には進角側油圧室9への油圧を給排する第1の油路11
と遅角側油圧室10への油圧を給排する第2の油路12
が設けられている。
【0005】ケース3のシュー3aの先端部およびロー
タ6のベーン6aの先端部には進角側油圧室9と遅角側
油圧室10との間の油漏洩を防止するシール手段13が
それぞれ配設されている。このシール手段13は図17
に示すように進角側油圧室9または遅角側油圧室10の
内壁面を摺動するシール部材13aとこのシール部材1
3aを当該内壁面側に押圧する板ばね13bとから概略
構成されている。
【0006】第2の回転体としてのロータ6の1つのベ
ーン6aには装置軸方向に沿って後述のロックピンを収
納する収納孔14が設けられており、この収納孔14に
は第1の回転体1と第2の回転体との相対回動を規制す
る略円筒状のストレートピンであるロックピン15が配
設されている。ロックピン15は、バルブタイミング調
整装置内に油圧力がないエンジンの始動時に、吸気・排
気バルブの開閉駆動に関与するカムシャフト7の交番負
荷(反力)により第1の回転体1と第2の回転体が当接
および分離を繰り返すことから生じる打音(異音)の発
生を、両者の自由回転を禁止することで抑制するための
ものである。このため、収納孔14内の後方壁とロック
ピン15との間にはロックピン15を、第1の回転体1
と第2の回転体とが係合(以下、ロックともいう)する
前方向に常に付勢するコイルばね等の付勢部材16が配
設されている。また、収納孔14にはロックピン15の
背圧を装置外へ排出するための排出孔17が形成されて
いる。
【0007】一方、第1の回転体1としてのスプロケッ
ト2には、第2の回転体に接する一側面にあって、ロー
タ6が第1の回転体1に対して最も遅角(反時計)側に
ある最遅角位置に位置したときにロックピン15の嵌入
を受ける位置に係合孔18が形成されている。また、ス
プロケット2の上記一側面には、ロータ6が最遅角位置
に位置したときに係合孔18と遅角側油圧室10とを連
通するロック解除油路19が形成されている。
【0008】次にロック動作について説明する。エンジ
ン停止後においては、バルブタイミング調整装置への油
圧を供給する第1の油路11および第2の油路12等の
配管内のオイルがオイルパン(図示せず)に下がるた
め、配管内には空気が滞留した状態となる。この状態で
は、係合孔18に連通するロック解除油路19を経由し
てロックピン15の先端に有効な油圧が作用しないた
め、ロータ6が第1の回転体1に対して最も遅角側であ
る最遅角位置に位置したときにロックピン15が付勢部
材16の付勢力により前進して係合孔18内に係合して
ロックされる。これにより、第1の回転体1と第2の回
転体との自由回転が禁止されるため、第1の回転体1と
第2の回転体が当接および分離を繰り返すことから生じ
る打音(異音)の発生が抑制される。
【0009】次にロック解除動作について説明する。ロ
ックを解除するときは、オイルポンプ(図示せず)から
の油圧が遅角側油圧室10およびロック解除油路19を
経由して係合孔18に供給される。この係合孔18内に
おいて、ロック解除油圧は係合孔18の内壁とロックピ
ン15の外壁との間に供給され、ロックピン15を付勢
部材16の付勢力に抗して後退させる。これによりロッ
クピン15は収納孔14内の奥側に後退して係合孔18
から抜け始める。このとき、ロックピン15の背圧は収
納孔14内から排出孔17を経てバルブタイミング調整
装置の外部に排出されるので、ロックピン15へ背圧に
よる付勢力が加わることなく後退することが可能であ
る。ロックピン15の先端部が係合孔18から完全に抜
け出てロックピン15の全体が収納孔14内に収納され
たときに、ロックピン15によるロックが解除されて第
1の回転体と第2の回転体との自由回転が許される。
【0010】なお、ロック解除油圧は先端が当接してい
るロック状態を除きロックピン15の先端面に作用し続
けるので、ロック状態からロック解除完了状態に至る一
連のロック解除動作においてロックピン15の受圧面積
が常に一定となる。このため、ロックピン15の動作ス
トロークは、図20に示すように印加油圧と1対1の関
係となり、ロック解除状態はロック解除油圧と同等の油
圧(ロック解除保持油圧)によって保持される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のバルブタイミング調整装置では、上述のようにロッ
ク解除油圧を受けるロックピン15の受圧面積が常に一
定になるように構成しているので、例えばロック解除油
圧を低油圧に設定すると、エンジン停止時に配管内に空
気が滞留している状態で、エンジンを再始動した場合、
オイルポンプ(図示せず)により油圧が立ち上がると同
時に上記配管内に滞留している空気が一気に押し出され
るため、バルブタイミング調整装置内に印加された空気
を噛んだ油が遅角側油圧室10からロック解除油路19
を経由して係合孔18内に供給されてロックピン15に
作用して即時にロック解除される。そして、このとき吸
気・排気バルブの開閉駆動に関与するカムシャフト7の
交番負荷(反力)により、第1の回転体1と第2の回転
体とが当接および分離を繰り返してしまい、打音(異
音)の発生を抑制することができないという課題があっ
た。
【0012】逆に、ロック解除油圧を高油圧に設定する
と、低油圧時にあってはロック解除できないため、ロッ
クピン15を再度ロックして第1の回転体1と第2の回
転体の相対位置を変更することができず、バルブタイミ
ング調整装置の制御性を損なうという課題があった。
【0013】なお、バルブタイミング調整装置の他の従
来例としては、例えば特許第3085219号に開示さ
れたものが知られている。このバルブタイミング調整装
置は、前方小径部と後方大径部を有する段付きロックピ
ンと、この段付きロックピンを付勢する付勢部材と、段
付きロックピンを収納する収納孔と、この収納孔に対向
しかつ段付きロックピンの係合を受け入れる係合孔と、
この係合孔と段付きロックピンの先端との間に形成され
る第1のロック解除油圧室(第1の油空間)と、この第
1のロック解除油圧室と進角側油圧室(第2の油圧室)
とを連通する第1のロック解除油路と、上記収納孔と段
付きロックピンの後方大径部との間に形成される第2の
ロック解除油圧室(第2の油空間)と、上記収納孔と遅
角側油圧室(第1の油圧室)とを連通する第2のロック
解除油路とを備えている。
【0014】この従来例では、段付きロックピンが係合
孔に係合しているロック状態で、エンジンが始動される
と、空気を噛んだ油圧が遅角側油圧室に供給されるが、
第2のロック解除油路が段付きロックピンの後方大径部
によって閉鎖されているので、段付きロックピンは遅角
側油圧の影響を受けない。遅角側油圧室が油で満たされ
た後は、進角側油圧室への油圧供給が開始される。第1
のロック解除油圧室の油圧が所定値以上になると、その
油圧は付勢部材の付勢力に抗して段付きロックピンを後
退させ、係合孔から抜けさせることでロック解除する。
また、段付きロックピンが後退すると、第2のロック解
除油圧室と遅角側油圧室とが第2のロック解除油路によ
り連通するので、ロック解除状態は進角側油圧および遅
角側油圧の双方を利用して維持することが可能である。
【0015】しかし、この従来のバルブタイミング調整
装置は、上述のように構成したので、遅角側油圧の印加
により段付きロックピンによる係合が解除され、遅角側
油圧室と第2のロック解除油圧室とが第2のロック解除
油路を経由して連通した場合、この段階では未だ第2の
ロック解除油圧室は油で満たされていないため遅角側油
圧に切り替えると段付きロックピンに油圧が十分に作用
しない。このため、付勢部材の付勢力により段付きロッ
クピンが係合方向に前進してしまい、段付きロックピン
が制御不能となるという課題があった。
【0016】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、エンジン始動時等にロック解除の
初動圧となり得る空気を噛んだ油圧によるロック解除に
伴って発生する打音(異音)の発生を抑制しかつ優れた
制御性を備えたバルブタイミング調整装置を得ることを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係るバルブタ
イミング調整装置は、内燃機関のクランクシャフトと同
期回転すると共に内側に複数のシューを有する第1の回
転体と、内燃機関の吸・排気カムシャフトの端面に固定
され第1の回転体内に相対回動可能に配設されると共に
外側に複数のベーンを有する第2の回転体と、該第2の
回転体の複数のベーンと第1の回転体の複数のシューと
の間に形成された進角側油圧室および遅角側油圧室と、
第1の回転体および第2の回転体のいずれか一方の回転
体を他方の回転体に対して所定の角度でロックすると共
に前方小径部および後方大径部を有する段付きロック部
材と、第1の回転体および第2の回転体のいずれか一方
の回転体に設けられ段付きロック部材を収納する収納孔
と、他方の回転体に設けられ段付きロック部材の前方小
径部の係合を受け入れる係合孔と、段付きロック部材を
係合孔に向けて付勢する付勢部材と、係合孔と段付きロ
ック部材の前方小径部との間に形成されると共に進角側
油圧室および遅角側油圧室のいずれか一方の油圧室に連
通する第1のロック解除油圧室と、収納孔と段付きロッ
ク部材の後方大径部の前端面との間に形成されると共に
段付きロック部材が係合孔から離脱している状態で第1
のロック解除油圧室と連通する油圧室に連通しかつ段付
きロック部材が係合孔に係合している状態で段付きロッ
ク部材の後方大径部により油圧室との連通が閉鎖される
第2のロック解除油圧室とを備えたものである。
【0018】この発明に係るバルブタイミング調整装置
は、第2のロック解除油圧室内の残圧を装置外部に放出
する放出通路をさらに備えたことを特徴とするものであ
る。
【0019】この発明に係るバルブタイミング調整装置
は、放出通路を、第1の回転体および第2の回転体のい
ずれか一方の回転体に設けられ第2のロック解除油圧室
と直接連通する第1の通路と、他方の回転体に設けられ
第1の通路と装置外部とを連通する第2の通路とを含む
ものとしたことを特徴とするものである。
【0020】この発明に係るバルブタイミング調整装置
は、段付きロック部材に、該段付きロック部材が係合孔
に係合している状態で、第2のロック解除油圧室と放出
通路とを連通する除肉部を備えたことを特徴とするもの
である。
【0021】この発明に係るバルブタイミング調整装置
は、段付きロック部材に、該段付きロック部材が係合孔
から離脱している状態で、第2のロック解除油圧室と放
出通路との連通を閉鎖する側面を備えたことを特徴とす
るものである。
【0022】この発明に係るバルブタイミング調整装置
は、放出通路と第2のロック解除油圧室とが連通してい
る区間と、第2のロック解除油圧室と進角側油圧室およ
び遅角側油圧室のいずれか一方の油圧室とが連通してい
る区間とが少なくとも一部重複していることを特徴とす
るものである。
【0023】この発明に係るバルブタイミング調整装置
は、放出通路の開閉を制御するチェックバルブを備えた
ことを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるバ
ルブタイミング調整装置の内部構成を示す横断面図であ
り、図2は図1のD−D線で断面視した縦断面図であ
り、図3は図1および図2に示したバルブタイミング調
整装置におけるロック・ロック解除機構の要部を拡大し
て示す斜視図であり、図4、図5、図6および図7は図
1のE−E線で断面視してロック・ロック解除機構の動
作を示す縦断面図であり、図4はロック状態を示し、図
5は半ロック解除状態を示し、図6はロック解除状態を
示し、図7は相対回転状態を示している。図8は図1か
ら図7に示したバルブタイミング調整装置におけるロッ
ク・ロック解除機構の動作ストロークと当該機構に作用
する圧力との関係を示すグラフである。なお、この実施
の形態1の構成要素のうち、図16から図20に示した
従来のバルブタイミング調整装置の構成要素と共通する
ものについては、同一符号を付し、その部分の説明を省
略する。また、図2において図面右側を前方とし、左側
を後方とすると共に、図3から図7において図面下側を
前方とし、上側を後方とする。
【0025】この実施の形態1では、装置軸方向に延在
する収納孔20内に段付きロック部材としてのロックピ
ン21が収納されている。ロックピン21は、前方小径
部21aとこの前方小径部21aの後方に形成された後
方大径部21bとから概略構成されている。収納孔20
は、ロックピン21の前方小径部21aを摺動可能に収
納する小径孔部20aとこの小径孔部20aの後方に形
成されロックピン21の後方大径部21bを摺動可能に
収納する大径孔部20bとから概略構成されている。収
納孔20の大径孔部20bと遅角側油圧室10との間に
は装置周方向に第2のロック解除油路22が形成されて
いる。第2のロック解除油路22は、ロック状態で後述
の第2のロック解除油圧室との連通をロックピン21に
より遮断され、ロック解除動作時においてロックピン2
1の後退に伴って徐々に後述の第2のロック解除油圧室
と連通してゆく。なお、この実施の形態1では、ロック
解除油路19を第1のロック解除油路とする。
【0026】収納孔20の小径孔部20aと大径孔部2
0bとの間に形成される段差とロックピン21の後方大
径部21bの前面との間には、ロックピン21の摺動に
伴って大きさおよび形状が変化する第2のロック解除油
圧室23が形成されている。なお、この実施の形態1で
は、ロックピン21の前方小径部21aと係合孔18の
内壁面との間に形成され、第1のロック解除油路19を
経由して遅角側油圧室10に連通すると共にロックピン
21の摺動に伴って大きさおよび形状が変化する空間を
第1のロック解除油圧室18aとする。
【0027】第2のロック解除油圧室23と装置外部と
の間にはロックピン21の前進に際し残圧を排出するた
めの放出通路24が形成されている。放出通路24は、
第2のロック解除油圧室23から第1の回転体1として
のスプロケット2に接する第2の回転体としてのロータ
6のベーン6aの一側面へ貫通する第1の通路24a
と、ロータ6のベーン6aに接するスプロケット2の一
側面から他側面へ貫通する第2の通路24bとから構成
されている。第1の通路24aの開口面積はロック解除
状態での流路抵抗の増大を目的として第2のロック解除
油路22の開口面積より小さく設定されており、第2の
通路24bの開口面積はロック動作時における流路抵抗
の増大を避けるために第1の通路24aの開口面積より
大きく設定されている。このような構成の放出通路24
では、第1の回転体1と第2の回転体との自由回転が規
制されているときは第1の通路24aと第2の通路24
bとが連通することで第2のロック解除油圧室23内の
残圧を排出することが可能であるが、第1の回転体1と
第2の回転体との自由回転が許されているときは第1の
通路24aと第2の通路24bとが分離されるため、実
質的に第2のロック解除油圧室23内の残圧を保持する
ことが可能である。
【0028】ロータ6に接するスプロケット2の一側面
の最遅角位置に形成された係合孔18の内径は収納孔2
0の小径孔部20aと同様にロックピン21の前方小径
部21aの外径より若干大きく設定されている。
【0029】なお、この実施の形態1では、エンジン始
動時に油圧が入る油圧室が遅角側油圧室10となるよう
に設定し、エンジン停止時に第2の回転体としてのロー
タ6が第1の回転体1に対して最遅角位置にあるときに
ロックピン21が付勢部材16の付勢力により係合孔1
8に係合して第1の回転体1と第2の回転体をロックし
て両者間の自由回転を規制するように設定されている。
【0030】次にロック解除動作について説明する。ロ
ック状態では、図4に示すように第1のロック解除油圧
室18aと遅角側油圧室10とは第1のロック解除油路
19およびロックピン21と係合孔18との間隙により
連通しているが、第2のロック解除油圧室23と遅角側
油圧室10とはロックピン21の後方大径部21bの側
面により第2のロック解除油路22の収納孔20寄り開
口端が閉鎖されるため、連通していない。
【0031】このようなロック状態においてエンジンを
始動すると、設定によりオイルポンプ(図示せず)から
の油圧が第2の油路12を経て遅角側油圧室10内に供
給される。この遅角側油圧室10の油圧(以下、遅角側
油圧という)は第1のロック解除油圧室18a内に挿入
されたロックピン21の前方小径部21aのみに作用す
る。このため、遅角側油圧がエンジン始動時の低油圧、
空気圧あるいは空気を噛んだ油圧である場合には、付勢
部材16の付勢力に抗する油圧力が得られないため、ロ
ック解除が抑制される。
【0032】ここで、ロックピン21の前方小径部21
aの受圧面積をSとし、遅角側油圧をPrとし、付勢部
材16の付勢力をFとすると、遅角側油圧Prが上昇し
て不等式 S・Pr>F が成立したときに、ロックピン21は後退し始める(図
8におけるG1点参照)。遅角側油圧Prが更に上昇し
続けると、ロックピン21がゆっくり後退する(図8に
おける区間G1−G2参照)。なお、ロックピン21の
背圧は排出孔17を経由して装置外部へ排出される。次
に、図5に示すようにロックピン21の後退に伴ってロ
ックピン21の後方大径部21bの前端面の周縁部が第
2のロック解除油路22の収納孔20寄り開口端を通過
するときに、第2のロック解除油路22を経由して第2
のロック解除油圧室23と遅角側油圧室10とが連通す
る(図8におけるG2点参照)。このとき、遅角側油圧
Prがロックピン21の後方大径部21bの前端面にも
作用するため、ロックピン21が受けるロック解除油圧
の受圧面積は前方小径部21aの先端面に加え後方大径
部21bの前端面にまで一気に拡大する。この時点で、
ロック解除油圧としての遅角側油圧Prによる油圧力が
付勢部材16の付勢力に一気に勝ることになり、図6に
示すようにロックピン21が即時に完全後退する(図8
における区間G2−G3参照)。これにより、ロック解
除動作が完了し、第1の回転体1と第2の回転体との相
対回転が許される。
【0033】図6に示したように、ロックピン21が完
全後退してロック解除された状態では、第2のロック解
除油圧室23は放出通路24を経由して大気に連通して
いる。しかし、この放出通路24の開口面積を第2のロ
ック解除油路22の開口面積に比べて小さく設定してい
るので、第2のロック解除油圧室23の圧力降下は僅か
である。従って、第2のロック解除油圧室23の大気連
通は図8に示したロックピン21のロック解除油圧特性
に影響を与えない。また、図6に示すロック解除状態で
は、ロックピン21の受圧面積が上述のように拡大して
いるので、遅角側油圧Prが多少低下しても、ロックピ
ン21をロック解除位置に安定して保持することができ
る。
【0034】次に、オイルコントロールバルブ(図示せ
ず。以下、OCVという)を切り替えることでオイルポ
ンプ(図示せず)からの油圧供給先が遅角側油圧室10
から進角側油圧室9に切り替えると、遅角側油圧が低下
し進角側油圧が上昇して第2の回転体としてのロータ6
が第1の回転体1に対して進角側へ相対回転する。この
とき、ロックピン21は付勢部材16の付勢力に抗する
ロック解除油圧としての遅角側油圧の低下に伴って当該
付勢力により付勢されているが、ロックピン21の対向
位置に係合孔18がないため、第1の回転体1としての
スプロケット2の一側面に当接してその前進を阻まれ
る。同時に、放出通路24の第1の通路24aの対向位
置に第2の通路24bがないため、当該スプロケット2
の一側面によって閉鎖される。
【0035】次にロック動作について説明する。エンジ
ン停止時においては、OCV(図示せず)により油圧の
供給先は進角側油圧室9から遅角側油圧室10へ切り替
える。このとき、第2の回転体としてのロータ6は、ロ
ックピン21が最遅角位置の係合孔20に対向するよう
に、第1の回転体1に対して遅角側へ移動する。このよ
うな状態で、オイルポンプ(図示せず)が停止すると、
遅角側油圧が低下する(図8における区間G3−G4参
照)。遅角側油圧が低下し続けると、ロック解除保持圧
を下回る(図8におけるG4点参照)。この時点を境に
して遅角側油圧が付勢部材16の付勢力に抗することが
できなくなるため、ロックピン21が前進する。このと
き、第1のロック解除油圧室18aの油圧はロックピン
21の前方小径部21aの先端面により押圧されて第1
のロック解除油路19を経由して遅角側油圧室10へ排
出されてゆく。同時に、第2のロック解除油圧室23の
油圧はロックピン21の後方大径部21bの前端面によ
り押圧されて当初第2のロック解除油路22のみを経由
して遅角側油圧室10へ排出され、次いで放出通路24
からも装置外部へ排出されてゆく(図8における区間G
4−G5参照)。次に、第2のロック解除油路22がロ
ックピン21の後方大径部21bにより閉鎖されて、第
2のロック解除油圧室23と遅角側油圧室10との連通
が阻まれた後は、放出通路24のみを経由して装置外部
へ排出される。このとき、ロックピン21の前方小径部
21aの先端面のみに、低下し続ける遅角側油圧が作用
するので、ロックピン21は係合孔20内に一気に係合
する(図8における区間G5−G6参照)。これによ
り、ロック動作が完了し、第1の回転体1と第2の回転
体との相対回転が規制され、不用意な打音(異音)の発
生が抑制される。
【0036】ここで、放出通路24の設置の意義を検討
する。放出通路24を設けない場合を考えると、第2の
ロック解除油路22がロックピン21の後方大径部21
bにより閉鎖された瞬間から第2のロック解除油圧室2
3はロックピン21と収納孔20間の径差によるわずか
な隙間を除き密閉空間となり、油圧の排出が極めて困難
になる。第2のロック解除油圧室23の油圧が排出でき
ないと、ロックピン21はそれ以上前進できないことに
なり、ロック動作が不完全になる。このとき、突発的な
圧力が遅角側油圧室10内に印加された場合には、ロッ
クピン21は急激に後退してロック解除され、第1の回
転体1と第2の回転体とが相対回転し、両者間の当接お
よび分離により打音(異音)が発生するおそれがある。
従って、上記構成において、ロックピン21のロック動
作を完全にするために放出通路24を設けることが大変
重要である。なお、放出通路24はない場合もある。
【0037】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、第1のロック解除油圧室18aが遅角側油圧室10
に連通する場合に、第2のロック解除油圧室23もロッ
クピン21が係合孔18から離脱している状態で上記遅
角側油圧室10に連通させ、かつロックピン21が係合
孔18に係合している状態で上記遅角側油圧室10との
連通が閉鎖されるように構成したので、ロック解除状態
でのロックピン21の受圧面積を小さくすることができ
るという効果がある。これにより、エンジン始動時等の
低油圧時に第1の回転体1と第2の回転体との間の当接
および分離を抑制できる程度の大きな油圧でなければロ
ック解除することができないため、従来発生していた打
音(異音)の発生を確実に防止することができる。ま
た、ロック解除保持状態でのロックピン21の受圧面積
を大きくすることができるので、小さな油圧でロック解
除状態を保持することができる。
【0038】この実施の形態1では、第2のロック解除
油圧室23に放出通路24を設けるように構成したの
で、ロック動作時に第2のロック解除油圧室23の油圧
を装置外部に排出することができ、ロックピン21を係
合孔20内に確実に係合させることができるという効果
がある。
【0039】この実施の形態1では、放出通路24を第
2の回転体に設けた第1の通路24aと第1の回転体1
に設けた第2の通路24bとから構成したので、第1の
回転体1と第2の回転体との相対回転により第2のロッ
ク解除油圧室23と装置外部との連通を閉鎖して第2の
ロック解除油圧室23の油圧を維持することができる。
これにより、エンジン運転中において常に第1の回転体
1と第2の回転体との相対回転が可能な状態を保持する
ことができるので、優れた制御性を備えたバルブタイミ
ング調整装置を提供することができるという効果があ
る。
【0040】なお、この実施の形態1では、エンジン始
動時に油圧が入る油圧室が遅角側油圧室10となるよう
に設定したが、エンジン始動時に進角側油圧室9に油圧
が入るように設定してもよい。この場合には、第1の回
転体と第2の回転とを最遅角位置以外の位置、例えば最
進角位置または最進角位置と最遅角位置との中間位置に
ロックするように設定してもよい。
【0041】実施の形態2.図9はこの発明の実施の形
態2によるバルブタイミング調整装置の内部構成を示す
横断面図であり、図10は図9のF−F線で断面視した
縦断面図であり、図11、図12および図13は図9の
F−F線で断面視してロック・ロック解除機構の動作を
示す縦断面図であり、図11はロック状態を示し、図1
2は半ロック解除状態を示し、図13はロック解除状態
を示している。なお、この実施の形態2の構成要素のう
ち、図16から図20に示した従来のバルブタイミング
調整装置や実施の形態1の構成要素と共通するものにつ
いては、同一符号を付し、その部分の説明を省略する。
【0042】実施の形態1においてはロックピン21等
から構成されるロック機構を装置軸方向に延在するよう
に構成したのに対し、この実施の形態2ではロック機構
を装置径方向に延在するように構成した点に特徴があ
る。
【0043】この実施の形態2では、係合孔18がロー
タ6のボス部6bの外周面から装置径方向に延在するよ
うに形成されている。当該ボス部の外周面に対向するケ
ース3のシュー3aには、装置径方向に延在する収納孔
20が形成されている。この収納孔20内にはロックピ
ン21が装置径方向に摺動可能に収納されている。収納
孔20の最外部(装置最外部)には、ロックピン21お
よび付勢部材16の飛び出しを防止するストッパ25が
嵌入され、ピン26により固定されている。ストッパ2
5の中央部には排出孔17が形成されている。
【0044】第1のロック解除油圧室18aと遅角側油
圧室10とは、ロータ6のボス部6bの外周面とケース
3のシュー3aの内周面との間に形成されるクリアラン
スとしての第1のロック解除油路19を経由して連通し
ている。第2のロック解除油路22はケース3のシュー
3aに装置軸方向に延在する第1の通路22aとこの第
1の通路22aに連通しスプロケット2のケース3寄り
の一側面に遅角側油圧室10へ延びるように形成された
第2の通路22bとから概略構成されている。
【0045】放出通路24は、第2のロック解除油圧室
23から第1の回転体1としてのカバー4に接するケー
ス3のシュー3aの一側面へ貫通する第1の通路24a
と、ケース3のシュー3aに接するカバー4の一側面か
ら他側面へ貫通する第2の通路24bとから構成されて
いる。第1の通路24aの開口面積は流路抵抗の増大を
目的として第2のロック解除油路22の開口面積より小
さく設定されており、第2の通路24bの開口面積は、
流路抵抗の増大を避けるために第1の通路24aの開口
面積より大きく設定されている。
【0046】この実施の形態2におけるロックピン21
の後方大径部21bの前端面の周縁部および後方大径部
21b寄りの前方小径部21aの外周面には、収納孔2
0の大径孔部20bの内周面および小径孔部20aとの
間に連続する微小空間を形成する除肉部27が形成され
ている。
【0047】次にロック解除動作について説明する。ロ
ック状態では、図11に示すように第1のロック解除油
圧室18aと遅角側油圧室10とは第1のロック解除油
路19およびロックピン21と係合孔18との間隙によ
り連通しているが、第2のロック解除油圧室23と遅角
側油圧室10とはロックピン21の後方大径部21bの
側面により第2のロック解除油路22の収納孔20寄り
開口端が閉鎖されるため、連通していない。また、第2
のロック解除油圧室23と放出通路24とは、ロック状
態においては連通していないが、ロックピン21が少し
後退することで除肉部27を経由して連通することが可
能である。
【0048】このようなロック状態においてエンジンを
始動すると、オイルポンプ(図示せず)からの油圧が第
2の油路12を経て遅角側油圧室10内に供給される。
遅角側油圧は第1のロック解除油圧室18a内に挿入さ
れたロックピン21の前方小径部21aのみに作用す
る。このため、遅角側油圧がエンジン始動時の低油圧、
空気圧あるいは空気を噛んだ油圧である場合には、付勢
部材16の付勢力に抗する油圧力が得られないため、ロ
ック解除が抑制される。
【0049】油圧供給量が増え、遅角側油圧が上昇して
遅角側油圧とロックピン21の前方小径部21aの受圧
面積との積が付勢部材16の付勢力を上回ったときに、
ロックピン21は後退し始める。遅角側油圧が更に上昇
し続けると、ロックピン21がゆっくり後退する。次
に、図12に示すようにロックピン21の後退に伴って
ロックピン21の後方大径部21bの前端面の周縁部に
形成された除肉部27が第2のロック解除油路22の収
納孔20寄り開口端に向けて開口するときに、第2のロ
ック解除油路22を経由して第2のロック解除油圧室2
3と遅角側油圧室10とが連通する。このとき、遅角側
油圧がロックピン21の後方大径部21bの前端面にも
作用するため、ロックピン21が受けるロック解除油圧
の受圧面積は前方小径部21aの先端面に加え後方大径
部21bの前端面にまで一気に拡大する。この時点で、
ロック解除油圧としての遅角側油圧による油圧力が付勢
部材16の付勢力に一気に勝ることになり、図13に示
すようにロックピン21が即時に完全後退する。これに
より、ロック解除動作が完了し、第1の回転体1と第2
の回転体との相対回転が許される。
【0050】図13に示したように、ロックピン21が
完全後退してロック解除された状態では、放出通路24
はロックピン21の前方小径部21aの外周面により閉
鎖されるので、第2のロック解除油圧室23は遅角側油
圧室10のみに連通している。このため、第2のロック
解除油圧室23の油圧は安定して保持される。
【0051】次に、オイルコントロールバルブ(図示せ
ず。以下、OCVという)を切り替えることでオイルポ
ンプ(図示せず)からの油圧供給先が遅角側油圧室10
から進角側油圧室9に切り替えると、遅角側油圧が低下
し進角側油圧が上昇して第2の回転体としてのロータ6
が第1の回転体1に対して進角側へ相対回転する。この
とき、ロックピン21は付勢部材16の付勢力に抗する
ロック解除油圧としての遅角側油圧の低下に伴って当該
付勢力により付勢されているが、ロックピン21の対向
位置に係合孔18がないため、第1の回転体1としての
スプロケット2の一側面に当接してその前進を阻まれ
る。
【0052】次にロック動作について説明する。エンジ
ン停止時においては、OCV(図示せず)により油圧の
供給先は進角側油圧室9から遅角側油圧室10へ切り替
える。このとき、第2の回転体としてのロータ6は、ロ
ックピン21が最遅角位置の係合孔20に対向するよう
に、第1の回転体1に対して遅角側へ移動する。このよ
うな状態で、オイルポンプ(図示せず)が停止すると、
遅角側油圧が低下する。遅角側油圧が低下し続けると、
ロック解除保持圧を下回る。この時点を境にして遅角側
油圧が付勢部材16の付勢力に抗することができなくな
るため、ロックピン21が前進する。このとき、第1の
ロック解除油圧室18aの油圧はロックピン21の前方
小径部21aの先端面により押圧されて第1のロック解
除油路19を経由して遅角側油圧室10へ排出されてゆ
く。同時に、第2のロック解除油圧室23の油圧はロッ
クピン21の後方大径部21bの前端面により押圧され
て第2のロック解除油路22を経由して遅角側油圧室1
0へ排出される。更に、図12に示すようにロックピン
21が前進して第2のロック解除油路22がロックピン
21の後方大径部21bにより閉鎖される直前に、ロッ
クピン21の除肉部27を経由して第2のロック解除油
圧室23と放出通路24とが連通する。このため、第2
のロック解除油圧室23の油圧は放出通路24を経由し
て大気に完全に放出される。このとき、ロックピン21
の前方小径部21aの先端面のみに、低下し続ける遅角
側油圧が作用することになるので、ロックピン21は係
合孔20内に一気に係合する。これにより、ロック動作
が完了し、第1の回転体1と第2の回転体との相対回転
が規制され、不用意な打音(異音)の発生が抑制され
る。
【0053】ここで、第2のロック解除油圧室23と第
2のロック解除油路22とが連通する時間的区間と、第
2のロック解除油圧室23と放出通路24とが連通する
時間的区間とが少なくとも一部重複していない場合、第
2のロック解除油路22がロックピン21の後方大径部
21bにより閉鎖された瞬間に、第2のロック解除油圧
室23が密閉空間となり、油圧を排出することができな
くなる。このため、ロックピン21が係合孔18内に完
全に係合することができなくなるからである。
【0054】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、ロックピン21に除肉部27を設けるように構成し
たので、ロック動作時に、第2のロック解除油路22が
ロックピン21の後方大径部21bにより閉鎖される直
前に、ロックピン21の除肉部27を経由して第2のロ
ック解除油圧室23と放出通路24とを連通させ、第2
のロック解除油圧室23の油圧を大気に完全に放出させ
ることができる。これにより、ロックピン21を係合孔
18内に完全に係合させることができるという効果があ
る。
【0055】この実施の形態2では、ロックピン21が
完全後退してロック解除された状態で、放出通路24を
ロックピン21の前方小径部21aの外周面により閉鎖
するように構成したので、第2のロック解除油圧室23
を遅角側油圧室10のみに連通し、第2のロック解除油
圧室23の油圧を安定して保持することができるという
効果がある。
【0056】この実施の形態2では、第2のロック解除
油圧室23と第2のロック解除油路22とが連通する時
間的区間と、第2のロック解除油圧室23と放出通路2
4とが連通する時間的区間とを少なくとも一部重複する
ように構成したので、第2のロック解除油路22がロッ
クピン21の後方大径部21bにより閉鎖された瞬間で
も、第2のロック解除油圧室23を、放出通路24を経
由して大気に連通させることができ、油圧を効率よく排
出することができ、ロックピン21を係合孔18内に完
全に係合させることができるという効果がある。
【0057】なお、この実施の形態2では、ロックピン
21に除肉部27を設けたが、実施の形態1におけるロ
ックピン21に除肉部を設けてもよいことは言うまでも
ない。
【0058】実施の形態3.図14(a)および図14
(b)はこの発明の実施の形態3によるバルブタイミン
グ調整装置の要部を拡大して示す横断面図であり、
(a)は放出通路の閉鎖状態を示し、(b)は放出通路
の開放状態を示している。図15は図14(a)のH−
H線で断面視した縦断面図である。なお、この実施の形
態3の構成要素のうち、図16から図20に示した従来
のバルブタイミング調整装置や実施の形態1等の構成要
素と共通するものについては、同一符号を付し、その部
分の説明を省略する。
【0059】この実施の形態3の特徴は、実施の形態2
における放出通路24の途中に、遅角側油圧が印加され
た状態で放出通路24を閉鎖して第2のロック解除油圧
室23に対する遅角側油圧の印加を避けると共に、遅角
側油圧が印加されない状態で放出通路24を第2のロッ
ク解除油圧室23に連通させて第2のロック解除油圧室
23の油圧を装置外部に放出するチェックバルブ28を
設けた点にある。チェックバルブ28は、放出通路24
の第1の通路24aの途中に形成されかつ断面略楕円形
の内空間を有する弁室30と、この弁室30内にケース
3の周方向に移動可能に収容された円盤状の弁体32
と、上記弁室30の一部に連続して形成されかつ断面略
楔形状の内空間を有する付勢体収容室34と、この付勢
体収容室34とは反対側の位置で上記弁室30の一部に
連続して形成されかつ弁室30の一部を遅角側油圧室1
0に連通させる連通路36と、上記付勢体収容室34内
に収容されかつ上記弁体32を放出通路24の第1の通
路24aから遠ざける方向に付勢するばね等の付勢体3
8とから概略構成されている。
【0060】次に動作について説明する。ロック解除動
作時には、連通路36を経由して作用する遅角側油圧は
付勢体38の付勢力に抗して弁体32を押圧して放出通
路24の第1の通路24aを閉鎖して第2のロック解除
油圧室23と大気との連通を遮断する。また、ロック時
等のエンジン停止時において遅角側油圧が弁体32に作
用しない場合には、付勢体38の付勢力は弁体32を押
圧して放出通路24の第1の通路24aと第2の通路2
4bとを連通する。これにより、エンジン停止時におい
ては第2のロック解除油圧室23の油圧を大気に放出す
ることができる。
【0061】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、実施の形態2の構成に加えて、放出通路24にチェ
ックバルブ28を設けるように構成したので、遅角側油
圧が印加された状態で放出通路24を閉鎖して第2のロ
ック解除油圧室23に対する遅角側油圧の印加を避け、
ロックピン21の不用意な解除による打音(異音)の発
生を抑制することができるという効果がある。また、こ
の実施の形態3では、チェックバルブ28を設けるよう
に構成したので、エンジン停止時において遅角側油圧が
印加されない状態で放出通路24を第2のロック解除油
圧室23に連通させて第2のロック解除油圧室23の油
圧を装置外部に放出することができる。従って、エンジ
ンの再始動時等に、空気圧あるいは空気を噛んだ油圧
が、第2のロック解除油圧室23に連通する遅角側油圧
室10内に印加された場合でも、第2のロック解除油圧
室23の残圧がないので、ロックピン21の不用意な解
除による打音(異音)の発生を抑制することができると
いう効果がある。
【0062】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、第1
のロック解除油圧室が遅角側油圧室に連通する場合に、
第2のロック解除油圧室も段付きロック部材が係合孔か
ら離脱している状態で上記遅角側油圧室に連通させ、か
つ段付きロック部材が係合孔に係合している状態で上記
遅角側油圧室との連通が閉鎖されるように構成したの
で、ロック解除状態での段付きロック部材の受圧面積を
小さくすることができるという効果がある。これによ
り、エンジン始動時等の低油圧時に第1の回転体と第2
の回転体との間の当接および分離を抑制できる程度の大
きな油圧でなければロック解除することができないた
め、従来発生していた打音(異音)の発生を確実に防止
することができる。また、ロック解除保持状態での段付
きロック部材の受圧面積を大きくすることができるの
で、小さな油圧でロック解除状態を保持することができ
るという効果がある。
【0063】この発明によれば、放出通路を設けるよう
に構成したので、ロック動作時に第2のロック解除油圧
室の油圧を装置外部に配設することができ、段付きロッ
ク部材を係合孔内に確実に係合させることができるとい
う効果がある。
【0064】この発明によれば、放出通路を第2の回転
体に設けた第1の通路と第1の回転体に設けた第2の通
路とから構成したので、第1の回転体と第2の回転体と
の相対回転により第2のロック解除油圧室と装置外部と
の連通を閉鎖して第2のロック解除油圧室の油圧を維持
することができる。これにより、エンジン運転中におい
て常に第1の回転体と第2の回転体との相対回転が可能
な状態を保持することができるので、優れた制御性を備
えたバルブタイミング調整装置を提供することができる
という効果がある。
【0065】この発明によれば、段付きロック部材に除
肉部を設けるように構成したので、ロック動作時に、第
2のロック解除油路が段付きロック部材の後方大径部に
より閉鎖される直前に、段付きロック部材の除肉部を経
由して第2のロック解除油圧室と放出通路とを連通さ
せ、第2のロック解除油圧室の油圧を大気に完全に放出
させることができ、段付きロック部材を係合孔内に完全
に係合させることができるという効果がある。これによ
り、段付きロック部材の制御性に優れたバルブタイミン
グ調整装置を提供することができる。
【0066】この発明によれば、段付きロック部材が完
全後退してロック解除された状態で、放出通路を段付き
ロック部材の前方小径部の外周面により閉鎖するように
構成したので、第2のロック解除油圧室を遅角側油圧室
のみに連通し、第2のロック解除油圧室の油圧を安定し
て保持することができるという効果がある。
【0067】この発明によれば、第2のロック解除油圧
室と遅角側油圧室とが連通する時間的区間と、第2のロ
ック解除油圧室と放出通路とが連通する時間的区間とを
少なくとも一部重複するように構成したので、第2のロ
ック解除油路が段付きロック部材の後方大径部により閉
鎖された瞬間でも、第2のロック解除油圧室を、放出通
路を経由して大気に連通させることができ、油圧を効率
よく排出することができ、段付きロック部材を係合孔内
に完全に係合させることができるという効果がある。こ
れにより、段付きロック部材の制御性に優れたバルブタ
イミング調整装置を提供することができる。
【0068】この発明によれば、放出通路にチェックバ
ルブを設けるように構成したので、遅角側油圧が印加さ
れた状態で放出通路を閉鎖して第2のロック解除油圧室
に対する遅角側油圧の印加を避け、段付きロック部材の
不用意な解除による打音(異音)の発生を抑制すること
ができるという効果がある。また、この発明によれば、
チェックバルブを設けるように構成したので、エンジン
停止時において遅角側油圧が印加されない状態で放出通
路を第2のロック解除油圧室に連通させて第2のロック
解除油圧室の油圧を装置外部に放出することができる。
従って、エンジンの再始動時等に、空気圧あるいは空気
を噛んだ油圧が、第2のロック解除油圧室に連通する遅
角側油圧室内に印加された場合でも、第2のロック解除
油圧室の残圧がないので、段付きロック部材の不用意な
解除による打音(異音)の発生を抑制することができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるバルブタイミ
ング調整装置の内部構成を示す横断面図である。
【図2】 図1のD−D線で断面視した縦断面図であ
る。
【図3】 図1および図2に示したバルブタイミング調
整装置におけるロック・ロック解除機構の要部を拡大し
て示す斜視図である。
【図4】 図1のE−E線で断面視してロック・ロック
解除機構の動作を示す縦断面図であり、ロック状態を示
している。
【図5】 図1のE−E線で断面視してロック・ロック
解除機構の動作を示す縦断面図であり、半ロック解除状
態を示している。
【図6】 図1のE−E線で断面視してロック・ロック
解除機構の動作を示す縦断面図であり、ロック解除状態
を示している。
【図7】 図1のE−E線で断面視してロック・ロック
解除機構の動作を示す縦断面図であり、相対回転状態を
示している。
【図8】 図1から図7に示したバルブタイミング調整
装置におけるロック・ロック解除機構の動作ストローク
と当該機構に作用する圧力との関係を示すグラフであ
る。
【図9】 この発明の実施の形態2によるバルブタイミ
ング調整装置の内部構成を示す横断面図である。
【図10】 図10は図9のF−F線で断面視した縦断
面図である。
【図11】 図9のF−F線で断面視してロック・ロッ
ク解除機構の動作を示す縦断面図であり、ロック状態を
示している。
【図12】 図9のF−F線で断面視してロック・ロッ
ク解除機構の動作を示す縦断面図であり、半ロック解除
状態を示している。
【図13】 図9のF−F線で断面視してロック・ロッ
ク解除機構の動作を示す縦断面図であり、ロック解除状
態を示している。
【図14】 (a)および(b)はこの発明の実施の形
態3によるバルブタイミング調整装置の要部を拡大して
示す横断面図であり、(a)は放出通路の閉鎖状態を示
し、(b)は放出通路の開放状態を示している。
【図15】 図14(a)のH−H線で断面視した縦断
面図である。
【図16】 従来のベーン式バルブタイミング調整装置
の内部構成を示す横断面図である。
【図17】 図16のA−A線で断面視した縦断面図で
ある。
【図18】 図16のB−B線で断面視した縦断面図で
ある。
【図19】 図16に示したバルブタイミング調整装置
におけるロック・ロック解除機構の要部を拡大して示す
斜視図である。
【図20】 図17および図18に示した従来のロック
・ロック解除機構におけるロック部材の動作ストローク
と油圧との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 第1の回転体、2 スプロケット、3 ケース、3
a シュー、4 カバー、5 締結部材、6 ロータ
(第2の回転体)、6a ベーン、6b ボス部、7
カムシャフト、8 締結部材、9 進角側油圧室、10
遅角側油圧室、11 第1の油路、12 第2の油
路、13 シール手段、16 付勢部材、17 排出
孔、18 係合孔、18a 第1のロック解除油圧室、
19 第1のロック解除油路、20 収納孔、21 ロ
ックピン(段付きロック部材)、22第2のロック解除
油路、23 第2のロック解除油圧室、24 放出通
路、24a 第1の通路、24b 第2の通路、25
ストッパ、26 ピン、27 除肉部、28 チェック
バルブ、30 弁室、32 弁体、34 付勢体収容
室、36 連通路、38 付勢体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 衣川 浩行 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3G018 BA33 CA20 DA18 DA54 DA56 DA59 DA72 EA21 FA07 GA02 GA11 GA32 GA38

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランクシャフトと同期回転
    すると共に内側に複数のシューを有する第1の回転体
    と、前記内燃機関の吸・排気カムシャフトの端面に固定
    され前記第1の回転体内に相対回動可能に配設されると
    共に外側に複数のベーンを有する第2の回転体と、該第
    2の回転体の複数のベーンと前記第1の回転体の複数の
    シューとの間に形成された進角側油圧室および遅角側油
    圧室と、前記第1の回転体および前記第2の回転体のい
    ずれか一方の回転体を他方の回転体に対して所定の角度
    でロックすると共に前方小径部および後方大径部を有す
    る段付きロック部材と、前記第1の回転体および前記第
    2の回転体のいずれか一方の回転体に設けられ前記段付
    きロック部材を収納する収納孔と、他方の回転体に設け
    られ前記段付きロック部材の前方小径部の係合を受け入
    れる係合孔と、前記段付きロック部材を前記係合孔に向
    けて付勢する付勢部材と、前記係合孔と前記段付きロッ
    ク部材の前方小径部との間に形成されると共に前記進角
    側油圧室および前記遅角側油圧室のいずれか一方の油圧
    室に連通する第1のロック解除油圧室と、前記収納孔と
    前記段付きロック部材の後方大径部の前端面との間に形
    成されると共に前記段付きロック部材が前記係合孔から
    離脱している状態で前記第1のロック解除油圧室と連通
    する前記油圧室に連通しかつ前記段付きロック部材が前
    記係合孔に係合している状態で前記段付きロック部材の
    後方大径部により前記油圧室との連通が閉鎖される第2
    のロック解除油圧室とを備えたバルブタイミング調整装
    置。
  2. 【請求項2】 第2のロック解除油圧室内の残圧を装置
    外部に放出する放出通路をさらに備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 【請求項3】 放出通路は、第1の回転体および第2の
    回転体のいずれか一方の回転体に設けられ第2のロック
    解除油圧室と直接連通する第1の通路と、他方の回転体
    に設けられ前記第1の通路と装置外部とを連通する第2
    の通路とを含むことを特徴とする請求項2記載のバルブ
    タイミング調整装置。
  4. 【請求項4】 段付きロック部材は、該段付きロック部
    材が係合孔に係合している状態で、第2のロック解除油
    圧室と放出通路とを連通する除肉部を有することを特徴
    とする請求項2または請求項3記載のバルブタイミング
    調整装置。
  5. 【請求項5】 段付きロック部材は、該段付きロック部
    材が係合孔から離脱している状態で、第2のロック解除
    油圧室と放出通路との連通を閉鎖する側面を有すること
    を特徴とする請求項2から請求項4のうちのいずれか1
    項記載のバルブタイミング調整装置。
  6. 【請求項6】 放出通路と第2のロック解除油圧室とが
    連通している区間と、前記第2のロック解除油圧室と進
    角側油圧室および遅角側油圧室のいずれか一方の油圧室
    とが連通している区間とが少なくとも一部重複している
    ことを特徴とする請求項2から請求項5のうちのいずれ
    か1項記載のバルブタイミング調整装置。
  7. 【請求項7】 放出通路の開閉を制御するチェックバル
    ブを備えたことを特徴とする請求項2から請求項6のう
    ちのいずれか1項記載のバルブタイミング調整装置。
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