JP2003227060A - 補強用繊維シート - Google Patents

補強用繊維シート

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JP2003227060A JP2002030161A JP2002030161A JP2003227060A JP 2003227060 A JP2003227060 A JP 2003227060A JP 2002030161 A JP2002030161 A JP 2002030161A JP 2002030161 A JP2002030161 A JP 2002030161A JP 2003227060 A JP2003227060 A JP 2003227060A
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fibers
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Susumu Kato
進 加藤
Tomoo Mimura
友男 三村
Kimikazu Kato
公和 加藤
Toru Utsunomiya
徹 宇都宮
Kunihiro Kawabata
邦裕 川端
Takayuki Amano
隆幸 天野
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Maeda Kosen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚さムラが極力少なく且つ柔軟性に優れ施工
性の優れた補強用繊維シートを提供すること。 【解決手段】 強化繊維糸1Aを一方向に多数配列して
なる束シート1に対して、該束シート1の表裏両面に束シ
ート1の方向とは異なる方向に緯糸2.(3)を添付接着
し、束シート1を一体に保持した補強用繊維シートA。 【効果】 補強用繊維シートとして柔軟性に優れたもの
となる。また表裏がないために施工上、作業が効率良く
行える。しかも接着剤の束シート1に対する浸透性に優
れているために、施工上の高品質が保証される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部材を補強するた
めの補強用繊維シートに関し、更に詳しくは、一般的な
建築構造物、例えば、建築物の柱、梁、スラブ、壁、橋
脚、橋桁、床版、トンネル覆工等に対して補強用として
使用される補強用繊維シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に建築構造物は、常に、種々の外
力、衝撃、振動等を受ける状態にある。そのため建築構
造物としては、その構造や材料を選ぶことにより適用場
所に十分耐えるだけの強度を持つように設計されてい
る。しかし、近年、起きた大地震等により建築構造物
(例えば高速道路等の橋脚)は、意外なほど強度的に劣
るものであることが明かになった。それは、建築構造物
の構造設計の他に、その材質(例えばコンクリート等)
の強度低下に問題があるためとされている。このような
ことから建築構造物を補強して強度を向上させる対応策
が必要となっている。しかし、既に作られた建築構造物
の構造自体を新たに造り変えることや、その材質を変更
することは技術的にもまたコストの面からも難しい。
【0003】そのため、現時点では、既に建築されてい
る建築構造物(例えば、建屋の柱、高速道路橋脚等)を
補強するため、その周囲に補強材である鋼板を取り付け
る手法が多く採用されている。しかし、鋼板は、重量が
嵩み搬入に手間取ることや、溶接等の手段が必要である
ことから、鋼板の代わりに、補強のための繊維シートを
補強対象部材の周囲に接着等により貼り付け固定する方
法が開発された。
【0004】この方法として、例えば、特許第2819
333号(構築物の補強方法)がある。この方法は、支
持体シートの両面に強化繊維を一方向に配列して接着し
た一方向配列強化繊維シートを使って構築物に貼り付け
補強する方法で、一般に、施工効率がよいとされてい
る。構築物の表面に貼り付けるには、施工性の点から支
持シートは極力柔軟性に富むことが重要であるが、支持
シートがクロス状とかフィルム状であるために、シート
全体としてはいまいち柔軟性に劣ることが欠点である。
【0005】また、他の方法として、例えば、特開平1
0−102364号公報(構造物の補強方法)がある。
この方法では、アラミド補強繊維群を一単位として、そ
れを間隔を持って畝状に配列させ、この畝状の繊維群を
補強繊維で束ね、畝間で経編組織で絡ませて結束させた
アラミド補強繊維シートとしている。そして、このアラ
ミド補強繊維シートを補強対象物に接着させることによ
り補強している。この方法では、上記のものよりは柔軟
性があるが、畝間で絡みが生じているために、この部分
の厚さが厚くなり必ずしも満足できる柔軟性は得られな
い。また、絡み部分を有しているがためにシート全体と
して厚さにムラができる欠点がある。
【0006】更にまた、他の方法として、例えば、特開
平7−243149号公報(一方向性補強織物およびそ
の製造方法)がある。これは、偏平糸からなる強化繊維
マルチフィラメント糸を一方向に互いに並行且つシート
状に引き揃えた糸条群の表裏両側に横方向補助糸群が位
置し、この横方向補助糸群が糸条群又はたて方向補助糸
群の下を潜って織組織(結束状態)に形成された強化繊
維シート状物(織物)を使い、この強化繊維シート状物
を補強対象となるものに接着させることにより補強する
方法である。
【0007】この方法によれば、表裏両面から強化繊維
マルチフィラメント糸の糸条群を横方向補助糸群が挟む
ように配置されているために、その糸条群を的確に保持
できる。また、この方法によれば、柔軟性があるために
四角形のコンクリート構造体のコーナ部にも容易に沿わ
せて施工することができる利点がある。しかし、横方向
補助糸群が、糸条群又はたて方向補助糸群とが絡み合う
部分を有するために柔軟性には自ずと限度がある。すな
わち、例えば、橋脚のような大きなものには効果を発揮
するが、比較的小さい四角小柱等のコーナ面には沿わせ
にくく必ずしも的確な施工は得られない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる実情
を背景に、上記の問題点を克服するためになされたもの
である。すなわち、本発明は、厚さムラが極力少なく且
つ柔軟性に優れ施工性の優れた補強用繊維シートを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明者は、
このような課題背景に対して、鋭意研究を重ねた結果、
繊維束を結束しなくても、施工時に、補強対象物に接着
された補強繊維糸がその表面に対して浮き上がらない程
度に両側から保持されていれば施工性に問題ないことを
見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたもので
ある。
【0010】即ち、本発明は、(1)、 強化繊維糸を
一方向に多数配列してなる束シートに対して、該束シー
トの表裏両面に束シートの方向とは異なる方向に緯糸を
添付接着し、束シートを一体に保持した補強用繊維シー
トに存する。
【0011】そして、(2)、異なる方向が、束シート
に対して直角方向である補強用繊維シートに存する。
【0012】そしてまた、(3)、異なる方向が、束シ
ートに対して傾斜した方向である補強用繊維シートに存
する。
【0013】そしてまた、(4)、表裏両側の各緯糸
が、傾斜しており、一方側から見て同じ傾斜度である補
強用繊維シートに存する。
【0014】そしてまた、(5)、表裏両側の各緯糸
が、傾斜しており、一方側から見て異なる傾斜度である
補強用繊維シートに存する。
【0015】そしてまた、(6)、表裏両側の各緯糸
が、傾斜しており、一方側から見て表側と裏側では異な
る傾斜度であり、表側と裏側とでは緯糸が交差している
補強用繊維シートに存する。
【0016】そしてまた、(7)、表裏両側の各緯糸の
ピッチ間隔が表側と裏側とでは異なっている補強用繊維
シートに存する。
【0017】そしてまた、(8)、表裏両側の各緯糸の
ピッチ間隔が表側と裏側とでは同じである補強用繊維シ
ートに存する。
【0018】そしてまた、(9)、強化繊維糸がアラミ
ド繊維又は炭素繊維である補強用繊維シートに存する。
【0019】そしてまた、(10)、緯糸は、ガラス繊
維等の無機繊維、金属繊維、アラミド繊維、ポリアクリ
ル繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリエチ
レン繊維、綿,毛,絹等の天然繊維より選ばれた少なく
とも1以上の組み合わせである補強用繊維シートに存す
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0021】
【第1の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態であ
る補強用繊維シートを拡大概略図であり、(A)は、そ
の表面を示し、(B)はその側面を示す。補強用繊維シ
ートAは、一方向に(すなわち経方向に)配列されてい
る強化繊維糸1Aが多数本集まった束シート1がベース
となっている。強化繊維糸1Aの太さ(繊度)は、通
常、15000〜30000デニールのものが採用され
る。強化繊維糸1Aは無撚糸又は甘撚糸が使われる。ま
た強化繊維糸1Aの材質としては、炭素繊維やアラミド
繊維が使用される。このような束シート1の表裏両側に
束シート1の長さ方向とは異なる方向に緯糸2,3が添
付接着されて補強用繊維シートが形成されている。この
ような補強用繊維シートAにおいては、緯糸2,3が多
数本の強化繊維糸1Aよりなる束シート1を両側(すな
わち表側及び裏側)から把持するように配置されている
ために、束シート全体が一体となって的確に保持され
る。
【0022】この実施の形態では、緯糸2,3は、束シ
ート1の方向に対しては直角方向に配置されており、し
かも表側に添付接着される緯糸2と、裏側に添付接着さ
れる緯糸3とは、同じ間隔(ピッチ)Pで配置されてい
る。そして一方向から見た場合に同じ位置に重ならない
ようになっている。緯糸2,3としては、ガラス繊維等
の無機繊維、金属繊維、ポリエステル繊維(例えばテト
ロン等)、アラミド繊維、ポリアクリル繊維、ポリアミ
ド繊維(例えばナイロン繊維等)、ポリエチレン繊維、
綿、毛、絹等の天然繊維が使用される。
【0023】そして、緯糸2,3の糸形態としては、紡
績糸、モノフィラメント糸、或いはマルチフィラメント
糸が使用される。その太さとしては、主として100〜
1000dTexの太さが採用される。束シート1に緯
糸2,3を接着するために使用する接着剤としては、強
化繊維糸1Aと緯糸2,3との接着が可能なものであれ
ばいかなるものでも使用でき、通常は、工業的に短時間
で固化或いは固定化できるものが望ましい。具体的に
は、EVA系、ポリエステル系、ポリオレフィン系、ス
チレン−エラストマー系、ポリアミド系等のホットメル
ト接着剤、塩ビ系、シアノアクリレート系、ゴム系、酢
酸ビニル系等の接着剤、UV硬化型接着剤等が用いられ
る。
【0024】次に、このような補強用繊維シートを製造
する方法を示す。図2は、補強用繊維シートを製造方法
を概略的に示した図である。まず、前もって、強化繊維
糸1Aを一定の本数(約1200〜2000本程度)に
まとめて独立した束状の繊維束Xとなった状態とする。
この束状の状態となった繊維束Xを複数束、例えば20
束、水平方向に並べて束シート1とした状態で、束シー
ト1の長さ方向に一定速度で供給する。この供給移動す
る束シート1に対して、表側と裏側に、束シート1の方
向と直角方向に接着剤を付与された緯糸2を供給してい
く。なお、緯糸2には、製造効率の観点から、前もって
マンドレルを使って接着剤を付与しておく方法が好まし
い。緯糸が供給される時は、一時的に、束シート1の移
動が停止され、その状態で緯糸が直角方向に接着され
る。
【0025】この場合、具体的には、例えば緯糸2を供
給する給糸口Kを束シート1を横切るように、束シート
1の長さ方向と直角方向に移動し、束シート1上に垂下
していくことで束シート1の上に緯糸2が添付接着され
る。なお、後述するように、緯糸2が供給される時に、
束シート1が停止されないと、給糸口Kから出た緯糸2
は、束シート1の方向とは傾斜する方向に添付接着され
ることとなる(図4参照)。
【0026】もっとも、図示はしないが、緯糸2を束シ
ート1の移動速度と同じ速度で移動しながら、且つ束シ
ート1を横切るように移動させることで、直角方向に緯
糸2を添付接着させることも当然可能である。束シート
1の表側への緯糸2の接着が済んだら、その後、同様に
して、束シート1の裏側へ緯糸3を接着する(この場
合、別工程で束シート1が裏返し状態となって移動し緯
糸3が接着される)。
【0027】このようにして緯糸2,3は束シート1の
両側面に(すなわち束シート1の表裏面)に接着される
ことにより、束シート1が一体に保持される。この補強
用繊維シートAにおいては、緯糸2,3が束シート1の
表面に添って接着(いわゆる添付接着)されているため
に、緯糸2,3は常に真っ直ぐな状態(すなわち上下方
向の曲がりがない状態)にあり、他の糸との絡みがな
い。しかも、束シート1の両側面に緯糸2,3が配置さ
ているために、先述した従来のシートとは異なって、束
シート1を構成する強化繊維糸1Aが的確に保持され
る。
【0028】また、緯糸2,3は間隔をおいて接着され
ているために、いわゆる粗な状態にあり、補強用繊維シ
ート全体としては、比較的薄くまた柔軟性が優れたもの
となる。また、特に、束シートにおける繊維束間は、従
来のような補助糸による絡みは無く、緯糸2,3が略真
っ直ぐに延びて結合されているために、束シート1の内
部にある強化繊維糸1Aの一部に動きの自由度が発生し
て、補強用繊維シート全体としての柔軟性の向上に寄与
することとなる。この実施の形態の補強用繊維シートA
を実際に現場で施工する場合は、柔軟なために補強対象
物のコーナー面も的確に馴染ませることができ、且つ緯
糸2,3が粗であるために接着剤を束シート内部に容易
に浸透させることができる。
【0029】
【第2の実施の形態】図3は、本発明の実施の形態であ
る補強用繊維シートの拡大概略図であり、(A)は、そ
の表面を示し、(B)はその側面を示す。
【0030】この場合も、前述した第1の実施の形態と
同じように、補強用繊維シートAの補強に寄与する繊維
は、一方向に配列されている強化繊維糸1Aであり、こ
のような強化繊維糸1Aが多数本集まってベースである
束シート1が形成される。そして、このような束シート
1の表裏両側に束シート1の方向とは異なる方向に緯糸
2,3が添付接着されて補強用繊維シートが形成されて
いる。
【0031】この実施の形態が第1の実施の形態と異な
るところは、第1の実施の形態では、緯糸2,3が、束
シート1の長さ方向(配列方向)と直角方向であるのに
対して、ここでの実施の形態では緯糸2,3が束シート
1の長さ方向(配列方向)と直角方向に対して、一定の
傾斜角(θ)を有することである。すなわち、この緯糸
2,3は、傾斜角θで一定距離、間隔を開けて粗な状態
で束シート1に接着されている。そして表側の緯糸2の
傾斜角θ1と裏側の緯糸3の傾斜角θ2とは同じであ
り、一方側から見た場合に平行になっていて、両緯糸
2,3は交差しない。
【0032】図4はこのような補強用繊維シートの製造
方法を概略的に示した図である。補強用繊維シートAを
製造するには、例えば、束シート1を移動させたまま、
その移動方向と直角方向に緯糸2の給糸口Nを移動すれ
ばよい。または束シート1の移動を停止させた状態で、
その長さ方向の直角方向に対して一定の傾斜角度で移動
させてもよい。この束シートと緯糸との相互の移動速度
により、傾斜角θを調整して自由な大きさに設定するこ
とができる。
【0033】
【第3の実施の形態】図5は、本発明の実施の形態であ
る補強用繊維シートの拡大概略図であり、(A)は、そ
の表面を示し、(B)はその側面を示す。
【0034】この場合も、前述した第2の実施の形態と
同じように、補強用繊維シートAの補強に寄与する繊維
は、一方向に配列されている強化繊維糸1Aであり、こ
のような強化繊維糸1Aが多数本集まってベースである
束シート1となっている。この実施の形態が第2の実施
の形態と異なるところは、第2の実施の形態では、裏側
と表側の両側の緯糸2,3が束シート1の長さ方向(配
列方向)と直角方向に対し、同じ一定の傾斜角(θ1=
θ2)を有するのに対して、異なる傾斜角θ1(表
側)、傾斜角θ2(裏側)を有することである(θ1=
−θ2)。そして、一方側から見た場合に表側の緯糸2
と裏側の緯糸3とは、交差しており交差部Jを有するも
のである。
【0035】
【第4の実施の形態】図6は、第4の実施の形態を示す
ものである。この実施の形態は、第1の実施の形態にお
ける表側の緯糸2の間隔(すなわちピッチ)P1と、裏
側の緯糸3の間隔P2とを異にしたものである(P1≠
P2)。
【0036】
【第5の実施の形態】図7は、第5の実施の形態を示す
ものである。この実施の形態は、第2の実施の形態にお
ける表側の緯糸2の傾斜角θ1と裏側の緯糸3の傾斜角
θ2とを異にしたものである。しかし、両側の緯糸2,
3とも、一方側から見た場合に交差部Jはない。
【0037】
【第6の実施の形態】図8は、第6の実施の形態を示す
ものである。この実施の形態は、第3の実施の形態にお
ける表側の緯糸2の傾斜角θ1と裏側の緯糸3の傾斜角
θ2とを異にしたものである。そして、一方側から見た
場合に表側の緯糸2と裏側の緯糸3とは、交差してお
り、交差部Jを有する。
【0038】
【第7の実施の形態】図9は、第7実施の形態を示すも
のである。この実施の形態は、第3の実施の形態におけ
る表側の緯糸2のみ傾斜角θ1を零(束シートの長さ方
向と直角方向)としたものである。製造方法は、第1の
実施の形態と第3の実施の形態の製造方法を合わせた方
法で可能となる。
【0039】
【他の実施の形態】以上の他に、第2、第3、第5、第
6、第7の実施の形態において、緯糸23の間隔(ピッ
チ)Pを変更することもできる。
【0040】以上、本発明を説明したが、本発明はその
目的に沿う限り、実施の形態に限定されることなく種々
の変形例が可能である。例えば、補強用の繊維として炭
素繊維やアラミド繊維の他の繊維であっても目的に沿う
限りよい。また、製造方法は実施の形態で示したもの以
外にも採用可能である。
【0041】
【発明の効果】強化繊維糸を一方向に多数配列してなる
束シートに対して、該束シートの表裏両面に束シートの
方向とは異なる方向に緯糸を添付接着し、束シートを一
体に保持しているために、補強用繊維シートとして柔軟
性に優れたものとなる。また表裏がないために施工上、
作業が効率良く行える。しかも接着剤の束シート1に対
する浸透性に優れているために、施工上の高品質が保証
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態である補強
用繊維シートを拡大概略図であり、(A)は、その平面
図であり、(B)は、側面図である。
【図2】図2は、第1の実施の形態の補強用繊維シート
を製造方法を概略的に示した図である。
【図3】図3は、本発明の第2の実施の形態である補強
用繊維シートを拡大概略図であり、(A)は、その平面
図であり、(B)は、側面図である。
【図4】図4は、第2の実施の形態の補強用繊維シート
を製造方法を概略的に示した図である。
【図5】図5は、本発明の第3の実施の形態である補強
用繊維シートを拡大概略図であり、(A)は、その平面
図であり、(B)は、側面図である。
【図6】図6は、本発明の第4の実施の形態である補強
用繊維シートを拡大概略図であり、(A)は、その平面
図であり、(B)は、側面図である。
【図7】図7は、本発明の第5の実施の形態である補強
用繊維シートを拡大概略図であり、(A)は、その平面
図であり、(B)は、側面図である。
【図8】図8は、本発明の第6の実施の形態である補強
用繊維シートを拡大概略図であり、(A)は、その平面
図であり、(B)は、側面図である。
【図9】図9は、本発明の第7の実施の形態である補強
用繊維シートを拡大概略図であり、(A)は、その平面
図であり、(B)は、側面図である。
【符号の説明】
1…束シート 1A…強化繊維糸 2…緯糸(表) 3…緯糸(裏) P…間隔(ピッチ) A…補強用繊維シート J…交差部 X…繊維束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 公和 福井県坂井郡春江町沖布目38号3番地 前 田工繊株式会社内 (72)発明者 宇都宮 徹 福井県坂井郡春江町沖布目38号3番地 前 田工繊株式会社内 (72)発明者 川端 邦裕 福井県坂井郡春江町沖布目38号3番地 前 田工繊株式会社内 (72)発明者 天野 隆幸 福井県坂井郡春江町沖布目38号3番地 前 田工繊株式会社内 Fターム(参考) 2D059 AA03 AA05 AA14 BB37 BB39 GG02 GG05 GG23 GG40 4L047 AA02 AA03 AA05 AA08 AA09 AA10 AA14 AA17 AA21 AA24 AB03 BA12 BC03 BC04 BC06 BC07 CA03 CB01 CB10 CC10 CC13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化繊維糸を一方向に多数配列してなる
    束シートに対して、該束シートの表裏両面に束シートの
    方向とは異なる方向に緯糸を添付接着し、束シートを一
    体に保持したことを特徴とする補強用繊維シート。
  2. 【請求項2】 異なる方向が、束シートに対して直角方
    向であることを特徴とする請求項1記載の補強用繊維シ
    ート。
  3. 【請求項3】 異なる方向が、束シートに対して傾斜し
    た方向であることを特徴とする請求項1記載の補強用繊
    維シート。
  4. 【請求項4】 表裏両側の各緯糸が、傾斜しており、一
    方側から見て同じ傾斜度であることを特徴とする請求項
    1記載の補強用繊維シート。
  5. 【請求項5】 表裏両側の各緯糸が、傾斜しており、一
    方側から見て異なる傾斜度であることを特徴とする請求
    項1記載の補強用繊維シート。
  6. 【請求項6】 表裏両側の各緯糸が、傾斜しており、一
    方側から見て表側と裏側では異なる傾斜度であり、表側
    と裏側とでは緯糸が交差していることを特徴とする請求
    項1記載の補強用繊維シート。
  7. 【請求項7】 表裏両側の各緯糸のピッチ間隔が表側と
    裏側とでは異なっていることを特徴とする請求項1記載
    の補強用繊維シート。
  8. 【請求項8】 表裏両側の各緯糸のピッチ間隔が表側と
    裏側とでは同じであることを特徴とする請求項1記載の
    補強用繊維シート。
  9. 【請求項9】 強化繊維糸がアラミド繊維又は炭素繊維
    であることを特徴とする請求項1記載の補強用繊維シー
    ト。
  10. 【請求項10】 緯糸は、ガラス繊維等の無機繊維、金
    属繊維、アラミド繊維、ポリアクリル繊維、ポリアミド
    繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、綿,毛,
    絹等の天然繊維より選ばれた少なくとも1以上の組み合
    わせであることを特徴とする請求項1記載の補強用繊維
    シート。
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