JP2003226757A - Abs樹脂又はps樹脂の溶解方法とその分離再生方法 - Google Patents

Abs樹脂又はps樹脂の溶解方法とその分離再生方法

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JP2003226757A
JP2003226757A JP2002030624A JP2002030624A JP2003226757A JP 2003226757 A JP2003226757 A JP 2003226757A JP 2002030624 A JP2002030624 A JP 2002030624A JP 2002030624 A JP2002030624 A JP 2002030624A JP 2003226757 A JP2003226757 A JP 2003226757A
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solvent
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dimethyl
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Masashi Yagi
正志 八木
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STYLO JAPAN SHIZUOKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ABS樹脂やPS樹脂の溶解を効率良く行う
溶解方法と、樹脂の再生効率を向上させた分離再生方法
を提供する。 【解決手段】 ABS樹脂1又はPS樹脂3に、主たる
活性成分がグルタル酸ジメチル50%以上を含有した溶
剤5を添加し、40℃〜50℃の加温温度下で攪拌溶解
する。これにより、ABS樹脂又はPS樹脂は、溶剤の
添加と40℃〜50℃の加温下での攪拌により短時間に
効率良く溶解されてゾル化する。従って、ABS樹脂等
の溶解処理コストの低減が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ABS樹脂やPS
樹脂を溶剤で溶解する溶解方法と、そのABS樹脂やP
S樹脂から溶剤を分離する分離再生方法に係わり、特
に、溶解・再生効率を向上させたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からABS樹脂(アクリロニトリル
・ブタジエン・スチレン等の混合体樹脂)やPS樹脂
(ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル・スチレン等の
混合体樹脂)は、比較的に剛固で扱い易く、家電製品を
始めパソコンや電子機器の筐体素材として広範囲に使用
されている。しかしながら、その再生技術は特定されて
おらず、その多くが粉砕処理されて埋立地に埋め立て処
理されている。このような埋立て処理は、地球環境を破
壊するものとして、世界的規模で禁止されている。そこ
で、平成12年6月から「循環型社会形成推進基本法」
や「家電リサイクル法」が施行されており、原材料の再
生技術の確立が早急に求められている。
【0003】上記ABS樹脂やPS樹脂は、比較的剛固
であり、その使用目的から燃えにくくさせるために臭素
剤等を使用している。このため、ABS樹脂やPS樹脂
を燃焼させたり高熱処理した際に、人体に害を及ぼす臭
素ガスを発生させることになり、抜本的な処理方法が確
立されていないという問題を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記ABS
樹脂やPS樹脂の再生処理が確立されていない問題点に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、廃棄
物として取り扱われるABS樹脂やPS樹脂の溶解を効
率良く行う溶解方法と、樹脂の再生効率を向上させた分
離再生方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のAB
S樹脂又はPS樹脂の溶解方法は、ABS樹脂又はPS
樹脂に、主たる活性成分がグルタル酸ジメチル50%以
上を含有した溶剤を添加し、40℃〜50℃の加温温度
下で攪拌溶解することを特徴とするものである。上記溶
剤としては、グルタル酸ジメチル50%以上を含有する
こと以外は特に特定しないが、例えば、二塩基酸のエス
テルであるコハク酸ジメチル、アジピン酸ジメチル等を
加えたものである。
【0006】請求項2のABS樹脂又はPS樹脂の溶解
方法は、請求項1記載のABS樹脂又はPS樹脂の溶解
方法において、上記溶剤は、グルタル酸ジメチルが50
%〜75%、コハク酸ジメチルが15%〜25%、アジ
ピン酸ジメチルが10%〜25%の混合比率としたこと
を特徴とするものである。
【0007】請求項3のABS樹脂又はPS樹脂の溶解
方法は、請求項1記載のABS樹脂又はPS樹脂の溶解
方法において、上記溶剤は、グルタル酸ジメチルが50
%〜65%、コハク酸ジメチルが15%〜25%、アジ
ピン酸ジメチルが10%〜25%、界面活性剤の添加物
が5%以下の混合比率としたことを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項4のABS樹脂又はPS樹脂の分離
再生方法は、ABS樹脂又はPS樹脂に、主たる活性成
分がグルタル酸ジメチル50%以上を含有した溶剤を添
加し、40℃〜50℃の加温温度下で攪拌溶解させてゾ
ル化し、このゾル化で溶融したABS樹脂又はPS樹脂
の溶融物を蒸留圧力釜にて加温・加圧のもとに攪拌して
溶剤を蒸発回収し、ABS樹脂又はPS樹脂を分離再生
することを特徴とするものである。
【0009】請求項5のABS樹脂又はPS樹脂の分離
再生方法は、請求項4記載のABS樹脂又はPS樹脂の
分離再生方法において、上記溶剤は、グルタル酸ジメチ
ルが50%〜75%、コハク酸ジメチルが15%〜25
%、アジピン酸ジメチルが10%〜25%の混合比率と
したことを特徴とするものである。
【0010】請求項6のABS樹脂又はPS樹脂の分離
再生方法は、請求項4記載のABS樹脂又はPS樹脂の
分離再生方法において、上記溶剤は、グルタル酸ジメチ
ルが50%〜65%、コハク酸ジメチルが15%〜25
%、アジピン酸ジメチルが10%〜25%、界面活性剤
の添加物が5%以下の混合比率としたことを特徴とする
ものである。
【0011】
【作用】本発明の請求項1のABS樹脂又はPS樹脂の
溶解方法は、ABS樹脂又はPS樹脂に、主たる活性成
分がグルタル酸ジメチル50%以上を含有した溶剤を添
加し、40℃〜50℃の加温温度下で攪拌して溶解させ
るものである。
【0012】これにより、ABS樹脂又はPS樹脂は、
溶剤の添加と40℃〜50℃の加温下での攪拌により短
時間に効率良く溶解されてゾル化する。従って、ABS
樹脂等の溶解処理コストの低減が図れる。
【0013】請求項2のABS樹脂又はPS樹脂の溶解
方法は、溶剤について、グルタル酸ジメチルが50%〜
75%、コハク酸ジメチルが15%〜25%、アジピン
酸ジメチルが10%〜25%の混合比率とし、この溶剤
をABS樹脂又はPS樹脂に添加して40℃〜50℃の
加温温度下で攪拌して溶解するものである。
【0014】これにより、ABS樹脂又はPS樹脂は、
溶剤の添加と40℃〜50℃の加温下での攪拌により短
時間に効率良く溶解されてゾル化する。即ち、上記溶剤
は、メーカーにより成分が異なるが、この範囲内で実施
することにより効率良く溶解されてゾル化することを確
認した。従って、ABS樹脂等の溶解処理コストの低減
が図れる。
【0015】請求項3のABS樹脂又はPS樹脂の溶解
方法は、溶剤について、グルタル酸ジメチルが50%〜
65%、コハク酸ジメチルが15%〜25%、アジピン
酸ジメチルが10%〜25%、界面活性剤の添加物が5
%以下の混合比率とし、この溶剤をABS樹脂又はPS
樹脂に添加して40℃〜50℃の加温温度下で攪拌して
溶解するものである。
【0016】これにより、ABS樹脂又はPS樹脂は、
溶剤の添加と40℃〜50℃の加温下での攪拌により短
時間に効率良く溶解されてゾル化する。このため、AB
S樹脂等の溶解処理コストの低減が図れる。また、界面
活性剤の添加物により、溶解したABS樹脂又はPS樹
脂と溶剤とを二層に分離させて蒸発し易くするから、溶
剤の分離を促進してABS樹脂等の再生処理時間が短縮
できる。
【0017】請求項4のABS樹脂又はPS樹脂の分離
再生方法は、ABS樹脂又はPS樹脂に、主たる活性成
分がグルタル酸ジメチル50%以上を含有した溶剤を添
加し、40℃〜50℃の加温温度下で攪拌溶解してゾル
化し、この溶解したABS樹脂又はPS樹脂の溶解物を
蒸留圧力釜にて加温攪拌して溶剤を蒸発回収し、ABS
樹脂又はPS樹脂を分離再生させるものである。
【0018】しかして、ABS樹脂又はPS樹脂は、溶
剤の添加と40℃〜50℃の加温温度下での攪拌により
短時間に効率良く溶解されてゾル化するとともに、溶剤
が蒸発回収されてABS樹脂又はPS樹脂だけが再生処
理され、この処理コストの低減が図れる。即ち、バージ
ンのABS樹脂の場合の約1/5にコスト低減される。
また、溶剤も再使用できることから、バージンの溶剤の
場合の約1/2にコスト低減される。
【0019】請求項5のABS樹脂又はPS樹脂の分離
再生方法は、ABS樹脂又はPS樹脂に、グルタル酸ジ
メチルが50%〜75%、コハク酸ジメチルが15%〜
25%、アジピン酸ジメチルが10%〜25%の混合比
率とした溶剤により、40℃〜50℃の加温温度下で攪
拌溶解してゾル化し、この溶解したABS樹脂又はPS
樹脂の溶解物を蒸留圧力釜にて加温攪拌して溶剤を蒸発
回収し、ABS樹脂又はPS樹脂を分離再生させるもの
である。
【0020】しかして、ABS樹脂又はPS樹脂は、溶
剤の添加と40℃〜50℃の加温温度下での攪拌により
短時間に効率良く溶解されてゾル化するとともに、溶剤
が蒸発回収されてABS樹脂又はPS樹脂だけが再生処
理され、この処理コストの低減が図れる。即ち、バージ
ンのABS樹脂の場合の約1/5にコスト低減される。
また、溶剤も再使用できることから、バージンの溶剤の
場合の約1/2にコスト低減される。
【0021】請求項6のABS樹脂及びPS樹脂の分離
再生方法は、ABS樹脂又はPS樹脂に、グルタル酸ジ
メチルが50%〜65%、コハク酸ジメチルが15%〜
25%、アジピン酸ジメチルが10%〜25%、界面活
性剤の添加物が5%以下の混合比率とした溶剤により、
40℃〜50℃の加温温度下で攪拌溶解してゾル化し、
この溶融したABS樹脂又はPS樹脂の溶解物を蒸留圧
力釜にて加温攪拌して溶剤を蒸発回収し、ABS樹脂又
はPS樹脂を分離再生させるものである。
【0022】しかして、ABS樹脂又はPS樹脂は、溶
剤の添加と40℃〜50℃の加温温度下での攪拌により
短時間に効率良く溶解されてゾル化するとともに、溶剤
が蒸発回収されてABS樹脂又はPS樹脂だけが再生処
理され、この処理コストの低減が図れる。即ち、バージ
ンのABS樹脂の場合の約1/5にコスト低減される。
また、溶剤も再使用できることから、バージンの溶剤の
場合の約1/2にコスト低減される。更に、界面活性剤
の添加物により、溶解したABS樹脂又はPS樹脂と溶
剤とを二層に分離させて蒸発し易くするから、溶剤の分
離を促進してABS樹脂等の再生処理時間が短縮でき
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のA
BS樹脂又はPS樹脂の溶解・分離再生方法の実施形態
を説明する。図1は本発明の第1実施形態となる溶解と
その分離再生方法を示すシステム図であり、図2は溶解
工程の回転釜を示す正面図と概要斜視図である。図3は
分離・再生工程の溶剤再生蒸留釜の断面図、図4はペレ
タイザ−の概容図である。
【0024】図1により、本発明の実施形態となる溶解
・分離再生方法の全体概要を説明する。ABS樹脂又は
PS樹脂の溶解方法は、まず、ABS樹脂1又はPS樹
脂3をそのまま、又は破断片1A,3Aに切断される。
このABS樹脂1又はPS樹脂3には、主たる活性成分
がグルタル酸ジメチル50%以上を含有した溶剤5を添
加し、回転釜7等にて40℃〜50℃の加温温度下で攪
拌しながら溶解され、ゾル化された溶解物1´,3´と
なる。上記グルタル酸ジメチル以外は、二塩基酸のエス
テル、例えば、コハク酸ジメチル、アジピン酸ジメチル
等を加えて溶剤とするものである。
【0025】尚、上記回転釜7は、図2に示すように構
成されている。回転釜7は、外部の筐体11及びこの上
部に設けた開閉蓋11Aと、筐体11の内部に設けた円
筒回転槽13と、加熱手段の電熱ヒータHとを円筒回転
槽13の外周に備えている。上記筐体11と円筒回転槽
13は、ハンドル操作によるウオームとウオームホイー
ルとの減速機構(共に図示なし)により、垂直姿勢(実
線示)から回転軸15を傾斜させた斜め姿勢(2点破線
示)との間を移動する。上記円筒回転槽13は、その内
部に1本の攪拌棒13Aを備え、内部へABS樹脂1又
はPS樹脂3と溶剤5とを投入し、開閉蓋11Aを閉じ
た斜め姿勢(2点破線示)の軸傾斜姿勢にて減速付モー
タMにより回転駆動される。
【0026】上記ABS樹脂1又はPS樹脂3の溶解方
法によれば、ABS樹脂1又はPS樹脂3は、主たる活
性成分としてグルタル酸ジメチルが50%以上添加さ
れ、40℃〜50℃の加温温度下で攪拌することによ
り、短時間に効率良く溶解されてゾル化でき、且つ、A
BS樹脂等の再生処理コストの低減が図れる。本発明者
の試験によれば、回転釜7内のABS樹脂1又はPS樹
脂3とこれに添加される溶剤5は、40℃〜50℃の加
温温度よりも低い常温下では溶解し難いし、また40℃
〜50℃の加温温度よりも高い高温下でも溶解し難いこ
とが確認された。
【0027】上記ABS樹脂1又はPS樹脂3の溶解方
法で、生成されたABS樹脂1又はPS樹脂3のゾル化
した溶解物1´,3´には、グルタル酸ジメチル50%
以上の溶剤5が混合・付着している。このABS樹脂又
はPS樹脂のゾル化した溶解物1´,3´から、グルタ
ル酸ジメチルを主要成分とする溶剤5を分離する必要が
ある。その分離再生方法は、下記により実行される。
【0028】まず、ABS樹脂1又はPS樹脂3の溶解
物1´,3´は、蒸留圧力釜9の空間内で加温・加圧し
て攪拌し、溶剤5を外部へ蒸発させて分離される。ここ
で、蒸留圧力釜9に残留したABS樹脂又はPS樹脂の
溶解物1″,3″は、溶剤5が蒸発回収されたものとな
る。この再生されたABS樹脂又はPS樹脂の溶解物
1″,3″は、蒸留圧力釜9内の底部から押し出され、
ペレタイザー30によりペレットP1,P3に再生して
原材料として再利用される。また、ペレタイザー30を
使用することなく、圧延して成型処理して再商品化され
る。例えば、タイル、輸送用コンテナ、自動車部品、家
電製品の部品等に加工される。
【0029】上記蒸留圧力釜9は、図3に示すように構
成されている。容器18は、二重釜16,17からな
り、容器18Aの外周に加熱蒸気Sがボイラーから供給
されて120℃〜160℃に加温され、容器内18Aに
はコンプレッサーにより加圧空気Aが吹き込まれて加圧
される。容器内18Aに投入されたABS樹脂1又はP
S樹脂3の溶解物1´,3´は、回転羽根19で攪拌さ
れつつ加温・加圧されると、表面から溶剤5が蒸気・分
離されて容器18外に排出され、冷却されて再び溶剤と
して回収される。このとき、上記溶剤5に界面活性剤を
添加しない場合は、溶解したABS樹脂又はPS樹脂と
溶剤とを攪拌させて溶剤を蒸発させ、ABS樹脂等の再
生処理を行うが、上記溶剤5に界面活性剤5%を添加す
ることにより、溶解したABS樹脂又はPS樹脂と溶剤
とを二層に分離させて蒸発し易く、溶剤の分離を促進し
てABS樹脂等の再生処理時間が短縮できる。また、A
BS樹脂1又はPS樹脂3の溶解物(ゾル)1´,3´
から溶剤5を分離・回収する時、臭素ガスが発生する
が、活性炭と水とを使用した蒸留脱臭装置20により除
去される。
【0030】上記溶剤5の蒸気回収と臭素ガスの具体的
な回収方法は、図1と図3に示すようにして行われる。
上記蒸留圧力釜9の上部から蒸発回収した溶剤5は、コ
ンデンサ(冷却機)Cで冷却されてタンクTに再生回収
される。また、臭素ガスGは、真空ポンプPにより活性
炭と水とを使用した蒸留脱臭装置20に導かれ、ここで
排ガス処理される。そして、上記溶剤5と臭素ガスGと
を分離したABS樹脂1″,又はPS樹脂3″は、容器
内18Aの底部から外部へ回収される。
【0031】上記のように、蒸留圧力釜9から再生回収
されたABS樹脂1″,又はPS樹脂3″は、例えば、
図4に示すペレタイザー30により、ABS樹脂ペレッ
トP1又はPS樹脂ペレットP3に再生して原料として
再使用される。その製造工程は、押出機40に再生AB
S樹脂1″又は再生PS樹脂3″が投入される。押出機
40から線状に引き出されたABS樹脂ペレットP1又
はPS樹脂ペレットP3は、水槽で構成した高温ストラ
ンド45から低温ストランド47を通して冷却固化さ
れ、チョッパー50により短片状に切断される。このA
BS樹脂ペレットP1又はPS樹脂ペレットP3は、ペ
レットタンク55に投入され、計量器60により、容器
に定量充填される。
【0032】しかして、ABS樹脂1又はPS樹脂3
は、溶剤5の添加と加温下での攪拌により短時間に効率
良く溶解されて溶解物1´,3´にゾル化するととも
に、溶剤5が蒸留圧力釜9内での加温・加圧により、蒸
発回収されてABS樹脂1又はPS樹脂3の溶解物
1″,3″だけが再生処理される。これにより、バージ
ンのABS樹脂の場合の約1/5にコスト低減される。
また、溶剤も再使用できることから、バージンの溶剤の
場合の約1/2にコスト低減される。従って、ABS樹
脂又はPS樹脂の分離再生の処理コストの低減が図れ
る。
【0033】尚、上記図1に示すABS樹脂又はPS樹
脂の溶解方法とその分離再生方法は、一つの製造ライン
で連続処理されるものである。しかし、図5に示すよう
に、ABS樹脂又はPS樹脂の溶解方法と、これに続
く、溶剤5の分離再生方法を別の場所で時間をおいて実
施する場合やABS樹脂又はPS樹脂の溶解方法を実施
後、更にABS樹脂1又はPS樹脂3の溶解物1″,
3″と溶剤の混合物を加熱溶解させ、更に異物除去を行
ってから溶剤5の分離再生方法を実施する場合もある。
この場合は、溶解されたABS樹脂1又はPS樹脂3の
溶解物1´,3´を、一旦ドラム缶Dに詰め込んで集積
する。上記ドラム缶Dは、その分離再生方法の実施に先
立ち、予備加熱タンク10で加熱して溶解状態とする。
予備加熱タンク10は、タンクの外周に蒸気ボイラーに
より加熱蒸気を供給して加熱し、タンク内に設けた回転
羽根で攪拌して溶解するものである。この溶解物1´,
3´は、ガムテープ・ビニールテープ・木片等の異物除
去の為に、メッシュフィルタ(20メッシュと40メッ
シュ)Fを通過させる。以上の前工程の後、図1に示す
分離再生方法と同様の分離再生方法が実施される。
【0034】
【実施例】続いて、本発明のABS樹脂1又はPS樹脂
3の溶解方法とその分離再生方法の具体的な実施例を、
図6に示すABS樹脂再生フローシートにより説明す
る。
【0035】「第1の実施例」ABS樹脂又はPS樹脂
の溶解方法は、まず、ABS樹脂1又はPS樹脂3の5
0kgと、混合した溶剤5(グルタル酸ジメチルが55
%、コハク酸ジメチルが20%、アジピン酸ジメチルが
20%、界面活性剤の添加物が5%の割合に混合)の5
0kgとを用意する。続いて、回転釜7に溶剤5を投入
して加温される。即ち、第1ステップの「回転釜、混合
溶剤、加温」の実行。続いて、ABS樹脂を回転釜7に
投入し、45℃に加温する。即ち、第2ステップの「A
BS樹脂の投入」の実行。続いて、回転釜7を15分間
回転させることにより、溶剤とABS樹脂を攪拌する。
即ち、第3ステップの「回転攪拌」の実行。この攪拌で
ABS樹脂が解け合ってゾル化する。即ち、第4ステッ
プの「ゾル化」の実行。続いて、ゾル化した溶解物1
´,3´を、蒸留圧力釜9に投入し、120℃〜160
℃に加温・加圧させながら、攪拌させることにより溶剤
5を蒸発回収する。即ち、第5ステップの「蒸留圧力
釜、加温・加圧 120℃〜160℃」の実行。続い
て、溶剤を蒸発回収した後、即ち、第6ステップの「溶
剤蒸発 再生」の実行。これにより、ABS樹脂が残
り、これを射出成型機40により押し出し、ペレタイザ
ー30を使用してABS樹脂ペレットP1に再生され
る。即ち、第7ステップの「ABS樹脂 押し出し」の
実行。第8ステップの「ペレタイザー ペレットに加
工」の実行。そして、再生されたペレットは、ABS樹
脂製品の原料として再利用したが、バージンのものと同
等の性質を有することを確認した。また、上記溶剤5
に、界面活性剤5%を添加することにより、溶解したA
BS樹脂又はPS樹脂と溶剤とを二層に分離させて分離
し易く、溶剤の分離を促進してABS樹脂等の再生処理
時間が短縮できることを確認した。
【0036】「第2の実施例」溶剤5に、界面活性剤の
5%を混合添加しない場合は、混合溶剤は、グルタル酸
ジメチルが50%〜75%、コハク酸ジメチルが15%
〜25%、アジピン酸ジメチルが10%〜25%の混合
比率とする。上記各溶剤は各メーカーにより、成分濃度
が異なるために、比率パーセントにある幅をもたせた試
験結果となった。上記各溶剤は、上記範囲外でもABS
樹脂等にとけ込むが、溶解速度が遅くなる。従って、上
記範囲内での実施によると速く処理できる。
【0037】「第3の実施例」従って、界面活性剤を混
合添加する場合においても、グルタル酸ジメチルが50
%〜65%、コハク酸ジメチルが15%〜25%、アジ
ピン酸ジメチルが10%〜25%、界面活性剤の添加物
が5%以下の混合比率とすることが望ましいことを試験
結果から確認した。
【0038】
【発明の効果】本発明における請求項1のABS樹脂又
はPS樹脂の溶解方法は、ABS樹脂又はPS樹脂に、
主たる活性成分がグルタル酸ジメチル50%以上を含有
した溶剤を添加し、40℃〜50℃の加温温度下で攪拌
して溶解させるから、ABS樹脂又はPS樹脂は、短時
間に効率良く溶解されてゾル化でき、溶解処理コストの
低減が図れる。
【0039】請求項2のABS樹脂又はPS樹脂の溶解
方法は、溶剤について、グルタル酸ジメチルが50%〜
75%、コハク酸ジメチルが15%〜25%、アジピン
酸ジメチルが10%〜25%の混合比率とし、この溶剤
をABS樹脂又はPS樹脂に添加して40℃〜50℃の
加温温度下で攪拌して溶解させるから、ABS樹脂又は
PS樹脂は、短時間に効率良く溶解されてゾル化でき、
溶解処理コストの低減が図れる。
【0040】請求項3のABS樹脂又はPS樹脂の溶解
方法は、溶剤について、グルタル酸ジメチルが50%〜
65%、コハク酸ジメチルが15%〜25%、アジピン
酸ジメチルが10%〜25%、界面活性剤の添加物が5
%以下の混合比率と、この溶剤をABS樹脂又はPS樹
脂に添加して40℃〜50℃の加温温度下で攪拌して溶
解させるから、ABS樹脂又はPS樹脂は、短時間に効
率良く溶解されてゾル化でき、溶解処理コストの低減が
図れる。また、界面活性剤5%以下を添加することによ
り、溶解したABS樹脂又はPS樹脂と溶剤とを二層に
分離させて分離し易く、溶剤の分離を促進してABS樹
脂等の再生処理時間が短縮できる。
【0041】請求項4のABS樹脂又はPS樹脂の分離
再生方法は、ABS樹脂又はPS樹脂に、主たる活性成
分がグルタル酸ジメチル50%以上を含有した溶剤を添
加し、40℃〜50℃の加温温度下で攪拌溶解してゾル
化し、この溶解したABS樹脂又はPS樹脂の溶解物を
蒸留圧力釜にて加温攪拌して溶剤を蒸発回収し、ABS
樹脂又はPS樹脂を分離再生させるから、ABS樹脂又
はPS樹脂は、短時間に効率良く溶解されてゾル化で
き、溶剤が蒸発回収されてABS樹脂又はPS樹脂だけ
が再生処理され、この処理コストの低減が図れる。
【0042】請求項5のABS樹脂又はPS樹脂の分離
再生方法は、ABS樹脂又はPS樹脂に、グルタル酸ジ
メチルが50%〜75%、コハク酸ジメチルが15%〜
25%、アジピン酸ジメチルが10%〜25%の混合比
率とした溶剤により、40℃〜50℃の加温温度下で攪
拌溶解してゾル化し、この溶解したABS樹脂又はPS
樹脂の溶解物を蒸留圧力釜にて加温攪拌して溶剤を蒸発
回収し、ABS樹脂又はPS樹脂を分離再生させるか
ら、ABS樹脂又はPS樹脂は、短時間に効率良く溶解
されてゾル化するとともに、溶剤が蒸発回収されてAB
S樹脂又はPS樹脂だけが再生処理され、この処理コス
トの低減が図れる。
【0043】請求項6のABS樹脂及びPS樹脂の分離
再生方法は、ABS樹脂又はPS樹脂に、グルタル酸ジ
メチルが50%〜65%、コハク酸ジメチルが15%〜
25%、アジピン酸ジメチルが10%〜25%、界面活
性剤の添加物が5%以下の混合比率とした溶剤により、
40℃〜50℃の加温温度下で攪拌溶解してゾル化し、
この溶融したABS樹脂又はPS樹脂の溶解物を蒸留圧
力釜にて加温攪拌して溶剤を蒸発回収し、ABS樹脂又
はPS樹脂を分離再生させるから、ABS樹脂又はPS
樹脂は、短時間に効率良く溶解されてゾル化するととも
に、溶剤が蒸発回収されてABS樹脂又はPS樹脂だけ
が再生処理され、この処理コストの低減が図れる。ま
た、界面活性剤5%以下を添加することにより、溶解し
たABS樹脂又はPS樹脂と溶剤とを二層に分離させて
蒸発し易く、溶剤の分離を促進してABS樹脂等の再生
処理時間が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、ABS樹脂又は
PS樹脂の溶解方法とその分離再生方法を連続処理する
システム図である。
【図2】溶解工程の回転釜を示す正面図と概要斜視図で
ある。
【図3】分離・再生工程の蒸留圧力釜の断面図である。
【図4】再生ABS樹脂等の加工処理を示すペレタイザ
−の概容図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示し、ABS樹脂又は
PS樹脂の溶解方法と分離再生方法とを分別して処理す
るシステム図である。
【図6】ABS樹脂又はPS樹脂の溶解方法と分離再生
方法のフローシートである。
【符号の説明】
1 ABS樹脂 3 PS樹脂 1´,3´ 溶解物 1″,3″ 溶解物 1A,3A 破断片 5 溶剤 7 回転釜 9 蒸留圧力釜 10 予備加熱タンク 11 筐体 11A 開閉蓋 13 円筒回転槽 13A 攪拌棒 15 回転軸 16,17 二重釜 18 容器 18A 容器内 20 蒸留脱臭装置 30 ペレタイザー 40 押出機 45 高温ストランド 47 低温ストランド 50 チョッパー 55 ペレットタンク 60 計量器 C コンデンサ(冷却機) D ドラム缶 G 臭素ガス F メッシュ・フィルタ M 減速付モータ H 電熱ヒータ P 真空ポンプ P1,P3 ペレット S 加熱蒸気

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ABS樹脂又はPS樹脂に、主たる活性
    成分がグルタル酸ジメチル50%以上を含有した溶剤を
    添加し、40℃〜50℃の加温温度下で攪拌溶解するこ
    とを特徴とするABS樹脂又はPS樹脂の溶解方法。
  2. 【請求項2】 上記溶剤は、グルタル酸ジメチルが50
    %〜75%、コハク酸ジメチルが15%〜25%、アジ
    ピン酸ジメチルが10%〜25%の混合比率としたこと
    を特徴とする請求項1記載のABS樹脂又はPS樹脂の
    溶解方法。
  3. 【請求項3】 上記溶剤は、グルタル酸ジメチルが50
    %〜65%、コハク酸ジメチルが15%〜25%、アジ
    ピン酸ジメチルが10%〜25%、界面活性剤の添加物
    が5%以下の混合比率としたことを特徴とする請求項1
    記載のABS樹脂又はPS樹脂の溶解方法。
  4. 【請求項4】 ABS樹脂又はPS樹脂に、主たる活性
    成分がグルタル酸ジメチル50%以上を含有した溶剤を
    添加し、40℃〜50℃の加温温度下で攪拌溶解させて
    ゾル化し、このゾル化で溶融したABS樹脂又はPS樹
    脂の溶融物を蒸留圧力釜にて加温・加圧のもとに攪拌し
    て溶剤を蒸発回収し、ABS樹脂又はPS樹脂を分離再
    生することを特徴とするABS樹脂及びPS樹脂の分離
    再生方法。
  5. 【請求項5】 上記溶剤は、グルタル酸ジメチル50%
    〜75%、コハク酸ジメチルが15%〜25%、アジピ
    ン酸ジメチルが10%〜25%の混合比率としたことを
    特徴とする請求項4記載のABS樹脂及びPS樹脂の分
    離再生方法。
  6. 【請求項6】 上記溶剤は、グルタル酸ジメチルが50
    %〜65%、コハク酸ジメチルが15%〜25%、アジ
    ピン酸ジメチルが10%〜25%、界面活性剤の添加物
    が5%以下の混合比率としたことを特徴とする請求項4
    記載のABS樹脂又はPS樹脂の分離再生方法。
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