JP2000198876A - プラスチックボトルの処理方法及び処理装置 - Google Patents

プラスチックボトルの処理方法及び処理装置

Info

Publication number
JP2000198876A
JP2000198876A JP35472698A JP35472698A JP2000198876A JP 2000198876 A JP2000198876 A JP 2000198876A JP 35472698 A JP35472698 A JP 35472698A JP 35472698 A JP35472698 A JP 35472698A JP 2000198876 A JP2000198876 A JP 2000198876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plastic bottle
solid
decomposition tank
glycol
crushed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35472698A
Other languages
English (en)
Inventor
Shizuo Kubota
静男 久保田
Atsushi Fujii
淳 藤井
Hiroyuki Miyamoto
博行 宮本
Hiroya Oka
煕哉 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIYASO CHEMICAL KK
Kurimoto Ltd
Wakayama Prefecture
Original Assignee
MIYASO CHEMICAL KK
Kurimoto Ltd
Wakayama Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIYASO CHEMICAL KK, Kurimoto Ltd, Wakayama Prefecture filed Critical MIYASO CHEMICAL KK
Priority to JP35472698A priority Critical patent/JP2000198876A/ja
Publication of JP2000198876A publication Critical patent/JP2000198876A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J11/00Recovery or working-up of waste materials
    • C08J11/04Recovery or working-up of waste materials of polymers
    • C08J11/10Recovery or working-up of waste materials of polymers by chemically breaking down the molecular chains of polymers or breaking of crosslinks, e.g. devulcanisation
    • C08J11/18Recovery or working-up of waste materials of polymers by chemically breaking down the molecular chains of polymers or breaking of crosslinks, e.g. devulcanisation by treatment with organic material
    • C08J11/22Recovery or working-up of waste materials of polymers by chemically breaking down the molecular chains of polymers or breaking of crosslinks, e.g. devulcanisation by treatment with organic material by treatment with organic oxygen-containing compounds
    • C08J11/24Recovery or working-up of waste materials of polymers by chemically breaking down the molecular chains of polymers or breaking of crosslinks, e.g. devulcanisation by treatment with organic material by treatment with organic oxygen-containing compounds containing hydroxyl groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2367/00Characterised by the use of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • C08J2367/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易にかつ安価に、プラスチックボトル中の
ポリエステル系樹脂を分解して分取する方法を提供する
ことにある。 【解決手段】 ポリエステル系樹脂製のプラスチックボ
トルを含むプラスチックボトル群を破砕し、この破砕物
をグリコール中で攪拌して上記ポリエステル系樹脂から
なる破砕物を分解し、分解されたポリエステル分解物を
含む液状物質と分解されなかった破砕物から構成される
固体物質とを、固液分離手段により分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ポリエステル系
樹脂製プラスチックボトルを含むプラスチックボトル群
からポリエステル系樹脂を分解して分取する方法、及
び、それに用いられる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックボトルには、ポリエチレン
テレフタレート(以下、「PET」と略する。)製のボ
トル、塩化ビニル樹脂(以下、「PVC」と略する。)
製のボトル、ポリエチレン(以下、「PE」と略す
る。)製のボトル、ポリプロピレン(以下、「PP」と
略する。)製のボトル等がある。また、これらのプラス
チックボトルには、PVC、PE、PP等の樹脂や紙か
らなるラベルが被覆されている。さらに、ポリスチレン
(以下「PSt」と略する。)等のキャップが使用され
る。
【0003】これらを樹脂別に分別する方法は、まず、
キャップ及びラベルを取り除き、次いで、プラスチック
ボトル本体を分別する。このプラスチックボトル本体の
分別法としては、目視により分別する方法、粉砕したも
のを水との比重差により分別する方法、風力により分別
する方法等が知られてる。また、特開平8−15143
8号公報、U.R.Vaidya,V.M.Nadra
rni,Ind.Eng.Chem.Res.,26
194(1987)、米国特許第3,951,886号
公報、K.S.Rabaiz,D.W.Fowler,
D.R.Paul,Plastics Enginer
ing,47(2),33(1991)等には、PET
製ボトルの粉砕物をグリコールにより分解し、各成分を
回収する方法が知られている。
【0004】PET製ボトルの粉砕物をグリコールによ
り分解する場合、PVC製ボトル等のポリエステル樹脂
以外の樹脂からなるボトルの粉砕物は分解されないこと
から、PVC、PE、PP、PSt等のポリエステル樹
脂以外の樹脂製のボトルをあらかじめ除去する必要があ
る。また、PET製ボトルであっても、本体以外のラベ
ル、キャップがPET以外の樹脂からなる場合は、これ
らをあらかじめ除去する必要がある。さらに、PET製
ボトル本体底部には、この底部を保護するためのPEあ
るいはPP製のベースカップや、ラベルを保護するため
のポリスチレンフィルム等からなる保護カバーが取り付
けられている場合がある。この場合も、これらのベース
カップや保護カバーをあらかじめ除去する必要がある。
さらにまた、グリコール分解を促進させるため、PET
製ボトル本体を細かく粉砕すると共に、ごみ等を除去す
るために水洗及び乾燥することが必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ポリエステル系樹脂以外の樹脂等の除去を人力で行うこ
とは、手間がかかるうえに、正確性に欠ける可能性があ
る。また、特開平4−229210号公報には、PET
製ボトルに含まれるPET以外の樹脂等を機械的に除去
する方法が開示されている。しかし、この方法を採用す
るには、ラベル等の除去、風力分別、洗浄等の多数の工
程を必要とし、設備費やランニングコスト等のコストが
増大する。
【0006】そこで、この発明の課題は、容易にかつ安
価に、プラスチックボトル中のポリエステル系樹脂を分
解して分取する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、このプラスチックボトルの処理方法にかかる発明
は、ポリエステル系樹脂製のプラスチックボトルを含む
プラスチックボトル群を破砕し、この破砕物をグリコー
ル中で攪拌して上記ポリエステル系樹脂からなる破砕物
を分解し、分解されたポリエステル分解物を含む液状物
質と分解されなかった破砕物から構成される固体物質と
を、固液分離手段により分離するものである。
【0008】さらに、上記プラスチックボトル群に、樹
脂製ラベルを被覆したプラスチックボトルを含ませるこ
とができる。
【0009】ポリエステル系樹脂以外の樹脂を前もって
分別することなく破砕するので、各樹脂の混合した破砕
物が得られる。また、この破砕物をグリコール中で攪拌
して分解反応を行うので、ポリエステル系樹脂からなる
破砕物のみが分解し、他の樹脂からなる破砕物は分解さ
れない。ポリエステル系樹脂の分解物(以下、「ポリエ
ステル分解物」と略する。)はグリコールに溶解するた
め、ポリエステル分解物は液状となり、ポリエステル系
樹脂以外の樹脂はグリコールに溶解しないので、これら
の樹脂から構成される破砕物は固体状となる。これらを
固液分離手段により分離することにより、ポリエステル
分解物を回収することができる。
【0010】また、このプラスチックボトルの処理装置
にかかる発明は、分解槽とこの分解槽の排出部側に設け
られた固液分離機からなり、上記分解槽は、グリコール
及びプラスチックボトルの破砕物を導入する導入路、攪
拌装置並びに排出部を有すると共に、その内部を加熱す
る加熱装置を周縁部に有するものであり、上記分解槽に
入れられた破砕物をグリコール中で攪拌し、これを排出
部より排出して固液分離機に送り、液状物質と固体物質
を分離するものである。
【0011】分解槽の排出部に固液分離機を設けたの
で、分解槽で分解されたポリエステル分解物を含む液状
物質と、分解槽で分解されなかったポリエステル系樹脂
以外の樹脂からなる破砕物から構成される固体物質とを
分離することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照して説明する。
【0013】この発明にかかるプラスチックボトルの処
理方法は、まず、ポリエステル系樹脂製のプラスチック
ボトルを含むプラスチックボトル群を破砕して破砕物を
得る。上記ポリエスエル系樹脂としては、ポリエチレン
テレフタレート(PET)があげられる。また、プラス
チックボトルを形成する他の樹脂としては、塩化ビニル
樹脂(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレ
ン(PP)等があげられる。これらのプラスチックボト
ルとしては、リサイクルの面から廃プラスチックボトル
を使用することができる。
【0014】上記プラスチックボトル群は、PET製ボ
トルのみから構成されていてもよく、PET製ボトル
に、PET以外の上記のような樹脂からなるボトルを含
ませたものでもよい。
【0015】また、このプラスチックボトル群には、キ
ャップ、樹脂又は紙製ラベルを被覆したプラスチックボ
トルを含んでいてもよい。さらに、上記プラスチックボ
トル本体の底部に、この底部を保護するための樹脂製の
ベースカップや、ラベルを保護するための樹脂フィルム
からなる保護カバーが取り付けられていてもよい。これ
らのラベルやベースカップ、保護カバーを構成する樹脂
としては、PEやPP等のポリオレフィン樹脂、PE
T、PVC等があげられる。また、キャップを構成する
樹脂としては、PSt等があげられる。これらのラベル
やベースカップ、保護カバーを構成する樹脂がPETの
場合は、次工程で分解され、液状物質として回収され
る。また、PET以外の樹脂等の場合は、次工程で分解
されず固体物質として回収される。このため、これらの
ラベルやベースカップ、キャップ、保護カバーは、破砕
の段階で除去する必要はない。
【0016】上記プラスチックボトル群の粉砕物の大き
さは、次工程の分解反応を効率よく行うために、小さい
程好ましく、具体的には、3〜5mm程度に破砕するの
が好ましい。
【0017】次に、上記の破砕物をグリコールに入れて
攪拌する。この反応によって、破砕物のうちPETから
なる破砕物が分解され、ポリエステル分解物、すなわ
ち、小分子量のポリエステル又はエステル化合物が得ら
れる。
【0018】このときの温度は、ポリエステル系樹脂が
グリコールによりエステル交換反応を生じる程度の温度
がよく、グリコールの種類によって異なるが、210〜
300℃が好ましい。
【0019】上記グリコールとしては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネ
オペンチルグリコール、2−メチル−1,3−プロパン
ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、3−
メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、オクチレングリコール、ノナメチレングリコ
ール、水素化ビスフェノールA、ビスフェノールA プ
ロピレンオキシド付加物等があげられる。これらは、単
独で使用しても、複数種を混合して使用してもよい。
【0020】また、上記グリコールの上記破砕物に対す
る使用量は、破砕物1重量部に対し、0.5〜3重量部
がよく、1〜2重量部が好ましい。0.5重量部未満だ
と、エステル交換反応が十分に行うことができない場合
が生ずる。また、3重量部を越えてもよいが、再利用効
率の面からは好ましくない。
【0021】さらに、上記グリコールは、使用の全量を
一括に反応に供与してもよく、また、反応の進行に合わ
せて徐々に加えていってもよい。また、上記反応は、空
気雰囲気下であってもよいが、反応中で酸化を抑制した
い場合は、窒素雰囲気下等にするのが好ましい。
【0022】反応時間は、グリコールの種類によるが、
1〜10時間である。
【0023】反応終了後、上記ポリエステル分解物はグ
リコールに溶解し、液状物質を形成する。また、PET
以外の樹脂からなる破砕物は分解しないので、そのまま
固体物質を形成する。これらの混合物は、各種の固液分
離手段によって分離される。
【0024】このようにして分離された液状物質(ポリ
エステル分解物)に二塩基酸を加えて重合すれば、ポリ
エステル樹脂が得られ、再利用することができる。特
に、この二塩基酸としてマレイン酸、無水マレイン酸、
フマル酸等の不飽和二塩基酸を用いれば、不飽和ポリエ
ステルが得られる。これにスチレン等のビニルモノマー
を加えて溶解することにより、液状不飽和ポリエステル
樹脂として再利用することができる。
【0025】次に、上記のプラスチックボトルの処理装
置について説明する。
【0026】このプラスチックボトルの処理装置は、分
解槽1と固液分離機2からなる。この分解槽1は、分解
槽本体11、その分解槽本体11にグリコールを導入す
るグリコール導入路12、プラスチックボトル破砕物を
導入する破砕物導入路13、攪拌装置14、圧抜き弁1
5を有する。また、分解槽本体11の周縁部に、分解槽
1内部を加熱する加熱装置16を有する。さらに、分解
槽本体11の排出部17(図2参照)の下部には、排出
機18が設けられる。
【0027】上記破砕物導入路13は、破砕機によって
破砕されたプラスチックボトルの破砕物を受け入れる受
器21とこの受器21に受け入れた破砕物を分解槽本体
11に導入するための供給機22から構成される。
【0028】上記攪拌装置14は、図2に示すように、
モータ23、減速機24、攪拌棒25a、25b及びベ
アリングシール26から構成される。上記モータ23の
動力は、減速機24によって減速されながら、2つの攪
拌棒25a、25bに伝達され、これらを回転させる。
攪拌棒25a、25bは、それぞれ軸シール26を介し
て分解槽本体11内に挿入される。上記攪拌棒25a、
25bの攪拌羽根は、特に限定されるものではないが、
図2に示すように、一方の攪拌棒に、分解槽1内の内容
物を上方に押し上げるような攪拌羽根を取り付けると共
に、他方の攪拌棒に、上記内容物を下方に押し下げるよ
うな攪拌羽根を取り付けることにより、分解槽1内の内
容物を効率よく強制攪拌することができる。
【0029】上記加熱装置16は、外部で所定温度に熱
したオイル等の熱媒を分解槽本体11の周縁部に設けた
ジャケットに通して、分解槽1内部を加熱する装置であ
る。
【0030】上記排出機18は、分解槽本体11の排出
部17から排出された分解槽1内の内容物を上記固液分
離機2に強制的に送るための装置であり、図1及び図2
に示すように、2軸押出機を用いることができる。この
排出機18は、分解槽本体11の排出部17から排出さ
れた上記内容物を上記固液分離機2に送ることができれ
ば特に限定されるものではなく、また、分解槽1から出
てくる内容物の流動性が良好の場合は、排出機18を設
けず、分解槽本体11の排出部17の下部に直接、固液
分離機2を設けてもよい。
【0031】上記固液分離機2は、分解槽1の排出部1
7側に設けられる。具体的には、分解槽本体11の排出
部17に設けられた排出機18の出口部の下部、又は、
分解槽本体11の排出部17の下部に設けられる。この
固液分離機2は、金網状のコンベアからなり、分解槽1
から排出される内容物のうち上記液状物質を金網の目を
通して下方に落下させ、液状物質用受器27で回収す
る。また、分解槽1から排出される内容物のうち上記固
体物質は、金網状コンベア上に乗り、固体物質用受器2
8に搬送される。この固液分離機2は、液状物質と固体
物質とを分別できるものであれば、上記のものに限られ
ない。
【0032】破砕物導入路13により上記破砕物を分解
槽1に入れ、これをグリコール導入路12より入れられ
たグリコール中で攪拌することによって、上記の通り、
ポリエステル系樹脂からなる破砕物が分解され、液状物
質と固体物質が形成される。これらは、分解槽1の排出
部17より排出され、固液分離機2に送られる。ここ
で、液状物質と固体物質を分離し、それぞれ別途に回収
される。
【0033】
【実施例】キャップ、ラベル、保護カバー、ベースカッ
プをあらかじめ取り除かないPETボトル、PPボト
ル、PEボトル及びPVCボトルを用いて下記の処理を
行った。
【0034】PETボトル94kg、PPボトル3k
g、PEボトル2kg、PVCボトル1kgの合計10
0kgの廃ボトルを、破砕機(M35−500型、
(株)タナカ社製)により、3〜5mm角に破砕すると
共に、洗浄・脱水を行った。
【0035】図1及び図2に示す分解槽1内にグリコー
ル導入路12から、プロピレングリコール100kgを
入れた後、上記破砕物全量を破砕物導入路13から入れ
た。
【0036】次いで、分解槽1を密閉し、分解槽1内の
空気を窒素ガスに置換した後、分解槽1の内容物を攪拌
装置14により攪拌すると共に、加熱装置16のジャケ
ットに加熱した熱媒(オイル)を供給して、分解槽1内
部の温度を徐々に上昇させ、1時間後に250℃とし
た。そして、攪拌を続けながら、温度を1時間保持した
後、冷却した熱媒を供給することにより、30分後に1
50℃とした。なお、加熱によって分解反応が生じ、分
解槽1内の圧力が3〜5kgf/cm2 に上昇した。
【0037】そして、圧抜き弁15を開くことにより圧
力を開放した後、排出機18を運転して、内容物を固液
分離機2に送り出し、液状物質と固体物質に分離した。
【0038】得られた液状物質を分析したところ、PE
Tは、ほぼ全量がテレフタル酸ポリオールに分解されて
いた。また、PE、PP、PVCは、固体のままであ
り、熱の影響により、互いに絡みあい、塊状の固体物質
として回収された。さらに、PET以外の樹脂からなる
キャップ、ラベル、保護カバー、ベースカップ等も塊状
の固体物質として回収された。
【0039】
【発明の効果】この発明によれば、廃プラスチックボト
ルから、PETボトルを選別する作業、PETボトルか
らPET以外の樹脂を除去する作業を省略することがで
き、容易にかつ安価で、廃プラスチックボトルに含まれ
るPETのみを分解することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるプラスチックボトル処理装置
の例を示す正面図
【図2】図1のA−A断面図
【符号の説明】
1 分解槽 2 固液分離機 11 分解槽本体 12 グリコール導入路 13 破砕物導入路 14 攪拌装置 15 圧抜き弁 16 加熱装置 17 排出部 21 受器 22 供給機 23 モータ 24 減速機 25a、25b 攪拌棒 26 軸シール 27 液体物質用受器 28 固体物質用受器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 静男 和歌山県伊都郡かつらぎ町東渋田543番地 の1 (72)発明者 藤井 淳 大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会 社栗本鐵工所内 (72)発明者 宮本 博行 和歌山県田辺市湊416番地 宮惣ケミカル 株式会社内 (72)発明者 岡 煕哉 和歌山県田辺市湊416番地 宮惣ケミカル 株式会社内 Fターム(参考) 4F301 AA13 AA14 AA17 AA25 CA09 CA23 CA32 CA43 CA53 CA63

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル系樹脂製のプラスチックボ
    トルを含むプラスチックボトル群を破砕し、この破砕物
    をグリコール中で攪拌して上記ポリエステル系樹脂から
    なる破砕物を分解し、分解されたポリエステル分解物を
    含む液状物質と分解されなかった破砕物から構成される
    固体物質とを、固液分離手段により分離する、プラスチ
    ックボトルの処理方法。
  2. 【請求項2】上記プラスチックボトル群は、樹脂又は紙
    製ラベルを被覆したプラスチックボトルを含む請求項1
    に記載のプラスチックボトルの処理方法。
  3. 【請求項3】 分解槽とこの分解槽の排出部側に設けら
    れた固液分離機からなり、上記分解槽は、グリコール及
    びプラスチックボトルの破砕物を導入する導入路、攪拌
    装置並びに排出部を有すると共に、その内部を加熱する
    加熱装置を周縁部に有するものであり、 上記分解槽に入れられた破砕物をグリコール中で攪拌
    し、これを排出部より排出して固液分離機に送り、液状
    物質と固体物質を分離するプラスチックボトルの処理装
    置。
JP35472698A 1998-10-30 1998-12-14 プラスチックボトルの処理方法及び処理装置 Pending JP2000198876A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35472698A JP2000198876A (ja) 1998-10-30 1998-12-14 プラスチックボトルの処理方法及び処理装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31073998 1998-10-30
JP10-310739 1998-10-30
JP35472698A JP2000198876A (ja) 1998-10-30 1998-12-14 プラスチックボトルの処理方法及び処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000198876A true JP2000198876A (ja) 2000-07-18

Family

ID=26566438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35472698A Pending JP2000198876A (ja) 1998-10-30 1998-12-14 プラスチックボトルの処理方法及び処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000198876A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004044042A1 (ja) * 2002-11-12 2004-05-27 Masao Umemoto 廃材の回収方法、廃材の回収装置、減溶又は軟化液、廃材の回収システム、リサイクル方法及び廃材の分別回収方法
US7202283B2 (en) 2001-11-16 2007-04-10 Hitachi Chemical Co., Ltd. Method for dissolving saturated polyester solution for decomposing saturated polyester and method for decomposition using the same
WO2016123558A1 (en) 2015-01-30 2016-08-04 Resinate Materials Group, Inc. Integrated process for treating recycled streams of pet and ptt
US9580546B2 (en) 2014-10-29 2017-02-28 Resinate Materials Group, Inc. Polymeric plasticizer compositions
US9850400B2 (en) 2014-08-20 2017-12-26 Resinate Materials Group, Inc. Digestion of keratin
US9890243B2 (en) 2014-10-29 2018-02-13 Resinate Materials Group, Inc. Polymeric plasticizer compositions
US9896540B2 (en) 2014-08-20 2018-02-20 Resinate Materials Group, Inc. Polyester polyols from recycled polymers and waste streams
US9951171B2 (en) 2014-08-20 2018-04-24 Resinate Materials Group, Inc. Polyester polyols from recycled polymers and waste streams

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7202283B2 (en) 2001-11-16 2007-04-10 Hitachi Chemical Co., Ltd. Method for dissolving saturated polyester solution for decomposing saturated polyester and method for decomposition using the same
WO2004044042A1 (ja) * 2002-11-12 2004-05-27 Masao Umemoto 廃材の回収方法、廃材の回収装置、減溶又は軟化液、廃材の回収システム、リサイクル方法及び廃材の分別回収方法
US9850400B2 (en) 2014-08-20 2017-12-26 Resinate Materials Group, Inc. Digestion of keratin
US10030099B2 (en) 2014-08-20 2018-07-24 Resinate Materials Group, Inc. Digestion of keratin
US9951171B2 (en) 2014-08-20 2018-04-24 Resinate Materials Group, Inc. Polyester polyols from recycled polymers and waste streams
US9896540B2 (en) 2014-08-20 2018-02-20 Resinate Materials Group, Inc. Polyester polyols from recycled polymers and waste streams
US9580546B2 (en) 2014-10-29 2017-02-28 Resinate Materials Group, Inc. Polymeric plasticizer compositions
US9890243B2 (en) 2014-10-29 2018-02-13 Resinate Materials Group, Inc. Polymeric plasticizer compositions
US9884938B2 (en) 2014-10-29 2018-02-06 Resinate Materials Group, Inc. Polymeric plasticizer compositions
US20160229980A1 (en) * 2015-01-30 2016-08-11 Resinate Materials Group, Inc. Integrated process for treating recycled streams of pet and ptt
US9752005B2 (en) 2015-01-30 2017-09-05 Resinate Materials Group, Inc. Integrated process for treating recycled streams of PET and PTT
US9714334B2 (en) 2015-01-30 2017-07-25 Resinate Materials Group, Inc. Integrated process for treating recycled PET and PTT materials
US20160229981A1 (en) * 2015-01-30 2016-08-11 Resinate Materials Group, Inc. Integrated process for treating recycled streams of pet and ptt
US20160229982A1 (en) * 2015-01-30 2016-08-11 Resinate Materials Group, Inc. Integrated process for treating recycled pet and ptt materials
WO2016123558A1 (en) 2015-01-30 2016-08-04 Resinate Materials Group, Inc. Integrated process for treating recycled streams of pet and ptt
US10119006B2 (en) 2015-01-30 2018-11-06 Resinate Materials Group, Inc. Integrated process for treating recycled streams of PET and PTT
US10280277B2 (en) 2015-01-30 2019-05-07 Resinate Materials Group, Inc. Integrated process for treating recycled streams of PET and PTT
US10308785B2 (en) 2015-01-30 2019-06-04 Resinate Materials Group, Inc. Integrated process for treating recycled streams of PET and PTT

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU777435B2 (en) Process for preparing food contact grade polyethylene terephthalate resin from waste pet containers
JP2588062B2 (ja) プラスチック成形品廃棄物の再生処理方法ならびにその装置
US8505561B2 (en) Apparatus for cleaning bulk material
JPH08225635A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂廃棄物の再利用法および再利用装置
JP2000198876A (ja) プラスチックボトルの処理方法及び処理装置
WO2020058679A1 (en) Plastic recycling process
US6881303B2 (en) Method and system for pyrolyzing plastic and pyrolysate product
JP2004511597A (ja) ポリスチレン再生方法
JP2001300938A (ja) ペットボトル再生処理方法およびペットボトル再生処理設備
JP2005111736A (ja) プラスチック廃棄物の分別洗浄装置
JPH07108532A (ja) 塗膜付合成樹脂廃材の再生処理方法
JP2003119316A (ja) Petボトルのリサイクル方法
JPS5991028A (ja) 磁気テ−プ屑からの原料回収方法および装置
KR20000072851A (ko) Pet 공병으로부터 pet의 회수재생방법
JPH1099819A (ja) 廃プラスチック処理分別装置
JP2006272103A (ja) 生ごみの前処理方法および装置
JP2002317071A (ja) ハイブリッド型プラスチックリサイクル方法
JP2001160243A (ja) 廃光記録媒体の処理方法
JPH093239A (ja) スチレン系合成樹脂廃棄物の処理及び再資源化方法
JP3904443B2 (ja) 使用済みペットボトルの粉砕物からポリエチレンテレフタレートを分離する方法
JP3580773B2 (ja) 包装材付き生ゴミの処理方法
JP4065657B2 (ja) ポリエチレンテレフタレート樹脂廃棄物からの有効成分回収方法
JP4100662B2 (ja) 廃棄物処理システムとその方法
JPH0584746A (ja) ポリプロピレン樹脂成型品の塗膜剥離分離回収法
JPS62164505A (ja) 材料分離装置