JP2003119316A - Petボトルのリサイクル方法 - Google Patents

Petボトルのリサイクル方法

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JP2003119316A
JP2003119316A JP2001317562A JP2001317562A JP2003119316A JP 2003119316 A JP2003119316 A JP 2003119316A JP 2001317562 A JP2001317562 A JP 2001317562A JP 2001317562 A JP2001317562 A JP 2001317562A JP 2003119316 A JP2003119316 A JP 2003119316A
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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済みのPETボトルから、再度PETボ
トル用に使用可能なPETポリマーを得ることができるリ
サイクルプロセスを提供する。 【解決手段】 使用済みPETボトルをEGでの解重合
反応、MeOHでのエステル交換反応でDMTを回収
し、その回収DMTから加水分解法でテレフタル酸を
得、そのテレフタル酸を使用して再びPETボトルとし
て使用されうるPETポリマーを生産する一貫プロセ
ス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)を主成分として含有しさらにそれ
とは異なる成分を含有する樹脂ボトル廃棄物を粉砕、洗
浄、異物除去などの前処理を施した後に化学的な反応処
理を加え、有効成分としての高純度のテレフタル酸ジメ
チルを回収し、化学反応によってテレフタル酸を得、さ
らにPETボトル用のPETポリマーを得る方法、すな
わち、回収した使用済みのPETボトルから再びPET
ボトル用のポリマーを得る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアルキレンテレフタレートは、その
化学的安定性が優れていることから、繊維、フィルム、
樹脂などの生活関連資材、飲料水、炭酸飲料用ボトルな
どの食品分野などに大量に生産・使用されている。しか
しながら、生産量、使用量の増大に伴って大量に発生す
る、繊維、フィルム、樹脂製品の廃棄物、規格外品のP
ETの処理は現在大きな社会問題になりつつあり、マテ
リアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサ
イクルなどに関して、そのリサイクル方法について各種
提案がなされている。一方、特にその廃棄物のなかで
も、その嵩高さからPETボトルの処理は一層深刻にな
りつつある。にもかかわらず、そのリサイクル方法とし
ては、マテリアルリサイクルとして、回収された使用済
みのPETボトルを再び溶融して繊維化する程度のリサ
イクルしか実施されておらす、単に溶融成型する場合に
はその物性の低下により再びPETボトルとして使用す
ることは不可能である。
【0003】また、PETボトルを洗浄し、再び充填す
るリフィール方法においては、回収費用の負担先や安全
性、衛生性の観点、再使用回数に限度があること、結局
廃棄されることになるなど、恒久的な対策とはなり得な
い。また、PETボトル屑には、ラベル、シュリンクフ
ィルム、ベースカップ、キャップなどの異物樹脂、ポリ
塩化ビニルやポリオレフィン系樹脂などの異プラスチッ
ク類、キャップ由来のアルミ、接着剤、顔料、染料など
が混入することがある。分別回収されたPETボトルベ
ールにも異物材料の混入は避け難いものであり、水やメ
タノールやエチレングリコールなどの溶媒を用いてPE
Tポリマーを構成するモノマーに分解して再利用するケ
ミカルリサイクルにおいても、異物材料は加熱操作、反
応操作の過程で各種分解ガス(例えば塩化水素ガスな
ど)を発生し、あるいは回収装置内で溶融、固化して、
機器類を損傷したり、化学反応で回収したモノマー(D
MT)の品質を著しく低下させる場合がある。上記ケミ
カルリサイクルの例としては、特開平11−21374
号公報記載のアルカリ化合物の存在下にポリエステル廃
棄物を加水分解してテレフタル酸を得る方法、米国特許
第5952520号明細書記載のメタノール中での気相
メタノール分解によりテレフタル酸ジメチルとエチレン
グリコールを得る方法などがある。しかし、これらは、
いずれも200℃以上の高温の反応条件を必要とするた
め、190℃から分解が開始し、その分解物が最終製品
の品質悪化を起こすポリ塩化ビニルなどのポリエステル
とは異プラスチック類の混入に対する許容度が非常に低
いという問題点がある。
【0004】さらに、特開2000−169623号公
報では、ポリエチレンテレフタレート廃棄物をエチレン
グリコールで分解し、回収したBHETを薄膜蒸発装置
により精製した後にBHETを溶融重縮合させてポリエ
チレンテレフタレートポリマーを得るプロセスが提案さ
れているが、この場合も200℃以上の熱履歴を課す工
程があり、ポリ塩化ビニルなどの熱分解する異プラスチ
ック類の混入許容度は低い。すなわち、ケミカルリサイ
クルにおいてもマテリアルリサイクルよりは不純物混入
の許容度は高いものの、前処理工程においてほとんど完
全に不純物を除去する必要がある。また、ボトル用PE
Tポリマーは、DMTあるいはTAを出発原料としてE
Gとのエステル交換反応あるいはエステル化反応でオリ
ゴマーを得、引続き重縮合反応で得ることが、ごく一般
的に知られている。しかしながら、その原料DMTある
いはTAは、十分に不純物の少ない高度に精製されたも
のでなければ、得られたPETポリマーはPETボトル
用としては使用することはできない。このような種々制
約がある状況のために、使用済みのPETボトルをケミ
カルリサイクル法によって有効成分を回収し、再びPE
Tボトル用に使用できるPETポリマーを得る方法はこ
れまでに例がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、不純
物の混入に対しても汚染させることなく高純度のモノマ
ー(DMT)を得ることができ、さらにその高純度DM
TからPETボトル用に適したPETポリマーを効率的
に生産できるプロセスを提案することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)を主成分として含有しさ
らにそれとは異なる成分を含有する樹脂ボトル廃棄物か
ら有効成分としての高純度のテレフタル酸ジメチル(D
MT)を回収し、化学反応によってテレフタル酸(T
A)を得、さらにPETボトル用のPETポリマーを得
る方法は、該樹脂ボトル廃棄物を以下の工程(1)〜
(23)に順次供することを特徴とするものである。 (1)分別収集・回収されたPETボトル梱包ベールを
解梱包する工程 (2)解梱包したPETボトルを2〜30mm角のフレ
ーク状にする粉砕工程 (3)フレーク状のPETボトル片からポリエチレン
(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(P
VC)などからなるラベル薄膜フィルムのPETと異な
る成分ポリマーを風力選別により分離する工程 (4)PETボトル片の内外の異物および/またはPE
Tボトル内の中身残渣を水により洗浄することと水より
も比重の小さいPE、PPなどの異成分プラスチックを
分離することを兼ねたデカンター工程 (5)回収PETフレークスをフレークス保管槽へ送る
空送工程 (6)回収PETフレークスをPET解重合触媒を含む
EG中に投入して175℃〜190℃の温度、0.1〜
0.5MPaの圧力下において処理し、ビス−β−ヒド
ロキシエチルテレフタレート(BHET)を得るPET
解重合工程 (7)EGに溶解しない成分の固液分離工程 (8)液中の粗BHET中のEG成分を蒸留留去する濃
縮工程 (9)濃縮した粗BHETをエステル交換触媒とMeO
H中でエステル交換反応させ粗DMTとEGを得る工程 (10)冷却し、DMTケークとEG/MeOH混合液
を固液分離する工程 (11)DMTケークからMeOH留出させDMTを精
製する蒸留工程 (12)回収精製DMTを溶融状態で保管し、送液する
工程 (13)回収精製DMTに対して重量比で1:1〜1:
4でH2Oを投入し170〜190℃で混合溶融保持す
る工程 (14)混合溶融保持していたDMTとH2Oを送液
し、230〜250℃で加水分解反応する工程 (15)生成したTAとH2Oスラリーを冷却する工程 (16)冷却したTAのH2OスラリーにEGをライン
混合し、TAのH2Oを含有したEGスラリーとする工
程 (17)TAのH2O/EGスラリーから遠心分離でT
Aケークを得る工程(18)TAケークとEGからTA
/EGのモル比で1:1〜1:3の比率でスラリーを調
製する工程 (19)TAとEGをエステル化反応させPETオリゴ
マーを得る工程 (20)PETオリゴマーに重縮合触媒を添加し、10
Torr〜30Torrの弱真空下、260℃〜280℃で溶融
重縮合反応してEGを留去し、重合度を上げる初期溶融重
合工程 (21)さらに、0.5Torr〜5Torrの高真空度下、2
70℃〜290℃で溶融重縮合反応してEGを留去しさら
に重合度を上げる後期溶融重合工程 (22)ボトル用として好適なPETを得るために、重
合度を調節する固相重合工程 (23)保管工程
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)を主成分として含有しさらにそれとは
異なる成分を含有する樹脂ボトル廃棄物を粉砕、洗浄、
異物除去などの前処理を施した後に化学的な反応処理を
加え、有効成分としての高純度のテレフタル酸ジメチル
を回収し、化学反応によってテレフタル酸を得、さらに
PETボトル用のPETポリマーを得る方法、すなわ
ち、回収した使用済みのPETボトルから再びPETボ
トル用のポリマーを得る方法である。
【0008】以下、工程別に、本発明を説明する。ここ
で、工程(1)〜工程(5)までの、化学反応を伴う工
程以前の工程を前処理工程と呼ぶ。この前処理工程にお
いて、分別収集・回収されたPETボトル梱包ベールを
解梱包し、次いで上記回収PETボトルを2〜30mm
角に粉砕することが好ましい。粉砕径は、より好ましく
は2〜20mmである。この操作により、解重合反応性
が向上し、PETボトル屑の処理能力が向上する。この
効果は、ペットボトルの強度アップおよび寸法安定性の
ために、結晶化処理、白化させた部分の肉厚である箇所
について特に有効である。粉砕物には、ポリエステル樹
脂に不純物として含まれるキャップまたはラベルの材質
であるポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
ポリ塩化ビニルなどのポリエステルとは異なる異プラス
チック類が混入する場合が多い。本発明では、上記異プ
ラスチック類の混入に対して、後の反応工程で分解して
回収モノマーの純度を低下させることの無いような反応
条件を選択しているものの、該異プラスチック類は反応
機に付着する、フィルターの目詰まりを引き起こすなど
のハンドリング上好ましくない影響を及ぼす可能性があ
るため、前処理工程において該異プラスチック類を除去
し、反応工程への混入を極力抑制することが反応を円滑
に進める上で重要となる。ただし、マテリアルリサイク
ルを実施する場合のように上記異プラスチック類を完全
に除去するための多岐にわたる工程は必要とせず、必要
最小限の工程しか必要としない。
【0009】上記粉砕物からポリエステルとは異なる、
ラベルなどに使用している薄膜フィルム(ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなど)を除去する
ために、まず風力選別によりラベルを除去する。この際
にあまり風量が大きいと有効成分であるポリエステル樹
脂を同伴して除去することになってしまうため、風量を
適当に調節する必要がある。この風力選別により、ポリ
プロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルを主成分と
するラベルはほぼ完全に除去することができる。
【0010】次いで、風力選別では除去不可能なキャッ
プを除去するために、上記粉砕物をデカンターに掛け、
水よりも比重の軽いポリプロピレン、ポリエチレンなど
の異プラスチック類を遠心分離法により除去して回収フ
レークスを得る。上記デカンターは、ポリエステル樹脂
に残留した食用などに由来する不純物(醤油、清涼飲料
など)を水洗する設備も兼ねているため、樹脂内に内容
物が残留していても全く問題が無い。遠心分離により分
離された洗浄水は、再度デカンターへとリサイクルさ
れ、一部はパージして排水処理にかけられる。
【0011】デカンターから排出された回収フレークス
は、空気輸送によって、フレークス保管槽を経由し、反
応工程の反応機へと輸送される。先の粉砕工程において
粉砕後の大きさが30〜150mmと比較的大きなもの
に規定した場合、この空気輸送工程での輸送効率悪化、
ロータリーバルブへの閉塞などの問題点が生じるため、
本発明のように2〜30mm程度に粉砕することが有効
である。また、空気輸送前の回収フレークスは、先のデ
カンターによる遠心分離の際に使用した水分が回収フレ
ークスの重量を基準として約0.5%残留している。こ
れらの水分は、解重合工程での反応速度に悪影響を及ぼ
すことがあるが、空気輸送中に乾燥されるため最終的に
は回収フレークスの重量を基準として0.1%以下にま
で水分含有率が低下するので反応進行上問題は無い。
【0012】以上の前処理工程で大部分のポリエステル
以外の成分を除去することが可能であるが、マテリアル
リサイクルを実施する場合、よりも大幅に少ない工程で
前処理工程が完了する。これは、仮に不純物が残留して
いたとしても、次の反応工程で物理的・化学的な分離方
法により該不純物を分離することが可能であるためであ
る。なお、マテリアルリサイクルでは着色ボトルは不純
物となり、選別機によって除去されなければならない
が、本発明の方法では着色ボトルに含まれる顔料も後の
反応工程で除去可能であるため、前処理工程での除去は
不要である。
【0013】次に、工程(6)において用いられる解重
合触媒は、炭酸ナトリウム、Naのカルボン酸塩、酢酸マ
ンガン、および酢酸亜鉛からなる群から選ばれた少なく
とも1種の金属化合物を含み、かつその添加量は工程
(6)に供されるPETフレークスの重量の0.1〜1
0重量%とすることが好ましい。また、この工程(6)
で用いられるEGの量を工程(6)に供されるPETフ
レークスの重量の0.5〜20重量倍とすることするこ
とが好ましい。反応条件としては、175℃〜190℃
の温度、0.1〜0.5MPaの圧力下での反応が好ま
しい。これにより、ビス−β−ヒドロキシエチルテレフ
タレート(BHET)が得られる。また、工程(7)に
おいては、EGに溶解しない不純物を固液分離する。工
程(8)においては、液中の粗BHET中のEG成分を
蒸留留去する。この工程では、蒸留・濃縮操作を1.3
3kPa〜0.133MPaの圧力下において行うこと
が好ましい。
【0014】工程(9)において用いられるエステル交
換反応触媒は、炭酸ナトリウム、Naのカルボン酸塩、酢
酸マンガン、酢酸亜鉛からなる群から選ばれた少なくと
も1種の金属化合物を含み、かつその添加量は工程
(6)に供されるPETフレークスの重量の0.1〜1
0重量%とすることが好ましい。また、この工程(9)
で用いられるMeOHの量を工程(6)に供されるPETフ
レークスの重量の0.5〜20重量倍とすることするこ
とが好ましく、65〜85℃、0.1〜0.3MPaの
圧力下の反応が好ましい。
【0015】工程(10)では、得られる粗DMTとE
GおよびMeOHの混合液を冷却し、DMTケークとE
G/MeOH混合液を、固液分離する。工程(11)で
は、得られるDMTケークから、MeOHを留出させD
MTを精製する。工程(12)では、回収された精製D
MTを溶融状態で保管し、送液する。
【0016】工程(13)において、回収精製されたD
MTに対して重量比で1:1〜1:4でH2Oを投入
し、工程(14)の加水分解工程に供することが好まし
い。また、工程(13)は、170℃〜190℃で混合
溶融保持すことが好ましい。工程(14)において、供
されたDMTとH2Oを、230〜250℃、約4MPaの
条件下で加水分解反応することが好ましい。工程(1
5)で、生成したTAとH2Oスラリーを冷却する。工
程(16)で、冷却したTAのH2Oスラリーにライン
混合するEG量はH2O対比25〜75重量倍であることが
好ましく、この工程によってTAのH2Oスラリーから
TAのEGスラリーに置き換えることができる。工程
(17)では、TAのH2O/EGスラリーから遠心分
離でTAケークを得る。
【0017】工程(18)において、TAケークとEG
からTA:EGのモル比で1:1〜1:3の比率でスラ
リーを調製することが好ましい。工程(19)におい
て、TAとEGをエステル化反応させPETオリゴマー
を得る際、エステル化温度を260℃〜270℃とする
ことが好ましい。工程(20)において、PETオリゴ
マーに使用される重縮合触媒は酸化ゲルマニウム、三酸
化アンチモン、トリメリット酸チタンに代表されるG
e、Sb、Ti触媒からなる群から選ばれる触媒で、工
程(19)に供給されるTA重量の0.002重量%〜
0.1重量%とすることが好ましい。また、反応条件
は、10Torr〜30Torrの弱真空下、260℃〜280
℃とすることが好ましい。
【0018】工程(21)において、反応条件は、0.
5Torr〜5Torrの高真空度下、270℃〜290℃とす
ることが好ましい。工程(22)において、重合度を調
節し、環状オリゴマーを除去する固相重合反応は、N2
気流下あるいは真空下どちらで行ってもよい。工程(2
3)では、得られる固相重合されたPETを保管する。
【0019】本発明のPETボトルのリサイクル方法の
一態様を示す図1を用いて、本発明をさらに具体的に説
明する。工程(1)〜工程(5)の前処理工程(図1に
は示されていない。)により処理された回収PETボト
ルフレークスを供給源11から、また解重合触媒を供給
槽10から、さらにEGを供給ライン10aから、解重
合槽1に同時に仕込み、この解重合槽1中でPETフレ
ークスを解重合する。解重合処理された混合物は、固液
分離装置2に送られる。解重合槽1中で溶解しない成分
は、固液分離装置2中において分離され、固形物として
系外に取り除かれる。なお、この固形物は、さらに洗浄
槽3中において、EGによって洗浄され、固形物表面の
付着物は、必要により解重合槽1に循環される。また、
固形物そのものは、固形物槽16bへ分離除去される。
ここで、解重合槽1の滞留時間は1〜10時間、内温は
175〜190℃とすればよい。
【0020】次いで、解重合反応が終了した解重合反応
物を、蒸留・濃縮槽4に送り、仕込み重量比でEGと解
重合反応物との比が0.5〜2となるようにEGを蒸留
・留去する。留去されたEGは、解重合槽1に循環供給
することができる。次いで、濃縮した解重合反応物液を
エステル交換反応槽5に供給し、これにエステル交換反
応触媒をその供給源13から、またMeOHをその供給
源12から供給することによって、解重合反応物液をD
MTとEGに転換する。このときの、エステル交換反応
槽内温は、65〜85℃、0.1〜0.3MPaの内圧
で滞留時間を0.5〜5時間処理することが好ましい。
生成したDMTとEGとの混合物を、過剰のMeOHと
ともに冷却し、これを固液分離装置6に供給し、DMT
のケークとEGおよびMeOHの混合液とに分離する。
【0021】ここで、分離されたDMTのケークは、母
液としてMeOHを含液しているので、再度MeOHで
スラリー化して再度固液分離する。さらに、このDMT
のケークを、DMT蒸留塔7に供給し、精製したDMT
をDMT回収槽14に回収する。この蒸留塔7の塔底の
残液は、その一部をライン7aを通して解重合槽1に戻
し、残りを系外18に廃棄する。一方、固液分離装置6
において分離されたEGとMeOHの混合液をMeOH
蒸留塔9およびEG蒸留塔8に供給して、MeOHおよ
びEGを留去する。この留去MeOHは、エステル交換
反応槽5に供給するMeOHの一部として使用すること
ができる。さらに、MeOH蒸留塔9塔底の残液をEG
蒸留塔8に供給し、EGを留去する。留去したEGの一
部は、ライン10aを介して解重合槽1に供給するEG
として使用し、残ったEGは回収して系外15に取り出
す。なお、EG蒸留塔8の残液の一部は、解重合槽1に
戻し、残りは廃棄物として系外17に抜出す。
【0022】引き続いて、DMTを加水分解反応してT
Aを得る工程を図1で説明する。精製され回収DMT槽
14に蓄えられたDMTは、溶融状態のまま、H2O供
給ラインにあるH2Oヒーター26で加熱されたH2Oと
もに混合槽19へ送液される。混合槽19内のDMT:
2O重量比は1:1〜1:4の範囲にあることが好ま
しい。
【0023】次いで、混合槽19からDMTとH2Oの
混合液が第1加水分解反応槽20へ供給される。第1加
水分解反応槽20での反応温度は230〜250℃であ
ることが好ましく、反応圧力は約30〜40Kg/cm2(ゲ
ージ圧)であり、反応槽上部から加水分解反応で生成す
るMeOHと過剰のH2Oを所定反応分留去する際に、
反応温度を保持する場合に第1加水分解反応槽20にかか
る圧力となる。滞留時間は、1〜5時間であることが好
ましい。
【0024】次いで、第1加水分解反応槽20で生成し
たTAと残留H2Oおよび未反応DMT、さらにDMT
とTAの中間体MMT(テレフタル酸モノメチル)の混
合物H2Oスラリーを第2加水分解反応槽21に供給す
る。第2加水分解反応槽21での反応条件も第1加水分
解反応槽20と同様である。ただし、通常は第2加水分
解反応槽はDMTからTAへの加水分解反応が90%以
上進んだ状態からほぼ100%に近い反応転化率を達成
するために設ける。
【0025】次に、第2加水分解反応槽21で得られた
高温のTA/H2Oスラリーを冷却するための冷却槽2
2へ供給する。冷却されたTA/H2OスラリーをTA
/EGスラリーとするために、冷却槽22から遠心分離
機23の間のTAスラリー送液ラインにEGを供給し、
TA/H2OスラリーにEGをライン混合する。供給す
るEG量は、TA/H2OスラリーのH2O重量の25〜
75重量倍であることが好ましい。ライン混合によって
得られたTA/H2O/EGスラリーは、遠心分離機2
3で遠心分離されTAケークとH2O/EG母液に分離
される。遠心分離機23で得られたTAケークは、TA
スラリー調製槽24へ供給され、EG供給源25から供
給されるEGでEG:TAのスラリーモル比1:1〜
1:3のスラリーに調製される。
【0026】ここで、第1加水分解反応槽20から発生す
るH2O/MeOH混合液は、MeOH槽28に貯えら
れた後、MeOH蒸留塔27でMeOHとH2Oに蒸留
分離され、MeOHは先のMeOH蒸留塔9に供給され
再度蒸留処理される。また、発生するH2Oは、廃棄処
理される。また、第2加水分解反応槽21で生成するH2
O/MeOH混合液は、H2Oヒーター26で加熱さ
れ、混合槽19へ再度循環供給される。また、遠心分離
機23の母液であるH2O/EG混合液は、ろ液槽31
に貯えられた後、EG蒸留塔30でEGとH2Oに分離
され、EGは先のEG蒸留塔8で再蒸留され、H2Oは
2O槽29を経て再度循環使用される。
【0027】引き続き、得られたTAスラリーからPE
Tポリマーを得る工程を図1で説明する。TAスラリー
槽24でモル比を調整したTA/EGスラリーをエステ
ル化槽33へ供給しエステル化反応により、PETオリ
ゴマーを得る。エステル化槽33の反応温度は260℃
〜270℃とすることが好ましく、滞留時間は1〜5時
間が好ましい。この間に、EG/H2Oの反応生成混合
液を留出させ、EG蒸留塔41により、EGとH2Oに
分離する。EGは、EG蒸留塔30、さらにEG蒸留塔
8で再蒸留する。
【0028】エステル化槽33で得られたPETオリゴ
マーは、初期重合槽34へ供給され、真空装置44で真
空吸引し、10Torr〜30Torrの弱真空下260℃〜2
80℃の条件下、重縮合反応を実施する。さらに、得ら
れた初期重縮合物は、後期重合槽35へ供給され真空装
置44で真空吸引し、0.5Torr〜5Torrの高真空度下
270℃〜290℃で重縮合反応を実施する。重合槽3
4および重合槽35から重縮合反応で発生したEGは、
ともにEG槽30を経てEG蒸留塔8で蒸留処理され
る。
【0029】後期重合槽35で得られたPETポリマー
は、プレート状またはストランド状で後期重合槽から取
り出され、冷却水浴36で冷却された後、カッター37
でペレット状にカッティングされる。得られたPETペ
レットは、乾燥機、予備結晶化機を備えた固相重合反応
槽38でPETボトル用として適する所定のPETポリ
マーの重合度とするために固体ペレット状で重縮合反応
が行われる。この固相重合反応槽は、真空反応でもN2
気流下の反応でも可能である。最終的な製品PETは、
貯槽39に貯える。このPETポリマーは、PETボト
ルに好適なポリマーとして使用される。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明の内容をさらに具
体的に説明するが、本発明はこれにより何ら限定を受け
るものではない。なお、下記実施例中において行われた
IVの測定は、PETサンプルを適量、オルソクロロフ
ェノールに溶解し、オストワルド粘度管での溶液の流下
時間を測定し、溶液粘度を求める方法で得た。
【0031】実施例1 分別収集・回収されたペットボトルベール(ベール寸
法:900mm×1,000mm×550mmの120
kgベール)を解梱包した後に粉砕機に投入して粉砕機
のスクリーン径を10mmに設定して粉砕を行った。そ
の後、この粉砕物を風力選別機にかけ、ポリエチレン、
ポリスチレン、ポリプロピレンを主成分とするボトルに
付属したラベルを除去した後、デカンターによって遠心
分離を行い、ボトルの内容物を水洗・除去しつつポリプ
ロプレン、ポリエチレンを主成分とするキャップおよび
風力選別で除去されなかったラベルを除去し、回収PE
Tフレークスとした。この回収PETフレークスを空気
輸送にて回収PETフレークス供給槽へ貯蔵するため輸
送した。次に、回収PETフレークス供給槽から100
重量部の回収PETフレークス、EG供給ラインからE
Gを360重量部、さらに重合触媒供給槽から炭酸ナト
リウム2.7重量部を解重合槽へ供給し、攪拌下、18
0℃で4時間半保持した。
【0032】周囲を170℃に加熱している加熱器によ
って取り囲まれ、かつ、100メッシュ金網をろ材とし
て具備しているろ過装置に上記のEGによる解重合反応
処理液を投入して熱時ろ過を実施した。フィルター上の
残留物は170℃に加熱されたEG90重量部で洗浄
し、洗浄液は洗浄液受槽に貯えた。熱時ろ過で得られた
解重合反応処理液を6.65kPaの減圧蒸留によって濃
縮し、留分としてEG270重量部を回収した。
【0033】この濃縮液、エステル交換触媒槽から炭酸
ナトリウム2.7重量部、さらにMeOH180重量部
をエステル交換反応槽に投入し、常圧で液温75℃、攪
拌下1時間保持し、エステル交換反応を実施した。生成
したDMT、EGとMeOHの混合物を40℃まで冷却
し、引き続いた固液分離装置でDMTケークを得た。こ
のDMTケークをMeOH洗浄槽に一旦投入し、MeO
H180重量部を投入して40℃で攪拌洗浄し、再度遠
心分離装置で固液分離し、DMTケークを得た。得られ
たDMTケークを再度MeOH洗浄槽に投入し、今度は
160℃でDMTを溶融すると同時に残存するMeOH
を留去した。溶融DMTをDMT蒸留塔に仕込み、圧力
6.65kPaの減圧蒸留で留分としてDMTを留出さ
せ83重量部を回収DMTとして得ることができた。こ
のDMTをDMT回収槽へ送液した。
【0034】次に、DMT回収槽から溶融状態のDMT
を100重量部/時間の速度で、またH2O槽から20
0重量部/時間の速度で各々連続的に混合槽へ供給し、
混合槽では180℃でDMTとH2Oを攪拌保持しなが
ら、混合液を300重量部/時間の速度で第1加水分解
反応槽へ供給した。第1加水分解反応槽の液温を250
℃とし攪拌しながら、2時間の滞留時間を確保して反応
させ、加水分解反応で生成するMeOHは槽頭部よりH
2Oとともに留出させた。留出速度はMeOHとH2Oの
混合液として、約76重量部/時間であり、このときの
内圧は約4MPaであった。得られたTA、H2O、D
MTの混合スラリーは第2加水分解反応槽へ約224重
量部/時間で供給した。第2加水分解反応槽の液温も2
50℃とし、攪拌しながら1時間の滞留時間を確保して
反応させ、生成するMeOHは槽頭部よりH2Oととも
に留出させた。留出速度は留出速度はMeOHとH2
の混合液として、約58重量部/時間であり、このとき
の内圧は約4MPaであった。得られたTA、H2Oス
ラリーは、却槽へ約166重量部/時間の速度で送液し
た。この冷却槽でのTA/H2Oスラリー中のTA/H2
O重量比は約1/1の重量比である。約250℃の高温
のTA/H2Oスラリーを冷却槽のベントコンデンサ
ー、冷却内管、冷却ジャケットで約70℃に冷却して保
持した。この冷却槽から166重量部/時間の速度でT
A/H2Oスラリーを遠心分離機へ送液する際、冷却槽
と遠心分離機の間のラインに4,150重量部/時間の
速度でEGを投入しスラリーと混合した。該TA/H2
O/EGの重量比は1:1:50であり、このTAのE
Gスラリーを遠心分離機により処理して、TAのケーク
を得た。このTAケークのTA/H2O/EGの重量比
は約83:0.4:14.3であり、TAスラリー槽へ
約97.6重量部/時間の速度でダンプ供給し、同時に
EG供給槽から約35.3重量部/時間の供給速度でT
Aスラリー槽へEGを供給した。TAスラリー槽内のE
G/TA重量比は約49.6:83であるが、後の工程
の反応を安定化するためTAスラリー槽にスラリー循環
ラインを設け、オンラインでスラリー比重を測定し、E
G/TA重量比を極力正確に49.6:83の重量比の
スラリーとなるようにEG供給槽からTAスラリー槽へ
の供給EG量を調節した。
【0035】次に、TAスラリー槽からTAのEGスラ
リー(TA/水/EGの重量比が83:0.4:49.
6であるスラリー)を133重量部/時間の供給速度で
エステル化槽へ供給し、反応温度270℃で、攪拌しな
がら、滞留時間が2時間となるようにEGとH2Oを留
去しながら反応させた。留去したEGは本プロセス内の
発生EGとともに蒸留処理することにより解重合反応に
使用できる。H2Oは他の発生水とともに排水処理し
た。エステル化槽で得られたPETオリゴマーを102
重量部/時間で初期重合槽へ供給するとともに、Ge2
3(酸化ゲルマニウム)触媒を0.015重量部/時
間の供給速度で供給し、約2kPa(約15Torr)
の弱真空下、攪拌しEGを留去しながら、280℃で重
縮合反応させた。留出EGは、一部他のEGとともに蒸
留処理すれば、解重合反応に使用できる。
【0036】初期重合槽から97重量部/時間の供給速
度で後期重合槽へPETオリゴマーを供給し、後期重合
槽では0.13kPa(約1Torr)の高真空下、攪
拌しEGを留去しながら、280℃で重縮合反応を行い
PETポリマーを得た。このPETポリマーの極限粘度
(IV)は0.51であった。このPETポリマーを溶
融状態で後期重合槽から取り出し、冷却浴で冷却した
後、カッターでペレットにカッティングし、ペレット状
態で96.5重量部/時間の供給速度で固相重合槽へ供
給した。予備結晶化器を有する充填塔式の固相重合槽で
0.65kPa(約5Torr)の真空下、槽中央部の
ペレット温度が210℃になるようジャケット温度を調
節し、槽内の滞留時間約8時間の条件で固相重合を行っ
た。得られたPETポリマーの極限粘度(IV)は0.
76であり、PETボトル用ポリマーとして最適なポリ
マーであった。固相重合槽からはPET貯槽へ96.4
重量部/時間で貯えられる。
【0037】なお、初期重合槽、後期重合槽、固相重合
槽で発生するPETオリゴマー、PETポリマー屑は、
その形態によって直接解重合槽に供給して、解重合反応
したり、粉砕機に供給して粉砕して解重合反応槽へ供給
することができ、一連の工程でのロスを極力少なくして
再使用できる。また、各工程から発生するH2O、E
G、MeOHも蒸留処理することによって、かなりの部
分が一連の工程内のどこかで循環使用可能であり、ロス
を極力少なく再使用できる。
【0038】
【発明の効果】本発明の回収された使用済みPETボト
ルから、テレフタル酸ジメチルを経由し、高純度なテレ
フタル酸を得、それを原料にPETボトル用PETポリ
マーを得る一貫プロセスにより、その嵩高さから廃棄物
の中でも特に注目され、社会問題化されつつあるPET
ボトルを有効に循環使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の工程該略図である。
【符号の説明】
1:解重合槽 2:固液分離装置 3:洗浄槽 4:蒸留濃縮槽 5:エステル交換反応槽 6:固液分離装置 6a:MeOH洗浄槽 7:DMT蒸留塔 8:EG蒸留塔 9:MeOH蒸留塔 10:重合触媒供給槽 10a:EG供給ライン 11:回収PETフレークス供給槽 12:MeOH供給槽 13:エステル交換反応触媒槽 14:DMT回収槽 15:EG排出槽 16a:洗浄液受槽 16b:固形物槽 17:EG蒸留釜残処理槽 18:DMT蒸留釜残処理槽 19:混合槽 20:第1加水分解反応槽 21:第2加水分解反応槽 22:冷却槽 23:遠心分離機 24:TAスラリー槽 25:EG供給槽 26:H2Oヒーター 27:MeOH蒸留塔 28:MeOH槽 29:H2O槽 30:EG蒸留塔 31:濾液槽 32:排水処理装置 33:エステル化槽 34:初期重合槽 35:後期重合槽 36:冷却水浴 37:カッター 38:固相重合反応槽 39:PET貯槽 40:EG蒸留塔 41:EGコンデンサー1 42:EGコンデンサー2 43:真空発生装置 44:H2O供給槽
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 67/03 C07C 67/03 67/28 67/28 69/82 69/82 B C08G 63/78 C08G 63/78 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 B29K 67:00 B29K 67:00 C08L 67:00 C08L 67:00 (72)発明者 中島 実 愛媛県松山市北吉田町77番地 帝人株式会 社松山事業所内 Fターム(参考) 4F301 AA25 AB02 AB03 AD01 AD02 BD05 BD42 BF02 BF04 BF08 BF09 BF12 BF26 BF27 BG32 CA09 CA23 CA24 CA27 CA34 CA41 CA53 CA72 CA73 4H006 AA02 AC46 AC48 AC91 BA02 BA07 BA16 BA32 BA45 BC10 BC11 BC31 BC34 BE60 BJ50 BN10 BS30 KA03 KA30 4H039 CA60 CA66 CD90 CL30 CL60 4J029 AA03 AB04 AB07 AE01 BA03 CB06 JF32 JF36 JF47 KA03 KA04 KB02 KE12 KG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレート(PET)
    を主成分として含有しさらにそれとは異なる成分を含有
    する樹脂ボトル廃棄物を下記工程(1)〜(23)に順
    次供することを特徴とするPETボトルのリサイクル方
    法。 (1)分別収集・回収されたPETボトル梱包ベールを
    解梱包する工程 (2)解梱包したPETボトルを2〜30mm角のフレ
    ーク状にする粉砕工程 (3)フレーク状のPETボトル片からポリエチレン
    (PE)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(P
    VC)などからなるラベル薄膜フィルムのPETと異な
    る成分ポリマーを風力選別により分離する工程 (4)PETボトル片の内外の異物および/またはPE
    Tボトル内の中身残渣を水により洗浄することと水より
    も比重の小さいPE、PPなどのの異成分プラスチック
    を分離することを兼ねたデカンター工程 (5)回収PETフレークスをフレークス保管槽へ送る
    空送工程 (6)回収PETフレークスをPET解重合触媒を含む
    エチレングリコール(EG)中に投入して175℃〜1
    90℃の温度、0.1〜0.5MPaの圧力下において
    処理し、ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート
    (BHET)を得るPET解重合工程 (7)EGに溶解しない成分の固液分離工程 (8)液中の粗BHET中のEG成分を蒸留留去する濃
    縮工程 (9)濃縮した粗BHETをエステル交換触媒とメタノ
    ール(MeOH)中でエステル交換反応させ粗DMTと
    EGを得る工程 (10)冷却し、DMTケークとEG/MeOH混合液
    を固液分離する工程 (11)DMTケークからMeOH留出させDMTを精
    製する蒸留工程 (12)回収精製DMTを溶融状態で保管し、送液する
    工程 (13)回収精製DMTに対して重量比で1:1〜1:
    4で水(H2O)を投入し170〜190℃で混合溶融
    保持する工程 (14)混合溶融保持していたDMTとH2Oを送液
    し、230〜250℃で加水分解反応する工程 (15)生成したテレフタル酸(TA)とH2Oスラリ
    ーを冷却する工程 (16)冷却したTAのH2OスラリーにEGをライン
    混合し、TAのH2Oを含有したEGスラリーとする工
    程 (17)TAのH2O/EGスラリーから遠心分離でT
    Aケークを得る工程 (18)TAケークとEGからTA/EGのモル比で
    1:1〜1:3の比率でスラリーを調製する工程 (19)TAとEGをエステル化反応させPETオリゴ
    マーを得る工程 (20)PETオリゴマーに重縮合触媒を添加し、10
    Torr〜30Torrの弱真空下、260℃〜280℃で溶融
    重縮合反応してEGを留去し、重合度を上げる初期溶融重
    合工程 (21)さらに、0.5Torr〜5Torrの高真空度下、2
    70℃〜290℃で溶融重縮合反応してEGを留去し、さ
    らに重合度を上げる後期溶融重合工程 (22)ボトル用として好適なPETを得るために、重
    合度を調節する固相重合工程 (23)保管工程
  2. 【請求項2】 工程(6)において用いられる解重合触
    媒が、炭酸ナトリウム、Naのカルボン酸塩、酢酸マンガ
    ン、および酢酸亜鉛からなる群から選ばれる請求項1記
    載のPETボトルのリサイクル方法。
  3. 【請求項3】 工程(6)において用いられる解重合触
    媒の添加量を回収PETフレークスの重量の0.1〜1
    0重量%とする請求項1記載のPETボトルのリサイク
    ル方法。
  4. 【請求項4】 工程(9)において用いられるエステル
    交換反応触媒が、炭酸ナトリウム、Naのカルボン酸塩、
    酢酸マンガン、および酢酸亜鉛からなる群から選ばれる
    請求項1記載のPETボトルのリサイクル方法。
  5. 【請求項5】 工程(9)において用いられるエステル
    交換反応触媒の添加量を回収PETフレークスの重量の
    0.1〜10重量%とする請求項1記載のPETボトル
    のリサイクル方法。
  6. 【請求項6】 工程(20)において用いられる重縮合
    反応触媒がGe、Sb、およびTi触媒からなる群から
    選ばれる請求項1記載のPETボトルのリサイクル方
    法。
  7. 【請求項7】 工程(20)において用いられる重縮合
    反応触媒の添加量を工程(19)に供給されるTA重量
    の0.002〜0.1重量%とする請求項1記載のPE
    Tボトルのリサイクル方法。
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