JP2003226337A - 金属製ボトル缶及びその製造方法 - Google Patents

金属製ボトル缶及びその製造方法

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JP2003226337A JP2002024328A JP2002024328A JP2003226337A JP 2003226337 A JP2003226337 A JP 2003226337A JP 2002024328 A JP2002024328 A JP 2002024328A JP 2002024328 A JP2002024328 A JP 2002024328A JP 2003226337 A JP2003226337 A JP 2003226337A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】下地の金属色の影響を受けずに発色性の良い印
刷が施され、オーバーコート塗料の密着性が良く、従来
の設備で製造することのできる金属製ボトル缶及びその
製造方法を提供する。 【解決手段】金属製の缶基体の上部に口金部4が形成さ
れると共に、口金部4にねじ部5及び上端を外側に折り
返したカール部6が形成された金属製ボトル缶1におい
て、口金部4より下方には、ベースコート層21とイン
キ層22とオーバーコート層24とがこの順に積層して
形成され、口金部4には、サイズコート層23とオーバ
ーコート層24とがこの順に積層して形成されているこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板から絞りし
ごき加工で形成された金属製ボトル缶において、印刷の
発色性を良好にするためのベースコート塗料が塗装され
た金属製ボトル缶及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示されるような2ピース缶10
は、金属板から絞りしごき加工により形成される有底筒
状体に、下地の金属色の影響を押さえ印刷の発色性を良
くすることを目的として、印刷工程の前に、白色ベース
コート層13が形成される場合がある。2ピース缶10
は、有底筒状に形成された缶基体11の上部にネック部
12が形成され、ネック部12に白色ベースコート層1
3とオーバーコート層15とがこの順に積層されて形成
され、ネック部12より下方に白色ベースコート層13
とインキ層14とオーバーコート層15とがこの順に積
層されて形成されている。
【0003】このような2ピース缶10は以下に述べる
ような製造工程で製造される。絞りしごき加工された有
底筒状体は、ウォッシャーで洗浄され、耐腐食性向上の
ためクロムやジルコニウム等で化成処理が行われる。次
いで、白色ベースコート塗料がロールコートで塗装され
る。その後、直ぐにベースコートオーブンにて180℃
〜210℃で焼付け乾燥される。次に、プリンターでデ
ザイン等が印刷されその上からウエットオンウエットで
オーバーバーニッシュがオーバーコートされ、直ちにプ
リンターオーブンにて180℃〜200℃で焼付け乾燥
される。次に、内面塗料がスプレーで塗装されインサイ
ドオーブンにて塗料は焼付け硬化される。その後、ネッ
カーフランジャーでネックイン加工及びフランジ加工が
施される。
【0004】一方、金属製ボトル缶(以下、単にボトル
缶と略称す)の製造方法は、絞りしごき工程、洗浄及び
化成処理工程、サイズコート工程、乾燥工程、印刷及び
オーバーコート工程、乾燥工程、内面塗装工程、乾燥工
程、ネックイン工程、ねじ部形成工程、カーリング工程
からなる。
【0005】ボトル缶に塗装されるオーバーコート塗料
は、印刷されたインキを保護するとともに、ボトル缶の
搬送のときの表面の滑りを良くし、ボトル缶にキズが付
かないように保護する目的で、比較的ヤング率が高く硬
い塗料が用いられる。また、サイズコート塗料は、オー
バーコート塗料の密着性を向上させるために比較的ヤン
グ率の低い柔軟な塗料が用いられる。これにより、ボト
ル缶のねじ部形成の加工時における金属の変形に、硬い
オーバーコート塗料が追従することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなサイズコート塗料は、透明に形成されるので、その
上に塗装されるインキが、ボトル缶の下地の金属色の影
響により、発色性が良くないという問題があった。この
問題を解決するために、サイズコート塗料の替わりに顔
料を含有したベースコート塗料を塗装し、ベースコート
層を形成することが考えられるが、この場合、ネックイ
ン工程におけるトリマー刃で上端部をトリミングする時
に、ベースコート塗料の中に含まれるチタン等の金属が
原因となり、トリマー刃の寿命が著しく低下する不具合
が発生する。
【0007】また、ベースコート塗料の塗装範囲をねじ
部より下方とした場合、ねじ部にはオーバーコート塗料
のみが塗装されるため、ねじ部形成の加工時にオーバー
コート層に割れが生じたり、密着性が損なわれる恐れが
ある。このようにオーバーコート層に割れが生じた場合
には、内容物を収容後の殺菌工程で、この割れ目から水
が進入し、耐腐食性が低下するという問題がある。ま
た、キャップとの摩擦力が高くなることで、開栓トルク
が著しく高くなり、開栓が困難になる不具合が生じる。
【0008】また、これらの問題の解決するために、上
述した製造工程にさらに塗装工程を追加した場合、新た
な設備を設置する必要があり、生産効率に悪影響を与え
ることが考えられる。
【0009】本発明はこのような背景の下になされたも
のであって、上述したような金属製ボトル缶及びその製
造方法において、下地の金属色の影響を受けずに発色性
の良い印刷が施され、オーバーコート塗料の密着性が良
く、従来の設備で製造することのできる金属製ボトル缶
及びその製造方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係る金属製ボトル缶は、金属製の
缶基体の上部に口金部が形成されると共に、該口金部に
ねじ部及び上端を外側に折り返したカール部が形成され
た金属製ボトル缶において、前記口金部より下方には、
ベースコート層とインキ層とオーバーコート層とがこの
順に積層して形成され、前記口金部には、サイズコート
層とオーバーコート層とがこの順に積層して形成されて
いることを特徴とする。
【0011】この金属製ボトル缶によれば、ベースコー
ト層の上にインキ層が形成されるので、下地の金属色の
影響を受けずに発色性の良い印刷を施すことができる。
また、口金部にサイズコート塗料を塗装したので、トリ
ミング時に顔料に起因されるトリマー刃の摩耗を防止す
ることができる。また、サイズコート層の上にオーバー
コート層が形成されているので、ねじ部成形工程におい
て、オーバーコート層の密着性が良く、オーバーコート
層の割れによる問題を防止することができる。
【0012】請求項2の発明に係る金属製ボトル缶は、
請求項1の金属製ボトル缶において、前記オーバーコー
ト層が前記金属性ボトル缶の上端部から下端部まで形成
されていることを特徴とする。
【0013】この金属製ボトル缶によれば、その金属性
ボトル缶の胴側面全面にオーバーコート層が形成されて
いるので、搬送中に金属性ボトル缶表面の滑りが良好
で、かつ、金属性ボトル缶にキズなどが付くことを防止
することができる。
【0014】請求項3の発明に係る金属製ボトル缶の製
造方法は、金属板に絞りしごき加工または絞り加工とが
施されて形成された有底筒状体に、口金部が形成される
部分より下方にベースコート塗料を塗装するベースコー
ト工程、ベースコート塗料を硬化させる乾燥工程、ベー
スコート層の上に印刷インキを塗装する印刷工程、前記
有底筒状体の口金部が形成される部分にサイズコート塗
料を塗装するサイズコート工程、前記有底筒状体の上端
部から下端部までオーバーコート塗料を塗装するオーバ
ーコート工程、前記印刷インキ、前記サイズコート塗
料、及び前記オーバーコート塗料を硬化する乾燥工程、
上記工程を経た前記有底筒状体の上部に口金部を形成す
る複数のネックイン工程、口金部にねじ部を形成するね
じ部形成工程、口金部先端を外側に折り返しカール部を
形成するカーリング工程とを有することを特徴とする。
【0015】この金属製ボトル缶の製造方法によれば、
下地の金属色の影響を受けずに発色性の良い印刷が施さ
れ、オーバーコート層の密着性が良く、表面の滑りが良
好で、表面が保護された金属製ボトル缶を製造すること
ができる。
【0016】請求項4の発明に係る金属製ボトル缶の製
造方法は、請求項3の金属製ボトル缶の製造方法におい
て、印刷工程とサイズコート工程とを同時に行うことを
特徴とする。
【0017】この金属製ボトル缶の製造方法によれば、
印刷工程とサイズコート工程とを同時に行うので、従来
の製造設備で金属製ボトル缶を製造することができ、缶
塗装装置や乾燥設備を新たに設置する必要がなく、効率
的に金属製ボトル缶を生産することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施の形態について説明する。図1に示された金属製ボト
ル缶1(以下、単にボトル缶と略称す)は、円筒状に形
成された胴部2と、胴部2の上部に形成されたテーパー
部3と、テーパー部3の上方に形成された口金部4とを
有する形状とされる。そして、テーパー部3の上部から
胴部2の下部までベースコート層21とインキ層22と
が形成され、口金部4にサイズコート層23が形成さ
れ、これらの層の上にオーバーコート層24が形成され
ている。また、図2に示された缶基体20は、ボトル缶
1の製造工程の途中の状態である。
【0019】上述したようなボトル缶1の製造方法につ
いて図3を用いて説明する。アルミニウム若しくはアル
ミニウム合金製の一枚の金属板1Aに絞り加工及びしご
き加工からなる処理を行うことによって有底筒状体1B
が形成される(加工処理A)。次いで、有底筒状体1B
はウォッシャーで洗浄され、耐腐食性向上のためクロム
やジルコニウム等で化成処理が行われる(洗浄及び化成
処理工程B)。
【0020】そして、ベースコート塗料がロールコート
で塗装され(ベースコート工程)、その後、直ぐにベー
スコートオーブンにて180℃〜210℃で焼付け乾燥
され(乾燥工程)、ベースコート層21が形成される。
次に、デザイン等が印刷されインキ層22が形成され
(印刷工程)、口金部が形成される部分にサイズコート
塗料が塗装され(サイズコート工程)、サイズコート層
23が形成される。ベースコート層21、インキ層2
2、及びサイズコート層23の表面にオーバーコート塗
料を塗装し(オーバーコート工程)、オーバーコート層
24が形成され、直ちにプリンターオーブンにて180
℃〜200℃で焼付け乾燥される(乾燥工程)。このよ
うにベースコート工程、乾燥工程、印刷工程、サイズコ
ート工程、オーバーコート工程、及び乾燥工程を有する
外面塗装工程Cにより有底筒状体1Bの外面に塗装が施
され、缶基体20が形成される。
【0021】次に、有底筒状体1Bの内面には、内面塗
料がスプレーで塗装され、塗料はインサイドオーブンに
て焼付け硬化される(内面塗装工程D)。そして、缶基
体20の上部の外径が縮径されテーパー部3が形成さ
れ、上端部に発生する耳をトリマー刃19でトリミング
し、口金部4が形成される(ネックイン工程E)。その
後、口金部4にねじ部5と、カール部6が形成される
(ねじ部形成及びカーリング工程F)。
【0022】上述したような工程により、ボトル缶1が
製造される。また、缶基体20は、有底筒状体1Bに外
面塗装工程Cが施され、ネックイン工程Eが施される前
の状態で、口金部4が形成される部分にサイズコート塗
料が塗装され、それより下方にベースコート塗料とイン
キとが塗装され、それらの上にオーバーコート塗料が塗
装され、それぞれの層が形成されている。
【0023】サイズコート塗料として、顔料を含有しな
い、または、30重量%以下の顔料が含有される印刷イ
ンキであるメジウムが使用され、透明なサイズコート層
23が形成されている。ベースコート塗料には、インキ
の発色を良くするため白色の顔料が含有された塗料が使
用され、白色のベースコート層21が形成されている。
【0024】上述したような外面塗装工程Cは、図4に
示される缶塗装装置30で行われる。缶塗装装置30
は、インキ付着機構30aと、缶移動機構30bと、オ
ーバーコート加工機構30cとを備える構成とされてい
る。
【0025】インキ付着機構30aは、印刷される各色
毎に設けられるインカーユニット31a〜31fと、各
インカーユニット31a〜31fから転写されたインキ
を缶基体20に転写するブランケット胴32とを有した
構成とされる。インカーユニット31a〜31fは、イ
ンキ源33と、ローラーユニット34と、プレートシリ
ンダ(版胴)37とを備え、プレートシリンダ37の外
周面には、転写する色に合わされた版が形成されてい
る。ブランケット胴32の外周面にはブランケット38
が複数枚備えられている。
【0026】インキ源33に供給されたそれぞれの色の
インキは、ローラーユニット34によりプレートシリン
ダ37の外周面の版に塗布され、プレートシリンダ37
からブランケット38に転写される。ブランケット胴3
2が回転することでブランケット38には各インカーユ
ニット31a〜31fから各色のインキが転写され、缶
基体20に印刷するデザインが形成される。
【0027】缶移動機構30bは、有底筒状体1Bを取
り入れる缶シュータ40と、缶シュータ40から供給さ
れた有底筒状体1Bを回転自在に保持するマンドレル4
2と、このマンドレル42に装着された有底筒状体1B
を順次、インキ付着機構30a方向に回転移動させるマ
ンドレルターレット41とを備えて構成されている。
【0028】オーバーコート加工機構30cは、インキ
が塗装された有底筒状体1Bにオーバーコート塗料を塗
装するロールコータ43を備えた構成とされている。
【0029】このような構成の缶塗装装置30におい
て、有底筒状体1Bに塗装するためには、ベースコート
層21が形成された有底筒状体1Bが、缶シュータ40
から缶移動機構30bに送り込まれ、マンドレル42に
より回転自在に保持される。そして、有底筒状体1B
は、マンドレルターレット41によりインキ付着機構3
0aのブランケット胴32に当接され、ブランケット3
8に塗布されているインキが有底筒状体1Bに転写され
る。その後、有底筒状体1Bは、オーバーコート加工機
構30cに送られ、ロールコータ43により有底筒状体
1Bの側面全面にオーバーコート塗料が塗装され、缶基
体20とされる。
【0030】そして、図2に示すように有底筒状体1B
の上部にのみサイズコート層23を形成するためには、
インカーユニット31a〜31fの1ユニット、例え
ば、インカーユニット31aにサイズコート塗料を供給
する。このインカーユニット31aは、上部のみに転写
するような版がプレートシリンダ37の外周面に備えら
れた構成とされる。また、インカーユニット31b〜3
1fは、サイズコート塗料が塗装される部分に転写しな
いような版のプレートシリンダ37が備えられた構成と
される。
【0031】上述したように構成されたインカーユニッ
ト31a〜31fが備えられたインキ付着機構30aで
外面塗装工程Cが行われることにより、有底筒状体1B
の口金部4が形成される位置にサイズコート塗料が塗装
される。このように有底筒状体1Bに塗装が施された缶
基体20が、次の加工工程に送られ、ボトル缶1が製造
される。
【0032】上述したような製造方法で製造されたボト
ル缶1は、白色のベースコート層21の上にインキ層2
2が形成されるので、下地の金属色の影響を受けず発色
性の良いインキ層22を形成することができる。また、
ネックイン工程Eでトリミングされる箇所は、サイズコ
ート層23が形成されているので、トリマー刃19が顔
料に含有されるチタンなどの影響を受けることがなく、
トリマー刃19の摩耗を防止することができる。また、
口金部4が形成される部分のオーバーコート層24の下
に柔軟性のあるサイズコート層23が形成されているの
で、ねじ部形成及びカーリング工程Gにおいて、オーバ
ーコート層24の割れや、密着性の低下が起こることが
ない。
【0033】そして、ボトル缶1の側面全面にオーバー
コート層24が形成されているので、ボトル缶1の側面
の滑りが良好で、搬送中にボトル缶1が転倒することが
なく、ボトル缶1にキズが付くことが防止され、インキ
層22を保護することができる。また、ネックイン工程
Eで加工に用いられるネックイン金型にボトル缶素材が
ビルドアップ(溶着)されるのを防止することができ
る。そして、形成されたねじ部は滑りが良好なので、低
い開栓トルクでキャップを開栓することができる。
【0034】また、このボトル缶1の製造工程は、従来
の製造工程で用いられた缶塗装装置30のインカーユニ
ット31aをサイズコート塗料の塗装に用い、インカー
ユニット31b〜31fをインキの塗装に用いるので、
従来と同じ缶塗装装置30を用いてボトル缶1を製造す
ることができる。つまり、新たに塗装工程を追加するこ
とがないので、設備投資をすることなく、より良いボト
ル缶1を効率良く製造することができる。
【0035】なお、本実施の形態においては、図2に示
すようにベースコート層21とサイズコート層23とが
重なり合わないように形成されているが、図5に示す他
の実施の形態のように、ベースコート層21の上に重な
るようにサイズコート層23が形成されてもよい。ま
た、サイズコート層23の下端とインキ層22の上端と
が離れて形成されているが、オフセット印刷により高精
度に塗装することができるので、隙間なくサイズコート
層23とインキ層22とが形成されてもよい。
【0036】また、インカーユニット31aをサイズコ
ート塗料の塗装に用いて説明を行ったが、インカーユニ
ット31a〜31fのどのインカーユニット31をサイ
ズコート塗料の塗装に用いてもよい。また、ベースコー
ト層21の表面のほぼ全面にインキ層22が形成されて
いるが、インキ層22が形成されるのはベースコート層
21の表面の一部のみであってもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、ベースコート層の上にインキ層が形成され
るので、下地の金属色の影響を受けずに発色性の良い印
刷が施された金属性ボトル缶を得ることができる。ま
た、口金部にサイズコート塗料を塗装したので、トリミ
ング時に顔料に起因されるトリマー刃の摩耗を防止する
ことができる。また、サイズコート層の上にオーバーコ
ート層が形成されているので、ねじ部成形工程におい
て、オーバーコート層の密着性が良く、オーバーコート
層の割れによる問題を防止することができる。
【0038】そして、請求項2に係る発明によれば、金
属製ボトル缶側面全面にオーバーコート層が形成されて
いるので、表面の滑りが良好で、表面が保護された金属
性ボトル缶を得ることができる。この金属性ボトル缶
は、良好な滑りで搬送中に転倒することが防止され、か
つ、キズなどが付くことが防止される。
【0039】また、請求項3に係る発明によれば、下地
の金属色の影響を受けずに発色性の良い印刷が施され、
オーバーコート塗料の密着性が良く、表面の滑りが良
く、表面が保護された金属製ボトル缶を製造することが
できる。
【0040】そして、請求項4に係る発明によれば、印
刷工程とサイズコート工程とを同時に行ったので、従来
の製造設備で金属製ボトル缶を製造することができ、缶
塗装装置や乾燥設備を新たに設置する必要がなく、効率
的に金属製ボトル缶を生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における金属製ボトル
缶の要部の断面図である。
【図2】 金属製ボトル缶の製造工程途中である缶基
体の部分断面図である。
【図3】 金属製ボトル缶の製造工程を示す説明図で
ある。
【図4】 金属製ボトル缶の缶塗装装置の説明図であ
る。
【図5】 他の実施形態における金属製ボトル缶の製
造工程途中である缶基体の部分断面図である。
【図6】 従来の2ピース缶の部分断面図である。
【符号の説明】
1 金属性ボトル缶 4 口金部 5 ねじ部 6 カール部 21 ベースコート層 22 インキ層 23 サイズコート層 24 オーバーコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 1/02 B65D 1/02 B // B05D 7/14 B05D 7/14 F Fターム(参考) 3E033 AA02 BA09 CA20 DA03 DB01 DD02 EA10 FA01 3E062 AA04 AC03 DA09 JA01 JA08 JB23 JC02 JD03 JD08 JD10 4D075 AE03 AE08 AE09 AE17 BB26Z DA15 DA33 DB07 DC42 EA07 EA19 EA33 EA43 EA60

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の缶基体の上部に口金部が形成
    されると共に、該口金部にねじ部及び上端を外側に折り
    返したカール部が形成された金属製ボトル缶において、 前記口金部より下方には、ベースコート層とインキ層と
    オーバーコート層とがこの順に積層して形成され、 前記口金部には、サイズコート層とオーバーコート層と
    がこの順に積層して形成されていることを特徴とする金
    属製ボトル缶。
  2. 【請求項2】 請求項1の金属製ボトル缶において、 前記オーバーコート層が前記金属性ボトル缶の上端部か
    ら下端部まで形成されていることを特徴とする金属製ボ
    トル缶。
  3. 【請求項3】 金属製ボトル缶の製造方法において、 金属板に絞りしごき加工または絞り加工とが施されて形
    成された有底筒状体に、口金部が形成される部分より下
    方にベースコート塗料を塗装するベースコート工程、 ベースコート塗料を硬化させる乾燥工程、 ベースコート層の上に印刷インキを塗装する印刷工程、 前記有底筒状体の口金部が形成される部分にサイズコー
    ト塗料を塗装するサイズコート工程、 前記有底筒状体の上端部から下端部までオーバーコート
    塗料を塗装するオーバーコート工程、 前記印刷インキ、前記サイズコート塗料、及び前記オー
    バーコート塗料を硬化する乾燥工程、 上記工程を経た前記有底筒状体の上部に口金部を形成す
    る複数のネックイン工程、 口金部にねじ部を形成するねじ部形成工程、 口金部先端を外側に折り返しカール部を形成するカーリ
    ング工程とを有することを特徴とする金属製ボトル缶の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3の金属製ボトル缶の製造方法
    において、 印刷工程とサイズコート工程とを同時に行うことを特徴
    とする金属製ボトル缶の製造方法。
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