JP2003225922A - 射出成形機 - Google Patents

射出成形機

Info

Publication number
JP2003225922A
JP2003225922A JP2002024150A JP2002024150A JP2003225922A JP 2003225922 A JP2003225922 A JP 2003225922A JP 2002024150 A JP2002024150 A JP 2002024150A JP 2002024150 A JP2002024150 A JP 2002024150A JP 2003225922 A JP2003225922 A JP 2003225922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding machine
movable
injection
injection unit
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002024150A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsukuni Matsumoto
哲訓 松本
Katsuo Ito
克雄 伊東
Masahiro Wakabayashi
正博 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP2002024150A priority Critical patent/JP2003225922A/ja
Publication of JP2003225922A publication Critical patent/JP2003225922A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出ユニットのメンテナンス等の作業性を向
上させることのできる射出成形機を提供する。 【解決手段】 この射出成形機10は、成形機フレーム
11に設けるセンタ射出ユニット12と、センタ射出ユ
ニット12の側方に配置されるサイド射出ユニット13
を備えている。成形機フレーム11の側部に移動架台4
3が設けられている。移動架台43は、成形機フレーム
11の長手方向であるL軸に沿って移動可能である。移
動架台43に、成形機フレーム11の幅方向に移動可能
なY軸可動テーブル90が設けられている。Y軸可動テ
ーブル90上にサイド射出ユニット13が搭載されてい
る。移動架台43は、ボールねじを用いたL軸駆動機構
50によって、前進位置から後退位置にわたって移動さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば複数種類
の樹脂を射出成形する用途に適した射出成形機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば実公昭63−50098号公報
や、実公平3−56346号公報などに記載されている
ように、多色成形樹脂製品を成形するために、複数の射
出ユニットを備えた射出成形機が知られている。この種
の射出成形機は、射出成形機のほぼ軸線上に位置するセ
ンタ射出ユニットと、センタ射出ユニットの側方に配置
されたサイド射出ユニットを備えている。これら複数の
射出ユニットによって、互いに異なる色の樹脂を同一の
金型内に射出することにより、多色成形品が同時に射出
成形される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】多色成形を行う従来の
射出成形機は、センタ射出ユニットのバレルからスクリ
ューを取出すとか、ノズル周りの清掃等を行うなどのメ
ンテナンス時に、サイド射出ユニットが邪魔になるた
め、センタ射出ユニットを射出成形機の後方に大きく移
動させる必要があった。そのためのスライド用アタッチ
メントを成形機フレームの後部に接続するなどの作業
や、センタ射出ユニットを移動させる作業が必要であ
り、メンテナンスに多大な労力と時間を要するなど、改
良の余地があった。
【0004】従ってこの発明の目的は、射出ユニットの
メンテナンス時などの作業性が向上する射出成形機を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の射出成形機は、
成形機フレームの側部に配置された移動架台と、前記移
動架台を前記成形機フレームの長手方向に移動するよう
案内する第1のガイド手段と、前記移動架台を前記第1
のガイド手段に沿って移動させる第1の駆動手段と、前
記移動架台に搭載され、金型の側面に対向するノズル部
を有するサイド射出ユニットと、前記移動架台上の前記
射出ユニットを前記成形機フレームの幅方向に移動する
よう案内する第2のガイド手段と、前記射出ユニットを
前記第2のガイド手段に沿って移動させる第2の駆動手
段とを具備している。
【0006】この発明の好ましい形態では、前記第1の
駆動手段は、前記成形機フレームの長手方向に延びる送
りねじと、前記送りねじに螺合しかつ前記移動架台に取
付けられるナット部材と、前記送りねじを回転させる操
作部としてのハンドルを備えている。
【0007】この発明の好ましい形態では、前記サイド
射出ユニットが前記成形機フレームの幅方向に移動可能
な可動テーブル上に設置されている。また前記第2の駆
動手段が、前記成形機フレームの幅方向に延びる送りね
じと、この送りねじに螺合するナット部材と、前記送り
ねじを回転させる電動モータとを有し、かつ、前記サイ
ド射出ユニットのノズル部を前記金型の注入ポートに向
けて付勢するよう前記可動テーブルを前記金型に向けて
押圧するばねを備えている。
【0008】この発明の好ましい形態では、前記ノズル
部が前記可動テーブルの連結部に固定されている。前記
ばねは、前記第2の駆動手段の前記ナット部材に設けた
第1のばね受け部材と前記可動テーブルに設けた第2の
ばね受け部材との間に圧縮した状態で設けられ、かつ、
これら第1および第2のばね受け部材が互いに所定の距
離以上離れることを阻止する連結ロッドを備えている。
【0009】この発明の好ましい形態では、前記移動架
台を前記成形機フレームに固定するためのロックピンを
備え、ロックピンを外した状態において前記移動架台が
前記成形機フレームの長手方向に移動可能としている。
【0010】この発明の好ましい形態では、前記成形機
フレームに設けるセンタ射出ユニットを、該成形機フレ
ームの側方に向けて旋回可能としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は、複数種類(例え
ば4色)の樹脂をほぼ同時に射出成形可能な電動式射出
成形機10を示している。
【0012】この射出成形機10は、射出成形機10の
骨格をなす基体としての成形機フレーム11と、成形機
フレーム11に組付けたセンタ射出ユニット12と、セ
ンタ射出ユニット12の左右両側に配置された一対のサ
イド射出ユニット13,14と、センタ射出ユニット1
2の上側に配置された上部射出ユニット15と、金型1
(図3に一部を示す)を開閉駆動する型締装置16と、
射出成形機10の作動を電気的に制御するコントローラ
17(図1に模式的に示す)を備えている。
【0013】センタ射出ユニット12は、図3に示すよ
うにノズル部20とバレル21とを備えている。バレル
21の内部には図示しないスクリューが設けられ、バレ
ル21の外部には樹脂を加熱するためのヒータが設けら
れている。図5に示すようにセンタ射出ユニット12
は、スクリュー回転用の電動モータ22と射出用の電動
モータ23等を備えている。
【0014】センタ射出ユニット12のノズル部20の
先端は、金型1(図3に示す)の端面に形成された注入
ポートに対向している。このセンタ射出ユニット12
は、金型1に対して射出成形機10の軸線O方向に移動
することができ、かつ、バレル21やスクリュー等のメ
ンテナンス等を行う際に、枢軸25(図7に示す)を中
心として、2点鎖線P1で示す位置まで旋回させること
ができる。センタ射出ユニット12はカバー26によっ
て覆われている。
【0015】金型1を開閉するための型締装置16は、
固定型1aを取付ける固定側ダイプレート30と、移動
型1bを取付ける移動側ダイプレート31と、移動側ダ
イプレート31を射出成形機10の軸線O方向に移動さ
せる型締・型開き用の電動モータおよびトグル機構(カ
バー32の内側にあるため図示せず)などを備えてい
る。
【0016】一対のサイド射出ユニット13,14のう
ち、操作者(オペレータ)が立つ側に位置するサイド射
出ユニット13は、以下に説明するオペレータ側の移動
機構40によって、X軸,Y軸,Z軸方向と、L軸方向
とにそれぞれ独立して移動することができるようになっ
ている。
【0017】操作者の反対側に位置するサイド射出ユニ
ット14も、移動機構41(図3に一部を示す)によっ
て、X軸,Y軸,Z軸方向に移動できるようになってい
る。この明細書で言うX軸とL軸は、射出成形機10の
軸線Oに沿う方向、すなわち成形機フレーム11の長手
方向である。Y軸は射出成形機10の幅方向すなわちX
軸と直角をなす方向である。Z軸は、射出成形機10の
高さ方向である。
【0018】図2,図5等に示すようにオペレータ側の
移動機構40は、成形機フレーム11の下部に設けた互
いに平行な一対のガイドレール42と、ガイドレール4
2の上をL軸方向に走行可能な移動架台43と、ガイド
シャフト44などを備えている。ガイドレール42とガ
イドシャフト44は、それぞれL軸に沿って水平方向に
延びている。ガイドレール42とガイドシャフト44
は、本発明で言う第1のガイド手段の一例である。
【0019】移動架台43の上部に、ガイドシャフト4
4が挿通するスライドブッシュ45が設けられている。
移動架台43の下部に、ガイドレール42に転接する走
行用ローラ46が設けられている。
【0020】移動架台43は、本発明で言う第1の駆動
手段として機能するL軸駆動機構50によって、例えば
メンテナンス時などに、L軸方向に大きなストロークで
移動させることができるようになっている。ボールねじ
を用いたL軸駆動機構50の一例は、成形機フレーム1
1に設けた水平方向に延びる送りねじ52と、送りねじ
52に螺合するナット部材53と、送りねじ52を回転
させるためのハンドルの形態をとる操作部54とを有し
ている。ナット部材53は移動架台43に取付けられて
いる。
【0021】移動架台43は、操作部54を回転させる
ことにより、図5,図6に示す前進位置と、図7に示す
後退位置とにわたって、L軸方向に往復移動させること
ができる。そしてこの移動架台43は、ロックピン55
(図4,図5等に示す)によって、前進位置および後退
位置に固定することができるようになっている。
【0022】ロックピン55は、移動架台43に設けた
ブラケット60に形成された孔61と、成形機フレーム
11に形成された孔62との双方に、上方から挿入する
ことにより、移動架台43を図5に示す前進位置に固定
することができる。また、後退位置においては、孔61
と、成形機フレーム11に形成された孔62´との双方
にロックピン55を挿入することにより、移動架台43
を前記後退位置に固定することができる。
【0023】なお、ロックピン55を手動によって孔6
1,62あるいは62´に出し入れする代わりに、ソレ
ノイドやモータ等の電動アクチュエータによって、ロッ
クピン55を孔61,62あるいは62´に出し入れす
るように構成してもよい。
【0024】また、手動式の操作部54の代わりに、サ
ーボモータ等の電動モータによって送りねじ52を回転
させるようにしてもよい。サーボモータによって移動架
台43のL軸方向の位置制御を行うとともに、所望位置
にてサーボオフすることにより、移動架台43を所望位
置にロックすることができる。あるいは、ボールねじを
用いない自走式の移動架台が採用されてもよい。
【0025】図1に示すようにL軸駆動機構50の送り
ねじ52は、その全長にわたって、踏み台を兼ねるカバ
ー65によって覆われている。このカバー65は、丈夫
な金属板等によって作られており、必要に応じて射出成
形機10の操作者(オペレータ)がカバー65の上に乗
っても、変形しないような剛性を有している。カバー6
5の上面は滑り止めの凹凸加工が施されている。このカ
バー65は、移動架台43を図7に示す後退位置に移動
させる際に、射出成形機10から取り外すことができ
る。
【0026】移動架台43の上部に昇降台70(図2に
示す)が内蔵されている。昇降台70は、Z軸駆動機構
71によって、上下方向(Z軸方向)に移動させること
ができる。ボールねじを用いたZ軸駆動機構71の一例
は、上下方向に延びる送りねじ72と、送りねじ72に
螺合するナット部材73と、送りねじ72を回転させる
ためのサーボモータ等の電動モータ75等を含んでい
る。なお、Z軸駆動機構71として、ボールねじの代わ
りに、くさび部材あるいはシム等を用いた高さ調整手段
を用いてもよい。
【0027】昇降台70の上に、例えば4箇所のスライ
ドガイド部材79と、これらスライドガイド部材79に
沿ってX軸方向に移動可能なX軸可動テーブル80と、
この可動テーブル80をX軸方向に移動させるためのX
軸駆動機構81が設けられている。ボールねじを用いた
X軸駆動機構81は、X軸に沿う送りねじ82と、送り
ねじ82に螺合するナット部材83と、送りねじ82を
回転させるギヤードモータ等の電動モータ85などを備
えている。
【0028】X軸駆動機構81のナット部材83は、X
軸可動テーブル80に取付けられている。このため、モ
ータ85によって送りねじ82を回転させることによ
り、X軸可動テーブル80をX軸方向に所望量移動させ
ることができる。
【0029】図10に示すように、X軸方向に延びるポ
テンシオメータ等の位置センサ(スケール)86を移動
架台43の昇降台70に取付け、X軸可動テーブル80
に設けたポインタ部材87のX軸方向の位置に応じた電
気信号を、コントローラ17に入力するようになってい
る。なお、X軸駆動機構81の駆動源として、ギヤード
モータ85の代わりにサーボモータを用いてもよい。
【0030】X軸可動テーブル80上に、Y軸方向に移
動可能なY軸可動テーブル90と、このY軸可動テーブ
ル90をY軸方向に移動させるためのY軸駆動機構91
が設けられている。Y軸駆動機構91は本発明で言う第
2の駆動手段の一例である。
【0031】図6に示すように、ボールねじを用いたY
軸駆動機構91は、Y軸方向に延びる送りねじ92と、
送りねじ92に螺合するナット部材93と、送りねじ9
2を回転させるギヤードモータ等の電動モータ94と、
互いに平行な一対のガイド軸95などを含んでいる。
【0032】送りねじ92とモータ94は、X軸可動テ
ーブル80の上面に取付けられている。X軸可動テーブ
ル80に対するY軸可動テーブル90のY軸方向の位置
は、図10に示した位置センサ86と同様のセンサ(ス
ケール)によって検出されるようになっている。各ガイ
ド軸95は、X軸可動テーブル80の上面に取付けられ
た一対の支持部材95a(図6に一部のみ図示する)に
その両端が支持されている。
【0033】Y軸可動テーブル90の両側部の近傍に、
図11に示すボールブッシュ96が一対ずつ設けられて
いる。これら一対のボールブッシュ96のそれぞれにガ
イド軸95を挿通することにより、Y軸可動テーブル9
0がガイド軸95に沿ってY軸方向に案内される。これ
らガイド軸95とボールブッシュ96は、本発明で言う
第2のガイド手段の一例である。
【0034】ボールブッシュ96の内部には、その周方
向に複数の無限軌道溝が形成され、各軌道溝に多数のボ
ール等の転動体97(図11に示す)が収容されてい
る。これらの転動体97が、ボールブッシュ96の内周
面の周方向複数箇所においてガイド軸95に転接するた
め、ボールブッシュ96は、一般のリニアガイドに比べ
て高剛性でかつ荷重の方向が問題になることがない。
【0035】図6に示すように、ナット部材93に第1
のばね受け部材98aが取付けられている。Y軸可動テ
ーブル90には、第2のばね受け部材98bが固定され
ている。これらばね受け部材98a,98bは、連結ロ
ッド98cによって、互いに所定の距離以上離れないよ
うにして連結されている。
【0036】そして第1のばね受け部材98aと第2の
ばね受け部材98bとの間に、付勢手段として機能する
圧縮ばね99が設けられている。このばね99は、Y軸
可動テーブル90を、図6中の矢印P2方向(下記ノズ
ル部100を金型1の注入ポートに押付ける方向)に付
勢するよう取付けられている。
【0037】モータ94によって送りねじ92を回転さ
せると、ナット部材93と第1のばね受け部材98aが
Y軸方向に螺進することにより、Y軸可動テーブル90
がY軸方向に移動する。ノズル部100の先端が金型1
の注入ポートに当接し、送りねじ92がさらに所定量回
転することにより、第1のばね受け部材98aが第2の
ばね受け部材98bに向かって移動し、ばね99が圧縮
される。このばね99の反発力によって、ノズル部10
0が金型に当接する力が維持される。
【0038】なお、Y軸駆動機構91の駆動源として、
ギヤードモータ94の代わりにサーボモータを用いても
よい。
【0039】Y軸可動テーブル90上に前述のサイド射
出ユニット13が搭載されている。この射出ユニット1
3は、ノズル部100と、バレル101と、スクリュー
回転用の電動モータ102と、射出用の電動モータ10
3などを備えている。バレル101やモータ102,1
03等は射出ユニット本体104を構成している。
【0040】ノズル部100は、Y軸可動テーブル90
に設けた連結部105に、ボルト等の締結部品によって
着脱可能に固定されている。ノズル部100の先端は金
型1(図3に一部を示す)の分割面の側部に形成された
注入ポートに対向している。バレル101の内部にスク
リューが設けられている。バレル101の外部にヒータ
が設けられている。バレル101の基部には、樹脂を投
入するホッパ109(図4などに示す)が装着される。
【0041】バレル101の熱膨張を吸収するために、
射出ユニット本体104は、図6に示すガイド106に
沿って、バレル101の軸線方向にスライドできるよう
にしている。このため、ヒータの熱によってバレル10
1が熱膨張しても、射出ユニット本体104に熱応力が
作用することを回避できるとともに、射出時にノズル部
100の反力が射出ユニット本体104に加わることを
回避できる。ノズル部100の反力は、連結部105と
Y軸可動テーブル90を介して、ばね99によって支持
される。
【0042】サイド射出ユニット13は、常時は図6に
示すようにノズル部100が連結部105に固定され、
ノズル部100が射出成形機10の軸線Oと直角をなす
方向を向いている。例えばメンテナンス時など、サイド
射出ユニット13を前記後退位置(図7に示す位置)に
移動させる際には、ノズル部100を連結部105から
分離させることにより、軸107を中心として図7に示
す位置に旋回させることが可能である。射出ユニット本
体104はカバー108によって覆われている。
【0043】一対のサイド射出ユニット13,14のう
ち、オペレータの反対側に位置するサイド射出ユニット
14(図3と図4に示す)は、移動機構41によってX
軸,Y軸,Z軸方向に移動させることができるように構
成されている。この移動機構41は、前述のL軸駆動機
構50を備えていない点を除き、オペレータ側の移動機
構40と同様に構成されている。このためオペレータ側
の移動機構40と共通の部位に同一の符号を付して詳細
な説明は省略する。ただしこの移動機構41もオペレー
タ側の移動機構40と同様に、L軸駆動機構50を備え
ていてもよい。
【0044】図8と図9に示すように、上部射出ユニッ
ト15は、上部フレーム120に設けた傾動ベース12
1に搭載されている。傾動ベース121は、射出成形機
10の軸線O方向に移動可能なスライドベース122に
よって支持されている。スライドベース122は、水平
方向駆動機構127によって、射出成形機10の軸線O
方向に移動させることができる。水平方向駆動機構12
7は、送りねじ123と、送りねじ123に螺合するナ
ット部材124と、送りねじ123を回転させるギヤー
ドモータ等の電動モータ126などによって構成されて
いる。
【0045】傾動ベース121は、ボールねじを用いた
上下駆動機構130によって、軸131を中心に上下方
向に回動させることができる。上下駆動機構130は、
送りねじ135と、送りねじ135に螺合するナット部
材136と、送りねじ135を回転させるギヤードモー
タ等の電動モータ138と、傾動ベース121の傾斜角
度等に関する位置信号をコントローラ17に出力する位
置センサ(図示せず)などを備えている。
【0046】電動モータ138と送りねじ135は、上
下方向に延びる連結プレート140に取付けられてい
る。連結プレート140の下部は、軸141を中心に前
後方向に回動することができる。
【0047】傾動ベース121の後端部にリンク143
が取付けられている。リンク143には、ベアリング1
50(図12に示す)によって第1のばね受け部材15
1が回動自在に取付けられている。ナット部材136に
第2のばね受け部材152が設けられている。
【0048】これらばね受け部材151,152の間
に、付勢手段として機能する圧縮ばね153が設けられ
ている。ばね153は、リンク143を介して傾動ベー
ス121を図8中の矢印P3方向に付勢している。リン
ク143とばね受け部材151とは、互いにベアリング
150によって軸154を中心に円滑に回動することが
できる。
【0049】上部射出ユニット15は、ノズル部160
と、バレル161と、スクリュー回転用の電動モータ1
62と、射出用電動モータ163(図9に示す)などを
備えている。バレル161とモータ162,163等
は、射出ユニット本体164を構成している。ノズル部
160の先端は、金型1の分割面の上端に形成された注
入ポートに対向している。
【0050】バレル161の内部にスクリューが設けら
れ、バレル161の外部にヒータが設けられている。バ
レル161の熱膨張を吸収するために、射出ユニット本
体164は、傾動ベース121に対してバレル161の
軸線方向にスライド可能としている。射出ユニット本体
164はカバー165によって覆われている。
【0051】図8に示すように、上部フレーム120の
一端側は、固定側ダイプレート30を設ける固定盤の上
部170によって支持されている。上部フレーム120
の他端側は一対の支柱171,172によって支持され
ている。このように固定盤の上部170と支柱171,
172とによって上部フレーム120の両端部を支持す
ることにより、上部フレーム120に加わる上部射出ユ
ニット15や駆動機構127,130等の大荷重に耐え
ることができる。
【0052】図9に示すように支柱171,172は、
射出成形機10の軸線方向に互いに位置をずらして設け
られているため、図7に示すようにセンタ射出ユニット
12を枢軸25を中心に旋回させる際に、センタ射出ユ
ニット12と支柱171,172との干渉を避けること
ができる。また、支柱171または172は、センタ射
出ユニット12の旋回のストッパとして機能させること
もできる。
【0053】次に、上記構成の射出成形機10の動作に
ついて説明する。型締装置16によって金型1を閉じ、
センタ射出ユニット12を前進させることにより、セン
タ射出ユニット12のノズル部20の先端を金型1の注
入ポートに嵌合させる。また、サイド射出ユニット1
3,14を、それぞれY軸駆動機構91によってY軸方
向に移動させることにより、各ノズル部100の先端を
金型側面の注入ポートに嵌合させる。ノズル部100
は、ばね99(図6に示す)の弾力によって注入ポート
に押圧される。ばね99が撓むことにより、ノズル部1
00のY軸方向のノズル押圧力を維持することができ
る。
【0054】なお、金型1の注入ポートの位置に応じ
て、ノズル部100の位置を調整することができる。例
えばX軸駆動機構81によって、ノズル部100のX軸
方向の位置を調整する。また、Z軸駆動機構71によっ
て、ノズル部100のZ軸方向の位置を調整することが
できる。
【0055】上部射出ユニット15は、上下駆動機構1
30のモータ138を作動させ、傾動ベース121を回
動降下させることにより、ノズル部160の先端を金型
上面の注入ポートに嵌合させる。ノズル部160は、ば
ね153(図12に示す)の弾力によって注入ポートに
押圧される。ばね153が撓むため、ノズル部160の
上下方向のノズル押圧力を維持することができる。
【0056】また、上部射出ユニット15のスライドベ
ース122を、水平方向駆動機構127によって射出成
形機10の軸線O方向に移動させることにより、ノズル
部160の軸線O方向の位置を調整することができる。
【0057】こうして各ノズル部20,100,160
を金型1の注入ポートに嵌合させた状態で、射出・充填
工程等を経て所定の色彩の樹脂を金型1内に射出成形す
る。そののち、冷却・計量工程等を経てノズル部20,
100,160を金型1から離し、型締装置16によっ
て金型1を開くとともに、成形後の製品をエジェクタ機
構によって突き出すことにより、1サイクル分の射出成
形工程が終了する。
【0058】各射出ユニット12,13,14,15に
よって、異なる色彩の樹脂を金型1に射出すれば、1台
の射出成形機10によって多色の射出成形を行うことが
できる。あるいは、各射出ユニット12,13,14,
15によって性質の異なる樹脂を射出すれば、要求され
る製品の機能に応じた性質を有する複数種類の樹脂部品
を同時に成形することもできる。
【0059】この射出成形機10は、各射出ユニット1
2,13,14,15をはじめとして、型締装置16や
駆動機構81,91,127,130などの可動部の駆
動手段が電動化され、コントローラ17等のメモリに記
憶したデジタルデータに基いて数値制御するようにして
いる。このため、一度設定されたノズル位置を何度でも
再現することができ、油圧式の駆動機構を用いる多色成
形機と比較して再現性がきわめて優れている。さらに、
L軸駆動機構50やZ軸駆動機構71等についても電動
化して数値制御を行ってもよく、こうすることにより、
多色成形機のさらなる電動化(全電動化)を実現でき
る。
【0060】センタ射出ユニット12のメンテナンス等
を行う際には、図7に示すように、サイド射出ユニット
13のノズル部100をY軸可動テーブル90の連結部
105から取外し、軸107を中心に射出ユニット本体
104を移動の邪魔にならない位置まで旋回させる。ま
た、ロックピン55を成形機フレーム11の孔62から
外す。そしてL軸駆動機構50によって、サイド射出ユ
ニット13を、L軸方向に、後退位置まで大きなストロ
ークで移動させることにより、センタ射出ユニット12
の側方の空間Sを確保する。
【0061】この状態で、センタ射出ユニット12を2
点鎖線P1で示す位置に旋回させることにより、例えば
バレル21からスクリューを取り出したり、ノズル周り
を清掃するなどのメンテナンス作業を容易に行うことが
できる。
【0062】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、第1
のガイド手段と駆動手段によって、移動架台とサイド射
出ユニットを後退位置まで移動させることにより、射出
成形機の側部の空間を広げることができるため、射出ユ
ニットのメンテナンス等の作業性が向上する。
【0063】請求項2に記載した発明によれば、操作部
によって送りねじを回転させることにより、移動架台を
所定の前進位置と後退位置とにわたって円滑に移動させ
ることができる。
【0064】請求項3に記載した発明によれば、電動モ
ータによってサイド射出ユニットを所定位置に移動させ
ることができ、かつ、ノズル部の先端を金型の注入ポー
トに確実に嵌合させることができる。
【0065】請求項4に記載した発明によれば、送りね
じを回転させたときのボールねじの直線運動を、ばねと
連結ロッド等を介して可動テーブルに伝えることがで
き、ばねの弾力によってノズル部の先端を金型の注入ポ
ートに確実に押圧することができるとともに、射出時の
反力をばねによって受けることができる。
【0066】請求項5に記載した発明によれば、ロック
ピンによって移動架台を所定位置に確実に止めておくこ
とができる。
【0067】請求項6に記載した発明によれば、センタ
射出ユニットのメンテナンス等を行う際に、前記第1の
駆動手段によって移動架台とサイド射出ユニットを後退
位置に退避させ、かつ、センタ射出ユニットを旋回させ
ることにより、メンテナンス等の作業をさらに容易に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す射出成形機の斜視
図。
【図2】 図1に示された射出成形機の側面図。
【図3】 図1に示された射出成形機の上部射出ユニッ
トを省略して示す平面図。
【図4】 図1に示された射出成形機の背面図。
【図5】 図1に示された射出成形機のセンタ射出ユニ
ットとサイド射出ユニットを、それぞれカバーを省略し
て示す側面図。
【図6】 図1に示された射出成形機のセンタ射出ユニ
ットとサイド射出ユニットを、それぞれカバーを省略し
て示す平面図。
【図7】 図6に示されたサイド射出ユニットをL軸方
向に後退させた状態の平面図。
【図8】 図1に示された射出成形機のセンタ射出ユニ
ットと上部射出ユニットを、それぞれカバーを省略して
示す側面図。
【図9】 図1に示された射出成形機のセンタ射出ユニ
ットと上部射出ユニットを、それぞれカバーを省略して
示す平面図。
【図10】 図1に示された射出成形機の位置センサを
示す側面図。
【図11】 図1に示された射出成形機に使用されるボ
ールブッシュの一例を示す斜視図。
【図12】 図8中のF12−F12線に沿う断面図。
【符号の説明】
10…射出成形機 11…成形機フレーム 12…センタ射出ユニット 13…サイド射出ユニット 43…移動架台 44…ガイドシャフト(第1のガイド手段) 50…L軸駆動機構(第1の駆動手段) 55…ロックピン 90…Y軸可動テーブル 91…Y軸駆動機構(第2の駆動手段) 95…ガイド軸(第2のガイド手段) 99…ばね(付勢手段) 100…ノズル部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若林 正博 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社内 Fターム(参考) 4F206 JA07 JB28 JL01 JM03 JN08 JT03 JT11 JT32 JT38

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形機フレームの側部に配置された移動架
    台と、 前記移動架台を前記成形機フレームの長手方向に移動す
    るよう案内する第1のガイド手段と、 前記移動架台を前記第1のガイド手段に沿って移動させ
    る第1の駆動手段と、 前記移動架台に搭載され、金型の側面に対向するノズル
    部を有するサイド射出ユニットと、 前記移動架台上の前記射出ユニットを前記成形機フレー
    ムの幅方向に移動するよう案内する第2のガイド手段
    と、 前記射出ユニットを前記第2のガイド手段に沿って移動
    させる第2の駆動手段と、 を具備したことを特徴とする射出成形機。
  2. 【請求項2】前記第1の駆動手段は、前記成形機フレー
    ムの長手方向に延びる送りねじと、前記送りねじに螺合
    しかつ前記移動架台に取付けられるナット部材と、前記
    送りねじを回転させる操作部としてのハンドルを備えて
    いることを特徴とする請求項1記載の射出成形機。
  3. 【請求項3】前記サイド射出ユニットが前記成形機フレ
    ームの幅方向に移動可能な可動テーブル上に設置され、 前記第2の駆動手段が、前記成形機フレームの幅方向に
    延びる送りねじと、この送りねじに螺合するナット部材
    と、前記送りねじを回転させる電動モータとを有し、か
    つ、 前記サイド射出ユニットのノズル部を前記金型の注入ポ
    ートに向けて付勢するよう前記可動テーブルを前記金型
    に向けて押圧するばねを備えていることを特徴とする請
    求項1記載の射出成形機。
  4. 【請求項4】前記ノズル部が前記可動テーブルに設けた
    連結部に固定され、 前記ばねは、前記第2の駆動手段の前記ナット部材に設
    けた第1のばね受け部材と前記可動テーブルに設けた第
    2のばね受け部材との間に圧縮した状態で設けられ、か
    つ、これら第1および第2のばね受け部材が互いに所定
    の距離以上離れることを阻止する連結ロッドを備えてい
    ることを特徴とする請求項3記載の射出成形機。
  5. 【請求項5】前記移動架台を前記成形機フレームに固定
    するためのロックピンを備え、ロックピンを外した状態
    において前記移動架台が前記成形機フレームの長手方向
    に移動可能としたことを特徴とする請求項1記載の射出
    成形機。
  6. 【請求項6】前記成形機フレームに設けるセンタ射出ユ
    ニットを、該成形機フレームの側方に向けて旋回可能と
    したことを特徴とする請求項1記載の射出成形機。
JP2002024150A 2002-01-31 2002-01-31 射出成形機 Pending JP2003225922A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002024150A JP2003225922A (ja) 2002-01-31 2002-01-31 射出成形機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002024150A JP2003225922A (ja) 2002-01-31 2002-01-31 射出成形機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003225922A true JP2003225922A (ja) 2003-08-12

Family

ID=27746674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002024150A Pending JP2003225922A (ja) 2002-01-31 2002-01-31 射出成形機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003225922A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009061693A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Toyoda Gosei Co Ltd 射出成形機
WO2021160615A1 (de) * 2020-02-12 2021-08-19 Kraussmaffei Technologies Gmbh Spritzeinheit für das mehrkomponenten-spritzgiessen

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009061693A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Toyoda Gosei Co Ltd 射出成形機
WO2021160615A1 (de) * 2020-02-12 2021-08-19 Kraussmaffei Technologies Gmbh Spritzeinheit für das mehrkomponenten-spritzgiessen

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2456080C (en) Mold closing device for an injection molding machine
CA2541412C (en) Horizontal injection molding machine with turning device
US7393199B2 (en) Multi-shot injection molding arrangement
JP3541557B2 (ja) 射出成形装置
US5282732A (en) Mold press assembly
EP1078728B1 (en) Injection molding machine with nozzle touch mechanism
CN101323155B (zh) 合模装置
EP1364765B1 (en) Injection molding machine with compensation of bending moment on stationary platen
JP2003225922A (ja) 射出成形機
JP2003225938A (ja) 射出成形機
JP3785368B2 (ja) 射出成形機
JP2003225923A (ja) 射出成形機
EP0797498B1 (en) Open frame injection molding machine
EP1231042B1 (en) Apparatus for ejecting articles for a plastic injection moulding machine
JP3559014B2 (ja) 可塑化装置用支持装置
JP2003225936A (ja) 射出成形機
JP2003225919A (ja) 射出成形機
JP3785369B2 (ja) 射出成形機
JP2003225918A (ja) 射出成形機
JP2003225921A (ja) 射出成形機
JP6400057B2 (ja) 金型回転式射出成形機の金型交換システム
JP4201657B2 (ja) 射出成形装置における中間金型の移動装置
JP3619487B2 (ja) 射出吹込成形機における中間金型の割型開閉装置
JP3608104B2 (ja) 二重成形用電気式射出成形機
JP3232510B2 (ja) 電動式竪型射出成形機のエジェクタ装置