JP2003225636A - 有機廃棄物の処理装置 - Google Patents
有機廃棄物の処理装置Info
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Abstract
含有するスラリーを適正に処理できるようにする。 【解決手段】 メタンガスを含有するバイオガスを生成
するバイオ発酵槽1と、このバイオ発酵槽1内に空気を
供給して上記バイオガス中の硫化水素濃度を低減化する
空気導入手段15と、上記バイオ発酵槽1から排出され
た懸濁液から水分を分離する脱水機22と、この脱水機
22から排出された脱離液を分解処理して浄化する浄化
手段32と、この浄化手段32により浄化された浄化液
を加熱して殺菌処理することにより液肥を生成する殺菌
部33と、上記バイオ発酵槽内で生成されたバイオガス
を燃料とする熱機関とを備え、この熱機関から排出され
た排気ガスを、上記殺菌部33に加熱用熱源として供給
するように構成した。
Description
棄物をバイオ発酵させてバイオガスを生成する有機廃棄
物の処理装置に関するものである。
等からなる有機廃棄物の総量は年々増加している。そし
て、上記有機廃棄物等を堆肥化してリサイクルすること
も行われているが、その量は極めて僅かであり、大半は
焼却後に埋め立て処分されている。しかし、生ゴミ等は
含水率が高いために、腐敗し易く、かつ単独で燃焼させ
ることが困難であるとともに、炉内の温度を上昇させる
ことが困難であり、ダイオキシンの発生を引き起こす可
能性が懸念されている。また、埋め立て地の不足や、焼
却場建設の立地難などが社会問題化しており、ゴミの減
量化・資源化が早急に求められている。
号公報に示されるように、リン酸およびアンモニウムを
含む有機性スラリーにマグネシウム塩を添加し、リン酸
マグネシウムアンモニウム(MAP)の結晶を形成する
第1工程と、MAPの結晶を含む有機性スラリーを固相
と液槽とに分離する第2工程と、固相を好気的に発酵さ
せてMAPを含有する堆肥を製造する第3工程と、液槽
を上向流嫌気性汚泥ろ床法のバイオ発酵槽によって処理
する第4工程と、第4工程からの流出液中の有機成分お
よび窒素の除去を好気性生物膜式処理槽と脱窒槽とによ
り行う第5工程とを含む有機性スラリーの処理方法およ
び処理装置が提案されており、上記バイオ発酵槽におい
て生成されたバイオガスを発電機またはボイラーの燃料
として使用することが行われている。
酵槽内でフロックを形成したメタン生成菌による発酵作
用により、嫌気環境下において有機廃棄物を分解してメ
タンガスを含有するバイオガスを生成するように構成し
た場合には、このバイオガスの有効利用を図ることがで
きるという利点を有する反面、上記バイオ発酵槽内で発
生した硫化水素がバイオガス中に混入し易く、上記硫化
水素によって発電機またはボイラー等が早期に腐食され
易いという問題があった。
ラリーの処理装置では、上記バイオ発酵槽で発生したバ
イオガス中の硫化水素を、上記好気性生物膜式処理槽か
らの流出液に吸収させて脱硫する脱硫槽を設け、この脱
硫槽において硫黄化合物を吸収した液体を脱窒槽に供給
し、この液体を脱窒反応の電子供与体として利用すると
ともに、脱窒後の液体を上記生物膜式処理槽に戻すこと
により、残留硫化水素成分を硫黄または硫酸として回収
するように構成されている。しかし、上記脱硫槽を設け
た場合においても、バイオガス中の硫化水素を完全に除
去することは困難であり、この硫化水素がバイオガス中
に混入した状態で発電機またはボイラー等に供給される
ことにより、これらが腐食するのを防止することができ
ないという問題がある。
形成分である堆肥と、気体成分であるメタンガスを含有
するバイオガスとを生成する過程で生じた液体成分を処
理水として放流し、あるいは畜舎の洗浄水として使用す
るように構成されている。しかし、上記液体成分中に
は、多量のタンパク質やアンモニア成分等が含有されて
いるため、上記液体成分を放流すると、富栄養化等の環
境汚染が発生するという問題があった。
であり、環境汚染等を生じることなく、有機廃棄部を含
有するスラリーを適正に処理することができる有機廃棄
物の処理装置を提供することを目的としている。
有機廃棄物を含有するスラリーからメタン生成菌の発酵
作用によりメタンガスを含有するバイオガスを生成する
バイオ発酵槽と、このバイオ発酵槽内に空気を供給して
このバイオ発酵槽内に棲息する硫酸還元菌の活性を抑制
することにより、上記バイオガス中の硫化水素濃度を低
減化する空気導入手段と、上記バイオ発酵槽から排出さ
れた懸濁液から水分を分離する脱水機と、この脱水機か
ら排出された脱離液を分解処理して浄化する浄化手段
と、この浄化手段により浄化された浄化液を加熱して殺
菌処理することにより液肥を生成する殺菌部と、上記バ
イオ発酵槽内で生成されたバイオガスを燃料とする熱機
関とを備え、この熱機関から排出された排気ガスを、上
記殺菌部に加熱用熱源として供給するように構成したも
のである。
するメタン生成菌の発酵作用により、上記有機廃棄物が
分解されてメタンガスを含有するバイオガスが生成され
るとともに、上記空気導入手段から空気が導入されるこ
とにより、硫酸還元菌の活性が抑制されて上記バイオガ
ス中の硫化水素濃度が効果的に低減される。また、上記
バイオ発酵槽から排出された懸濁液が脱水機により脱水
処理されるとともに、浄化手段により浄化処理された
後、上記熱機関から供給される排気ガスを熱源として加
熱処理されることにより殺菌された液肥が得られ、その
有効利用を図ることが可能となる。
の有機廃棄物の処理装置において、上下方向に伸びる筒
状体をバイオ発酵槽内に配設するとともに、このバイオ
発酵槽から導出されたバイオガスの一部を上記筒状体内
に戻して攪拌する攪拌手段を備えたものである。
されたバイオガスの一部が上記筒状体内に戻されて、そ
の内部が攪拌されることにより、メタン生成菌の発酵作
用が効果的に促進されることになる。
は2記載の有機廃棄物の処理装置において、バイオ発酵
槽の周壁部に沿って温水を循環させる温水循環手段と、
上記周壁部に沿って冷水を循環させる冷水循環手段と、
上記温水および冷水の循環状態を制御してバイオ発酵槽
内の温度を制御する温度制御手段とを備えたものであ
る。
が、メタン生成菌による発酵作用を促進できる適正温度
に維持されることにより、メタンガスを含有するバイオ
ガスの生成が効果的に促進されることになる。
の何れかに記載の有機廃棄物の処理装置において、バイ
オ発酵槽内にニッケル、コバルトおよび鉄等からなる群
から選択される一種以上の金属元素を添加したものであ
る。
ルトイオンまたは鉄イオンと錯体を形成する金属酵素の
働きにより、上記メタンガスを含有するバイオガスの生
成が、さらに効果的に促進されることになる。
の何れかに記載の有機廃棄物の処理装置において、バイ
オ発酵槽で生成されたバイオガス中から二酸化炭素を除
去する二酸化炭素除去手段を備えたものである。
れたバイオガス中のメタンガス濃度を効果的に上昇させ
ることにより、その有効性を向上させることが可能とな
る。
有機廃棄物の処理装置の実施形態を示している。この有
機廃棄物の処理装置は、メタン生成菌の発酵作用により
メタンガスを含有したバイオガスを生成するバイオ発酵
槽1と、生ゴミ等の有機廃棄物をスラリー化して上記バ
イオ発酵槽1内に供給するスラリー供給手段2と、上記
バイオ発酵槽1から導出されたバイオガスを処理するバ
イオガス処理手段3とを備えている。
介して投入された生ゴミ等の有機廃棄物を粉砕すること
により細分化するディスポーザ5と、細分化された有機
廃棄物を貯留する貯留ピット6と、この貯留ピット6か
ら導出された有機廃棄物に、清水タンク7から供給され
た清水を吹き付けつつ、有機廃棄物をふるい分けて細径
体を原水ピット8内に導入する振動ふるい9と、原水ピ
ット8内に導入された有機廃棄物の細径体と清水との混
合物からなるスラリーを上記バイオ発酵槽1内に導出す
るポンプ10および導出管11とを有している。なお、
上記振動ふるい9の目詰まりを解消するため、清水タン
ク7内の清水が定期的に振動ふるい9に吹き付けられる
ことにより、その清掃が行われるようになっている。
下方向に延びる筒状体12と、上記供給管11から導出
されたスラリーを上記筒状体12内に供給する供給管1
3と、バイオ発酵槽1内において生成されたバイオガス
の一部を上記筒状体12内に戻してバイオ発酵槽1の内
部、特に筒状体12の内部を攪拌する攪拌手段14とが
設けられるとともに、嫌気条件下で有機物を分解してメ
タンガスを含有するバイオガスを生成するメタン生成菌
が収容されている。
介して筒状体12内に上記スラリーが供給されるととも
に、攪拌手段14を介して筒状体12の内部に供給され
たバイオガスにより筒状体12の内部およびバイオ発酵
槽1の内部が攪拌されつつ、上記バイオ発酵槽1内にお
いて繁殖したメタン生成菌の発酵作用により上記スラリ
ー中の有機廃棄物が分解されて、メタンガスを含有する
バイオガスが生成されるようになっている。
入するための開閉弁を有する空気導入手段15が設けら
れている。この空気導入手段15の開閉弁を必要に応じ
て開放し、上記メタン生成菌の発酵作用に悪影響を与え
ない範囲でバイオ発酵槽1内に空気を導入することによ
り、上記バイオ発酵槽1内に棲息する硫酸還元菌の活性
を抑制して、上記バイオガス中に混入される硫化水素の
濃度を低減化するように構成されている。
槽1から導出されたバイオガス中に残存する硫化水素等
の硫黄化合物を分離して脱硫する脱硫槽16と、脱硫後
のバイオガス中に混入された二酸化炭素成分を吸着して
除去するゼオライト13X等と脱水作用を有するシリカ
ゲル等とが収容された二酸化炭素除去手段17と、この
二酸化炭素除去手段17を通過したバイオガスを貯留す
るガスホルダー18とを有し、このガスホルダー18内
に貯留されたバイオガスが発電機駆動用のエンジンまた
は温水ボイラー等からなる熱機関19の燃料として供給
されるように構成されている。
すように、バイオ発酵槽1の底部からスラリーを吸引し
て下部側方に注入する注入管20と、バイオ発酵槽1の
上部に上記スラリーをシャワー状に散布する散布管21
と、バイオ発酵槽1の底部から排出された懸濁液を脱水
機22に導出する導出管23とが設けられている。そし
て、上記注入管20を介してバイオ発酵槽1内に注入さ
れたスラリーによりバイオ発酵槽1の内部が攪拌される
とともに、上記散布管21を介してバイオ発酵槽1の上
部に散布されたスラリーにより浮遊不純物からなるスカ
ムが側方に押しやられ、スカム排出口からスカムタンク
24内に排出されるようになっている。
は、上記導出管23を介して脱水機22に導出され、こ
の脱水機22によって脱離液と汚泥とに分離される。上
記汚泥は、水分調整材とともに団粒機25内に導入され
て団粒化された後、一次発酵部26内において約70℃
の温度で4日間程度に亘り加熱されることにより、殺菌
されるとともに一次発酵処理された後、二次発酵部27
において9日間程度に亘り二次発酵処理されて堆肥化さ
れるようになっている。
液は、原水槽28に導入されて貯留されるとともに、嫌
気槽29と、活性汚泥槽30と、沈殿槽31とを有する
浄化手段32に供給されて上記脱離液が分解処理される
とともに沈殿濾過された後、その上澄み液からなる浄化
液が殺菌部33に供給されて約140℃以上の温度で、
15分間程度に亘り加熱されて殺菌されることにより、
濃縮液肥が生成されるように構成されている。すなわ
ち、上記脱離液中には、BOD(生物化学的酸素要求
量)で表される種々の有用成分が含有され、これらの有
用成分を分解処理することにより、液肥として利用可能
な上澄み液が生成されることになる。
燃料とする熱機関19から排出された排ガスが加熱用の
熱源として供給され、この排気ガスによって上記殺菌部
33が所定温度(約140℃以上の温度)に加熱される
ことにより、上記浄化手段32から供給された液肥成分
が殺菌処理されされるように構成されている。
図3に示すように、上記熱機関19のウォータジャケッ
ト等から導出された温水を循環させる温水循環管34を
有する温水循環手段と、水道水等からなる冷水を循環さ
せる冷水循環管35を有する冷水循環手段とが設けられ
ている。
出する温度センサ36の検出信号に応じ、上記温水循環
管34に設けられた開閉弁37のアクチュエータおよび
冷水循環管35に設けられた開閉弁38のアクチュエー
タに開閉指令信号を出力する温度制御手段39を設け、
上記温水および冷水の循環状態を制御することにより、
バイオ発酵槽1内の温度を、バイオ発酵に適した温度に
維持する制御を実行するように構成されている。上記バ
イオ発酵に適した温度は、53℃程度であることが実験
により確認されている。
ーをバイオ発酵槽1内に供給し、メタン生成菌の発酵作
用によりメタンガスを含有するバイオガスを生成する有
機廃棄物の処理装置において、上記バイオ発酵槽1内に
空気を供給する空気導入手段15を設け、この空気導入
手段15により上記バイオ発酵槽1内に空気を供給して
バイオ発酵槽1内に棲息する硫酸還元菌の活性を抑制す
るように構成したため、上記バイオ発酵槽1内のメタン
生成菌の発酵作用により上記有機廃棄物を分解してメタ
ンガスを含有するバイオガスを生成することができると
ともに、このバイオガス中の硫化水素濃度を効果的に低
減化することができる。
減量化することができるとともに、この有機廃棄物を分
解することにより生成されたバイオガスを熱機関19等
の燃料として有効に利用することができる。さらに、上
記バイオガス中に硫化水素が混入していることに起因し
て、このバイオガスを燃料とする熱機関19等が腐食す
るという事態の発生を効果的に抑制できるという利点が
ある。
排出された懸濁液から水分を分離する脱水機22と、こ
の脱水機22で分離された脱離液を分解処理して浄化す
る浄化手段32と、この浄化手段32により浄化された
浄化液を加熱して殺菌処理することにより液肥を生成す
る殺菌部33と、上記バイオ発酵槽1内で生成されたバ
イオガスを燃料とする熱機関19とを設け、この熱機関
19から排出された排気ガスを、上記殺菌部33に加熱
用熱源として供給するように構成したため、上記バイオ
発酵槽1内で生成されたバイオガスを燃料として熱機関
19を駆動することができるとともに、簡単な構成で上
記液肥を効果的に殺菌して、この液肥中の細菌または感
染性蛋白粒子(プリオン)等を絶滅させることができ
る。したがって、上記バイオ発酵槽1から排出された脱
離液から殺菌された液肥を生成することにより、その有
効利用を図ることができるとともに、上記脱離液が放流
されることに起因する環境汚染の発生を防止することが
できる。
22によって分離された汚泥を、水分調整材とともに団
粒機25内に導入して団粒化した後、一次発酵部26お
よび二次発酵部27において発酵処理するとともに、殺
菌して堆肥を生成するように構成した場合には、その有
効利用を図ることができるという利点がある。
る筒状体12をバイオ発酵槽1内に配設するとともに、
このバイオ発酵槽1から導出されたバイオガスの一部を
上記筒状体12内に戻してバイオ発酵槽1の攪拌する攪
拌手段14を設けたため、上記バイオガスによって上記
筒状体12の内部を攪拌することにより、メタン生成菌
の発酵作用を効果的に促進してバイオガスを効率よく生
成することができる。
オ発酵槽1の周壁部に沿って温水を循環させる温水循環
管34および開閉弁37等からなる温水循環手段と、上
記周壁部に沿って冷水を循環させる冷水循環管35およ
び開閉弁38等からなる冷水循環手段と、上記温水およ
び冷水の循環状態を制御してバイオ発酵槽1内の温度を
制御する温度制御手段39とを設け、バイオ発酵槽1の
内部を適正温度(53℃程度)に維持してメタン生成菌
の発酵作用を促進し得るように構成した場合には、メタ
ンガスを含有するバイオガスを、より効果的に生成する
ことができる。
1において生成されたバイオガスを燃料とする熱機関1
9のウォータジャケット等から導出された温水を、上記
温水循環管34に供給するように構成したため、温水を
生成する特別な生成手段を設ける必要がなく、装置の全
体構成を簡略化できるという利点がある。
発酵槽1内にニッケル、コバルトおよび鉄からなる群か
ら選択された一種以上の金属元素を添加した場合には、
ニッケルイオン、コバルトイオンまたは鉄イオンと錯体
を形成する金属酵素(Methyltransfera
se,Methyreductase等)の働きによ
り、上記バイオガスの生成速度を大幅に向上させること
ができる。
ライト13X等が収容された二酸化炭素除去手段17を
設けることにより、バイオ発酵槽1で生成されたバイオ
ガス中から二酸化炭素を除去するように構成した場合に
は、バイオガス中のメタンガス濃度を上昇させることで
きるため、その有用性を効果的に向上させることができ
るという利点がある。特に、上記ゼオライト13X等と
ともに、脱水作用を有するシリカゲル等を二酸化炭素除
去手段17に収容した場合には、上記バイオガス中の水
分を除去することにより、バイオガス中のメタンガス濃
度を、さらに効果的に上昇させることができる。
棄物を含有するスラリーからメタン生成菌の発酵作用に
よりメタンガスを含有するバイオガスを生成するバイオ
発酵槽と、このバイオ発酵槽内に空気を供給してこのバ
イオ発酵槽内に棲息する硫酸還元菌の活性を抑制するこ
とにより、上記バイオガス中の硫化水素濃度を低減化す
る空気導入手段と、上記バイオ発酵槽から排出された懸
濁液から水分を分離する脱水機と、この脱水機から排出
された脱離液を分解処理して浄化する浄化手段と、この
浄化手段により浄化された浄化液を加熱して殺菌処理す
ることにより液肥を生成する殺菌部と、上記バイオ発酵
槽内で生成されたバイオガスを燃料とする熱機関とを備
え、この熱機関から排出された排気ガスを、上記殺菌部
に加熱用熱源として供給するように構成したため、上記
バイオ発酵槽内のメタン生成菌の発酵作用により上記有
機廃棄物を分解してバイオガスを生成するのと同時に、
上記脱硫菌の脱硫作用により上記バイオガス中から硫黄
化合物を効果的に除去し、バイオガス中に硫化水素およ
び硫酸等からなる硫黄化合物が混入していることに起因
して、上記バイオガスを燃料とする温水ボイラーまたは
発電機等が腐食するという事態の発生を防止することが
できる。しかも、上記バイオ発酵槽内で生成されたバイ
オガスを燃料として熱機関を駆動することができ、かつ
簡単な構成で上記液肥を効果的に殺菌して、その有効利
用を図ることができるとともに、上記脱離液が放流され
ることに起因する環境汚染の発生を防止できる等の利点
がある。
を示す説明図である。
処理部を示す説明図である。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 有機廃棄物を含有するスラリーからメタ
ン生成菌の発酵作用によりメタンガスを含有するバイオ
ガスを生成するバイオ発酵槽と、このバイオ発酵槽内に
空気を供給してこのバイオ発酵槽内に棲息する硫酸還元
菌の活性を抑制することにより、上記バイオガス中の硫
化水素濃度を低減化する空気導入手段と、上記バイオ発
酵槽から排出された懸濁液から水分を分離する脱水機
と、この脱水機から排出された脱離液を分解処理して浄
化する浄化手段と、この浄化手段により浄化された浄化
液を加熱して殺菌処理することにより液肥を生成する殺
菌部と、上記バイオ発酵槽内で生成されたバイオガスを
燃料とする熱機関とを備え、この熱機関から排出された
排気ガスを、上記殺菌部に加熱用熱源として供給するよ
うに構成したことを特徴とする有機廃棄物の処理装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の有機廃棄物の処理装置に
おいて、上下方向に伸びる筒状体をバイオ発酵槽内に配
設するとともに、このバイオ発酵槽から導出されたバイ
オガスの一部を上記筒状体内に戻してバイオ槽の内部を
攪拌する攪拌手段を備えたことを特徴とする有機廃棄物
の処理装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の有機廃棄物の処
理装置において、バイオ発酵槽の周壁部に沿って温水を
循環させる温水循環手段と、上記周壁部に沿って冷水を
循環させる冷水循環手段と、上記温水および冷水の循環
状態を制御してバイオ発酵槽内の温度を制御する温度制
御手段とを備えたことを特徴とする有機廃棄物の処理装
置。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の有機廃棄
物の処理装置において、バイオ発酵槽内にニッケル、コ
バルトおよび鉄等からなる群から選択される一種以上の
金属元素を添加したことを特徴とする有機廃棄物の処理
装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の有機廃棄
物の処理装置において、バイオ発酵槽で生成されたバイ
オガス中から二酸化炭素を除去する二酸化炭素除去手段
を備えたことを特徴とする有機廃棄物の処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002027068A JP4067314B2 (ja) | 2002-02-04 | 2002-02-04 | 有機廃棄物の処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002027068A JP4067314B2 (ja) | 2002-02-04 | 2002-02-04 | 有機廃棄物の処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003225636A true JP2003225636A (ja) | 2003-08-12 |
JP4067314B2 JP4067314B2 (ja) | 2008-03-26 |
Family
ID=27748708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002027068A Expired - Fee Related JP4067314B2 (ja) | 2002-02-04 | 2002-02-04 | 有機廃棄物の処理装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP4067314B2 (ja) |
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