JP2003225588A - 立型デカンタ式遠心分離機 - Google Patents

立型デカンタ式遠心分離機

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JP2003225588A
JP2003225588A JP2002027311A JP2002027311A JP2003225588A JP 2003225588 A JP2003225588 A JP 2003225588A JP 2002027311 A JP2002027311 A JP 2002027311A JP 2002027311 A JP2002027311 A JP 2002027311A JP 2003225588 A JP2003225588 A JP 2003225588A
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solution slurry
dividing device
flow
flow dividing
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Yoshihiro Abe
芳弘 阿部
Toshiki Katsuumi
敏樹 勝海
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NIIGATA UOSHINTON KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原液スラリーを分流しても摩耗が少なく、か
つ、原液スラリーの性状が変化しない分流装置を備えた
立型デカンタ式遠心分離機を提供すること。 【解決手段】 分離液溢流口及び固形分排出口を備えた
回転ボウルと、前記回転ボウル内に同軸的に設けられる
スクリュウコンベアと、前記回転ボウルの軸心部に挿入
される原液スラリー供給管と、前記原液スラリー供給管
の下端部に連接して前記スクリュウコンベア内の半径方
向に前記原液スラリーを分流する分流装置と、前記固形
分排出口を含む固形分排出部全体を外から囲繞するよう
に設けたべルジャー形のゴムスカートとを備えた立型デ
カンタ式遠心分離機において、前記分流装置を、前記分
流装置で分流された前記原液スラリーが前記スクリュウ
コンベアの回転方向と反対方向に流れ易くなるように、
すなわち前記原液スラリーの流線が中心から外側へスク
リュウコンベアの回転方向と反対方向の渦巻き線となる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立型デカンタ式遠
心分離機に関し、さらに詳しくは、原液スラリーを原液
スラリー供給管から回転ボウル内へ分流して供給する分
流装置を備えた立型デカンタ式遠心分離機に関する。
【0002】
【従来の技術】立型デカンタ式遠心分離機は、化学工場
での樹脂の脱水、触媒・酸化防止剤の回収、カオリンや
酸化チタンの分級等遠心力場での固液分離が必要となる
場所で多く使用されている。
【0003】従来の立型デカンタ式遠心分離機100
は、図6に示すように、截頭円錐部101Aと前記截頭
円錐部101Aの大径端側に連なる円筒部101Bとか
ら構成される回転ボウル101と、前記回転ボウル10
1内に同軸的に設けられ、若干の差速をもって回転する
スクリュウコンベア102と、前記回転ボウル101の
円筒部101Bの上部端板103の中心部に設けられた
挿管孔104から挿入され、原液スラリーを回転ボウル
101内の所定位置に供給する原液スラリー供給管10
5と、前記原液スラリー供給管105の下部に連接して
設けられ、回転ボウル101内へ原液スラリーを縦方向
(軸方向)から半径方向に分流して供給するための分流
装置106と、前記回転ボウル101を高速回転させる
主電動機107と、前記主電動機107の回転数と若干
の差速を持たせてスクリュウコンベア102を回転ボウ
ル101と同方向に回転させるための差速電動機109
および差速装置108とから主要部が構成される。
【0004】次に、これらから構成される立型デカンタ
式遠心分離機100の作用について説明する。主電動機
107により高速で回転する回転ボウル101内に、原
液スラリー供給管105を通り分流装置106で分配さ
れた原液スラリーが、図6に示すように、回転ボウル1
01内の円筒部101Bに供給されると、原液スラリー
中の固形分は遠心力を受けて回転ボウル101の内壁側
に沈降する。沈降した固形分は、スクリュウコンベア1
02により截頭円錐部101A側に掻き揚げられ脱液さ
れた後、截頭円錐部101Aの小径端側に設けられた固
形分排出口112から固形分排出シュート110内へ排
出され、固形物として外部に排出される。一方、前記回
転ボウル101の円筒部101Bで分離された清澄液
は、回転ボウル101の円筒部101Bの上部端板10
3に設けた分離液溢流口103Aを通り、堰板103B
を溢流した後、分離液排出口111から分離液として外
部に排出される。
【0005】従来のこのような構成と作用を有する立型
デカンタ式遠心分離機において、原液スラリー供給管1
05から供給された原液スラリーを縦方向(軸方向)か
ら半径方向に分流して回転ボウル内に供給する分流装置
の構造としては、例えば特開平9−215946号公報
に開示されたものがある。図7に示すように、この分流
装置106は、円錐台の形状をした2枚の案内板106
a,106cをそれぞれの突起部が内側になるように上
下に向い合わせて、その間に台形の形状をした4枚のイ
ンペラ106b,…を挟んで、円周方向に等間隔となる
ように、すなわち周方向から見て台形の形状をした4枚
のインペラ106b,…を内側から外側に放射状に立設
したものである(平面からみて90度振り分けしたもの
である)。尚、台形の形状をしたインペラ106bの上
底は内側に、下底は外側になるように設けられている。
分流装置106をこのように構成することで、原液スラ
リー供給管105から回転ボウル101内へ供給する原
液スラリーを原液スラリー供給管105の軸方向から半
径方向に分流できるようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな分流装置106は以下のような問題があった。 (1)前記分流装置106のインペラ106bが、図8
に示すように、下部案内板106aの中心から外側に向
かって放射状に配置されているため、下部案内板106
aの半径方向に分流された原液スラリーの流線がインペ
ラ106bと交差(衝突)する割合が高くなってしま
う。その結果、インペラ106b自体が流路抵抗とな
る。また、インペラ106bが原液スラリー中の固形分
(例えばカーボン、砂、ボロンカーバイド等)と接触し
易くなるのでインペラ106bが早期に摩耗してしま
う。 (2)分流装置106に衝突する原液スラリーは、前記
流路抵抗が大きいため、結果として原液スラリーが下部
案内板106aと衝突する衝撃力も高くなるので、原液
スラリー中の固形分粒子が破砕されて変形し原液スラリ
ーの性状が変化する場合がある。特に化粧品のように分
流装置106との衝突によりエマルジョンの物性等が変
化し易いものや製品として球状の固形分粒子がどうして
も必要なプロセスでは原液スラリーの性状が変化するこ
とは許されない。 (3)原液スラリーが分流装置106に衝突すると、前
記流路抵抗が大きいため、結果として原液スラリーが下
部案内板106aと衝突する衝撃力も強くなるので、ス
クリュウコンベア102を軸支しているロータの振動が
大きくなり軸受けの寿命を低下させる原因となる。 (4)原液スラリーが分流装置106に衝突した後は、
前記流路抵抗が大きいため半径方向の流れがスムースに
流れないので流速が遅い領域が発生する。その結果、イ
ンペラ106b等に固形分が付着してアンバランスが発
生し振動の原因となる。
【0007】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであって、第一の目的は、原液スラリーを分流
しても摩耗が少なく、かつ、原液スラリーの性状が変化
しない分流装置を備えた立型デカンタ式遠心分離機を提
供することである。また、第二の目的は、原液スラリー
を分流してもロータの振動や機械本体の振動の発生を抑
制することができる分流装置を備えた立型デカンタ式遠
心分離機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
になされた請求項1に記載された立型デカンタ式遠心分
離機は、下部小径端側に固形分排出口を有する截頭円錐
部と、前記截頭円錐部の上部大径端側に連なり、上部端
板に堰板を設けた分離液溢流口を有する円筒部とからな
る回転ボウルと、前記回転ボウル内に同軸的に設けら
れ、差速装置を介して前記回転ボウルと若干の差速をも
って回転するスクリュウコンベアと、前記回転ボウルの
前記円筒部の上部端板の挿管孔から軸心部に挿入され、
前記円筒部に原液スラリーを供給する原液スラリー供給
管と、前記原液スラリー供給管の下端部に連接して設け
られ、前記スクリュウコンベア内の半径方向に前記原液
スラリーを分流する分流装置と、前記固形分排出口を含
む固形分排出部全体を外から囲繞するように設けたゴム
スカートとを備えた立型デカンタ式遠心分離機におい
て、前記分流装置を、前記分流装置で分流された前記原
液スラリーが前記スクリュウコンベアの回転方向と反対
方向に流れ易くなるように、すなわち前記原液スラリー
の流線が中心から外側へスクリュウコンベアの回転方向
と反対方向の渦巻き線となるように構成したことを特徴
とするものである。
【0009】請求項1に記載された発明によると、下部
小径端側に固形分排出口を有する截頭円錐部と、前記截
頭円錐部の上部大径端側に連なり、上部端板に堰板を設
けた分離液溢流口を有する円筒部とからなる回転ボウル
と、前記回転ボウル内に同軸的に設けられ、差速装置を
介して前記回転ボウルと若干の差速をもって回転するス
クリュウコンベアと、前記回転ボウルの前記円筒部の上
部端板の挿管孔から軸心部に挿入され、前記円筒部に原
液スラリーを供給する原液スラリー供給管と、前記原液
スラリー供給管の下端部に連接して設けられ、前記スク
リュウコンベア内の半径方向に前記原液スラリーを分流
する分流装置と、前記固形分排出口を含む固形分排出部
全体を外から囲繞するように設けたゴムスカートとを備
えた立型デカンタ式遠心分離機において、前記分流装置
を、前記分流装置で分流された前記原液スラリーが前記
スクリュウコンベアの回転方向と反対方向に流れ易くな
るように、すなわち前記原液スラリーの流線が中心から
外側へスクリュウコンベアの回転方向と反対方向の渦巻
き線となるように構成したことにより、 (1)分流された原液スラリーが流れ易くなるため、分
流装置の摩耗に対する寿命が延びる。 (2)分流された原液スラリーが流れ易くなるため、分
流装置に対する原液スラリーの衝撃力も低減される結
果、原液スラリーの物性の変化や粒子の形状変化を低減
することができる。 (3)原液スラリーが分流装置をスムースに通過できる
ようになるので、原液スラリーが分流装置を通過しても
流路抵抗が小さくなる。その結果、原液スラリーが通過
するときの衝撃力も小さくなるので、スクリュウコンベ
アを軸支しているロータの振動を低減できる。従って、
軸受けの寿命を向上させることができる。 (4)原液スラリーが分流装置をスムースに通過できる
ようになるので、流速が遅くなる領域がなくなり、固形
分が付着するのを回避することができる。その結果、固
形分の付着に伴う振動もなくなる。
【0010】請求項2に記載された立型デカンタ式遠心
分離機は、前記分流装置は、上部案内板と、下部案内板
と、前記2つの案内板の間に設けて分流した前記原液ス
ラリーを通過させるための流路を形成する区画壁である
複数のインペラとから構成されることを特徴とする請求
項1に記載の立型デカンタ式遠心分離機である。
【0011】請求項2に記載された発明によると、前記
分流装置を、上部案内板と、下部案内板と、前記2つの
案内板の間に設けて分流した前記原液スラリーを通過さ
せるための流路を形成する区画壁である複数のインペラ
とから構成することにより、下部案内板で原液スラリー
の垂直方向の全荷重を受けて水平方向に流れを変え、上
部案内板と下部案内板の間に挟まれた複数のインペラに
より水平方向に好適に原液スラリーを分流することがで
きる。
【0012】請求項3に記載された立型デカンタ式遠心
分離機は、前記インペラの取り付け方向は、前記原液ス
ラリー供給管の外周の接線方向であることを特徴とする
請求項2に記載の立型デカンタ式遠心分離機である。
【0013】請求項3に記載された発明によると、前記
インペラの取り付け方向を、前記原液スラリー供給管の
外周の接線方向にすることにより、原液スラリーを分流
する流路のエネルギーロスを少なくして、分流装置の半
径方向に原液スラリーを分流することができる。
【0014】請求項4に記載された立型デカンタ式遠心
分離機は、前記インペラの取り付け枚数は、3〜8枚で
あることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の立
型デカンタ式遠心分離機である。
【0015】請求項4に記載された発明によると、前記
インペラの取り付け枚数を、3〜8枚としたことによ
り、原液スラリーを分流する流路のエネルギーロスを従
来よりも少なくして、分流装置の半径方向に好適に原液
スラリーを分流することができる。3枚未満だと分流が
うまく行かず、8枚を超えると原液スラリーを分流する
流路のエネルギーロスが従来よりも大きくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る立型デカンタ
式遠心分離機の実施の形態について図面を参照して説明
する。
【0017】最初に、本発明に係る立型デカンタ式遠心
分離機について図1から図5を参照して説明する。尚、
図1は、本発明に係る立型デカンタ式遠心分離機の全体
の構成を示す縦断面図、図2(a)は、図1中のII部
拡大図、図2(b)は、図2(a)のX−X断面図であ
る。また、図3は、本発明に係る第一実施形態の分流装
置の全体斜視図、図4は、本発明に係る他の実施形態の
分流装置の全体斜視図である。図5は、本発明に係る第
一実施形態の分流装置内の原液スラリーの流れを示す図
である。
【0018】最初に、本発明に係る立型デカンタ式遠心
分離機について図1を参照して説明する。本発明に係る
立型デカンタ式遠心分離機は、図1に示すように、下部
小径端側に固形分排出口13を有する截頭円錐部1A
と、前記截頭円錐部1Aの上部大径端側に連なり、上部
端板3に堰板3Bを設けた分離液溢流口3Aを有する円
筒部1Bとからなる回転ボウル1と、前記回転ボウル1
内に同軸的に設けられ、差速装置8を介して回転ボウル
1と若干の差速をもって回転するスクリュウコンベア2
と、前記回転ボウル1の円筒部1Bの上部端板3に設け
られた挿管孔4から軸心部に挿入され、前記円筒部1B
に原液スラリーを供給する原液スラリー供給管5と、前
記原液スラリー供給管5の下部に連接して回転ボウル4
内半径方向に前記原液スラリーを分流する分流装置6
と、前記回転ボウル1と並行に架台12の上部に固設さ
れ、前記回転ボウル1をプーリ7A、7Cとベルト7B
を介して高速回転させる主電動機7と、前記回転ボウル
1の下部に設けられ、前記回転ボウル1の回転速度と若
干の差速を持たせてスクリュウコンベア2を回転させる
差速装置8と、前記差速装置8と並行に設けられ、前記
差速装置8を介して前記スクリュウコンベア2を駆動さ
せる差速電動機9と、その上部は、前記固形分排出口1
3を含む固形分排出部全体を外から適宜間隔を設けて囲
繞するように設けられ、その下部は、下端面10Cを開
口したベルジャー形のゴムスカート10と、これらの機
器・配管類をその上方に配設・固定する架台12と、か
ら主要部が構成される。
【0019】回転ボウル1は、截頭円錐部1Aと、前記
截頭円錐部1Aの大径端側と連接する円筒部1Bとを一
体化した形状をしている。截頭円錐部1Aの下部小径端
側には固形分排出口13が設けられ、スクリュウコンベ
ア2により搬送された固形分は、この固形分排出口13
から水平方向に排出され、ゴムスカート10の下端面1
0Cを通って落下し、ベルトコンベア19によって系外
へ排出される。一方、円筒部1Bの上部端板3には、堰
板3Bが設けられており、回転ボウル1内で分離された
分離液は、分離液溢流口3Aを通り、前記堰板3Bを溢
流して分離液排出口11から系外へ排出される。
【0020】スクリュウコンベア2は、スクリュウ軸2
Bと、前記スクリュウ軸2Bの表面を螺旋状に囲繞する
スクリュウ羽根2Aとから形成される。また、スクリュ
ウコンベア2の駆動は、差速電動機9を駆動源として差
速装置8を介して行われ、回転ボウル1の回転速度と差
速電動機8の回転速度の差に比例する差速(最小で0.
5〜3min-1)でスクリュウコンベア2が回転できる
ようになっている。
【0021】原液スラリー供給管5は、フランジ付きの
配管であり、本実施形態の配管は円管であるが角管を用
いても良い。原液スラリー供給管5のフランジは、原液
スラリー供給管5の上端部に設けられている。尚、原液
スラリー供給管5は、分流装置6を介して回転ボウル1
内へ原液スラリーを供給するために使用される。
【0022】分流装置6は、図2(a)に示すように、
原液スラリー供給管5の下端部に連接して設けられ、ス
クリュウ軸2B内の半径方向に取り付けられて原液スラ
リーを原液スラリー供給管5の軸方向から半径方向に分
流するための配管である。図2(b)に図2(a)のX
−X断面図を示す。この図からも判るように、区画壁を
形成する6枚のインペラ6b,…が、スクリュウコンベ
ア2の回転方向の反対方向に向って原液スラリー供給管
5の外周接線方向に取り付けられている。
【0023】ここで本発明の要部である分流装置6につ
いて図3から図5を参照してさらに詳細に説明する。本
発明の分流装置は、図3に示すように、前記原液スラリ
ー供給管5から供給される原液スラリーを受ける下部案
内板6aと、前記下部案内板6aに立設して、前記下部
案内板6aの中心から外側に原液スラリーを分配する区
画壁である6枚のインペラ6b,…と、前記6枚の前記
インペラ6b,…の上部を覆う上部案内板6cとから主
要部が構成される。
【0024】上部案内板6c及び下部案内板6aは、原
液スラリーの流れを原液スラリー供給管5の軸方向から
半径方向に案内するために設けられる円形の板である。
上部案内板6cは、平坦な面をしている。上部案内板6
cの中央部には原液スラリー供給管5の下端部が挿入さ
れ、原液スラリーが分流装置6内に導入される。下部案
内板6aは、中央部に円錐台の形状をした突起6a1を
有する板である。突起6a1の外側は平坦な面になって
いる。突起6a1は、原液スラリーが下部案内板6aと
衝突するときに、原液スラリーの垂直方向の全荷重を受
けると共に、原液スラリーにせん断力を与えて円錐台の
斜面に沿ってスラリーを流れ易くするためのものであ
る。下部案内板6aに円錐台の突起6a1の突起を設け
ることで分流をスムースに行うことができる。
【0025】インペラ6bは、図3に示すように矩形の
板であり、下部案内板6aの中心から外側へ向う原液ス
ラリーの流線が、図5に示すように、スクリュウコンベ
ア2の回転方向と反対方向の渦巻き線になるようにイン
ペラ6bを設けている。
【0026】このようにインペラ6bを配置して、分流
装置6で分流された原液スラリーが、前記スクリュウコ
ンベア2の回転方向と反対方向に流れ易くなるように、
すなわち前記原液スラリーの流線が中心から外側へスク
リュウコンベア2の回転方向と反対方向の渦巻き線とな
るように構成したことにより、 (1)分流された原液スラリーが流れ易くなるため、分
流装置6の摩耗に対する寿命が延びる。 (2)分流された原液スラリーが流れ易くなるため、分
流装置6に対する原液スラリーの衝撃力も低減される結
果、原液スラリーの物性の変化や粒子の形状変化を低減
することができる。 (3)原液スラリーが分流装置6をスムースに通過でき
るようになるので、原液スラリーが分流装置6を通過し
ても流路抵抗が小さくなる。その結果、原液スラリーが
通過するときの衝撃力も小さくなるので、スクリュウコ
ンベア2を軸支しているロータの振動を低減できる。従
って、軸受けの寿命を向上させることができる。 (4)原液スラリーが分流装置6をスムースに通過でき
るようになるので、流速が遅くなる領域がなくなり、固
形分が付着するのを回避することができる。その結果、
固形分の付着に伴う振動もなくなる。
【0027】尚、インペラ6bの取付角度は、分流装置
6への原液スラリーの流入速度とインペラ6b入口部の
周速から求められる速度ベクトルの三角形から概略の数
値が得られる。
【0028】6枚のインペラ6b,…の取り付け方向
は、平面から見たときに原液スラリー供給管5の外周の
接線方向に設けられている。尚、6枚のインペラ6b,
…は、下部案内板6aに立設するときに接線方向を簡単
に確認できるようにするためインペラ6bの一端部はV
字に形成されている。このように、インペラ6bの取り
付け方向を、原液スラリー供給管5の外周の接線方向に
設けたことにより、分流された原液スラリーの流線が区
画壁であるインペラ6bと交差することがなくなるの
で、原液スラリーを分流する流路のエネルギーロスを少
なくして、分流装置6の半径方向に原液スラリーを好適
に分流することができる。尚、6枚の隣接するインペラ
6b,6b同士の交角は、図2(b)に示すように、原
液スラリー供給管5の接線方向に互いに60度の角度を
成すように取り付けられている。この交角は、45度か
ら60度の角度の間に設定するのが好ましい。
【0029】インペラ6bの取り付け枚数は、本実施形
態では6枚であるが、3〜8枚であれば6枚でなくても
よい。インペラ6bの取り付け枚数は、3枚未満では分
流が上手にいかず原液スラリーが偏流してしまい、8枚
を超えると原液スラリーを分流する流路のエネルギーロ
スが従来よりも大きくなる。取り付け枚数をこのように
設定することにより、原液スラリーを分流する流路のエ
ネルギーロスを従来よりも少なくできる。
【0030】次に、第二実施形態の分流装置について図
4を参照して説明する。第二実施形態の分流装置と第一
実施形態の分流装置との構成の違いは、第二実施形態の
分流装置の区画壁である6枚のインペラ6b′,…を、
下部案内板の中心から外側へ向う原液スラリーの流線が
スクリュウコンベア2の回転方向と反対方向に渦巻き線
が形成され易くなるようにまっすぐな板ではなく湾曲し
た板を使用した点である。インペラ6b′の形状をこの
ような形状としたことにより、第一実施形態の矩形のイ
ンペラと比較して、より流路のエネギーロスが少ない分
流装置を提供することができる。
【0031】主電動機7は、全閉外扇屋外型の三相誘導
電動機又は三相同期電動機が使用される。極数は2〜6
の電動機が使用される。主電動機7は、フランジ付き倒
立型(出力軸上向き)の電動機が使用される。主電動機
7は、架台12の柱12Aから張り出した梁14Aにボ
ルト・ナットで固定して取りつけられる。主電動機7の
駆動軸にはプーリ7Aが取りつけられベルトを介して回
転ボウル1側のプーリ7Cと連結しており、主電動機7
の出力をベルトを介して回転ボウル1に伝える。
【0032】差速装置8は、二段以上で減速する遊星歯
車減速機である。差速装置8の高速軸と低速軸は同一芯
上にあって、しかも同方向に回転するのでレイアウトや
設置の場所に便利である。遊星歯車機構は、平行軸歯車
に比較して驚くほど小形軽量で、取り扱いが便利である
という特徴がある。
【0033】差速電動機9は、全閉外扇屋外型の三相誘
導電動機又は三相同期電動機が使用される。極数は2〜
6の電動機が使用される。差速電動機9は、フランジ付
き正立型(出力軸下向き)の電動機が使用される。差速
電動機9の設置位置は、差速装置8にベルト9Bとプー
リ9A,9Cを介して横引きで動力が伝達できるよう
に、差速装置8と垂直方向に並行に設けられている。差
速電動機9は、差速装置8を運転していないときには主
電動機7と同期するようになっており主電動機7と同じ
回転速度で回転するようになっている。差速電動機9の
回転数は、スクリュウコンベア2の差速の設定値を決め
れば主電動機7の回転速度に対する差速電動機9の回転
速度が決定できる(但し、差速装置8の減速比を一定と
する)。
【0034】ゴムスカート10の形状は、ベルジャー形
をしており、ドーム状の頭部10Aと円筒部10Bを一
体化した形状をしている。ゴムスカート10の頭部10
Aには、90度中心振り分けで図示しない4つの開閉式
カバー(窓)が設けられており、4本の洗浄液供給配管
をこの開閉式カバーにそれぞれ取付けて、覗き窓越しに
内部を見ながらゴムスカート10の内部を洗浄するよう
に構成されている。ゴムスカート10の頭部10Aは、
その内部で固形分排出口13を含む固形分排出部全体を
外側から適宜間隔を設けて囲繞している。一方、円筒部
10B下部の下端面は開口して開口部10Cとなってい
る。
【0035】ゴムスカート10の開口部10Cの下側に
は、架台12の開口部を貫通したゴムスカート10から
落下してくる固形物をベルト19Aに受けて、モータ1
9Bを駆動させて固形物を処理設備へ搬送するベルトコ
ンベア19が設けられている。
【0036】ゴムスカート10の頭部10Aと円筒部1
0Bとの境界部である肩部の外側には、4つの剥離機構
15,16,…が、ゴムスカート10を平面から見た時
に、90度に中心振り分けした位置に設けられている。
4つの剥離機構15,16…は、外周に沿って90度に
中心振り分けして設けられる4個のシリンダ15A,1
6A…と、4つのピストン15B,16B…と、前記シ
リンダ15A,16A…をケーシングCGに固定する4
つのヒンジ15C,16C…とから構成される(図1参
照)。4つのピストン15B,16B…の先端部の形状
は、図1に示すように円盤状になっており、ゴムスカー
ト10内に先端部が埋設又は焼き付けられている。ま
た、ピストン15B,16B…の先端部は、ゴムスカー
ト10と若干の隙間を持って配設するようにしてもよ
い。このような構造とすることにより、ゴムの耐摩耗性
と弾性を有効に利用できる。尚、剥離機構15,16…
の設置個数は、ゴムスカート10の外周上部だけでな
く、必要に応じて、外周下部に複数個設けても良い。剥
離機構15,16…の全設置個数としては4〜12個が
望ましい。4個未満では、ゴムスカート10内に付着し
た固形物を全て剥離するのが難しく、12個以上だと設
備コストが高くなる。また、本実施形態では、4つの剥
離機構15,16…はゴムスカート10の外周に沿って
90度に中心振り分けして設けられているが、剥離機構
15,16…の外周に沿った設置位置としては、30度
〜90度の角度の範囲内で中心振り分けした位置が望ま
しい。上述した4つの剥離機構15,16…の駆動源
は、油圧、空圧、電気が使用できるが、本実施の形態で
はコンプレッサから供給される空気圧を駆動源として用
いている。尚、ゴムスカート5の剥離機構15,16…
の詳細については発明者等が開示した特願2000-1
54666明細書の内容を参照されたい。
【0037】架台12は、前記主要構成機器・配管類を
その上方に配設・固定するための台であり、平面形状が
四角形(不図示)をしているが三角形でも良い。架台1
2は、上部には、柱12A及び主電動機7を固設するた
めの梁14Aが設けられている。下部には、立型デカン
タ式遠心分離機本体の振動を工場の床(基礎)に伝えな
いように支持するため複数の振動防止機12B(例えば
防振ゴム内蔵の振動防止機)が設けられている。
【0038】次に、図1を参照して、本発明の分流装置
6を備えた立型デカンタ式遠心分離機の作用について説
明する。 (1)主電動機7により高速で回転する回転ボウル1内
に、分流装置6の上部案内板6cの中央部に下端部を挿
入した原液スラリー供給管5から分流装置6を介して原
液スラリーが供給される。 (2)このとき、原液スラリー供給管5から分流装置6
に供給された原液スラリーは、最初に下部案内板6aと
衝突して流れの向きを下部案内板6の中心から半径方向
に変える。 (3)さらに、原液スラリーは回転ボウル1の遠心効果
により外周方向に向かって飛散するが、コリオリ力の影
響によりスクリュウコンベア2の回転方向とは反対方向
に流れていく。 (4)このとき、分流装置6には6枚のインペラ6b,
…が下部案内板6aの中心を中心とした渦巻き線に沿っ
て原液スラリーが流れるように立設されているので、分
流された原液スラリーは、分流装置6内を6枚のインペ
ラ6b…と交差(衝突)することなくスムースに通過で
きる。
【0039】(5)分流装置6で分流された原液スラリ
ーは、回転ボウル1内の円筒部1Bに供給されると、原
液スラリー中の固形分は遠心力を受けて回転ボウル1の
内壁側に沈降する。 (6)回転ボウル1の内壁側に沈降した固形分は、差速
装置8を介して差速電動機9により駆動されるスクリュ
ウコンベア2により截頭円錐部1A側に掻き揚げられて
脱液される。脱液された固形分は、截頭円錐部1Aの小
径端側に設けられた固形分排出口13から水平方向に、
すなわちベルジャー型のゴムスカート10内に排出され
る。
【0040】(7)水平方向に排出された固形分は、遠
心力により与えられた運動量をゴムスカート10の内壁
と衝突させることにより失う。この時、粘着性や付着性
のある固形分の場合は、材質が金属とは異なるゴムの場
合であっても内壁に付着する。 (8)そこで、ゴムスカート10の外周上部の頭部10
Bと円筒部10Aとの境界部に沿って90度振り分けで
4個設けられた剥離機構15,16…のシリンダ15A,
16A…のピストン15B,16B…を一定時間毎に直
線的に作動させ、ゴムの形状を一時的に変形させること
によりゴムスカート10上部の内面に付着した固形分を
内壁から好適に剥離することができる。また、180度
に向い合っている剥離機構同士からそれぞれ90度離れ
たピストン同士を同期させるようにして作動させること
により、前記ゴムスカート10の弾力を補完し合いなが
ら立型デカンタ式遠心分離機を運転することもできる。
【0041】(9)このようにしてベルトコンベア19
のベルト19Aに落下した固形分は、ベルトコンベアの
モータ19Bを回転させることにより外部に固形物とし
て搬出される。 (10)一方、前記回転ボウル1の円筒部1Bで分離さ
れた清澄液は、回転ボウル1の円筒部1Bの上部端板3
に設けた分離液溢流口3Aを通り、堰板3Bを溢流した
後、分離液排出口11から清澄した分離液として外部に
排出される。
【0042】このような構成と作用を有する本発明に係
る立型デカンタ式遠心分離機によれば、原液スラリー供
給管5の下端部に連接して設けられスクリュウコンベア
2の半径方向に取り付けられる分流装置6内の区画壁で
あるインペラ6bを、分流装置6で分流された原液スラ
リーがスクリュウコンベア2の回転方向と反対方向に流
れ易くなるように、すなわち原液スラリーの流線が中心
から外側へスクリュウコンベア2の回転方向と反対方向
の渦巻き線となるように構成したことにより、 (1)原液スラリーを分流しても摩耗が少なく、かつ、
原液スラリーの性状が変化しない分流装置を備えた立型
デカンタ式遠心分離機を提供することができる。 (2)原液スラリーを分流してもロータの振動や機械本
体の振動の発生を抑制することができる分流装置を備え
た立型デカンタ式遠心分離機を提供することができる。
【0043】以上、本発明に係る立型デカンタ式遠心分
離機について説明したが、本発明に係る立型デカンタ式
遠心分離機はこれに限定されるものではなく、本発明の
技術的範囲を逸脱しない範囲で適宜変更して実施可能で
ある。例えば分流装置のインペラは、本実施形態では板
または湾曲した板を例示しているが、捻った板を設けて
もよい。
【0044】
【発明の効果】以上の構成と作用からなる本発明によれ
ば以下の発明の効果が得られる。 1)請求項1に記載の発明によれば、下部小径端側に固
形分排出口を有する截頭円錐部と、前記截頭円錐部の上
部大径端側に連なり、上部端板に堰板を設けた分離液溢
流口を有する円筒部とからなる回転ボウルと、前記回転
ボウル内に同軸的に設けられ、差速装置を介して前記回
転ボウルと若干の差速をもって回転するスクリュウコン
ベアと、前記回転ボウルの前記円筒部の上部端板の挿管
孔から軸心部に挿入され、前記円筒部に原液スラリーを
供給する原液スラリー供給管と、前記原液スラリー供給
管の下端部に連接して設けられ、前記スクリュウコンベ
ア内の半径方向に前記原液スラリーを分流する分流装置
と、前記固形分排出口を含む固形分排出部全体を外から
囲繞するように設けたゴムスカートとを備えた立型デカ
ンタ式遠心分離機において、前記分流装置を、前記分流
装置で分流された前記原液スラリーが前記スクリュウコ
ンベアの回転方向と反対方向に流れ易くなるように、す
なわち前記原液スラリーの流線が中心から外側へスクリ
ュウコンベアの回転方向と反対方向の渦巻き線となるよ
うに構成したことにより、 (1)分流された原液スラリーが流れ易くなるため、分
流装置の摩耗に対する寿命が延びる。 (2)分流された原液スラリーが流れ易くなるため、分
流装置に対する原液スラリーの衝撃力も低減される結
果、原液スラリーの物性の変化や粒子の形状変化を低減
することができる。 (3)原液スラリーが分流装置をスムースに通過できる
ようになるので、原液スラリーが分流装置を通過しても
流路抵抗が小さくなる。その結果、原液スラリーが通過
するときの衝撃力も小さくなるので、スクリュウコンベ
アを軸支しているロータの振動を低減できる。従って、
軸受けの寿命を向上させることができる。 (4)原液スラリーが分流装置をスムースに通過できる
ようになるので、流速が遅くなる領域がなくなり、固形
分が付着するのを回避することができる。その結果、固
形分の付着に伴う振動もなくなる。 2)請求項2に記載の発明によれば、前記分流装置を、
上部案内板と、下部案内板と、前記2つの案内板の間に
設けて分流した前記原液スラリーを通過させるための流
路を形成する区画壁である複数のインペラとから構成す
ることにより、下部案内板で原液スラリーの垂直方向の
全荷重を受けて水平方向に流れを変え、上部案内板と下
部案内板の間に挟まれた複数のインペラにより水平方向
に好適に原液スラリーを分流することができる。 3)請求項3に記載の発明によれば、前記インペラの取
り付け方向を、前記原液スラリー供給管の外周の接線方
向にすることにより、原液スラリーを分流する流路のエ
ネルギーロスを少なくして、分流装置の半径方向に原液
スラリーを分流することができる。 4)請求項4に記載の発明によれば、前記インペラの取
り付け枚数を、3〜8枚としたことにより、原液スラリ
ーを分流する流路のエネルギーロスを従来よりも少なく
して、分流装置の半径方向に好適に原液スラリーを分流
することができる。3枚未満だと分流がうまく行かず、
8枚を超えると原液スラリーを分流する流路のエネルギ
ーロスが従来よりも大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る立型デカンタ式遠心分離機の全体
の構成を示す縦断面図である。
【図2】(a)図1中のII部拡大図である。 (b)図2(a)のX−X断面図である。
【図3】本発明に係る第一実施形態の分流装置の全体斜
視図である。
【図4】本発明に係る第二実施形態の分流装置の全体斜
視図である。
【図5】本発明に係る第一実施形態の分流装置内の原液
スラリーの流れを示す図である。
【図6】従来の立型デカンタ式遠心分離機の内部を示す
縦断面図である。
【図7】従来の立型デカンタ式遠心分離機で使用されて
いた分流装置の全体斜視図である。
【図8】従来の分流装置内の原液スラリーの流れを示す
図である。
【符号の説明】
1 回転ボウル 1A 截頭円錐部 1B 円筒部 2 スクリュウコンベア 2A スクリュウ羽根 2B スクリュウ軸 3 上部端板 3A 分離液溢流口 3B 堰板 4 挿管孔 5 原液スラリー供給管 6 分流装置 6a 下部案内板 6b インペラ 6c 上部案内板 7 主電動機 8 差速装置 9 差速電動機 10 ゴムスカート 11 分離液排出口 12 架台 13 固形分排出口 15,16 剥離機構 15A,16A シリンダ 15B,16B ピストン 15C,16C ヒンジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D057 AA05 AA07 AB01 AC06 AD01 AF03 BA43 BC16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部小径端側に固形分排出口を有する截
    頭円錐部と、前記截頭円錐部の上部大径端側に連なり、
    上部端板に堰板を設けた分離液溢流口を有する円筒部と
    からなる回転ボウルと、前記回転ボウル内に同軸的に設
    けられ、差速装置を介して前記回転ボウルと若干の差速
    をもって回転するスクリュウコンベアと、前記回転ボウ
    ルの前記円筒部の上部端板の挿管孔から軸心部に挿入さ
    れ、前記円筒部に原液スラリーを供給する原液スラリー
    供給管と、前記原液スラリー供給管の下端部に連接して
    設けられ、前記スクリュウコンベア内の半径方向に前記
    原液スラリーを分流する分流装置と、前記固形分排出口
    を含む固形分排出部全体を外から囲繞するように設けた
    ゴムスカートとを備えた立型デカンタ式遠心分離機にお
    いて、 前記分流装置を、前記分流装置で分流された前記原液ス
    ラリーが前記スクリュウコンベアの回転方向と反対方向
    に流れ易くなるように、すなわち前記原液スラリーの流
    線が中心から外側へスクリュウコンベアの回転方向と反
    対方向の渦巻き線となるように構成したことを特徴とす
    る立型デカンタ式遠心分離機。
  2. 【請求項2】 前記分流装置は、上部案内板と、下部案
    内板と、前記2つの案内板の間に設けて分流した前記原
    液スラリーを通過させるための流路を形成する区画壁で
    ある複数のインペラとから構成されることを特徴とする
    請求項1に記載の立型デカンタ式遠心分離機。
  3. 【請求項3】 前記インペラの取り付け方向は、前記原
    液スラリー供給管の外周の接線方向であることを特徴と
    する請求項2に記載の立型デカンタ式遠心分離機。
  4. 【請求項4】 前記インペラの取り付け枚数は、3〜8
    枚であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載
    の立型デカンタ式遠心分離機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012529361A (ja) * 2009-06-12 2012-11-22 アルファ・ラバル・コーポレイト・エービー 遠心分離機
JP2017189752A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 日本フローサーブ株式会社 立型固液分離装置
JP2021058835A (ja) * 2019-10-04 2021-04-15 株式会社Ihi 遠心分離装置
JP7393606B1 (ja) 2022-05-26 2023-12-07 俊治 角野 遠心分離機

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