JP2003225088A - ヒト・ロイコトリエンb4第二受容体及びそれをコードするdna - Google Patents
ヒト・ロイコトリエンb4第二受容体及びそれをコードするdnaInfo
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- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- C07K14/435—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- C07K14/705—Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants
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- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 新規タンパク質、それをコードする新規DN
A、そのDNAを含むプラスミド、そのプラスミドを含
む形質転換体、前記新規タンパク質の製造方法、前記新
規タンパク質を含有する細胞又はその細胞膜画分、前記
新規タンパク質に対するアゴニスト又はアンタゴニスト
のスクリーニング方法及びスクリーニング用キット、前
記新規タンパク質に対するアゴニスト及びアンタゴニス
ト、並びに前記新規タンパク質に対する抗体又はそのフ
ラグメントを提供する。 【解決手段】 前記新規タンパク質は、ヒト・ロイコト
リエンB4の新規受容体又はその機能的等価改変体であ
る。
A、そのDNAを含むプラスミド、そのプラスミドを含
む形質転換体、前記新規タンパク質の製造方法、前記新
規タンパク質を含有する細胞又はその細胞膜画分、前記
新規タンパク質に対するアゴニスト又はアンタゴニスト
のスクリーニング方法及びスクリーニング用キット、前
記新規タンパク質に対するアゴニスト及びアンタゴニス
ト、並びに前記新規タンパク質に対する抗体又はそのフ
ラグメントを提供する。 【解決手段】 前記新規タンパク質は、ヒト・ロイコト
リエンB4の新規受容体又はその機能的等価改変体であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規タンパク質
(特にはヒト・ロイコトリエンB4第二受容体)、それ
をコードするDNA、そのDNAを含むプラスミド、そ
のプラスミドを含む形質転換体、前記新規タンパク質の
製造方法、前記新規タンパク質を含有する細胞又はその
細胞膜画分、前記新規タンパク質(特にはヒト・ロイコ
トリエンB4第二受容体)に対するアゴニスト又はアン
タゴニストのスクリーニング方法及びスクリーニング用
キット、前記新規タンパク質(特にはヒト・ロイコトリ
エンB 4第二受容体)に対するアゴニスト及びアンタゴ
ニスト、並びに前記新規タンパク質に対する抗体又はそ
のフラグメントに関する。
(特にはヒト・ロイコトリエンB4第二受容体)、それ
をコードするDNA、そのDNAを含むプラスミド、そ
のプラスミドを含む形質転換体、前記新規タンパク質の
製造方法、前記新規タンパク質を含有する細胞又はその
細胞膜画分、前記新規タンパク質(特にはヒト・ロイコ
トリエンB4第二受容体)に対するアゴニスト又はアン
タゴニストのスクリーニング方法及びスクリーニング用
キット、前記新規タンパク質(特にはヒト・ロイコトリ
エンB 4第二受容体)に対するアゴニスト及びアンタゴ
ニスト、並びに前記新規タンパク質に対する抗体又はそ
のフラグメントに関する。
【0002】
【従来の技術】ロイコトリエンB4は、天然に存在する
物質の中で最も強力な白血球遊走物質であり、また、白
血球活性化因子である。ロイコトリエンB4は白血球で
作られ、種々の病態(例えば、感染症、免疫不全、潰瘍
性大腸炎、クローン病、心筋梗塞再灌流後の壊死拡大、
乾癬、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、急性呼吸逼迫症
候群、遅発性神経細胞死、クモ膜下出血後の血管攣縮、
又は臓器移植後の灌流障害)の形成に関与していると考
えられている。ロイコトリエンB4は、Gタンパク質共
役型受容体(G−protein coupled r
eceptor;GPCR)を介して種々の細胞機能を
営むと考えられており、既にその第一受容体は単離さ
れ、構造が決定されている[Yokomizoら,Na
ture,387,第620頁〜第624頁(199
7)]。
物質の中で最も強力な白血球遊走物質であり、また、白
血球活性化因子である。ロイコトリエンB4は白血球で
作られ、種々の病態(例えば、感染症、免疫不全、潰瘍
性大腸炎、クローン病、心筋梗塞再灌流後の壊死拡大、
乾癬、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、急性呼吸逼迫症
候群、遅発性神経細胞死、クモ膜下出血後の血管攣縮、
又は臓器移植後の灌流障害)の形成に関与していると考
えられている。ロイコトリエンB4は、Gタンパク質共
役型受容体(G−protein coupled r
eceptor;GPCR)を介して種々の細胞機能を
営むと考えられており、既にその第一受容体は単離さ
れ、構造が決定されている[Yokomizoら,Na
ture,387,第620頁〜第624頁(199
7)]。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、種々のロイコト
リエンB4受容体拮抗薬が開発されており、これらは主
として、前記第一受容体を対象とするものであった。し
かし、これらの拮抗薬は、それ単独では、充分な治療効
果が得られないことが知られており、より強力な治療薬
又は治療方法が求められていた。本発明者は、このよう
な現状に鑑み、鋭意探求したところ、全く新規の受容体
を見つけ、その構造を決定し、更に、これがロイコトリ
エンB4の低親和性第二受容体であることを見いだした
のである。この第二受容体の発見により、より強力な
(例えば、第一受容体及び第二受容体の両方を阻害す
る)新たな拮抗薬の開発、あるいは、抗体などを用いた
治療の開発が期待される。本発明はこのような知見に基
づくものである。
リエンB4受容体拮抗薬が開発されており、これらは主
として、前記第一受容体を対象とするものであった。し
かし、これらの拮抗薬は、それ単独では、充分な治療効
果が得られないことが知られており、より強力な治療薬
又は治療方法が求められていた。本発明者は、このよう
な現状に鑑み、鋭意探求したところ、全く新規の受容体
を見つけ、その構造を決定し、更に、これがロイコトリ
エンB4の低親和性第二受容体であることを見いだした
のである。この第二受容体の発見により、より強力な
(例えば、第一受容体及び第二受容体の両方を阻害す
る)新たな拮抗薬の開発、あるいは、抗体などを用いた
治療の開発が期待される。本発明はこのような知見に基
づくものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、配列表の配列
番号2で表されるアミノ酸配列を含むタンパク質又はそ
の機能的等価改変体(以下、併せて、「本発明による新
規タンパク質」と称することがある)に関する。また、
本発明は、前記タンパク質又はその機能的等価改変体を
コードするDNAに関する。また、本発明は、前記DN
Aを含むプラスミドに関する。また、本発明は、前記プ
ラスミドを含む形質転換体に関する。また、本発明は、
前記形質転換体を培養することを特徴とする、前記タン
パク質又はその機能的等価改変体の製造方法に関する。
番号2で表されるアミノ酸配列を含むタンパク質又はそ
の機能的等価改変体(以下、併せて、「本発明による新
規タンパク質」と称することがある)に関する。また、
本発明は、前記タンパク質又はその機能的等価改変体を
コードするDNAに関する。また、本発明は、前記DN
Aを含むプラスミドに関する。また、本発明は、前記プ
ラスミドを含む形質転換体に関する。また、本発明は、
前記形質転換体を培養することを特徴とする、前記タン
パク質又はその機能的等価改変体の製造方法に関する。
【0005】また、本発明は、前記タンパク質又はその
機能的等価改変体を含有する細胞又はその細胞膜画分に
関する。また、本発明は、前記タンパク質若しくはその
機能的等価改変体、又はそれを含有する前記細胞若しく
はその細胞膜画分を用いることを特徴とする、前記タン
パク質又はその機能的等価改変体に対するアゴニスト又
はアンタゴニストのスクリーニング方法及びスクリーニ
ング用キットに関する。また、本発明は、前記タンパク
質又はその機能的等価改変体に対するアゴニスト及びア
ンタゴニストに関する。更に、本発明は、前記タンパク
質又はその機能的等価改変体に特異的に反応することを
特徴とする、抗体又はそのフラグメントに関する。
機能的等価改変体を含有する細胞又はその細胞膜画分に
関する。また、本発明は、前記タンパク質若しくはその
機能的等価改変体、又はそれを含有する前記細胞若しく
はその細胞膜画分を用いることを特徴とする、前記タン
パク質又はその機能的等価改変体に対するアゴニスト又
はアンタゴニストのスクリーニング方法及びスクリーニ
ング用キットに関する。また、本発明は、前記タンパク
質又はその機能的等価改変体に対するアゴニスト及びア
ンタゴニストに関する。更に、本発明は、前記タンパク
質又はその機能的等価改変体に特異的に反応することを
特徴とする、抗体又はそのフラグメントに関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明によるヒト・ロイコトリエ
ンB4第二受容体は、配列表の配列番号2で表されるア
ミノ酸配列からなる新規タンパク質である。公知のヒト
・ロイコトリエンB4第一受容体のアミノ酸配列が全長
で352個のアミノ酸残基からなるのに対して、本発明
による前記ヒト・ロイコトリエンB 4第二受容体のアミ
ノ酸配列(すなわち、配列表の配列番号2で表されるア
ミノ酸配列)は358個のアミノ酸残基からなり、公知
の前記ヒト・ロイコトリエンB4第一受容体のアミノ酸
配列と全長で45.2%のアミノ酸同一性を有してい
る。また、本発明によるヒト・ロイコトリエンB4第二
受容体の前記アミノ酸配列は、これまで多数報告されて
いるGタンパク質共役型受容体(GPCR)に共通する
アミノ酸を複数個保持していたことから、GPCRであ
ることが推定された。本発明によるヒト・ロイコトリエ
ンB4第二受容体の前記アミノ酸配列は、国際的な遺伝
子データベースであるDDBJ/EMBL/Genba
nkデータベースにもその配列が登録されておらず、こ
れまで知られていなかった新規の受容体である。
ンB4第二受容体は、配列表の配列番号2で表されるア
ミノ酸配列からなる新規タンパク質である。公知のヒト
・ロイコトリエンB4第一受容体のアミノ酸配列が全長
で352個のアミノ酸残基からなるのに対して、本発明
による前記ヒト・ロイコトリエンB 4第二受容体のアミ
ノ酸配列(すなわち、配列表の配列番号2で表されるア
ミノ酸配列)は358個のアミノ酸残基からなり、公知
の前記ヒト・ロイコトリエンB4第一受容体のアミノ酸
配列と全長で45.2%のアミノ酸同一性を有してい
る。また、本発明によるヒト・ロイコトリエンB4第二
受容体の前記アミノ酸配列は、これまで多数報告されて
いるGタンパク質共役型受容体(GPCR)に共通する
アミノ酸を複数個保持していたことから、GPCRであ
ることが推定された。本発明によるヒト・ロイコトリエ
ンB4第二受容体の前記アミノ酸配列は、国際的な遺伝
子データベースであるDDBJ/EMBL/Genba
nkデータベースにもその配列が登録されておらず、こ
れまで知られていなかった新規の受容体である。
【0007】本発明による新規タンパク質には、配列表
の配列番号2で表されるアミノ酸配列を含むタンパク
質、及びその機能的に等価な改変体(機能的等価改変
体)が含まれ、配列表の配列番号2で表されるアミノ酸
配列からなるタンパク質(すなわち、ヒト・ロイコトリ
エンB4第二受容体)又はその機能的等価改変体である
ことが好ましい。なお、本明細書において「タンパク
質」には、タンパク質の塩が含まれ、更には、糖鎖を有
しないものと糖鎖を有するものとの両方が含まれる。
の配列番号2で表されるアミノ酸配列を含むタンパク
質、及びその機能的に等価な改変体(機能的等価改変
体)が含まれ、配列表の配列番号2で表されるアミノ酸
配列からなるタンパク質(すなわち、ヒト・ロイコトリ
エンB4第二受容体)又はその機能的等価改変体である
ことが好ましい。なお、本明細書において「タンパク
質」には、タンパク質の塩が含まれ、更には、糖鎖を有
しないものと糖鎖を有するものとの両方が含まれる。
【0008】本明細書において、「機能的等価改変体」
とは、そのアミノ酸配列が、元となるタンパク質のアミ
ノ酸配列において1以上(特には1又は数個)のアミノ
酸が欠失、置換、又は付加されたアミノ酸配列であっ
て、しかも、ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体と実
質的に同じ活性(例えば、ロイコトリエンB4との結合
能)を有するタンパク質を意味する。
とは、そのアミノ酸配列が、元となるタンパク質のアミ
ノ酸配列において1以上(特には1又は数個)のアミノ
酸が欠失、置換、又は付加されたアミノ酸配列であっ
て、しかも、ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体と実
質的に同じ活性(例えば、ロイコトリエンB4との結合
能)を有するタンパク質を意味する。
【0009】従って、これらの条件を満たす限り、前記
機能的等価改変体の起源はヒトに限定されない。例え
ば、ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体のヒトにおけ
る変異体(例えば、ヒト・ロイコトリエンB4第二受容
体遺伝子の対立遺伝子によりコードされるタンパク質)
が含まれるだけでなく、ヒト以外の生物[例えば、非ヒ
ト哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、又
はイヌ)]由来のロイコトリエンB4第二受容体若しく
はその変異体が含まれる。更には、それらの天然タンパ
ク質(すなわち、ヒト由来の変異体、又はヒト以外の生
物由来のロイコトリエンB4第二受容体若しくはその変
異体)又はヒト・ロイコトリエンB4第二受容体を元に
して遺伝子工学的に人為的に改変したタンパク質などが
含まれる。なお、本明細書において「変異体」とは、
「variation」、すなわち、同一種内の同一タ
ンパク質にみられる個体差、あるいは、数種間の相同タ
ンパク質にみられる差異を意味する。
機能的等価改変体の起源はヒトに限定されない。例え
ば、ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体のヒトにおけ
る変異体(例えば、ヒト・ロイコトリエンB4第二受容
体遺伝子の対立遺伝子によりコードされるタンパク質)
が含まれるだけでなく、ヒト以外の生物[例えば、非ヒ
ト哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、又
はイヌ)]由来のロイコトリエンB4第二受容体若しく
はその変異体が含まれる。更には、それらの天然タンパ
ク質(すなわち、ヒト由来の変異体、又はヒト以外の生
物由来のロイコトリエンB4第二受容体若しくはその変
異体)又はヒト・ロイコトリエンB4第二受容体を元に
して遺伝子工学的に人為的に改変したタンパク質などが
含まれる。なお、本明細書において「変異体」とは、
「variation」、すなわち、同一種内の同一タ
ンパク質にみられる個体差、あるいは、数種間の相同タ
ンパク質にみられる差異を意味する。
【0010】ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体のヒ
トにおける変異体、又はヒト以外の生物由来のロイコト
リエンB4第二受容体若しくはその変異体は、当業者で
あれば、ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体遺伝子の
塩基配列(すなわち、配列表の配列番号1で表される塩
基配列)の情報を基にして、取得することができる。例
えば、ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体遺伝子の塩
基配列の情報を基にして適当なプライマー又はプローブ
を設計し、前記プライマー又はプローブと、目的とする
生物[例えば、哺乳動物(例えば、ヒト、マウス、ラッ
ト、ハムスター、又はイヌ)]由来の試料(例えば、総
RNA若しくはmRNA画分、cDNAライブラリー、
又はファージライブラリー)とを用いてPCR法又はハ
イブリダイゼーション法を実施することにより、目的タ
ンパク質の遺伝子を取得し、その遺伝子を適当な発現系
を用いて発現させることにより、所望のタンパク質を調
製することができる。
トにおける変異体、又はヒト以外の生物由来のロイコト
リエンB4第二受容体若しくはその変異体は、当業者で
あれば、ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体遺伝子の
塩基配列(すなわち、配列表の配列番号1で表される塩
基配列)の情報を基にして、取得することができる。例
えば、ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体遺伝子の塩
基配列の情報を基にして適当なプライマー又はプローブ
を設計し、前記プライマー又はプローブと、目的とする
生物[例えば、哺乳動物(例えば、ヒト、マウス、ラッ
ト、ハムスター、又はイヌ)]由来の試料(例えば、総
RNA若しくはmRNA画分、cDNAライブラリー、
又はファージライブラリー)とを用いてPCR法又はハ
イブリダイゼーション法を実施することにより、目的タ
ンパク質の遺伝子を取得し、その遺伝子を適当な発現系
を用いて発現させることにより、所望のタンパク質を調
製することができる。
【0011】また、前記の遺伝子工学的に人為的に改変
したタンパク質は、常法、例えば、部位特異的突然変異
誘発法(site−specific mutagen
esis)により調製することができる。
したタンパク質は、常法、例えば、部位特異的突然変異
誘発法(site−specific mutagen
esis)により調製することができる。
【0012】配列表の配列番号2で表されるアミノ酸配
列を含む前記タンパク質としては、例えば、配列表の配
列番号2で表されるアミノ酸配列からなるタンパク質
と、融合用パートナーとの融合タンパク質を挙げること
ができる。前記融合タンパク質においては、配列表の配
列番号2で表されるアミノ酸配列からなる前記タンパク
質のN末端及び/又はC末端に、前記融合用パートナー
を結合させることができる。前記融合用パートナーとし
ては、例えば、精製用タンパク質[例えば、グルタチオ
ンS−トランスフェラーゼ(GST)の全部又は一
部]、検出用タンパク質[例えば、ヘムアグルチニン又
はβ−ガラクトシダーゼαペプチド(LacZα)の全
部又は一部]、又は発現用タンパク質(例えば、シグナ
ル配列)を用いることができる。更に、前記融合タンパ
ク質においては、配列表の配列番号2で表されるアミノ
酸配列からなる前記タンパク質と前記融合用パートナー
との間に、限定分解するタンパク質分解酵素(例えば、
トロンビン又はファクターXa)で切断することができ
るアミノ酸配列を適宜導入することもできる。
列を含む前記タンパク質としては、例えば、配列表の配
列番号2で表されるアミノ酸配列からなるタンパク質
と、融合用パートナーとの融合タンパク質を挙げること
ができる。前記融合タンパク質においては、配列表の配
列番号2で表されるアミノ酸配列からなる前記タンパク
質のN末端及び/又はC末端に、前記融合用パートナー
を結合させることができる。前記融合用パートナーとし
ては、例えば、精製用タンパク質[例えば、グルタチオ
ンS−トランスフェラーゼ(GST)の全部又は一
部]、検出用タンパク質[例えば、ヘムアグルチニン又
はβ−ガラクトシダーゼαペプチド(LacZα)の全
部又は一部]、又は発現用タンパク質(例えば、シグナ
ル配列)を用いることができる。更に、前記融合タンパ
ク質においては、配列表の配列番号2で表されるアミノ
酸配列からなる前記タンパク質と前記融合用パートナー
との間に、限定分解するタンパク質分解酵素(例えば、
トロンビン又はファクターXa)で切断することができ
るアミノ酸配列を適宜導入することもできる。
【0013】本発明によるこれらの新規タンパク質は、
種々の公知の方法によって得ることができ、例えば、本
発明によるDNAを用いて公知の遺伝子工学的手法によ
り調製することができる。より具体的には、後述する本
発明による形質転換体(すなわち、本発明による新規タ
ンパク質をコードするDNAを含むプラスミドを有する
形質転換体)を、前記新規タンパク質の発現が可能な条
件下で培養し、タンパク質の分離及び精製に一般的に用
いられる方法により、その培養物から目的タンパク質を
分離及び精製することにより調製することができる。前
記の分離及び精製方法としては、例えば、硫安塩析、イ
オン交換セルロースを用いるイオン交換カラムクロマト
グラフィー、分子篩ゲルを用いる分子篩カラムクロマト
グラフィー、プロテインA結合多糖類を用いる親和性カ
ラムクロマトグラフィー、透析、又は凍結乾燥等を挙げ
ることができる。
種々の公知の方法によって得ることができ、例えば、本
発明によるDNAを用いて公知の遺伝子工学的手法によ
り調製することができる。より具体的には、後述する本
発明による形質転換体(すなわち、本発明による新規タ
ンパク質をコードするDNAを含むプラスミドを有する
形質転換体)を、前記新規タンパク質の発現が可能な条
件下で培養し、タンパク質の分離及び精製に一般的に用
いられる方法により、その培養物から目的タンパク質を
分離及び精製することにより調製することができる。前
記の分離及び精製方法としては、例えば、硫安塩析、イ
オン交換セルロースを用いるイオン交換カラムクロマト
グラフィー、分子篩ゲルを用いる分子篩カラムクロマト
グラフィー、プロテインA結合多糖類を用いる親和性カ
ラムクロマトグラフィー、透析、又は凍結乾燥等を挙げ
ることができる。
【0014】本発明によるDNAは、本発明による新規
タンパク質をコードする限り、特に限定されるものでは
なく、例えば、配列表の配列番号1で表される塩基配列
からなるDNAを挙げることができる。配列表の配列番
号1で表される塩基配列からなる前記DNAは、配列表
の配列番号2で表されるアミノ酸配列からなるヒト・ロ
イコトリエンB4第二受容体をコードする。
タンパク質をコードする限り、特に限定されるものでは
なく、例えば、配列表の配列番号1で表される塩基配列
からなるDNAを挙げることができる。配列表の配列番
号1で表される塩基配列からなる前記DNAは、配列表
の配列番号2で表されるアミノ酸配列からなるヒト・ロ
イコトリエンB4第二受容体をコードする。
【0015】本発明によるプラスミドは、本発明による
前記DNAを含む限り、特に限定されるものではなく、
例えば、用いる宿主細胞に応じて適宜選択した公知の発
現ベクターに、本発明による前記DNAを挿入すること
により得られるプラスミドを挙げることができる。ま
た、本発明の形質転換体も、本発明による前記プラスミ
ドを含む限り、特に限定されるものではなく、例えば、
本発明による前記プラスミドにより、所望の宿主細胞を
形質転換することにより得られる形質転換体を挙げるこ
とができる。
前記DNAを含む限り、特に限定されるものではなく、
例えば、用いる宿主細胞に応じて適宜選択した公知の発
現ベクターに、本発明による前記DNAを挿入すること
により得られるプラスミドを挙げることができる。ま
た、本発明の形質転換体も、本発明による前記プラスミ
ドを含む限り、特に限定されるものではなく、例えば、
本発明による前記プラスミドにより、所望の宿主細胞を
形質転換することにより得られる形質転換体を挙げるこ
とができる。
【0016】前記宿主細胞としては、例えば、通常使用
される公知の微生物、例えば、大腸菌又は酵母(Sac
charomyces cerevisiae)、ある
いは、公知の培養細胞、例えば、動物細胞(例えば、C
HO細胞、HEK−293細胞、又はCOS細胞)又は
昆虫細胞(例えば、BmN4細胞)を挙げることができ
る。
される公知の微生物、例えば、大腸菌又は酵母(Sac
charomyces cerevisiae)、ある
いは、公知の培養細胞、例えば、動物細胞(例えば、C
HO細胞、HEK−293細胞、又はCOS細胞)又は
昆虫細胞(例えば、BmN4細胞)を挙げることができ
る。
【0017】また、公知の前記発現ベクターとしては、
例えば、大腸菌に対しては、pUC、pTV、pGE
X、pKK、又はpTrcHisを;酵母に対しては、
pEMBLY又はpYES2を;CHO細胞に対しては
pcDNA3又はpMAMneoを;HEK−293細
胞に対してはpcDNA3を;COS細胞に対してはp
cDNA3を;BmN4細胞に対しては、カイコ核多角
体ウイルス(BmNPV)のポリヘドリンプロモーター
を有するベクター(例えば、pBK283)を挙げるこ
とができる。
例えば、大腸菌に対しては、pUC、pTV、pGE
X、pKK、又はpTrcHisを;酵母に対しては、
pEMBLY又はpYES2を;CHO細胞に対しては
pcDNA3又はpMAMneoを;HEK−293細
胞に対してはpcDNA3を;COS細胞に対してはp
cDNA3を;BmN4細胞に対しては、カイコ核多角
体ウイルス(BmNPV)のポリヘドリンプロモーター
を有するベクター(例えば、pBK283)を挙げるこ
とができる。
【0018】本発明による新規タンパク質を含有する本
発明による細胞は、例えば、本発明による前記形質転換
体を、前記タンパク質の発現が可能な条件下で培養する
ことにより得ることができる。また、本発明による新規
タンパク質を含有する本発明による細胞膜画分は、例え
ば、本発明による前記細胞を破砕した後、細胞膜が多く
含まれる画分を分離することにより得ることができる。
細胞の破砕方法としては、例えば、ホモジナイザー(例
えば、Potter−Elvehjem型ホモジナイザ
ー)で細胞を押し潰す方法、ワーリングブレンダー又は
ポリトロン(Kinematica社製)による破砕、
超音波による破砕、あるいは、フレンチプレスなどで加
圧しながら細いノズルから細胞を噴出させることによる
破砕などを挙げることができる。また、細胞膜の分画方
法としては、例えば、遠心力による分画法、例えば、分
画遠心分離法又は密度勾配遠心分離法を挙げることがで
きる。
発明による細胞は、例えば、本発明による前記形質転換
体を、前記タンパク質の発現が可能な条件下で培養する
ことにより得ることができる。また、本発明による新規
タンパク質を含有する本発明による細胞膜画分は、例え
ば、本発明による前記細胞を破砕した後、細胞膜が多く
含まれる画分を分離することにより得ることができる。
細胞の破砕方法としては、例えば、ホモジナイザー(例
えば、Potter−Elvehjem型ホモジナイザ
ー)で細胞を押し潰す方法、ワーリングブレンダー又は
ポリトロン(Kinematica社製)による破砕、
超音波による破砕、あるいは、フレンチプレスなどで加
圧しながら細いノズルから細胞を噴出させることによる
破砕などを挙げることができる。また、細胞膜の分画方
法としては、例えば、遠心力による分画法、例えば、分
画遠心分離法又は密度勾配遠心分離法を挙げることがで
きる。
【0019】本発明による新規タンパク質(特にはヒト
・ロイコトリエンB4第二受容体)に対する、本発明に
よるアゴニスト又はアンタゴニストのスクリーニング方
法では、本発明による前記新規タンパク質(すなわち、
配列表の配列番号2で表されるアミノ酸配列を含むタン
パク質又はその機能的等価改変体)、又は本発明による
前記細胞若しくは前記細胞膜画分(すなわち、配列表の
配列番号2で表されるアミノ酸配列を含むタンパク質又
はその機能的等価改変体を含有する細胞又はその細胞膜
画分)を用いる。より詳細には、被検試料不在下及び被
検試料存在下の各条件下において、本発明による前記新
規タンパク質又は本発明による前記細胞若しくは前記細
胞膜画分と、ロイコトリエンB4とを接触させ、前記条
件下における本発明による前記新規タンパク質又は前記
細胞若しくは前記細胞膜画分に対する前記ロイコトリエ
ンB4の特異的結合量、あるいは、前記条件下における
前記ロイコトリエンB4の各細胞刺激活性(例えば、細
胞内カルシウム濃度の上昇、アデニル酸シクラーゼの活
性抑制、細胞遊走活性の促進、又はマイトジェン活性化
キナーゼの活性化)を比較することにより、本発明によ
る新規タンパク質(特にはヒト・ロイコトリエンB4第
二受容体)に対するアゴニスト又はアンタゴニストをス
クリーニングすることができる。
・ロイコトリエンB4第二受容体)に対する、本発明に
よるアゴニスト又はアンタゴニストのスクリーニング方
法では、本発明による前記新規タンパク質(すなわち、
配列表の配列番号2で表されるアミノ酸配列を含むタン
パク質又はその機能的等価改変体)、又は本発明による
前記細胞若しくは前記細胞膜画分(すなわち、配列表の
配列番号2で表されるアミノ酸配列を含むタンパク質又
はその機能的等価改変体を含有する細胞又はその細胞膜
画分)を用いる。より詳細には、被検試料不在下及び被
検試料存在下の各条件下において、本発明による前記新
規タンパク質又は本発明による前記細胞若しくは前記細
胞膜画分と、ロイコトリエンB4とを接触させ、前記条
件下における本発明による前記新規タンパク質又は前記
細胞若しくは前記細胞膜画分に対する前記ロイコトリエ
ンB4の特異的結合量、あるいは、前記条件下における
前記ロイコトリエンB4の各細胞刺激活性(例えば、細
胞内カルシウム濃度の上昇、アデニル酸シクラーゼの活
性抑制、細胞遊走活性の促進、又はマイトジェン活性化
キナーゼの活性化)を比較することにより、本発明によ
る新規タンパク質(特にはヒト・ロイコトリエンB4第
二受容体)に対するアゴニスト又はアンタゴニストをス
クリーニングすることができる。
【0020】本発明のスクリーニング方法において、本
発明による前記新規タンパク質又は前記細胞若しくは前
記細胞膜画分に対する前記ロイコトリエンB4の特異的
結合量を比較する場合には、前記ロイコトリエンB4と
して、標識したロイコトリエンB4を用いることができ
る。前記標識としては、例えば、放射性同位元素、例え
ば、[3H]又は[14C]を用いることができる。
発明による前記新規タンパク質又は前記細胞若しくは前
記細胞膜画分に対する前記ロイコトリエンB4の特異的
結合量を比較する場合には、前記ロイコトリエンB4と
して、標識したロイコトリエンB4を用いることができ
る。前記標識としては、例えば、放射性同位元素、例え
ば、[3H]又は[14C]を用いることができる。
【0021】本発明のスクリーニング法において、本発
明による前記新規タンパク質又は前記細胞若しくは前記
細胞膜画分に結合して、これらとロイコトリエンB4と
の結合を阻害する化合物を、本発明による新規タンパク
質(特にはヒト・ロイコトリエンB4第二受容体)に対
するアゴニスト又はアンタゴニストとして選択すること
ができる。更に、本発明のスクリーニング法において、
ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体に結合し、この受
容体を介して細胞刺激活性を有する化合物を、本発明に
よる新規タンパク質(特にはヒト・ロイコトリエンB4
第二受容体)に対するアゴニストとして選択することが
できる。一方、本発明のスクリーニング法において、本
発明による前記新規タンパク質又は前記細胞若しくは前
記細胞膜画分とロイコトリエンB4との結合を阻害する
ものの、前記細胞刺激活性を有しない化合物を、本発明
による新規タンパク質(特にはヒト・ロイコトリエンB
4第二受容体)に対するアンタゴニストとして選択する
ことができる。
明による前記新規タンパク質又は前記細胞若しくは前記
細胞膜画分に結合して、これらとロイコトリエンB4と
の結合を阻害する化合物を、本発明による新規タンパク
質(特にはヒト・ロイコトリエンB4第二受容体)に対
するアゴニスト又はアンタゴニストとして選択すること
ができる。更に、本発明のスクリーニング法において、
ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体に結合し、この受
容体を介して細胞刺激活性を有する化合物を、本発明に
よる新規タンパク質(特にはヒト・ロイコトリエンB4
第二受容体)に対するアゴニストとして選択することが
できる。一方、本発明のスクリーニング法において、本
発明による前記新規タンパク質又は前記細胞若しくは前
記細胞膜画分とロイコトリエンB4との結合を阻害する
ものの、前記細胞刺激活性を有しない化合物を、本発明
による新規タンパク質(特にはヒト・ロイコトリエンB
4第二受容体)に対するアンタゴニストとして選択する
ことができる。
【0022】本発明による新規タンパク質(特にはヒト
・ロイコトリエンB4第二受容体)に対するアゴニスト
は、例えば、感染症又は免疫不全などの治療又は予防剤
として有用である。一方、本発明による新規タンパク質
(特にはヒト・ロイコトリエンB4第二受容体)に対す
るアンタゴニストは、例えば、感染症、免疫不全潰瘍性
大腸炎、クローン病、心筋梗塞再灌流後の壊死拡大、乾
癬、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、急性呼吸逼迫症候
群、遅発性神経細胞死、クモ膜下出血後の血管攣縮、又
は臓器移植後の灌流障害などの治療又は予防剤として有
用である。
・ロイコトリエンB4第二受容体)に対するアゴニスト
は、例えば、感染症又は免疫不全などの治療又は予防剤
として有用である。一方、本発明による新規タンパク質
(特にはヒト・ロイコトリエンB4第二受容体)に対す
るアンタゴニストは、例えば、感染症、免疫不全潰瘍性
大腸炎、クローン病、心筋梗塞再灌流後の壊死拡大、乾
癬、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、急性呼吸逼迫症候
群、遅発性神経細胞死、クモ膜下出血後の血管攣縮、又
は臓器移植後の灌流障害などの治療又は予防剤として有
用である。
【0023】本発明のスクリーニング法に用いることの
できる被検試料としては、特に限定されるものではない
が、例えば、天然若しくは合成化合物(例えば、脂質、
タンパク質、又はペプチド)、発酵生産物、細胞抽出
液、植物抽出液、又は動物組織抽出液などを挙げること
ができる。
できる被検試料としては、特に限定されるものではない
が、例えば、天然若しくは合成化合物(例えば、脂質、
タンパク質、又はペプチド)、発酵生産物、細胞抽出
液、植物抽出液、又は動物組織抽出液などを挙げること
ができる。
【0024】本発明のスクリーニングキットは、本発明
による前記新規タンパク質(すなわち、配列表の配列番
号2で表されるアミノ酸配列を含むタンパク質又はその
機能的等価改変体)、又は本発明による前記細胞若しく
は前記細胞膜画分(すなわち、配列表の配列番号2で表
されるアミノ酸配列を含むタンパク質又はその機能的等
価改変体を含有する細胞又はその細胞膜画分)を含む。
本発明のスクリーニングキットは、所望により、種々の
試薬、例えば、標識したロイコトリエンB4、非標識の
ロイコトリエンB4、結合反応用緩衝液、及び/又は洗
浄用緩衝液を更に含むことができる。
による前記新規タンパク質(すなわち、配列表の配列番
号2で表されるアミノ酸配列を含むタンパク質又はその
機能的等価改変体)、又は本発明による前記細胞若しく
は前記細胞膜画分(すなわち、配列表の配列番号2で表
されるアミノ酸配列を含むタンパク質又はその機能的等
価改変体を含有する細胞又はその細胞膜画分)を含む。
本発明のスクリーニングキットは、所望により、種々の
試薬、例えば、標識したロイコトリエンB4、非標識の
ロイコトリエンB4、結合反応用緩衝液、及び/又は洗
浄用緩衝液を更に含むことができる。
【0025】本発明のスクリーニングキットにおいて
は、本発明による前記新規タンパク質又は本発明による
前記細胞若しくは前記細胞膜画分を少なくとも含む限
り、前記の種々の試薬を適宜組み合わせて構成すること
ができる。本発明のスクリーニングキットの好適な具体
的構成としては、例えば、本発明による前記新規タンパ
ク質又は本発明による前記細胞若しくは前記細胞膜画
分、標識したロイコトリエンB4(特には[3H]標識ロ
イコトリエンB4)、非標識のロイコトリエンB4、及び
結合反応用緩衝液の組み合わせを挙げることができる。
は、本発明による前記新規タンパク質又は本発明による
前記細胞若しくは前記細胞膜画分を少なくとも含む限
り、前記の種々の試薬を適宜組み合わせて構成すること
ができる。本発明のスクリーニングキットの好適な具体
的構成としては、例えば、本発明による前記新規タンパ
ク質又は本発明による前記細胞若しくは前記細胞膜画
分、標識したロイコトリエンB4(特には[3H]標識ロ
イコトリエンB4)、非標識のロイコトリエンB4、及び
結合反応用緩衝液の組み合わせを挙げることができる。
【0026】本発明による抗体には、モノクローナル抗
体及びポリクローナル抗体が含まれる。本発明によるモ
ノクローナル抗体は、免疫用抗原及びスクリーニング用
抗原として、本発明による新規タンパク質(特にはヒト
・ロイコトリエンB4第二受容体)又はそれらの部分断
片を用いることを除いて、それ自体公知の手段により得
ることができる。例えば、前記免疫用抗原を用いてマウ
スを免疫し、そのマウスから取得した脾臓細胞と、マウ
ス骨髄腫細胞とを、Nature,256,495(1
975)に記載の細胞融合法、あるいは、J.Immu
nol.Method,100,181−189(19
87)に記載の電気細胞融合法を用いて細胞融合し、前
記スクリーニング用抗原を用いてスクリーニングするこ
とにより、本発明のモノクローナル抗体を産生するハイ
ブリドーマを得ることができる。
体及びポリクローナル抗体が含まれる。本発明によるモ
ノクローナル抗体は、免疫用抗原及びスクリーニング用
抗原として、本発明による新規タンパク質(特にはヒト
・ロイコトリエンB4第二受容体)又はそれらの部分断
片を用いることを除いて、それ自体公知の手段により得
ることができる。例えば、前記免疫用抗原を用いてマウ
スを免疫し、そのマウスから取得した脾臓細胞と、マウ
ス骨髄腫細胞とを、Nature,256,495(1
975)に記載の細胞融合法、あるいは、J.Immu
nol.Method,100,181−189(19
87)に記載の電気細胞融合法を用いて細胞融合し、前
記スクリーニング用抗原を用いてスクリーニングするこ
とにより、本発明のモノクローナル抗体を産生するハイ
ブリドーマを得ることができる。
【0027】前記ハイブリドーマを培養する培地として
は、ハイブリドーマの培養に適した培地であればよく、
好適にはダルベッコ氏変法イーグル氏最小必須培地(D
ulbecco’s modified Eeagl
e’s minimum essential med
ium)にウシ胎児血清、L−グルタミン、L−ピルビ
ン酸、及び抗生物質(ペニシリンG及びストレプトマイ
シン)を含む培地が用いられる。前記ハイブリドーマの
培養は、培地中で行なう場合には、5%CO2濃度且つ
37℃の条件下で約3日間で行なうことができる。ま
た、マウスの腹腔内で培養する場合には、約14日間で
行なうことができる。
は、ハイブリドーマの培養に適した培地であればよく、
好適にはダルベッコ氏変法イーグル氏最小必須培地(D
ulbecco’s modified Eeagl
e’s minimum essential med
ium)にウシ胎児血清、L−グルタミン、L−ピルビ
ン酸、及び抗生物質(ペニシリンG及びストレプトマイ
シン)を含む培地が用いられる。前記ハイブリドーマの
培養は、培地中で行なう場合には、5%CO2濃度且つ
37℃の条件下で約3日間で行なうことができる。ま
た、マウスの腹腔内で培養する場合には、約14日間で
行なうことができる。
【0028】このようにして得られた培養液又はマウス
の腹水から、タンパク質の分離及び精製に一般的に用い
られる方法により、前記モノクローナル抗体を分離及び
精製することが可能である。このような方法としては、
例えば、硫安塩析、イオン交換セルロースを用いるイオ
ン交換カラムクロマトグラフィー、分子篩ゲルを用いる
分子篩カラムクロマトグラフィー、プロテインA結合多
糖類を用いる親和性カラムクロマトグラフィー、透析、
又は凍結乾燥等を挙げることができる。
の腹水から、タンパク質の分離及び精製に一般的に用い
られる方法により、前記モノクローナル抗体を分離及び
精製することが可能である。このような方法としては、
例えば、硫安塩析、イオン交換セルロースを用いるイオ
ン交換カラムクロマトグラフィー、分子篩ゲルを用いる
分子篩カラムクロマトグラフィー、プロテインA結合多
糖類を用いる親和性カラムクロマトグラフィー、透析、
又は凍結乾燥等を挙げることができる。
【0029】また、本発明のポリクローナル抗体も、免
疫用抗原及びスクリーニング用抗原として、本発明によ
るヒト・ロイコトリエンB4第二受容体若しくはその機
能的等価改変体、又はそれらの部分断片を用いることを
除いて、それ自体公知の方法、例えば、以下に示す方法
により調製することができる。すなわち、抗原を含む生
理食塩水を等量のフロイント氏完全アジュバンド若しく
は不完全アジュバンド、又はその等価物、例えば、Hu
nter’s TiterMaxTM(フナコシ;Ca
t.No.YT001−00,東京,日本)と乳化混合
して、哺乳動物(特にはウサギ又はヤギ等)の皮下、腹
腔内、又は筋肉内などのいずれかに投与する(初回免
疫)。以後、2〜4週間の間隔で同様の操作を行い、数
回免疫する。最終免疫から1〜2週間後に哺乳動物の頚
動脈又は心臓から血液を採取して血清を硫酸アンモニウ
ムによって塩析することにより調製することができる。
疫用抗原及びスクリーニング用抗原として、本発明によ
るヒト・ロイコトリエンB4第二受容体若しくはその機
能的等価改変体、又はそれらの部分断片を用いることを
除いて、それ自体公知の方法、例えば、以下に示す方法
により調製することができる。すなわち、抗原を含む生
理食塩水を等量のフロイント氏完全アジュバンド若しく
は不完全アジュバンド、又はその等価物、例えば、Hu
nter’s TiterMaxTM(フナコシ;Ca
t.No.YT001−00,東京,日本)と乳化混合
して、哺乳動物(特にはウサギ又はヤギ等)の皮下、腹
腔内、又は筋肉内などのいずれかに投与する(初回免
疫)。以後、2〜4週間の間隔で同様の操作を行い、数
回免疫する。最終免疫から1〜2週間後に哺乳動物の頚
動脈又は心臓から血液を採取して血清を硫酸アンモニウ
ムによって塩析することにより調製することができる。
【0030】本発明による抗体フラグメントは、本発明
の抗体(モノクローナル抗体及びポリクローナル抗体を
含む)の部分断片であって、しかも、元の抗体と同じ反
応特異性を有する限り、特に限定されるものではない。
本発明による抗体フラグメントとしては、例えば、Fa
b、Fab’、F(ab’)2 、又はFvを挙げること
ができる。本発明の抗体フラグメントは、例えば、本発
明のポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体を常法
によりタンパク質分解酵素によって消化し、続いて、タ
ンパク質の分離及び精製の常法に従って得ることができ
る。
の抗体(モノクローナル抗体及びポリクローナル抗体を
含む)の部分断片であって、しかも、元の抗体と同じ反
応特異性を有する限り、特に限定されるものではない。
本発明による抗体フラグメントとしては、例えば、Fa
b、Fab’、F(ab’)2 、又はFvを挙げること
ができる。本発明の抗体フラグメントは、例えば、本発
明のポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体を常法
によりタンパク質分解酵素によって消化し、続いて、タ
ンパク質の分離及び精製の常法に従って得ることができ
る。
【0031】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。なお、以下の各実施例において、大腸菌を用いた遺
伝子操作法は、特に断わらない限り、「Molecul
ar Cloning」[Maniatisら,Col
d Spring Harbor Laborator
y,(1989年)]に記載されている方法に従った。
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。なお、以下の各実施例において、大腸菌を用いた遺
伝子操作法は、特に断わらない限り、「Molecul
ar Cloning」[Maniatisら,Col
d Spring Harbor Laborator
y,(1989年)]に記載されている方法に従った。
【0032】
【実施例1】《ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体を
コードするDNAのクローニング》市販のヒトゲノムラ
イブラリー(Human Lymphocyte Ge
nomic Library;Stratagene社
製)のファージを大腸菌(XL−1 Blue MRF
株)に感染させた後、軟寒天プレート上に約5×104
プラークずつまき、37℃で一晩インキュベートしてプ
ラークを形成させた。プラークを20枚のナイロンフィ
ルター上に移した後、変性溶液(0.5N水酸化ナトリ
ウム,及び1.5M塩化ナトリウム)、中和溶液(0.
5Mトリス−塩酸(pH8.0),及び1.5M塩化ナ
トリウム)、及び洗浄溶液[0.2Mトリス−塩酸(p
H7.5),2×SSC(20×SSC=3M塩化ナト
リウム,0.3Mクエン酸ナトリウム)]で順次処理
し、風乾した後、80℃で2時間焼き付けを行ない、フ
ァージDNAをナイロンフィルター上に固定した。
コードするDNAのクローニング》市販のヒトゲノムラ
イブラリー(Human Lymphocyte Ge
nomic Library;Stratagene社
製)のファージを大腸菌(XL−1 Blue MRF
株)に感染させた後、軟寒天プレート上に約5×104
プラークずつまき、37℃で一晩インキュベートしてプ
ラークを形成させた。プラークを20枚のナイロンフィ
ルター上に移した後、変性溶液(0.5N水酸化ナトリ
ウム,及び1.5M塩化ナトリウム)、中和溶液(0.
5Mトリス−塩酸(pH8.0),及び1.5M塩化ナ
トリウム)、及び洗浄溶液[0.2Mトリス−塩酸(p
H7.5),2×SSC(20×SSC=3M塩化ナト
リウム,0.3Mクエン酸ナトリウム)]で順次処理
し、風乾した後、80℃で2時間焼き付けを行ない、フ
ァージDNAをナイロンフィルター上に固定した。
【0033】一方、プローブとして用いるために、公知
のヒト・ロイコトリエンB4第一受容体cDNA[Yo
komizoら,Nature,387,第620頁〜
第624頁(1997)]の発現ベクターであるpLT
BR1から、タンパク質翻訳領域に相当するDNA断片
を制限酵素EcoRI及びBamHIで切り出し、グラ
スビーズを用いて精製した。このDNA断片を、ランダ
ムプライマー、[32P]−dCTP、及びクレノー(K
lenow)酵素を用いたランダムプライミング法によ
って標識した。ファージDNAを固定した前記フィルタ
ーを、この標識プローブを含むハイブリダイゼーション
用緩衝液(6×SSC,10×Denhardt’s
液,0.5%SDS,及び100μg/ml熱変性サケ
精子DNA)中、65℃でハイブリダイゼーションを行
なった。フィルターを最終的に0.1×SSC及び0.
1%SDS液中、65℃で洗浄した後、オートラジオグ
ラムをとってプローブとハイブリダイゼーションするプ
ラークを検索した。
のヒト・ロイコトリエンB4第一受容体cDNA[Yo
komizoら,Nature,387,第620頁〜
第624頁(1997)]の発現ベクターであるpLT
BR1から、タンパク質翻訳領域に相当するDNA断片
を制限酵素EcoRI及びBamHIで切り出し、グラ
スビーズを用いて精製した。このDNA断片を、ランダ
ムプライマー、[32P]−dCTP、及びクレノー(K
lenow)酵素を用いたランダムプライミング法によ
って標識した。ファージDNAを固定した前記フィルタ
ーを、この標識プローブを含むハイブリダイゼーション
用緩衝液(6×SSC,10×Denhardt’s
液,0.5%SDS,及び100μg/ml熱変性サケ
精子DNA)中、65℃でハイブリダイゼーションを行
なった。フィルターを最終的に0.1×SSC及び0.
1%SDS液中、65℃で洗浄した後、オートラジオグ
ラムをとってプローブとハイブリダイゼーションするプ
ラークを検索した。
【0034】この方法により得られたファージクローン
(λNOK)からファージDNAを抽出した後、制限酵
素SalI及びBamHIで消化してDNA断片を切り
出し、プラスミドpBluescriptIIのSalI
−BamHI部位に挿入してプラスミドpNOK2−2
を得た。挿入されているDNA断片の塩基配列を通常の
方法で決定し、国際的な遺伝子データベースであるDD
BJ/EMBL/Genbankデータベースを用いて
ホモロジー検索を実施したところ、このDNA断片の中
に、公知のヒト・ロイコトリエンB4第一受容体と相同
性を有する新規DNAが含まれていることが判明した。
後述する実施例4で示すように、この新規DNAにより
コードされる新規タンパク質は、ロイコトリエンB4と
結合する性質を有することが確認されたため、「ヒト・
ロイコトリエンB4第二受容体」と命名した。
(λNOK)からファージDNAを抽出した後、制限酵
素SalI及びBamHIで消化してDNA断片を切り
出し、プラスミドpBluescriptIIのSalI
−BamHI部位に挿入してプラスミドpNOK2−2
を得た。挿入されているDNA断片の塩基配列を通常の
方法で決定し、国際的な遺伝子データベースであるDD
BJ/EMBL/Genbankデータベースを用いて
ホモロジー検索を実施したところ、このDNA断片の中
に、公知のヒト・ロイコトリエンB4第一受容体と相同
性を有する新規DNAが含まれていることが判明した。
後述する実施例4で示すように、この新規DNAにより
コードされる新規タンパク質は、ロイコトリエンB4と
結合する性質を有することが確認されたため、「ヒト・
ロイコトリエンB4第二受容体」と命名した。
【0035】
【実施例2】《ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体及
びその融合タンパク質の発現プラスミドの構築》前記実
施例1で得られたヒト・ロイコトリエンB4第二受容体
をコードするDNA断片を含むプラスミドpNOK2−
2から、以下の手順により、2種類の発現プラスミド、
すなわち、ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体の発現
プラスミドphBLT2と、ヘムアグルチニンタグ(H
Aタグ)をN末端側に付加したHA−ヒト・ロイコトリ
エンB4第二受容体融合タンパク質の発現プラスミドp
HA−hBLT2とを作製した。
びその融合タンパク質の発現プラスミドの構築》前記実
施例1で得られたヒト・ロイコトリエンB4第二受容体
をコードするDNA断片を含むプラスミドpNOK2−
2から、以下の手順により、2種類の発現プラスミド、
すなわち、ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体の発現
プラスミドphBLT2と、ヘムアグルチニンタグ(H
Aタグ)をN末端側に付加したHA−ヒト・ロイコトリ
エンB4第二受容体融合タンパク質の発現プラスミドp
HA−hBLT2とを作製した。
【0036】まず、ヒト・ロイコトリエンB4第二受容
体用のセンスプライマーとして、配列: 5'-CGGGATCCCGCCATGTCGGTCTGCTACCGT-3' からなるプライマーを合成し、以下、同様に、HA−ヒ
ト・ロイコトリエンB4第二受容体融合タンパク質用の
センスプライマーとして、配列: 5'-CGGGATCCCGCCATGTACCCCTACGACGTGCCCGACTACGCCTCGGT
CTGCTACCGTCC-3' からなるプライマーを、両者兼用のアンチセンスプライ
マーとして、配列: 5'-GGAATTCAAAGGTCCCATTCCGG-3' からなるプライマーをそれぞれ合成した。
体用のセンスプライマーとして、配列: 5'-CGGGATCCCGCCATGTCGGTCTGCTACCGT-3' からなるプライマーを合成し、以下、同様に、HA−ヒ
ト・ロイコトリエンB4第二受容体融合タンパク質用の
センスプライマーとして、配列: 5'-CGGGATCCCGCCATGTACCCCTACGACGTGCCCGACTACGCCTCGGT
CTGCTACCGTCC-3' からなるプライマーを、両者兼用のアンチセンスプライ
マーとして、配列: 5'-GGAATTCAAAGGTCCCATTCCGG-3' からなるプライマーをそれぞれ合成した。
【0037】これらのプライマーを用いて、前記実施例
1で得られたプラスミドpNOK2−2を鋳型にPCR
反応を行なった。増幅された断片を、制限酵素EcoR
I及びBamHIで切断し、1%アガロースゲル中で電
気泳動した後、アガロースゲルから切り出し、グラスビ
ーズを用いて精製した。このDNA断片を制限酵素Ec
oRI及びBamHIで切断したプラスミドpcDNA
3(Invitrogen)に導入することにより、2
種類の発現プラスミド、すなわち、ヒト・ロイコトリエ
ンB4第二受容体の発現プラスミドphBLT2、及び
HA−ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体融合タンパ
ク質の発現プラスミドpHA−hBLT2を得た。導入
後のプラスミドにおける受容体翻訳領域の塩基配列を通
常の方法で決定し、PCR法による不用意なミスマッチ
がないことを確認した。
1で得られたプラスミドpNOK2−2を鋳型にPCR
反応を行なった。増幅された断片を、制限酵素EcoR
I及びBamHIで切断し、1%アガロースゲル中で電
気泳動した後、アガロースゲルから切り出し、グラスビ
ーズを用いて精製した。このDNA断片を制限酵素Ec
oRI及びBamHIで切断したプラスミドpcDNA
3(Invitrogen)に導入することにより、2
種類の発現プラスミド、すなわち、ヒト・ロイコトリエ
ンB4第二受容体の発現プラスミドphBLT2、及び
HA−ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体融合タンパ
ク質の発現プラスミドpHA−hBLT2を得た。導入
後のプラスミドにおける受容体翻訳領域の塩基配列を通
常の方法で決定し、PCR法による不用意なミスマッチ
がないことを確認した。
【0038】
【実施例3】《HA−ヒト・ロイコトリエンB4第二受
容体融合タンパク質のCHO−K1細胞での発現》CH
O−K1細胞(5×105細胞)を、直径10cmのシ
ャーレを用いて、10%ウシ胎児血清を含むハムF12
培地中で、37℃且つ95%空気(air)/5%CO
2条件下で24時間培養した。この細胞に、前記実施例
2で得られたHA−ヒト・ロイコトリエンB4第二受容
体融合タンパク質の発現プラスミド(pHA−hBLT
2)15μgを用いてリポフェクション法でトランスフ
ェクションを行なった。トランスフェクションを実施し
てから3日後に、選択薬剤であるG418(1g/リッ
トル)と10%ウシ胎児血清とを含むハムF12培地に
培地交換し、前記発現プラスミドが染色体に組み込まれ
た細胞18クローンを選択した。選択された細胞のコロ
ニーを限界希釈法によって単一細胞からクローニングし
た。抗HA抗体を用いて細胞を染色し、フローサイトメ
ーターにより、高発現の細胞3クローンを選択した。以
降、G418(0.3g/リットル)及び10%ウシ胎
児血清を含むハムF12培地で細胞を継代した。
容体融合タンパク質のCHO−K1細胞での発現》CH
O−K1細胞(5×105細胞)を、直径10cmのシ
ャーレを用いて、10%ウシ胎児血清を含むハムF12
培地中で、37℃且つ95%空気(air)/5%CO
2条件下で24時間培養した。この細胞に、前記実施例
2で得られたHA−ヒト・ロイコトリエンB4第二受容
体融合タンパク質の発現プラスミド(pHA−hBLT
2)15μgを用いてリポフェクション法でトランスフ
ェクションを行なった。トランスフェクションを実施し
てから3日後に、選択薬剤であるG418(1g/リッ
トル)と10%ウシ胎児血清とを含むハムF12培地に
培地交換し、前記発現プラスミドが染色体に組み込まれ
た細胞18クローンを選択した。選択された細胞のコロ
ニーを限界希釈法によって単一細胞からクローニングし
た。抗HA抗体を用いて細胞を染色し、フローサイトメ
ーターにより、高発現の細胞3クローンを選択した。以
降、G418(0.3g/リットル)及び10%ウシ胎
児血清を含むハムF12培地で細胞を継代した。
【0039】
【実施例4】《ヒト・ロイコトリエンB4第二受容体の
HEK−293細胞での発現と結合実験》HEK−29
3細胞を15cmプレートにまき、10%ウシ胎児血清
を含むDMEM培地を用いて、37℃且つ95%空気/
5%CO2条件下で24時間培養した。この細胞に、前
記実施例2で得られたヒト・ロイコトリエンB4第二受
容体の発現プラスミド(phBLT2)20μgを用い
てリポフェクション法でトランスフェクションを行なっ
た。トランスフェクションを実施してから3日後に、細
胞を回収し、超音波で破砕した後に、細胞膜画分(Mi
crosome画分)を回収して結合実験を行なった。
HEK−293細胞での発現と結合実験》HEK−29
3細胞を15cmプレートにまき、10%ウシ胎児血清
を含むDMEM培地を用いて、37℃且つ95%空気/
5%CO2条件下で24時間培養した。この細胞に、前
記実施例2で得られたヒト・ロイコトリエンB4第二受
容体の発現プラスミド(phBLT2)20μgを用い
てリポフェクション法でトランスフェクションを行なっ
た。トランスフェクションを実施してから3日後に、細
胞を回収し、超音波で破砕した後に、細胞膜画分(Mi
crosome画分)を回収して結合実験を行なった。
【0040】[3H]ロイコトリエンB4(LTB4)に
対する結合実験は以下のようにして行なった。結合測定
用緩衝液[50mM−Tris−HCl(pH7.
4),10mM−MgCl2,10mM−NaCl,及
び0.05%ウシ血清アルブミン(BSA)]0.1m
l中で、種々の濃度(0.25〜40nM)の[3H]
LTB4と、タンパク質20μgを含む細胞膜画分とを
25℃で1時間結合させた後、素早くグラスファイバー
フィルターを通過させて、細胞膜画分とそれに結合した
[3H]LTB4とをグラスファイバーフィルターに吸着
させた。結合測定用緩衝液0.2mlで10回洗浄した
後、50℃でグラスファイバーフィルターを乾燥させ
た。グラスファイバーフィルターに液体シンチレーター
を加えて放射活性を測定した。また、結合反応時に10
00倍濃度の非標識LTB4を加えること以外は、前記
操作を繰り返し、得られた値を非特異的結合量とした。
対する結合実験は以下のようにして行なった。結合測定
用緩衝液[50mM−Tris−HCl(pH7.
4),10mM−MgCl2,10mM−NaCl,及
び0.05%ウシ血清アルブミン(BSA)]0.1m
l中で、種々の濃度(0.25〜40nM)の[3H]
LTB4と、タンパク質20μgを含む細胞膜画分とを
25℃で1時間結合させた後、素早くグラスファイバー
フィルターを通過させて、細胞膜画分とそれに結合した
[3H]LTB4とをグラスファイバーフィルターに吸着
させた。結合測定用緩衝液0.2mlで10回洗浄した
後、50℃でグラスファイバーフィルターを乾燥させ
た。グラスファイバーフィルターに液体シンチレーター
を加えて放射活性を測定した。また、結合反応時に10
00倍濃度の非標識LTB4を加えること以外は、前記
操作を繰り返し、得られた値を非特異的結合量とした。
【0041】結果を、図1及び図2に示す。図1は、[
3H]LTB4の濃度と、細胞膜画分への[3H]LTB4
の結合量との関係を示すグラフである。図1において、
「白抜き四角」は総結合量を表わし、「白丸」は非特異
的結合量を表わし、「黒丸」は特異的結合量を表わす。
図2は、図1に示す結果に基づいて行なったスキャッチ
ャード解析の結果を示すグラフである。図2において、
「B」は、結合した(Bound)[3H]LTB4の量
を意味し、「B/F」は、結合した(Bound)[3
H]LTB4の量と、結合しなかった(Free)
[3H]LTB4の濃度との比を意味する。
3H]LTB4の濃度と、細胞膜画分への[3H]LTB4
の結合量との関係を示すグラフである。図1において、
「白抜き四角」は総結合量を表わし、「白丸」は非特異
的結合量を表わし、「黒丸」は特異的結合量を表わす。
図2は、図1に示す結果に基づいて行なったスキャッチ
ャード解析の結果を示すグラフである。図2において、
「B」は、結合した(Bound)[3H]LTB4の量
を意味し、「B/F」は、結合した(Bound)[3
H]LTB4の量と、結合しなかった(Free)
[3H]LTB4の濃度との比を意味する。
【0042】
【発明の効果】本発明の新規タンパク質又はそれを含有
する本発明の細胞若しくはその細胞膜画分によれば、本
発明の新規タンパク質(特にはヒト・ロイコトリエンB
4第二受容体)に対するアゴニスト又はアンタゴニスト
を効率良くスクリーニングすることができる。前記スク
リーニングによれば、例えば、ヒト・ロイコトリエンB
4第一受容体を対象とする公知のロイコトリエンB4受容
体拮抗薬よりも強力な新たな拮抗薬の開発が期待され
る。
する本発明の細胞若しくはその細胞膜画分によれば、本
発明の新規タンパク質(特にはヒト・ロイコトリエンB
4第二受容体)に対するアゴニスト又はアンタゴニスト
を効率良くスクリーニングすることができる。前記スク
リーニングによれば、例えば、ヒト・ロイコトリエンB
4第一受容体を対象とする公知のロイコトリエンB4受容
体拮抗薬よりも強力な新たな拮抗薬の開発が期待され
る。
【0043】
【配列表】
<110> Meiji Seika Kaisha, Ltd.
<110> Japan Health Sciences Foundation
<120> Human Leukotriene B4 Second Receptor and Novel DNA Encoding the Sa
me
<130> MEJ99001P
<160> 2
<210> 1
<211> 1077
<212> DNA
<213> Homo sapiens
<400> 1
atg tcg gtc tgc tac cgt ccc cca ggg aac gag aca ctg ctg agc tgg 48
Met Ser Val Cys Tyr Arg Pro Pro Gly Asn Glu Thr Leu Leu Ser Trp
1 5 10 15
aag act tcg cgg gcc aca ggc aca gcc ttc ctg ctg ctg gcg gcg ctg 96
Lys Thr Ser Arg Ala Thr Gly Thr Ala Phe Leu Leu Leu Ala Ala Leu
20 25 30
ctg ggg ctg cct ggc aac ggc ttc gtg gtg tgg agc ttg gcg ggc tgg 144
Leu Gly Leu Pro Gly Asn Gly Phe Val Val Trp Ser Leu Ala Gly Trp
35 40 45
cgg cct gca cgg ggg cga ccg ctg gcg gcc acg ctt gtg ctg cac ctg 192
Arg Pro Ala Arg Gly Arg Pro Leu Ala Ala Thr Leu Val Leu His Leu
50 55 60
gcg ctg gcc gac ggc gcg gtg ctg ctg ctc acg ccg ctc ttt gtg gcc 240
Ala Leu Ala Asp Gly Ala Val Leu Leu Leu Thr Pro Leu Phe Val Ala
65 70 75 80
ttc ctg acc cgg cag gcc tgg ccg ctg ggc cag gcg ggc tgc aag gcg 288
Phe Leu Thr Arg Gln Ala Trp Pro Leu Gly Gln Ala Gly Cys Lys Ala
85 90 95
gtg tac tac gtg tgc gcg ctc agc atg tac gcc agc gtg ctg ctc acc 336
Val Tyr Tyr Val Cys Ala Leu Ser Met Tyr Ala Ser Val Leu Leu Thr
100 105 110
ggc ctg ctc agc ctg cag cgc tgc ctc gca gtc acc cgc ccc ttc ctg 384
Gly Leu Leu Ser Leu Gln Arg Cys Leu Ala Val Thr Arg Pro Phe Leu
115 120 125
gcg cct cgg ctg cgc agc ccg gcc ctg gcc cgc cgc ctg ctg ctg gcg 432
Ala Pro Arg Leu Arg Ser Pro Ala Leu Ala Arg Arg Leu Leu Leu Ala
130 135 140
gtc tgg ctg gcc gcc ctg ttg ctc gcc gtc ccg gcc gcc gtc tac cgc 480
Val Trp Leu Ala Ala Leu Leu Leu Ala Val Pro Ala Ala Val Tyr Arg
145 150 155 160
cac ctg tgg agg gac cgc gta tgc cag ctg tgc cac ccg tcg ccg gtc 528
His Leu Trp Arg Asp Arg Val Cys Gln Leu Cys His Pro Ser Pro Val
165 170 175
cac gcc gcc gcc cac ctg agc ctg gag act ctg acc gct ttc gtg ctt 576
His Ala Ala Ala His Leu Ser Leu Glu Thr Leu Thr Ala Phe Val Leu
180 185 190
cct ttc ggg ctg atg ctc ggc tgc tac agc gtg acg ctg gca cgg ctg 624
Pro Phe Gly Leu Met Leu Gly Cys Tyr Ser Val Thr Leu Ala Arg Leu
195 200 205
cgg ggc gcc cgc tgg ggc tcc ggg cgg cac ggg gcg cgg gtg ggc cgg 672
Arg Gly Ala Arg Trp Gly Ser Gly Arg His Gly Ala Arg Val Gly Arg
210 215 220
ctg gtg agc gcc atc gtg ctt gcc ttc ggc ttg ctc tgg gcc ccc tac 720
Leu Val Ser Ala Ile Val Leu Ala Phe Gly Leu Leu Trp Ala Pro Tyr
225 230 235 240
cac gca gtc aac ctt ctg cag gcg gtc gca gcg ctg gct cca ccg gaa 768
His Ala Val Asn Leu Leu Gln Ala Val Ala Ala Leu Ala Pro Pro Glu
245 250 255
ggg gcc ttg gcg aag ctg ggc gga gcc ggc cag gcg gcg cga gcg gga 816
Gly Ala Leu Ala Lys Leu Gly Gly Ala Gly Gln Ala Ala Arg Ala Gly
260 265 270
act acg gcc ttg gcc ttc ttc agt tct agc gtc aac ccg gtg ctc tac 864
Thr Thr Ala Leu Ala Phe Phe Ser Ser Ser Val Asn Pro Val Leu Tyr
275 280 285
gtc ttc acc gct gga gat ctg ctg ccc cgg gca ggt ccc cgt ttc ctc 912
Val Phe Thr Ala Gly Asp Leu Leu Pro Arg Ala Gly Pro Arg Phe Leu
290 295 300
acg cgg ctc ttc gaa ggc tct ggg gag gcc cga ggg ggc ggc cgc tct 960
Thr Arg Leu Phe Glu Gly Ser Gly Glu Ala Arg Gly Gly Gly Arg Ser
305 310 315 320
agg gaa ggg acc atg gag ctc cga act acc cct cag ctg aaa gtg gtg 1008
Arg Glu Gly Thr Met Glu Leu Arg Thr Thr Pro Gln Leu Lys Val Val
325 330 335
ggg cag ggc cgc ggc aat gga gac ccg ggg ggt ggg atg gag aag gac 1056
Gly Gln Gly Arg Gly Asn Gly Asp Pro Gly Gly Gly Met Glu Lys Asp
340 345 350
ggt ccg gaa tgg gac ctt tga 1077
Gly Pro Glu Trp Asp Leu
355
<210> 2
<211> 358
<212> PRT
<213> Homo sapiens
<400> 2
Met Ser Val Cys Tyr Arg Pro Pro Gly Asn Glu Thr Leu Leu Ser Trp
1 5 10 15
Lys Thr Ser Arg Ala Thr Gly Thr Ala Phe Leu Leu Leu Ala Ala Leu
20 25 30
Leu Gly Leu Pro Gly Asn Gly Phe Val Val Trp Ser Leu Ala Gly Trp
35 40 45
Arg Pro Ala Arg Gly Arg Pro Leu Ala Ala Thr Leu Val Leu His Leu
50 55 60
Ala Leu Ala Asp Gly Ala Val Leu Leu Leu Thr Pro Leu Phe Val Ala
65 70 75 80
Phe Leu Thr Arg Gln Ala Trp Pro Leu Gly Gln Ala Gly Cys Lys Ala
85 90 95
Val Tyr Tyr Val Cys Ala Leu Ser Met Tyr Ala Ser Val Leu Leu Thr
100 105 110
Gly Leu Leu Ser Leu Gln Arg Cys Leu Ala Val Thr Arg Pro Phe Leu
115 120 125
Ala Pro Arg Leu Arg Ser Pro Ala Leu Ala Arg Arg Leu Leu Leu Ala
130 135 140
Val Trp Leu Ala Ala Leu Leu Leu Ala Val Pro Ala Ala Val Tyr Arg
145 150 155 160
His Leu Trp Arg Asp Arg Val Cys Gln Leu Cys His Pro Ser Pro Val
165 170 175
His Ala Ala Ala His Leu Ser Leu Glu Thr Leu Thr Ala Phe Val Leu
180 185 190
Pro Phe Gly Leu Met Leu Gly Cys Tyr Ser Val Thr Leu Ala Arg Leu
195 200 205
Arg Gly Ala Arg Trp Gly Ser Gly Arg His Gly Ala Arg Val Gly Arg
210 215 220
Leu Val Ser Ala Ile Val Leu Ala Phe Gly Leu Leu Trp Ala Pro Tyr
225 230 235 240
His Ala Val Asn Leu Leu Gln Ala Val Ala Ala Leu Ala Pro Pro Glu
245 250 255
Gly Ala Leu Ala Lys Leu Gly Gly Ala Gly Gln Ala Ala Arg Ala Gly
260 265
270 Thr Thr Ala Leu Ala Phe Phe Ser Ser
Ser Val Asn Pro Val Leu Tyr 275 280
285 Val Phe Thr Ala Gly Asp Leu Leu Pro
Arg Ala Gly Pro Arg Phe Leu 290 295
300 Thr Arg Leu Phe Glu Gly Ser Gly Glu
Ala Arg Gly Gly Gly Arg Ser 305 310
315 320 Arg Glu Gly Thr Met Glu Leu Arg Thr
Thr Pro Gln Leu Lys Val Val 325
330 335 Gly Gln Gly Arg Gly Asn Gly Asp Pro
Gly Gly Gly Met Glu Lys Asp 340 345
350 Gly Pro Glu Trp Asp Leu 355
270 Thr Thr Ala Leu Ala Phe Phe Ser Ser
Ser Val Asn Pro Val Leu Tyr 275 280
285 Val Phe Thr Ala Gly Asp Leu Leu Pro
Arg Ala Gly Pro Arg Phe Leu 290 295
300 Thr Arg Leu Phe Glu Gly Ser Gly Glu
Ala Arg Gly Gly Gly Arg Ser 305 310
315 320 Arg Glu Gly Thr Met Glu Leu Arg Thr
Thr Pro Gln Leu Lys Val Val 325
330 335 Gly Gln Gly Arg Gly Asn Gly Asp Pro
Gly Gly Gly Met Glu Lys Asp 340 345
350 Gly Pro Glu Trp Asp Leu 355
【図1】[3H]LTB4の濃度と、細胞膜画分への[3
H]LTB4の結合量との関係を示すグラフである。
H]LTB4の結合量との関係を示すグラフである。
【図2】図1に示す結果に基づいて行なったスキャッチ
ャード解析の結果を示すグラフである。
ャード解析の結果を示すグラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 横溝 岳彦
埼玉県越谷市東大沢4−19−7
(72)発明者 清水 孝雄
東京都文京区本駒込2−18−2−103
Fターム(参考) 2G045 BB20 BB51 DA36 FB02 FB03
FB07 FB09
4B024 AA01 BA44 BA63 GA27
4B065 AA90X AA93Y BA02 CA24
CA25 CA44 CA46
4H045 AA10 AA11 AA30 BA10 CA40
DA51 DA75 EA22 EA29 FA74
Claims (12)
- 【請求項1】 配列表の配列番号2で表されるアミノ酸
配列を含むタンパク質又はその機能的等価改変体。 - 【請求項2】 請求項1に記載のタンパク質又はその機
能的等価改変体をコードするDNA。 - 【請求項3】 配列表の配列番号1で表される塩基配列
からなる、請求項2に記載のDNA。 - 【請求項4】 請求項2又は3に記載のDNAを含むプ
ラスミド。 - 【請求項5】 請求項4に記載のプラスミドを含む形質
転換体。 - 【請求項6】 請求項5に記載の形質転換体を培養する
ことを特徴とする、請求項1に記載のタンパク質又はそ
の機能的等価改変体の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1に記載のタンパク質又はその機
能的等価改変体を含有する細胞又はその細胞膜画分。 - 【請求項8】 請求項1に記載のタンパク質若しくはそ
の機能的等価改変体、又は請求項7に記載の細胞若しく
はその細胞膜画分を用いることを特徴とする、請求項1
に記載のタンパク質又はその機能的等価改変体に対する
アゴニスト又はアンタゴニストのスクリーニング方法。 - 【請求項9】 請求項1に記載のタンパク質若しくはそ
の機能的等価改変体、又は請求項7に記載の細胞若しく
はその細胞膜画分を含むことを特徴とする、請求項1に
記載のタンパク質又はその機能的等価改変体に対するア
ゴニスト又はアンタゴニストのスクリーニング用キッ
ト。 - 【請求項10】 請求項1に記載のタンパク質又はその
機能的等価改変体に対するアゴニスト。 - 【請求項11】 請求項1に記載のタンパク質又はその
機能的等価改変体に対するアンタゴニスト。 - 【請求項12】 請求項1に記載のタンパク質又はその
機能的等価改変体に特異的に反応することを特徴とす
る、抗体又はそのフラグメント。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25752599A JP2003225088A (ja) | 1999-09-10 | 1999-09-10 | ヒト・ロイコトリエンb4第二受容体及びそれをコードするdna |
PCT/JP2000/006200 WO2001019985A1 (fr) | 1999-09-10 | 2000-09-11 | Nouveaux recepteurs et genes codant pour ces memes recepteurs |
AU68782/00A AU6878200A (en) | 1999-09-10 | 2000-09-11 | Novel receptors and genes encoding the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25752599A JP2003225088A (ja) | 1999-09-10 | 1999-09-10 | ヒト・ロイコトリエンb4第二受容体及びそれをコードするdna |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=17307516
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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AU (1) | AU6878200A (ja) |
WO (1) | WO2001019985A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006312635A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-11-16 | Hinode Sangyo Kk | 鼻腔壁塗布組成物 |
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---|---|---|---|---|
WO2001040802A2 (en) * | 1999-12-02 | 2001-06-07 | Glaxo Group Limited | Novel protein |
WO2001068844A2 (en) * | 2000-03-17 | 2001-09-20 | Bayer Aktiengesellschaft | Regulation of human leukotriene b4-like g protein-coupled receptor |
US20030077709A1 (en) * | 2000-03-21 | 2003-04-24 | Masazumi Kamohara | Novel leukotriene B4 receptor |
AU4239302A (en) * | 2001-06-28 | 2003-01-02 | Pfizer Products Inc. | Benzoic acid substituted benzopyrans for the treatment of atherosclerosis |
WO2006137435A1 (ja) * | 2005-06-22 | 2006-12-28 | National University Corporation Gunma University | Gタンパク質共役型受容体g2aの作動薬、及びg2a活性調節薬のスクリーニング方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1054903A4 (en) * | 1998-02-20 | 2002-10-09 | Smithkline Beecham Corp | FISHBOY, A G PROTEIN COUPLED RECEPTOR |
NZ510712A (en) * | 1998-10-13 | 2004-11-26 | Arena Pharm Inc | Non-endogenous, constitutively activated human G protein-coupled receptors |
CA2351874A1 (en) * | 1998-11-12 | 2000-05-25 | Merck & Co., Inc. | G protein-coupled receptor resembling the leukotriene b4 receptor |
-
1999
- 1999-09-10 JP JP25752599A patent/JP2003225088A/ja active Pending
-
2000
- 2000-09-11 AU AU68782/00A patent/AU6878200A/en not_active Abandoned
- 2000-09-11 WO PCT/JP2000/006200 patent/WO2001019985A1/ja active Application Filing
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006312635A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-11-16 | Hinode Sangyo Kk | 鼻腔壁塗布組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AU6878200A (en) | 2001-04-17 |
WO2001019985A1 (fr) | 2001-03-22 |
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