JP2003225051A - 野菜の保管方法及びそれを用いた保管システム - Google Patents
野菜の保管方法及びそれを用いた保管システムInfo
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- JP2003225051A JP2003225051A JP2002027839A JP2002027839A JP2003225051A JP 2003225051 A JP2003225051 A JP 2003225051A JP 2002027839 A JP2002027839 A JP 2002027839A JP 2002027839 A JP2002027839 A JP 2002027839A JP 2003225051 A JP2003225051 A JP 2003225051A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 野菜等の青果物が保管されている時間が長く
なるに連れて、代謝のみならず温湿度の変動による負荷
が野菜にかかり、鮮度の低下と共に野菜固有の栄養成分
が減少し、食材としての価値が低下していくといった課
題が存在した。 【解決手段】 野菜の食材としての価値の低下を抑制す
るために、野菜固有の栄養成分や人間の健康維持に必要
な栄養成分を含んだ水溶液を微粒子の状態にて噴霧し、
野菜内部にまで浸透させると共に、保管容器内の湿度を
高めて鮮度の経時的な低下を抑制し、野菜の食材として
の価値を高めることができた。
なるに連れて、代謝のみならず温湿度の変動による負荷
が野菜にかかり、鮮度の低下と共に野菜固有の栄養成分
が減少し、食材としての価値が低下していくといった課
題が存在した。 【解決手段】 野菜の食材としての価値の低下を抑制す
るために、野菜固有の栄養成分や人間の健康維持に必要
な栄養成分を含んだ水溶液を微粒子の状態にて噴霧し、
野菜内部にまで浸透させると共に、保管容器内の湿度を
高めて鮮度の経時的な低下を抑制し、野菜の食材として
の価値を高めることができた。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜の食品として
の価値を維持するための保管方法と前記保管方法を実現
するためのシステムに関するものであり、さらに詳しく
は野菜が保有する水分や栄養素の減少を抑制しながら保
管する方法及びそのためのシステムに関するものであ
る。
の価値を維持するための保管方法と前記保管方法を実現
するためのシステムに関するものであり、さらに詳しく
は野菜が保有する水分や栄養素の減少を抑制しながら保
管する方法及びそのためのシステムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来野菜を中心とした生鮮食品は冷蔵庫
や専用容器に保管され、必要に応じて加工、食材として
利用されてきた。これらの保管環境としては、例えば冷
蔵庫においては野菜の乾燥を防ぐために湿度調節が行わ
れたり、野菜の成長を抑制するために低温での保管が成
されていた。また、成長を抑制するために野菜が保管さ
れている環境を高CO2雰囲気とするCA貯蔵と呼ばれ
る手法が検討されてきた。さらにはカット野菜の保存法
としてカット野菜をエチルアルコール、トレハロース及
びビタミンC類を含有する水溶液に浸漬あるいは噴霧に
より接触させるといった提案が特開平9−224565
号公報に提示されている。この中では、エチルアルコー
ルがカット野菜からの離水及び軟化を抑制し、トレハロ
ースがカット野菜の細胞膜や膜タンパク質を保護し組織
の劣化を抑制すること、さらにはビタミンC類によって
変色や褐変を防止するとの提案がなされていた。
や専用容器に保管され、必要に応じて加工、食材として
利用されてきた。これらの保管環境としては、例えば冷
蔵庫においては野菜の乾燥を防ぐために湿度調節が行わ
れたり、野菜の成長を抑制するために低温での保管が成
されていた。また、成長を抑制するために野菜が保管さ
れている環境を高CO2雰囲気とするCA貯蔵と呼ばれ
る手法が検討されてきた。さらにはカット野菜の保存法
としてカット野菜をエチルアルコール、トレハロース及
びビタミンC類を含有する水溶液に浸漬あるいは噴霧に
より接触させるといった提案が特開平9−224565
号公報に提示されている。この中では、エチルアルコー
ルがカット野菜からの離水及び軟化を抑制し、トレハロ
ースがカット野菜の細胞膜や膜タンパク質を保護し組織
の劣化を抑制すること、さらにはビタミンC類によって
変色や褐変を防止するとの提案がなされていた。
【0003】また、冷蔵庫内に収納されている保存食品
の鮮度を保持するために揮発性の抗菌剤や防カビ剤を食
材別に保存する専用保管庫に配置するといった技術が特
開平10−132447号公報に示されている。
の鮮度を保持するために揮発性の抗菌剤や防カビ剤を食
材別に保存する専用保管庫に配置するといった技術が特
開平10−132447号公報に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
技術においては、例えば冷蔵庫のような環境を考えてみ
た場合に温度の制御は、冷蔵庫内を流れる冷媒量を調整
する、あるいは冷媒を循環させる役割を有する圧縮機の
ON/OFF制御によって行ってきたことから、冷媒量
調整時あるいは圧縮機のON/OFF切り替え時に温度
の変動が発生し、一定値に保つ事は非常に困難であっ
た。また湿度調整の場合には、野菜から発生する水分を
利用したり、熱交換器部位に捕捉された水を必要な庫内
に導く手法を採っていたことにより、湿度変動を防ぐ事
が非常に困難であった。そのため、野菜等の青果物が保
管されている時間が長くなるに連れて、代謝のみならず
温湿度の変動による負荷がかかり、野菜固有の栄養成分
が減少していくといった課題が存在した。さらにCA貯
蔵についてはCO2を発生させる装置を必要とするため
に設備が大規模になるといった課題が存在した。
技術においては、例えば冷蔵庫のような環境を考えてみ
た場合に温度の制御は、冷蔵庫内を流れる冷媒量を調整
する、あるいは冷媒を循環させる役割を有する圧縮機の
ON/OFF制御によって行ってきたことから、冷媒量
調整時あるいは圧縮機のON/OFF切り替え時に温度
の変動が発生し、一定値に保つ事は非常に困難であっ
た。また湿度調整の場合には、野菜から発生する水分を
利用したり、熱交換器部位に捕捉された水を必要な庫内
に導く手法を採っていたことにより、湿度変動を防ぐ事
が非常に困難であった。そのため、野菜等の青果物が保
管されている時間が長くなるに連れて、代謝のみならず
温湿度の変動による負荷がかかり、野菜固有の栄養成分
が減少していくといった課題が存在した。さらにCA貯
蔵についてはCO2を発生させる装置を必要とするため
に設備が大規模になるといった課題が存在した。
【0005】また、エチルアルコールやトレハロース等
本来食材が持っていない成分を保鮮のために効果的に利
用しようとする際にはその濃度調製が難しく、同一水溶
液を長期間使用した場合には保鮮効果が変化したり、野
菜の味が変わる等の課題が存在した。
本来食材が持っていない成分を保鮮のために効果的に利
用しようとする際にはその濃度調製が難しく、同一水溶
液を長期間使用した場合には保鮮効果が変化したり、野
菜の味が変わる等の課題が存在した。
【0006】さらに揮発性の抗菌剤や防カビを配置する
場合においては、菌やカビによる青果物の劣化を抑制す
ることは可能であるものの、長期保管時における食材固
有の栄養成分の消失を防ぐ事ができないといった課題が
存在した。
場合においては、菌やカビによる青果物の劣化を抑制す
ることは可能であるものの、長期保管時における食材固
有の栄養成分の消失を防ぐ事ができないといった課題が
存在した。
【0007】これらのことから、本発明の目的は、かか
る従来の問題点を解消する事にあり、野菜が有する栄養
成分の消失を補助・抑制し、食材が持っている価値を維
持させながら簡便に野菜を保管する保管方法及び保管シ
ステムを提供する事を目的とする。
る従来の問題点を解消する事にあり、野菜が有する栄養
成分の消失を補助・抑制し、食材が持っている価値を維
持させながら簡便に野菜を保管する保管方法及び保管シ
ステムを提供する事を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は以下の技術的手段から構成される。
に本発明は以下の技術的手段から構成される。
【0009】すなわち本発明は、野菜の栄養成分を含ん
だ水溶液及び/又は人間の健康維持に必要な栄養成分を
容器内に収納された野菜に直接噴霧する野菜の保管方法
とした。これにより、収穫時期に依存するような野菜固
有の栄養成分や野菜には含まれないあるいは非常に少量
であるが人間の健康維持に必要な栄養成分を外部から水
と共に補給して、保管されている野菜の最表面だけでは
なく、野菜の内部にまで浸透させ、野菜を食する際に野
菜と共に体内に採りこむことが可能となり、食材として
の価値を高めることができる。
だ水溶液及び/又は人間の健康維持に必要な栄養成分を
容器内に収納された野菜に直接噴霧する野菜の保管方法
とした。これにより、収穫時期に依存するような野菜固
有の栄養成分や野菜には含まれないあるいは非常に少量
であるが人間の健康維持に必要な栄養成分を外部から水
と共に補給して、保管されている野菜の最表面だけでは
なく、野菜の内部にまで浸透させ、野菜を食する際に野
菜と共に体内に採りこむことが可能となり、食材として
の価値を高めることができる。
【0010】また本発明は、野菜の栄養成分を含んだ水
溶液及び/又は人間の健康維持に必要な栄養成分を含ん
だ水溶液を野菜が収納された容器内に噴霧することによ
り容器内の湿度調整を行う野菜の保管方法とした。
溶液及び/又は人間の健康維持に必要な栄養成分を含ん
だ水溶液を野菜が収納された容器内に噴霧することによ
り容器内の湿度調整を行う野菜の保管方法とした。
【0011】これにより、野菜固有の栄養成分だけでは
なく人間の健康維持に必要な栄養成分を野菜内部に採り
込むことが可能となり、食材としての価値を高めるだけ
ではなく,あわせて野菜を保管している容器内の湿度も
高めることから保管されている野菜の保鮮性も向上させ
ることが可能となる。
なく人間の健康維持に必要な栄養成分を野菜内部に採り
込むことが可能となり、食材としての価値を高めるだけ
ではなく,あわせて野菜を保管している容器内の湿度も
高めることから保管されている野菜の保鮮性も向上させ
ることが可能となる。
【0012】また本発明は、野菜を保管する容器、野菜
の栄養成分を含んだ水溶液及び/又は人間の健康維持に
必要な栄養成分を含んだ水溶液を前記野菜を保管する容
器内に噴霧する装置から構成される野菜の保管システム
とした。
の栄養成分を含んだ水溶液及び/又は人間の健康維持に
必要な栄養成分を含んだ水溶液を前記野菜を保管する容
器内に噴霧する装置から構成される野菜の保管システム
とした。
【0013】これにより、前記野菜の栄養成分及び/又
は人間の健康維持に必要な栄養成分を含んだ水溶液を微
細な状態で、保管されている野菜表面に被覆させ、さら
には野菜内部にまで浸透させることが可能となり、噴霧
する量及び時間も任意に調節することが可能となる。
は人間の健康維持に必要な栄養成分を含んだ水溶液を微
細な状態で、保管されている野菜表面に被覆させ、さら
には野菜内部にまで浸透させることが可能となり、噴霧
する量及び時間も任意に調節することが可能となる。
【0014】また本発明は、野菜を保管する容器、前記
容器内に存在する特定の気体成分に応答する検知手段、
野菜の栄養成分を含んだ水溶液及び/又は人間の健康維
持に必要な栄養成分を含んだ水溶液を前記野菜を保管す
る容器内に噴霧する装置から構成され、前記特定の気体
成分に応答する検知手段によって前記野菜の栄養成分を
含んだ水溶液及び/又は人間の健康維持に必要な栄養成
分を含んだ水溶液を噴霧する装置が制御されている野菜
の保管システムとした。
容器内に存在する特定の気体成分に応答する検知手段、
野菜の栄養成分を含んだ水溶液及び/又は人間の健康維
持に必要な栄養成分を含んだ水溶液を前記野菜を保管す
る容器内に噴霧する装置から構成され、前記特定の気体
成分に応答する検知手段によって前記野菜の栄養成分を
含んだ水溶液及び/又は人間の健康維持に必要な栄養成
分を含んだ水溶液を噴霧する装置が制御されている野菜
の保管システムとした。
【0015】これにより、保管されている野菜が成長す
る過程に於いて発生するガスに応答し、野菜の栄養成分
が低下してきた時期に合わせながら栄養成分を含んだ水
溶液を噴霧することが可能となり、必要な栄養成分を保
管されている野菜に供給する事が可能となる。
る過程に於いて発生するガスに応答し、野菜の栄養成分
が低下してきた時期に合わせながら栄養成分を含んだ水
溶液を噴霧することが可能となり、必要な栄養成分を保
管されている野菜に供給する事が可能となる。
【0016】また本発明は、野菜を保管する容器、前記
容器内の湿度に応答する検知手段、野菜の栄養成分を含
んだ水溶液及び/又は人間の健康維持に必要な栄養成分
を含んだ水溶液を前記野菜を保管する容器内に噴霧する
装置から構成され、前記容器内の湿度に応答する検知手
段によって前記野菜の栄養成分を含んだ水溶液及び/又
は人間の健康維持に必要な栄養成分を含んだ水溶液を噴
霧する装置が制御されている野菜の保管システムとし
た。
容器内の湿度に応答する検知手段、野菜の栄養成分を含
んだ水溶液及び/又は人間の健康維持に必要な栄養成分
を含んだ水溶液を前記野菜を保管する容器内に噴霧する
装置から構成され、前記容器内の湿度に応答する検知手
段によって前記野菜の栄養成分を含んだ水溶液及び/又
は人間の健康維持に必要な栄養成分を含んだ水溶液を噴
霧する装置が制御されている野菜の保管システムとし
た。
【0017】これにより、冷凍サイクル等で制御してい
た野菜の保管庫内の湿度を細めに調整し、湿度変動幅の
少ない湿度管理が可能となると同時に、野菜の栄養成分
が供給されることで、保鮮効果だけでなく栄養素の減少
量の少ない食材を提供する事が可能となる。
た野菜の保管庫内の湿度を細めに調整し、湿度変動幅の
少ない湿度管理が可能となると同時に、野菜の栄養成分
が供給されることで、保鮮効果だけでなく栄養素の減少
量の少ない食材を提供する事が可能となる。
【0018】また本発明は、前記野菜の栄養成分及び/
又は人間の健康維持に必要な栄養成分を含んだ水溶液を
噴霧する装置において、前記水溶液が取り外しが可能で
交換可能な容器に蓄えられて供給される野菜の保管シス
テムとした。これにより、野菜に添加したい栄養成分を
任意に選択・交換することが可能となり、また水溶液の
濃度調製や水の補給等のメンテナンスを行う必要がなく
なり、非常に簡便な保管システムとすることができる。
又は人間の健康維持に必要な栄養成分を含んだ水溶液を
噴霧する装置において、前記水溶液が取り外しが可能で
交換可能な容器に蓄えられて供給される野菜の保管シス
テムとした。これにより、野菜に添加したい栄養成分を
任意に選択・交換することが可能となり、また水溶液の
濃度調製や水の補給等のメンテナンスを行う必要がなく
なり、非常に簡便な保管システムとすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、野菜の栄養成分を含んだ水溶液及び/又は人間の健
康維持に必要な栄養成分を容器内に収納された野菜に直
接噴霧する野菜の保管方法であり、代謝作用と共に減少
していく野菜の栄養成分を水溶液の状態で外部から補う
ことによって野菜が持つ栄養成分量を増加させ、食材と
しての価値を高める作用を有している。また,野菜が持
つ栄養成分だけではなく野菜には含まれていないあるい
は非常に少量しか含まれていないが人間の健康維持には
不可欠な栄養成分を水溶液の状態にて加えることで、食
材として新たな価値を野菜に付与する作用を有してい
る。ここで、特に野菜が時間と共に失っていく栄養成分
を噴霧することによって野菜固有の栄養成分を長期に渡
って保持することができ、野菜の食材としての価値を保
つ作用を有している。またここで、野菜の栄養成分とは
L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ナトリウム、
L−アスコルビン酸ステアリン酸エステル、L−アスコ
ルビン酸パルミチン酸エステル等のビタミンC類化合
物、クロロフィル、グルコース、シュクロース、フラク
ト‐ス等の糖類、クエン酸、アミノ酸等の有機酸類、ビ
タミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB
12、葉酸、パンテトン酸等のビタミンB2群化合物、
カルシウム、マグネシウム、カリウム等のミネラル及び
各種ミネラル塩化合物が挙げられ、これらが複数種共存
していても構わない。また上記の化合物の中でも特にビ
タミンC類化合物が好ましく、食材の価値向上のみなら
ず、ビタミンC自身に抗酸化剤としての機能があるため
に野菜の保鮮効果に対しても向上させる作用を有してい
る。さらに、人間の健康維持に必要な栄養成分として
は、イオン成分としての鉄や亜鉛、生体の維持に必要な
各種微量元素類の塩化合物、野菜中にも微量に含まれる
カルシウムやマグネシウム等のミネラル成分及び無機物
が挙げられが、水溶性であるならば特に限定されるもの
ではない。
は、野菜の栄養成分を含んだ水溶液及び/又は人間の健
康維持に必要な栄養成分を容器内に収納された野菜に直
接噴霧する野菜の保管方法であり、代謝作用と共に減少
していく野菜の栄養成分を水溶液の状態で外部から補う
ことによって野菜が持つ栄養成分量を増加させ、食材と
しての価値を高める作用を有している。また,野菜が持
つ栄養成分だけではなく野菜には含まれていないあるい
は非常に少量しか含まれていないが人間の健康維持には
不可欠な栄養成分を水溶液の状態にて加えることで、食
材として新たな価値を野菜に付与する作用を有してい
る。ここで、特に野菜が時間と共に失っていく栄養成分
を噴霧することによって野菜固有の栄養成分を長期に渡
って保持することができ、野菜の食材としての価値を保
つ作用を有している。またここで、野菜の栄養成分とは
L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ナトリウム、
L−アスコルビン酸ステアリン酸エステル、L−アスコ
ルビン酸パルミチン酸エステル等のビタミンC類化合
物、クロロフィル、グルコース、シュクロース、フラク
ト‐ス等の糖類、クエン酸、アミノ酸等の有機酸類、ビ
タミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB
12、葉酸、パンテトン酸等のビタミンB2群化合物、
カルシウム、マグネシウム、カリウム等のミネラル及び
各種ミネラル塩化合物が挙げられ、これらが複数種共存
していても構わない。また上記の化合物の中でも特にビ
タミンC類化合物が好ましく、食材の価値向上のみなら
ず、ビタミンC自身に抗酸化剤としての機能があるため
に野菜の保鮮効果に対しても向上させる作用を有してい
る。さらに、人間の健康維持に必要な栄養成分として
は、イオン成分としての鉄や亜鉛、生体の維持に必要な
各種微量元素類の塩化合物、野菜中にも微量に含まれる
カルシウムやマグネシウム等のミネラル成分及び無機物
が挙げられが、水溶性であるならば特に限定されるもの
ではない。
【0020】本発明の請求項5に記載の発明は、野菜の
栄養成分を含んだ水溶液及び/又は人間の健康維持に必
要な栄養成分を含んだ水溶液を野菜が収納された容器内
に噴霧することにより容器内の湿度調整を行う野菜の保
管方法であり、野菜から蒸散される水分を栄養成分と共
に野菜に補いつつ、野菜を保管している容器内の湿度の
変動を抑制することで、保管されている野菜に環境変動
によるストレスをかけることなく、乾燥・萎びれを防
ぎ、保鮮効果を向上させる作用を有している。
栄養成分を含んだ水溶液及び/又は人間の健康維持に必
要な栄養成分を含んだ水溶液を野菜が収納された容器内
に噴霧することにより容器内の湿度調整を行う野菜の保
管方法であり、野菜から蒸散される水分を栄養成分と共
に野菜に補いつつ、野菜を保管している容器内の湿度の
変動を抑制することで、保管されている野菜に環境変動
によるストレスをかけることなく、乾燥・萎びれを防
ぎ、保鮮効果を向上させる作用を有している。
【0021】本発明の請求項6に記載の発明は、野菜を
保管する容器、野菜の栄養成分を含んだ水溶液及び/又
は人間の健康維持に必要な栄養成分を含んだ水溶液を前
記野菜を保管する容器内に噴霧する装置から構成される
野菜の保管システムであり、保管されている野菜に野菜
の栄養成分を含んだ水溶液及び/又は人間の健康維持に
必要な栄養成分を含んだ水溶液を噴霧することで、野菜
表面だけでなく、水の浸透と共に野菜内部へも上記栄養
成分を供給し、野菜の食材としての価値を高める作用を
有している。ここで、野菜を保管する容器内に上記栄養
成分を含んだ水溶液を噴霧する装置としては、霧吹きや
超音波振動子あるいは熱による気化噴霧装置が挙げら
れ、特に限定されるものではないが、μmオーダーの水
微粒子を生成できる超音波振動子タイプの気化噴霧装置
が好ましい。
保管する容器、野菜の栄養成分を含んだ水溶液及び/又
は人間の健康維持に必要な栄養成分を含んだ水溶液を前
記野菜を保管する容器内に噴霧する装置から構成される
野菜の保管システムであり、保管されている野菜に野菜
の栄養成分を含んだ水溶液及び/又は人間の健康維持に
必要な栄養成分を含んだ水溶液を噴霧することで、野菜
表面だけでなく、水の浸透と共に野菜内部へも上記栄養
成分を供給し、野菜の食材としての価値を高める作用を
有している。ここで、野菜を保管する容器内に上記栄養
成分を含んだ水溶液を噴霧する装置としては、霧吹きや
超音波振動子あるいは熱による気化噴霧装置が挙げら
れ、特に限定されるものではないが、μmオーダーの水
微粒子を生成できる超音波振動子タイプの気化噴霧装置
が好ましい。
【0022】本発明の請求項7に記載の発明は、野菜を
保管する容器、前記容器内に存在する特定の気体成分に
応答する検知手段、野菜の栄養成分を含んだ水溶液及び
/又は人間の健康維持に必要な栄養成分を含んだ水溶液
を前記野菜を保管する容器内に噴霧する装置から構成さ
れ、前記特定の気体成分に応答する検知手段によって前
記野菜の栄養成分を含んだ水溶液及び/又は人間の健康
維持に必要な栄養成分を含んだ水溶液を噴霧する装置が
制御されている野菜の保管システムであり、容器内に存
在する特定の気体成分を検知し、その発生濃度レベルに
よって前記栄養成分を含んだ水溶液を保管している野菜
に噴霧することで、経時的に減少していると考えられる
栄養成分が補給され、食材としての商品価値を維持、高
める作用を有している。またここでの特定の気体成分と
は、野菜の成長に伴って発生してくる気体成分であり、
エタノールやメタノール等のアルコール類化合物、アセ
トアルデヒド、アンモニア、及び硫化メチル、硫化ジメ
チル、二硫化ジメチル等の硫黄系化合物が挙げられるが
これら単独のガスであっても複数の混合ガスであっても
構わない。
保管する容器、前記容器内に存在する特定の気体成分に
応答する検知手段、野菜の栄養成分を含んだ水溶液及び
/又は人間の健康維持に必要な栄養成分を含んだ水溶液
を前記野菜を保管する容器内に噴霧する装置から構成さ
れ、前記特定の気体成分に応答する検知手段によって前
記野菜の栄養成分を含んだ水溶液及び/又は人間の健康
維持に必要な栄養成分を含んだ水溶液を噴霧する装置が
制御されている野菜の保管システムであり、容器内に存
在する特定の気体成分を検知し、その発生濃度レベルに
よって前記栄養成分を含んだ水溶液を保管している野菜
に噴霧することで、経時的に減少していると考えられる
栄養成分が補給され、食材としての商品価値を維持、高
める作用を有している。またここでの特定の気体成分と
は、野菜の成長に伴って発生してくる気体成分であり、
エタノールやメタノール等のアルコール類化合物、アセ
トアルデヒド、アンモニア、及び硫化メチル、硫化ジメ
チル、二硫化ジメチル等の硫黄系化合物が挙げられるが
これら単独のガスであっても複数の混合ガスであっても
構わない。
【0023】さらに、ここで特定の気体成分に応答する
検知手段としては酸化スズ、酸化チタン、酸化インジウ
ム、酸化タングステン等酸化物を主成分とした酸化物半
導体型のガスセンサーあるいはポリチオフェン誘導体等
の導電性高分子材料を主成分とした有機物半導体による
ガスセンサーが挙げられるが、この中でも酸化スズを主
成分としたものが好ましい。
検知手段としては酸化スズ、酸化チタン、酸化インジウ
ム、酸化タングステン等酸化物を主成分とした酸化物半
導体型のガスセンサーあるいはポリチオフェン誘導体等
の導電性高分子材料を主成分とした有機物半導体による
ガスセンサーが挙げられるが、この中でも酸化スズを主
成分としたものが好ましい。
【0024】本発明の請求項9に記載の発明は、野菜を
保管する容器、前記容器内の湿度に応答する検知手段、
野菜の栄養成分を含んだ水溶液及び/又は人間の健康維
持に必要な栄養成分を含んだ水溶液を前記野菜を保管す
る容器内に噴霧する装置から構成され、前記容器内の湿
度に応答する検知手段によって前記野菜の栄養成分を含
んだ水溶液及び/又は人間の健康維持に必要な栄養成分
を含んだ水溶液を噴霧する装置が制御されている野菜の
保管システムであり、野菜を保管している容器内の湿度
が一定レベルより低くなった場合に前記噴霧装置にて水
粒子を噴霧して容器内湿度を高く調整する作用を有し、
常に保管環境を監視しながら容器内を高湿に保つことに
より、野菜からの蒸散を抑制し保鮮効果を高める作用を
有している。また湿度の調整と併せて、保管している野
菜に栄養成分を補給することで食材としての価値を高め
る作用も有している。
保管する容器、前記容器内の湿度に応答する検知手段、
野菜の栄養成分を含んだ水溶液及び/又は人間の健康維
持に必要な栄養成分を含んだ水溶液を前記野菜を保管す
る容器内に噴霧する装置から構成され、前記容器内の湿
度に応答する検知手段によって前記野菜の栄養成分を含
んだ水溶液及び/又は人間の健康維持に必要な栄養成分
を含んだ水溶液を噴霧する装置が制御されている野菜の
保管システムであり、野菜を保管している容器内の湿度
が一定レベルより低くなった場合に前記噴霧装置にて水
粒子を噴霧して容器内湿度を高く調整する作用を有し、
常に保管環境を監視しながら容器内を高湿に保つことに
より、野菜からの蒸散を抑制し保鮮効果を高める作用を
有している。また湿度の調整と併せて、保管している野
菜に栄養成分を補給することで食材としての価値を高め
る作用も有している。
【0025】本発明の請求項10に記載の発明は、前記
野菜の栄養成分を含んだ水溶液を噴霧する装置におい
て、前記野菜の栄養成分を含んだ水溶液が取り外し可能
で交換可能な容器に蓄えられて供給される野菜の保管シ
ステムであり、野菜に添加したい栄養成分を利用者が任
意に選択・交換することができ、かつ前記栄養成分が溶
解している水溶液の濃度調整や水の補給等のメンテナン
スを行う必要がなくなり、非常に簡便な野菜の保管シス
テムとする作用を有している。
野菜の栄養成分を含んだ水溶液を噴霧する装置におい
て、前記野菜の栄養成分を含んだ水溶液が取り外し可能
で交換可能な容器に蓄えられて供給される野菜の保管シ
ステムであり、野菜に添加したい栄養成分を利用者が任
意に選択・交換することができ、かつ前記栄養成分が溶
解している水溶液の濃度調整や水の補給等のメンテナン
スを行う必要がなくなり、非常に簡便な野菜の保管シス
テムとする作用を有している。
【0026】以下、本発明による野菜の保管方法及びそ
れを用いた野菜の保管システムについて、図面を参照し
ながら具体的に説明する。
れを用いた野菜の保管システムについて、図面を参照し
ながら具体的に説明する。
【0027】《実施の形態1》図1は本発明の第一の実
施の形態として示す野菜の保管方法の概念図を表してい
る。図中、1は保管容器、2は保管されている野菜、3
は栄養成分を含んだ水溶液噴霧装置、4は容器中に存在
する水分子、5は栄養成分を含んだ水粒子、6は野菜か
ら放出される水分子の流れ、7は栄養成分を含んだ水粒
子及び容器内に存在する水分子が野菜中に浸透していく
流れを示している。この図のように保管されている野菜
は、呼吸あるいは蒸散によって容器中に含まれている水
分との間で水分子のやり取りを行っている。そのため、
容器中に栄養成分を含んだ水粒子が存在した場合にも野
菜表面に付着した後、野菜内部への浸透現象によって水
と共に水溶性の栄養成分が浸透していく。
施の形態として示す野菜の保管方法の概念図を表してい
る。図中、1は保管容器、2は保管されている野菜、3
は栄養成分を含んだ水溶液噴霧装置、4は容器中に存在
する水分子、5は栄養成分を含んだ水粒子、6は野菜か
ら放出される水分子の流れ、7は栄養成分を含んだ水粒
子及び容器内に存在する水分子が野菜中に浸透していく
流れを示している。この図のように保管されている野菜
は、呼吸あるいは蒸散によって容器中に含まれている水
分との間で水分子のやり取りを行っている。そのため、
容器中に栄養成分を含んだ水粒子が存在した場合にも野
菜表面に付着した後、野菜内部への浸透現象によって水
と共に水溶性の栄養成分が浸透していく。
【0028】《実施の形態2》図2は本発明の第二の実
施の形態として示す野菜の保管方法の概念図を表してい
る。
施の形態として示す野菜の保管方法の概念図を表してい
る。
【0029】図中の記号は図1と同様で、容器中の水分
子が減少し湿度が下がってきた場合(図2(a))に栄
養成分を含んだ水溶液を噴霧する装置3から栄養成分を
含んだ水溶液を噴霧することで容器内の湿度は回復し
(図2(b))、保管されている野菜からの蒸発量も少
なくなり保鮮効果が発現されることになる。
子が減少し湿度が下がってきた場合(図2(a))に栄
養成分を含んだ水溶液を噴霧する装置3から栄養成分を
含んだ水溶液を噴霧することで容器内の湿度は回復し
(図2(b))、保管されている野菜からの蒸発量も少
なくなり保鮮効果が発現されることになる。
【0030】《実施の形態3》図3(a)は本発明の第
一の実施の形態として示す野菜の保管システムの構成図
を示している。図中の番号は図1において説明したもの
と同一であるために説明は省略する。この図中におい
て、栄養成分を含む水溶液噴霧装置について図3(b)
を用いて説明する。図中8は栄養成分を含んだ水溶液の
貯水部、9は圧電素子、10は振動板、11は細孔、1
2はキャビティ、13は噴霧される液滴を示している。
振動板10は多数の小孔を有する金属板で円環状PZT
セラミックス等からなる圧電素子9と接着されている。
圧電素子9による屈曲運動によって振動板10がキャビ
ティ12方向に変位すると、キャビティ12内の内圧が
上昇し、液体を小孔11から押し出そうとする。液体の
表面張力を破ることができる内圧になった時、液体が小
孔11から突出する事となる。さらに時間の経過と共に
内圧が減少し、突出した液体の速度よりキャビティ12
内の液体の速度が遅くなると液滴13が分離されて飛び
出していく。また、ここで振動変位が逆になると表面張
力の負圧のため周りから液体が流入して液が補充される
ことになる。栄養成分を含んだ水溶液を噴霧する装置と
しては、この他にも霧吹きの様な簡便な構造を有するも
のでも構わないが、超音波振動方式の噴霧装置において
は噴霧装置自身がポンプの働きを持ち、水溶液を自動に
補充してくれることや均一な粒径の液滴が得られること
で本発明においては特に好ましい。さらには圧電素子に
かける超音波の振動数を変化させることにより噴霧され
る液滴の粒径を制御することができるので好ましいもの
となっている。
一の実施の形態として示す野菜の保管システムの構成図
を示している。図中の番号は図1において説明したもの
と同一であるために説明は省略する。この図中におい
て、栄養成分を含む水溶液噴霧装置について図3(b)
を用いて説明する。図中8は栄養成分を含んだ水溶液の
貯水部、9は圧電素子、10は振動板、11は細孔、1
2はキャビティ、13は噴霧される液滴を示している。
振動板10は多数の小孔を有する金属板で円環状PZT
セラミックス等からなる圧電素子9と接着されている。
圧電素子9による屈曲運動によって振動板10がキャビ
ティ12方向に変位すると、キャビティ12内の内圧が
上昇し、液体を小孔11から押し出そうとする。液体の
表面張力を破ることができる内圧になった時、液体が小
孔11から突出する事となる。さらに時間の経過と共に
内圧が減少し、突出した液体の速度よりキャビティ12
内の液体の速度が遅くなると液滴13が分離されて飛び
出していく。また、ここで振動変位が逆になると表面張
力の負圧のため周りから液体が流入して液が補充される
ことになる。栄養成分を含んだ水溶液を噴霧する装置と
しては、この他にも霧吹きの様な簡便な構造を有するも
のでも構わないが、超音波振動方式の噴霧装置において
は噴霧装置自身がポンプの働きを持ち、水溶液を自動に
補充してくれることや均一な粒径の液滴が得られること
で本発明においては特に好ましい。さらには圧電素子に
かける超音波の振動数を変化させることにより噴霧され
る液滴の粒径を制御することができるので好ましいもの
となっている。
【0031】《実施の形態4》図4は本発明の第二の実
施の形態として示す野菜の保管システムの構成図を示し
ている。図中1は保管容器、2は保管されている野菜、
3は栄養成分を含んだ水溶液噴霧装置、14はガス検知
手段を表している。野菜の成長と共に発生してくる単独
あるいは複数種のガス成分を検知することにより保管さ
れている野菜の新鮮度を把握し、野菜内部において減少
してくる栄養成分を水溶液噴霧装置3から噴霧される水
粒子と共に吸収し、前記栄養成分の補充をすることがで
きる。
施の形態として示す野菜の保管システムの構成図を示し
ている。図中1は保管容器、2は保管されている野菜、
3は栄養成分を含んだ水溶液噴霧装置、14はガス検知
手段を表している。野菜の成長と共に発生してくる単独
あるいは複数種のガス成分を検知することにより保管さ
れている野菜の新鮮度を把握し、野菜内部において減少
してくる栄養成分を水溶液噴霧装置3から噴霧される水
粒子と共に吸収し、前記栄養成分の補充をすることがで
きる。
【0032】《実施の形態5》図5は本発明の第三の実
施の形態として示す野菜の保管システムの構成図を示し
ている。図中1は保管容器、2は保管されている野菜、
3は栄養成分を含んだ水溶液噴霧装置、15は湿度検知
手段を表している。野菜が保管されている容器1内の湿
度を湿度検知手段15にて監視し、保管容器1内の湿度
が一定の値以下になった際に栄養成分を含んだ水溶液噴
霧装置3を稼動させることにより、保管容器1内への栄
養成分及び水粒子の噴霧を行い、栄養成分の補充を行い
ながら野菜の保管に適した湿度雰囲気に保つことができ
る。
施の形態として示す野菜の保管システムの構成図を示し
ている。図中1は保管容器、2は保管されている野菜、
3は栄養成分を含んだ水溶液噴霧装置、15は湿度検知
手段を表している。野菜が保管されている容器1内の湿
度を湿度検知手段15にて監視し、保管容器1内の湿度
が一定の値以下になった際に栄養成分を含んだ水溶液噴
霧装置3を稼動させることにより、保管容器1内への栄
養成分及び水粒子の噴霧を行い、栄養成分の補充を行い
ながら野菜の保管に適した湿度雰囲気に保つことができ
る。
【0033】《実施の形態6》図6は本発明における噴
霧装置の第二の実施の形態としての断面図を示してい
る。図中9は圧電素子、10は振動板、11は細孔、1
2はキャビティ、13は液滴、16は栄養成分を含んだ
水溶液貯水部、17はジョイントを表している。液滴1
3を噴霧する機構については《実施の形態3》において
記述したので省略する。栄養成分を含んだ水溶液貯水部
16はジョイント17を通じて噴霧装置3と接続するこ
とができるようになっており、単一あるいは複数種の栄
養成分が溶解している水溶液貯水部を任意に選択するこ
とによって保管している野菜を食する人が好ましいと考
える栄養成分を保管している野菜に噴霧することができ
る。
霧装置の第二の実施の形態としての断面図を示してい
る。図中9は圧電素子、10は振動板、11は細孔、1
2はキャビティ、13は液滴、16は栄養成分を含んだ
水溶液貯水部、17はジョイントを表している。液滴1
3を噴霧する機構については《実施の形態3》において
記述したので省略する。栄養成分を含んだ水溶液貯水部
16はジョイント17を通じて噴霧装置3と接続するこ
とができるようになっており、単一あるいは複数種の栄
養成分が溶解している水溶液貯水部を任意に選択するこ
とによって保管している野菜を食する人が好ましいと考
える栄養成分を保管している野菜に噴霧することができ
る。
【0034】
【実施例】以下に本発明の具体的な実施例について述べ
る。
る。
【0035】(実施例1)冷凍用圧縮機、蒸発器、膨張
機構、凝縮器ならびにそれらを接合し冷媒循環用の配管
からなる冷凍サイクルを備えた70Lの容積からなる野
菜専用の保管庫にほうれん草等の葉菜類を収納した。蓋
天面には栄養成分としてアスコルビン酸ナトリウム(ビ
タミンC)を0.02wt.%溶解させた水溶液を保管
庫内に噴霧する超音波振動子式の噴霧装置を設置した。
冷凍サイクルの効果によって保管庫内の温度は5℃に調
整され、湿度は70%RHから95%RHまでの範囲で
調整されている。一日に1回の割合で噴霧装置から前記
水溶液を噴霧したところ、一週間後にほうれん草のビタ
ミンC含有量を測定すると、その含有量は初期状態に比
べて95%の含有量になっていた。
機構、凝縮器ならびにそれらを接合し冷媒循環用の配管
からなる冷凍サイクルを備えた70Lの容積からなる野
菜専用の保管庫にほうれん草等の葉菜類を収納した。蓋
天面には栄養成分としてアスコルビン酸ナトリウム(ビ
タミンC)を0.02wt.%溶解させた水溶液を保管
庫内に噴霧する超音波振動子式の噴霧装置を設置した。
冷凍サイクルの効果によって保管庫内の温度は5℃に調
整され、湿度は70%RHから95%RHまでの範囲で
調整されている。一日に1回の割合で噴霧装置から前記
水溶液を噴霧したところ、一週間後にほうれん草のビタ
ミンC含有量を測定すると、その含有量は初期状態に比
べて95%の含有量になっていた。
【0036】(比較例1)実施例1と同様の装置内に同
量のほうれん草等の葉菜類を収納し、一週間保管した。
一週間後に測定したところ、ほうれん草に含まれていた
ビタミンC量は、初期状態に比べて50%まで減少して
いた。
量のほうれん草等の葉菜類を収納し、一週間保管した。
一週間後に測定したところ、ほうれん草に含まれていた
ビタミンC量は、初期状態に比べて50%まで減少して
いた。
【0037】(実施例2)冷蔵庫の野菜室の天面に栄養
成分としてカルシウムを溶解させた水溶液を野菜室内に
噴霧する超音波振動子式の噴霧装置を設置した。野菜室
内にはレタスを保管した。一日に2回の割合で噴霧装置
から前記水溶液を噴霧したところ野菜室内の湿度は95
±2%RHの状態で保たれていた。また、一週間後に保
管していたレタスのカルシウム含有量を測定したとこ
ろ、初期に比べて150%の含有量となっていた。
成分としてカルシウムを溶解させた水溶液を野菜室内に
噴霧する超音波振動子式の噴霧装置を設置した。野菜室
内にはレタスを保管した。一日に2回の割合で噴霧装置
から前記水溶液を噴霧したところ野菜室内の湿度は95
±2%RHの状態で保たれていた。また、一週間後に保
管していたレタスのカルシウム含有量を測定したとこ
ろ、初期に比べて150%の含有量となっていた。
【0038】(比較例2)実施例2と同様の野菜室に同
量のレタスを保管し、一週間後に保管していたレタスの
カルシウム含有量を測定したところ初期に比べて95%
の含有量となっていた。また野菜室内は湿度が70%R
Hから95%RHまでの範囲で調整されていたがレタス
の一部の葉で萎びれが観測された。
量のレタスを保管し、一週間後に保管していたレタスの
カルシウム含有量を測定したところ初期に比べて95%
の含有量となっていた。また野菜室内は湿度が70%R
Hから95%RHまでの範囲で調整されていたがレタス
の一部の葉で萎びれが観測された。
【0039】(実施例3)実施例1と同様の保管庫にほ
うれん草、きゅうり、白菜等の野菜を保管した。保管庫
の天面には栄養成分としてアスコルビン酸ナトリウムと
ビタミンB1をそれぞれ0.05wt.%づつ溶解させ
た水溶液を野菜室内に噴霧する超音波振動子式の噴霧装
置及び酸化スズを主成分とした酸化物半導体型のガスセ
ンサーを設置した。保管後6日後に設置していたガスセ
ンサーの設定電圧値以上の電圧値が観測されたことから
前記水溶液を噴霧する装置が作動し、一定量の噴霧を行
った。さらに2日後にも設定電圧値を超える電圧値が観
測され噴霧装置が作動した。一週間後に保管されていた
白菜に含まれるビタミンC含有量を測定したところ、初
期の含有量に比べて85%となっていた。
うれん草、きゅうり、白菜等の野菜を保管した。保管庫
の天面には栄養成分としてアスコルビン酸ナトリウムと
ビタミンB1をそれぞれ0.05wt.%づつ溶解させ
た水溶液を野菜室内に噴霧する超音波振動子式の噴霧装
置及び酸化スズを主成分とした酸化物半導体型のガスセ
ンサーを設置した。保管後6日後に設置していたガスセ
ンサーの設定電圧値以上の電圧値が観測されたことから
前記水溶液を噴霧する装置が作動し、一定量の噴霧を行
った。さらに2日後にも設定電圧値を超える電圧値が観
測され噴霧装置が作動した。一週間後に保管されていた
白菜に含まれるビタミンC含有量を測定したところ、初
期の含有量に比べて85%となっていた。
【0040】(比較例3)実施例3と同様の保管庫に同
量、同種の野菜を保管した。1週間後に保管されていた
白菜に含まれるビタミンC含有量を測定したところ、初
期の含有量に比べて40%となっていた。
量、同種の野菜を保管した。1週間後に保管されていた
白菜に含まれるビタミンC含有量を測定したところ、初
期の含有量に比べて40%となっていた。
【0041】(実施例4)実施例2と同様の冷蔵庫の野
菜室にしいたけ、ほうれん草、キャベツを保管した。野
菜室の天面には栄養成分としてアスコルビン酸ナトリウ
ムとカリウムを溶解させた水溶液を野菜室内に噴霧する
超音波振動子式の噴霧装置及び湿度センサーを設置し
た。湿度センサーの設定を90%とし保管を行った。湿
度設定値を下回る度に噴霧装置から前記水溶液が噴霧さ
れ、湿度は常に90%を超えて保たれるようになってい
た。一週間後にしいたけ中のビタミンC量を測定したと
ころ、初期の含有量に比べてほとんど変化は無かった。
またカリウム量については初期の含有量に比べて110
%と増加していた。
菜室にしいたけ、ほうれん草、キャベツを保管した。野
菜室の天面には栄養成分としてアスコルビン酸ナトリウ
ムとカリウムを溶解させた水溶液を野菜室内に噴霧する
超音波振動子式の噴霧装置及び湿度センサーを設置し
た。湿度センサーの設定を90%とし保管を行った。湿
度設定値を下回る度に噴霧装置から前記水溶液が噴霧さ
れ、湿度は常に90%を超えて保たれるようになってい
た。一週間後にしいたけ中のビタミンC量を測定したと
ころ、初期の含有量に比べてほとんど変化は無かった。
またカリウム量については初期の含有量に比べて110
%と増加していた。
【0042】(比較例4)実施例4と同様の保管評価を
行った。一週間後に保管されていたしいたけに含まれる
ビタミンC含有量を測定したところ、初期の含有量に比
べて約50%となっていた。また、カリウム量について
も減少が観測され一部萎びれも発生していた。
行った。一週間後に保管されていたしいたけに含まれる
ビタミンC含有量を測定したところ、初期の含有量に比
べて約50%となっていた。また、カリウム量について
も減少が観測され一部萎びれも発生していた。
【0043】(実施例5)実施例1と同様の保管庫にほ
うれん草、きゅうり、白菜等の野菜を保管した。保管庫
の天面には、栄養成分としてアスコルビン酸ナトリウム
を0.01wt.%溶解させた水溶液を噴霧する、図6
に示されるような超音波振動子式噴霧装置を設置した。
保管を始めてから3日後に栄養成分としてカルシウムを
溶解させた水溶液が充填されているカートリッジ式の貯
水容器に取り替えて保管を続けた。一週間後に、保管し
ていたほうれん草中のビタミンC量を測定したところ、
初期の含有量に比べて90%となっており、カルシウム
量は105%に増加していた。
うれん草、きゅうり、白菜等の野菜を保管した。保管庫
の天面には、栄養成分としてアスコルビン酸ナトリウム
を0.01wt.%溶解させた水溶液を噴霧する、図6
に示されるような超音波振動子式噴霧装置を設置した。
保管を始めてから3日後に栄養成分としてカルシウムを
溶解させた水溶液が充填されているカートリッジ式の貯
水容器に取り替えて保管を続けた。一週間後に、保管し
ていたほうれん草中のビタミンC量を測定したところ、
初期の含有量に比べて90%となっており、カルシウム
量は105%に増加していた。
【0044】(比較例5)実施例5と同様の保管評価を
行った。一週間後に保管されていたほうれん草に含まれ
るビタミンC含有量を測定したところ、初期の含有量に
比べて約50%となっていた。また、カルシウム量につ
いても90%となっていた。
行った。一週間後に保管されていたほうれん草に含まれ
るビタミンC含有量を測定したところ、初期の含有量に
比べて約50%となっていた。また、カルシウム量につ
いても90%となっていた。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、野菜が有
する栄養成分の消失を補助・抑制し、さらには保管され
ている野菜に、人間の健康維持に必要な栄養成分を添加
することができ、野菜が持っている食材としての価値を
維持あるいは高めながら簡便に野菜を保管する保管方法
及び保管システムを提供する事ができる。
する栄養成分の消失を補助・抑制し、さらには保管され
ている野菜に、人間の健康維持に必要な栄養成分を添加
することができ、野菜が持っている食材としての価値を
維持あるいは高めながら簡便に野菜を保管する保管方法
及び保管システムを提供する事ができる。
【図1】本発明の第一の形態として示す野菜の保管方法
の概念図
の概念図
【図2】本発明の第二の形態として示す野菜の保管方法
の概念図で、 (a)は低湿時の図 (b)調湿時の図
の概念図で、 (a)は低湿時の図 (b)調湿時の図
【図3】(a)は本発明の第一の形態として示す野菜の
保管システムの構成図 (b)は(a)の噴霧装置の第一の形態としての断面図
保管システムの構成図 (b)は(a)の噴霧装置の第一の形態としての断面図
【図4】本発明の第二の形態として示す野菜の保管シス
テムの構成図
テムの構成図
【図5】本発明の第三の形態として示す野菜の保管シス
テムの構成図
テムの構成図
【図6】本発明における噴霧装置の第二の形態としての
断面図
断面図
1 保管容器
2 野菜
3 栄養成分を含んだ水溶液噴霧装置
4 水分子
5 栄養成分を含んだ水粒子
6 野菜の含有水分の蒸発
7 栄養成分を含んだ水粒子及び水分子の吸収
8 栄養成分を含んだ水溶液貯水部
9 圧電素子
10 振動板
11 細孔
12 キャビティ
13 液滴
14 ガス検知手段
15 湿度検知手段
16 栄養成分を含んだ水溶液貯水容器
17 ジョイント
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 服部 章良
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
産業株式会社内
Fターム(参考) 4B069 AA04 CA02 HA01 KA08 KA10
KB01 KC11 KC26 KD10
Claims (10)
- 【請求項1】 野菜の栄養成分を含んだ水溶液及び/又
は人間の健康維持に必要な栄養成分を容器内に収納され
た野菜に直接噴霧することを特徴とする野菜の保管方
法。 - 【請求項2】 野菜が時間と共に失っていく栄養成分を
含んだ水溶液を容器内に収納された野菜に直接噴霧する
ことを特徴とする野菜の保管方法。 - 【請求項3】 野菜の栄養成分がビタミンC(アスコル
ビン酸ナトリウム)を含む少なくとも1種類以上のビタミ
ン類化合物であることを特徴とする請求項1または2に
記載の野菜の保管方法。 - 【請求項4】 人間の健康維持に必要な栄養成分が無機
物であることを特徴とする請求項1に記載の野菜の保管
方法。 - 【請求項5】 野菜の栄養成分を含んだ水溶液及び/又
は人間の健康維持に必要な栄養成分を含んだ水溶液を野
菜が収納された容器内に噴霧することにより容器内の湿
度調整を行うことを特徴とする野菜の保管方法。 - 【請求項6】 野菜を保管する容器、野菜の栄養成分を
含んだ水溶液及び/又は人間の健康維持に必要な栄養成
分を含んだ水溶液を前記野菜を保管する容器内に噴霧す
る装置から構成されることを特徴とする野菜の保管シス
テム。 - 【請求項7】 野菜を保管する容器、前記容器内に存在
する特定の気体成分に応答する検知手段、野菜の栄養成
分を含んだ水溶液及び/又は人間の健康維持に必要な栄
養成分を含んだ水溶液を前記野菜を保管する容器内に噴
霧する装置から構成され、前記特定の気体成分に応答す
る検知手段によって前記野菜の栄養成分を含んだ水溶液
及び/又は人間の健康維持に必要な栄養成分を含んだ水
溶液を噴霧する装置が制御されていることを特徴とする
野菜の保管システム。 - 【請求項8】 特定の気体成分が、保管されている野菜
の成長に伴って発生してくるものであることを特徴とす
る請求項7に記載の野菜の保管システム。 - 【請求項9】 野菜を保管する容器、前記容器内の湿度
に応答する検知手段、野菜の栄養成分を含んだ水溶液及
び/又は人間の健康維持に必要な栄養成分を含んだ水溶
液を前記野菜を保管する容器内に噴霧する装置から構成
され、前記容器内の湿度に応答する検知手段によって前
記野菜の栄養成分を含んだ水溶液及び/又は人間の健康
維持に必要な栄養成分を含んだ水溶液を噴霧する装置が
制御されていることを特徴とする野菜の保管システム。 - 【請求項10】 野菜の栄養成分を含んだ水溶液を噴霧
する装置において、前記野菜の栄養成分を含んだ水溶液
が取り外し可能で交換可能な容器に蓄えられて供給され
ることを特徴とする請求項6、7又は9に記載の野菜の
保管システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002027839A JP2003225051A (ja) | 2002-02-05 | 2002-02-05 | 野菜の保管方法及びそれを用いた保管システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002027839A JP2003225051A (ja) | 2002-02-05 | 2002-02-05 | 野菜の保管方法及びそれを用いた保管システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003225051A true JP2003225051A (ja) | 2003-08-12 |
Family
ID=27749240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002027839A Pending JP2003225051A (ja) | 2002-02-05 | 2002-02-05 | 野菜の保管方法及びそれを用いた保管システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003225051A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005083686A (ja) * | 2003-09-10 | 2005-03-31 | Hitachi Home & Life Solutions Inc | 冷蔵庫及び鮮度保持材 |
JP2008051493A (ja) * | 2004-07-22 | 2008-03-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 冷蔵庫 |
KR101492889B1 (ko) | 2011-07-29 | 2015-02-12 | 배성원 | 압력차이 방식으로 가공된 사과를 포함한 과일 제조방법 |
-
2002
- 2002-02-05 JP JP2002027839A patent/JP2003225051A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005083686A (ja) * | 2003-09-10 | 2005-03-31 | Hitachi Home & Life Solutions Inc | 冷蔵庫及び鮮度保持材 |
JP2008051493A (ja) * | 2004-07-22 | 2008-03-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 冷蔵庫 |
KR101492889B1 (ko) | 2011-07-29 | 2015-02-12 | 배성원 | 압력차이 방식으로 가공된 사과를 포함한 과일 제조방법 |
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