JP2003224383A - 電子部品組付体 - Google Patents

電子部品組付体

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JP2003224383A
JP2003224383A JP2002019143A JP2002019143A JP2003224383A JP 2003224383 A JP2003224383 A JP 2003224383A JP 2002019143 A JP2002019143 A JP 2002019143A JP 2002019143 A JP2002019143 A JP 2002019143A JP 2003224383 A JP2003224383 A JP 2003224383A
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case body
board
connector
opening
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JP2002019143A
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Shuichi Takemoto
修一 竹本
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造により、ケース体の中に収められ
る回路部品が取り付けられた基板上に結露が生じること
を防止する。 【解決手段】 電子部品5,6,7,8およびコネクタ
9が組み付けられた基板2の一部にテーパー状となった
ガイド面2aを有し、ガイド面2aを有した基板2を一
つの開口3dを有するケース体3の中に、ガイド部3a
に沿って開口3dの奥まで挿入して収納する。基板収納
時に、基板2はケース体に設けられる位置決め部3bに
よって、ガイド面2aがガイドされ、ケース体内の所定
位置に位置決めされる。そして、この状態下で、コネク
タ9をコネクタ口4aから露出させ、ケース体3の有す
る開口3dをカバー4により塞ぐことにより、ケース体
内部の結露を防止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を取り付
けた基板をケース体の中に収納した場合、急激な温度変
化があっても、電子部位が配設されるケース体の内部の
結露を防止する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では車両の高性能化が進み、数々の
電子制御装置が車両に取り付けられている。車両に設け
られる電子制御装置は軽重量化が図られ、多くの回路は
高密度な状態で集積化され、小型化されてきている。
【0003】この様に、回路の小型化に伴う高密度化が
進むと、回路を構成する基板上の配線パターンが重要に
なり、配線パターン間での短絡(ショート)が重要とな
ってくる。そこで、配線パターンを短絡させる要因の一
つに、例えば、マイグレーションによる短絡がある。
【0004】そこで、マイグレーションについて簡単に
説明する。マイグレーションとは電子部品が搭載される
基板上に露出した導体が複数あると、近くの導体間に水
滴等が付着した場合、その水滴が電解質(電子部品組付
体の場合には半田の中に含まれるフラックスであり、例
えば、アニリン、リンゴ酸、パルテミン酸等)の有機酸
を含んでおり、導体間に短絡が発生し易くなる。
【0005】通常、電子制御装置(電子部品組付体)で
は、回路部品を実装した基板は、ケース体の中に収納し
て、外部装置とはコネクタを介して電気的接続がなされ
る構成を採用する。そこで、この様なケース体の中に回
路部品が備え付いた電子制御装置を、温度変化が大きい
環境下(例えば、高温多湿の場所から低温の場所、低温
から高温多湿の場所)へと急激に移行させた場合、ケー
ス体とコネクタとの間の隙間を通って、外気がケース内
に侵入する。すると、外気はケース内の基板上の導体部
へと導かれる。この際、外気が水蒸気を含んでいると、
例えば、低温環境下ではその水蒸気が急激に冷やされ、
基板上の導体部に結露が生じ易くなる。この状態下にお
いて、電子制御装置が車両に搭載されるものであるとす
ると、車両のバッテリーによって導体間に電圧が印加さ
れる。その結果、導体間に介在する電解質が電気分解に
より電気分解され、陽極側の導体から溶出した金属が陰
極側の導体に向けて、枝状に析出する現象を引き起こ
す。この様な現象が導体間で発生すると、導体間の絶縁
性が低下して不具合を生じ易くなるので、電子制御装置
には何らかの対策が必要になってくる。
【0006】その問題を解決するために、従来では、電
子部品を実装した基板表面に防湿材を塗布したり、電子
部品が取り付けられた基板を樹脂によりモールドしてプ
リント配線板の表面に露出した導体をなくすことによっ
てマイグレーションを防止したり、又は、電解質の発生
源であるフラックスなどの残留物を洗浄除去し、基板に
対して防湿処理を施すことによって、導体間に発生する
電気分解反応を抑制してマイグレーションを防止すると
いう対策が取られてきた。
【0007】一方、ケース体の内部に結露を防止する構
造を取り入れたものも、例えば、特開平9−10267
9号公報において知られている。この公報に示される構
造は、ケース体の内部天井面から基板の上面に向けて、
電子部品に吹き付ける外気の流路を遮断する位置におい
て、電子部品の周囲に結露防止板を垂下状に設け、この
結露防止板に水滴を結露させている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基板に
対して防湿処理を施す従来の方法では、電子制御装置の
組付け時に防湿処理を行う工程が必要になり、設備コス
トが増大してしまう。
【0009】一方、特開平9−102679号公報の如
く、結露防止板を垂下状にケース体に対して設けても、
結露防止板に付着した結露が自重により下方へと落ち、
高密度化により電子回路間の距離が極めて小さい電子部
品あるいは回路パターン間に付着した場合には、上記の
如く電気分解して短絡が生じる場合が起こり得る。この
ため、単にケース体に結露防止板を設けても十分なマイ
グレーションを防止するには至らない。
【0010】よって、本発明は上記の問題点に鑑みてな
されたものであり、簡単な構造により、回路部品が取り
付けられた基板上に、結露が生じることを防止した構造
とすることを技術的課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに講じた技術的手段は、電子部品が組み付けられた基
板と、該基板に設けられ、外部装置と前記電子部品との
電気的接続を成すコネクタと、前記基板の幅と略同一の
幅を有する単一の開口および該開口から奥に前記基板の
一方向における両端をガイドするガイド部を有し、前記
基板を前記開口から前記ガイド部に沿って挿入して前記
基板が収納されるケース体と、前記コネクタが露出する
コネクタ口を有し、該コネクタ口から前記コネクタを露
出させ、前記ケース体に取り付けられて前記開口を塞ぐ
カバーとを備えた電子部品組付体において、前記基板は
少なくとも一部にガイド面を有し、前記ケース体は前記
基板が挿入される挿入方向の奥に、前記ガイド面に対応
する前記基板の位置決め部が設けられ、該位置決め部に
より前記基板は前記ガイド面がガイドされて、前記基板
が位置決めされるようにしたことである。
【0012】上記した手段によれば、電子部品が組み付
けられた基板は、少なくとも一部にガイド面がケース体
の挿入方向の奥に位置するよう設けられたガイド面に対
応する基板の位置決め部によって、ガイド面によりガイ
ドされる。そして、基板は所定位置へとガイドされて、
ケース体内部の所定位置に位置決め部のある位置に位置
決めされる。
【0013】この際、ケース体のガイド部に対する基板
の取り付け誤差(例えば、基板の大きさによるばらつ
き、コネクタを基板に取り付ける際の取り付けばらつ
き、コネクタ口とコネクタとの間隔ばらつき等)があっ
ても、基板の挿入過程において、基板はガイド面とケー
ス体の位置決め部と、最初、点接触あるいは面接触して
当接する。その結果、その当接部位を基準として、捩れ
力が基板に対して発生し、基板はケース体のガイド部に
対して平行でなくなる。
【0014】しかし、この状態でもケース体のガイド部
に基板はガイドされながら、位置決め部の位置へとガイ
ド面によるガイドが行われて、挿入方向における奥側の
取り付け誤差が吸収される。
【0015】一方、挿入方向手前のコネクタが取り付け
られる基板の両端は、ケース体の開口と略同一の幅のガ
イド部間で基板が移動し、開口を塞ぐカバーが取り付け
られるコネクタ側の取り付け誤差が吸収される。このた
め、ケース体に対する基板の取り付け精度が向上し、ケ
ース体に取り付けられて開口を塞ぐカバーのコネクタ口
と、基板に取り付けられたコネクタとのクリアランスを
従来に比べて極力小さくすることが可能となる。これに
よって、コネクタ口とコネクタとのクリアランスが従来
に比べて小さくなれば、コネクタ口とコネクタとのクリ
アランスを通ってケース体内部に、外気が侵入しにくく
なる。
【0016】この構成によれば、ケース体内部での結露
を防止するために、従来のような防湿剤の塗布といった
工程は必要ない。
【0017】この場合、ガイド面は、基板の端部に形成
されるようにすれば、基板の端部にガイド面を設けると
いう簡単な構成により、基板のガイド面をケース体のガ
イド部により、確実にガイドしながら基板のケース体に
対する取り付け誤差を吸収することが可能となる。
【0018】また、ガイド部は、前記基板の挿入方向に
おいて奥に行く程、狭くなっているようにすれば、ケー
ス体に基板が挿入されるに従い、ケース体におけるより
簡単な構造により、基板をケース体に対して位置決めす
ることが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0020】(第1実施形態)第1実施形態を、図1か
ら図5に示し、第1実施形態について、図1に示す回路
基板(単に、基板と称す)2から説明を行う。
【0021】基板2はガラスエポキシ樹脂から成り、両
面には表面実装される電子部品を接続するための配線パ
ターンが導電材料によって形成されている。基板表面に
形成される配線パターンは、電子部品同士あるいは隣接
する配線パターン間での接続不良を防止するために、樹
脂コーティングが施されている。この基板2は略正方形
状を呈し、一方の端部(基板2をケース体3の中に収納
する際、挿入方向の奥側とする)に、略V字状テーパー
を有するガイド面2aが形成されている。このガイド面
2aは、ケース体に挿入される際に、基板2の挿入方向
(y方向)の奥側の端部のx方向における中央に形成さ
れ、更に、基板2は正方形の4つのコーナーが傾斜角度
45度に切り欠かれたテーパー面2bを有する。
【0022】尚、本実施形態においては、ガイド面2a
およびテーパー面2bを共にテーパー状とした構成を示
すが、これに限定されるものではなく、ガイド面2aお
よびテーパー面2bは円弧状であっても良いものとす
る。
【0023】基板2は中間に電源層および接地層を有す
る多層基板を本実施形態では採用し、基板2の両面に
は、電子回路が取り付けられるようになっている。図1
に示す構成では、電子部品(例えば、フラットパッケー
ジのIC5、電解コンデンサ6、ダイオード7およびチ
ップ状の抵抗8)が表面に実装されている。また、基板
2には裏面にも抵抗8等の電子部品がハンダ付けにより
基板2に固定され、実装されている。
【0024】コネクタ9は、ケース体3への挿入方向手
前となるコネクタ取付面2cに、ハンダ付けにより取り
付けられる。そして、コネクタ9および上記した電子部
品5,6,7,8が実装された基板2は、図2および図
3に示す形状を成すケース体3の中に収納される。
【0025】ケース体3は、金属あるいは樹脂より成
り、基板2の外径よりも若干大きく、内部には基板2が
収納できる空間を有し、ケース体3は一方の側(基板挿
入口となる側)に1つの開口3dを有する。ケース体3
は、開口3dから基板2をy方向に、基板2のx方向の
両端(左右両端)で支持されながら、ガイドされるy方
向に延在するx方向において対のガイド部3aを有す
る。このガイド部3aは、図2および図3に示す様に、
ケース体3のx方向におけて凹部状となっている。凹部
状のガイド部3aは基板2の板厚とz方向では略同じ厚
さでケース体3に形成され、基板2の両端がこの凹部状
のガイド部3aにより支持される。
【0026】尚、本実施形態では、ガイド部3aは凹部
状としているが、これに限定されるものではなく、ケー
ス体3の内部にガイド部として凹部ではなく凸部が形成
されていても良い。また、ガイド部3aはケース体3に
一体で形成されていなくても良い。
【0027】ケース体3は、開口奥の内壁3eに、先端
3baを有し、V字状の突起形状を成す位置決め部3b
を一体で有する。この位置決め部3bは基板2の挿入方
向となるy方向において、基板挿入時に基板2のガイド
面2aが形成される位置に対応して、ケース体3の内壁
中央に設けられる。この位置決め部3bは、基板2が挿
入際、基板2のガイド面2aが凹凸形状の関係でテーパ
ー状の位置決め部3bによって位置決め部3bの先端3
baがガイド面2aに当接しながら、ガイド面3bをガ
イドさせるような機能を有している。
【0028】この際、x方向における基板2の幅L1
は、対のガイド部間の幅L2より若干(数mm程)小さ
くなっており、基板端部とガイド部3aとの間には数m
m程のクリアランスが存在する。これは、基板2がxy
平面においてねじれて、基板2が若干傾いた状態であっ
ても、基板2のケース体3に対する取り付け誤差をガイ
ド部3aと基板両端のクリアランスにより吸収しなが
ら、基板2が挿入できる幅となっている。
【0029】ケース体3の開口3dの少し奥(例えば、
後述するカバー4の板厚範囲内の位置)には、開口3d
を塞ぐカバー4が取り付けられる取付孔3cが開口3d
の周方向4ヵ所に設けられている。
【0030】カバー4は、図3に示すケース体3の開口
3dを塞ぐ様に、図4の如く、開口3dの形状に一致し
た長方形状を成し、金属または樹脂より成り立ってい
る。また、カバー4は周方向にケース体3の取付孔3c
に対応する上下とも2つの爪部4bを有し、一方の側
(例えば、図4に示す下方)の爪部4bをケース体の取
付孔3cに引っ掛けた状態で、他方の側(例えば、図4
に示す上方)の爪部4bをy方向に押圧することによっ
て、爪部4bと取付孔3cとを嵌着させ、簡単にケース
体3に対してカバー4を取り付けできるようになってい
る。更に、カバー4には、コネクタ9に外部コネクタ
(図示せず)が接続できる様、コネクタ9の外形形状と
略同一のコネクタ口4aが設けられている。
【0031】次に、図5に示す電子部品組付体1の組み
付け手順について説明する。最初、基板上にコネクタ9
を取り付ける。そして、基板2の部品を実装する実装面
に電子部品5,6,7,8を載せた状態でハンダ層を通
し、コネクタ9および電子部品5,6,7,8を基板2
に固定する。
【0032】次に、コネクタ9および電子部品5,6,
7,8が取り付けられた基板2を、ケース体3の中に挿
入する。この場合、基板2はx方向における両端をケー
ス体3の対に設けられたガイド部3aの位置に合わせ、
開口3dから徐々にy方向に対してスライドさせて、基
板2をガイド部3aに沿って挿入する。基板2は挿入過
程において、ケース体3の内部には突起となる位置決め
部3bが挿入方向の手間側に突出しているため、位置決
め部3bの先端が基板2のガイド面2aに当接する。
【0033】この際、ケース体3に対する基板2の取り
付け誤差(例えば、基板2の大きさによるばらつき、コ
ネクタ9を基板2に取り付ける際の取り付けばらつき
等)があっても、ガイド面2aとケース体3の位置決め
部3bとは、最初、位置決め部3bの先端2aaにテー
パー状のガイド面2aに点接触して当接する。この状態
下で、基板2の挿入動作を続けると、点接触した当接部
位には基板2の挿入方向(y方向)への押圧力が作用す
る。その結果、基板2には当接部位を基準とした捩れ力
が作用して捩れ、基板2はケース体3のガイド部3aに
対してxy平面上で平行ではなくなる。しかし、開口奥
への基板2の挿入が進むにつれて、基板2のガイド面2
aは、位置決め部材3bの先端2aaからのテーパ面に
よって徐々にガイドされる。その結果、基板2の挿入方
向奥の端部(図1に示す上方)がケース体3の位置決め
部3bが形成される側の内壁3eに当接する収納位置
(図5参照)へと導かれる。この収納位置では、位置決
め部3bの突起状の先端3baとガイド面2aの最も凹
んだ位置2aaとが当接し、挿入方向の基板2における
一方の側の誤差が吸収された状態で、確実に基板2の挿
入方向奥側は位置決めされる。
【0034】また、挿入方向手前のコネクタ9が取り付
けられた側の基板2のx方向における両端は、ガイド部
間のクリアランスの範囲内で基板がx方向に移動するこ
とによって、コネクタ側のケース体3に対する基板2の
取り付け誤差が吸収される。
【0035】その後、基板2がケース体3の所定位置に
収められた開口3dを塞ぐようカバー9が被せられる。
この場合、カバー9は、図4に示す下方の2つの爪部4
bをケース体下方の2つの取付孔3cにそれぞれ引っ掛
ける。そして、他方の側(例えば、図4に示す上方)の
2つの爪部4bあるいはカバー全体をy方向に押圧する
ことによって、両側の爪部4bと取付孔3cとをそれぞ
れ嵌着させ、ケース体3に対してカバー4が取り付けら
れる。
【0036】この際、カバー4のコネクタ開口4aから
は、基板2に取り付けられたコネクタ9が外部接続でき
る様に露出するが、この状態下では基板2は確実にケー
ス体3に対して所定位置に位置決めされるので、カバー
4に形成されるコネクタ口4aの大きさを、従来に比べ
て極力小さくできる。よって、コネクタ口4aとコネク
タ外径との間のクリアランスを極力小さくできることか
ら、ケース体内部、つまり、電子部品5,6,7,8が
実装された基板上に対して、コネクタ口4aとコネクタ
外径との間のクリアランスを通って水分を含む外気が侵
入しにくくなる。それ故に、電子部品組付体1が高温多
湿の暖かい場所から急激に冷たい場所に移行した場合、
あるいはその反対の状況であっても、ケース体内部の結
露の発生が防止できる。従って、結露の発生が防止され
ると、基板上での電子部品間あるいは隣接する配線パタ
ーン間でのマイグレーションによる短絡が防止できる。
上記した構成によれば、基板2の形状とケース体3の形
状に結露防止の構造を持たせることができるので、従来
の如く、防湿処理を施す工程は必要なくなり、安価な設
備コストで結露を防止した電子部品組付体を作ることが
できる。
【0037】次に、第1実施形態における構成の変形例
について、以下に説明する。尚、以下に示す変形例の説
明では、主として、第1実施形態と異なる点に重点を置
き説明し、第1実施形態と同じ構成については、説明を
省略または簡略して説明を行う。
【0038】(第2実施形態)第2実施形態の構成を、
図6から図8を参照して説明する。この第2実施形態
は、基板側では、第1実施形態では基板2の挿入方向奥
のx方向における中央に形成されていたガイド面2aを
中央に設けるのではなく、正方形状のコーナーでのテー
パー面2bにて、ガイド面2aと同じ機能を持たせてい
る点が異なる。一方、ケース体3側では、開口3dから
y方向に延在するガイド部3aは、基板挿入過程におけ
るP1地点から基板2の収納位置であるP2地点までの
区間のx方向におけるガイド部間の幅を、基板2の挿入
開始位置であるP0地点でのx方向におけるガイド部間
の幅より狭くした位置決め部3eを、ケース体3の内部
に形成し、位置決め部3eに第1実施形態における位置
決め部3bの機能を持たせている点が異なる。
【0039】この場合、図6に示す如く、基板2におけ
るテーパー面2bのy方向の大きさd1は、ケース体3
の位置決め部3eのy方向の大きさd2より小さく(d
1<d2)なっている。
【0040】この様な構成の電子部品組付体1の基板2
を、ケース体3の開口3dの中に挿入すると、最初、挿
入開始のP0地点からP1地点までは、x方向における
基板2の両端が、ガイド部3aによってガイドされる。
その後、基板2がP1地点まで到達すると、P1地点か
らP2地点の区間では、x方向における基板2の両側の
テーパー面2bは、角度が緩やかなテーパー状の位置決
め部3eにガイドされながら中央へと導かれる。その
後、挿入方向奥のケース体3の内壁3eに基板2の挿入
方向奥の端部が当接し、基板2の挿入が完了し、基板2
が収納位置に収まる。
【0041】この際、ケース体3のガイド部3aに対す
る基板2の取り付け誤差(例えば、基板2の大きさによ
るばらつき、コネクタ9を基板2に取り付ける際の取り
付けばらつき等)があっても、基板2に形成されたテー
パー面2bの一方の端部2bbがテーパー状の位置決め
部3eと点接触により当接する。位置決め部3eによっ
て、幅ガイド部間の間隔が徐々に狭くなっているので、
基板2の端部2bbはテーパー状の位置決め部3eによ
って、ガイド部間の中央へと徐々にガイドされる。その
後、基板2の挿入方向奥の端部が、ケース体3の内壁3
eに当接し、基板2が収納位置される。この場合、P2
地点では、x方向におけるガイド部3a間の間隔と略同
じ間隔で基板の端部が収納され、挿入方向の基板2にお
ける一方の側の誤差がテーパー面2bおよび位置決め部
3eの構成により吸収される。
【0042】また、挿入方向手前のコネクタ9が取り付
けられた側の基板2のx方向における両端は、ガイド部
3aとの間のクリアランスの範囲内で基板がx方向に移
動することによって、コネクタ側のケース体3に対する
基板2の取り付け誤差が吸収される。
【0043】そして、図8に示す状態にした後、ケース
体3の開口3dを塞ぐようカバー9を被せると、基板2
は確実にケース体3に対して所定位置に位置決めされ
る。その結果、カバー4に形成されるコネクタ口4aの
大きさを、従来に比べて極力小さくでき、電子部品5,
6,7,8が実装された基板上に対して、コネクタ口4
aとコネクタ外径との間のクリアランスを通って水分を
含む外気が侵入しにくくなる。それ故に、電子部品組付
体1が高温多湿の暖かい場所から急激に冷たい場所に移
行した場合、あるいはその逆の場合であっても、ケース
体内部の結露の発生が防止でき、基板上での電子部品間
あるいは隣接する配線パターン間でのマイグレーション
による短絡が防止できる。
【0044】(第3実施形態)第3実施形態を、図9か
ら図11に示す。第3実施形態では、第1実施形態に示
す様な凹凸関係のガイド面2aおよび位置決め部3bの
代わりに、基板側の構成は第2実施形態と同じである
が、ケース体側の構成を変えた点が異なる。つまり、第
3実施形態では、ケース体3の奥において、基板挿入時
に基板2の端部が当接する面の両側に、基板2のテーパ
ー面2bに一致するテーパー面を設けると共に、基板挿
入過程において、段階的に基板2がケース体のx方向に
おける中央に導かれるよう、複数の位置決め部3f,3
gをケース体に形成することもできる。
【0045】例えば、基板挿入位置でのガイド部間の間
隔は第2実施形態と同じとして、基板が挿入されるに従
って、その間隔が段階的に狭くなるに位置決め部3f設
ける。更に、基板2が挿入されると更にその間隔が位置
決め部3gにより狭くなり、基板2が完全に収納される
位置では、x方向における両側の位置決め部3gにより
決定される幅内に基板2の位置がくる様に、基板2の位
置を一意的に決める方法も可能である。
【0046】具体的には、第2実施形態における図7に
示される位置決め部3eのy方向における大きさd3
を、基板2のコーナーにおけるテーパー面のy方向の大
きさd1と略同一とした位置決め部3gをケース体奥に
形成し、その手前に開口側でのガイド部間の間隔が広く
なる位置決め部3fをケース体の挿入方向途中に形成
し、2組の位置決め部3f、3gのテーパー面により基
板2のx方向におけるコーナーがガイドされて、ケース
体3のx方向における中央に基板2をガイドするように
しても良い。この様な構成にすることで、第2実施形態
と同様な効果が得られる。
【0047】この場合、図10および図11に示すよう
に、位置決め突起(位置決め部)3hにより基板2とケ
ース体のz方向における取り付け誤差を、吸収するよう
にしても良い。この位置決め部3hは、基板2が挿入さ
れるに従い、ガイド部3aのz方向の高さの範囲内にお
いて、基板2を徐々にz方向の上方に持ち上げるテーパ
面をy方向に有する構成とする。
【0048】つまり、ケース体3の奥において、z方向
におけるガイド部3aの幅が基板2の板厚より若干大き
く(数mm)し、z方向における基板2のケース体3に
対する取り付け誤差をz方向に延在した位置決め突起
(位置決め部)3hにより吸収する。この様な構成によ
り、xy平面では、基板2のコーナーのガイド面および
ケース体3の位置決め部3fにより、基板2はxy平面
においてケース体3の中央に位置決めされる。
【0049】これと同時に、z方向においては基板2は
z方向に突出した位置決め部3hによって、基板2を3
次元的に位置決めすることができるので、基板2は、基
板2の板厚方向の振動に対しても強くなると同時に、開
口3dを塞ぐカバー4とコネクタ9とのz方向における
クリアランスも極力小さくすることが可能となる。その
結果、z方向におけるコネクタとコネクタ口とのクリア
ランスも極力抑えられるので、ケース内部にはより外気
の侵入が防止できるので、ケース体3の内部に発生する
結露を確実に防止することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、電子部品が組み付けら
れた基板は、少なくとも一部にガイド面がケース体の挿
入方向の奥に位置するよう設けられたガイド面に対応す
る基板の位置決め部によって、基板のガイド面がガイド
され、基板は所定位置へとガイドされて、所定位置に位
置決めできるので、ケース体のガイド部に対する基板の
取り付け誤差があっても、誤差は、基板のガイド面とケ
ース体のガイド面によって挿入方向の一方が吸収でき
る。
【0051】また、開口と略同一の幅のガイド部間を基
板が移動し、カバーが取り付けられる側の他方の誤差が
吸収できる。よって、ケース体に対する基板の取り付け
精度を向上でき、ケース体に取り付けられるカバーのコ
ネクタ口と基板に取り付けられたコネクタとのクリアラ
ンスを従来に比べて小さくすることができる。
【0052】従って、コネクタ口とコネクタとのクリア
ランスが従来に比べて小さくなれば、そのクリアランス
を通ってケース体内部に外気が侵入しにくくでき、ケー
ス体内部の結露が防止できる。
【0053】この場合、ガイド面は、基板の端部に形成
されるようにすれば、基板の端部にガイド面を設けると
いう簡単な構成により、基板のガイド面をケース体のガ
イド部によりガイドして、基板の取り付け誤差を吸収す
ることができる。
【0054】また、ガイド部は、前記基板の挿入方向に
おいて奥に行く程、狭くなっているようにすれば、ケー
ス体に基板が挿入されるに従い、ケース体におけるより
簡単な構造により、基板をケース体に対して所定位置に
位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における電子部品組付体
の電子回路を取り付けた回路基板の平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態における電子部品組付体
のケース体の形状を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態におけるケース体の正面
図である。
【図4】図3に示すケース体の開口に被せるカバーの平
面図である。
【図5】本発明の第1実施形態における電子部品組付体
の内部の構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態における電子部品組付体
に電子回路を取り付けた回路基板の平面図である。
【図7】本発明の第2実施形態におけるケース体の形状
を示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態における電子部品組付体
のケース体にカバー未装着の状態で電子回路を取り付け
た場合のコネクタ側から見た正面図である。
【図9】本発明の第3実施形態における電子部品組付体
のケース体の中に電子回路を取り付けた回路基板を収納
した状態を示す断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態における電子部品組付
体のケース体にカバー未装着の状態で電子回路を取り付
けた場合のコネクタ側から見た正面図である。
【図11】本発明の第3実施形態における電子部品組付
体の内部の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 組付体(電子部品組付体) 2 回路基板(基板) 2a ガイド部 2b コーナー部(端部) 2c コネクタ取付部 3 ケース体 3a ガイド部 3b,3e,3f,3g,3h 位置決め部 3c 取付孔 3d 開口 4 カバー 4a コネクタ口 5 IC(電子部品) 6 コンデンサ(電子部品) 7 ダイオード(電子部品) 8 抵抗(電子部品) 9 コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E360 AB03 AB13 AB23 AB24 BA03 BA08 BC06 BD03 CA02 CA08 EA13 EA18 EA24 EB04 EC05 EC16 ED03 ED13 ED23 ED27 EE02 FA02 FA08 GA06 GA23 GA29 GA53 GB97 5E348 AA03 AA07 AA14 AA35 CC02 CC08 CC09 EE29 EF04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品が組み付けられた基板と、 該基板に設けられ、外部装置と前記電子部品との電気的
    接続を成すコネクタと、 前記基板の幅と略同一の幅を有する単一の開口および該
    開口から奥に前記基板の一方向における両端をガイドす
    るガイド部を有し、前記基板を前記開口から前記ガイド
    部に沿って挿入して、前記基板が収納されるケース体
    と、 前記コネクタが露出するコネクタ口を有し、該コネクタ
    口から前記コネクタを露出させ、前記ケース体に取り付
    けられて前記開口を塞ぐカバーと、を備えた電子部品組
    付体において、 前記基板は少なくとも一部にガイド面を有し、前記ケー
    ス体は前記基板が挿入される挿入方向の奥に、前記ガイ
    ド面に対応する前記基板の位置決め部が設けられ、該位
    置決め部により前記基板は前記ガイド面がガイドされ
    て、前記基板が位置決めされることを特徴とする電子部
    品組付体。
  2. 【請求項2】 前記ガイド面は、前記基板の端部に形成
    されることを特徴とする請求項1に記載の電子部品組付
    体。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部は、前記基板の挿入方向に
    おいて奥に行く程、狭くなっていることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の電子部品組付体。
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