JP2003224272A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置

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JP2003224272A
JP2003224272A JP2002370367A JP2002370367A JP2003224272A JP 2003224272 A JP2003224272 A JP 2003224272A JP 2002370367 A JP2002370367 A JP 2002370367A JP 2002370367 A JP2002370367 A JP 2002370367A JP 2003224272 A JP2003224272 A JP 2003224272A
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Japan
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insulating film
semiconductor device
layer
manufacturing
silicon substrate
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Application number
JP2002370367A
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English (en)
Inventor
Michihiko Takase
道彦 高瀬
Masatoshi Arai
雅利 荒井
Bunji Mizuno
文二 水野
Kouji Eriguchi
浩二 江利口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不純物をドープする際に、絶縁層にダメージ
層か形成されることを防止して絶縁層の信頼性を高め
る。 【解決手段】 ドープ工程を行った後に、不純物がドー
プした絶縁層6、23、32、43、53の部分、およ
び/または不純物が通過した絶縁層6、23、32、4
3、53の部分のうちの少なくとも一部を除去する、も
しくはドープ工程を行う前に、不純物がドープすると予
測される絶縁層6、23、32、43、53の部分、お
よび/または不純物が通過すると予測される絶縁層6、
23、32、43、53の部分のうちの少なくとも一部
を予め除去することで、物理的ダメージの生成を防止し
て絶縁層6、23、32、43、53の信頼性を高め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は半導体基板上に、絶
縁層を介して導電層または導電層となる層を形成する工
程と、前記工程の後、前記半導体基板に不純物をドープ
する工程とを含む半導体装置の製造方法、および半導体
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】―般に、MOSトランジスタやMOSコ
ンデンサといったような半導体装置の製造においては、
半導体基板上に絶縁層を介して導電層または導電層とな
る層を形成したのち、半導体基板表面に不純物をドープ
している。半導体基板表面に不純物をドープするのは、
半導体基板上に、ソースドレイン領域やLDD(Lightl
y Doped Drain-source)領域を形或したり(MOSトラ
ンジスタの場合)、前記導電層となる層に導電性を持た
せたり(MOSコンデンサの場合)するためである。
【0003】このような半導体装置の製造方法の従来例
について、図面を参照しながら説明する。図20の各図
は従来のMOSトランジスタの製造工程をそれぞれ示す
断面図であって、ここでは、Pウエル領域71、LDD
領域72、およびソース・ドレイン領域73を有するP
型シリコン基板70の表面に、ゲート絶縁膜74と、ゲ
ート電極75と、サイドウォール76とが形成されたM
OSトランジスタを例にして説明する。
【0004】まず、図20(a)に示すにように、Pウ
エル領域71とゲート絶縁膜74とを形成したP型シリ
コン基板70上に、ポリシリコン等からなるゲート電極
75をパターン形成する。次に、図20(b)に示すよ
うに、Asイオンを加速エネルギー3OkeV、ドーズ
量3×1013原子数/Cm2の条件で1回目のイオン注
入を行い、LDD領域72を形成する。そして、図20
(c)に示すように、HTO(High Temperature Oxida
tion)層を100nm堆積してエッチバックすることに
より、サイドウォール76を形成する。さらに、図20
(d)に示すように、Asイオンを加速エネルギー30
keV、ドーズ量3×1015原子数/Cm2の条件で2
回目のイオン注入を行い、ソース・ドレイン領域73を
形成する。このとき、LDD領域72はサイドウォール
76によって覆われているので、不純物濃度が増加して
ソース・ドレイン領域73に同化することは起きない。
【0005】このような工程を経ることにより、LDD
領域72を備えた半導体装置(MOSトランジスタ)が
製造される。なお、LDD領域72は、ドレイン電界の
緩和によるホットキャリアの発生防止、さらには、後に
行う熱拡散工程等により、ソース・ドレイン領域73が
ゲート電極75の下方まで拡散して延びることを防止す
るために設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体装置の製
造方法では、半導体装置の微細化と特性の向上が今後さ
らに進むと、イオン注入工程におけるゲート絶縁膜74
にダメージ層が形成されて装置特性が劣化するという課
題があった。
【0007】以下、その理由を説明する。
【0008】ゲート絶縁膜74はイオン注入工程におい
て注入イオンが直接突入もしくは通過すると、物理的ダ
メージを受けて特性劣化を引き起こすばかりか、最終的
には絶縁破壊を招いてしまう。このような特性劣化は、
ゲート絶縁膜74に突入した注入イオンによりシリコン
と酸素のボンドが切られてしまったり、ゲート絶縁膜7
4内に準位が形成され、形成された準位のところにホー
ルやエレクトロンがトラップされるために起こると考え
られる。
【0009】このような絶縁性や信頼性の低下は、半導
体基板上に容量(MOSコンデンサ)を形成した場合に
おいても同様に発生していた。すなわち、一般に、半導
体基板に形成したウエル領域等の導電層を下側容量電極
とし、この下側容量電極上に選択的に形成した絶縁膜を
容量絶縁膜とし、さらに、容量絶縁膜上に上側容量電極
を形成することで、半導体基板上に容量を形成すること
が行われている。このような構造の容量においては、上
側容量電極を、不純物を高濃度のイオンを注入したポリ
シリコンで構成することが行われている。
【0010】しかしながら、ポリシリコンを上側容量電
極とするためには、不純物をポリシリコンに対して10
14原子数/Cm2より多量の不純物を注入する必要があ
る。そのため、このような多量の不純物を注入する際
に、上述したのと同様の原因によって容量絶縁膜にダメ
ージ層が形成されてしまうことが指摘されていた。
【0011】なお、ゲート絶縁膜や容量絶縁膜にこのよ
うなダメージ層が形成されることは、イオン注入量の増
加だけではなく、これら絶縁膜の厚みとも密接に関係す
ることが指摘されている。すなわち、半導体装置の高集
積化要求に応じてゲート絶縁膜や容量絶縁膜の厚みも薄
くなってきており、最近では、膜厚5nm以下の絶縁膜
も製造されつつある。このような極簿の絶縁膜では、当
然ながら、イオン注入時の影響が大きく、たとえ、10
14原子数/cm2以下といった比較的少ないイオン注入
量でもって不純物イオンを注入したとしても、絶縁膜に
ダメージ層が形成される可能性がある。
【0012】本発明は上記課題に鑑み、半導体基板上に
形成した絶縁膜にイオン注入によってダメージ層が形成
されることを防止し、またホットキャリアの発生を防止
することにより、半導体装置の信頼性を高めることを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の半導体装置およびその製造方法は次のような
特徴を備えている。
【0014】本発明のある実施形態による半導体装置の
製造方法は次の工程を含む。
【0015】半導体基板上に絶縁層を形成する前記絶縁
層上に導体層を形成する前記導体層をパターニングする
前記半導体基板または前記導体層の少なくともいずれか
に不純物をドープする前記導体層の下に位置する前記絶
縁層であって、前記不純物がドープされまたは通過した
部分の少なくとも一部を除去するこの構成により、物理
的ダメージを受けた絶縁層を除去する事ができ、絶縁層
の信頼性が増すことになる。
【0016】本発明の別の実施形態による半導体装置の
製造方法は次の工程を含む。
【0017】半導体基板上に絶縁層を形成する前記絶縁
層上に導体層を形成する前記導体層をパターニングする
前記導体層の下に位置する前記絶縁層であって、後の工
程で不純物がドープされまたは通過する部分の少なくと
も一部を除去する前記半導体基板または前記導体層の少
なくともいずれかに不純物をドープするこの構成によ
り、不純物のドープで物理的ダメージが生じると予想さ
れる部位の絶縁層をあらかじめ除去する事で、絶縁層に
物理的ダメージが残らなくなり、絶縁層の信頼性が増す
ことになる。
【0018】本発明のさらに別の実施形態による半導体
装置の製造方法は次の工程を含む。半導体基板内または
上に第―の導体層を形成する前記第―の導体層上に絶縁
層を形成する前記絶縁層上に第二の導体層を形成する前
記第二の導体層をパターニングする前記半導体基板また
は前記第―および第二の導体層の少なくともいずれかに
不純物をドープする前記第―の導体層の下に位置する前
記絶録層であって、前記不純物がドープされまたは通過
した部分の少なくとも一部を除去する本発明の別の実施
形態による半導体装置の製造方法は次の工程を含む。
【0019】半導体基板内または上に第―の導体層を形
成する前記第―の導体層上に絶縁層を形成する前記絶縁
層上に第二の導体層を形成する前記第二の導体層をパタ
ーニングする前記第―の導体層の下に位置する前記絶縁
層であって、後の工程で不純物がドープされまたは通過
する部分の少なくとも一部を除去する前記半導体基板ま
たは前記第―および第二の導体層の少なくともいずれか
に不純物をドープする本発明のある実施形態による半導
体装置は次の構成を含む。
【0020】半導体基板と前記半導体基板上に熱的に形
成された第―の絶縁膜と前記第―の絶縁膜上に形成され
たゲート電極と前記半導体基板内に、互いに離間して形
成されたソース・ドレイン領域とを有し、前記第―の絶
縁膜の側端は前記ゲート電極の前記ソース・ドレイン領
域を臨む側端よりも内側にある。
【0021】本発明の別の実施形態による半導体装置は
さらに次の構成を含む。
【0022】前記ゲート電極の側面および前記第―の絶
縁膜の側端に接して形成された第二の絶縁膜本発明のさ
らに別の実施形態による半導体装置はさらに次の特徴を
有する。
【0023】前記第二の絶縁膜は前記第―の絶縁膜より
高誘電率の材料でなる。
【0024】本発明のさらに別の実施形態による半導体
装置はさらに次の構成を含む。
【0025】前記第二の絶縁膜上に形成された第三の絶
縁膜本発明のさらに別の実施形態による半導体装置はさ
らに次の特徴を有する。
【0026】前記第三の絶縁膜の誘電率は前記第―の絶
縁膜と実質的に同―である。
【0027】本発明のさらに別の実施形態による半導体
装置はさらに次の構成を含む。
【0028】前記ゲート電極の側端近傍下方に形成され
た第二の絶縁膜本発明のさらに別の実施形態による半導
体装置はさらに次の特徴を有する。
【0029】前記第二の絶縁膜は前記第―の絶縁膜より
高誘電率の材料でなる。
【0030】本発明のさらに別の実施形態による半導体
装置はさらに次の特徴を有する。
【0031】前記第―の絶縁膜は熱的に成長させたもの
であり、前記第二の絶縁膜は化学的に成長させたもので
ある。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0033】第1の実施の形態 図1は本発明の、第1の実施の形態である半導体装置の
製造方法の工程断面図であって、ここでは、ソース・ド
レイン・エクステンション構造のMOSトランジスタを
例にして説明する。このMOSトランジスタは、Pウエ
ル領域3、エクステンション領域4、ソース・ドレイン
領域5を形成したP型シリコン基板2上に、ゲート絶縁
膜6、ゲート電極7、サイドウォール8を形成して構成
されている。
【0034】次に、このMOSトランジスタの製造工程
を説明する。
【0035】まず、図1(a)に示すように、Pウエル
領域3、およびゲート絶縁膜(熱的に成長させたシリコ
ン酸化膜等)6を形成したP型シリコン基板2上に、ゲ
ート電極(ポリシリコン等)7をパターン形成する。ゲ
ート絶縁膜の厚みは2〜8nm、ゲート電極7の厚みは
200〜400nmである。同図におけるトランジスタ
のゲート長は500nm以下である。次に、図1(b)
に示すように、P型シリコン基板2に対して不純物とし
て、例えばAsイオンを加速エネルギー10kev、ドー
ズ量1×1014原子数/cm2の条件で1回目のイオン
注入を行い、これによって、P型シリコン基板2にエク
ステンション領域4を形成する。エクステンション領域
4は、10kevという比較的小さな加速エネルギーでも
って行われるl回目のイオン注入工程により形成される
ためにP型シリコン基板2の比較的浅い領域に形成され
る。
【0036】また、このようなイオン注入を行うときに
おいては、イオンのビームはP型シリコン基板2の表面
に対してすべて垂直とはならず、ある程度のビーム成分
は斜め方向に沿って打ち込まれる。さらには、l回目の
イオン注入の際には、ゲート絶縁膜6やゲート電極7の
側端を保護する構造も存在しない。このような条件で、
しかも1×1014原子数/cm2という高いドーズ量で
イオン注入を行うと、斜めに打ち込まれたイオンビーム
が、ゲート電極7の側端下方に位置するゲート絶縁膜6
の部分に直接突入するか、もしくはゲート電極7の側端
に対して斜めに打ち込まれたイオンビームが、ゲート電
極7を突き抜けてゲート絶縁膜6に達してしまうことか
起きる。そのため、ゲート電極7の側端下方に位置する
ゲート絶縁膜6には、図2に示すように、突入したり通
過した不純物(As)イオンにより物理的ダメージが生
じ、そこにダメージ層9が形成される。なお、図2では
図示の都合上、ダメージ層9とゲート絶縁膜6との間に
はっきりとした境界があるように描いたが、実際にはゲ
ート絶縁膜6の露出面近傍が最も物理的ダメージが高
く、内側に行くにしたがって物理的ダメージか段階的に
減少することで、ダメージ層9が形成されており、ダメ
ージ層9とゲート絶縁膜6との間にはっきりした境界は
存在しない。このように形成されたダメージ層9は、M
OSトランジスタの特性を劣化させるばかりか、絶縁破
壊の原因ともなる。
【0037】そこで、図1(c)に示すように、P型シ
リコン基板2をウエットエッチング溶液、例えば、フッ
化水素3%水溶液に1分間浸水させることで、ウエット
エッチングを行い、ゲート絶縁膜6に形成されたダメー
ジ層9を選択的に除去する。ダメージ層9の除去は、最
も物理的ダメージを受けている部分、すなわち、ゲート
電極7の側端下方で露出している部位近傍のダメージ層
9を除去すれば、十分、特性悪化を防止できる。また、
ウエットエッチングにより、ダメージ層9を湾曲した形
状10(図2参照)に除去しても十分特性劣化を防止で
きるが、異方的にエッチングを行って矩形状にダメージ
層9を除去してもよい。
【0038】ゲート絶縁膜の厚みが2〜8nmの場合、
ゲート電極7の側端から5〜20nm程度の内側まで、
ゲート絶縁膜を除去するのが望ましい。
【0039】このように、ウエットエッチングにより、
ゲート絶縁膜6に形成されたダメージ層9の除去を行え
ば、ポリシリコン等からなるゲート電極7に対してダメ
ージを与えることなく、ゲート絶縁膜6を選択的にエッ
チングすることができる。ゲート絶縁膜6のダメージを
受けた部分は他の部分に比べてエッチレートが高いの
で、ダメージを受けた部分が除去されるとエッチレート
か下がり、いわば「自己停止」的にエッチングが行われ
る。
【0040】ウエットエッチングによリダメージ層9の
除去を行ったのち、P型シリコン基板2を水洗して、乾
燥させる。
【0041】このようにして、ダメージ層9の除去を行
ったのち、図1(d)に示すように、P型シリコン基板
2上にシリコン酸化膜を化学気相成長法で120nm程
度堆積し、さらにシリコン酸化膜をエッチバックするこ
とで、サイドウォール8を形成する。
【0042】サイドウォール8を形成したのち、P型シ
リコン基板2に対してAsイオンを加速エネルギー30
keV、ドーズ量3×1015原子数/cm2の条件で2回目
のイオン注入を行い、P型シリコン基板2上にソース・
ドレイン領域5を形成する。このとき、30keVという
比較的大きい加速エネルギーでもって行うイオン注入で
ソース・ドレイン領域5を形成するため、ソース・ドレ
イン領域5は、エクステンション領域4より深い位置ま
で形成される。
【0043】なお、このとき、ゲート電極7の側端およ
びゲート電極7側端下方に位置するエクステンション領
域4はサイドウォール8によって保護されており、2回
目のイオン注入によってゲート絶縁膜6に物理的ダメー
ジが生じることはない。さらには、2回目のイオン注入
に際して、ゲート絶縁膜6近傍のエクステンション領域
4は、サイドウォール8によって保護されるためにその
不純物濃度が過度に上昇することもない。
【0044】以上の工程を経ることでソース・ドレイン
・エクステンション構造を備えたMOSトランジスクが
作製される。このMOSトランジスタにおいては、エク
ステンション領域4を形成するために行う1回目のイオ
ン注入工程でゲート絶縁膜6に形成されるダメージ層9
を、P型シリコン基板2に対してウエットエッチングを
行うことで除去しており、ゲート絶縁膜6が物理的ダメ
ージで特性劣化したり絶縁破壊することが無い。
【0045】次に、本発明による効果を確認するために
行った実験について説明する。サンプルは上記プロセス
に基づいて作成された。
【0046】<実験条件> 注入装置:大電流注入装置:PI-9500(AMJ製) ゲート酸化膜ダメージ評価方法:定電圧TDDB試験。
【0047】注入条件:BF2 +,40(kev),1015
子数/cm2 ゲート絶縁膜厚:8nm ゲート電極膜圧:330nm 印加電圧:10V コンデンサー面積(サイズ):0.8平方ミクロン <実験結果>図3は、イオン注入を行わない場合の定電
圧TDDB試験結果であり、横軸に時間、縦軸にゲート
と半導体基板との間に流れる電流値を示す。次に、イオ
ン注入を行い、かつウエットエッチングを0秒、30
秒、90秒、120秒間行った場合の定電圧TDDB試
験結果をそれぞれ、図4、図5、図6、図7に示す。
【0048】ウエットエッチングを行わない場合には時
間の経過と共にリーク電流が増加し、500秒経過した
付近で絶縁破壊している。それに対して、ウエットエッ
チングを30秒行った場合には、殆ど効果が見られない
が、ウエットエッチング時間を90秒、120秒と増加
させると、リーク電流か低下し、イオン注入を行わない
状態に近くなっている。エッチング時間が30秒の場
合、ゲート絶縁膜はゲート電極の側端から5nm程度の
内側まで除去されている。エッチング時間が90秒の場
合、ゲート絶縁膜はゲート電極の側端から8nm程度の
内側まで除去されている。エッチング時間が120秒の
場合、ゲート絶縁膜はゲート電極の側端から10nm程
度の内側まで除去されている。
【0049】イオン注入の後ウエットエッチングを行わ
ない場合には、ゲート電極7側端下方に位置するゲート
絶縁膜6に不純物がドープまたは通過するとそこにダメ
ージ層9が生成されるため、リーク電流が増加し、早期
に絶縁破壊を起こす。しかしながら、ウエットエッチン
グを―定時間以上行うとダメージ層9が除去され、イオ
ン注入を行う前のゲート絶縁膜6の状態に戻っている。
したがって、本発明による半導体装置の製造工程によれ
ば、MOSトランジスタの特性劣化を防止するとともゲ
ート絶縁膜6の絶縁破壊を防ぐことが可能である。
【0050】第2の実施の形態 図8は本発明の第2の実施の形態における半導体装置の
製造方法の工程断面図であって、ここでは、第1の実施
の形態と同様、ソース・ドレイン・エクステンション構
造のMOSトランジスタを例にして説明する。このMO
Sトランジスタの基本的な構造は図1に示した第1の実
施の形態と同―であり、同―ないし同様の部分には同―
の符号を付している。特に定めない場合、寸法も同―で
ある。
【0051】次に、このMOSトランジスの製造工程を
説明する。まず、図8(a)に示すように、Pウエル領
域3、およびゲート絶縁膜6を形成したP型シリコン基
板2上に、ゲート電極7をパターン形成する。次に、図
8(b)に示すように、P型シリコン基板1をウエット
エッチング溶液、例えばフッ化水素3%水溶液に1分回
浸水させることでウエットエッチングを行う。これによ
り、次に行う1回目のイオン注入により、不純物(A
s)が突入、もしくは通過することで物理的ダメージを
受けると予測されるゲート絶縁膜7の部位、具体的には
ゲート電極7の側端下方に位置するゲート絶縁膜6を除
去する。物理的ダメージを受けると予測される部位の除
去は、最も物理的ダメージを受けると予測される部分、
すなわち、ゲート電極7の側端下方で露出している部位
近傍のゲート絶縁膜6を除去すれば、十分、特性悪化を
防止できる。ゲート絶縁膜の厚みか2〜8nmの場合、
ゲート電極7の側端から5〜20nm程度の内側まで、
ゲート絶縁膜6を除去するのが望ましい。また、ウエッ
トエッチングにより、ゲート絶縁膜6を図2に示すよう
に湾曲した形状10に除会しても十分特性劣化を防止で
きるが、異方的にエッチングを行って矩形状にゲート絶
縁膜6を除去してもよい。ウエットエッチングを行った
のち、P型シリコン基板2を水洗し、乾燥させる。
【0052】ウエットエッチングが終了したのち、図8
(c)に示すように、P型シリコン基板2に対して、A
sイオンを加速エネルギー10kev、ドーズ量1×10
14原子数/cm2の条件で1回目のイオン注入を行い、
エクステンション領域4を形成する。このとき、l回目
のイオン注入工程により、物理的ダメ−ジを受けること
が予測されるゲート絶縁膜6の部位は、ウエットエッチ
ングにより予め除去されているので、ゲート絶縁膜6に
ダメージ層が形成されることはない。
【0053】エクステンション領域4を形成したのち、
P型シリコン基板2上にシリコン酸化膜を120nm堆
積する。そして、堆積したシリコン酸化膜をエッチバッ
クすることで、サイドウォール8を形成する。
【0054】サイドウォール8を形成したのち、Asイ
オンを加速エネルギー3Okev、ドーズ量3×1015
子数/cm2の条件で2回目のイオン注入を行い、P型
シリコン基板2内にソース・ドレイン領域5を形成す
る。このとき、ゲート電極7の側端およびゲート電極7
側端下方に位置するエクステンション領域4はサイドウ
ォール8によって保護されており、2回目のイオン注入
によってゲート絶縁膜6に物理的ダメージが生じること
はない。
【0055】以上の工程を経ることにより、エクステン
ション構造を備えたMOSトランジスタが作製される。
このMOSトランジスタにおいては、エクステンション
領域4を形成するために行う1回目のイオン注入工程で
物理的ダメージを受けると予測されるゲート絶縁膜6の
部位を、1回目のイオン注入を行う前に、予め、P型シ
リコン基板2に対してウエットエッチングを行うことで
除去しており、ゲート絶縁膜6が物理的ダメージで特性
劣化したり絶縁破壊することは無い。
【0056】第3の実施の形態 図9は本発明の第3の実施の形態である半導体装置の製
造方法の工程断面図であって、ここでは、シングル・ソ
ース・ドレイン構造のMOSトランジスタを例にして説
明する。このMOSトランジスタはPウエル領域21、
シングル・ソース・ドレイン22を形成したP型シリコ
ン基板20中に、ゲート絶縁膜23、ゲート電極24を
形成して構成されている。寸法は特に定めない限り、前
の実施例と同―である。
【0057】次に、このMOSトランジスタの製造工程
を説明する。まず、図9(a)に示すように、Pウエル
領域21、およびゲート絶縁膜(シリコン酸化膜等)2
3を形成したP型シリコン基板20上に、ゲート電極
(ポリシリコン等)24をパターン形成する。
【0058】次に、図9(b)に示すように、P型シリ
コン基板20に対して不純物として、例えばAsイオン
を加速エネルギー10kev、ドーズ量3×1015原子数
/cm2の条件でイオン注入を行い、これによって、P
型シリコン基板20にシングル・ソース・ドレイン領域
22を形成する。シングル・ソース・ドレイン領域22
は、10kevという比較的小さな加速エネルギーでもっ
て行われるイオン注入工程により形成れさるためにP型
シリコン基板2の比較的浅い領域に形成される。
【0059】この工程では、前に述べたメカニズムによ
り、ゲート電極24の側端下方に位置するゲート絶縁膜
23には、物理的ダメージが生じてダメージ層25が形
成される。
【0060】そこで、図9(c)に示すように、P型ン
リコン基板20をウエットエッチング液、例えばフッ化
水素3%水溶液に1分間浸水させることで、ウエットエ
ッチングを行い、ゲート絶縁膜23に形成されたダメー
ジ層25を選択的に除去したのち、P型シリコン基板2
0を水洗して、乾燥させる。
【0061】以上の工程を経ることでシングル・ソース
・ドレイン構造22を備えたMOSトランジスタが作製
される。このMOSトランジスタにおいては、シングル
・ソース・ドレイン領域22を形成するために行うイオ
ン注入工程でゲート絶縁膜23に形成されるダメージ層
25を、P型シリコン基板20に対してウエットエッチ
ングを行うことで除去しており、ゲート絶縁膜23が物
理的ダメージで特性劣化したり絶縁破壊することが無
い。
【0062】第4の実施の形態 図10は本発明の第4の実施の形態である半導体装置の
製造方法の工程断面図であって、ここでは、第3の実施
の形態と同様、シングル・ソース・ドレイン構造のMO
Sトランジスタを例にして説明する。このMOSトラン
ジスタの基本的な構造は図9に示した第3の実施の形態
と同―であり、同―ないし同様の部分には、同一の符号
を付している。
【0063】次に、このMOSトランジスタの製造工程
を説明する。まず、図10(a)に示すように、Pウエ
ル領域21、およびゲート絶縁膜23を形成したP型シ
リコン基板20上に、ゲート電極24をパターン形成す
る。寸法は特に定めない限り、前の実施例と同―であ
る。
【0064】次に、図10(b)に示すように、P型シ
リコン基板20をウエットエッチング液、例えばフッ化
水素3%水溶液に1分間浸水させることでウエットエッ
チングを行う。これにより、次に行うイオン注入によ
り、不純物(As)が突入、もしくは通過することで物
理的ダメージを受けると予測されるゲート絶縁膜23の
部位、具体的にはゲート電極24の側端下方に位置する
ゲート絶縁膜23を除去する。物理的ダメージを受ける
と予測される部位の除去は、最も物理的ダメージを受け
ると予測される部分、すなわち、ゲート電極24の側端
下方で露出している部位近傍のゲート絶縁膜6を除去す
れば、十分、特性悪化を防止できる。ゲート絶縁膜23
の厚みが2〜8nmの場合、ゲート電極24の側端から
5〜20nm程度の内側まで、ゲート絶縁膜23を除去
するのが望ましい。ウエットエッチングを行ったのち、
P型シリコン基板20を水洗し、乾燥させる。
【0065】ウエットエッチングが終了したのち、図1
0(c)に示すように、P型シリコン基板20に対し
て、Asイオンを加速エネルギー10kev、ドーズ量3
×101 5原子数/cm2の条件でイオン注入を行い、シ
ングル・ソース・ドレイン領域22を形成する。シング
ル・ソース・ドレイン領域22は、10kevという比較
的小さな加速エネルギーでもって行われるイオン注入工
程により形成されるためにP型シリコン基板2の比較的
浅い領域に形成される。このとき、イオン注入工程によ
り物理的ダメージを受けることが予測されるゲート絶縁
膜23の部位は、ウエットエッチングにより予め除去さ
れているので、ゲート絶縁膜23にダメージ層が形成さ
れることはない。
【0066】以上の工程を経ることにより、シングル・
ソース・ドレイン構造を備えたMOSトランジスタが作
製される。このMOSトランジスタにおいては、シング
ル・ソース・ドレイン領域22を形成するために行うイ
オン注入工程で物理的ダメージを受けると予測されるゲ
ート絶縁膜23の部位を、イオン注入を行う前に、予
め、P型シリコン基板20に対してウエットエッチング
を行うことで除去しており、物理的ダメージでゲート絶
縁膜23の特性が劣化したり絶縁破壊することは無い。
【0067】第5の実施の形態 図11は本発明の第5の実施の形態である半導体装置の
製造方法の工程断面図であって、ここでは、MOSコン
デンサを例にして説明する。このMOSコンデンサは、
Pウエル領域31を形成したP型シリコン基板30上に
容量絶縁膜32と容量電極33とを順次形成して構成さ
れている。なお、このMOSコンデンサでは、容量電極
33と対向するもう一方の容量電極はPウエル領域31
から構成されている。容量絶縁膜32の厚みは約6n
m、容量電極33の厚みは約200nmである。電極面
積は所望の容量にもとづいて決定される。
【0068】次に、このMOSコンデンサの製造工程を
説明する。まず、図11(a)に示すように、Pウエル
領域31および容量絶縁膜32を形成したP型シリコン
基板30上に、ポリシリコンパターン330をパターン
形成する。次に、図11(b)に示すように、ポリシリ
コンパターン330に導電性を持たせるために、P型シ
リコン基板30の表面にAsイオンを加速エネルギー1
0kev、ドーズ量3×1015原子数/cm2の条件でイオ
ン注入する。これにより、ポリシリコンパターン330
は導電性を有するようになり、容量電極33として機能
する。
【0069】このとき、前の実施例で述べたと同じ理由
で、容量電極33の側端下方に位置する容量絶縁膜32
には、物理的ダメージが生じることでダメージ層34が
形成される。
【0070】そこで、図11(c)に示すように、P型
シリコン基板30をウエットエッチング液、例えばフッ
化水素3%水溶液に1分間浸水させることで、ウエット
エッチングを行い、容量絶縁膜32に形成されたダメー
ジ層34を選択的に除去したのち、P型シリコン基板3
0を水洗して乾燥させる。
【0071】以上の工程を経ることでMOSコンデンサ
が作製される。このMOSコンデンサにおいては、ポリ
シリコンパターン330に導電性を持たせるために行う
イオン注入工程で容量絶縁膜32に形成されるダメージ
層34を、P型シリコン基板30に対してウエットエッ
チングを行うことで除去しており、容量絶縁膜32が物
理的ダメージで特性劣化したり絶縁破壊することが無
い。容量絶縁膜32の厚みが2〜8nmの場合、容量電
極33の側端から5〜20nm程度の内側まで、容量絶
縁膜32を除去するのか望ましい。
【0072】第6の実施の形態 図12は本発明の第6の実施の形態である半導体装置の
製造方法の工程断面図であって、ここでは、第5の実施
の形態と同様のMOSコンデンサを例にして説明する。
このMOSコンデンサの基本的な構造は図11に示した
第5の実施の形態と同様であり、同―ないし同様の部分
には同―の符号を付している。
【0073】次に、このMOSコンデンサの製造工程を
説明する。まず、図12(a)に示すように、Pウエル
領城31および容量絶縁膜32を形成したP型シリコン
基板30上に、ポリシリコンパターン330をパターン
形成する。寸法は特に定めない限り、前の実施例と同一
である。
【0074】次に、図l2(b)に示すように、P型シ
リコン基板30をウエットエッチング液、例えばフッ化
水素3%水溶液に1分間浸水させることでウエットエッ
チングを行う。これにより、次に行うイオン注入によ
り、不純物(As)が突入、もしくは通過することで物
理的ダメージを受けると予測される容量絶縁膜32の部
位、具体的にはポリシリコンパターン330の側端下方
に位置する容量絶縁膜32を除去する。物理的ダメージ
を受けると予測される部位の除去は、最も物理的ダメー
ジを受けると予測される部分、すなわち、ポリシリコン
パターン330の側端下方で露出している部位近傍の容
量絶縁膜32を除去すれば、十分、特性悪化を防止でき
る。ウエットエッチングを行ったのち、P型シリコン基
板30を水洗し、乾燥させる。
【0075】ウエットエッチングが終了したのち、図1
2(c)に示すように、P型シリコン基板30に対し
て、Asイオンを加速エネルギー10kev、ドーズ量3
×101 5原子数/cm2の条件でイオン注入を行い、ポ
リシリコンパターン330に不純物(As)を注入して
導電性を持たせて、容量電極33として機能させる。こ
のとき、容量絶縁膜32や容量電極33の側端を保護す
る構造も存在しない。このような条件で、しかも3×1
15原子数/cm2という高いドーズ量でイオン注入す
ると、打ち込まれたイオンビームが、容量絶縁膜32に
突入もしくは通過してしまって物理的ダメージを受ける
ことが予測される。しかしながら、物理的ダメージを受
けることか予測される容量絶縁膜32の部位は、ウエッ
トエッチングにより予め除去されているので、容量絶縁
膜32にグメージ層が形成されることは無い。
【0076】以上の工程を経ることでMOSコンデンサ
が作製される。このMOSコンデンサにおいては、ポリ
シリコンパターン330に導電性を持たせるために行う
イオン注入工程で容量絶縁膜32に物理的ダメージを受
けることが予測される容量絶縁膜32の部位を、予めP
型シリコン基板30に対して行うウエットエッチングに
よって除去しており、容量絶縁膜32が物理的ダメージ
で特性劣化したり絶縁破壊することが無い。容量絶縁膜
32の厚みが2〜8nmの場合、容量電極33の側端か
ら5〜20nm程度の内側まで、容量絶縁膜32を除去
するのが望ましい。
【0077】第7の実施の形態 図13は本発明の第7の実施の形態である半導体装置の
製造方法の工程断面図であって、ここでは、第5、第6
の実施の形態と同様、MOSコンデンサを例にして説明
する。このMOSコンデンサは、Pウエル領域41を形
成したP型シリコン基板40上に下側容量電極42と容
量絶縁膜43と上側容量電極44とを順次形成して構成
されている。下側容量電極42の厚みは約200nm、
容量絶縁膜43の厚みは約6nm、上側容量電極44の
厚みは約200nmである。電極面積は所望の容量にも
とづいて決定される。
【0078】次に、このMOSコンデンサの製造工程を
説明する。まず、図13(a)に示すように、Pウエル
領域41を形成したP型シリコン基板40上に、ポリシ
リコン等からなる下側容量電極42をパターン形成す
る。そして、下側容量電極42上に容量絶縁膜43をパ
ターン形成する。さらに、容量絶縁膜43上にポリシリ
コンパターン440をパターン形成する。次に、図13
(b)に示すように、ポリシリコンパターン440に導
電性を持たせるために、P型シリコン基板40の表面に
Asイオンを加速エネルギー10kev、ドーズ量3×1
15原子数/cm2の条件でイオン注入する。これによ
り、ポリシリコンパターン440は導電性を有するよう
になり、上側容量電極44として機能する。
【0079】このとき、ポリシリコンパターン440の
側端下方に位置する容量絶縁膜43には、物理的ダメー
ジが生じることでダメージ層45が形成される。
【0080】そこで、図13(c)に示すように、P型
シリコン基板40をウエットエッチング液、例えばフッ
化水素3%水溶液に1分間浸水させることで、ウエット
エッチングを行い、容量絶縁膜43に形成されたダメー
ジ層45を選択的に除去したのち、P型シリコン基板4
0を水洗して、乾燥させる。
【0081】以上の工程を経ることでMOSコンデンサ
が作製される。このMOSコンデンサにおいては、ポリ
シリコンパターン440に導電性を持たせるために行う
イオン注入工程で容量絶縁膜43に形成されるダメージ
層45を、P型シリコン基板40に対してウエットエッ
チングを行うことで除去しており、容量絶縁膜43が物
理的ダメージで特性劣化したり絶縁破壊することが無
い。容量絶縁膜43の厚みが2〜8nmの場合、容量電
極の側端から5〜20nm程度の内側まで、容量絶縁膜
43を除去するのが望ましい。
【0082】第8の実施の形態 図14は本発明の第8の実施の形態である半導体装置の
製造方法の工程断面図であって、ここでは、第7の実施
の形態と同様のMOSコンデンサを例にして説明する。
このMOSコンデンサの基本的な構造は図13に示した
第7の実施の形態と同様であり、同―ないし同様の部分
には同―の符号を付している。寸法は特に定めない限
り、前の実施例と同―である。
【0083】次に、このMOSコンデンサの製造工程を
説明する。まず、図14(a)に示すように、Pウエル
領域41を形成したP型シリコン基板40上に、ポリシ
リコン等からなる下側容量電極42をパターン形成す
る。そして、下側容量電極42上に容量絶縁膜43をパ
ターン形成する。さらに、容量絶縁膜43上にポリシリ
コンパターン440をパターン形成する。
【0084】次に、図14(b)に示すように、P型シ
リコン基板40をウエットエッチング液、例えばフッ化
水素3%水溶液に1分間浸水させることでウエットエッ
チングを行う。これにより、次に行うイオン注入により
て不純物(As)が突入、もしくは通過することで物理
的ダメージを受けると予測される容量絶縁膜48の部
位、具体的にはポリシリコンパターン440の側端下方
に位置する容量絶縁膜43を除去する。物理的ダメージ
を受けると予測される部位の除去は、最も物理的ダメー
ジを受けると予測される部分、すなわち、ポリシリコン
パターン440の側端下方で露出している部位近傍の容
量絶縁膜43を除去すれば、十分、特性悪化を防止でき
る。容量絶縁膜43は容量電極の側端から5〜20nm
内側まで除去するのが望ましい。ウエットエッチングを
行ったのち、P型シリコン基板40を水洗し、乾燥させ
る。
【0085】その後、図14(c)に示すように、P型
シリコン基板40に対して、Asイオンを加速エネルギ
ーlokev、ドーズ量3×1015原子数/cm2の条件で
イオン注入を行い、ポリシリコンパターン440に不純
物(As)を注入して導電性を持たせて、上側容量電極
44として機能させる。このとき、容量絶縁膿43や上
側容量電極44の側端を保護する構造も存在しない。こ
のような条件で、しかも3×1015原子数/cm2とい
う高いドーズ量でイオン注入されると、打ち込まれたイ
オンビームが、容量絶縁膜43に突入もしくは通過して
しまって物理的ダメージを受けることが予測される。し
かしながら、物理的ダメージを受けることが予測される
容量絶縁膜43の部位は、ウエットエッチングにより予
め除去されているので、容量絶縁膜43にダメージ層が
形成されることはない。
【0086】以上の工程を経ることでMOSコンデンサ
が作製される。このMOSコンデンサにおいては、ポリ
シリコンパターン440に導電性を持たせるために行う
イオン注入工程で物理的ダメージを受けることが予想さ
れる容量絶縁膜43の部位を、予めP型シリコン基板4
0に対して行うウエットエッチングによって除去してお
り、容量絶縁膜43が物理的ダメージで特性劣化したり
絶縁破壊することが無い。
【0087】第9の実施の形態 図15は本発明の第9の実施の形態である半導体装置の
製造方法の工程断面図てあって、ここでは、第5〜8の
実施の形態と同様、MOSコンデンサを例にして説明す
る。このMOSコンデンサは、Pウエル領域51を形成
したP型シリコン基板50上に形成された素子分離シリ
コン酸化膜51に下側容量電極52と容量絶録膜53と
上側容量電極54とを順次形成して構成されている。寸
法は特に定めない限り、前の実施例と同―である。
【0088】次に、このMOSコンデンサの製造工程を
説明する。まず、図15(a)に示すように、LOCO
S分雜構造である素子分離シリコン酸化膜51が形成さ
れたP型シリコン基板40の前記素子分離シリコン酸化
膜51上に、ポリシリコン等からなる下側容量電極52
をパターン形成する。そして、下側容量電極52上に容
量絶縁膜53をパターン形成する。さらに、容量絶縁膜
53上にポリシリコンパターン540をパクーン形成す
る。
【0089】次に、図15(b)に示すように、ポリシ
リコンパターン540に導電性を持たせるために、P型
シリコン基板50の表面にAsイオンを加速エネルギー
10kev、ドーズ量3×1015原子数/cm2の条件でイ
オン注入する。これにより、ポリシリコンパターン54
0は導電性を有するようになり、上側容量電極54とし
て機能する。
【0090】このとき、イオンのビームはP型シリコン
基板50の表面に対してすべて垂直とはならず、ある程
度のビーム成分は斜め方向に沿って打ち込まれる。さら
には、イオン注入の際には、容量絶縁膜53やポリシリ
コンパターン540の側端を保護する構造も存在しな
い。このような条件で、しかも3×1015原子数/cm
2という高いドーズ量でイオン注入されると、打ち込ま
れたイオンビームが、容量絶縁膜53に突入もしくは通
過してしまうことが起きる。そのため、ポリシリコンパ
ターン540の側端下方に位置する容量絶縁膜53に
は、物理的ダメージが生じることでダメージ層55が形
成される。
【0091】そこで、図15(c)に示すように、P型
シリコン基板50をウエットエッチング液、例えばフッ
化水素3%水溶液に1分間浸水させることで、ウエット
エッチングを行い、容量絶縁膜53に形成されたダメー
ジ層55を選択的に除去したのち、P型シリコン基板5
0を水洗して、乾燥させる。
【0092】以上の工程を経ることでMOSコンデンサ
が作製される。このMOSコンデンサにおいては、ポリ
シリコンパターン540に導電性を持たせるために行う
イオン注入工程で容量絶縁膜53に形成されるダメージ
層55を、P型シリコン基板50に対してウエットエッ
チングを行うことで除去しており、容量絶縁膜53が物
理的ダメージで特性劣化したり絶縁破壊することが無
い。容量絶縁膜53の厚みが2〜8nmの場合、容量電
極の側端から5〜20nm程度の内側まで容量絶縁膜5
3を除去するのが望ましい。
【0093】第10の実施の形態 図16は本発明の第10の実施の形態である半導体装置
の製造方法の工程断面図であって、ここでは、第9の実
施の形態と同様のMOSコンデンサを例にして説明す
る。このMOSコンデンサの基本的な構造は図15に示
した第9の実施の形態と同様であり、同一ないし同様の
部分には同一の符号を付している。寸法は特に定めない
限り、前の実施例と同―である。
【0094】次に、このMOSコンデンサの製造工程を
説明する。まず、図16(a)に示すように、LOCO
S分難構造である素子分離シリコン酸化膜51を形成し
たP型シリコン基板50の前記素子分離シリコン酸化膜
51上に、ポリシリコン等からなる下側容量電極52を
パターン形成する。そして、下側容量電極52上に容量
絶縁膜53をパターン形成する。さらに、容量絶縁膜5
3上にポリシリコンパターン540をパターン形成す
る。
【0095】次に、図16(b)に示すように、P型シ
リコン基板50をウエットエッチング液、例えばフッ化
水素3%水溶液に1分間浸水させることでウエットエッ
チングを行う。これにより、次に行うイオン注入によ
り、最も物理的ダメージを受けると予測される部分、す
なわち、ポリシリコンパターン540の側端下方で露出
している部位近傍の容量絶線膜53を除去すれば、十
分、特性悪化を防止できる。容量絶縁膜53の厚みが2
〜8nmの場合、容量電極の側端から5〜20nm程度
の内側まで、容量絶縁膜53を除去するのが望ましい。
ウエットエッチングを行ったのち、P型シリコン基板5
0を水洗し、乾燥させる。
【0096】ウエットエッチングが終了したのち、図1
6(c)に示すように、P型シリコン基板50に対し
て、Asイオンを加速エネルギー10kev、ドーズ量3
×101 5原子数/cm2の条件でイオン注入を行い、ポ
リシリコンパターン540に不純物(As)を注入して
導電性を持たせて、上側容量電極54として機能させ
る。このとき、容量絶縁膜53や上側容量電極54の側
端を保護する構造も存在しない。このような条件で、し
かも3×1015原子数/cm2という高いドーズ量でイ
オン注入されると、打ち込まれたイオンビームが、容量
絶縁膜53に突入もしくは通過してしまって物理的ダメ
ージを受けることが予測される。しかしながら、物理的
ダメージを受けることが予測される容量絶縁膜53の部
位は、ウエットエッチングにより予め除去されているの
て、容量絶縁膜53にダメージ層が形成されることはな
い。
【0097】以上の工程を経ることでMOSコンデンサ
が作製される。このMOSコンデンサにおいては、ポリ
シリコンパターン540に導電性を持たせるために行う
イオン注入工程で物理的ダメージを受けることが予測さ
れる容量絶縁膜53の部位を、予めP型シリコン基板5
0に対して行うウエットエッチングによって除去してお
り、容量絶緑膜53が物理的ダメージで特性劣化したり
絶縁破壊することが無い。
【0098】なお、第5〜第10の実施の形態では、上
側容量電極33,44、54となるポリシリコンパター
ン330、440、540に導電性を持たせるために行
うイオン注入で容量絶縁膜32、43、53に物理的ダ
メージが発生する場合を想定して本発明を説明した。し
かしながら、このような物理的ダメージは、この他に、
MOSコンデンサとともに半導体基板上に形成した他の
半導体装置を製造する際にも発生する。すなわち、他の
半導体装豊を製造する際に行うイオン注入等のドーピン
グ工程の影響によりMOSコンデンサの容量絶縁膜3
2、43、53に物理的ダメージが生じる。このような
場合においても、本発明の方法により、物理的ダメー
ジ、ないし物理的ダメージが形成されると予想される部
分を除去すれば、第5〜第10の実施の形態と同様の作
用効果を得ることができる。
【0099】第11の実施の形態 図17は本発明の第11の実施の形態である半導体装置
の製造方法の工程断面図であって、ここでは、第1の実
施の形態と同様、ソース・ドレイン・エクステンション
構造のMOSトランジスタを例にして説明する。このM
OSトランジスタの構造上の特徴は、図17(f)に示
すように、シリコン酸化膜からなるサイドウォール8に
代えて、シリコンナイトライドからなるサイドウォール
55を設けたことであり、他の構造は図1に示した第1
の実施の形態と基本的には同―であり、同―ないし同様
の部分には同―の符号を付している。寸法は特に定めな
い限り、前の実施例と同一である。
【0100】次に、このMOSトランジスタの製造工程
を説明する。まず、図17(a)に示すように、Pウエ
ル領域3、およびゲート絶縁膜(熱的に成長させたシリ
コン酸化膜等)6を形成したP型シリコン基板2上に、
ゲート電極(ポリシリコン等)7をパターン形成する。
次に、図17(b)に示すように、P型シリコン基板2
に対して不純物として、例えばAsイオンを加速エネル
ギー10kev、ドーズ量1×1014原子数/cm2の条件
で1回目のイオン注入を行い、これによって、P型シリ
コン基板2にエクステンション領域4を形成する。エク
ステンション領域4は、10kevという比較的小さな加
速エネルギーでもって行われる1回目のイオン注入工程
により形成されるためにP型シリコン基板2の比較的浅
い領域に形成される。
【0101】また、このようなイオン注入を行うときに
おいて形成されたダメージ層9は、MOSトランジスタ
の特性を劣化させるばかりか、絶縁破壊の原因ともな
る。
【0102】そこで、図17(c)に示すように、P型
シリコン基板2をウエットエッチング溶液、例えば、フ
ッ化水素3%水溶液に1分間浸水させることで、ウエッ
トエッチングを行い、ゲート絶縁膜6に形成されたダメ
ージ層9を選択的に除去する。ゲート絶縁膜6の厚みが
2〜8nmの場合、ゲート電極7の側端から5〜20n
m程度の内側まで、ゲート絶縁膜6を除去するのが望ま
しい。
【0103】ウエットエッチングにより、ゲート絶縁膜
6に形成されたダメージ層9の除去を行えば、ポリシリ
コン等からなるゲート電極7に対してダメージを与える
ことなく、ゲート絶縁膜6を選択的にエッチングするこ
とができる。
【0104】ウエットエッチングによリダメージ層9の
除去を行ったのち、P型シリコン基板2を水洗して、乾
燥させる。
【0105】このようにして、ダメージ層9の除去を行
ったのち、図l7(d)に示すようにP型シリコン基板
2上にシリコン酸化物からなるゲート絶縁膜6より誘電
率の高いシリコンナイトライド膜550を化学気相成長
法で120nm程度堆積する。このとき、ゲート絶縁膜
6がエッチングされて形成された孔はシリコンナイトラ
イド膜550によって充墳される。ゲート絶縁膜6のシ
リコン酸化膜とシリコンナイトライド膜550との界面
は、ゲート電極7の側端より内側に位置する。
【0106】次にシリコンナイトライド膜550をエッ
チバックすることで、図17(e)に示すようなサイド
ウォール55を形成する。
【0107】サイドウオール55を形成したのち、図1
7(f)に示すように、P型シリコン基板2に対してA
sイオンを加速エネルギー30kev、ドーズ量3×10
15原子数致/cm2の条件で2回目のイオン注入を行
い、P型シリコン基板2上にソース・ドレイン領域5を
形成する。このとき、30kevという比較的大きい加速
エネルギーでもって行うイオン注入でソース・ドレイン
領域5を形成するため、ソース・ドレイン領域5は、エ
クステンション領域4より深い位置まで形成される。
【0108】なお、このとき、ゲート電極7の側端およ
びゲート電極7側端下方に位置するエクステンション領
域4はサイドウォール55によって保護されており、2
回目のイオン注入によってゲート絶縁膜6に物理的ダメ
ージが生じることはない。さらには、2回目のイオン注
入に際して、ゲート絶縁膜6近傍のエクステンション領
域4は、サイドウォール55によって保護されるために
その不純物濃度が過度に上昇することもない。
【0109】以上の工程を経ることでソース・ドレイン
・エクステンション構造を備えたMOSトランジスタが
作製される。このMOSトランジスタにおいては、エク
ステンション領域4を形成するために行うl回目のイオ
ン注入工程でゲート絶縁膜6に形成されるダメージ層9
を、P型シリコン基板2に対してウエットエッチングを
行うことで除去しており、ゲート絶縁膜6が物理的ダメ
ージで特性劣化したり絶縁破壊することが無い。
【0110】また、ホットキャリヤが最も発生する確率
の高いゲート絶縁膜6の側端部分がシリコンナイトライ
ドというゲート絶縁膜6より誘電率の高い物質に置き換
わっているので、ホットキャリヤの発生は抑制されるこ
とになる。
【0111】さらには、サイドウォール55がゲート絶
縁膜6より誘電率の高い物質(シリコンナイトライド)
であるので、ゲートのフリンジ電界が大きくなって、ド
レイン電界ピークが低くなる。したがって、ドレイン電
界ピークの低下により、ホットキャリアの発生はさらに
抑制されることになる。
【0112】第12の実施の形態 図18は本発明の、第12の実施の形態である半導体装
置の製造方法の工程断面図である。このMOSトランジ
スタは第11の実施の形態の変形例であって、その構造
上の特徴は、図18(c)に示すように、単―のシリコ
ンナイトライド層からなるサイドウォール55に代え
て、シリコンナイトライドとシリコン酸化物との2層構
造のサイドウォール58を設けたことであり、他の構造
は図17に示した第11の実施の形態と基本的には同―
であり、同―ないし同様の部分には同―の符号を付して
いる。サイドウォール部以外の寸法は特に定めない限
り、前の実施例と同―である。
【0113】次に、このMOSトランジスタの製造工程
を説明する。まず、P型シリコン基板2に、Pウエル領
域3、ゲート絶縁膜(シリコン酸化膜)6、ゲート電極
7、および、エクステンション領域4を形成し、さら
に、エクステンション領域4の形成により生じたゲート
絶縁膜6のダメージ層を除去する。ゲート絶縁膜の厚み
が2〜8nmの場合、ゲート電極の側端から5〜20n
m程度の内側まで、ゲート絶縁膜を除去するのが望まし
い。これらの工程は、図17(a)〜図17(c)で説
明した工程と同様であるので省略する。
【0114】このようにして、ダメージ層9の除去を行
ったのち、図18(a)に示すようにP型シリコン基板
2上にゲート絶縁膜6より誘電率の高いシリコンナイト
ライド膜560を堆積する。シリコンナイトライド膜5
60は10〜20nmと極簿く堆積する。このとき、ゲ
ート絶縁膜6のダメージ層を除去することにより形成さ
れた孔は堆積されたシリコンナイトライド膜560によ
って充填される。さらに、シリコンナイトライド膜56
0の上から、シリコン酸化膜570を100〜110n
m堆積する。
【0115】次にシリコンナイトライド膜560および
シリコン酸化膜570をエッチバックすることで、ゲー
ト絶縁膜6およびゲート電極7の側壁に図18(b)に
示すようなサイドウォール58を形成する。このように
して形成されたサイドウォール58は、シリコンナイト
ライドの残存膜56と、シリコン酸化膜の残存膜57と
の2層構造となる。
【0116】サイドウォール58を形成したのち、図1
8(c)に示すように、P型シリコン基板2に対してA
sイオンを加速エネルギー30keV、ドーズ量3×1
15原子数/Cm2の条件で2回目のイオン注入を行
い、P型シリコン基板2上にソース・ドレイン領域5を
形成する。
【0117】以上の工程を経ることでソース・ドレイン
・エクステンション構造を備えたMOSトランジスタが
作製される。このMOSトランジスタにおいても、ホッ
トキャリヤが最も発生する確率の高いゲート絶縁膜6の
側端部分がシリコンナイトライドというゲート絶縁膜6
より誘電率の高い物質に置き換わっているので、ホット
キャリヤの発生は抑制されることになる。さらには、サ
イドウォール58を構成する内側の膜がゲート絶縁膜6
より誘電率の高いシリコンナイトライドの残存膜56で
あるので、ゲートのフリンジ電界が大きくなって、ドレ
イン電界ピークが低くなる。したがって、ドレイン電界
ピークの低下により、ホットキャリアの発生はさらに抑
制されることになる。
【0118】そのうえ、サイドウォール58をシリコン
ナイトライドの残存膜56とシリコン酸化膜の残存膜5
7という2層構造にしているので、サイドウォール58
を構成するために形成するシリコンナイトライド膜56
0の膜厚を10〜20nmという極簿い厚みにすること
ができる。シリコンナイトライドは、シリコン基板2に
とって熱膨張率の違いが大きく、互いに密着させると熱
ストレスが大きくなる物質であるので、シリコンナイト
ライド膜560の膜厚を極簿くしたこの構造では、シリ
コンナイトライド膜560の形成でシリコン基板2に生
じる熱ストレスを比較的小さなものとすることかでき、
熱ストレスによってシリコン基板2が損傷するといった
不都合も起きにくくなる。
【0119】第13の実施の形態 図19は本発明の、第13の実施の形態である半導体装
置の製造方法の工程断面図である。このMOSトランジ
スタは第11の実施の形態の変形例であって、その構造
上の特徴は、図19(e)に示すように、単―のシリコ
ンナイトライド層からなるサイドウォール55に代え
て、シリコンナイトライドとシリコン酸化物との2層構
造のサイドウォール61を設けたことである。ただ、2
層構造のサイドウオール61の構造が第12の実施の形
態と若干異なっている。構造の違いを具体的にいえば次
の通りになる。すなわち、第18の実施の形態のサイド
ウォール58では、シリコン酸化膜の残存膜57とP型
シリコン基板2との間にシリコンナイトライドの残存膜
56が介在しており、シリコン酸化膜の残存膜57はP
型シリコン基板2に直接接していない。一方、第13の
実施の形態のサイドウォール61では、シリコン酸化膜
からなる外側サイドウォール60(シリコン酸化膜の残
存膜57に相当する)とP型シリコン基板2との間には
内側サイドウォール59(シリコンナイトライドの残存
膜56に相当する)が介在しておらず、外側サイドウォ
ール60は直接P型シリコン基板2に接している。
【0120】なお、この他の構造は図17に示した第1
1の実施の形態と基本的には同―であり、同―ないし同
様の部分には同―の符号を付している。サイドウォール
部以外の寸法は特に定めない限り、前の実施例と同―で
ある。
【0121】まず、P型シリコン基板2に、Pウエル領
域3、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7、および、エクス
テンション領域4を形成し、さらに、エクステンション
領域4の形成により生じたゲート絶縁膜6のダメージ層
を除去する。ゲート絶縁膜の厚みが2〜8nmの場合、
ゲート電極の側端から5〜20nm程度の内側まで、ゲ
ート絶縁膜を除去するのが望ましい。これらの工程は、
図17(a)〜図17(c)で説明した工程と同様であ
るので省略する。
【0122】このようにして、ダメージ層9の除去を行
ったのち、図19(a)に示すようにP型シリコン基板
2上に、ゲート絶縁膜6より誘電率の高いシリコンナイ
トライド膜590を堆積する。シリコンナイトライド膜
590は10〜20nmと極簿く堆積する。このとき、
ゲート絶縁膜6のダメージ層を除去することにより形成
された孔は堆積されたシリコンナイトライド膜590に
よって充塙される。
【0123】シリコンナイトライド膜590を形成した
のち、このシリコンナイトライド膜590をエッチバッ
クすることで、ゲート絶縁膜6およびゲート電極7の側
壁に図19(b)に示すような内側サイドウォール59
を形成する。
【0124】内側サイドウォール59を形成したのち、
さらに、図19(c)に示すように、内側サイドウォー
ル59の上からP型シリコン基板2上にシリコン酸化膜
600を100〜110nm堆積する。
【0125】次に、シリコン酸化膜600をエッチバッ
クすることで、図19(d)に示すような外側サイドウ
ォール60を形成する。
【0126】そして、このようにして形成された内側サ
イドウォール59と外側サイドウォール60とによリサ
イドウォール61を構成する。
【0127】サイドウォール61を形成したのち、図1
8(e)に示すように、P型シリコン基板2に対してA
sイオンを加速エネルギー30keV、ドーズ量3×1
15原子数/Cm2の条件で2回目のイオン注入を行
い、P型シリコン基板2上にソース・ドレイン領域5を
形成する。
【0128】以上の工程を経ることでソース・ドレイン
・エクステンション構造を備えたMOSトランジスタが
作製される。このMOSトランジスタにおいても、ホッ
トキャリヤが最も発生する確率の高いゲート絶縁膜6の
側端部分がシリコンナイトライドというゲート絶縁膜6
より誘電率の高い物質に置き換わっているので、ホット
キャリヤの発生は抑制されることになる。さらには、サ
イドウォール61を構成する内側サイドウォール59が
ゲート絶縁膜6より誘電率の高いシリコンナイトライド
から構成されるので、ゲートのフリンジ電界が大きくな
って、ドレイン電界ピークが低くなる。したがって、ド
レイン電界ピークの低下により、ホットキャリアの発生
はさらに抑制されることになる。
【0129】そのうえ、サイドウォール61を内側サイ
ドウォール59と外側サイドウォール61という2層構
造にしているので、サイドウォール58を構成するため
に形成するシリコンナイトライド膜590の膜厚を10
〜20nmという極簿い厚みにすることができた。シリ
コンナイトライドは、シリコン基板2にとって熱膨張率
の異なる熱ストレスの大きな物質であるので、シリコン
ナイトライド膜590の膜厚を極簿くしたこの構造で
は、シリコンナイトライド膜590の形成でシリコン基
板2に生じる熱ストレスは比較的小さなものとなり、熱
ストレスによってシリコン基板2が損傷するといった不
都合も起きにくくなる。
【0130】さらには、このMOSトランジスタの構造
は、CMOS構造を備えた半導体装置等の製造方法に適
している。すなわち、CMOSトランジスタの構造で
は、N形不純物(ヒ素(As)など)とP形不純物(ボ
ロン(B)など)とを同―のシリコン基板上に活性領域
としてそれぞれ拡散する必要がある。しかしながら、ボ
ロン(B)といったP形不純物は、N形不純物に比べて
拡散しやすいという特性があり、このようなP形不純物
の拡散により活性領城を形成すると、ゲートを挟んだP
チャンネル活性領域の間で、短チャンネル効果が発生し
やすくなるという不都合がある。
【0131】そこで、まず、ゲートを形成したシリコン
基板に、N形不純物拡散領域に応じた開口を有するマス
クを形成したうえで、シリコン基板にN形不純物を拡散
させて、Nチャンネルの活性領域を形成する。さらに、
シリコンナイトライドからなる内側サイドウォール59
を形成し、この状態で、シリコン基板にP形不純物拡散
領域に応じた開口を有するマスクを形成する。そして、
シリコン基板にP形不純物を拡散させる。このとき、P
形不純物は平面方向に沿って拡散してゲートの下側まで
入り込もうとする。しかしながら、内側サイドウォール
59が形成されることによってP形不純物の注入領域は
予めゲートからある程度離間した位置となっており、P
形不純物がある程度平面方向に拡散しても、ゲートの下
側まで入り込むことがなくなり、ゲートを挟んで対向配
置されるPチャンネル活性領域の間で短チャンネル効果
が発生しにくくなる。この場合、内側サイドウォール5
9となるシリコンナイトライド膜590の厚みは、P形
不純物が平面方向に拡散する長さを考慮して設定する必
要がある。
【0132】ところで、上記した第11〜第13に実施
の形態においては、シリコン酸化物のゲート絶縁膜6よ
り誘電率の高い物質として、シリコンナイトライドを用
いていたが、ゲート絶縁膜6より誘電率の高い物質とし
ては、Si34、Ta25、SrTiO3(=ST
O)、(BaXSR1-X)TiO3(=BST)、PbZ
rO3―PbTiO3(=PZT)、SrBi2Ta29
(=Y1)、TiO3、ZrO2、Y23、BaTi
3、SrXBa1-XNb26等を用いることができる。
【0133】なお、第5〜第10の実施の形態では、上
側容量電極33、44、54となるポリシリコンパター
ン330、440、540に導電性を持たせるために行
うイオン注入で容量絶縁膜32、43、53に物理的ダ
メージが発生する場合を想定して本発明を説明した。し
かしながら、このような物理的ダメージは、この他に、
MOSコンデンサとともに半導体基板上に形成した他の
半導体装置を製造する際にも発生する。すなわち、他の
半導体装置を製造する際に行うイオン注入等のドーピン
グ工程の影響によりMOSコンデンサの容量絶縁膜3
2、43、53に物理的ダメージが生じる。このような
場合においても、本発明の方法により、物理的ダメー
ジ、ないし物理的ダメージが形成されると予想される部
分を除去すれば、第5〜第10の実施の形態と同様の作
用効果を得ることができる。
【0134】また、イオン注入によリゲート絶縁膜6、
23ないし容量絶縁膜32、43、53に与えるダメー
ジとしては、上述した物理的ダメージのほか、チャージ
ングダメージもある。このダメージはイオン注入によリ
ゲート電極7、24や容量電極33、44、54にチャ
ージングされた電荷がゲート絶縁膜6、23や容量絶縁
膜32、43を介してP型シリコン基板2、20、3
0、40、50に流れる際に生じる。
【0135】このようなチャージングダメージに対して
は、第l、第3、第5、第7、第9、第ll、第12、
第13の各実施の形態のごとく、イオン注入により物理
的ダメージが形成されたのち、そのダメージ層を除去す
れば、有効に防止することができる。すなわち、ゲート
電極7、24や容量電極33、44、54にチャージン
グされた電荷はある程度蓄積されたのち、P型シリコン
基板2、20、30、40、50に向かって流れる。電
荷が流れ出すのは、イオン注入後、ある程度時間が経過
しているので、ゲート絶縁膜6、23や容量絶縁膜3
2、43には、イオン注入による不純物の突入で導電性
が高まったダメージ層が既に形成されている。そのた
め、ゲート電極7、24や容量電極33、44、54か
ら流れる電荷はこれらダメージ層を選択的に流れて、ダ
メージ層以外のゲート絶縁膜6、23や容量絶縁膜3
2、43の部分にはほとんど流れなくなる。したがっ
て、電荷が流れないゲート絶縁膜6、23や容量絶縁膜
32、43の部分にはチャージングダメージが生じるこ
とかない。また、電荷が流れてチャージングダメージが
生じた部分(=物理的ダメージが生じた部分)は次のウ
エットエッチングにより除去される。このような理由に
より、チャージングダメージはゲート絶縁膜6、23や
容量絶縁膜32、43に残存しない。
【0136】また、上述した各実施の形態では、ドープ
工程として、イオン注入を採用した半導体装置の製造方
法において、本発明を実施していたが、ドープ工程とし
ては、この他、プラズマベースドイオンインプラント、
プラズマイマージョンイオンインプラント、プラズマド
ーピングといったプラズマインプラントを採用した半導
体装置の製造方法においても、本発明を実施できる。さ
らには、上述した各実施の形態では、P型シリコン基板
上に半導体装置を形成する場合において本発明を実施し
た形態を説明したが、N型シリコン基板等のN型半導体
基板上に半導体装置を形成する場合においても同様に実
施できるのはいうまでもない。
【0137】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、次のような
効果が得られる。
【0138】不純物のドープによって絶縁層に生じる物
理的ダメージを除去、もしくは不純物のドープで物理的
ダメージが生じることが予測される絶縁層を予め除去す
ることで、簡単に前記ダメージ層が発生することを防止
することができる。また、絶縁層の除去をウエットエッ
チングで行う方法では、絶縁層に他のストレスや金属汚
染の問題が引き起こさない。したがって、本発明では、
絶縁膜の信頼性を向上させて、超微細な半導体装置の製
造に大きく貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第lの実施の形態における半導体装置
(MOSトランジス)の製造方法の各工程を示す断面図
【図2】本発明の製造方法で作製された半導体装置(M
OSトランジス)の製造途中の状態を示す拡大断面図
【図3】M0S構造において、イオン注入無しの場合の
定電圧TDDB試験結果を示す図
【図4】MOS構造において、イオン注入後、ウエット
エッチングを行わない場合の定電圧TDDB試験結果を
示す図
【図5】MOS構造において、イオン注入後、ウエット
エッチングを30秒行う場合の定電圧TDDB試験結果
を示す図
【図6】MOS構造において、イオン注入後、ウエット
エッチングを90秒行う場合の定電圧TDDB試験結果
を示す図
【図7】MOS構造において、イオン注入後、ウエット
エッチングを120秒行う場合の定電圧TDDB試験結
果を示す図
【図8】本発明の第2の実施の形態における半導体装置
(MOSトランジス)の製造方法の各工程を示す断面図
【図9】本発明の第3の実施の形態における半導体装置
(MOSトランジス)の製造方法の各工程を示す断面図
【図10】本発明の第4の実施の形態における半導体装
置(MOSトランジス)の製造方法の各工程を示す断面
【図11】本発明の第5の実施の形態における半導体装
置(MOSコンデンサ)の製造方法の各工程の示す断面
【図12】本発明の第6の実施の形態における半導体装
置(MOSコンデンサ)の製造方法の各工程を示す断面
【図13】本発明の第7の実施の形態における半導体装
置(MOSコンデンサ)の製造方法の各工程を示す断面
【図14】本発明の第8の実施の形態における半導体装
置(MOSコンデンサ)の製造方法の各工程を示す断面
【図15】本発明の第9の実施の形態における半導体装
置(MOSコンデンサ)の製造方法の各工程を示す断面
【図16】本発明の第10の実施の形態における半導体
装置(MOSコンデンサ)の製造方法の各工程を示す断
面図
【図17】本発明の第llの実施の形態における半導体
装置(MOSトランジスタ)の製造方法の各工程を示す
断面図
【図18】本発明の第12の実施の形態における半導体
装置(MOSトランジスタ)の製造方法の各工程を示す
断面図
【図19】本発明の第13の実施の形態における半導体
装置(MOSトランジスタ)の製造方法の各工程を示す
断面図
【図20】従来例の半導体装置の製造方法の各工程を示
す断面図
【符号の説明】
2、20、30、40、50 P型シリコン基板 6、23 ゲート絶縁膜 7、24 ゲート電極 32、43、53 容量絶縁膜 33 容量電極 44、54 上側容量電極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年1月30日(2003.1.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 文二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 江利口 浩二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F038 AC03 AC05 AC08 AC17 EZ13 EZ15 EZ20 5F140 AA19 AA23 AA27 AB09 BA01 BE07 BE13 BE14 BF01 BF04 BG08 BG09 BG11 BG12 BG14 BG52 BG53 BH14 BK13 BK14 CB08

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の工程を含む半導体装置の製造方法。
    半導体基板上に絶縁層を形成する 前記絶縁層上に導体層を形成する 前記導体層をパターニングする 前記半導体基板または前記導体層の少なくともいずれか
    に不純物をドープする前記導体層の下に位置する前記絶
    縁層であって、前記不純物がドープされまたは通過した
    部分の少なくとも一部を除去する
  2. 【請求項2】 次の工程を含む半導体装置の製造方法。
    半導体基板上に絶縁層を形成する 前記絶縁層上に導体層を形成する 前記導体層をパターニングする 前記導体層の下に位置する前記絶縁層であって、後の工
    程で不純物がドープされまたは通過する部分の少なくと
    も一部を除去する 前記半導体基板または前記導体層の少なくともいずれか
    に不純物をドープする
  3. 【請求項3】 次の工程を含む半導体装置の製造方法。
    半導体基板内または上に第―の導体層を形成する 前記第―の導体層上に絶縁層を形成する 前記絶縁層上に第二の導体層を形成する 前記第二の導体層をパターニングする 前記半導体基板または前記第―および第二の導体層の少
    なくともいずれかに不純物をドープする 前記第―の導体層の下に位置する前記絶縁層であって、
    前記不純物がドープされまたは通過した部分の少なくと
    も一部を除去する
  4. 【請求項4】 次の工程を含む半導体装置の製造方法。
    半導体基板内または上に第―の導体層を形成する 前記第―の導体層上に絶縁層を形成する 前記絶縁層上に第二の導体層を形成する 前記第二の導体層をパターニングする 前記第―の導体層の下に位置する前記絶縁層であって、
    後の工程で不純物がドープされまたは通過する部分の少
    なくとも一部を除去する 前記半導体基板または前記第―および第二の導体層の少
    なくともいずれかに不純物をドープする
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    であって、 前記導体層の側端下方の前記絶縁層を除去することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の半導体装置の製造方法
    であって、 前記導体層の側端下方の前記絶縁層を除去することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の半導体装置の製造方法
    であって、 前記第二の導体層の側端下方の前記絶縁層を除去するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の半導体装置の製造方法
    であって、 前記前記第二の導体層の側端下方の前記絶縁層を除去す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    であって、 さらに次の工程を含む半導体装置の製造方法。前記導体
    層の下に位置し前記第―の絶縁層が除去された部分に、
    前記第―の絶縁層よりも誘電率の高い第二の絶縁層を形
    成する
  10. 【請求項10】 請求項2に記載の半導体装置の製造方
    法であって、 さらに次の工程を含む半導体装置の製造方法。前記導体
    層の下に位置し前記第―の絶縁層が除去された部分に、
    前記第―の絶縁層よりも誘電率の高い第二の絶縁層を形
    成する
  11. 【請求項11】 次の構成よりなる半導体装置。半導体
    基板と、 前記半導体基板上に熱的に形成された第―の絶縁膜と、 前記第―の絶縁膜上に形成されたゲート電極と、 前記半導体基板内に、互いに離間して形成されたソース
    ・ドレイン領域とを有し、 前記第―の絶縁膜の側端は前記ゲート電極の前記ソース
    ・ドレイン領域を臨む側端よりも内側にある。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の半導体装置であっ
    て、 さらに次のものを含む半導体装置。前記ゲート電極の側
    面および前記第―の絶縁膜の側端に接して形成された第
    二の絶縁膜
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の半導体装置であっ
    て、 前記第二の絶縁膜は前記第―の絶縁膜より高誘電率の材
    料でなることを特徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の半導体装置であっ
    て、 さらに次のものを含む半導体装置。前記第二の絶縁膜上
    の形成された第三の絶縁膜
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の半導体装置であっ
    て、 前記第三の絶縁膜の誘電率は前記第―の絶縁膜と実質的
    に同―であることを特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】 請求項11に記載の半導体装置であっ
    て、 さらに次のものを含む半導体装置。前記ゲート電極の側
    端近傍下方に形成された第二の絶縁膜
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の半導体装置であっ
    て、 前記第二の絶縁膜は前記第―の絶縁膜より高誘電率の材
    料でなることを特徴とする半導体装置。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載の半導体装置であっ
    て、 前記第―の絶縁膜は熱的に成長させたものであり、前記
    第二の絶縁膜は化学的に成長させたものであることを特
    徴とする半導体装置。
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JP2005150736A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Samsung Electronics Co Ltd 薄膜トランジスタ表示板及びその製造方法
US8319281B2 (en) 2006-12-27 2012-11-27 Sanyo Electric, Co., Ltd. Semiconductor device with insulated gate formed within grooved portion formed therein

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005150736A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Samsung Electronics Co Ltd 薄膜トランジスタ表示板及びその製造方法
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