JP2003224020A - コモンモードチョークコイル部品 - Google Patents

コモンモードチョークコイル部品

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JP2003224020A
JP2003224020A JP2002020392A JP2002020392A JP2003224020A JP 2003224020 A JP2003224020 A JP 2003224020A JP 2002020392 A JP2002020392 A JP 2002020392A JP 2002020392 A JP2002020392 A JP 2002020392A JP 2003224020 A JP2003224020 A JP 2003224020A
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choke coil
mode choke
coil component
resistor
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Hideki Kumagai
英樹 熊谷
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 差動線路とコモンモードチョークコイル部品
とのインピーダンス不整合を回避する。 【解決手段】 コモンモードチョークコイル部品1を差
動線路に介設した際に、コモンモードチョークコイル部
品1のインピーダンスが差動線路の特性インピーダンス
に整合していないと、このインピーダンス不整合によっ
て不具合が生じる虞がある。そこで、コモンモードチョ
ークコイル2を構成するコイル3,4の少なくとも一端
部側同士を接続する経路13(14)に抵抗体15(1
6)を介設する。この抵抗体15(16)は、接続対象
の差動線路に整合するインピーダンスをコモンモードチ
ョークコイル部品1に持たせるための抵抗値を持つ。こ
れにより、差動線路とコモンモードチョークコイル部品
をインピーダンス整合させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば差動線路に
挿入してコモンモードノイズを除去することができるコ
モンモードチョークコイル部品に関するものである。
【0002】
【背景技術】図5に示されるような線路20と線路21
から成る差動線路22には、様々な原因によって、電磁
雑音の放射の原因となるコモンモードノイズが流れてし
まう。このコモンモードノイズを除去するために、差動
線路22にコモンモードチョークコイル23を介設する
ことがある。
【0003】図6(a)にはコモンモードチョークコイ
ル部品の一例が模式的な分解図により示されている。こ
の図6(a)に示すコモンモードチョークコイル部品2
4は、コイルパターン25が形成された絶縁シート26
(26A,26B)を含む複数の絶縁シート26の積層
体が磁性層32a,32bによって挟み込まれた形態を
有するものである。コイルパターン25A,25Bと磁
性層32a,32bによりコモンモードチョークコイル
23が構成されている。
【0004】コモンモードチョークコイル部品24で
は、コイルパターン25Aの一端側25αはそのままコ
モンモードチョークコイル部品24の一つの側面に引き
出され、他端側はビアホール27A,27Bと線路パタ
ーン29を介してコモンモードチョークコイル部品24
の一つの側面に対向する他の側面に引き出されている。
また同様に、コイルパターン25Bの一端側25βはそ
のままコモンモードチョークコイル部品24の側面に引
き出され、他端側はビアホール28と線路パターン30
を介してコモンモードチョークコイル部品24の他の側
面に引き出されている。
【0005】例えば、コモンモードチョークコイル部品
24の側面に引き出されたコイルパターン25の各端部
は、それぞれ、図6(b)に示すような側面電極31に
別々に導通接続される。各側面電極31の下端部は、そ
れぞれ、コモンモードチョークコイル部品24の底面に
回り込み形成されている。これら底面側に形成された各
電極部分は、それぞれ、図6(c)に示すような接続対
象の差動線路22に接続されるコイル側接続部と成す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のコモ
ンモードチョークコイル部品24は、差動線路22の特
性インピーダンスを考慮していない。このため、コモン
モードチョークコイル部品24のインピーダンスは接続
対象の差動線路22の特性インピーダンスと異なり、コ
モンモードチョークコイル部品24を差動線路22に組
み込んだ場合に、インピーダンス不整合による不具合を
生じる虞がある。
【0007】例えば、差動線路22を流れている信号の
一部が、コモンモードチョークコイル部品24との接続
部分で反射し、この反射信号に起因して信号の波形が乱
れて正確に情報を伝送することができなくなることがあ
る。
【0008】本発明はそのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的は、差動線路とのインピ
ーダンス不整合を防止できるコモンモードチョークコイ
ル部品を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決す
るための手段としている。すなわち、第1の発明は、差
動線路に介設されるコモンモードチョークコイル部品に
おいて、コモンモードチョークコイルを構成する対を成
すコイルと、これらコイルの各端部に導通し差動線路に
接続するコイル側接続部とを有し、前記対を成すコイル
の少なくとも一端部側同士を接続する経路上に介設され
て接続対象の差動線路に整合するインピーダンスをコモ
ンモードチョークコイル部品に持たせるためのインピー
ダンス整合用の抵抗体が内蔵されていることを特徴とし
ている。
【0010】第2の発明は、第1の発明の構成を備え、
対を成すコイルの一端部側同士を接続する経路および他
端部側同士を接続する経路の両方に抵抗体が設けられて
おり、それら抵抗体のうちの少なくとも一方がインピー
ダンス整合用の抵抗体と成していることを特徴としてい
る。
【0011】第3の発明は、第1又は第2の発明の構成
を備え、インピーダンス整合用の抵抗体を分割して抵抗
分割位置を形成し、該抵抗分割位置を外部に接続させる
ための抵抗体外部接続部がコイル側接続部とは別に設け
られていることを特徴としている。
【0012】第4の発明は、第1又は第2又は第3の発
明の構成を備え、コモンモードチョークコイル部品はブ
ロック形状に形成されており、インピーダンス整合用の
抵抗体は、前記コモンモードチョークコイル部品の側面
又は上面に形成された導体膜により構成されていること
を特徴としている。
【0013】第5の発明は、第4の発明の構成を備え、
導体膜は、導体ペーストを塗布して形成されるか、ある
いは、蒸着技術により形成された膜であることを特徴と
している。
【0014】第6の発明は、第1又は第2又は第3の発
明の構成を備え、コイルパターンが形成された絶縁層を
含む複数の絶縁層が積層一体化してコモンモードチョー
クコイル部品が構成されており、インピーダンス整合用
の抵抗体は、絶縁層間に形成された導体膜により構成さ
れていることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づいて説明する。
【0016】図1には本発明に係るコモンモードチョー
クコイル部品の一実施形態例の等価回路が示され、図2
には、この実施形態例のコモンモードチョークコイル部
品と差動線路との一接続形態例が簡略化されて示されて
いる。
【0017】この実施形態例のコモンモードチョークコ
イル部品1では、コモンモードチョークコイル2は対を
成すコイル3,4により構成されている。これらコイル
3,4の各端部はコイル側接続部5〜8のうちの1つに
それぞれ一対一に対応して導通接続されている。
【0018】これら各コイル側接続部5〜8は、それぞ
れ、図2に示されるように、差動線路10に接続され
る。つまり、差動線路10を構成する線路11,12に
は、それぞれ、コモンモードチョークコイル部品1の組
み込み位置に断線部が形成されている(例えば、図6
(c)のD部分参照)。例えば、コイル3の一端側に導
通するコイル側接続部5は、その線路11の断線部の一
端部に接続され、コイル3の他端側に導通するコイル側
接続部6は線路11の断線部の他端部に接続される。ま
た同様に、コイル4の一端側に導通するコイル側接続部
7は線路12の断線部の一端部に接続され、コイル4の
他端側に導通するコイル側接続部8は線路12の断線部
の他端部に接続される。
【0019】このように各コイル側接続部5〜8がそれ
ぞれ差動線路10に接続されることにより、コイル3,
4のうちの一方側3が、差動線路10を構成する一方側
の線路11に介設され、他方側のコイル4が、他方側の
線路12に介設される。
【0020】この実施形態例において特徴的なことは、
コイル3,4の一端部側同士を接続する経路13と、コ
イル3,4の他端部側同士を接続する経路14とが形成
され、経路13には抵抗体15が、また、経路14には
抵抗体16がそれぞれ介設されていることである。ここ
で、抵抗体15,16はそれぞれ分割されて抵抗分割位
置Xを有するものである。
【0021】この実施形態例では、抵抗体15の抵抗分
割位置X(例えば中間部)を外部に接続させるための抵
抗体外部接続部17と、抵抗体16の抵抗分割位置X
(例えば中間部)を外部に接続させるための抵抗体外部
接続部18とがコイル側接続部5〜8とは別に設けられ
ている。
【0022】抵抗体外部接続部17をグランドに接地さ
せることにより、抵抗体15の抵抗値はコモンモードチ
ョークコイル部品1のコモンモードおよびディファレン
シャルモードの双方のインピーダンスに関与することと
なる。また同様に、抵抗体外部接続部18をグランドに
接地させることにより、抵抗体16の抵抗値はコモンモ
ードチョークコイル部品1のコモンモードおよびディフ
ァレンシャルモードの双方のインピーダンスに関与す
る。
【0023】図2に示す例では、抵抗体外部接続部1
7,18のうちの一方側18がグランドに接地され、他
方側17は電気的に何れにも接続されていない状態とな
っており、抵抗体15,16のうちの一方側16の抵抗
値はコモンモードチョークコイル部品1のコモンモード
およびディファレンシャルモードのインピーダンスに関
与する。他方側の抵抗体15はコモンモードチョークコ
イル部品1のコモンモードのインピーダンスには殆ど関
与せず、ディファレンシャルモードのインピーダンスに
関与する。
【0024】この実施形態例では、コモンモードチョー
クコイル部品1のコモンモードのインピーダンスに関与
する抵抗体(図2の例では抵抗体16)は、コモンモー
ドチョークコイル部品1と、差動線路10とをコモンモ
ードのインピーダンス整合させるためのインピーダンス
整合用の抵抗体として機能する。つまり、差動線路10
は予め定められた特性インピーダンスを持つように構成
されており、インピーダンス整合用の抵抗体16は、コ
モンモードチョークコイル部品1のコモンモードのイン
ピーダンスが差動線路10の規定の特性インピーダンス
とほぼ等しくなるための抵抗値を持つ。具体的には、コ
モンモードチョークコイル部品1のコモンモードのイン
ピーダンスはインピーダンス整合用の抵抗体16の抵抗
値とほぼ等しいことから、インピーダンス整合用の抵抗
体16の抵抗値は、差動線路10の規定の特性インピー
ダンスとほぼ等しい値を持つ。
【0025】このインピーダンス整合用の抵抗体16に
よって、コモンモードチョークコイル部品1と、差動線
路10とのコモンモードのインピーダンス整合を図るこ
とができる。これにより、コモンモードチョークコイル
部品1と差動線路10のインピーダンス不整合に起因し
た問題、つまり、差動線路10を流れる信号の一部がコ
モンモードチョークコイル部品1によって反射されて信
号波形を乱して正確な情報伝送を妨げるという問題を回
避することができる。
【0026】また、図2の例では、抵抗体外部接続部1
7,18のうちの一方側17は電気的に何れにも接続さ
れておらず、当該抵抗体外部接続部17に導通する抵抗
体15は、線路11,12間を接続する経路に介設され
た状態と等価になる。この抵抗体15は、コモンモード
チョークコイル部品1のコモンモードのインピーダンス
に殆ど関与しないが、抵抗値を適宜に設定することによ
り、ディファレンシャルモードのインピーダンス整合を
図ることができる。
【0027】上記したような等価回路を持つコモンモー
ドチョークコイル部品1の構造は特に限定されるもので
はなく、適宜な構造を採り得るものであるが、以下に、
その一例を挙げる。例えば、コモンモードチョークコイ
ル2は、前記図6(a)のコモンモードチョークコイル
部品24と同様に、コイル3やコイル4を構成するコイ
ルパターンが形成された絶縁層を含む複数の絶縁層が積
層して形成される構成を有し、コモンモードチョークコ
イル部品1はブロック形状と成す。
【0028】このブロック形状のコモンモードチョーク
コイル部品1の側面には、コイル3,4の各端部にそれ
ぞれ導通する側面電極35が形成されている(図3
(a)〜(c)参照)。これら側面電極35の各下端部
はそれぞれコモンモードチョークコイル部品1の底面に
回り込み形成されており、該底面に回り込み形成された
電極部分がコイル側接続部を構成する。
【0029】抵抗体15,16は図3(a)や(b)や
(c)に示すように導体膜40により構成されている。
この導体膜40は、例えば、導体ペーストを塗布して形
成されるか、あるいは、蒸着技術などにより形成される
膜である。当該導体膜40は、コイル3の一端部に接続
する側面電極35(35a)と、コイル4の一端部に接
続する側面電極35(35b)とを接続させる形態で形
成されている。
【0030】図3(a)、(b)、(c)の違いは導体
膜40の形成位置にある。図3(a)の例では、導体膜
40はブロック形状のコモンモードチョークコイル部品
1の上面に形成されている。
【0031】図3(b)の例では、導体膜40はブロッ
ク形状のコモンモードチョークコイル部品1の側面に形
成されている。この例では、導体膜40は、コモンモー
ドチョークコイル部品1の側面の上部に配置形成されて
いる。それというのは、ブロック形状のコモンモードチ
ョークコイル部品1が底面部分でもって差動線路10に
半田により接続される場合に、例えば導体膜40の中間
部分が差動線路10に短絡してしまうのを防止するため
である。
【0032】図3(c)の例では、導体膜40は絶縁層
間に形成されている。
【0033】なお、抵抗体15,16が導体膜40によ
り形成される構成は一例であって、抵抗体15,16は
他の形態をも採り得る。
【0034】図3(a)〜(c)に示されるように、コ
イル3の端部に接続する側面電極35(35a)と、コ
イル4の端部に接続する側面電極35(35b)との間
には側面電極36が形成されている。この側面電極36
は、導体膜40(つまり、抵抗体15(あるいは抵抗体
16))の抵抗分割位置(例えば中間部)に接続されて
いる。当該側面電極36の下端部は、ブロック形状のコ
モンモードチョークコイル部品1の底面に回り込み形成
されており、該底面側に回り込んだ電極部分が抵抗体外
部接続部を構成する。
【0035】上記のように、コイルパターンが形成され
ている絶縁層を積層してコモンモードチョークコイル2
を構成し、また、内蔵する抵抗体15,16を導体膜4
0により形成することによって、小型なコモンモードチ
ョークコイル部品1を構成することができる。
【0036】なお、本発明はこの実施形態例の形態に限
定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。
例えば、図2では、コモンモードチョークコイル部品1
の抵抗体外部接続部17,18の一方側がグランドに接
地され、他方側は電気的に何れにも接続されていない例
を示した。つまり、抵抗体15,16のうちの一方側の
みがグランドに接地されており、そのグランドに接地さ
れている一方側の抵抗体だけがコモンモードチョークコ
イル部品1のコモンモードおよびディファレンシャルモ
ードの双方のインピーダンスに関与するものであった
が、抵抗体外部接続部17,18の両方をグランドに接
地して抵抗体15,16の両方をコモンモードチョーク
コイル部品1のコモンモードおよびディファレンシャル
モードの双方のインピーダンスに関与する構成としても
よい。この場合には、差動線路10に対して抵抗体1
5,16が並列に接続されている態様であることから、
コモンモードチョークコイル部品1のコモンモードのイ
ンピーダンスを差動線路10の特性インピーダンスとほ
ぼ同様にするためには、例えば、抵抗体15,16には
それぞれ差動線路10の特性インピーダンスの2倍の抵
抗値を持たせる。
【0037】また、図2の例のように、抵抗体外部接続
部17,18のうちの一方側を電気的に何れにも接続さ
せないことが予め定められている場合には、その抵抗体
外部接続部は省略してもよい。
【0038】さらに、この実施形態例では、コイル3,
4の一端部側同士を接続する経路13と、コイル3,4
の他端部側同士を接続する経路14との両方が設けら
れ、これら経路13,14の両方に抵抗体が介設されて
いたが、例えば、図4に示されるように、コイル3,4
の一端部側同士を接続する経路のみを設け、この経路に
インピーダンス整合用の抵抗体を設ける構成としてもよ
い。
【0039】
【発明の効果】この発明によれば、インピーダンス整合
用の抵抗体をコモンモードチョークコイル部品に内蔵し
たので、コモンモードチョークコイル部品と差動線路と
のインピーダンス不整合を回避することができる。この
ため、コモンモードチョークコイル部品と差動線路との
インピーダンス不整合に起因した問題、つまり、インピ
ーダンス不整合によって差動線路の信号の一部がコモン
モードチョークコイル部品との接続部分で反射し、当該
反射信号により差動線路の信号波形が乱れて情報を正確
に伝送することができないという問題を防止することが
できる。
【0040】また、対を成すコイルの一端部側同士を接
続する経路および他端部側同士を接続する経路の両方に
抵抗体が設けられ、それら抵抗体の両方がインピーダン
ス整合用の抵抗体と成しているものにあっては、それら
インピーダンス整合用の抵抗体によって、上記同様に、
コモンモードチョークコイル部品と差動線路とのインピ
ーダンス整合を図ることができる。
【0041】また、対を成すコイルの一端部側同士を接
続する経路および他端部側同士を接続する経路の両方に
抵抗体が設けられ、それら抵抗体の一方がコモンモード
およびディファレンシャルモードの双方のインピーダン
ス整合用の抵抗体と成し、他方側の抵抗体は、例えば、
差動線路を構成する線路間を接続する経路に介設された
状態と等価となっている場合には、上記インピーダンス
整合用の抵抗体によりコモンモードのインピーダンス整
合を採ることができて上記同様の効果を得ることができ
る上に、他方側の抵抗体によって、ディファレンシャル
モードのインピーダンス整合をも図ることができる。
【0042】また、コモンモードチョークコイル部品が
ブロック形状に形成されており、インピーダンス整合用
の抵抗体は、そのコモンモードチョークコイル部品の側
面又は上面に形成された導体膜により構成されているも
のにあっては、導体ペーストの塗布や蒸着技術などの膜
形成技術により導体膜を簡単に形成することができるの
で、インピーダンス整合用の抵抗体を内蔵したコモンモ
ードチョークコイル部品を容易に製造することができ
る。また、コイルの端部に導通する導体膜(側面電極)
がブロック形状のコモンモードチョークコイル部品の側
面や上面に形成される場合には、その側面電極の導体膜
の形成と同時に、インピーダンス整合用の抵抗体である
導体膜を形成することが可能である。このため、製造工
程の増加を回避することができる。さらに、コモンモー
ドチョークコイル部品の構造の複雑化を防止することが
できる。
【0043】また、複数の絶縁層が積層一体化してコモ
ンモードチョークコイル部品が構成されており、インピ
ーダンス整合用の抵抗体が絶縁層間に形成された導体膜
により構成されているものにあっても、上記同様に、簡
単にインピーダンス整合用の抵抗体を内蔵したコモンモ
ードチョークコイル部品を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコモンモードチョークコイル部品
の一実施形態例の等価回路を示した回路図である。
【図2】図1に示す等価回路を持つコモンモードチョー
クコイル部品を差動線路に介設した一接続例を簡略的に
示した説明図である。
【図3】コモンモードチョークコイル部品に内蔵される
抵抗体の形態例を示す説明図である。
【図4】その他の実施形態例を説明するための図であ
る。
【図5】差動線路にコモンモードチョークコイルを接続
した形態例を説明するための図である。
【図6】コモンモードチョークコイル部品の一形態例を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 コモンモードチョークコイル部品 2 コモンモードチョークコイル 3,4 コイル 5,6,7,8, コイル側接続部 10 差動線路 15,16 抵抗体 17,18 抵抗体外部接続部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動線路に介設されるコモンモードチョ
    ークコイル部品において、コモンモードチョークコイル
    を構成する対を成すコイルと、これらコイルの各端部に
    導通し差動線路に接続するコイル側接続部とを有し、前
    記対を成すコイルの少なくとも一端部側同士を接続する
    経路上に介設されて接続対象の差動線路に整合するイン
    ピーダンスをコモンモードチョークコイル部品に持たせ
    るためのインピーダンス整合用の抵抗体が内蔵されてい
    ることを特徴としたコモンモードチョークコイル部品。
  2. 【請求項2】 対を成すコイルの一端部側同士を接続す
    る経路および他端部側同士を接続する経路の両方に抵抗
    体が設けられており、それら抵抗体のうちの少なくとも
    一方がインピーダンス整合用の抵抗体と成していること
    を特徴とした請求項1記載のコモンモードチョークコイ
    ル部品。
  3. 【請求項3】 インピーダンス整合用の抵抗体を分割し
    て抵抗分割位置を形成し、該抵抗分割位置を外部に接続
    させるための抵抗体外部接続部がコイル側接続部とは別
    に設けられていることを特徴とした請求項1又は請求項
    2記載のコモンモードチョークコイル部品。
  4. 【請求項4】 コモンモードチョークコイル部品はブロ
    ック形状に形成されており、インピーダンス整合用の抵
    抗体は、前記コモンモードチョークコイル部品の側面又
    は上面に形成された導体膜により構成されていることを
    特徴とした請求項1又は請求項2又は請求項3記載のコ
    モンモードチョークコイル部品。
  5. 【請求項5】 導体膜は、導体ペーストを塗布して形成
    されるか、あるいは、蒸着技術により形成された膜であ
    ることを特徴とした請求項4記載のコモンモードチョー
    クコイル部品。
  6. 【請求項6】 コイルパターンが形成された絶縁層を含
    む複数の絶縁層が積層一体化してコモンモードチョーク
    コイル部品が構成されており、インピーダンス整合用の
    抵抗体は、絶縁層間に形成された導体膜により構成され
    ていることを特徴とした請求項1又は請求項2又は請求
    項3記載のコモンモードチョークコイル部品。
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