JP2003222879A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
断面形状を順テーパ状とすることが容易であり且つスペ
ーサの高さのばらつきを抑制すること及び高い自由度で
スペーサを配置することが可能な液晶表示装置を提供す
ること。 【解決手段】本発明の液晶表示装置1は、カラーフィル
タ層8を構成している第1乃至第3着色層8a1〜8c1
のうち第3着色層8c1に選択的に複数のスルーホール
21が設けられ、それらスルーホール21を介して複数
の画素電極10は複数のスイッチング素子7にそれぞれ
電気的に接続され、複数のスペーサ11のそれぞれは、
第1着色層8a1と材料が同一な第1柱状部8a2と、第
2着色層8b1と材料が同一な第2柱状部8b2と、第3
着色層8c1とを積層した構造を有していることを特徴
とする。
Description
り、特には、アクティブマトリクス基板にカラーフィル
タ層とスペーサとが設けられた液晶表示装置に関する。
ルタ層やスペーサを形成した場合、表示性能に優れた液
晶表示装置を容易且つ高い歩留まりで製造することが可
能となる。すなわち、アクティブマトリクス基板にカラ
ーフィルタ層を形成した場合、カラーフィルタ層を構成
している各着色層(例えば、ストライプパターン)の画
素電極に対する相対位置は容易且つ高精度に制御可能で
ある。また、アクティブマトリクス基板にスペーサを形
成した場合、所望の位置にスペーサを配置することがで
きるため光利用効率を向上させることが可能である。さ
らに、アクティブマトリクス基板にカラーフィルタ層や
スペーサを形成した場合、アクティブマトリクス基板と
対向基板とを貼り合わせる際にそれらを高い精度で位置
合わせを行う必要がない。しかしながら、このような構
造を採用した場合、以下の問題を生ずることがある。
薄膜の成膜工程では、カラーフィルタ層の上面だけでな
くスルーホールの側壁及び底部にも導電性材料をスパッ
タリングする。このような方法で得られる構造におい
て、スルーホールの側壁及び底面に堆積した導電性薄膜
は、画素電極とスイッチング素子とを電気的に接続する
役割を担っている。そのため、上記導電性薄膜は、画素
電極とスイッチング素子との間で連続していなければな
らない。したがって、スルーホールの断面形状は、上記
導電性薄膜に不連続部を生じ難い順テーパ状であること
が望まれる。
ライプパターンは、ネガ型の感光性樹脂と着色顔料或い
は着色染料との混合物を用いて塗膜を形成し、この塗膜
を露光・現像することによって形成している。着色顔料
或いは着色染料を含有した感光性樹脂では、透明な感光
性樹脂とは異なり、着色顔料或いは着色染料による光吸
収が生じる。着色顔料或いは着色染料によって吸収され
る光の波長域と感光性樹脂に架橋反応を生じさせる光の
波長域との重なりは、当然、着色顔料或いは着色染料の
色に応じて異なっている。このような理由から、或る色
のストライプパターンではスルーホールの断面形状を順
テーパ状とすることが容易であっても、他の色のストラ
イプパターンではスルーホールの断面形状を順テーパ状
とすることが困難となることがある。そのため、画素電
極とスイッチング素子との間の接続不良及びそれに基づ
く表示不良が発生することがあった。
サを形成した場合、以下の問題を生ずることがある。図
5(a−1)〜(a−5),(b−1)〜(b−5),
(c−1)〜(c−5)は、スペーサの形成方法を概略
的に示す断面図である。図5に示すプロセスでは、ま
ず、感光性樹脂と赤色の顔料或いは染料とを含有した塗
膜(図示せず)をパターニングして赤色のストライプパ
ターン8c1及び柱状部8c2を形成する。次に、感光性
樹脂と緑色の顔料或いは染料とを含有した塗膜8b’を
形成し、この塗膜8b’をパターニングして緑色のスト
ライプパターン8b1及び柱状部8b2を形成する。その
後、感光性樹脂と青色の顔料或いは染料とを含有した塗
膜8a’を形成し、この塗膜8a’をパターニングして
青色のストライプパターン8a1及び柱状部8a2を形成
する。以上のようにして、最下層としてストライプパタ
ーン8c1または柱状部8c2を、中間層としてストライ
プパターン8b1または柱状部8b2を、最上層としてス
トライプパターン8a1または柱状部8a 2を順次積層し
た構造のスペーサ11を得る。
フィルタ層と同時に形成することができ、工程数を削減
することが可能となる。しかしながら、上述した方法で
は、ストライプパターンをスペーサ11の最下層、中間
層、最上層のいずれとして利用するかに依存してスペー
サの高さが変化する。すなわち、図5(a−1)〜(a
−5)に示すように、ストライプパターン8c1をスペ
ーサ11の最下層とする場合、柱状部8b2はほぼ狙い
通りの膜厚に形成することができるが、柱状部8b2は
小面積であるため、塗膜8a’はレベリングの影響を受
け、柱状部8a2の膜厚は目標値よりも薄くなる。その
結果、スペーサ11の実効的な高さ(スペーサ11のカ
ラーフィルタ層からの高さ)も目標値よりも低くなる。
ように、ストライプパターン8b1をスペーサ11の中
間層とする場合、最下層である柱状部8c2は小面積で
あるため、塗膜8b’はレベリングの影響を受け、スト
ライプパターン8b1の中間層として用いられる部分の
膜厚は目標値よりも薄くなる。これら柱状部8c2及び
ストライプパターン8b1が形成する凹凸表面は、図5
(a−3)に示すストライプパターン8c1及び柱状部
8b2が形成する凹凸表面に比べればなだらかであるの
で、塗膜8a’は弱いレベリングの影響を受け、柱状部
8a2の膜厚は目標値よりも薄くなる。その結果、図5
(b−5)に示すスペーサ11の実効的な高さは、図5
(a−5)に示すスペーサ11の実効的な高さよりも低
くなる。
すように、ストライプパターン8a 1をスペーサ11の
最上層とする場合、柱状部8c2は小面積であるため、
塗膜8b’はレベリングの影響を受け、柱状部8b2の
膜厚は目標値よりも薄くなる。これら柱状部8c2及び
柱状部8b2が形成する凹凸表面は、図5(a−3)に
示すストライプパターン8c1及び柱状部8b2が形成す
る凹凸表面に比べれて高低差が大きいので、塗膜8a’
は非常に強いレベリングの影響を受け、ストライプパタ
ーン8a1の最上層として用いられる部分の膜厚は目標
値よりも遥かに薄くなる。その結果、図5(c−5)に
示すスペーサ11の実効的な高さは、図5(b−5)に
示すスペーサ11の実効的な高さよりもさらに低くな
る。
最下層としたスペーサ11の高さと、ストライプパター
ン8b1を中間層としたスペーサ11の高さと、ストラ
イプパターン8a1を最上層としたスペーサの高さとを
互いに等しくすることは困難である。スペーサ11の高
さがばらついている場合、当然、セルギャップが不均一
となり、輝度ムラを生ずることとなる。
ターン8c1を最下層としたスペーサ11のみを形成す
ることにより回避可能である。しかしながら、この場
合、スペーサの配置に関する制約が増加し、その結果、
例えば、低温での真空泡や指押しによるギャップムラが
発生し難いスペーサ配置を採用すると、スペーサ分布の
偏りに起因して細かい輝度ムラが発生し表示品位が低下
するといった新たな問題が発生する。この問題は、特に
画素のサイズを大型化した場合に顕著である。
に鑑みてなされたものであり、カラーフィルタ層を構成
する各着色層を部分的に積層し、それら積層部をスペー
サとして利用した液晶表示装置であって、カラーフィル
タ層に設けられるスルーホールの断面形状を順テーパ状
とすることが容易であり且つスペーサの高さのばらつき
を抑制すること及び高い自由度でスペーサを配置するこ
とが可能な液晶表示装置を提供することを目的とする。
に、本発明は、互いに対向した第1及び第2基板と、前
記第1及び第2基板間に介在して前記第1及び第2基板
間の距離を一定に保つ複数のスペーサと、前記第1基板
の前記第2基板との対向面上で行方向と列方向とに配列
した複数の画素電極と、前記第1基板と前記複数の画素
電極との間に介在し且つ吸収波長域が互いに異なる第1
乃至第3着色層を備えたカラーフィルタ層と、前記第1
基板と前記カラーフィルタ層との間に介在した複数のス
イッチング素子と、前記第2基板の前記第1基板との対
向面に設けられた共通電極と、前記複数の画素電極と前
記共通電極との間に介在した液晶層とを具備し、前記カ
ラーフィルタ層には第1及び第2着色層に対し前記第3
着色層に選択的に複数のスルーホールが設けられ、前記
複数の画素電極は前記複数のスルーホールを介して前記
複数のスイッチング素子にそれぞれ電気的に接続され、
前記複数のスペーサのそれぞれは、前記第1着色層と材
料が同一な第1柱状部と、前記第2着色層と材料が同一
な第2柱状部と、前記第3着色層とを積層した構造を有
していることを特徴とする液晶表示装置を提供する。
て、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図に
おいて同様の構成部材には同一の参照符号を付し、重複
する説明は省略する。
晶表示装置を概略的に示す断面図である。また、図2
は、図1に示す液晶表示装置のカラーフィルタ層を概略
的に示す平面図である。
式のカラー型液晶表示装置であって、アクティブマトリ
クス基板2と対向基板3とを対向させ、それら基板2,
3間に液晶層4を介在させた構造を有している。これら
基板2,3間の周縁部には、液晶材料を注入するための
注入口(図示せず)を除いて接着剤層16が設けられて
おり、その注入口は封止剤を用いて封止されている。ま
た、この液晶表示装置1の両面には偏光板5がそれぞれ
貼り付けられており、その背面側には図示しない光源が
配置されている。
ティブマトリクス基板2は、ガラス基板のような透明基
板6を有している。透明基板6上には、配線及びスイッ
チング素子7が形成されている。また、透明基板6の配
線及びスイッチング素子7が設けられた面には、カラー
フィルタ層8、周縁遮光層9、及び柱状スペーサ11が
形成されている。カラーフィルタ層8上には画素電極1
0が形成されており、画素電極10上には配向膜12が
形成されている。一方、対向基板3は、ガラス基板のよ
うな透明基板13を有している。透明基板13上には、
共通電極14及び配向膜15が順次積層されている。
線は、透明基板6上で格子状に配列した走査線及び信号
線などで構成されている。また、スイッチング素子7
は、例えば、アモルファスシリコンやポリシリコンを半
導体層とした薄膜トランジスタ(以下、TFTという)
である。このスイッチング素子7は、走査線及び信号線
などの配線並びに画素電極10と接続されており、それ
により、所望の画素電極10に対して選択的に電圧を印
加することを可能としている。
1と緑色の着色層8b1と赤色の着色層8c1とで構成さ
れている。着色層8a1〜8c1にはスルーホール21が
それぞれ設けられており、これらスルーホール21を介
して、スイッチング素子7と画素電極10とがそれぞれ
電気的に接続されている。
b2と着色層8c1とを積層した構造を有している。柱状
部8a2は着色層8a1と材料が同一であり、柱状部8b
2は着色層8b1と材料が同一である。
び8b2は、感光性樹脂とそれぞれの色に対応した着色
顔料或いは着色染料とを含有する混合物を用いて形成す
ることができる。着色層8a1と柱状部8a2とは材料が
同一であるので、それらを同時に形成することにより製
造プロセスを簡略化することができる。また、同様に、
着色層8b1と柱状部8b2とは材料が同一であるので、
それらを同時に形成することにより製造プロセスを簡略
化することができる。
ばれ、画面の周縁部に形成される。周縁遮光層9は、例
えば、カーボン微粒子のような黒色顔料や黒色染料と感
光性樹脂との混合物を用いて形成することができる。
のような透明導電材料で構成されている。電極10,1
4は、例えばスパッタリング法などにより形成すること
ができる。
明樹脂からなる薄膜にラビング処理等の配向処理を施す
ことにより形成され得る。
ィルタ層8及びスペーサ11を構成するうえで、図2に
示す構造を採用している。このような構造によると、以
下に説明するように、画素電極10とスイッチング素子
7との間で導通不良が発生するのを防止することができ
るのに加え、スペーサ11の高さのばらつきを抑制する
こと及び高い自由度でスペーサ11を配置することが可
能となる。
染料によって吸収される光の波長域と感光性樹脂に架橋
反応を生じさせる光の波長域との重なりは着色顔料或い
は着色染料の色に応じて異なっているため、或る色の着
色層ではスルーホールの断面形状は順テーパ状となり、
他の色の着色層ではスルーホールの断面形状が逆テーパ
状となることがある。ここでは、青、緑、赤色の着色層
のそれぞれにスルーホールを設けた場合、青色の着色層
ではスルーホールの断面形状は逆テーパ状となり、緑色
の着色層ではスルーホールの断面形状は順テーパ状と逆
テーパ状とが混在した状態となり、赤色の着色層ではス
ルーホールの断面形状は順テーパ状となることとする。
なお、ここで、「順テーパ状の断面形状」は、「スルー
ホール」に関して使用する場合、その開口から底部に向
けて幅が狭くなる断面形状を意味する。また、「逆テー
パ状の断面形状」は、「スルーホール」に関して使用す
る場合、その開口から底部に向けて幅が広くなる断面形
状を意味する。
を格子状にパターニングしており、その横方向に延在し
た部分に全てのスルーホール21を設けている。そのた
め、スルーホール21のいずれについても、断面形状を
順テーパ状とすることができる。したがって、画素電極
10を構成する導電性材料をスルーホール21の底面及
び側壁上にも良好に堆積させることができ、画素電極1
0とスイッチング素子7との間の導通不良の発生を防止
することができる。
サ11に、大面積の赤色の着色層8c1を最下層とし
て、その上に柱状部8b2,8c2を順次積層した構造を
採用している。すなわち、全てのスペーサ11に同一の
層構造を採用している。そのため、互いに異なる層構造
を採用することに基づくスペーサ11の高さのばらつき
を抑制することができる。
1を格子状にパターニングしているため、着色層8c1の
縦方向に延在した部分だけでなく、その横方向に延在し
た部分にもスペーサ11を形成することができる。すな
わち、スペーサ11の高さのばらつきを抑制しつつ、高
い自由度でスペーサ11を配置することが可能となる。
明する。第1の実施形態では、赤色の着色層8c1でス
ルーホール21の断面形状が順テーパ状になり且つ緑及
び青色の着色層8b1,8a1ではスルーホール21の断
面形状が逆テーパ状になる場合について説明したが、い
ずれの着色層8a1〜8c1でスルーホール21の断面形
状が順テーパ状になるかは着色層8a1〜8c1を形成す
る条件や使用する材料などに応じて異なる。第2の実施
形態では、緑色の着色層8b1でスルーホールの断面形
状が順テーパ状になる場合について説明する。
晶表示装置を概略的に示す断面図である。また、図4
は、図3に示す液晶表示装置のカラーフィルタ層を概略
的に示す平面図である。
ーフィルタ層8及びスペーサ11の構造が異なること以
外は、図1及び図2を参照して説明した液晶表示装置1
とほぼ同様の構造を有している。したがって、ここで
は、相違点のみ説明する。
すように、緑色の着色層8b1を格子状にパターニング
しており、その横方向に延在した部分に全てのスルーホ
ール21を設けている。そのため、スルーホール21の
いずれについても、断面形状を順テーパ状とすることが
できる。したがって、第1の実施形態と同様に、画素電
極10を構成する導電性材料をスルーホール21の底面
及び側壁上にも良好に堆積させることができ、画素電極
10とスイッチング素子7との間の導通不良の発生を防
止することができる。
のスペーサ11に、赤色の着色層8c1と材料が同一な
赤色の柱状部8c1を最下層として、その上に緑色の着
色層8b1及び青色の柱状部8c2を順次積層した構造を
採用している。すなわち、全てのスペーサ11に同一の
層構造を採用している。そのため、第1の実施形態と同
様に、互いに異なる層構造を採用することに基づくスペ
ーサ11の高さのばらつきを抑制することができる。
1を格子状にパターニングしているため、着色層8b1の
縦方向に延在した部分だけでなく、その横方向に延在し
た部分にもスペーサ11を形成することができる。すな
わち、第1の実施形態と同様に、スペーサ11の高さの
ばらつきを抑制しつつ、高い自由度でスペーサ11を配
置することが可能となる。
の着色層8c1でスルーホール21の断面形状が順テー
パ状になる場合や緑色の着色層8b1でスルーホール2
1の断面形状が順テーパ状になる場合について説明した
が、青色の着色層8a1でスルーホール21の断面形状
が順テーパ状になる場合は、青色の着色層8a1を格子
状にパターニングし、スルーホール21を着色層8a1
に選択的に設けるとともに、全てのスペーサ11に着色
層8a1を利用することにより、接続不良やスペーサ1
1の高さのばらつきを抑制すること及び高い自由度でス
ペーサ11を配置することが可能となる。
ーサ11の一部として利用する着色層8b1,8c1を格
子状としたが、それらは必ずしも格子状である必要はな
く、他の形状であってもよい。
スペーサ11の最下層として利用し、第2の実施形態で
は着色層8b1をスペーサ11の中間層として利用した
が、着色層8a1をスペーサ11の最上層として利用し
てもよい。なお、着色層8b1をスペーサ11の中間層
として利用した場合、着色層8a1をスペーサ11の最
上層として利用した場合に比べて、スペーサ11の高さ
をより高くすることができる。また、着色層8c1をス
ペーサ11の最下層として利用した場合、着色層8b1
をスペーサ11の中間層として利用した場合に比べて、
スペーサ11の高さをより高くすることができる。
の層、緑色の層、青色の層を順次積層してスペーサ11
を構成したが、それら層の積層順に特に制限はない。
N型の液晶表示装置1について説明したが、表示方式
は、GH型、ECB型、或いは強誘電性液晶を利用した
タイプ等であってもよい。
以下の方法により作製した。なお、本実施例では、カラ
ーフィルタ層8及びスペーサ11を図2に示すように構
成した。
配線及びTFT7を形成して、縦方向に768ピクセル
及び横方向に1024×3(R、G、B)ピクセルの画
素数を有するTFTアレイ基板とした。
に赤色の顔料を分散させた紫外線硬化型アクリル樹脂レ
ジストCR−2000(富士フィルムオーリン社製)を
スピナーを用いて塗布した。このようにして形成した塗
膜の上方にフォトマスクを配置し、このフォトマスクを
介して上記塗膜に露光量が100mJ/cm2となるよ
うに波長365nmの紫外線を照射した。上述した条件
で露光を終えた後、1%のKOH水溶液を用いて上記塗
膜を10秒間現像することにより赤色の着色層8c1を
形成した。なお、着色層8c1は、その膜厚を3.0μ
mとし、縦方向のストライプパターンの幅が70μmで
あり且つ補助容量線を被覆する横方向のストライプパタ
ーンの幅が35μmである格子状パターンとした。ま
た、着色層8c1の補助容量線上に位置した部分には、
開口のサイズが15μm×20μmのコンタクトホール
21を設けた。
化型アクリル樹脂レジストCG−2000(富士フィル
ムオーリン社製)を用いて、赤色の着色層8c1に関し
て説明したのと同様の方法により、厚さが3.0μmの
緑色の着色層8b1と柱状部8b2とを同時に形成した。
なお、着色層8b1はサイズが70μm×185μmの
長方形状とし、柱状部8b2のサイズは25μm×25
μmとした。
化型アクリル樹脂レジストCB−2000(富士フィル
ムオーリン社製)を用いて、赤色の着色層8c1に関し
て説明したのと同様の方法により、厚さが3.0μmの
青色の着色層8a1と柱状部8a2とを同時に形成した。
なお、着色層8a1はサイズが70μm×185μmの
長方形状とし、柱状部8a2のサイズは15μm×15
μmとした。
ルタ層8上に、スパッタリング法を用いて厚さ1500
ÅのITO膜を形成し、これをフォトリソグラフィ技術
とエッチング技術とを用いてパターニングすることによ
り画素電極10を得た。なお、これら画素電極10は、
それぞれ着色層8c1に設けたスルーホール21を介し
てTFTのソース電極と接続されるように形成した。
面に、感光性のカーボンレス黒色樹脂(富士フィルムオ
ーリン社製)を3.0μmの厚さに塗布した。これによ
り得られた塗膜を90℃で10分間乾燥させた後、塗膜
の上方にフォトマスクを配置し、このフォトマスクを介
して上記塗膜に露光量が500mJ/cm2となるよう
に波長365nmの紫外線を照射した。上述した条件で
露光を終えた後、pH11.5のアルカリ水溶液を用い
て上記塗膜を現像し、さらに、200℃で60分間焼成
することにより周縁遮光層9を形成した。
面に、配向膜材料であるAL−1051(JSR社製)
を500Åの厚さで塗布し、得られた塗膜にラビング処
理を施して配向膜12を形成した。以上のようにして、
アクティブマトリクス基板2を完成した。
2を作製する一方で、以下の方法により対向基板3を作
製した。すなわち、まず、ガラス基板13上に、スパッ
タリング法を用いて厚さ1500ÅのITO膜を形成し
て共通電極14を得た。その後、基板13の共通電極1
4を形成した面に、配向膜材料であるAL−1051
(JSR社製)を500Åの厚さで塗布し、得られた塗
膜にラビング処理を施して配向膜15を形成した。以上
のようにして、対向基板3を完成した。
た面の周縁部に接着剤16を注入口が残されるように印
刷した。さらに、アクティブマトリクス基板2から共通
電極14に電圧を印加するための電極転移材(図示せ
ず)を接着剤16の周辺部の電極転移材(図示せず)上
に形成した。
向基板3とを、それらの配向膜12,15同士が対向す
るように及びそれらのラビング方向が直交するように貼
り合わせ、さらに加熱して接着剤16を硬化させること
によりセルを形成した。このセル中に液晶材料としてZ
LI−1565(E.メルク社製)にS811を0.1
重量%の濃度で添加してなる組成物を通常の方法により
注入して液晶層4を形成した。さらに、注入口を紫外線
硬化樹脂で封止し、ガラス基板6,13のそれぞれに偏
光板5を貼り付けた。
装置1の表示性能などについて調べた。その結果、この
液晶表示装置1では、ギャップムラや帯状ムラ並びに明
点や半明点などの表示不良は観察されず、高コントラス
ト比で優れた表示品位が得られた。
タ層8及びスペーサ11を図4に示すように構成すると
ともに以下の方法で形成したこと以外は実施例1で説明
したのと同様の方法により図3に示す液晶表示装置1を
作製した。
層8及びスペーサ11を形成するに当り、まず、基板6
のTFT7などを形成した面に赤色の顔料を分散させた
紫外線硬化型アクリル樹脂レジストCR−2000(富
士フィルムオーリン社製)をスピナーを用いて塗布し
た。このようにして形成した塗膜の上方にフォトマスク
を配置し、このフォトマスクを介して上記塗膜に露光量
が100mJ/cm2となるように波長365nmの紫
外線を照射した。上述した条件で露光を終えた後、1%
のKOH水溶液を用いて上記塗膜を10秒間現像するこ
とにより赤色の着色層8c1及び柱状部8c2を同時に形
成した。なお、着色層8c1はサイズが70μm×18
5μmの長方形状とし、柱状部8c2のサイズは25μ
m×25μmとした。
化型アクリル樹脂レジストCG−2000(富士フィル
ムオーリン社製)を用いて、赤色の着色層8c1に関し
て説明したのと同様の方法により、厚さが3.0μmの
緑色の着色層8b1を形成した。なお、着色層8b1は、
その膜厚を3.0μmとし、縦方向のストライプパター
ンの幅が70μmであり且つ補助容量線を被覆する横方
向のストライプパターンの幅が35μmである格子状パ
ターンとした。また、着色層8b1の補助容量線上に位
置した部分には、開口のサイズが15μm×20μmの
コンタクトホール21を設けた。
化型アクリル樹脂レジストCB−2000(富士フィル
ムオーリン社製)を用いて、赤色の着色層8c1に関し
て説明したのと同様の方法により、厚さが3.0μmの
青色の着色層8a1と柱状部8a2とを同時に形成した。
なお、着色層8a1はサイズが70μm×185μmの
長方形状とし、柱状部8a2のサイズは15μm×15
μmとした。
ーサ11を形成した液晶表示装置1の表示性能などにつ
いて調べた。その結果、この液晶表示装置1では、ギャ
ップムラや帯状ムラ並びに明点や半明点などの表示不良
は観察されず、高コントラスト比で優れた表示品位が得
られた。
ーフィルタ層を構成する第1乃至第3着色層のうち第3
着色層に選択的にスルーホールを設けるとともに、スペ
ーサのそれぞれを、第1着色層と材料が同一な第1柱状
部、第2着色層と材料が同一な第2柱状部、及び第3着
色層を積層した構造とする。そのため、全てのスルーホ
ールの断面形状を順テーパ状とすることやスペーサの高
さのばらつきを抑制し且つ高い自由度でスペーサを配置
することができる。すなわち、本発明によると、カラー
フィルタ層を構成する各着色層を部分的に積層し、それ
ら積層部をスペーサとして利用した液晶表示装置であっ
て、カラーフィルタ層に設けられるスルーホールの断面
形状を順テーパ状とすることが容易であり且つスペーサ
の高さのばらつきを抑制すること及び高い自由度でスペ
ーサを配置することが可能な液晶表示装置が提供され
る。
概略的に示す断面図。
概略的に示す平面図。
概略的に示す断面図。
概略的に示す平面図。
5),(c−1)〜(c−5)は、スペーサの形成方法
を概略的に示す断面図。
Claims (8)
- 【請求項1】 互いに対向した第1及び第2基板と、 前記第1及び第2基板間に介在して前記第1及び第2基
板間の距離を一定に保つ複数のスペーサと、 前記第1基板の前記第2基板との対向面上で行方向と列
方向とに配列した複数の画素電極と、 前記第1基板と前記複数の画素電極との間に介在し且つ
吸収波長域が互いに異なる第1乃至第3着色層を備えた
カラーフィルタ層と、 前記第1基板と前記カラーフィルタ層との間に介在した
複数のスイッチング素子と、 前記第2基板の前記第1基板との対向面に設けられた共
通電極と、 前記複数の画素電極と前記共通電極との間に介在した液
晶層とを具備し、 前記カラーフィルタ層には第1及び第2着色層に対し前
記第3着色層に選択的に複数のスルーホールが設けら
れ、前記複数の画素電極は前記複数のスルーホールを介
して前記複数のスイッチング素子にそれぞれ電気的に接
続され、 前記複数のスペーサのそれぞれは、前記第1着色層と材
料が同一な第1柱状部と、前記第2着色層と材料が同一
な第2柱状部と、前記第3着色層とを積層した構造を有
していることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】 前記第1着色層は、前記複数の画素電極
が形成する複数の列の3倍の周期で前記行方向に配列す
るとともに前記複数の画素電極が形成する複数の行と同
じ周期で前記列方向に配列した複数の第1着色部で構成
され、 前記第2着色層は、前記複数の第1着色部と同じ周期で
前記行方向及び前記列方向に配列するとともに前記複数
の第1着色部と前記行方向にそれぞれ隣り合った複数の
第2着色部で構成され、 前記第3着色層は、前記複数の画素電極のそれぞれの前
記列方向で対向した一対の端部の一方と重なり合うとと
もに前記複数の列と2つおきに重なり合うように格子状
にパターニングされ且つ前記複数の第1着色部及び前記
複数の第2着色部の前記行方向に隣り合ったそれぞれの
2つを取り囲み、 前記第3着色層には前記複数の画素電極の前記一方の端
部の位置に前記複数のスルーホールが設けられているこ
とを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。 - 【請求項3】 前記複数のスペーサのそれぞれは前記複
数のスルーホールの前記行方向に隣り合う2つの間に位
置していることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示
装置。 - 【請求項4】 前記複数のスペーサの少なくとも1つは
前記第3着色層の前記列と重なり合った部分に位置して
いることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。 - 【請求項5】 前記複数のスペーサの1つは前記複数の
第1着色部の前記列方向に隣り合ういずれか2つの間に
位置していることを特徴とする請求項4に記載の液晶表
示装置。 - 【請求項6】 前記複数のスペーサの1つは前記複数の
第2着色部の前記列方向に隣り合ういずれか2つの間に
位置していることを特徴とする請求項5に記載の液晶表
示装置。 - 【請求項7】 前記第1及び第2柱状部は前記第3着色
層上に順次積層されていることを特徴とする請求項1に
記載の液晶表示装置。 - 【請求項8】 前記第3着色層は前記第1柱状部と前記
第2柱状部との間に介在していることを特徴とする請求
項1に記載の液晶表示装置。
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JP2006178090A (ja) * | 2004-12-21 | 2006-07-06 | Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd | 液晶表示装置 |
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