JP2003222870A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

Info

Publication number
JP2003222870A
JP2003222870A JP2002024301A JP2002024301A JP2003222870A JP 2003222870 A JP2003222870 A JP 2003222870A JP 2002024301 A JP2002024301 A JP 2002024301A JP 2002024301 A JP2002024301 A JP 2002024301A JP 2003222870 A JP2003222870 A JP 2003222870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
ridge
display device
crystal display
pixel electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002024301A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Kawada
靖 川田
Kazuyuki Haruhara
一之 春原
Shoichi Kurauchi
昭一 倉内
Atsuyuki Manabe
敦行 真鍋
Takashi Yamaguchi
剛史 山口
Natsuko Maya
奈津子 磨矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2002024301A priority Critical patent/JP2003222870A/ja
Publication of JP2003222870A publication Critical patent/JP2003222870A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】VANモードを採用した場合であってもアレイ
基板と対向基板とを高精度に位置合わせすることなく製
造することが可能な液晶表示装置を提供すること。 【解決手段】本発明の液晶表示装置は、互いに対向した
第1及び第2基板と、前記第1基板の前記第2基板との
対向面に設けられた画素電極11と、前記画素電極11
と前記第1基板との間に介在した複数の畝状突起部10
と、前記第2基板の前記第1基板との対向面に設けられ
た共通電極と、前記画素電極11と前記共通電極との間
に介在した液晶層とを具備し、前記複数の畝状突起部1
0は前記画素電極11の前記第2基板に対向した面に複
数の畝状突起構造を生じさせ、前記複数の畝状突起構造
は前記画素電極11の輪郭を構成する各辺から前記輪郭
の内側であり且つ前記輪郭から離間した領域に向けて収
束するように配列したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、薄型、軽量、低消費電
力である等の様々な特徴を有しており、OA機器、情報
端末、時計、及びテレビ等の様々な用途に応用されてい
る。特に、薄膜トランジスタ(以下、TFTという)を
有する液晶表示装置は、その高い応答性から、携帯テレ
ビやコンピュータなどのように多量の情報を表示するモ
ニタとして用いられている。
【0003】近年、情報量の増加に伴い、画像の高精細
化や表示速度の高速化に対する要求が高まっている。こ
れら要求のうち画像の高精細化は、例えば、上述したT
FTが形成するアレイ構造を微細化することによって実
現されている。
【0004】一方、表示速度の高速化に関しては、従来
の表示モードの代わりに、ネマチック液晶を用いたOC
Bモード、VAN(Vertical Aligned Nematic)モー
ド、HANモード、及びπ配列モードや、スメクチック
液晶を用いた界面安定型強誘電性液晶(Surface Stabil
ized Ferroelectric Liquid Crystal)モード及び反強
誘電性液晶モードを採用することが検討されている。
【0005】これら表示モードのうち、VANモードで
は、従来のTN(Twisted Nematic)モードよりも速い
応答速度を得ることができ、しかも、垂直配向のため静
電気破壊などの不良を発生させるラビング処理が不要で
ある。なかでも、マルチドメイン型VANモード(以
下、VANモードという)は、視野角の補償設計が比較
的容易なことから特に注目を集めている。
【0006】しかしながら、VANモードを採用した従
来の液晶表示装置では、アレイ基板だけでなく、対向基
板に対しても畝状突起構造を形成するか或いは対向基板
上の共通電極にスリットなどを設ける必要がある。その
ため、アレイ基板と対向基板との位置合わせを極めて高
い精度で行わなければならず、その結果、コストの上昇
や信頼性の低下を生じてしまう。
【0007】また、近年では、TNモードの液晶表示装
置の製造において、アレイ基板にカラーフィルタ層を形
成する技術が実用化され始めている。この技術による
と、アレイ基板と対向基板とを貼り合わせてセルを形成
する際に、カラーフィルタ層を構成する各色領域と画素
電極とを位置合わせする必要がない。したがって、この
ような技術をVANモードの液晶表示装置の製造にも適
用することが望まれるが、従来のVANモードの液晶表
示装置では、アレイ基板と対向基板とを貼り合わせてセ
ルを形成する際に、それらの間で畝状突起構造やスリッ
トの位置合わせを行う必要がある。そのため、従来のV
ANモードの液晶表示装置では、アレイ基板にカラーフ
ィルタ層を形成したとしても、TNモードの液晶表示装
置で得られる利益を享受することはできなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、VANモードを採用した
場合であっても、アレイ基板と対向基板とを高精度に位
置合わせすることなく製造することが可能な液晶表示装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、互いに対向した第1及び第2基板と、前
記第1基板の前記第2基板との対向面に設けられた画素
電極と、前記画素電極と前記第1基板との間に介在した
複数の畝状突起部と、前記第2基板の前記第1基板との
対向面に設けられた共通電極と、前記画素電極と前記共
通電極との間に介在した液晶層とを具備し、前記複数の
畝状突起部は前記画素電極の前記第2基板に対向した面
に複数の畝状突起構造を生じさせ、前記複数の畝状突起
構造は前記画素電極の輪郭を構成する各辺から前記輪郭
の内側であり且つ前記輪郭から離間した領域に向けて収
束するように配列したことを特徴とする液晶表示装置を
提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図に
おいて、同様または類似する構成要素には同一の参照符
号を付し、重複する説明は省略する。
【0011】図1は、本発明の一実施形態に係る液晶表
示装置を概略的に示す断面図である。図1に示す液晶表
示装置1は、VAN型の液晶表示装置であって、アクテ
ィブマトリクス基板(或いは、アレイ基板)2と対向基
板3との間に液晶層4を挟持させた構造を有している。
これらアクティブマトリクス基板2と対向基板3との間
隔は図示しないスペーサによって一定に維持されてい
る。また、この液晶表示装置1の両面には、図示しない
偏光フィルムが貼り付けられている。
【0012】アクティブマトリクス基板2は、ガラス基
板のような透明基板7を有している。透明基板7の一方
の主面上には配線及びスイッチング素子8が形成されて
いる。また、それらの上には、カラーフィルタ層9、畝
状突起部10、画素電極11、及び図示しない配向膜が
順次形成されている。
【0013】透明基板7上に形成する配線は、アルミニ
ウム、モリブデン、及び銅などからなる走査線及び信号
線などである。また、スイッチング素子8は、例えば、
アモルファスシリコンやポリシリコンを半導体層とし、
アルミニウム、モリブデン、クロム、銅、及びタンタル
などをメタル層としたTFTであり、走査線及び信号線
などの配線並びに画素電極11と接続されている。アク
ティブマトリクス基板2では、このような構成により、
所望の画素電極11に対して選択的に電圧を印加するこ
とを可能としている。
【0014】カラーフィルタ層9は、青、緑、赤色の着
色層9a〜9cで構成されている。カラーフィルタ層9
には、コンタクトホールが設けられており、画素電極1
1は、このコンタクトホールを介してスイッチング素子
8と接続されている。着色層9a〜9cは、着色染料や
着色顔料を含有した感光性樹脂を用いて形成することが
できる。
【0015】畝状突起部10は、画素電極11の液晶層
4側の面に畝状突起構造を生じさせる構成要素である。
畝状突起部10は、感光性樹脂を用いて形成することが
できる。
【0016】画素電極11は、ITOのような透明導電
材料で構成され得る。画素電極11は、例えばスパッタ
リング法などにより薄膜を形成した後、フォトリソグラ
フィ技術及びエッチング技術を用いてその薄膜をパター
ニングすることにより形成することができる。
【0017】画素電極11上に形成する配向膜は、ポリ
イミドなどの透明樹脂からなる薄膜で構成されている。
なお、本実施形態では、この配向膜には、ラビング処理
は施さずに垂直配向性を付与している。
【0018】対向基板3は、ガラス基板のような透明基
板15上に、共通電極16及び図示しない配向膜を順次
形成した構造を有している。これら共通電極16及び配
向膜は、アクティブマトリクス基板2に設けた画素電極
11及び配向膜と同様の材料で形成され得る。なお、本
実施形態では、共通電極16は平坦な連続膜として形成
されている。
【0019】このような液晶表示装置1では、画素電極
11と共通電極16との間に電圧を印加することにより
生じる電気力線は画素電極11の端縁近傍で湾曲する。
誘電率異方性が負の液晶材料を使用した場合、液晶分子
25は電気力線に垂直な方向に配向しようとするので、
画素電極11の左右の端縁間で液晶分子25は互いに異
なる方向にチルトする。すなわち、液晶層4の電極1
1,16間に位置した領域内に、液晶分子25のチルト
方向が互いに異なるドメイン4a,4bが形成される。
【0020】また、図1に示す液晶表示装置1では、カ
ラーフィルタ層9と画素電極11との間に畝状突起部1
0を設けることにより画素電極11の表面に畝状突起構
造を形成している。そのため、液晶層4の畝状突起構造
近傍の領域では、電界による効果と排除体積効果とによ
り、液晶分子25は畝状突起部10の長手方向に平行な
方向に配向しようとする。したがって、ドメイン4a,
4b間の境界で生じる配向状態の干渉が抑制されるとと
もに、ドメイン4a,4b間の境界位置は畝状突起構造
上に制限される。
【0021】図2は、図1に示す液晶表示装置1で利用
可能な構造の一例を概略的に示す平面図である。図2に
示すように、本実施形態では、複数の畝状突起部10を
それらが或る領域に向けて収束するように配置する。こ
のような構造によると、画素電極11と共通電極16と
の間に電圧を印加した際、畝状突起部10の隣り合う2
つと画素電極11の端縁とに囲まれたそれぞれの領域で
は、電気力線の湾曲や排除体積効果などにより、液晶分
子25は画素電極11の端縁から中央に向けて配向す
る。その結果、液晶層4の電極11,16間に位置した
領域は、畝状突起部10を境界位置とした複数のドメイ
ンへと分割される。
【0022】このように、本実施形態によると、画素電
極11の端縁と画素電極11の表面に形成した畝状突起
構造とにより、液晶層4の電極11,16間に位置した
領域として規定される画素領域を複数のドメインへと分
割すること、及び、それらドメイン間の境界位置を所定
の位置に制限することの双方が可能である。すなわち、
本実施形態では、配向制御に利用する構造を対向基板3
に設ける必要はない。そのため、本実施形態によると、
アクティブマトリクス基板2と対向基板3とを高精度に
位置合わせすることなくVAN型の液晶表示装置を製造
することが可能となる。
【0023】また、本実施形態では、畝状突起部10を
それらが或る領域に向けて収束するように配置すること
により、電極11,16間への電圧印加時において液晶
分子25を畝状突起部10の配列に対応して配向させて
いる。この場合、ドメインの畝状突起部10を挟んで隣
り合うもの同士の間での配向干渉は十分に抑制される。
また、畝状突起部10が形成する配列が収束する位置で
は配向干渉が生じるものの、そのような配向干渉を生じ
る領域は十分に狭い。しかも、そのような配向干渉の位
置は上記収束位置に制限され、他の位置で発生すること
や発生した配向干渉が他の位置へと移動することがな
い。それゆえ、本実施形態によると、高いコントラスト
比と速い応答速度とを実現することができる。
【0024】本実施形態において、それぞれの画素領域
に形成するドメインの数は3つ以上であれば特に制限は
ないが、典型的には4の整数倍である。
【0025】本実施形態において、畝状突起部10が画
素電極11の表面に形成する畝状突起構造は、画素電極
11の所定の領域から画素電極11の周縁まで延在して
いることが好ましい。このような構造を採用した場合、
畝状突起構造が画素電極11の周縁から離間している場
合に比べ、画素電極11の端縁近傍における電気力線の
湾曲が誘起する配向状態を画素領域の中央にまで誘導す
るうえで有利である。なお、畝状突起構造を画素電極1
1の周縁まで延在させる場合、畝状突起構造の上記周縁
側の端部は、画素電極11の輪郭を構成する辺のいずれ
の位置に配置してもよい。但し、画素電極11の輪郭を
構成する辺の長さをほぼ2等分する位置に畝状突起構造
の端部を配置した場合、配向の対称性が増し、より安定
に配向状態を誘導することができる。
【0026】畝状突起部10の高さhは、0.8μm以
上であることが好ましい。上述した配向状態を誘導する
効果は、高さhが0.8μm以上である場合により大き
く得られる。畝状突起部10が高いほど配向状態を誘導
する効果は大きくなるが、畝状突起部10が過剰に高い
場合、画素電極11と共通電極16とが接触して電気的
短絡を生じるおそれがある。高さhがセルギャップの
0.4倍以下であれば、そのような電気的短絡を生じる
おそれがない。例えば、セルギャップが5μm程度であ
る場合、高さhが不等式:0.8μm≦h≦1.6μm
に示す関係を満足していれば、電気的短絡を生じる可能
性が少なく上述した配向状態を誘導する効果が大きく得
られるため好ましい。
【0027】本実施形態において、画素電極11の形状
に特に制限はないが、典型的には矩形状である。また、
本実施形態では、互いに電気的に接続された複数のサブ
画素電極で1つの画素電極11を構成することもでき
る。この場合、それぞれのサブ画素電極の表面に畝状突
起構造をそれらが或る領域に向けて収束するように設け
ることにより上述した効果を得ることができる。
【0028】本実施形態において、畝状突起部10が収
束する領域は、画素電極11の輪郭に囲まれた範囲内で
あり且つ画素電極11の輪郭を構成する各辺から離間し
ていれば、いずれの位置に設定してもよい。但し、畝状
突起部10が収束する領域を画素電極11或いはサブ画
素電極のほぼ中央に位置させた場合、輝度均一性などの
観点で有利である。
【0029】本実施形態において、畝状突起部10は、
それらが収束する領域で互いに接続されていてもよく、
或いは、互いに離間していてもよい。前者の場合、畝状
突起部10のそれぞれの上記領域の内側に位置した部分
の高さはその領域の外側に位置した部分の高さに比べて
高いことが好ましく、0.2μm以上高いことがより好
ましい。この場合、各ドメインの配向の上記中心領域内
における干渉を緩和することができる。
【0030】畝状突起部10をそれらが収束する領域で
互いに接続するとともに畝状突起部10のそれぞれの上
記中心領域の内側に位置した部分をその領域の外側に位
置した部分に比べて高くする場合、より高くした部分の
長さLは10μm以上であることが好ましい。上述した
干渉を緩和する効果は、長さLが10μm以上である場
合に顕著に得られる。なお、長さLが10μm未満であ
る場合、畝状突起部10の高さをより高くした部分に対
応したいずれかの位置に配向緩和領域が発生するが、そ
の発生位置はランダムとなる。配向緩和領域の位置は各
ドメインのサイズに影響を与えるため、配向緩和領域が
各画素間でランダムな位置に発生した場合には、或る視
野角で観察した場合の輝度が画素間で互いに異なること
となり、その結果、ゴマ塩状の輝度ムラとして視認され
る表示不良を生じることがある。
【0031】畝状突起部10のより高くした部分の長さ
Lは40μm以下であることが好ましい。長さLが40
μmよりも長い場合には、ゴマ塩状の輝度ムラとして視
認される表示不良を生じることがある。
【0032】本実施形態において、畝状突起部10が収
束する領域では、液晶分子25が放射状に配列するより
は羽根車状(或いは、渦巻状)に配列したほうがより安
定である。液晶分子25が羽根車状に配列する場合、右
回りの配列と左回りの配列とが可能であるが、液晶分子
25の配列をいずれか一方に制御することができ、応答
速度を向上させる上で有利である。このような効果は、
畝状突起部10が羽根車状に配列している場合に特に顕
著である。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1)図3は、本発明の実施例1に係る液晶表示
装置で採用した構造を概略的に示す平面図である。本例
では、図3に示す構造を採用し、以下に説明する方法に
より図1に示す液晶表示装置1を作製した。
【0034】まず、通常のTFT形成プロセスと同様に
成膜とパターニングとを繰返し、ガラス基板7上に走査
線及び信号線等の配線並びにTFT8を形成した。次
に、ガラス基板7のTFT8等を形成した面に、常法に
よりカラーフィルタ層9を形成した。
【0035】次いで、カラーフィルタ層9上に、日本合
成ゴム株式会社製の感光性樹脂を用いて高さ1.4μm
の畝状突起部10を形成した。続いて、所定の開口パタ
ーンが設けられたマスクを介してITOをスパッタリン
グすることにより、厚さ150nmの画素電極11を形
成した。なお、本例では、画素電極11は2つのサブ画
素電極11a,11bで構成し、畝状突起部10及び画
素電極11は各サブ画素電極11a,11bの輪郭を構
成する辺を畝状突起部10が横切るように設けた。ま
た、各サブ画素電極11a,11bの輪郭を構成する辺
と畝状突起部10とが為す角度θは80°とし、畝状突
起部10は羽根車状の配列パターンを呈するように設け
た。
【0036】その後、ガラス基板7の画素電極11を形
成した面に、垂直配向性を示すポリイミド(JSR社
製)を70nmの厚さに印刷し、さらに、180℃で焼
成することにより垂直配向膜を形成した。以上のように
して、アクティブマトリクス基板2を完成した。
【0037】また、上述した方法でアクティブマトリク
ス基板2を作成する一方で、ITOからなる共通電極1
6が設けられたガラス基板15を準備し、この共通電極
16上にもアクティブマトリクス基板2に関して説明し
たのと同様の方法により垂直配向膜を形成した。以上の
ようにして、対向基板3を完成した。
【0038】次に、アクティブマトリクス基板2と対向
基板3の対向面周縁部とを、それらの配向膜が形成され
た面が対向するように及び液晶材料を注入するための注
入口が残されるように接着剤を介して貼り合わせること
により液晶セルを形成した。なお、この液晶セルのセル
ギャップは、アクティブマトリクス基板2と対向基板3
との間にスペーサとして直径3.5μmの樹脂ボール
(積水ファインケミカル社製:ミクロパール)を介在さ
せることにより一定に維持した。また、それら基板2,
3を貼り合わせる際、基板2,3の位置合わせはそれら
の端面位置を揃えることにより行い、アライメントマー
クなどを利用する高精度な位置合わせは行わなかった。
【0039】次いで、この液晶セル中に誘電率異方性が
負である液晶材料(MERCK社製)を通常の方法によ
り注入して液晶層4を形成した。さらに、液晶注入口を
紫外線硬化樹脂で封止することにより図1に示す液晶表
示装置1を得た。
【0040】以上のようにして作製した液晶表示装置1
について、電極11,16間に印加する電圧を変化させ
ながら、画素電極11上で液晶配向が変化する様子を偏
光顕微鏡により観察した。その結果、液晶層4の各サブ
画素電極11a,11b上に位置した領域は、互いに等
しい大きさの4つのドメインへと分割された。また、シ
ュリーレン30は一定の位置に発生し、その位置が移動
することはなかった。
【0041】(比較例)畝状突起部10を設けなかった
こと以外は実施例1で説明したのと同様の方法により液
晶表示装置1を作製した。この液晶表示装置1について
も、電極11,16間に印加する電圧を変化させなが
ら、画素電極11上で液晶配向が変化する様子を偏光顕
微鏡により観察した。
【0042】図4は、比較例に係る液晶表示装置で観察
された配向状態を概略的に示す平面図である。本比較例
に係る液晶表示装置1では、図4に示すような位置にシ
ュリーレン30が発生し、ゴマ塩状の輝度ムラがパネル
全面に確認された。また、液晶パネルを指で押して液晶
配向に乱れを生じさせ、液晶配向の変化を観察したとこ
ろ、本比較例に係る液晶表示装置1では、実施例1に係
る液晶表示装置1に比べ、乱れた液晶配向が元に戻るま
での時間が遥かに長かった。すなわち、本比較例では、
実施例1ほど速い応答速度を実現することはできなかっ
た。
【0043】(実施例2)図5(a)は、本発明の実施
例2に係る液晶表示装置で利用した構造を概略的に示す
平面図である。また、図5(b)は、図5(a)に示す
構造のA−A線に沿った断面図である。本例では、図5
(a),(b)に示す構造を採用し、以下に説明する方
法により図1に示す液晶表示装置1を作製した。
【0044】まず、通常のTFT形成プロセスと同様に
成膜とパターニングとを繰返し、ガラス基板7上に走査
線及び信号線等の配線並びにTFT8を形成した。次
に、ガラス基板7のTFT8等を形成した面に、常法に
よりカラーフィルタ層9を形成した。
【0045】次いで、カラーフィルタ層9上に、日本合
成ゴム株式会社製の感光性樹脂を用いて、高さ1.2μ
mの畝状突起部10a及び高さ1.4μmの突起部10
bを形成した。続いて、所定の開口パターンが設けられ
たマスクを介してITOをスパッタリングすることによ
り、厚さ150nmの画素電極11を形成した。なお、
本例では、画素電極11の輪郭を構成する辺と畝状突起
部10aとが為す角度θは80°とした。
【0046】その後、ガラス基板7の画素電極11を形
成した面に、垂直配向性を示すポリイミド(JSR社
製)を70nmの厚さに印刷し、さらに、180℃で焼
成することにより垂直配向膜を形成した。以上のように
して、アクティブマトリクス基板2を完成した。
【0047】また、上述した方法でアクティブマトリク
ス基板2を作成する一方で、ITOからなる共通電極1
6が設けられたガラス基板15を準備し、この共通電極
16上にもアクティブマトリクス基板2に関して説明し
たのと同様の方法により垂直配向膜を形成した。以上の
ようにして、対向基板3を完成した。
【0048】次に、アクティブマトリクス基板2と対向
基板3の対向面周縁部とを、それらの配向膜が形成され
た面が対向するように及び液晶材料を注入するための注
入口が残されるように接着剤を介して貼り合わせること
により液晶セルを形成した。なお、この液晶セルのセル
ギャップは、アクティブマトリクス基板2と対向基板3
との間にスペーサとして直径3.0μmの樹脂ボール
(積水ファインケミカル社製:ミクロパール)を介在さ
せることにより一定に維持した。また、それら基板2,
3を貼り合わせる際、基板2,3の位置合わせはそれら
の端面位置を揃えることにより行い、アライメントマー
クなどを利用する高精度な位置合わせは行わなかった。
【0049】次いで、この液晶セル中に誘電率異方性が
負である液晶材料(MERCK社製)を通常の方法によ
り注入して液晶層4を形成した。さらに、液晶注入口を
紫外線硬化樹脂で封止することにより図1に示す液晶表
示装置1を得た。
【0050】以上のようにして作製した液晶表示装置1
について、電極11,16間に印加する電圧を変化させ
ながら、画素電極11上で液晶配向が変化する様子を偏
光顕微鏡により観察した。
【0051】図6(a)は、本発明の実施例2に係る液
晶表示装置で観察された配向状態を概略的に示す平面図
である。また、図6(b)は、図6(a)に示す構造の
A−A線に沿った断面図である。本実施例に係る液晶表
示装置1では、畝状突起部10aを設けたことにより、
液晶層4の画素電極11上に位置した領域を、図6
(a),(b)に示すように、液晶分子25のチルト方
向が互いに異なる4つのドメインへと分割することがで
きた。また、本実施例では、畝状突起部10aよりも高
い突起部10bを設けたことにより、図6(a),
(b)に示すように、液晶層4の突起部10b上に位置
した領域で液晶配向の干渉を緩和することができ、各ド
メインでより均一な配向状態を実現することができた。
さらに、本実施例では、それらドメインの境界位置を畝
状突起部10a及び突起部10b上に制限することがで
きた。
【0052】(実施例3)図7(a)は、本発明の実施
例3に係る液晶表示装置で利用した構造を概略的に示す
平面図である。また、図7(b)は、図7(a)に示す
構造の一部を拡大して示す平面図である。本例では、図
7(a),(b)に示すように畝状突起部10の配列パ
ターンを羽根車状としたこと以外は実施例2で説明した
のと同様の方法により図1に示す液晶表示装置1を作製
した。
【0053】液晶表示装置1についても、電極11,1
6間に印加する電圧を変化させながら、画素電極11上
で液晶配向が変化する様子を偏光顕微鏡により観察し
た。その結果、電圧を印加した直後から、突起部10b
の近傍には、破線31で示すように液晶分子25が羽根
車状に配向した緩和領域が形成され、この緩和領域は非
常に安定であることが確認された。実際、液晶パネルを
指で押して液晶配向に乱れを生じさせ、液晶配向の変化
を観察したところ、本実施例に係る液晶表示装置1で
は、実施例2に係る液晶表示装置1に比べ、乱れた液晶
配向が元に戻るまでの時間が短かった。すなわち、本実
施例では、実施例2に比べて、より速い応答速度を実現
することができた。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、一方
の基板に複数の畝状突起部を設けて画素電極の表面に複
数の畝状突起構造を生じさせるとともに、それら畝状突
起構造を画素電極の輪郭を構成する各辺からその輪郭の
内側であり且つその輪郭から離間した領域に向けて収束
するように配列させる。このような構造によると、画素
領域を複数のドメインへと分割すること、及び、それら
ドメイン間の境界位置を所定の位置に制限することの双
方が可能となる。そのため、本発明では、配向制御に利
用する構造を他方の基板に設ける必要がない。すなわ
ち、本発明によると、VANモードを採用した場合であ
ってもアレイ基板と対向基板とを高精度に位置合わせす
ることなく製造することが可能な液晶表示装置が提供さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置を概略
的に示す断面図。
【図2】図1に示す液晶表示装置で利用可能な構造の一
例を概略的に示す平面図。
【図3】本発明の実施例1に係る液晶表示装置で採用し
た構造を概略的に示す平面図。
【図4】比較例に係る液晶表示装置で観察された配向状
態を概略的に示す平面図。
【図5】(a)は本発明の実施例2に係る液晶表示装置
で利用した構造を概略的に示す平面図、(b)は(a)
に示す構造のA−A線に沿った断面図。
【図6】(a)は本発明の実施例2に係る液晶表示装置
で観察された配向状態を概略的に示す平面図、(b)は
(a)に示す構造のA−A線に沿った断面図。
【図7】(a)は本発明の実施例3に係る液晶表示装置
で利用した構造を概略的に示す平面図、(b)は(a)
に示す構造の一部を拡大して示す平面図。
【符号の説明】
1…液晶表示装置 2…アクティブマトリクス基板 3…対向基板 4…液晶層 7…透明基板 8…スイッチング素子 9…カラーフィルタ層 9a〜9c…着色層 10,10a…畝状突起部 10b…突起部 11…画素電極 11a,11b…サブ画素電極 15…透明基板 16…共通電極 25…液晶分子 30…シュリーレン 31…破線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉内 昭一 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 (72)発明者 真鍋 敦行 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 (72)発明者 山口 剛史 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 (72)発明者 磨矢 奈津子 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 Fターム(参考) 2H088 HA02 HA03 HA04 HA12 LA01 LA09 MA18 2H090 HA03 HA05 HA14 HB07X HC10 HD14 HD17 LA01 LA15 MA01 MA07 MA08 MB11 MB14 2H092 GA13 NA04 PA02 PA08 QA06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向した第1及び第2基板と、 前記第1基板の前記第2基板との対向面に設けられた画
    素電極と、 前記画素電極と前記第1基板との間に介在した複数の畝
    状突起部と、 前記第2基板の前記第1基板との対向面に設けられた共
    通電極と、 前記画素電極と前記共通電極との間に介在した液晶層と
    を具備し、 前記複数の畝状突起部は前記画素電極の前記第2基板に
    対向した面に複数の畝状突起構造を生じさせ、前記複数
    の畝状突起構造は前記画素電極の輪郭を構成する各辺か
    ら前記輪郭の内側であり且つ前記輪郭から離間した領域
    に向けて収束するように配列したことを特徴とする液晶
    表示装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の畝状突起部のそれぞれは前記
    画素電極の輪郭を構成する各辺を横切るように配置され
    たことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の畝状突起構造は互いに離間し
    ていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記複数の畝状突起構造は前記領域内で
    互いに接続されており、前記複数の畝状突起構造のそれ
    ぞれの前記領域の内側に位置した部分は前記領域の外側
    に位置した部分に比べてより高いことを特徴とする請求
    項1に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の畝状突起構造のそれぞれと前
    記画素電極の周縁とが為す角度は鋭角であることを特徴
    とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の畝状突起構造の配列パターン
    とそのミラーイメージとは互いに異なっていることを特
    徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の畝状突起構造の配列パターン
    は羽根車状であることを特徴とする請求項1に記載の液
    晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の畝状突起構造の配列パターン
    は放射状であることを特徴とする請求項1に記載の液晶
    表示装置。
  9. 【請求項9】 前記画素電極は互いに電気的に接続され
    た複数のサブ画素電極で構成され、前記複数の畝状突起
    部は前記複数のサブ画素電極のそれぞれに前記複数の畝
    状突起構造を生じさせ、前記複数のサブ画素電極のそれ
    ぞれにおいて前記複数の畝状突起構造はそのサブ画素電
    極の輪郭を構成する各辺から前記輪郭の内側であり且つ
    前記輪郭から離間した領域に向けて収束するように配列
    したことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 前記画素電極と前記共通電極との間に
    電圧を印加した場合に前記液晶層の前記画素電極と前記
    共通電極との間の領域は前記液晶層に含まれる液晶分子
    のディレクタが互いに異なる複数のドメインへと分割さ
    れ、前記液晶層の前記領域を前記複数のドメインへと分
    割する構造は前記第1基板に選択的に設けられたことを
    特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 前記第1基板と前記画素電極との間に
    カラーフィルタ層をさらに具備したことを特徴とする請
    求項1に記載の液晶表示装置。
JP2002024301A 2002-01-31 2002-01-31 液晶表示装置 Pending JP2003222870A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002024301A JP2003222870A (ja) 2002-01-31 2002-01-31 液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002024301A JP2003222870A (ja) 2002-01-31 2002-01-31 液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003222870A true JP2003222870A (ja) 2003-08-08

Family

ID=27746786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002024301A Pending JP2003222870A (ja) 2002-01-31 2002-01-31 液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003222870A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007192917A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 液晶表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007192917A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 液晶表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100531928B1 (ko) 액정디스플레이
JP3234357B2 (ja) 液晶表示装置
KR20010087321A (ko) 넓은 시야각을 가지며 제조가 용이한 액정표시패널
US8451411B2 (en) Display panel having a domain divider
US20070040974A1 (en) Liquid crystal display panel
US7259819B2 (en) Liquid crystal display device with a bridge wiring member with an electric field weaker than that created in minute domains above the pixel electrode
US7508475B2 (en) Liquid crystal display device
US20040100607A1 (en) Liquid crystal display
JP2004361946A (ja) 液晶表示装置
JP2004037854A (ja) 液晶表示装置
JP2003075839A (ja) 液晶表示装置
JP2003029283A (ja) 液晶表示装置
JP2004245952A (ja) 液晶表示装置
JP2001311951A (ja) 液晶表示装置
JP2001264773A (ja) 液晶表示装置
JP4104374B2 (ja) カラー液晶表示装置
JP2002214614A (ja) 液晶表示装置
JP2004077699A (ja) 液晶表示装置
JP2003029284A (ja) 液晶表示装置
JP4636626B2 (ja) 液晶表示素子
JP2002090751A (ja) 液晶表示装置およびその製造方法
JP2002098967A (ja) 液晶表示装置
JP2003222870A (ja) 液晶表示装置
JP2003330043A (ja) 液晶表示装置
JP2004077698A (ja) 液晶表示装置