JP2003029283A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2003029283A
JP2003029283A JP2001217227A JP2001217227A JP2003029283A JP 2003029283 A JP2003029283 A JP 2003029283A JP 2001217227 A JP2001217227 A JP 2001217227A JP 2001217227 A JP2001217227 A JP 2001217227A JP 2003029283 A JP2003029283 A JP 2003029283A
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liquid crystal
display device
crystal display
pixel electrode
slit
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JP2001217227A
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English (en)
Inventor
Yasushi Kawada
靖 川田
Atsuyuki Manabe
敦行 真鍋
Takashi Yamaguchi
剛史 山口
Natsuko Maya
奈津子 磨矢
Shoichi Kurauchi
昭一 倉内
Kazuyuki Haruhara
一之 春原
Akio Murayama
昭夫 村山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配線基板と対向基板とを高精度に位置合わせす
ることなく製造することが可能なMVAモードの液晶表
示装置を提供すること。 【解決手段】本発明の液晶表示装置1は、配線基板2と
対向基板3と液晶層4とを具備し、画素電極10と共通
電極16との間に印加する電圧を第1表示電圧とそれよ
りも高い第2表示電圧との間で変化させることにより表
示を行う液晶表示装置であって、画素電極10と共通電
極16との間に第2表示電圧を印加した際に画素電極1
0によって規定される画素領域を液晶層4に含まれる液
晶分子のチルト方向が互いに異なる複数のドメインへと
分割する配向制御構造20、及び、画素電極10と共通
電極16との間に第2表示電圧を印加した際に複数のド
メインのそれぞれの境界位置を規制する境界制御構造の
双方が配線基板に対して選択的に設けられたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に係
り、特にはマルチドメイン型垂直配向モードで表示を行
う液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、薄型、軽量、低消費電
力である等の様々な特長を有しており、OA機器、情報
端末、時計、及びテレビ等の様々な用途に応用されてい
る。特に、薄膜トランジスタ(以下、TFTという)を
有する液晶表示装置は、その高い応答性から、携帯テレ
ビやコンピュータなどのように多量の情報を表示するモ
ニタとして用いられている。
【0003】近年、情報量の増加に伴い、画像の高精細
化や表示速度の高速化に対する要求が高まっている。こ
れら要求のうち画像の高精細化は、例えば、上述したT
FTが形成するアレイ構造を微細化することによって実
現されている。
【0004】一方、表示速度の高速化に関しては、従来
の表示モードの代わりに、ネマチック液晶を用いたOC
Bモード、VANモード、HANモード、及びπ配列モ
ードや、スメクチック液晶を用いた界面安定型強誘電性
液晶(Surface Stabilized Ferroelectric Liquid Crys
tal)モード及び反強誘電性液晶モードを採用すること
が検討されている。
【0005】これら表示モードのうち、VANモードで
は、従来のTN(Twisted Nematic)モードよりも速い
応答速度を得ることができ、しかも、垂直配向のため静
電気破壊などの不良を発生させるラビング処理が不要で
ある。なかでも、マルチドメイン型VANモード(以
下、MVAモードという)は、視野角の補償設計が比較
的容易なことから特に注目を集めている。
【0006】しかしながら、MVAモードを採用した従
来の液晶表示装置では、配線基板だけでなく、対向基板
に対しても畝状突起構造を形成するか或いは対向基板上
の共通電極にスリットなどを設ける必要がある。そのた
め、配線基板と対向基板との位置合わせを極めて高い精
度で行わなければならず、その結果、コストの上昇や信
頼性の低下を生じてしまう。
【0007】また、近年では、TNモードの液晶表示装
置の製造において、配線基板にカラーフィルタ層を形成
する技術が実用化され始めている。この技術によると、
配線基板と対向基板とを貼り合わせてセルを形成する際
に、カラーフィルタ層を構成する各色領域と画素電極と
を位置合わせする必要がない。したがって、このような
技術をMVAモードの液晶表示装置の製造にも適用する
ことが望まれるが、従来のMVAモードの液晶表示装置
では、配線基板と対向基板とを貼り合わせてセルを形成
する際に、それらの間で畝状突起構造やスリットの位置
合わせを行う必要がある。そのため、従来のMVAモー
ドの液晶表示装置では、配線基板にカラーフィルタ層を
形成したとしても、TNモードの液晶表示装置で得られ
る利益を享受することはできなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、配線基板と対向基板とを
高精度に位置合わせすることなく製造することが可能な
MVAモードの液晶表示装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、一方の主面に互いに電気的に接続された
配線及び画素電極を備えた配線基板と、前記配線基板の
前記画素電極が設けられた面に対向して配置され且つ前
記配線基板との対向面に共通電極が設けられた対向基板
と、前記配線基板と前記対向基板との間に挟持された液
晶層とを具備し、前記画素電極と前記共通電極との間に
印加する電圧を第1表示電圧と前記第1表示電圧よりも
高い第2表示電圧との間で変化させることにより表示を
行う液晶表示装置であって、前記画素電極と前記共通電
極との間に前記第2表示電圧を印加した際に前記画素電
極によって規定される画素領域を前記液晶層に含まれる
液晶分子のチルト方向が互いに異なる複数のドメインへ
と分割する配向制御構造、及び、前記画素電極と前記共
通電極との間に前記第2表示電圧を印加した際に前記複
数のドメインのそれぞれの境界位置を規制する境界制御
構造の双方が前記配線基板に対して選択的に設けられた
ことを特徴とする液晶表示装置を提供する。
【0010】本発明において、配向制御構造及び境界制
御構造の双方を画素電極に設けることができる。
【0011】本発明において、配向制御構造は、画素電
極に設けられた配向制御用スリットを具備していてもよ
い。この場合、境界制御構造は、配向制御用スリットを
挟んで位置するように画素電極に設けられ且つそれぞれ
配向制御用スリットの幅よりも狭い一対の境界制御用ス
リットを具備していてもよい。或いは、境界制御構造
は、配向制御用スリットを挟んで位置するように画素電
極に設けられた一対の畝状突起構造を具備していてもよ
い。
【0012】本発明において、配向制御用スリットの一
端は画素電極の輪郭によって囲まれた範囲内からその外
側へと開口していることが好ましい。
【0013】本発明の液晶表示装置は、カラーフィルタ
層をさらに具備することができる。このカラーフィルタ
層は、配線基板及び対向基板のいずれに設けてもよい
が、配線基板がカラーフィルタ層をさらに備えているこ
とが好ましい。
【0014】本発明の液晶表示装置において、通常、配
線基板上には複数の画素電極が配列される。本発明の液
晶表示装置においては、隣り合う画素電極間のギャップ
を境界制御構造の少なくとも一部として或いは配向制御
構造の少なくとも一部として利用することができる。な
お、境界制御構造が配向制御用スリットを備えており且
つ隣り合う画素電極間のギャップを配向制御構造の一部
として利用する場合、配向制御用スリットの幅は、隣り
合う画素電極間のギャップよりも狭いことが好ましい。
【0015】また、本発明の液晶表示装置においては、
画素電極間に及び画素電極とほぼ同じ高さに配線を配置
し、画素電極と配線との間のギャップを配向制御構造の
少なくとも一部として或いは境界制御構造の少なくとも
一部として利用する場合も同様である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、図面を参
照しながらより詳細に説明する。なお、各図において、
同様または類似する構成要素には同一の参照符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0017】図1(a)は、本発明の第1の実施形態に
係る液晶表示装置を概略的に示す平面図である。また、
図1(b)は、図1(a)に示す液晶表示装置のA−A
線に沿った断面図である。
【0018】図1(a),(b)に示す液晶表示装置1
は、MVA型の液晶表示装置であって、アクティブマト
リクス基板(或いは、配線基板)2と対向基板3との間
に液晶層4を挟持させた構造を有している。これらアク
ティブマトリクス基板2と対向基板3との間隔は図示し
ないスペーサによって一定に維持されている。また、こ
の液晶表示装置1の両面には、図示しない偏光フィルム
が貼り付けられている。
【0019】アクティブマトリクス基板2は、ガラス基
板のような透明基板7を有している。透明基板7の一方
の主面上には配線及びスイッチング素子8が形成されて
いる。また、それらの上には、絶縁膜9、画素電極1
0、及び配向膜11が順次形成されている。
【0020】透明基板7上に形成する配線は、アルミニ
ウム、モリブデン、及び銅などからなる走査線及び信号
線などである。また、スイッチング素子8は、例えば、
アモルファスシリコンやポリシリコンを半導体層とした
TFTであり、走査線及び信号線などの配線並びに画素
電極10と接続されている。アクティブマトリクス基板
2では、このような構成により、所望の画素電極10に
対して選択的に電圧を印加することを可能としている。
【0021】透明基板7と画素電極10との間に介在す
る絶縁膜9には、コンタクトホールが設けられている。
画素電極10は、このコンタクトホールを介してスイッ
チング素子と接続されている。
【0022】画素電極10は、ITOのような透明導電
材料で構成され得る。画素電極10は、例えばスパッタ
リング法などにより薄膜を形成した後、フォトリソグラ
フィ技術及びエッチング技術を用いてその薄膜をパター
ニングすることにより形成することができる。
【0023】配向膜11は、ポリイミドなどの透明樹脂
からなる薄膜で構成されている。なお、この配向膜11
には、ラビング処理は施さない。
【0024】対向基板3は、ガラス基板のような透明基
板15上に、共通電極16及び配向膜17を順次形成し
た構造を有している。これら共通電極16及び配向膜1
7は、画素電極10及び配向膜11と同様の材料で形成
され得る。なお、本実施形態では、共通電極16は平坦
な連続膜として形成されている。
【0025】さて、本実施形態に係る液晶表示装置1で
は、共通電極16は平坦な連続膜として形成されてい
る。また、画素電極10には配向制御構造としてスリッ
ト20が設けられているのとともに境界制御構造として
スリット20よりも幅が狭いスリット21が設けられて
いる。このように、本実施形態では、配線基板2のみに
配向制御構造及び境界制御構造の双方が設けられている
ため、配線基板2と対向基板3とを貼り合わせてセルを
形成する際に、それらを高精度に位置合わせする必要が
ない。すなわち、本実施形態によると、コストの上昇や
信頼性の低下を防止することができる。
【0026】次に、上述した液晶表示装置1の動作につ
いて説明する。画素電極10と共通電極16との間に閾
値電圧よりも低い第1表示電圧を印加しいる場合(画素
電極10と共通電極16との間に電圧を印加していない
場合も含む)、液晶層4を構成する液晶分子25,具体
的には誘電率異方性が負の液晶分子,は、その長軸が配
向膜11の膜面に対してほぼ垂直となるように配向して
いる。
【0027】画素電極10と共通電極16との間に閾値
電圧以上の第2表示電圧を印加すると、図1(b)に示
すようにスリット20の位置に湾曲した電界が生じる。
その結果、液晶分子25はスリット20の両側で互いに
異なる方向にチルトして、チルト配向T1,T2が形成さ
れる。なお、画素電極10と共通電極16との間の領域
として規定される画素領域は、これらチルト配向T1
2に対応して2つのドメインへと分割される。
【0028】このような湾曲した電界は隣り合う画素電
極10間のギャップの位置でも生じる。そのため、この
ギャップの位置でも、液晶分子25はそれら画素電極1
0間の両側で互いに異なる方向にチルトし、その結果、
チルト配向T3,T4が形成される。チルト配向T1,T4
間及びチルト配向T2,T3間では液晶分子25のチルト
方向が互いに異なっているため、それらの間では液晶分
子25の配向が乱れてシュリーレンが発生する。
【0029】画素電極10にスリット21が設けられて
いない場合、このシュリーレンはスリット20と隣り合
う画素電極10間のギャップとの間の任意の位置で発生
するため、表示に極めて大きな悪影響を及ぼすことがあ
る。
【0030】これに対し、本実施形態では画素電極10
にスリット21を設けているため、以下に説明するよう
にシュリーレンの発生位置を制御することができる。す
なわち、画素電極10と共通電極16との間に比較的高
い第2表示電圧を印加すると、スリット21の位置には
湾曲した電界が生じるが、スリット21はスリット20
や隣り合う画素電極10間のギャップよりも幅が狭いの
で、その湾曲の程度は比較的小さい。そのため、スリッ
ト21の位置に生じた電界は、液晶分子25に新たなチ
ルト配向を生じさせるほどの影響を与えることはない。
しかしながら、それでもなお、スリット21の位置に生
じた電界は左右にそれぞれ湾曲しているので、スリット
21の位置では液晶分子25の配向に僅かな乱れを生ず
る。そのため、図2に示すようにシュリーレン27はス
リット21の位置に発生することとなる。
【0031】なお、実際に表示を行う際には、選択した
画素電極10とそれに隣り合う非選択の画素電極10と
の間に電位差が形成される。そのため、配向T3,T4
図1(b)に示す状態から変化することとなる。このよ
うな場合であっても、本実施形態では、画素電極21に
スリットが設けられているため、選択した画素領域にお
いてシュリーレンはスリット21の位置に発生する。
【0032】これに対し、画素電極10にスリット21
を設けずに、隣り合う画素電極10間のギャップを十分
に狭めて、このギャップを境界制御構造として利用する
ことを試みた場合、全ての画素電極10と共通電極16
との間に第2表示電圧を印加した際には上記ギャップは
境界制御構造として機能するものの、隣り合う画素電極
10間に電位差が生じた際には上記ギャップは境界制御
構造としてよりはむしろ配向制御構造として機能するこ
とがある。そのため、この場合、選択した画素領域でシ
ュリーレンの位置を制御することが困難となる。これ
は、隣り合う画素電極10間に画素電極10と同じ高さ
に配線を設け、画素電極10と配線との間のギャップを
境界制御構造として利用する場合も同様である。
【0033】以上説明したように、本実施形態では、画
素電極10に配向制御構造としてスリット20を設ける
のとともに境界制御構造としてスリット21を設けてい
る。スリット20が配向制御構造として機能し且つスリ
ット21が境界制御構造として機能するためには、少な
くとも、スリット21はスリット20よりも幅が狭いこ
とが必要である。また、或るスリットが配向制御構造及
び境界制御構造のいずれとして機能するかは、主として
その幅に依存しているが、通常、その境界値は一義的に
決定されるわけではなく、使用する材料、各種サイズ、
及び駆動方法(第2表示電圧を含む)などに応じて異な
る。表1に、スリット幅とその機能との関係の一例を示
す。
【0034】
【表1】
【0035】上記表1に示す例では、スリットの幅が8
μm以上である場合に配向制御構造として機能してい
る。配向制御構造としての機能はスリット幅が広いほど
より良好であるが、スリット幅を広げると画素電極10
の開口率が低下することとなる。したがって、スリット
20の幅は、配向制御構造としての機能が十分に得られ
且つ十分な開口率が得られるように設定することが好ま
しい。一般に、スリット20の幅は、10μm乃至14
μm程度であれば、配向制御構造として十分な機能と十
分に高い開口率とを同時に実現することができる。
【0036】一方、スリット21の幅については、上記
表1に示す例では、スリット幅が8μm未満であれば境
界制御構造として機能する。スリット幅が狭いほど境界
制御構造としての機能が向上し且つ画素電極10の開口
率を高めることができるが、スリット幅が狭すぎるとス
リットを加工すること自体が困難となる。一般に、スリ
ット21の幅は、4μm乃至6μm程度であれば、境界
形成構造として十分な機能と高い開口率と良好な加工性
とを同時に実現することができる。
【0037】本実施形態において、スリット20,21
は様々な形態で画素電極10に設けられ得る。典型的に
は、スリット20は画素電極10を部分的に横切るよう
に設けられ、スリット21は各スリット20の両側に対
を為すように設けられる。1つの画素電極10に設ける
スリット20,21の数に特に制限はなく、図1に示し
たのよりも多くのスリット20,21を設けることもで
きる。
【0038】また、図1では、長方形状の画素電極10
には、その長辺に平行にスリット20,21が設けられ
ているが、スリット20,21は画素電極10の輪郭を
構成する辺に対して平行である必要はない。また、スリ
ット20,21同士も互いに平行である必要はない。但
し、スリット20,21同士が互いに平行でない場合、
それらスリット20,21によって1つのドメインを取
り囲むことが好ましい。
【0039】本実施形態において、スリット20の一端
は、画素電極10の輪郭によって囲まれた範囲内からそ
の外側へと開口していることが好ましい。また、スリッ
ト21は、画素電極10の輪郭によって囲まれた範囲の
内側に設けられていることが好ましい。これについて
は、図3を参照しながら説明する。
【0040】図3(a),(b)は、図1(a),
(b)に示す液晶表示装置1の画素電極10の一部を概
略的に示す平面図である。なお、図3(a),(b)に
おいて、参照番号28は配向欠陥(シュリーレン)を示
している。図3(a)に示すように、スリット20の一
端が画素電極10の輪郭によって囲まれた範囲内からそ
の外側へと開口している場合、画素領域のスリット20
に対応する部分は画素領域の外側に位置する非画素領域
と連続する。そのため、画素領域のスリット20に対応
する部分における液晶分子25の配向は、非画素領域内
の液晶分子25の配向の影響を受ける。その結果、チル
ト配向の安定性が高まり、スリット20の配向制御構造
としての機能が向上する。
【0041】一方、図3(b)に示すように、スリット
21が画素電極10の輪郭によって囲まれた範囲の内側
に設けられている場合、画素領域のスリット21に対応
する部分における液晶分子25の配向は、非画素領域内
の液晶分子25の配向の影響を受けることはない。その
ため、このような構造によると、画素領域のスリット2
1に対応する部分でチルト配向は安定に存在し得ず、し
たがって、スリット21の配向制御構造としてではなく
境界制御構造としての機能が向上する。
【0042】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0043】図4は、本発明の第2の実施形態に係る液
晶表示装置を概略的に示す断面図である。図4に示す液
晶表示装置1では、画素電極10にスリット21は設け
られておらず、その代わりに絶縁膜11と画素電極10
との間に畝状突起部22が設けられている。畝状突起部
22は、画素電極10及び配向膜11に畝状突起構造2
3を形成しており、本実施形態ではこの畝状突起構造2
3が境界制御構造として用いられる。
【0044】図5(a),(b)は、それぞれ、図4に
示す液晶表示装置1の一部を概略的に示す斜視図であ
る。図5(a)に示すように、画素電極10と共通電極
16との間に電圧を印加していない場合、スリット20
の近傍で、液晶分子25はその長軸が膜面に対してほぼ
垂直となるように配向する。次に、画素電極10と共通
電極16との間に閾値以上の電圧を印加すると、スリッ
ト20の近傍では、図5(a)に矢印で示すように、液
晶分子25はスリット20の長手方向に垂直な面内でチ
ルトする。なお、このようなチルトが最も低い電圧で生
じるのは、スリット20の近傍である。
【0045】一方、畝状突起構造23の近傍では、画素
電極10と共通電極16との間に電圧を印加していない
場合、スリット20の近傍で見られたのと同様に、液晶
分子25はその長軸が膜面に対してほぼ垂直となるよう
に配向する。しかしながら、畝状突起構造23の近傍で
は、スリット20の近傍で見られたのとは異なり、画素
電極10と共通電極16との間に所定値以上の電圧を印
加すると、排除体積効果により、図5(b)に矢印で示
すように、液晶分子25は畝状突起構造23の長手方向
に平行な面内でチルトする。なお、そのチルト角は、畝
状突起構造23の長手方向に対し0°乃至180°の範
囲内で任意である。また、畝状突起構造23の近傍にお
ける液晶分子25のチルトは、スリット20の近傍にお
いて液晶分子25がチルトを開始する電圧よりも高い電
圧を印加した際に生じる。
【0046】図5(a),(b)に示すように液晶分子
25をチルトさせると、スリット20は、第1の実施形
態で説明したのと同様に配向制御構造として機能して、
スリット20の両側にチルト方向が互いに異なる2つの
ドメインを形成する。一方、畝状突起構造23は、第1
の実施形態で利用したメカニズムとは異なるが、その位
置で液晶配向の乱れを生じさせるため境界制御構造とし
て機能する。したがって、本実施形態においても、第1
の実施形態で説明したのと同様の効果を得ることができ
る。
【0047】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図6(a)は本発明の第3の実施形態に係る液
晶表示装置を概略的に示す平面図であり、図6(b)は
図6(a)に示す液晶表示装置のB−B線に沿った断面
図である。
【0048】図6(a),(b)に示す液晶表示装置1
では、画素電極10にスリット21が設けられ、さらに
絶縁膜11と画素電極10との間に畝状突起部22が設
けられている。畝状突起部22は、画素電極10及び配
向膜11に畝状突起構造23を形成しており、本実施形
態では、この畝状突起構造23とスリット21とが境界
制御構造として用いられる。すなわち、本実施形態で
は、第1及び第2の実施形態で利用した境界制御構造を
組み合わせている。このような構造によると、境界制御
構造としての機能が向上する。
【0049】以上説明した第1乃至第3の実施形態で
は、画素電極10に配向制御構造及び境界制御構造を設
けたが、隣り合う画素電極10間のギャップを境界制御
構造の少なくとも一部として或いは配向制御構造の少な
くとも一部として利用することもできる。また、画素電
極10間に及び画素電極10とほぼ同じ高さに配線を配
置し、画素電極10と配線との間のギャップを配向制御
構造の少なくとも一部として或いは境界制御構造の少な
くとも一部として利用することもできる。
【0050】また、上述した第1乃至第3の実施形態に
係る液晶表示装置1には、カラーフィルタ層を設けるこ
とができる。カラーフィルタ層は配線基板2及び対向基
板3のいずれに設けてもよいが、配線基板2に設けた場
合、配線基板2と対向基板3とを貼り合わせてセルを形
成する際にアライメントマークなどを利用した高精度な
位置合わせが不要となる。
【0051】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1)本例では、以下に説明する方法により図1
(a),(b)に示す液晶表示装置1を作製した。ま
ず、通常のTFT形成プロセスと同様に成膜とパターニ
ングとを繰返し、ガラス基板7上に走査線及び信号線等
の配線並びにTFT8を形成した。次に、ガラス基板7
のTFT8等を形成した面に、感光性樹脂を塗布し、そ
れにより得られた塗膜をパターニングすることにより透
明絶縁膜9を形成した。この塗膜のパターニングは、後
で形成する画素電極10とTFT8とを接続するコンタ
クトホールが形成されるように行った。なお、透明絶縁
膜9はカラーフィルタ層であってもよい。
【0052】次に、ガラス基板7の透明絶縁膜9を形成
した面に対し、所定のパターンのマスクを介してITO
をスパッタリングすることにより画素電極10を形成し
た。なお、スリット20の幅は10μmとし、スリット
21の幅は3μmとした。また、これら画素電極10
は、それぞれコンタクトホールを介してTFT8と接続
した。
【0053】その後、ガラス基板7の画素電極10を形
成した面の全面に熱硬化性樹脂を塗布し、この塗膜を1
80℃で30分間焼成することにより厚さ70nmの配
向膜11を形成した。以上のようにして、アクティブマ
トリクス基板2を作製した。
【0054】次に、別途用意したガラス基板15の一方
の主面上に、共通電極16として、スパッタリング法を
用いてITO膜を形成した。続いて、この共通電極16
の全面に、アクティブマトリクス基板2に関して説明し
たのと同様の方法により配向膜17を形成した。以上の
ようにして、対向基板3を作製した。
【0055】次に、アクティブマトリクス基板2と対向
基板3の対向面周縁部を、それらの配向膜11,17が
形成された面が対向するように及び液晶材料を注入する
ための注入口が残されるように貼り合わせることにより
液晶セルを形成した。なお、この液晶セルのセルギャッ
プは、アクティブマトリクス基板2と対向基板3との間
に直径4μmの樹脂スペーサを介在させることにより一
定に維持した。また、それら基板2,3を貼り合わせる
際、基板2,3の位置合わせはそれらの端面位置を揃え
ることにより行い、アライメントマークなどを利用する
高精度な位置合わせは行わなかった。
【0056】次いで、この液晶セル中に誘電率異方性が
負である液晶材料を通常の方法により注入して液晶層4
を形成した。次いで、液晶注入口を紫外線硬化樹脂で封
止し、液晶セルの両面に図示しない偏光フィルムを貼り
付けることにより図1(a),(b)に示す液晶表示装
置1を得た。なお、この液晶表示装置1は、例えば、画
素電極10と共通電極16との間に印加する電圧を約2
Vと約4.5Vとの間で変化させることにより駆動され
得る。
【0057】次に、以上のようにして作製した液晶表示
装置1について、画素電極10と共通電極16との間に
4.5Vの電圧を印加して配向欠陥(シュリーレン)を
観察した。その結果、シュリーレン27は、図2に示す
ように、スリット20,21の位置や画素電極10間に
発生したものの、十分に大面積であり且つ配向状態が安
定している2つのドメインを形成することができた。す
なわち、良好な配向分割均一性を実現することができ
た。
【0058】(比較例1)画素電極10にスリット21
を設けなかったこと以外は実施例1で説明したのと同様
の方法により液晶表示装置1を作製した。この液晶表示
装置1についても、画素電極10と共通電極16との間
に4.5Vの電圧を印加して配向欠陥(シュリーレン)
を観察した。その結果、図7に示すように、画素電極1
0のスリット20を挟んで両側に位置する部分のそれぞ
れにおいて、中央部を横切って交差するようなシュリー
レン27が発生し、良好な配向分割均一性を実現するこ
とができなかった。
【0059】(実施例2)画素電極10を図8(a)に
示すパターンに形成したこと以外は実施例1で説明した
のと同様の方法により液晶表示装置1を作製した。この
液晶表示装置1についても、画素電極10と共通電極1
6との間に4.5Vの電圧を印加して配向欠陥(シュリ
ーレン)を観察した。その結果、シュリーレン27は、
スリット20,21の位置や画素電極10間のみに発生
し、良好な配向分割均一性を実現することができた。
【0060】(比較例2)画素電極10を図8(b)に
示すパターンに形成したこと以外は実施例1で説明した
のと同様の方法により液晶表示装置1を作製した。この
液晶表示装置1についても、画素電極10と共通電極1
6との間に4.5Vの電圧を印加して配向欠陥(シュリ
ーレン)を観察した。その結果、シュリーレン27は、
スリット20の位置や画素電極10間だけでなく、スリ
ット20と画素電極10の周縁とによって囲まれた領域
内にもその中央部を横切って交差するように発生し、良
好な配向分割均一性を実現することができなかった。
【0061】(実施例3)画素電極10を図9(a)に
示すパターンに形成したこと以外は実施例1で説明した
のと同様の方法により液晶表示装置1を作製した。この
液晶表示装置1についても、画素電極10と共通電極1
6との間に4.5Vの電圧を印加して配向欠陥(シュリ
ーレン)を観察した。その結果、シュリーレン27は、
スリット20,21の位置や画素電極10間のみに発生
し、良好な配向分割均一性を実現することができた。
【0062】(比較例3)画素電極10を図9(b)に
示すパターンに形成したこと以外は実施例1で説明した
のと同様の方法により液晶表示装置1を作製した。この
液晶表示装置1についても、画素電極10と共通電極1
6との間に4.5Vの電圧を印加して配向欠陥(シュリ
ーレン)を観察した。その結果、シュリーレン27は、
スリット20の位置や画素電極10間だけでなく、スリ
ット20と画素電極10の周縁とによって囲まれた領域
内にもその中央部を横切って交差するように発生し、良
好な配向分割均一性を実現することができなかった。
【0063】(実施例4)本例では、以下に説明する方
法により図6(a),(b)に示す液晶表示装置1を作
製した。まず、通常のTFT形成プロセスと同様に成膜
とパターニングとを繰返し、ガラス基板7上に走査線及
び信号線等の配線並びにTFT8を形成した。次に、ガ
ラス基板7のTFT8等を形成した面に、感光性樹脂を
塗布し、それにより得られた塗膜をパターニングするこ
とにより透明絶縁膜9を形成した。この塗膜のパターニ
ングは、後で形成する画素電極10とTFT8とを接続
するコンタクトホールが形成されるように行った。な
お、透明絶縁膜9はカラーフィルタ層であってもよい。
【0064】次に、ガラス基板7の透明絶縁膜9を形成
した面に感光性アクリル樹脂を塗布し、それにより得ら
れた塗膜をパターニングすることにより、幅が10μm
であり高さが1.5μmの畝状突起部22を形成した。
次いで、ガラス基板7の畝状突起部22を形成した面に
対し、所定のパターンのマスクを介してITOをスパッ
タリングすることにより画素電極10を形成した。な
お、スリット20の幅は10μmとし、スリット21の
幅は4μmとした。また、これら画素電極10は、それ
ぞれコンタクトホールを介してTFT8と接続した。
【0065】その後、ガラス基板7の画素電極10を形
成した面の全面に熱硬化性樹脂を塗布し、この塗膜を1
80℃で30分間焼成することにより厚さ70nmの配
向膜11を形成した。以上のようにして、アクティブマ
トリクス基板2を作製した。
【0066】次に、別途用意したガラス基板15の一方
の主面上に、共通電極16として、スパッタリング法を
用いてITO膜を形成した。続いて、この共通電極16
の全面に、アクティブマトリクス基板2に関して説明し
たのと同様の方法により配向膜17を形成した。以上の
ようにして、対向基板3を作製した。
【0067】次に、アクティブマトリクス基板2と対向
基板3の対向面周縁部を、それらの配向膜11,17が
形成された面が対向するように及び液晶材料を注入する
ための注入口が残されるように貼り合わせることにより
液晶セルを形成した。なお、この液晶セルのセルギャッ
プは、アクティブマトリクス基板2と対向基板3との間
に直径4μmの樹脂スペーサを介在させることにより一
定に維持した。また、それら基板2,3を貼り合わせる
際、基板2,3の位置合わせはそれらの端面位置を揃え
ることにより行い、アライメントマークなどを利用する
高精度な位置合わせは行わなかった。
【0068】次いで、この液晶セル中に誘電率異方性が
負である液晶材料を通常の方法により注入して液晶層4
を形成した。次いで、液晶注入口を紫外線硬化樹脂で封
止し、液晶セルの両面に図示しない偏光フィルムを貼り
付けることにより図6(a),(b)に示す液晶表示装
置1を得た。なお、この液晶表示装置1は、例えば、画
素電極10と共通電極16との間に印加する電圧を約2
Vと約4.5Vとの間で変化させることにより駆動され
得る。
【0069】次に、以上のようにして作製した液晶表示
装置1について、画素電極10と共通電極16との間に
4.5Vの電圧を印加して配向欠陥(シュリーレン)を
観察した。その結果、シュリーレン27は、図2に示す
ように、スリット20,21の位置や画素電極10間に
発生したものの、十分に大面積であり且つ配向状態が安
定している2つのドメインを形成することができ、良好
な配向分割均一性を実現することができた。
【0070】次に、実施例1乃至4及び比較例1乃至3
に係る液晶表示装置1について、光透過率及び応答速度
を調べた。その結果を以下の表2に示す。
【0071】
【表2】
【0072】上記表2に示すように、実施例1乃至4に
係る液晶表示装置1では、比較例1乃至3に係る液晶表
示装置1に比べて高い光透過率が得られている。これ
は、実施例1乃至4に係る液晶表示装置1ではスリット
20とスリット21との間にシュリーレン27が発生し
ていないのに対し、比較例1乃至3に係る液晶表示装置
1では各ドメインが形成されるべき領域の中央部を横切
るように数多くのシュリーレン27が発生したためであ
る。
【0073】また、上記表2に示すように、実施例1乃
至4に係る液晶表示装置1では、比較例1乃至3に係る
液晶表示装置1に比べて速い応答速度が得られている。
これは、実施例1乃至4に係る液晶表示装置1ではスリ
ット20によってシュリーレン27の発生位置が規制さ
れているのに対し、比較例1乃至3に係る液晶表示装置
1ではシュリーレン27の発生位置が不安定であるため
であると考えられる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、配向
制御構造及び境界制御構造の双方を配線基板に対して選
択的に設けている。そのため、配線基板と対向基板とを
貼り合わせてセルを形成する際に、それらを高精度に位
置合わせする必要がない。すなわち、本発明によると、
配線基板と対向基板とを高精度に位置合わせすることな
く製造することが可能なMVAモードの液晶表示装置が
提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態に係る液晶表
示装置を概略的に示す平面図、(b)は(a)に示す液
晶表示装置のA−A線に沿った断面図。
【図2】図1に示す液晶表示装置に生じるシュリーレン
を概略的に示す平面図。
【図3】(a),(b)は、それぞれ、図1に示す液晶
表示装置の画素電極の一部を概略的に示す平面図。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置を
概略的に示す断面図。
【図5】(a),(b)は、それぞれ、図4に示す液晶
表示装置の一部を概略的に示す斜視図。
【図6】(a)は本発明の第3の実施形態に係る液晶表
示装置を概略的に示す平面図、(b)は(a)に示す液
晶表示装置のB−B線に沿った断面図。
【図7】比較例2に係る液晶表示装置に生じるシュリー
レンを概略的に示す平面図。
【図8】(a)は本発明の実施例2に係る液晶表示装置
に用いられる画素電極を概略的に示す平面図、(b)は
比較例2に係る液晶表示装置に用いられる画素電極を概
略的に示す平面図。
【図9】(a)は本発明の実施例3に係る液晶表示装置
に用いられる画素電極を概略的に示す平面図、(b)は
比較例3に係る液晶表示装置に用いられる画素電極を概
略的に示す平面図。
【符号の説明】
1…液晶表示装置; 2…配線基板; 3…対向基板;
4…液晶層;7…透明基板; 8…スイッチング素
子; 9…絶縁膜; 10…画素電極;11…配向膜;
15…透明基板; 16…共通電極; 17…配向
膜;20…スリット; 21…スリット; 22…畝状
突起部;23…畝状突起構造; 25…液晶分子; 2
7…シュリーレン;
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 剛史 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 (72)発明者 磨矢 奈津子 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 (72)発明者 倉内 昭一 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 (72)発明者 春原 一之 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 (72)発明者 村山 昭夫 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 Fターム(参考) 2H090 HA15 JA03 JA05 KA07 LA01 LA04 MA01 2H092 GA13 JA24 JB05 NA04 NA29 QA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の主面に互いに電気的に接続された
    配線及び画素電極を備えた配線基板と、前記配線基板の
    前記画素電極が設けられた面に対向して配置され且つ前
    記配線基板との対向面に共通電極を備えた対向基板と、
    前記配線基板と前記対向基板との間に挟持された液晶層
    とを具備し、前記画素電極と前記共通電極との間に印加
    する電圧を第1表示電圧と前記第1表示電圧よりも高い
    第2表示電圧との間で変化させることにより表示を行う
    液晶表示装置であって、 前記画素電極と前記共通電極との間に前記第2表示電圧
    を印加した際に前記画素電極によって規定される画素領
    域を前記液晶層に含まれる液晶分子のチルト方向が互い
    に異なる複数のドメインへと分割する配向制御構造、及
    び、前記画素電極と前記共通電極との間に前記第2表示
    電圧を印加した際に前記複数のドメインのそれぞれの境
    界位置を規制する境界制御構造の双方が前記配線基板に
    対して選択的に設けられたことを特徴とする液晶表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記配向制御構造及び前記境界制御構造
    は前記画素電極に設けられたことを特徴とする請求項1
    に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記配向制御構造は前記画素電極に設け
    られた配向制御用スリットを具備することを特徴とする
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記境界制御構造は前記画素電極に設け
    られ且つ前記配向制御用スリットを挟んで位置する一対
    の境界制御用スリットを具備し、前記一対の境界制御用
    スリットのそれぞれの幅は前記配向制御用スリットの幅
    よりも狭いことを特徴とする請求項3に記載の液晶表示
    装置。
  5. 【請求項5】 前記境界制御構造は前記画素電極に設け
    られ且つ前記配向制御用スリットを挟んで位置する一対
    の畝状突起構造を具備することを特徴とする請求項3に
    記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記配向制御用スリットの一端は前記画
    素電極の輪郭によって囲まれた範囲内からその外側へと
    開口していることを特徴とする請求項3に記載の液晶表
    示装置。
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