JP2003222603A - ガスセンサユニット - Google Patents

ガスセンサユニット

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JP2003222603A
JP2003222603A JP2002021892A JP2002021892A JP2003222603A JP 2003222603 A JP2003222603 A JP 2003222603A JP 2002021892 A JP2002021892 A JP 2002021892A JP 2002021892 A JP2002021892 A JP 2002021892A JP 2003222603 A JP2003222603 A JP 2003222603A
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gas sensor
sensor unit
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fixing portion
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JP2002021892A
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Kazuto Hirai
一人 平井
Yuichi Kamiyama
雄一 神山
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1ケーシング部材と第2ケーシング部材と
を組合わせるのに先立って、配線基板をケーシング内に
固定するために、いずれかのケーシング部材に配線基板
を押し込んで固定しておく必要がなく、配線基板に搭載
されている電子部品等の損傷を防止できる構造のガスセ
ンサユニットを提供する。 【解決手段】 ガスセンサユニット100は、第1ケー
シング部材110と第2ケーシング部材120とを組合
わせて固定すると同時に、配線基板130が、第1ケー
シング部材110の第1基板固定部117と第2ケーシ
ング部材120の第2基板固定部127とに挟まれて固
定される構造となっている。さらに、第1ケーシング部
材110と第2ケーシング部材120とを組合わせて固
定したときに、第1基板固定部117及び第2基板固定
部127が、配線基板130に搭載されたガスセンサ素
子131等の電子部品と接触しないように配置されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスセンサ素子と
これに電気的に接続される配線基板とがケーシングに収
容されたガスセンサユニットに関し、特に、ケーシング
が第1ケーシング部材と第2ケーシング部材とによって
構成されるガスセンサユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスセンサ素子とこれに電気的に接続さ
れる配線基板とがケーシングに収容されたガスセンサユ
ニットとしては様々なものが知られているが、例えば、
自動車等のボディや車両用空調装置のダクトに取付けら
れて、外気中の排気ガス濃度の変化を検知するものが挙
げられる。具体的には、外気中の排気ガス濃度の変化が
所定レベル以上となると、自動的にフラップの開閉を切
り替えて内外気モードを制御する機構に用いられてい
る。このようなガスセンサユニットのうち、特に、部品
点数及び組立工数を低減させ、安価に製造可能としたガ
スセンサユニット500を図7に示す。
【0003】このガスセンサユニット500は、蓋形状
の第1ケーシング部材510、箱形状の第2ケーシング
部材520、及び配線基板530からなる。第1ケーシ
ング部材510には、配線基板530を挟み込んで固定
する基板組付け係合部515、第2ケーシング部材52
0に固定するための凹部516、ガスセンサ素子531
を収容するガスセンサ素子収容部512、及びガスセン
サ素子531からの出力信号を取り出すための端子コネ
クタ部513が形成されている。第2ケーシング部材5
20には、第1ケーシング部材510の凹部516と係
合して第1ケーシング部材510に固定するためのロッ
ク部523、及びガスセンサユニット500を自動車の
ボディ等に取付けるための取付け部522が形成されて
いる。配線基板530には、ガスセンサ素子531及び
多数の電子部品が搭載されている。
【0004】これらの組立て方法は、まず、ガスセンサ
素子531及び多数の電子部品を搭載した配線基板53
0を第1ケーシング部材510に装着する。具体的に
は、ガスセンサ素子531をガスセンサ素子収容部51
2内に収容しつつ、配線基板530の接続端子532と
第1ケーシング部材510に形成された端子コネクタ部
513のうち接続端子518の基板側接続部518bと
を接続すると共に、第1ケーシング部材510の外周の
対向する2辺に形成されている基板組付け係合部515
によって配線基板530を挟み込んで固定する。配線基
板530の接続端子532と端子コネクタ部513の基
板側接続部518bとは、ハンダ等によって接続する。
次いで、配線基板530を装着した第1ケーシング部材
510を第2ケーシング部材520に装着する。具体的
には、第1ケーシング部材510の四隅に形成されてい
る嵌め合わせガイド部514を第2ケーシング部材52
0内に挿入し、第2ケーシング部材520のロック部5
23が第1ケーシング部材510の凹部516と係合し
て、第1ケーシング部材510と第2ケーシング部材5
20とが固定され、ガスセンサユニット500が完成す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
ガスセンサユニット500の組付け作業において、基板
組付け係合部515によって配線基板530を挟み込ん
で、第1ケーシング部材510に固定する作業が煩わし
い。さらに、このとき、配線基板530に力が加わり、
搭載されている電子部品が損傷したり、配線基板530
に割れが生じる虞があった。具体的には、作業者は、基
板組付け係合部515がその間隔を広げる方向に弾性変
形するように配線基板530を押し込んで行き、図7に
拡大して示すように、基板組付け係合部515の内側面
に形成されている基板係合溝515bの位置まで配線基
板530を押し込む。すると、基板組付け係合部515
が弾性復元し、このとき、配線基板530が基板係合溝
515bに嵌まり込んで固定される。このようにして、
基板組付け係合部515によって配線基板530を固定
していた。
【0006】本発明は、かかる現状に鑑みてなされたも
のであり、第1ケーシング部材と第2ケーシング部材と
を組合わせるのに先立って、配線基板をケーシング内に
固定するためにいずれかのケーシング部材に配線基板を
押し込んで固定しておく必要がなく、配線基板に搭載さ
れている電子部品等の損傷を防止できる構造のガスセン
サユニットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】その解決
手段は、電子部品を搭載した配線基板と、上記配線基板
と電気的に接続されるガスセンサ素子と、上記配線基板
及び上記ガスセンサ素子を収納するケーシングと、を備
えるガスセンサユニットであって、上記ケーシングは、
第1ケーシング部材、及びこれと組合わされる第2ケー
シング部材を有し、上記第1ケーシング部材は、上記配
線基板を固定するための第1基板固定部を含み、上記第
2ケーシング部材は、上記配線基板を固定するための第
2基板固定部を含み、上記配線基板が、その厚さ方向に
ついて、上記第1基板固定部と上記第2基板固定部とに
挟まれて固定されてなるガスセンサユニットである。
【0008】本発明のガスセンサユニットは、配線基板
が、第1ケーシング部材の第1基板固定部と第2ケーシ
ング部材の第2基板固定部とに挟まれて固定されるよう
な構造となっている。具体的には、第1ケーシング部材
と第2ケーシング部材とを組合わせて固定すると同時
に、配線基板が、自身の厚さ方向について、第1ケーシ
ング部材の第1基板固定部と第2ケーシング部材の第2
基板固定部とにより挟まれて固定されるような構造とな
っている。このため、本発明のガスセンサユニットを組
立てるにあたり、第1ケーシング部材と第2ケーシング
部材とを組合わせる前に、予めいずれかのケーシング部
材に配線基板を押し込んで固定しておく必要がなく、配
線基板に搭載されている電子部品等に力を加えることな
く配線基板を固定することが可能となる。また、従来の
ように、電子部品等を損傷しないように、慎重に配線基
板をいずれかのケーシング部材に押し込んで固定するよ
うな煩わしい作業が不要となっている。すなわち、本発
明のガスセンサユニットは、配線基板を固定する際に、
配線基板に搭載されている電子部品等の損傷の防止が可
能な構造となっている。
【0009】さらに、上記ガスセンサユニットであっ
て、前記第1基板固定部及び前記第2基板固定部は、前
記配線基板に搭載された電子部品とは隔離してなるガス
センサユニットとすると良い。
【0010】本発明のガスセンサユニットでは、第1ケ
ーシング部材と第2ケーシング部材とを組合わせて固定
するときに、第1基板固定部及び第2基板固定部が、配
線基板に搭載された電子部品と接触しないように配置さ
れている。このため、本発明のガスセンサユニットは、
配線基板を固定する際に、配線基板に搭載されている電
子部品の損傷を確実に防止できる構造となっている。
【0011】さらに、上記ガスセンサユニットであっ
て、前記第1ケーシング部材と前記第2ケーシング部材
とは、両者の相対的な位置関係が誤った位置関係のとき
にも両者の組合わせが可能であり、上記第1ケーシング
部材と上記第2ケーシング部材とを上記誤った位置関係
で組合わせたときでも、前記第1基板固定部及び前記第
2基板固定部は、前記配線基板に搭載された電子部品と
は隔離してなるガスセンサユニットとすると好ましい。
【0012】このガスセンサユニットでは、第1ケーシ
ング部材と第2ケーシング部材とを正常な位置関係で組
合わせて固定したときはもちろん、たとえ第1ケーシン
グ部材と第2ケーシング部材とを誤った位置関係で組合
わせて固定したとしても、第1基板固定部及び第2基板
固定部が、配線基板に搭載された電子部品と接触しない
ように配置されている。このため、本発明のガスセンサ
ユニットは、たとえ第1ケーシング部材と第2ケーシン
グ部材とを誤った位置関係で組合わせて固定したとして
も、配線基板に搭載されている電子部品の損傷を確実に
防止できる構造となっている。従って、作業者が第1ケ
ーシング部材と第2ケーシング部材とを誤った位置関係
で組合わせて固定してしまったとしても、配線基板に搭
載されている電子部品が損傷しない。このため、この配
線基板を用いて、再度正しい位置関係で固定し直すこと
ができるから、歩留まりの良いガスセンサユニットとな
っている。
【0013】さらに、上記ガスセンサユニットであっ
て、前記第1基板固定部及び前記第2基板固定部のうち
少なくともいずれかは、自己が含まれるケーシング部材
の内側に突出する凸状部であるガスセンサユニットとす
ると良い。
【0014】本発明のガスセンサユニットは、基板固定
部である凸状部の形成が容易であり、さらに、配線基板
に搭載するガスセンサ素子等の電子部品の配置スペース
を広くできる点で良い。
【0015】さらに、上記ガスセンサユニットであっ
て、前記凸状部は、自己が含まれるケーシング部材の底
面に立設する側面部について、成形直後の変形を阻止す
るための変形阻止部を兼ねるガスセンサユニットとする
と良い。
【0016】例えば、ケーシング部材を樹脂成型によっ
て形成する場合、生産性を考慮して、未だ樹脂が完全に
硬化していない状態で型抜きしてしまうことがある。す
ると、ケーシング部材のうち底面に立設する側面部が変
形してしまう虞がある。しかるに、本発明のガスセンサ
ユニットは、基板固定部である凸状部を、自己が含まれ
るケーシング部材の側面部の変形阻止部としても活用す
る。このため、基板固定部である凸状部は、配線基板を
確実に固定することができるだけでなく、自己が含まれ
るケーシング部材の変形をも防止することが可能とな
る。なお、既にケーシング部材の変形を防止するために
変形阻止部を形成している場合には、これを基板固定部
としても利用すると、基板固定部を別途形成しなくても
済むメリットがある。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を参照し
つつ説明する。本実施形態のガスセンサユニット100
は、図1に分解して示すように、公知の樹脂一体成型手
法によって成型した蓋形状の第1ケーシング部材11
0、公知の樹脂一体成型手法によって成型した箱形状の
第2ケーシング部材120、及び配線基板130からな
る。第1ケーシング部材110には、配線基板130を
固定するための第1基板固定部117、自身を第2ケー
シング部材120に固定するための凹部116、ガスセ
ンサ素子131を収容するガスセンサ素子収容部11
2、及びガスセンサ素子131からの出力信号を取り出
すための端子コネクタ部113が形成されている。第2
ケーシング部材120には、第1基板固定部117と共
に配線基板130を固定するための第2基板固定部12
7、第1ケーシング部材110の凹部116と係合して
第1ケーシング部材110を固定するためのロック部1
23、及びガスセンサユニット100を自動車のボディ
や車両用空調装置のダクト等に取付けるための取付け部
122が形成されている。配線基板130には、ガスセ
ンサ素子131及び多数の電子部品(抵抗器、コンデン
サ、マイクロコンピュータ等)が搭載されている。
【0018】ガスセンサ素子131としては、図示しな
いが、自身の表面に、NOx等の酸化性ガスの濃度変化
によりセンサ抵抗値が変化する第1感ガス体(例えばS
nO2)と、HC、CO等の還元性ガスの濃度変化によ
りセンサ抵抗値が変化する第2感ガス体(例えばWO
3)と、両感ガス体への熱供給手段としての電気ヒータ
とが設けられたアルミナ基板と、そのアルミナ基板の外
側を取り囲むと共に通気孔が設けられた外筒と、一端が
両感ガス体及びヒータと接続されて他端が上記外筒の外
側まで延出された複数の素子端子部とから構成されたも
のを用いている。なお、ガスセンサ素子131について
は、上記構成に限定されないことはいうまでもない。
【0019】また、第1ケーシング部材110のガスセ
ンサ素子収容部112には、ガスセンサ素子131に被
検知ガス(外気)が接触するのを許容するためのガス導
入開口部112bが周方向に複数形成されており、ガス
センサ素子収容部112の内側のうちガス導入開口部1
12bの形成位置よりもガスセンサ素子131側に、通
気性及び撥水性を有するフィルタ141(図3参照)が
超音波溶着されている。例えば、ガスセンサユニット1
00が自動車のボディ等に取付けられた場合、ガスセン
サ素子収容部112付近は降雨や洗車等によって水をか
ぶり易いが、フィルタ141を設けることで、ガスセン
サ素子131及び多数の電子部品を搭載する配線基板1
30の防水性が向上する。なお、ガス導入開口112b
によるガス導入方向に対してフィルタ141を略平行に
設けることで、フィルタ141に直接水滴が当たりにく
くなり、より上記防水性の機能を高めることができるよ
うにしてある。
【0020】このガスセンサユニット100は、例え
ば、自動車のボディや車両用空調装置のダクトに取付け
られて、外気中の排気ガス濃度の変化を検知することが
できる。具体的には、外気中の排気ガス濃度の変化が所
定レベル以上となると自動的にフラップの開閉を切り替
えて、自動車の内外気モードを制御する機構に用いるこ
とができる。このようなガスセンサユニット100は、
次のようにして組立てられる。
【0021】まず、ガスセンサ素子131及び多数の電
子部品を搭載した配線基板130を第1ケーシング部材
110に装着する。具体的には、図2に示すように、第
1ケーシング部材110の4カ所に形成された断面L字
状の基板位置設定部115に配線基板130が囲まれる
ように挿入し、第1ケーシング部材110の外周の対向
する2辺に段差状に形成された第1基板固定部117に
当接させる。このとき、配線基板130に搭載されてい
るガスセンサ素子131を第1ケーシング部材110の
ガスセンサ素子収容部112に収容させつつ、配線基板
130の接続端子132に端子コネクタ部113のうち
接続端子118の基板側接続部118bを挿入する。配
線基板130の接続端子132と端子コネクタ部113
の基板側接続部118bとは、ハンダ等によって接続す
る。このようにして、配線基板130を第1ケーシング
部材110に装着する。なお、本実施形態の第1ケーシ
ング部材110は、従来のように基板組付け係合部によ
って配線基板130を別途固定しない。
【0022】次いで、配線基板130を装着した第1ケ
ーシング部材110を第2ケーシング部材120に装着
する。具体的には、第1ケーシング部材110の周縁の
6カ所に形成された嵌め合わせガイド部114を第2ケ
ーシング部材120内に挿入し、嵌め合わせガイド部1
14の外周に位置する第1嵌め合わせ面119を第2ケ
ーシング部材120の内側面に段差状に形成された第2
嵌め合わせ面129に接近させる。すると、図3に示す
ように、第2ケーシング部材120のロック部123が
第1ケーシング部材110の凹部116と係合して、第
1ケーシング部材110と第2ケーシング部材120と
が固定される。
【0023】このとき、接続端子132の部分だけで第
1ケーシング部材110に装着されていた片持ち状態の
配線基板130が、図3に示すように、第1基板固定部
117と第2ケーシング部材120の内側面及び底面に
よって形成される角部のうち対向する2カ所に形成され
た略直方体形状の第2基板固定部127とに挟まれて固
定される。そして、第1ケーシング部材110と第2ケ
ーシング部材120との嵌め合わせ部分の外縁全周に、
樹脂やゴム等の未硬化状態の高分子材料を流し込み、そ
の後硬化させることにより、第1ケーシング部材110
と第2ケーシング部材120との嵌め合わせ部分の隙間
を充填するシール部材142(図3参照)を形成する。
このようにして、配線基板130が第1ケーシング部材
110と第2ケーシング部材120とからなるケーシン
グ150内に収容されたガスセンサユニット100が完
成する。
【0024】上述のように、本実施形態のガスセンサユ
ニット100は、第1ケーシング部材110と第2ケー
シング部材120とを組合わせて固定すると同時に、配
線基板130が、自身の厚さ方向について、第1ケーシ
ング部材110の第1基板固定部117と第2ケーシン
グ部材120の第2基板固定部127とに挟まれて固定
される構造となっている。このため、本実施形態のガス
センサユニット100を組立てるにあたり、第1ケーシ
ング部材110と第2ケーシング部材120とを組合わ
せる前に、予めいずれかのケーシング部材に配線基板1
30を押し込んで固定しておく必要がない。このため、
搭載されているガスセンサ素子131や電子部品に力を
加えることなく配線基板130を固定することが可能と
なり、従来のように、電子部品等を損傷しないように、
慎重に配線基板をいずれかのケーシング部材に押し込ん
で固定するような煩わしい作業が不要となっている。す
なわち、本実施形態のガスセンサユニット100は、配
線基板130に力を加えて、いずれかのケーシング部材
に予め固定しておく必要がなく、さらに、配線基板13
0を固定する際に、配線基板130に搭載されているガ
スセンサ素子131等の電子部品の損傷の防止が可能な
構造となっている。
【0025】さらに、本実施形態のガスセンサユニット
100では、図2に示すように、ガスセンサユニット1
00を組立てたときに、配線基板130の第1ケーシン
グ部材110側の面となる表面130bのうち第1基板
固定部117と接触する部分及びその周縁部となる領域
A1及びA2には、電子部品が搭載されていない。同様
に、配線基板130の第2ケーシング部材120側の面
となる裏面130cのうち、第2基板固定部127と接
触する部分及びその周縁部となる領域B2及びB3に
は、電子部品が搭載されていない。従って、図3に示す
ように、本実施形態のガスセンサユニット100では、
第1ケーシング部材110と第2ケーシング部材120
とを組合わせて固定したときに、第1基板固定部117
及び第2基板固定部127が、配線基板130に搭載さ
れた電子部品と接触しない。このため、本実施形態のガ
スセンサユニット100は、配線基板130を固定する
際に、配線基板130に搭載されているガスセンサ素子
131等の電子部品の損傷を確実に防止できる構造とな
っている。
【0026】ところで、本実施形態のガスセンサユニッ
ト100は、図4に示すように、第1ケーシング部材1
10及び配線基板130を第2ケーシング部材120に
対し、正しい位置関係から180度回転させた誤った位
置関係で組合わせることが可能となっている。しかし、
本実施形態のガスセンサユニット100は、図4に示す
ような、第1ケーシング部材110及び配線基板130
と第2ケーシング部材120とを誤った位置関係で組合
わせて固定したときに、配線基板130の裏面130c
のうち、第2基板固定部127と接触する部分及びその
周縁部となる領域B1及びB4にも、電子部品が搭載さ
れていない。このため、本実施形態のガスセンサユニッ
ト100では、たとえ第1ケーシング部材110と第2
ケーシング部材120とを誤った位置関係で組合わせて
固定したとしても、第1基板固定部117及び第2基板
固定部127が、配線基板130に搭載された電子部品
と接触しない。
【0027】このように、本実施形態のガスセンサユニ
ット100は、第1ケーシング部材110及び配線基板
130と第2ケーシング部材120とを正常な位置関係
で組合わせて固定したときはもちろん、たとえ誤った位
置関係で組合わせて固定したとしても、配線基板130
に搭載されている電子部品の損傷を確実に防止できる構
造となっている。従って、本実施形態のガスセンサユニ
ット100は、作業者が第1ケーシング部材110と第
2ケーシング部材120とを誤った位置関係で組合わせ
て固定してしまったとしても、配線基板130に搭載さ
れている電子部品が損傷しない。このため、この配線基
板130を用いて再度正しい位置関係で固定し直すこと
ができるから、本実施形態のガスセンサユニット100
は、歩留まりの良いガスセンサユニットとなっている。
【0028】さらに、本実施形態のガスセンサユニット
100では、図3に示すように、第2基板固定部127
を第2ケーシング部材120の内側に突出する凸状部と
している。このため、本実施形態のガスセンサユニット
100は、凸状部である第2基板固定部127の形成が
容易であり、さらに、配線基板130に搭載するガスセ
ンサ素子131等の電子部品の配置スペースを広くでき
る点で良い。
【0029】さらに、本実施形態のガスセンサユニット
100では、図3に示すように、第2基板固定部127
を第2ケーシング部材120の内側面と底面によって形
成される角部に配置し、第2ケーシング部材120の側
面の変形を阻止するための変形阻止部としても活用して
いる。このため、第2基板固定部127は、配線基板1
30を確実に固定することができるだけでなく、第2ケ
ーシング部材120の変形をも防止することが可能とな
る。
【0030】(変形形態)次に、実施形態のガスセンサ
ユニット100の変形形態であるガスセンサユニット2
00について、図面を参照しつつ説明する。上述した実
施形態のガスセンサユニット100では、略直方体形状
の第2基板固定部127を第2ケーシング部材120の
内側面と底面によって形成される角部に配置した。これ
に対し、本変形形態のガスセンサユニット200では、
円柱状の第2基板固定部を第2ケーシング部材120の
内側面から隔離して底面に配置する点で異なるが、その
他の部分についてはほぼ同様である。従って、実施形態
と異なる部分を中心に説明し、同様な部分については、
説明を省略または簡略化する。
【0031】本変形形態のガスセンサユニット200
は、実施形態のガスセンサユニット100の平面図であ
る図2と、本変形形態のガスセンサユニット200の平
面図である図5を比較してわかるように、実施形態の第
2ケーシング部材120には、略直方体形状の第2基板
固定部127を第2ケーシング部材120の内側面と底
面によって形成される角部に配置しているが、本変形形
態の第2ケーシング部材220には同様な基板固定部を
形成していない。本変形形態の第2ケーシング部材22
0では、実施形態の第2ケーシング部材120の第2基
板固定部127に代わり、円柱状の凸状部である第2基
板固定部227を第2ケーシング部材220の内側面か
ら隔離した位置に形成している。
【0032】本変形形態のガスセンサユニット200の
組付け手順は、上述した実施形態のガスセンサユニット
100と同様である。ここで、配線基板130を装着し
た第1ケーシング部材110を第2ケーシング部材22
0に組合わせて固定したときの様子を図6に示す。本変
形形態のガスセンサユニット200では、配線基板13
0を装着した第1ケーシング部材110を第2ケーシン
グ部材220に組合わせて固定すると同時に、接続端子
132の部分だけで第1ケーシング部材110に装着し
ている片持ち状態の配線基板130が、図6に示すよう
に、第1基板固定部117と第2ケーシング部材120
の底面の2カ所に形成された円柱状の凸状部である第2
基板固定部227とに挟まれて固定される。
【0033】上述のような本変形形態のガスセンサユニ
ット200は、円柱状の凸状部である第2基板固定部2
27の形成が容易である。さらに、本変形形態の第2基
板固定部227は、実施形態の第2基板固定部127に
比して占有スペースが狭いため、配線基板130に搭載
するガスセンサ素子131等の電子部品の配置スペース
を実施形態のガスセンサユニット100に比してさらに
広くできる点で良い。
【0034】以上において、本発明を実施形態及び変形
形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態等に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、
適宜変更して適用できることはいうまでもない。実施形
態及び変形形態では、第2基板固定部127,227を
凸状部としたが、第1基板固定部117のように、第2
ケーシング部材120の対向する内側面を段差状に形成
したものとしても良い。反対に、第1基板固定部117
を第1ケーシング部材110の外周の対向する2辺に段
差状に形成したが、第2基板固定部127,227のよ
うに凸状部としても良い。
【0035】また、実施形態及び変形形態では、第2基
板固定部127,227を別途形成したが、変形阻止部
126を例えば直方体形状に変更し、基板固定部として
も活用するようにしても良い。このようにすれば、基板
固定部を別途形成しなくても済むメリットがある。ま
た、実施形態及び変形形態では、ガスセンサ素子131
を配線基板130に搭載したが、配線基板130には搭
載せずに配線基板130から基板外部へ配線を引き出し
て別途接続するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態にかかるガスセンサユニット100の
主要な構成部品を示す分解斜視図である。
【図2】実施形態にかかるガスセンサユニット100の
要部構造を示す図であり、特に、第1ケーシング部材1
10及び第2ケーシング部材120の内側の構造を示す
分解平面図である。
【図3】実施形態にかかるガスセンサユニット100の
部分切断端面図である。
【図4】実施形態にかかる第1ケーシング部材110及
び配線基板130と第2ケーシング部材120との誤っ
た組合わせ位置関係を示す平面図である。
【図5】変形形態にかかるガスセンサユニット200の
要部構造を示す図であり、特に、第1ケーシング部材1
10及び第2ケーシング部材220の内側の構造を示す
分解平面図である。
【図6】変形形態にかかるガスセンサユニット200の
部分切断端面図である。
【図7】従来のガスセンサユニット500の主要な構成
部品を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
100,200,500 ガスセンサユニット 110,510 第1ケーシング部 120,220,520 第2ケーシング部 150,250 ケーシング 117 第1基板固定部 127 第2基板固定部(凸状部、変形阻止部) 227 第2基板固定部(凸状部) 130,530 配線基板 112,512 ガスセンサ素子収容部 131,531 ガスセンサ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G046 AA01 AA11 AA13 AA22 AA23 BB04 BD01 BE03 BF05 BG01 BH08 BJ06 DC13 FB02 FE39 FE46 2G060 AA01 AB08 AB10 AB16 AB19 AE19 AF07 BA01 BB02 BB09 BB13 BC02 HB06 HC13 HC15 HC19 HC21 HD03 KA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子部品を搭載した配線基板と、 上記配線基板と電気的に接続されるガスセンサ素子と、 上記配線基板及び上記ガスセンサ素子を収納するケーシ
    ングと、 を備えるガスセンサユニットであって、 上記ケーシングは、第1ケーシング部材、及びこれと組
    合わされる第2ケーシング部材を有し、 上記第1ケーシング部材は、上記配線基板を固定するた
    めの第1基板固定部を含み、 上記第2ケーシング部材は、上記配線基板を固定するた
    めの第2基板固定部を含み、 上記配線基板が、その厚さ方向について、上記第1基板
    固定部と上記第2基板固定部とに挟まれて固定されてな
    るガスセンサユニット。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のガスセンサユニットであ
    って、 前記第1基板固定部及び前記第2基板固定部は、前記配
    線基板に搭載された電子部品とは隔離してなるガスセン
    サユニット。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のガスセンサユニットであ
    って、 前記第1基板固定部及び前記第2基板固定部のうち少な
    くともいずれかは、自己が含まれるケーシング部材の内
    側に突出する凸状部であるガスセンサユニット。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のガスセンサユニットであ
    って、 前記凸状部は、自己が含まれるケーシング部材の底面に
    立設する側面部について、成形直後の変形を阻止するた
    めの変形阻止部を兼ねるガスセンサユニット。
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