JP2003222546A - 流量計測方法、流量計測装置及びヒータ制御装置 - Google Patents

流量計測方法、流量計測装置及びヒータ制御装置

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JP2003222546A
JP2003222546A JP2002076299A JP2002076299A JP2003222546A JP 2003222546 A JP2003222546 A JP 2003222546A JP 2002076299 A JP2002076299 A JP 2002076299A JP 2002076299 A JP2002076299 A JP 2002076299A JP 2003222546 A JP2003222546 A JP 2003222546A
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heating
flow rate
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temperature sensor
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Yoshito Konno
誉人 今野
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流速センサでの消費電力の低減を図った流量
計測装置を提供する。 【解決手段】 ヒータ制御手段9a−1が、間欠的に、
ヒータ14による加熱を開始させ、ヒータ14の加熱開
始に応じて変化する温度センサ12、13の出力が飽和
する前に、ヒータ14による加熱を停止させる。積分制
御手段9a−3が、ヒータ14が加熱を行っている全期
間、積分手段6による温度センサ12、13の出力を積
分させる。演算手段9a−2が、積分手段6により積分
された温度センサ12、13の出力に基づき、流体の流
量を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流量計測方法、
流量計測装置及びヒータ制御装置に係わり、特に、流体
を加熱するヒータと、ヒータに対して、流体の流れ方向
に沿って配置された温度センサとを有する流速センサを
制御して、流体の流量を計測するための流量計測方法、
当該方法を実施した流量計測装置及び上記流速センサ内
のヒータの加熱を制御するヒータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の流量計測方法を実施した流量計
測装置に制御される流速センサとして、図6に示すよう
な、マイクロフローセンサが知られている。同図に示す
ように、マイクロフローセンサ1は、図6中断面で示す
ガス流路10の内壁に配設されており、半導体基台11
と、この半導体基台11上に形成された不図示の薄膜層
と、この薄膜層上に形成された温度センサとしてのサー
モパイル12、13及びヒータとしてのヒータ抵抗器1
4とを備えている。また、上記サーモパイル12、ヒー
タ抵抗器14、サーモパイル13は、この順で、ガス流
路10内を流れるガスの流れ方向Dに沿って、等間隔に
配列されている。
【0003】上述したヒータ抵抗器14は、図7に示す
ように、スイッチ2を介して電源3と接続されている。
電源3は、バッテリ31及び定電圧回路33を有してお
り、バッテリ31からの電圧を、定電圧回路33により
所定の定電圧に変換して出力するように構成されてい
る。なお、電源3としては、上述した定電圧制御の他
に、ヒータ抵抗器14に対して定電流を供給する定電流
制御、ヒータ抵抗器14に対して定電力を供給する定電
力制御、ガス温度とヒータ抵抗器14の発熱温度との差
が、常時、一定となるように、ヒータ抵抗器14に対し
て駆動電流を供給する定温度制御などいろいろな制御が
ある。
【0004】また、サーモパイル12、13が発生する
熱起電力VDTH及びVUTHは、図7の等価回路図で示すよ
うに、差動増幅器4に供給され、差動増幅器4は、熱起
電力の差(VDTH−VUTH)を出力する。なお、図中z
は、約0.7Vの電源である。このように、サーモパイ
ル12、13が発生する熱起電力に、0.7Vの電圧を
加算することにより、周囲温度などの変動に起因して、
熱起電力の値が上下してもその影響を小さくすることが
できる。
【0005】上述した構成のマイクロフローセンサ1の
原理について以下説明する。ヒータ抵抗器14は、スイ
ッチ2のオンにより通電されて、加熱を開始する。この
結果、ガス流路10にガスが流れていないときは、ヒー
タ抵抗器14付近のガスに熱が伝わり、該ヒータ抵抗器
14付近の上流側、下流側の温度分布は、対称分布とな
る。つまり、サーモパイル12、13付近の温度が等し
い温度に上昇するためサーモパイル12、13の熱起電
力VDTH及びVUTHはほぼ等しくなり、差動増幅器4の出
力(VDTH−VUTH)はほぼ0となる。
【0006】今、ヒータ抵抗器14が通電している間、
図6のガスの流れ方向Dにガスが流れると、上流側は冷
却され降温する。一方、下流側はガスの流れを媒体とし
てヒータ抵抗器14から熱伝導が促進され昇温する。こ
の結果、ヒータ抵抗器14の上流側にあるサーモパイル
12はガスの流れにより、降温されるため熱起電力V
UTHが減少し、一方、下流側にあるサーモパイル13は
ガスの流れにより、昇温されるため熱起電力VDTHが増
加する。流速が増加すると、これに伴って上述した降温
分と昇温分も増加するので、差動増幅器4の出力(V
DTH−VUTH)は流速に応じた出力となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した流
速センサを制御して、流量を計測する流量計測装置は、
一般的に、ガスメータとして使用されるため、野外に設
置されることが多い。このようなガスメータは、その動
作電源を電池から得ている場合が多く、消費電力を抑え
て、電池消耗に伴う電池交換の頻度を少なくしたいとい
う要望があった。
【0008】そこで、ヒータ抵抗器14を常時通電せず
に、間欠的に通電して、流速センサでの消費電力低減を
図った流量計測装置が、従来から知られている。その際
の通電時間は、図8に示すように、サーモパイル12、
13の温接点が、通電時間内で、ヒータ抵抗器14によ
り暖められた周囲温度に達するような時間T1、言い換
えると、通電時間内で、ヒータ抵抗器14の加熱開始に
応じて変化するサーモパイル12、13の出力が飽和す
るような時間T1に定められていた。
【0009】しかしながら、上述したように、ヒータ抵
抗器14の通電を間欠的に行ったとしても、その通電時
間は、少なくともヒータ抵抗器14により加熱を開始し
てから、サーモパイル12、13の出力が飽和する時
間、必要であった。このため、十分に省電力化を図った
とは言えなかった。
【0010】そこで、本発明は、上記のような問題点に
着目し、流速センサでの消費電力の低減を図った流量計
測方法、当該方法を実施した流量計測装置及び流速セン
サでの消費電力の低減を図ったヒータ制御装置を提供す
ることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載の発明は、流体を加熱するヒー
タ及び該ヒータに対して、前記流体の流れ方向に沿って
配置された温度センサを有する流速センサを制御して、
前記流体の流量を計測するための流量計測方法であっ
て、間欠的に、前記ヒータによる加熱を開始させ、前記
ヒータの加熱開始に応じて変化する前記温度センサの出
力が飽和する前に、前記ヒータによる加熱を停止させ、
前記温度センサの出力に基づき、前記流体の流量を演算
することを特徴とする流量計測方法に存する。
【0012】請求項2記載の発明は、図1の基本構成図
に示すように、流体を加熱するヒータ14及び該ヒータ
に対して、前記流体の流れ方向に沿って配置された温度
センサ12、13を有する流速センサ1を制御して、前
記流体の流量を計測する流量計測装置であって、間欠的
に、前記ヒータによる加熱を開始させ、前記ヒータの加
熱開始に応じて変化する前記温度センサの出力が飽和す
る前に、前記ヒータによる加熱を停止させるヒータ制御
手段9a−1と、前記温度センサの出力に基づき、前記
流体の流量を演算する演算手段9a−2とを備えること
を特徴とする流量計測装置に存する。
【0013】請求項6記載の発明は、流体を加熱するヒ
ータ及び該ヒータに対して、前記流体の流れ方向に沿っ
て配置された温度センサを有する流速センサ内の前記ヒ
ータの加熱を制御するヒータ制御装置であって、間欠的
に、前記ヒータによる加熱を開始させ、前記ヒータの加
熱開始に応じて変化する前記温度センサの出力が飽和す
る前に、前記ヒータによる加熱を停止させる第1ヒータ
制御手段を備えたことを特徴とするヒータ制御装置に存
する。
【0014】請求項1、2及び6記載の発明によれば、
間欠的に、ヒータによる加熱を開始させ、ヒータの加熱
開始に応じて変化する温度センサの出力が飽和する前
に、ヒータによる加熱を停止させる。そして、以上のよ
うに加熱が制御されるヒータに対して、流れ方向に沿っ
て配置された温度センサの出力に基づき、流体の流量を
演算する。
【0015】ところで、ヒータによる加熱が開始される
と、ヒータの流れ方向に沿って配置された温度センサ周
辺の温度が上昇する。この周囲温度の上昇に応じて、温
度センサの出力が、変化し、周囲温度に応じた値になる
と飽和して一定となる。周囲温度の変動に対する温度セ
ンサ出力の応答速度は、周囲温度に関係なく一律であ
る。つまり、温度センサ出力の増加速度は、周囲温度が
大きくなるに従って早くなる。このため、ヒータの加熱
に応じて、温度センサの出力が、上昇した周囲温度に応
じた値に向かって増加している間であっても、温度セン
サの出力から周囲温度(即ち、流速)を求めることがで
きる。
【0016】以上のことに着目し、ヒータによる加熱
を、ヒータの加熱開始に応じて変化する温度センサの出
力が飽和する前に、停止することにより、流速に応じた
温度センサの出力が得られるようにヒータを加熱するこ
とができ、しかも、温度センサの出力が飽和するまでヒ
ータの加熱を持続させる必要がないため、ヒータの加熱
時間を短くすることができる。
【0017】請求項3記載の発明は、図1の基本構成図
に示すように、請求項2記載の流量計測装置であって、
前記演算手段は、積分手段6により積分された前記温度
センサの出力に基づき、前記流体の流量を演算すること
を特徴とする流量計測装置に存する。
【0018】請求項3記載の発明によれば、演算手段
が、積分手段により積分された温度センサの出力に基づ
き、流体の流量を演算する。従って、温度センサ出力の
瞬時値に基づいた流量演算に比べ、温度センサ出力の積
分値に基づいた流量演算を行うことにより、流速に対す
る分解能が向上する。このため、ヒータによる加熱を、
ヒータの加熱開始に応じて変化する温度センサの出力が
飽和する前に、停止したことに起因して、流速に対する
温度センサ出力が小さくなり、分解能が低下しても、低
下した分を補うことができる。しかも、積分値を用いる
ことにより、温度センサ出力に生じるノイズに起因する
誤差を小さくすることができる。
【0019】請求項4記載の発明は、図1の基本構成図
に示すように、請求項3記載の流量計測装置であって、
前記積分手段に、前記ヒータが加熱を行っている全期
間、前記温度センサの出力を積分させる積分制御手段9
a−3をさらに備えることを特徴とする流量計測装置に
存する。
【0020】請求項4記載の発明によれば、積分制御手
段が、積分手段に、ヒータが加熱を行っている全期間、
温度センサの出力を積分させる。従って、流速に対する
温度センサ出力の積分値をより大きくすることができ、
分解能が向上する。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項1〜4何れ
か1項記載の流量計測装置であって、前記演算手段は、
複数の演算式を格納し、前記温度センサの出力に応じた
演算式を用いて、前記流量の演算を行うことを特徴とす
る流量計測装置に存する。
【0022】請求項5記載の発明によれば、演算手段
が、複数の演算式を格納し、温度センサの出力に応じた
演算式を用いて、流量の演算を行う。従って、流量に応
じて、演算式が変わっても、適切な流量を演算すること
ができる。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項6記載のヒ
ータ制御装置であって、間欠的に、前記ヒータによる加
熱を開始させ、前記ヒータの加熱開始に応じて変化する
前記温度センサの出力が飽和した後に、前記ヒータによ
る加熱を停止させる第2ヒータ制御手段と、前記第1及
び第2ヒータ制御手段の何れか一方を選択し、該選択し
たヒータ制御手段による加熱制御を行わせる制御切替手
段とをさらに備えることを特徴とするヒータ制御装置に
存する。
【0024】請求項7記載の発明によれば、第2ヒータ
制御手段が、間欠的に、ヒータによる加熱を開始させ、
ヒータの加熱開始に応じて変化する温度センサの出力が
飽和した後に、ヒータによる加熱を停止させる。制御切
替手段が、第1及び第2ヒータ制御手段の何れか一方を
選択し、選択したヒータ制御手段による加熱制御を行わ
せる。
【0025】第1ヒータ制御手段による加熱制御の下で
の流量計測は、温度センサ出力が飽和する前に、ヒータ
加熱を停止してしまうため、温度センサ出力が飽和した
後、ヒータ加熱を停止する第2ヒータ制御手段によるも
のに比べて消費電力は低いが、計測精度が低くなる。と
ころで、流量計測においては、流体が流れており、高い
計測精度が要求されるときと、流体が流れておらず、高
い計測精度が要求されないときがある。
【0026】従って、第1及び第2ヒータ制御手段の何
れか一方を選択できるようにして、選択したヒータ制御
手段に加熱制御を行わせることにより、高い計測精度が
要求されるときは、消費電力は多くなるが、高い計測精
度が得られる第2ヒータ制御手段による加熱制御を行わ
せ、高い計測精度が要求されないときには、高い計測精
度が得られないが、消費電力が低くなる第1ヒータ制御
手段による加熱制御を行わせることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を、図面を
参照して以下説明する。図2は、本発明の流量計測方法
を実施した流量計測装置及びヒータ制御装置を組み込ん
だ電子式ガスメータの一実施の形態を示す回路図であ
る。同図において、図7について上述した従来の回路と
同等の部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略
する。
【0028】同図に示すように、差動増幅器4の出力
(VDTH−VUTH)は、スイッチ5を介して積分手段とし
ての積分回路6に供給され、積分回路6は、差動増幅器
4の出力(VDTH−VUTH)を積分して、積分値∫(V
DTH−VUTH)dtとして出力する。上記積分回路6は、
抵抗R1及びこの抵抗R1を介して、−端子に、出力
(V DTH−VUTH)が供給されるオペアンプ61を備えて
いる。
【0029】積分回路6はまた、上記オペアンプ61の
マイナス端−出力端間に接続された、コンデンサCと、
抵抗R2及びスイッチ62から構成される直列回路との
並列回路、オペアンプ61のマイナス端−グランド間に
接続された、抵抗R3及びスイッチ63から構成される
直列回路を備えている。また、上述したオペアンプ61
の+端子は、約0.7Vの電源zに接続されている。こ
のように、オペアンプ61の出力に、0.7Vの電圧を
加算することにより、オペアンプ61のオフセットが周
囲温度などの変動に起因して上下してもその影響を小さ
くすることができる。
【0030】上記積分回路6から出力される積分値∫
(VDTH−VUTH)dtは、スイッチ7を介して接続され
ているA/D変換器8により、ディジタル値に変換され
た後、μCOM9に対して供給されている。なお、図2
中の各スイッチ2、5、62、63及び7の図示しない
制御端子は、μCOM9に接続され、μCOM9により
オンオフが制御されている。
【0031】上述したμCOM9は、プログラムに従っ
て各種の処理を行う中央処理ユニット(CPU9a)、
CPU9aが行う処理のプログラムなどを格納した読み
出し専用のメモリであるROM9b、CPU9aでの各
種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格
納するデータ格納エリアなどを有する読み出し書き込み
自在のメモリであるRAM9cなどを内蔵し、これらが
図示しないバスラインによって相互接続される。
【0032】上述した構成のガスメータの動作を、図3
に示すスイッチ2、5、7、62及び63のオンオフ状
態のタイムチャートを参照して以下説明する。なお、図
中、Hレベルが各スイッチのオン状態を示している。ま
ず、CPU9aは、間欠時間T2毎に、アナログ回路
(μCOM9以外)に電源を供給する。その後、CPU
9aは、サーモパイル12、13が発生する熱起電力V
DTH及びVUTHに基づいて、流量を演算するための前準備
を行う。この前準備として、CPU9aは、まず、スイ
ッチ62を所定時間T4(例えば5ms)オンして、コ
ンデンサC内に蓄積された電荷を放電させる(図3
(b))。
【0033】その後、CPU9aは、コンデンサCの容
量変化に起因する積分回路6の出力である積分値∫(V
DTH−VUTH)dtの変動を補正するための準備として、
スイッチ63、7を所定時間T5(例えば5ms)オン
し(図3(c)、(d))、このときの積分回路6の出
力を、Curr-calとして、RAM9c内に格納する。
【0034】上述したように、スイッチ63をオンする
と、オペアンプ61の−入力端がアースに接続されるた
め、RAM9c内に格納されたCurr-calは、このときの
流路10内の温度である現在温度[°]で、かつ、流量
0[L/h]のときの積分値∫(VDTH−VUTH)dtで
あると仮定できる。
【0035】次に、CPU9aは、再び、スイッチ62
を所定時間T6(例えば1ms)オンして、コンデンサ
C内に蓄積された電荷を放電させる(図3(b))。そ
の後、CPU9aは、ガス自体の温度変化に起因する積
分値∫(VDTH−VUTH)dtの変動を補正するための準
備として、スイッチ5及びスイッチ7を所定時間T3オ
ンして(図3(d)、(e))、このときの積分値∫
(VDTH−VUTH)dtを、[∫(VDTH−VUTH)dt]
OFFとして、RAM9c内に格納する。
【0036】次に、CPU9aは、再び、スイッチ62
を所定時間T6オンして、コンデンサC内に蓄積された
電荷を放電させる(図3(b))。その後、CPU9a
は、加熱制御処理を行う。加熱制御処理において、CP
U9aは、ヒータ制御手段及び積分制御手段として働
き、スイッチ2をオン制御して、ヒータ抵抗器14によ
る加熱を開始させるとともに、スイッチ5及びスイッチ
7もオン制御して、積分値∫(VDTH−VUTH)dtをC
PU9aに出力させる(図3(a)、(d)、
(e))。また、CPU9aは、加熱開始から所定時間
T3経過すると、スイッチ2をオフ制御して、ヒータ抵
抗器14による加熱を停止させるとともに、スイッチ5
及びスイッチ7もオフ制御して、CPU9aに対する積
分値∫(VDTH−VU TH)dtの出力を停止させる(図3
(a)、(d)、(e))。
【0037】上記所定時間T3は、以下に述べるような
時間に定められている。ヒータ抵抗器14による加熱が
開始されると、ヒータ抵抗器14の上下流側に配置され
たサーモパイル12、13の周囲温度が、そのときの流
速に応じて上昇する。この周囲温度の上昇に応じて、サ
ーモパイル13の熱起電力VDTHは、図4に示すよう
に、周囲温度(即ち、流速)に応じた値に向かって増加
し、周囲温度に応じた値に達すると飽和して、一定とな
る。周囲温度の変化に対する熱起電力VDTHの応答速度
は、周囲温度に関係なく一律(例えば、25ms)であ
る。
【0038】つまり、ヒータ抵抗器14による加熱開始
後の熱起電力VDTHの増加速度は、周囲温度に応じた値
となる。このため、熱起電力VDTHが、上昇した周囲温
度に応じた値に到達していなくても、熱起電力VDTH
ら周囲温度を求めることができる。サーモパイル12の
熱起電力VUTHについても同様のことが言える。
【0039】従って、差動増幅器4の出力(VDTH−V
UTH)も、同様に、ヒータ抵抗器14の加熱開始に応じ
て、流速の大きさに応じた値に到達していなくても、出
力(V DTH−VUTH)からガスの流速を求めることができ
る。
【0040】以上のことに着目し、マイクロフローセン
サ1での消費電力低減を図るとともに、高流量域でのリ
ニアリティを向上させるため、所定時間T3は、ヒータ
抵抗器14による加熱開始に応じて変化する差動増幅器
4の出力(VDTH−VUTH)が、流速に応じた値に達し
て、飽和する前にヒータ抵抗器14による加熱を停止す
るような値に設定されている。具体的には、上述したよ
うに差動増幅器4の出力(VDTH−VUTH)は、25ms
で飽和するため、25msより短い例えば10msに設
定されている。
【0041】このため、積分回路6は、ヒータ抵抗器1
4が加熱を行っている全期間、差動増幅器4の出力(V
DTH−VUTH)を、積分することができる。また、CPU
9aは、このときの積分値∫(VDTH−VUTH)dtを、
[∫(VDTH−VUTH)dt]ONとして、RAM9c内に
格納する。
【0042】その後、CPU9aは、サーモパイル1
2、13が発生する熱起電力VDTH及びVUTHに基づい
て、流量を演算する流量演算処理を行う。なお、上述し
た流量演算のための前準備、加熱制御処理及び流量演算
処理の一連の動作は、各々間欠時間T2毎に行われる。
また、上記流量演算処理において、CPU9aは、RA
M式(1)に示すような演算を行い、ガス自体の温度変
化及びコンデンサCの容量変動に起因した積分値[∫
(VDTH−VUTH)dt]ONの変動を補正する。
【数1】
【0043】上記式(1)に示すように、ヒータ抵抗器
14が加熱を行っている間に出力される積分値[∫(V
DTH−VUTH)dt]ONから、ヒータ抵抗器14が加熱を
行っていない間に出力される積分値[∫(VDTH
UTH)dt]OFFを差し引くことにより、ガス自体の温
度変化に起因する積分値の変動を補正することができ
る。また、式(1)中のBass-calは、基準温度23
[°]、かつ、流量0[L/h]のときの積分値∫(V
DTH−VUTH)dtに相当する。
【0044】従って、Bass-calをCurr-calで割った値を
乗ずることにより、コンデンサCが、基準温度23
[°]での容量であるとき、積分回路6から出力される
積分値[∫(VDTH−VUTH)dt]ONに、校正すること
ができる。
【0045】上述したガス自体の温度変化及びコンデン
サCの容量変動が補正された積分値Xと、流量Qとの関
係は、図5に示すようになる。従って、CPU9aは、
演算手段として働き、式(2)に示すような演算を行
い、ガス自体の温度変化及びコンデンサ容量の容量変動
が補正された積分値Xに基づき、流量を演算する。 Q=AX2+BX+C …(2) ただし、式(2)中、A、B、Cは定数であり、それぞ
れ流量区間(Q0〜Q1)、(Q1〜Q2)、(Q2〜Q3
…毎に異なる。
【0046】そこで、CPU9aは、流量区間に対する
A、B、Cの値を予めROM9b内に格納し、積分値X
に基づき流量区間を求めると共に、流量区間に応じた定
数A、B、Cを式(2)に用いて、流量を計測する。そ
の後、CPU9aは、計測した流量を積算し、その積算
値をLCD10に表示する。
【0047】以上の電子式ガスメータによれば、ヒータ
抵抗器14による加熱を、ヒータ抵抗器14の加熱開始
に応じて変化する出力(VDTH−VUTH)が飽和する前
に、停止することにより、出力(VDTH−VUTH)に基づ
き、流速を求めることができ、しかも、出力(VDTH
UTH)が飽和するまでヒータの加熱を持続させる必要
がないため、ヒータの加熱時間を短くすることができ
る。このため、マイクロフローセンサ1での消費電力の
低減を図ることができる。
【0048】また、上述した電子式ガスメータによれ
ば、CPU9aは、積分回路6により積分された差動増
幅器4の出力(VDTH−VUTH)に基づき、流体の流量を
演算している。従って、出力(VDTH−VUTH)の瞬時値
に基づいた流量演算に比べ、出力(VDTH−VUTH)の積
分値に基づいた流量演算を行うことにより、流速に対す
る分解能が向上する。このため、ヒータ抵抗器14によ
る加熱を、ヒータ抵抗器14の加熱開始に応じて変化す
る出力(VDTH−VUTH)が飽和する前に、停止したこと
に起因して、流速に対する出力(VDTH−VUTH)が小さ
くなり、分解能が低下しても、低下した分を補うことが
できる。しかも、積分値を用いることにより、出力(V
DTH−VUTH)に生じるノイズに起因する誤差を小さくす
ることができ、検出精度向上を図ることができる。
【0049】さらに、上述した電子式ガスメータによれ
ば、CPU9aが、積分回路6に、ヒータ抵抗器14が
加熱を行っている全期間、出力(VDTH−VUTH)を積分
させる。従って、流速に対する出力(VDTH−VUTH)の
積分値をより大きくすることができ、分解能が向上し、
より一層検出精度向上を図ることができる。
【0050】なお、上述した実施の形態では、常に、ヒ
ータ抵抗器14の加熱を、ヒータ抵抗器14の加熱開始
に応じて変化する出力(VDTH−VUTH)が飽和する前
に、ヒータ抵抗器14による加熱を停止させていた。し
かしながら、流量計測においては、ガスが流れており、
高い計測精度が要求されるときと、流体が流れておら
ず、高い計測精度が要求されないときがある。そこで、
上記出力(VDTH−VUTH)が飽和する前に、ヒータ抵抗
器14による加熱を停止させる第1ヒータ制御モード
と、出力(VDTH−VUTH)が飽和した後に、ヒータ抵抗
器14による加熱を停止させる第2ヒータ制御モードと
の2つのヒータ制御モードを設ける。
【0051】そして、積分回路6から出力される積分値
に基づき、ガスが流れている状態から流れていない状態
になったと判断できるときは、第2ヒータ制御モードか
ら第1ヒータ制御モードに切り替え、ガスが流れていな
い状態から流れている状態になったと判断できるとき
は、第1ヒータ制御モードから第2ヒータ制御モードに
切り替えることも考えられる。
【0052】以上のように、2つのヒータ制御モードを
設け、状況に応じて切り替えることにより、高い計測精
度が要求されるときは、消費電力は多くなるが、高い計
測精度が得られる第2ヒータ制御モードによる加熱制御
を行うことができ、高い計測精度が要求されないときに
は、高い計測精度が得られないが、消費電力が低くなる
第1ヒータ制御モードによる加熱制御を行うことができ
るため、計測精度を向上しつつ、消費電力低下を図るこ
とができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2及び
6記載の発明によれば、ヒータによる加熱を、ヒータの
加熱開始に応じて変化する温度センサの出力が飽和する
前に、停止することにより、流速に応じた温度センサの
出力が得られるようにヒータを加熱することができ、し
かも、温度センサの出力が飽和するまでヒータの加熱を
持続させる必要がないため、ヒータの加熱時間を短くす
ることができるので、流速センサでの消費電力の低減を
図った流量計測方法を得ることができる。
【0054】請求項3記載の発明によれば、温度センサ
出力の瞬時値に基づいた流量演算に比べ、温度センサ出
力の積分値に基づいた流量演算を行うことにより、流速
に対する分解能が向上する。このため、ヒータによる加
熱を、ヒータの加熱開始に応じて変化する温度センサの
出力が飽和する前に、停止したことに起因して、流速に
対する温度センサ出力が小さくなり、分解能が低下して
も、低下した分を補うことができる。しかも、積分値を
用いることにより、温度センサ出力に生じるノイズに起
因する誤差を小さくすることができるので、検出精度向
上を図った流量計測装置を得ることができる。
【0055】請求項4記載の発明によれば、流速に対す
る温度センサ出力の積分値をより大きくすることがで
き、分解能が向上するので、検出精度向上を図った流量
計測装置を得ることができる。
【0056】請求項5記載の発明によれば、流量に応じ
て、演算式が変わっても、適切な流量を演算することが
できるので、より一層、検出精度向上を図った流量計測
装置を得ることができる。
【0057】請求項7記載の発明によれば、第1及び第
2ヒータ制御手段の何れか一方を選択できるようにし
て、選択したヒータ制御手段に加熱制御を行わせること
により、高い計測精度が要求されるときは、消費電力は
多くなるが、高い計測精度が得られる第2ヒータ制御手
段による加熱制御を行わせ、高い計測精度が要求されな
いときには、高い計測精度が得られないが、消費電力が
低くなる第1ヒータ制御手段による加熱制御を行わせる
ことができるので、計測精度を向上しつつ、消費電力低
下を図ったヒータ制御装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流量計測方法を実施した流量計測装置
の基本構成図である。
【図2】本発明の流量計測方法を実施した流量計測装置
及びヒータ制御装置を組み込んだ電子式ガスメータの一
実施の形態を示す回路図である。
【図3】図2の電子式ガスメータを構成するスイッチ
2、5、7、62及び63のオンオフ状態を示すタイム
チャートである。
【図4】加熱開始からの経過時間と、流量毎の積分値∫
(VDTH−VUTH)dtとの関係を示すグラフである。
【図5】積分値Xと、流量Qとの関係を示すグラフであ
る。
【図6】流量計測装置に用いられる流速センサの一例を
示す図である。
【図7】図6の流速センサの等価回路図である。
【図8】従来のヒータ抵抗器14の加熱時間を説明する
ための図である。
【符号の説明】
6 積分手段(積分回路) 9a−1 ヒータ制御手段(CPU) 9a−2 演算手段(CPU) 9a−3 積分制御手段(CPU) 12 温度センサ(サーモパイル) 13 温度センサ(サーモパイル) 14 ヒータ(ヒータ抵抗器)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を加熱するヒータ及び該ヒータに対
    して、前記流体の流れ方向に沿って配置された温度セン
    サを有する流速センサを制御して、前記流体の流量を計
    測するための流量計測方法であって、 間欠的に、前記ヒータによる加熱を開始させ、前記ヒー
    タの加熱開始に応じて変化する前記温度センサの出力が
    飽和する前に、前記ヒータによる加熱を停止させ、 前記温度センサの出力に基づき、前記流体の流量を演算
    することを特徴とする流量計測方法。
  2. 【請求項2】 流体を加熱するヒータ及び該ヒータに対
    して、前記流体の流れ方向に沿って配置された温度セン
    サを有する流速センサを制御して、前記流体の流量を計
    測する流量計測装置であって、 間欠的に、前記ヒータによる加熱を開始させ、前記ヒー
    タの加熱開始に応じて変化する前記温度センサの出力が
    飽和する前に、前記ヒータによる加熱を停止させるヒー
    タ制御手段と、 前記温度センサの出力に基づき、前記流体の流量を演算
    する演算手段とを備えることを特徴とする流量計測装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の流量計測装置であって、 前記演算手段は、積分手段により積分された前記温度セ
    ンサの出力に基づき、前記流体の流量を演算することを
    特徴とする流量計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の流量計測装置であって、 前記積分手段に、前記ヒータが加熱を行っている全期
    間、前記温度センサの出力を積分させる積分制御手段を
    さらに備えることを特徴とする流量計測装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4何れか1項記載の流量計測
    装置であって、 前記演算手段は、複数の演算式を格納し、前記温度セン
    サの出力に応じた演算式を用いて、前記流量の演算を行
    うことを特徴とする流量計測装置。
  6. 【請求項6】 流体を加熱するヒータ及び該ヒータに対
    して、前記流体の流れ方向に沿って配置された温度セン
    サを有する流速センサ内の前記ヒータの加熱を制御する
    ヒータ制御装置であって、 間欠的に、前記ヒータによる加熱を開始させ、前記ヒー
    タの加熱開始に応じて変化する前記温度センサの出力が
    飽和する前に、前記ヒータによる加熱を停止させる第1
    ヒータ制御手段を備えたことを特徴とするヒータ制御装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のヒータ制御装置であっ
    て、 間欠的に、前記ヒータによる加熱を開始させ、前記ヒー
    タの加熱開始に応じて変化する前記温度センサの出力が
    飽和した後に、前記ヒータによる加熱を停止させる第2
    ヒータ制御手段と、 前記第1及び第2ヒータ制御手段の何れか一方を選択
    し、該選択したヒータ制御手段による加熱制御を行わせ
    る制御切替手段とをさらに備えることを特徴とするヒー
    タ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005043104A1 (ja) * 2003-10-31 2005-05-12 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. タンク内液体の漏れ検知装置
JPWO2015151638A1 (ja) * 2014-03-31 2017-04-13 日立金属株式会社 熱式質量流量測定方法、当該方法を使用する熱式質量流量計、及び当該熱式質量流量計を使用する熱式質量流量制御装置

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