JP2003222480A - ヒートパイプ - Google Patents

ヒートパイプ

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JP2003222480A
JP2003222480A JP2002020249A JP2002020249A JP2003222480A JP 2003222480 A JP2003222480 A JP 2003222480A JP 2002020249 A JP2002020249 A JP 2002020249A JP 2002020249 A JP2002020249 A JP 2002020249A JP 2003222480 A JP2003222480 A JP 2003222480A
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groove depth
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Kenichiro Ueda
健一郎 上田
Takeshi Isobe
剛 磯部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属製のコンテナの円筒状内面に螺旋状の多
数の溝を有するヒートパイプであって、熱伝達率および
限界熱輸送量の一層の向上を図ることができる加工性の
良いヒートパイプを提供することにある。 【解決手段】断面内形がほぼ円形である金属製のコンテ
ナ1の内面に、当該コンテナ1の軸線に対して5〜50
°のリード角θを有しかつ溝深さhが0.2mm以上の
多数の平行な溝10を形成し、前記溝深さhと各溝10
の底部が形成する前記コンテナ1の内径dとの比h/d
を0.020〜0.080としたことを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒートパイプに関す
るものであり、さらに具体的には、断面内形が円形であ
る金属製のコンテナの内面に多数の平行な微細溝が形成
されたヒートパイプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のヒートパイプは、水平方向に対
して垂直状態又は傾斜させ、蒸発部を下方にした状態で
主として機器類に組み込まれた発熱体の冷却に使用さ
れ、コンテナ内に形成された溝(グルーブ)の毛細管力
で内部の作動液(純水等)を蒸発部に移動させることに
より、熱輸送を行う構造である。例えば特開平8−14
785号公報には、金属管の内周面に軸線方向に沿って
延び、かつ、溝深さが10〜100μmとなるように溝
および突条を形成した伝熱管が提案されている。また、
例えば実開昭56−149288号公報には、金属管の
内面へ螺旋状に多数の案内溝を形成したヒートパイプが
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−14785号で開示されている伝熱管は、内面溝の
溝深さが浅く管内周面積の増加率が小さいため、高入力
時の蒸発部熱伝達率および使用状態での傾斜角が大きい
場合の限界熱輸送量が小さい。他方、実開昭56−14
9288号公報で開示されているヒートパイプは、前述
のように内面に螺旋状に案内溝が形成されているもので
あるが、溝形状、特に溝深さによっては十分な性能向上
が達成されなかった。
【0004】本発明の目的は、金属製のコンテナの円筒
状内面に螺旋状の多数の溝を有するヒートパイプであっ
て、一層の性能(熱伝達率および限界熱輸送量)向上を
図ることができる加工性の良いヒートパイプを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るヒートパイ
プは、前述の課題を解決するため以下のように構成した
ものである。すなわち、請求項1に記載のヒートパイプ
は、断面内形がほぼ円形である金属製のコンテナ1の内
面に、当該コンテナ1の軸線に対して5〜50°のリー
ド角θを有しかつ溝深さhが0.2mm以上の多数の平
行な溝10を形成し、前記溝深さhと各溝10の底部が
形成する前記コンテナ1の内径dとの比h/dを0.0
20〜0.080としたことを特徴としている。
【0006】請求項2に記載のヒートパイプは、請求項
1のヒートパイプにおいて、前記各溝10相互間の各突
条11の根元方向部分の側面に、当該突条11の頂部方
向部分の側面に対して末広がり状になるように緩斜面部
11aを形成し、当該緩斜面部11aの溝底からの高さ
htを溝深さhの1/2以下としたことを特徴とするも
のである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、本発明
に係るヒートパイプの好ましい実施形態を説明する。 第1実施形態 図1は本発明に係る第1実施形態のヒートパイプの部分
断面図、図2は図1のヒートパイプの矢印A−Aに沿う
部分拡大断面図である。
【0008】このヒートパイプは、蒸発部で液涸れを起
こさないように、少なくとも一部が水平方向に対して5
°以上(90°まで)傾斜し、蒸発部を凝縮部よりも下
位に位置させた状態で使用されるものであって、銅又は
銅合金からなるコンテナ1はほぼ円筒状である。コンテ
ナ1の円筒状内面には、当該コンテナ1の軸線(長さ方
向)に対するリード角θが5〜50°である多数の平行
な溝10が形成されており、溝10相互間には溝深さh
に対応する高さの突条11がそれぞれ形成されている。
【0009】各溝10の溝深さhは0.2mm以上であ
って、溝深さhと、各溝10の底部が形成するコンテナ
1の内径d(図1)との比h/dは、0.020〜0.
080の範囲内である。図2で示すように、コンテナ1
の展開状態における各溝10の断面は逆台形形状であっ
て、各突条11の頂角βは鋭角である。
【0010】この実施形態のヒートパイプを製造するに
は、例えば、金属管の内面に前述のような溝10を加工
した後、金属管を所定長さに切断したコンテナ1の片端
を封止し、当該コンテナ1内に所定量の作動液を注入
し、その内部を脱気しつつ当該コンテナ1の他端部を封
止する。金属管の内面に溝10を加工するには、外周面
に突条11や溝10に対応する螺旋状の溝ないし突条を
有する図示しない溝付プラグを金属管内へ回転自在に挿
入し、当該金属管を前記溝付プラグの位置よりも上流側
に配置した図示しないダイスに通して引抜きながら、前
記溝付プラグに対して複数のロール又はボールからなる
図示しない転造工具を金属管に押し当てて公転させつつ
自転させ、溝付プラグの外周面の溝ないし突条を金属管
の内面に転写する。
【0011】ヒートパイプは、内部の毛細管力により限
界熱輸送量が、また蒸発部および凝縮部の液膜厚さによ
り熱伝達率が、それぞれ大きく変化する。前記実施形態
のヒートパイプによれば、内面に形成された溝10のリ
ード角θが5〜50°で、溝深さhが0.2mm以上で
あり、かつ、溝深さhと溝底部が形成するコンテナ1の
内径dとの比h/dが0.020〜0.080の範囲内
であるので、限界熱輸送量および熱伝達率がともに向上
する。
【0012】コンテナ1の軸線に対する溝10のリード
角θが5°未満では、蒸発部で蒸発して凝縮部へ移動す
る作動液の蒸気が、凝縮部で凝縮した作動液の蒸発部へ
の戻りを阻害しやすく、沸騰限界を早める。他方、溝1
0のリード角θが50°を超えると、凝縮部から蒸発部
への作動液の戻りが遅くなり、凝縮部での熱伝達率が低
下する。また、内面に溝加工する際に、溝付プラグの溝
が破損し易くなることや溝付プラグの損耗が激しくなる
ことなどにより加工性が低下し、加工コストが増大す
る。
【0013】溝深さhが0.2mm未満では、溝10を
螺旋状に形成した効果(限界熱輸送量の増大)が十分に
得られない。これは、溝が浅いことにより毛細管力が著
しく低下し、さらに凝縮液の流路通過時に、その流れが
逆方向に移動する蒸気によって影響され易くなることに
よるものと考えられる。
【0014】溝深さhと溝底が形成するコンテナ内径d
との比h/dが0.20未満では、溝10による熱伝達
率および限界熱輸送量の向上が不十分である。他方、溝
深さhとコンテナ内径dとの比h/dが0.080を超
えると、加工性が著しく低下し、溝加工中に溝付プラグ
の溝や金属管の破損が発生することがある。したがっ
て、前記の比h/dは0.020〜0.080の範囲内
とすることが必要であるが、より好ましくは、これを
0.029〜0.070の範囲内に設定することによ
り、より顕著な性能の向上と安定した加工性が得られ
る。
【0015】さらに、溝深さhは0.20mm以上とす
る必要があるが、より好ましくは、0.26mm以上と
することにより、溝内のメニスカスの状態から、毛細管
力の効果、さらには流路通過時に凝縮液の流れが逆方向
に移動する蒸気によって影響を受けず、一層顕著な効果
が発揮される。
【0016】その他の実施形態 図3の(a),(b),(c)各図は、ヒートパイプ内
のそれぞれ異なる形態の突条を示す部分拡大断面図であ
る。(a)図において、溝10,10相互の間の突条1
1はその頂角βが鋭角であり、各突条11の根元方向部
分の両側面には、当該突条11の頂部方向部分における
側面に対して末広がり状になるように緩斜面部11aが
形成されている。図示の形態の緩斜面部11aはそれぞ
れ単一の平滑な傾斜面であり、緩斜面部11a相互が形
成する角度β1は、突条11の頂角βよりも大きく設定
されている。前記緩斜面部11aの溝底からの高さht
は、溝深さhの1/2以下に設定されている。
【0017】図3(a)図で示した実施形態のヒートパ
イプによれば、各突条11の根元方向の側面には、その
上方(コンテナ1の軸心方向)の側面傾斜に対して末広
がり状になるように緩斜面部11aが形成されており、
かつ、緩斜面部11aの溝底からの高さhtが溝深さh
の1/2以下に設定されているので、溝深さhが深くて
も、前述のような金属管内への溝加工時に溝付プラグの
溝内に金属材料が押し込まれる際、金属材料の流れがよ
り円滑で塑性加工が迅速・容易になるとともに、溝付プ
ラグなどの工具の消耗が抑制されそれらの寿命が向上す
る。ただし、緩斜面部11aの溝底からの高さhtが溝
深さhの1/2を超えると、溝深さhを深くした(突条
11の高さを高くした)効果が緩斜面部11aにより減
殺され、その性能が相対的に低下する。
【0018】図3(a)図の形態は、突条11の根元方
向の側面の緩斜面部11aは単一の平面により形成され
ているが、この緩斜面部11aは、(b)図のように複
数の平面的な傾斜面からなる断面多角形状であっても、
あるいは、(c)図のように単一の円弧状の傾斜面で構
成されていても差し支えない。
【0019】図1〜図3各図に示した実施形態のヒート
パイプでは、溝10がコンテナ1の軸心方向に向かって
ほぼ逆台形を呈するように、すなわち突条11の頂部方
向部分の両側面が傾斜するように形成したが、溝加工時
の加工性を阻害しない限り、突条11の前記側面は垂直
に形成することができる。
【0020】前記各実施形態のヒートパイプでは、内面
の溝10の全容量に対して90〜600vol%の作動
液を封入することにより、限界熱輸送量および熱伝達率
のいずれの面においてもより安定した性能を発揮させる
ことができる。また、コンテナ1の材質を銅および銅合
金とすることにより、熱伝達率がより向上し、前述の各
効果が一層良く発揮される。さらに、作動液には潜熱の
大きい水を使用することが、限界熱輸送量の一層の向上
を図り、かつ、フロンなどの化学物質と異なって環境に
無害である意味でより好ましい。
【0021】試験例−1 表1で示すように、外径=15.88mm,溝底肉厚t
=0.5mm,溝数=45,突条の頂角β=40°であ
って、リード角θと溝深さhが種々異なった銅管からな
る各コンテナ内に、内面溝の全容量に対して250vo
l%の純水(作動液)を封入した全長400mmのヒー
トパイプのサンプルNo.1〜No.15を試作した。
No.1〜11は本発明の実施例のサンプルであり、そ
の他は比較例のサンプルである。
【0022】前記各サンプルのヒートパイプについて、
限界熱輸送量を以下の要領で測定した。図4で示されて
いるように、垂直(90°)に設置したヒートパイプ
1’の下部側100mmの蒸発部1aにヒータ2を巻き
付け、入熱ムラが生じないように当該蒸発部1a全体を
伝熱セメント2aで覆った。他方、ヒートパイプ1’の
上部側205mmの凝縮部1bを、下部に流入口31を
有し上部に流出口30を有する流水ユニット3内に配置
した。ヒートパイプ1’の中央部95mmを断熱部1c
とし、この断熱部1cと前記蒸発部1aの外周にテープ
状の断熱材4を巻き付けて完全に覆い、これらの部分か
ら放熱されないように十分に断熱した。そして、断熱部
1c中央の外表面側の温度を作動液温度として50℃に
保ちつつ、ヒータ2の加熱量と流水ユニット3内の流水
の放熱量を次第に増加させ、蒸発部1a側の温度が急上
昇してヒートパイプが作動しなくなる直前のヒータ2の
加熱量を求め、これを限界熱輸送量とした。
【0023】ヒータの加熱量と冷水の放熱量を監視する
ためのヒートパイプの表面温度は、蒸発部1aでは、軸
線方向に沿って16mm,40mm,64mmおよび8
8mmの各レベル位置で四箇所、各レベル位置における
管周方向で三箇所、都合十二箇所で測定した。他方、凝
縮部1bでは、軸線方向に沿って218mm,264m
m,310mm,356mmの各レベル位置で四箇所、
管周方向で三箇所、都合十二箇所で測定した。また、断
熱部1cではその軸線方向の中央部において管周方向の
三箇所で温度を測定した。
【0024】前述のように測定した各ヒートパイプの限
界熱輸送量と、それらのヒートパイプにおけるコンテナ
の溝の加工性の評価とを表1に示した。限界熱輸送量
は、溝のリード角θが0°で比較例の一つであるNo.
12の限界熱輸送量を1とした場合の比でそれぞれ表し
た。加工性の評価は、それぞれ複数回溝加工試験を行
い、いずれも溝加工が支障なく行われたケースを○印、
数回の加工試験中の一部で溝加工中に溝付プラグが破損
したケースを△印、全ての加工試験で溝加工中に溝付プ
ラグが破損したケースを×印を付して示した。
【0025】表1
【0026】本発明の実施例であるNo.1〜11は、
いずれも比較例であるNo.12〜15よりも、限界熱
輸送量が優れていた。これに対し、比較例であるNo.
12は溝のリード角θが0°であるため、No.13は
溝のリード角θが55°と大きく蒸発部への凝縮液の戻
りが蒸気により阻害されるため、No.14は溝深さh
とコンテナ内径dとの比h/dが小さいため、各実施例
のサンプルと比較していずれも限界熱輸送量が低下して
いる。また、比較例であるNo.13は溝のリード角θ
が大きいため、溝加工中に溝付プラグの溝が破損するケ
ースがあった。さらに、比較例であるNo.15は溝深
さhが深すぎるため、溝加工試験の全てのケースで加工
中に溝付プラグの溝が破損し、溝加工ができなかった。
【0027】試験例−2 以下のような四種の溝付プラグを試作した。 溝付プラグ(イ) 溝数=45、突条11の頂角β=40°、溝10のリー
ド角θ=20°、溝深さh=0.6mmの溝が素管内に
加工できるように設計された溝付プラグ。 溝付プラグ(ロ) 突条11の根元方向部分両側の緩斜面部11aの高さh
t=h/3、緩斜面部11a相互が形成する角度β1=
90°であって、他は溝付プラグ(イ)と同様な溝が素
管内に加工できるように設計された溝付プラグ。 溝付プラグ(ハ) 突条11の根元方向部分両側の緩斜面部11aの高さh
t=h/2であって、他は溝付プラグ(ロ)と同様な溝
が素管内に加工できるように設計された溝付プラグ。 溝付プラグ(ニ) 突条11の根元方向部分両側の緩斜面部11aの高さh
t=2h/3であって、他は溝付プラグ(ロ)と同様な
溝が素管内に加工できるように設計された溝付プラグ。
【0028】前記溝付プラグ(イ)を使用して、通常の
引抜き速度で銅素管内に溝加工したコンテナにより、外
径=15.88mm、溝底肉厚t=0.5mm、全長4
00mmのヒートパイプのサンプル(1)を試作すると
ともに、前記溝付プラグ(イ)〜(ハ)を使用し、通常
の2.0倍の引抜き速度で銅素管内に溝加工することに
より、同様なヒートパイプのサンプル(2)〜(5)を
試作した。前記サンプル(1)〜(5)の各ヒートパイ
プについて、試験例1と同様な要領で限界熱輸送量を測
定するとともに、それらのコンテナの溝加工状態を評価
した。表2に、サンプル(1)の限界熱輸送量を1とし
たときの限界熱輸送量比と、各コンテナの溝加工状態を
示した。溝加工状態の評価は、設計通りに突条11が加
工されていたケースを○、設計通りに突条11が加工で
きていなかったケースを△でそれぞれ示した。
【0029】表2
【0030】表2で示す結果によれば、No.(2)は
溝深さhが前述のように0.6mmと深いため、溝加工
の際の素管の引抜き速度が速いと、引抜き時に溝付プラ
グの溝内に素管の金属材料が充満せず、コンテナに突条
11が設計通りに加工されず、限界熱輸送量が低下し
た。他方、No.(3)〜(5)は引抜き時に突条11
の根元方向部分に緩斜面11aが形成されるため、引抜
き速度が速くても溝付プラグの溝内に金属材料が円滑に
充満し、コンテナに突条11が円滑に加工された。ま
た、No.(5)は緩斜面部11aの溝底からの高さh
tが溝深さhの2/3であるため、限界熱輸送量が低下
した。したがって、溝加工時に、突条11の根元方向部
分の側面に頂部方向部分の側面に対して末広がり状にな
るように緩斜面部11aを形成することにより、加工性
がより向上し、緩斜面部11aを形成する場合のその溝
底からの高さhtは、溝深さhの1/2以下であること
が必要である。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明に係るヒートパイプによ
れば、コンテナ内面の溝のリード角θ、溝深さh、及び
溝深さhとコンテナの溝底部が形成する内径dとの比等
の適正化が図られているので、限界熱輸送量および熱伝
達率がともにより向上する。
【0032】請求項2の発明に係るヒートパイプによれ
ば、溝10相互間の突条11の根元方向部分の側面に、
その頂部方向部分の側面に対して末広がり状になるよう
に緩斜面部11aが形成されており、かつ、緩斜面部1
1aの溝底からの高さhtが溝深さhの1/2以下に設
定されているので、溝深さhが深くてもコンテナ内への
溝加工が円滑に行われるとともにその加工性が向上し、
溝付プラグなどの工具の消耗が抑制されそれらの寿命が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のヒートパイプの部
分展開平面図である。
【図2】図1の矢印A−Aに沿う部分拡大断面図であ
る。
【図3】(a)図はコンテナ内部の突条の変形形態を示
す部分拡大断面図、(b)図は突条の他の変形形態を示
す部分拡大断面図、(c)図は突条のさらに他の変形形
態を示す部分拡大断面図である。
【図4】ヒートパイプサンプルの性能測定の要領を示す
概略正面図である。
【符号の説明】
1 コンテナ 1’ ヒートパイプ 10 溝 11 突条 11a 緩斜面部 1a 蒸発部 1b 凝縮部 1c 断熱部 2 ヒータ 2a 伝熱セメント 3 流水ユニット 30 流出口 31 流入口 4 断熱材 θ リード角 β 突条の頂角 β1 緩斜面部相互の角度 d 溝底部が形成するコンテナ内径 h 溝深さ ht 緩斜面部の高さ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面内形がほぼ円形で金属製のコンテナ
    1の内面には、当該コンテナ1の軸線に対して5〜50
    °のリード角θを有する多数の平行な溝10が形成さ
    れ、前記溝10の溝深さhは0.2mm以上であって、
    当該溝深さhと各溝10の底部が形成する前記コンテナ
    1の内径dとの比h/dが0.020〜0.080であ
    ることを特徴とする、ヒートパイプ。
  2. 【請求項2】 前記各溝10相互間の各突条11の根元
    方向部分の側面には、当該突条11の頂部方向部分の側
    面に対して末広がり状になるように緩斜面部11aが形
    成され、当該緩斜面部11aの溝底からの高さhtは溝
    深さhの1/2以下であることを特徴とする、請求項1
    に記載のヒートパイプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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