JP2003220518A - 短管の切り出し方法 - Google Patents

短管の切り出し方法

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JP2003220518A
JP2003220518A JP2002020811A JP2002020811A JP2003220518A JP 2003220518 A JP2003220518 A JP 2003220518A JP 2002020811 A JP2002020811 A JP 2002020811A JP 2002020811 A JP2002020811 A JP 2002020811A JP 2003220518 A JP2003220518 A JP 2003220518A
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length
pipes
cut
cutting
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JP2002020811A
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Takeshi Kanda
健士 神田
Katsuyuki Soeda
克之 副田
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な管路網を敷設したり、複数箇所で管路
の敷設を行ったりする場合などにおいても、多数の短管
を切り管によって効率よく供給できるようにする。 【解決手段】 一端に受口を有しかつ他端に挿口を有す
る管体の切断により、受口を有する単数の甲切り管と、
受口を有しない単数または複数の乙切り管とを得る作業
を、複数の管体につき実行して、複数の甲切り管と複数
の乙切り管とを切り出す。配管工事に必要な、甲切り管
の長さおよび各長さごとの甲切り管の数量と、乙切り管
の長さおよび各長さごとの乙切り管の数量とを入力情報
する。この入力情報にもとづき、1本の管体から切り出
す1本の甲切り管の長さを設定し、かつこの1本の甲切
り管の切り出し長さを設定した残りの管長から、最終的
に残管となる長さが最小になるように、単数または複数
の乙切り管の切り出し長さを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は短管の切り出し方法
に関し、特に一定長さの定尺管を切断することにより複
数の短管を得るための短管の切り出し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】管路を敷設する場合には、一端に受口を
有するとともに他端に挿口を有する管、すなわちたとえ
ば鋳鉄管を用いて、隣り合う一方の管の受口の内部に他
方の管の挿口を挿入して管継手を構成するのが一般的で
ある。そして、この管継手を利用して一定長さの複数の
定尺管を互いに接合することで、所定距離にわたって管
路が敷設される。
【0003】このように各管の長さは一定であり、した
がって複数の管を接合して得られる管路の全長も、原則
として各管の有効長さの整数倍にしかならない。ところ
が、管路を敷設しようとする距離は、工事現場によって
まちまちで、各管の有効長さの整数倍に収まることは稀
である。このため、管路の長さの調節のために、この管
路の一部には、一定長さの管を切断して得られる短管が
使用される。
【0004】従来においては、短管を敷設すべきそれぞ
れの箇所において、一定長さの管をそれぞれ切断するこ
とで、その箇所に応じた長さの短管を得ている。切断し
た残余の部分は、他に使い途がなく、止むを得ず廃棄し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複雑な管路網
を敷設したり、複数箇所で管路の敷設を行ったりする場
合などにおいては、それに対応して上記のような短管を
敷設すべき箇所も多くなる。このような場合に、各短管
を切り出すときに生じた残余部をすべて廃棄していたの
では、材料が無駄である。
【0006】そこで、残余部を他の敷設箇所で必要とさ
れている短管の長さに再切断するなどすれば、材料の無
駄を少なくすることができる。ところが、ある箇所で短
管を切り出すことにより生じた残余部が他の箇所で必要
とされる短管の長さに対応したものであるとは限らず、
また上述のように短管を敷設すべき箇所が多くなると、
どの残余部をどの短管敷設場所に供給すればよいかの判
断は容易ではなくなる。
【0007】そこで本発明は、このような問題点を解決
して、複雑な管路網を敷設したり、複数箇所で管路の敷
設を行ったりする場合などにおいても、多数の短管を切
り管によって効率よく供給できるようにすることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、一端に受口を有するとともに他端に挿口を有
する管体の切断により、受口を有する単数の甲切り管
と、受口を有しない単数または複数の乙切り管とを得る
作業を、複数の管体について実行することで、複数の甲
切り管と複数の乙切り管とを切り出すに際し、配管工事
に必要な、甲切り管の長さおよび各長さごとの甲切り管
の数量と、乙切り管の長さおよび各長さごとの乙切り管
の数量とを入力情報として、この入力情報にもとづき、
1本の管体から切り出す1本の甲切り管の長さを設定す
るとともに、この1本の甲切り管の切り出し長さを設定
した残りの管長から、最終的に残管となる長さが最小に
なるように、単数または複数の乙切り管の切り出し長さ
を設定するものである。
【0009】このようにすると、1本の管体から切り出
す1本の甲切り管の長さを設定した残りの管長から、最
終的に残管となる長さが最小になるように、単数または
複数の乙切り管の切り出し長さを設定することで、短管
の切り出し後に廃棄することになる材料の量を低減する
ことができ、このため複雑な管路網を敷設したり、複数
箇所で管路の敷設を行ったりする場合などにおいても、
一定地域の配管工事に必要なきわめて多数の甲切り管お
よび乙切り管を、一定長さの管体から無駄なく効率よく
切り出すことができる。
【0010】本発明によれば、配管工事に必要なすべて
の甲切り管の切り出し長さを設定したときの残りの管長
では、必要とされるすべての乙切り管の切り出しのため
の長さとして不足が生じる場合には、新たな管体を追加
して、この新たな管体により乙切り管の切り出し長さの
設定を行うようにするのが好適である。
【0011】このようにすると、配管工事に必要なすべ
ての甲切り管と乙切り管との切り出しの設定を過不足な
く行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図2は、一定長さの鋳鉄製の管1
を切断することによって短管が形成される様子を示す。
ここで管1は、その一端に受口2を有するとともに、そ
の他端に挿口3を有しており、このような管1を切り管
によってたとえば二分すると、その一方は受口2を有し
た甲切り管4となり、その他方は受口を有しない乙切り
管5となる。乙切り管5は、必要に応じて、短尺のもの
を複数切り出すこともできる。
【0013】鋳鉄管を用いて一定地域に管路を敷設する
場合には、複数の工事業者がその敷設工事を分担するの
が通例である。また、各工事業者には、鋳鉄管の製造業
者から、その分担工事箇所に対応した数量の管が販売さ
れるのが一般的である。以下、このような管路の敷設工
事の全容を説明しながら、本発明の実施の形態の短管の
供給方法について詳細に説明する。
【0014】図3は、鋳鉄管の製造販売業者から管路の
敷設工事業者への管の販売を含めた、管路の敷設工事の
全体を示すフロー図である。この図3では、工事業者7
は、A社、B社、…N社と複数存在するものとする。
【0015】管路の敷設工事を行うに際し、管の製造販
売業者は、まずステップS11において、工事業者7の
各社から、これら工事業者7に供給する管の見積もり依
頼を受けるとともに、工事すべき管路の設計図の提供を
受ける。そして、この設計図にもとづき、コンピュータ
処理によって管割設計を行う。設計にあたって管の製造
販売業者は、定尺管の切断によって短管を得ることを考
慮するが、その詳細は後述する。そして管割り図を作製
し、この管割り図から、必要な管の数量計算を行う。管
材料の拾い出しも行う。すなわち、管路の敷設時には、
鋳鉄管のみならず、場合によっては、鋼管やビニール管
やポリエチレン管などが使用されるので、その種類を特
定しておく。
【0016】計算の結果として、すべての見積もり依頼
物件について、工事に必要な短管すなわち甲切り管と乙
切り管とのデータが得られる。図3において、8、8、
…はその結果としてのデータベースの例を示すが、ここ
では、管厚(1種、2種、3種など)と管内面の塗装仕
様(セメントライニング(CL)、粉体塗装など)ごと
に、管の口径別の切り管データベースが得られた状態を
示す。すなわち、このデータベースでは、あらかじめ決
められた定尺長さの甲切り管と乙切り管とにつき、その
定尺長さごとの必要数量が得られる。なお、ここでは、
1、L2、…、Ln(ただしL1<L2<…<Ln)を甲切
り管のあらかじめ決められた定尺長さとし、l1、l2
…ln(ただしl1<l2<…<ln)を乙切り管のあらか
じめ決められた定尺長さとして、これらの定尺長さを
「要求長」として取り扱う。
【0017】上述のように1本の管1を切断すること
で、1本の甲切り管4と、1本または複数本の乙切り管
5とが得られるので、ステップS12では、コンピュー
タ処理によって、甲切り管と乙切り管との組合せの選択
を行うとともに、各定尺長さごとの切り管本数を決定す
る。そして、甲切り管の定尺長さL1、L2、…、Ln
乙切り管の定尺長さl1、l2、…lnとの昇順、降順を
考慮して、これら定尺長さの組合せ、すなわちL1
n、L2とln-1などといった、甲切り管と乙切り管と
の長さの組合せを決定する。なお、このような切り管決
定のための処理方法の詳細は後述する。
【0018】この場合に、甲切り管と乙切り管との組合
せをうまく形成することができないときには、ステップ
S13のように再設計を行う。すなわち、再びステップ
S11を実行し、管1の受口2の向きを変えたり、管路
の屈曲点の位置を移動するなどの再設計を行って、デー
タベース8を得る作業と、ステップS12における、甲
切り管と乙切り管との組合せの選択を行うとともに、各
定尺長さごとの切り管本数を決定する作業とを繰り返
す。
【0019】管の製造販売業者は、ステップS11で算
出された、直管、異型管、接合部品などの数量と、ステ
ップS12で算出された切り管の数量とから、見積書を
作製し、工事業者7に提出する。このとき、材料の見積
もり単価をあらかじめ設定しておけば、数量の算出から
見積りの作製までを自動的に行うことができる。また管
の製造販売業者は、ステップS14において、工事業者
7から注文を受けた時点で、配管設計図としての管割図
を工事業者7に提出する。さらに管の製造販売業者は、
管の製造工場に原管の製造を指示し、この原管を製造
し、製造された管を流通ルートに乗せる。また、工事業
者7による現場測量結果をもとに、最終的な管割図を作
製し、切管長さ・組合せなどを変更する。すなわち、ス
テップS11、S12を再度実行する。
【0020】次に、ステップS15において、原管につ
いて切り管の準備を行う。詳細には、管種、管厚、塗装
仕様、口径、甲切り・乙切りの別、切り管の長さ、所定
の識別番号などを決定して、それに対応したバーコード
などの認識票を作製し、これを原管の受口および挿口に
貼り付けあるいは刻印する。
【0021】ステップS16では、管の製造販売業者の
加工場において、認識票の内容を読み取り、その指示に
もとづいて、切り管作業や、得られた切り管の挿口の加
工や、切り管端面処理などを行う。
【0022】そして、ステップS17では、配管工事現
場からの指示により、定尺切管、管どうしの接合部品、
工事業者7への貸し出し材料などを準備し、これらをパ
レットなどにまとめる。ステップS18では、工事現場
からの出荷依頼にもとずき、ステップS17で準備した
材料を出荷する。
【0023】配管工事現場では、ステップS19におい
て、届いた材料を用いて配管工事を行う。工事業者7
は、ステップS20において、工事に使用しなかった材
料を製造販売業者に返品する。製造販売業者は、返品さ
れた材料を引き取り、それにもとづき材料のデータベー
ス8を修正する。また管の製造販売業者は、ステップS
21において、工事業者から所定の様式で提出された竣
工情報を基に、竣工図を作製し、同工事業者に提出す
る。最後に、ステップS22において、材料費、設計
費、切り管作業費、竣工図作製費などをまとめて精算す
る。
【0024】次に、上述のステップS12における切り
管の組合せを求める作業の詳細について説明する。この
作業のための前提条件として、上述しかつ図3のデータ
ベース8で示した甲切り要求長と乙切り要求長とは、降
順にソートする。ここでは、図2に示した元の管1の長
さを一定であるとして、甲切り要求長から算出した残管
長に基づき、この残管から得られる単数または複数の乙
切り管の組合せを検討する。比較順序としては、最短乙
切り長のものすなわち甲切り長が最長になるものから評
価を開始する。そして、要求される乙切りを行ったとき
に最終的に生じる残管の長さが最短となるような、でき
ればこれがゼロとなるような、乙切り管の組合せを探索
していく。探索結果は、たとえばテーブルの様式で表示
する。
【0025】要求甲切りを行った後の残管だけでは要求
乙切り分が確保できない場合は、さらなる数量の元の管
を準備する。ただし、この場合は甲切り管は使途がな
い。すなわち使用に供さない甲切り管を追加することに
なる。この場合の使用可能な乙切り長は、管の単価ごと
に設定されている乙切り最大長による。ただし、以下の
条件により追加を行う。すなわち、 最大残管長 < 要求最大乙切り長 または 甲切り控除後の総残管長 < 総要求乙切り長 のときに、切り管作業に供する材料としての元の管を1
本追加する。このとき、甲切りを行ったうえで残管を得
ることになるので、残管長は、管の有効長に比べ、甲切
りの際に最低限必要な管長を差し引いた長さとなる。
【0026】上記の前提条件にもとづき切り管の組合せ
を求めるコンピュータ処理の手法の詳細を図1に示す。
この図1において、切管要求材料リスト11と、管種、
口径、管級別リスト12とは、図3におけるデータベー
ス8などに含まれるものである。図1では、まずステッ
プS31において、切管要求材料リスト11にもとづ
き、切り管要求材料の読み込みを行う。読み込まれたデ
ータは、管種、口径、管級別リスト12に送られる。次
に切り管換算すなわち切り管の条件設定を行ったうえ
で、ステップS32では、データベース8から必要事項
を入力ファイルとして読み込む。そして、読み込まれた
情報から、口径、管種、管級ソートテーブル13を作成
する。
【0027】ステップS33では、口径、管種、管級ソ
ートテーブル13から、必要な甲切り管の抽出を行い、
甲切り要求長についての降順ソートテーブル14を作成
する。ステップS33において、甲なし管は、処理不要
とする。
【0028】ステップS34では、甲切り要求長につい
ての降順ソートテーブル14を用いて、甲切り管と乙切
り管との組合せの抽出を行う。その詳細は後述するが、
その結果としての、甲切り管と乙切り管との組合せテー
ブル15を作成する。そして、ステップS35では演算
結果の出力すなわちテーブル15の出力を行い、ステッ
プS31に戻る。16は残管リストであり、使用されな
かった残りの管の一覧を構成する。なお、図1に示す1
回の処理が終了したなら、この残管リスト16のデータ
は、次回の処理において、ステップS34での甲切り管
と乙切り管との組合せの抽出の際に利用することができ
る。
【0029】次に、ステップS34における甲切り管と
乙切り管との組合せの抽出のための手法の詳細について
説明する。ここでは、管における直管部の有効長さは5
000mmであるとし、また同直管部から切り出すこと
ができる乙切り管の最大長さは4800mmであるとす
る。また、この組合せの抽出に際しては、甲切り管を中
心に評価し、そのために甲切り要求長を降順にソートす
るものとする。
【0030】図4は、甲切り要求長テーブルを示す。す
なわち、必要とする甲切り管の長さは、3500mm、
2000mm、1500mm、1200mm、1150
mm、800mm、500mmの7種類であるとする。
図5は、図4の甲切り要求長から乙切り残管評価を行
い、その結果をテーブルとしたものである。すなわち図
5は、上述した直管部の有効長さである5000mmか
ら、図4におけるそれぞれの甲切り要求長を差し引くこ
とによって、甲切りを行った後の残管から切り出すこと
ができる単数または複数の乙切り管の最大長の一覧を表
すものである。図6は、乙切り要求長を降順にソートし
て作成した乙切り評価テーブルを示す。すなわち、この
図6にそれぞれ示された長さの乙切り管を、この図6に
示された数量だけ切り出す必要があるものとする。
【0031】以上のような準備段階を経たうえで、次
に、図7〜図13に示すように、図6の乙切り残管評価
テーブルの順(昇順)に、各乙切り残管長ごとに、その
残管長からら切り出すことができる図6の乙切り要求長
の組合せを決定する。この場合に、各乙切り残管長から
図6に示される要求長の単数または複数の乙切り管を切
り出したときに生じる端数の残管である残管候補が最小
(望ましくはゼロ)となる組合せを求める。
【0032】たとえば図7では、直管の有効長は前述の
ように5000mmであり、甲切り要求長は図4から3
500mmであり、したがって乙切り残管長は図5から
1500mmとなる。そして、図6の乙切り評価テーブ
ルにより第1の組合せでは長さ1250mmの乙1管の
みを設定すると、残管候補は250mmとなる。これに
対し、第2の組合せとして長さ1250mmの乙1管と
長さ250mmの乙2管との組合せを設定すると、合計
1500mmで、残管候補は0mmとなり、これを組合
せとして決定する。
【0033】同様に、図8では、図6の乙切り評価テー
ブルのうち図7で用いたデータを除いたものの中から長
さ3000mmの乙1管を設定すると、残管候補は0m
mとなり、また図9では長さ3500mmの乙1管を設
定すると残管候補は0mmとなり、これらを組合せとし
て決定する。
【0034】図10では、乙切り残管長は3800mm
であり、図6の乙切り評価テーブルのうち図7〜図9で
用いたデータを除いたものの中から、まず長さ3200
mmの乙1管を設定すると残管候補は600mmとな
る。これに対し、長さ3200mmの乙1管と長さ50
0mmの乙2管とを設定すると、合計3700mmで、
残管候補は100mmとなる。そこで、さらに長さ32
00mmの乙1管と長さ500mmの乙2管と長さ10
0mmの乙3管とを設定すると、合計3800mmで、
残管候補は0mmとなる。そこで、この最終の組合せに
て決定を行う。
【0035】図11では、乙切り残管長は3850mm
である。この場合は、図6の乙切り評価テーブルにおい
て残存するデータから、図示のような数多くの乙切り管
の組合せを設定することができる。そして、この場合に
は、図6の乙切り評価テーブルにおける最長データであ
る2780mmをまず乙1管として設定する。すると、
第1段階では、長さ1000mmの乙2管と、長さ50
mmの乙3管とを設定すると、残管候補は20mmとな
る。次に、第2段階では、乙2管として、先の1000
mmよりも短い長さ500mmのものを設定し、乙3管
として長さ465mmのものを、また乙4管として長さ
50mmのものを設定する。この場合は残管候補は55
mmとなる。第3段階では、乙3管を先の465mmよ
りも短い450mmを設定する。すると、残管候補は7
0mmとなる。以下、同様に乙3管の長さを300m
m、250mmと設定変更して、残管候補を求める。
【0036】これまでの段階では残管候補が0mmにな
らなかったため、次に乙2管を500mmから465m
mに設定変更し、同様に乙3管を降順に設定変更して、
残管候補を求める。さらに、同様に乙2管を450m
m、300mm、250mm、50mmと設定変更し
て、残管候補を求める。この段階でもまだ残管候補が0
mmにならないため、今度は乙1管の長さを、2780
mmから、次の候補長さである2700mmに設定変更
し、同様に乙2管、乙3管の長さを降順に設定変更させ
る。すると、図示のように長さ2700mmの乙1管と
長さ500mmの乙2管と長さ300mmの乙3管と長
さ300mmの乙4管と長さ50mmの乙5管とを設定
した段階で、これらの合計が3850mmとなり、した
がって残管候補が0mmとなるので、これをもって組合
せを決定する。
【0037】図12の乙切り残管長が4200mmの場
合と、図13の乙切り残管長が4500mmの場合も、
同様にして組合せを決定する。図13の乙切り残管長が
4500mmの場合の組合せを決定した時点において
は、図6の乙切り評価テーブルにはまだ組合せに使用し
ていないデータが残っているにもかかわらず、図4から
明らかなように、もはや残りの甲切り管要求長が存在し
なくなる。すなわち、上述のように 甲切り控除後の総残管長 < 総要求乙切り長 となって、甲切り管不足が発生する。
【0038】このため、乙切り最大長となる長さ480
0mmの直管を1本追加して、その後の作業を続行す
る。すなわち、図14では、乙切り最大長4800mm
に対し、最終的に長さ2500mmの乙1管と長さ23
00mmの乙2管とを設定することで、合計4800m
mとなって、残管候補は0mmとなる。ただし、前述の
ように直管の有効長は5000mmであるので、使用に
供しない甲切り管として、甲切り残管長が200mmの
ものが得られる。
【0039】同様に、図15の場合は、乙切り最大長4
800mmの直管をさらに1本追加して、長さ2780
mmの乙1管と、長さ465mmの乙2管と、長さ45
0mmの乙3管と、長さ300mmの乙4管と、長さ2
50mmの乙5管とを設定すれば、合計4245mmと
なって、残管候補は555mmになる。すなわち、甲切
り残管長は755mmになる。
【0040】この段階で、図6の乙切り評価テーブルに
は2500mmのデータが一つ残るだけとなるため、図
16に示すように、さらに直管を1本追加して、長さ2
500mmの乙1管を設定すれば、残管候補を2300
mmとして、図4と図6とに示されるすべてのデータに
つき、甲切り管と乙切り管との組合せの抽出が完了す
る。すなわち、このような手法を用いることで、残管長
を最小としたうえで、多数の甲切り管と乙切り管との切
り管の組合せを過不足なく設定することができる。な
お、上記のように図15、図16において甲切り残管が
発生するので、そのデータを図1における残管リスト1
6に追加する。
【0041】以上の手順を簡単に図示すると、図17の
ようになる。上述の例においては、残管は甲切り残管の
みであったが、場合によっては乙切り残管も発生する。
そして、これらの残管のデータは上記のように残管リス
ト16に追加される。図3のフローで示される1回の工
事が終了した段階で、その工事において発生した残管の
データが求まるが、この残管のデータは、次の他の工事
の際に、図1のステップS34において甲、乙切り管の
組合せを抽出するときに利用される。このように、時間
をおいて複数の工事を実施する場合にもデータの有効活
用を図ることができて、配管工事の最適化を図ることが
できる。データのやりとりは、ウエブや電話回線などの
通信網を利用して行うことができる。また、このように
通信網を利用してデータのやりとりを行うと、同時に複
数の工事を実施する場合にも、各工事どうしの間でデー
タの交換を行うことができて、配管材料の最適化を図る
ことができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によると、1本の管
体から切り出す1本の甲切り管の長さを設定した残りの
管長から、最終的に残管となる長さが最小になるよう
に、単数または複数の乙切り管の切り出し長さを設定す
ることで、短管の切り出し後に廃棄することになる材料
の量を低減することができ、このため複雑な管路網を敷
設したり、複数箇所で管路の敷設を行ったりする場合な
どにおいても、一定地域の配管工事に必要なきわめて多
数の甲切り管および乙切り管を、一定長さの管体から無
駄なく効率よく切り出すことができる。
【0043】また本発明によると、配管工事に必要なす
べての甲切り管の切り出し長さを設定したときの残りの
管長では、必要とされるすべての乙切り管の切り出しの
ための長さとして不足が生じる場合には、新たな管体を
追加して、この新たな管体により乙切り管の切り出し長
さの設定を行うことで、配管工事に必要なすべての甲切
り管と乙切り管との切り出しの設定を過不足なく行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の短管の切り出し方法を説
明するための図である。
【図2】一定長さの鋳鉄管を切断することによって短管
が形成される様子を示す図である。
【図3】本発明にもとづく管路の敷設工事の全体を示す
フロー図である。
【図4】本発明にもとづく甲切り要求長テーブルの一例
を示す図である。
【図5】本発明にもとづく乙切り残管評価テーブルの一
例を示す図である。
【図6】本発明にもとづく乙切り評価テーブルの一例を
示す図である。
【図7】本発明にもとづき甲切り管と乙切り管との組み
合わせを決定するためのテーブルの一例を示す図であ
る。
【図8】同テーブルの他の例を示す図である。
【図9】同テーブルの他の例を示す図である。
【図10】同テーブルの他の例を示す図である。
【図11】同テーブルの他の例を示す図である。
【図12】同テーブルの他の例を示す図である。
【図13】同テーブルの他の例を示す図である。
【図14】本発明にもとづき、甲切り管不足が発生した
ときの乙切り管の組み合わせを決定するためのテーブル
の一例を示す図である。
【図15】同テーブルの他の例を示す図である。
【図16】同テーブルの他の例を示す図である。
【図17】本発明にもとづく短管の切り出し方法を簡単
に説明する図である。
【符号の説明】
4 甲切り管 5 乙切り管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に受口を有するとともに他端に挿口
    を有する管体の切断により、受口を有する単数の甲切り
    管と、受口を有しない単数または複数の乙切り管とを得
    る作業を、複数の管体について実行することで、複数の
    甲切り管と複数の乙切り管とを切り出すに際し、 配管工事に必要な、甲切り管の長さおよび各長さごとの
    甲切り管の数量と、乙切り管の長さおよび各長さごとの
    乙切り管の数量とを入力情報として、 この入力情報にもとづき、1本の管体から切り出す1本
    の甲切り管の長さを設定するとともに、この1本の甲切
    り管の切り出し長さを設定した残りの管長から、最終的
    に残管となる長さが最小になるように、単数または複数
    の乙切り管の切り出し長さを設定することを特徴とする
    短管の切り出し方法。
  2. 【請求項2】 配管工事に必要なすべての甲切り管の切
    り出し長さを設定したときの残りの管長では、必要とさ
    れるすべての乙切り管の切り出しのための長さとして不
    足が生じる場合には、新たな管体を追加して、この新た
    な管体により乙切り管の切り出し長さの設定を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の短管の切り出し方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111754036A (zh) * 2020-06-17 2020-10-09 中铁第四勘察设计院集团有限公司 一种腕臂预配套料方法、加工装置及终端设备
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