JP2003220457A - ダイカストマシンおよび鋳造方法 - Google Patents

ダイカストマシンおよび鋳造方法

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JP2003220457A
JP2003220457A JP2002017630A JP2002017630A JP2003220457A JP 2003220457 A JP2003220457 A JP 2003220457A JP 2002017630 A JP2002017630 A JP 2002017630A JP 2002017630 A JP2002017630 A JP 2002017630A JP 2003220457 A JP2003220457 A JP 2003220457A
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cavity
release agent
sleeve
powder
mold
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JP2002017630A
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Kazuhiro Suzuki
一弘 鈴木
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Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金型のキャビティの内面に粉体離型剤を均一に
分散付着させることができるダイカストマシンを提供す
る。 【解決手段】一対の金型5,6と、金型5,6が型締さ
れた状態において、キャビティC内を排気し減圧する真
空装置61と、鋳造品の金型6からの離型を促すための
粉体離型剤PSをキャビティC内に供給する離型剤供給
手段としての粉体供給装置21とを有し、真空装置61
により排気を開始したのち、粉体供給装置21より粉体
離型剤PSをキャビティC内に供給し、供給された粉体
離型剤PSを排気により発生する空気の流れによって拡
散させてキャビティCの内面に付着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイカストマシン
および鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイカストマシンは、一対の金型、これ
ら金型をそれぞれ保持する固定ダイプレートおよび移動
ダイプレート、金型の開閉および型締を行う型締装置、
一対の金型の間に形成されるキャビティに金属溶湯を射
出、充填するためのプランジャおよびスリーブを備える
射出装置等から構成される。このダイカストマシンで
は、鋳造した製品の金型からの取り外しを容易にするた
めに、鋳造前に金型のキャビティの内面に離型剤を塗布
することが行われている。また、金属溶湯を金型のキャ
ビティ内に射出する際に、射出装置のスリーブとプラン
ジャチップとの間の摩擦を低減するために、鋳造前にス
リーブの内周面に潤滑剤を塗布することが行われてい
る。上記の離型剤や潤滑剤としては、離型材料や潤滑材
料を水に溶解させた水溶性離型剤や水溶性潤滑剤が多く
用いられているが、これらに代えて粉末状の材料からな
る粉体離型剤や粉体潤滑剤が使用されはじめている。粉
体離型剤や粉体潤滑剤は、金型への温度衝撃の緩和、製
品内へのガスの混入量の低下、蒸発成膜による高断熱効
果、離型性能の向上、騒音の低下、排水処理の不要化等
の水溶性離型剤や水溶性潤滑剤と比べて優れた種々の利
点を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、粉体離型剤
や粉体潤滑剤の性能を十分に発揮させるためには、金型
のキャビティの表面やスリーブの内周面にこれらを均一
に分散付着させる必要がある。粉体離型剤を金型のキャ
ビティの表面に塗布するには、たとえば、金型を型締し
た状態でキャビティ内に粉体離型剤を噴射する方法が採
られる。しかしながら、この塗布方法では、キャビティ
の形状等によってはキャビティの表面に粉体離型剤を均
一に分散させることが難しいという問題があった。粉体
離型剤が均一に塗布されないと、上記した粉体離型剤の
性能が十分に発揮されない。また、粉体離型剤を塗布す
る他の方法として静電塗布方法等が知られているが、粉
体離型剤を塗布するための装置が大型化しコストが嵩む
等の不利益が存在した。
【0004】一方、粉体潤滑剤をスリーブの内周面に塗
布するには、たとえば、分割構造のスリーブの一方に粉
体潤滑剤を噴射する噴射孔を設け、この噴射孔から粉体
潤滑剤をスリーブ内に噴射する方法が採られる。この方
法によれば、粉体潤滑剤をスリーブの内周面に均一に分
散付着させることはできる。しかしながら、分割構造の
スリーブを用いるため、スリーブを構成する各分割体の
温度差により、両者の熱膨張量が異なり、各分割体とプ
ランジャとの間に形成される隙間がそれぞれ異なること
があるという問題が存在した。各分割体とプランジャと
の間に形成される隙間がそれぞれ異なると、粉体潤滑剤
をスリーブの内周面に均一に分散付着させても十分な潤
滑性能が得られず、また、熱膨張量差によって形成され
る隙間に金属溶湯が侵入して固化し、スリーブの寿命を
縮める可能性も存在した。
【0005】本発明は、上述の問題に鑑みて成されたも
のであって、その目的は、粉末状の離型剤あるいは潤滑
剤を用いて鋳造を行う際に、粉体離型剤および粉体潤滑
剤の性能を十分に発揮させることができるダイカストマ
シンおよび鋳造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点に係
るダイカストマシンは、一対の金型と、前記金型が型締
された状態において、前記キャビティ内を排気し減圧す
る排気手段と、鋳造品の前記金型からの離型を促すため
の粉体離型剤を前記キャビティ内に供給する離型剤供給
手段とを有し、前記排気手段により排気を開始したの
ち、前記離型剤供給手段により前記粉体離型剤を前記キ
ャビティ内に供給し、供給された粉体離型剤を排気によ
り発生する空気の流れによって拡散させて当該キャビテ
ィの内面に付着させることを特徴とする。
【0007】好適には、本発明の第1の観点に係るダイ
カストマシンは、前記キャビティに連通するスリーブ
と、前記スリーブに接続され、当該スリーブ内に金属溶
湯を供給する溶湯供給手段と、前記スリーブに嵌合し、
当該スリーブ内に供給された金属溶湯を前記キャビティ
に射出、充填するプランジャとをさらに有し、前記離型
剤供給手段は、前記粉体離型剤を前記キャビティ内に噴
射する噴射口を前記スリーブから金属溶湯が射出、充填
される当該キャビティの導入路に備え、前記排気手段
は、前記導入路から前記射出、充填される金属溶湯の最
終的に到達する前記キャビティの最奥部の近傍に排気口
を有する。
【0008】さらに好適には、本発明の第1の観点に係
るダイカストマシンは、前記プランジャの所定位置への
移動によって前記キャビティを閉塞したのち、前記排気
手段により当該キャビティ内を減圧する。
【0009】さらに好適には、本発明の第1の観点に係
るダイカストマシンは、前記金型の少なくとも一方に前
記キャビティ内に出没可能に設けられ、当該キャビティ
内に充填された金属溶湯を局部的に加圧するスクイズピ
ンをさらに備え、前記離型剤供給手段による粉体離型剤
の供給時に前記スクイズピンを前記キャビティ内に突出
させる。
【0010】本発明の第1の観点に係る鋳造方法は、一
対の金型の間に形成されるキャビティに金属溶湯を射
出、充填して鋳造品を鋳造する鋳造方法であって、前記
金型を型締したのち、前記キャビティ内を排気し、前記
キャビティ内の排気を開始したのち、鋳造品の前記金型
からの離型を促すための粉体離型剤を前記キャビティ内
に供給し、供給された粉体離型剤を排気により発生する
空気の流れによって拡散させて当該キャビティの内面に
塗布し、前記キャビティの内面に粉体離型剤を塗布した
後、金属溶湯を射出、充填する。
【0011】本発明の第2の観点に係るダイカストマシ
ンは、一対の金型と、前記各金型に保持された2つの分
割体からなり、前記金型の間に形成されるキャビティに
連通し金属溶湯が供給されるスリーブと、前記スリーブ
に嵌合し、当該スリーブに供給された金属溶湯を前記キ
ャビティに向けて射出、充填するプランジャと、前記ス
リーブの一方の分割体に接続され、金属溶湯を当該スリ
ーブ内に供給する金属溶湯供給手段と、前記スリーブの
内周面と前記プランジャとの間の摩擦を低減するための
粉体潤滑剤を前記スリーブの内周面に噴射する潤滑剤供
給手段と、前記スリーブの各分割体の間の温度が均等と
なるように、当該各分割体の温度を制御する温度制御手
段とを有する。
【0012】本発明の第1の観点では、金型を型締した
のち、キャビティ内を排気するとともに、キャビティ内
に粉体離型剤を供給する。キャビティ内を排気すると、
キャビティ内に空気の流れが発生する。このため、供給
された粉体離型剤は空気の流れによってキャビティ内を
拡散し、キャビティの全面に粉体離型剤が付着する。
【0013】本発明の第2の観点では、スリーブを構成
する2つの分割体のうち、一方の分割体に接続された金
属溶湯供給手段から当該スリーブ内に金属溶湯を供給す
ると、金属溶湯供給手段が接続された分割体は他方の分
割体よりも高温になる。各分割体間で温度が異なると熱
膨張量が異なり、各分割体とプランジャとの間に形成さ
れる隙間も異なる。このため、温度制御手段により各分
割体間の温度が均一になるように制御すると、各分割体
とプランジャとの間に形成される隙間が略一定となり、
各分割体の内周面に塗布された粉体潤滑剤の潤滑性能が
十分に発揮される。また、キャビティ内を減圧する際
に、プランジャとスリーブとの嵌合によりキャビティを
閉塞させたときに、プランジャとスリーブとの間が十分
にシールされる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。第1実施形態 図1は、本発明の一実施形態に係るダイカストマシンの
要部の構成を示す鉛直方向の断面図である。図1におい
て、ダイカストマシン1は、固定ダイプレート2に保持
された固定金型5と、移動ダイプレート3に保持された
移動金型6と、固定金型5に固定された分割体31と移
動金型6に固定された分割体32とからなるスリーブ3
0と、スリーブ30に嵌合するプランジャ40と、スリ
ーブ30に接続された溶湯供給管50と、移動金型6お
よびスリーブ30の分割体32に接続された粉体供給装
置21と、固定金型5に接続された真空装置61とを有
する。
【0015】固定ダイプレート2は図示しないベース上
に固定されており、移動ダイプレート3はこのベース上
に矢印A1およびA2で示す型開閉方向に移動可能に設
置されている。移動ダイプレート3の背後には、図示し
ない型締装置が設けられており、この型締装置は図示し
ない複数のタイバーによって移動ダイプレート3を通じ
て固定ダイプレート2と連結されている。型締装置の作
動によって、移動ダイプレート3が型開閉方向A1およ
びA2に移動し、固定金型5と移動金型6との型開閉が
行われ、固定金型5および移動金型6が型閉された状態
で、移動ダイプレート3がさらに型閉方向A2に移動す
ることにより、上記のタイバーが伸長し、固定金型5と
移動金型6との型締が行われる。
【0016】固定金型5には、金属溶湯が充填されるキ
ャビティを構成するための凹部5aおよびこのキャビテ
ィに金属溶湯を導くための導入路を構成するための凹部
5bとが形成されている。移動金型6には、固定金型5
の凹部5aおよび5bに対応して、キャビティを構成す
るための凹部6aおよびこのキャビティに金属溶湯を導
くための導入路を構成するための凹部6bとが形成され
ている。
【0017】また、移動金型6には、キャビティに充填
された金属溶湯を凝固する直前に局部的に加圧するスク
イズピン11が、凹部6aに対して矢印B1およびB2
で示す向きに出没可能に設けられている。このスクイズ
ピン11は、鋳造品にひけが発生するのを防いだり鋳造
品の内部に巣が発生するのを防ぐために設けられてい
る。スクイズピン11は、移動金型6の背後に設けられ
た図示しない油圧シリンダ等の駆動源により駆動され
る。なお、移動金型6には、鋳造品を押し出すための図
示しない押出ピンも設けられている。
【0018】スリーブ30は、固定金型5と移動金型6
の下部に鉛直方向に沿って固定され、半円筒状に形成さ
れた2つの分割体31,32から構成されている。これ
ら分割体31,32が固定金型5と移動金型6を型閉す
ることにより接触することで、円筒状のスリーブ30と
なる。固定金型5に固定された分割体31には、溶湯供
給管50が接続されている。この溶湯供給管50は、図
示しない溶湯供給装置から供給された金属溶湯をスリー
ブ30に導く。導かれた金属溶湯は、スリーブ30の分
割体31に形成された給湯口31hを通じてスリーブ3
0内に供給される。溶湯供給装置には、たとえば、電磁
ポンプを用いることができる。プランジャ40は、スリ
ーブ30の内周に嵌合し、矢印C1およびC2で示す鉛
直方向に図示しない射出シリンダ等の駆動源によって駆
動される。
【0019】粉体供給装置21は、移動金型6に設けら
れた制御弁25およびスリーブ30の分割体32に設け
られた制御弁26にそれぞれ接続されている。この粉体
供給装置21は制御弁25側に粉体離型剤PSを供給
し、制御弁26側に粉体潤滑剤PGを供給する。
【0020】制御弁25は、移動金型6の凹部6bに形
成された噴射口6hを開閉する。制御弁25が噴射口6
hを開くことによって、粉体供給装置21から供給され
た粉体離型剤PSがキャビティ内に噴射される。
【0021】制御弁26は、スリーブ30の分割体32
に形成された噴射口32hを開閉する。制御弁26が噴
射口32hを開くことによって、粉体供給装置21から
供給された粉体潤滑剤PGがスリーブ30内に噴射され
る。
【0022】粉体離型剤PSは、粉末状の材料から形成
されており、固定金型5と移動金型6との間に形成され
るキャビティの内面に付着させることにより、このキャ
ビティの内面に金属溶湯が直接触れるのを防ぎ、鋳造さ
れた鋳造品の離型を容易にする。この粉体離型剤PSが
キャビティの内面と金属溶湯との間に介在することによ
り、断熱、保温作用も果たす。粉体離型剤PSの形成材
料は、金属溶湯を構成する材料に応じて適宜選択され
る。粉体潤滑剤PGは、粉末状の材料からなり、スリー
ブ30の内周面に付着させることにより、スリーブ30
の内周面とこれに嵌合するプランジャ40の外周面との
間の摩擦を低減する。粉体潤滑剤PGの形成材料として
は、たとえば、タルク等の材料が用いられる。
【0023】真空装置61は、固定金型5の上端部に形
成された排気口5hに接続されており、この排気口5h
を通じて、固定金型5と移動金型6との間に形成される
キャビティ内を排気し減圧する。真空装置61と固定金
型5とを連通する管路の間には、制御弁62,63が設
けられており、さらに、制御弁62と制御弁63とを連
通する管路の間には、制御弁64が設けられている。こ
れらの制御弁62,63および64を適宜開閉すること
により、固定金型5と移動金型6との間に形成されるキ
ャビティ内が減圧される。
【0024】次に、上記構成のダイカストマシン1によ
る鋳造動作の一例について図2〜図9を参照して説明す
る。まず、図2に示すように、移動ダイプレート3を型
閉方向A2に移動させ、固定金型5と移動金型6との型
締を行う。図2に示すように、固定金型5と移動金型6
とを型締すると、固定金型5と移動金型6の分割面は密
着し、固定金型5と移動金型6の間には、閉空間である
キャビティCが形成されるとともに、キャビティCへ金
属溶湯を導く導入路Cinが形成される。さらに、固定金
型5と移動金型6との型締により、分割体31と分割体
32の分割面は密着し、分割体31および32によって
スリーブ30が構成される。このスリーブ30は、導入
路Cinと連通している。
【0025】固定金型5と移動金型6との型締が完了し
たのち、図3に示すように、プランジャ40を矢印C1
で示す鉛直上向きに上昇させ、プランジャ40の先端部
(プランジャチップ)をスリーブ30の給湯口31hよ
りも上方に位置させる。これにより、スリーブ30がプ
ランジャ40によりシールされ、キャビティCは外部か
ら完全に閉塞された状態となる。
【0026】プランジャ40を上昇させたのち、制御弁
64を閉じた状態で、制御弁62,63を開く。これに
より、固体金型5の上端部に形成された排気口5hを通
じてキャビティCおよびスリーブ30の一部によって形
成された閉空間から空気が排気され始める。
【0027】真空装置61による排気を開始すると、キ
ャビティC内に存在する空気は、たとえば、図3におい
て点線で示すように排気口5hに向かって流れる。この
空気の流れは、キャビティCの導入部Cinからキャビテ
ィCの最奥部付近に位置する排気口5hに向かってい
る。
【0028】真空装置61による排気の開始直後、図4
に示すように、まず、スクイズピン11をキャビティC
内に突出させたのち、制御弁25を開いて、噴射口6h
から粉体離型剤PSを噴射させる。噴射口6hから粉体
離型剤PSが噴射されると、図3に示した空気の流れに
よって、粉体離型剤PSはキャビティCの導入部Cinか
らキャビティCの最奥部に向かって急速に拡散する。こ
れにより、キャビティC内には、粉体離型剤PSが略均
一に分散し、キャビティCの内面に粉体離型剤PSが一
様に付着する。また、スクイズピン11をキャビティC
内に突出させているので、スクイズピン11にも粉体離
型剤PSが一様に付着する。
【0029】キャビティCの内面への粉体離型剤PSの
塗布が完了したところで、制御弁62を閉じ、制御弁6
4を開くことにより、キャビティC内の排気を停止す
る。これにより、制御弁64および63を通じて大気が
キャビティC内に侵入し、キャビティC内の圧力は大気
圧となる。次いで、図5に示すように、プランジャ40
を矢印C2の向きに下降させて、プランジャ40の先端
部をスリーブ30の噴射口32hよりも下方に位置させ
る。この状態から、制御弁26を開いて、噴射口32h
から粉体潤滑剤PGをスリーブ30内に噴射させる。こ
れにより、スリーブ30の内周面に粉体潤滑剤PGが塗
布される。
【0030】スリーブ30の内周面への粉体潤滑剤PG
の塗布が完了したのち、図6に示すように、溶湯供給管
50を通じて、金属溶湯MLをスリーブ30内に供給す
る。これにより、プランジャ40によって下部が閉塞さ
れた状態にあるスリーブ30内に金属溶湯MLが収容さ
れる。
【0031】次いで、図7に示すように、プランジャ4
0を矢印C1の向きに上昇させて、プランジャ40の先
端部がスリーブ30の給湯口31hを閉塞する位置に移
動させる。この状態から、図8に示すように、プランジ
ャ40をさらに矢印C1の向きの移動させて、スリーブ
30内に収容された金属溶湯MLを導入路Cinを通じて
キャビティC内に射出、充填する。
【0032】さらに、図8に示すように、キャビティC
内に金属溶湯MLを射出、充填したのち、金属溶湯ML
が凝固する前に、スクイズピン11を突出させて、キャ
ビティC内に充填された金属溶湯MLを加圧する。これ
により、ひけや巣の発生が低減された鋳造品Wが鋳造さ
れる。
【0033】鋳造品Wの鋳造が完了すると、図9に示す
ように、プランジャ40を矢印C2の向きに下降させた
のち、移動ダイプレート3を型開方向A1に移動し、固
定金型5と移動金型6とを開く。固定金型5と移動金型
6とを開くと、鋳造品Wは固定金型5から離脱し、移動
金型6とともに移動する。移動ダイプレート3を所定の
位置まで移動したのち、図示しない押出ピンを作動させ
て、鋳造品Wを移動金型6から離型する。上記の工程に
より、鋳造品Wが得られる。
【0034】本実施形態では、固定金型5と移動金型6
とを型締した状態において、キャビティC内を排気し、
この排気によって発生するキャビティC内の空気の流れ
を利用して粉体離型剤PSを十分に拡散させ、キャビテ
ィCの内面に付着させる。この結果、キャビティCの形
状等にかかわらず粉体離型剤PSを一様に塗布すること
が可能となる。また、本実施形態では、キャビティC内
を排気するための排気口5hをキャビティCの最奥部に
配置し、粉体離型剤PSの噴射口6sをキャビティCの
導入路Cinに配置することにより、粉体離型剤PSをキ
ャビティCの全体に行き渡らせることが可能となる。こ
の結果、粉体離型剤PSの塗布むらが発生せず、粉体離
型剤PSのもつ離型、断熱性能を十分に発揮させること
が可能となる。
【0035】また、本実施形態では、粉体離型剤PSを
キャビティC内に拡散させる際に、スクイズピン11を
キャビティC内に突出させてスクイズピン11にも粉体
離型剤PSを塗布する。このため、金属溶湯MLをスク
イズピン11によって押しつぶしたのちに、金属溶湯M
Lからのスクイズピン11の離脱が確実となり、スクイ
ズピン11に金属溶湯MLの一部が付着する等の不具合
が発生しにくくなる。
【0036】なお、本実施形態では、真空装置61を粉
体離型剤PSをキャビティCの全体に行き渡らせるため
にのみ用いたが、金属溶湯MLをキャビティC内に射
出、充填する前に、キャビティC内を減圧するのに用い
ることも可能である。
【0037】第2実施形態 図10は、本発明の他の実施形態に係るダイカストマシ
ンのスリーブの構造を示す図であって、(a)は平面図
であり、(b)は(a)に示すスリーブを矢印Eの向き
から見た側面図である。なお、本実施形態に係るダイカ
ストマシンは、図10に示すスリーブの構造以外の構成
は、上述した第1の実施形態に係るダイカストマシンの
構成と同一である。また、図10において、上述した第
1の実施形態と同一の構成部分については同一の符号を
使用している。
【0038】図10に示すスリーブ130は、半円筒状
で対称な形状をもつ2つの分割体131、132からな
る。分割体131は固定金型5に固定され、分割体13
2は移動金型6に固定される。また、分割体131に
は、金属溶湯供給管50が接続されている。
【0039】ダイカストマシンにおいて鋳造を開始する
と、分割体131および分割体132で構成されるスリ
ーブ130には、分割体131側から高温の金属溶湯が
供給される。したがって、金属溶湯が供給され側の分割
体131のほうが、分割体132よりも高温となりやす
い。
【0040】分割体131と分割体132とは、基本的
には同形状であるため、分割体131と分割体132と
が高温となった状態で温度差が存在すると、両者の熱膨
張量が異なる。分割体131の熱膨張量が大きいと仮定
すると、スリーブ130とこれに嵌合するプランジャの
外周面と間に不均一な隙間が形成されてしまう。すなわ
ち、分割体131とプランジャとの間の隙間のほうが、
分割体132とプランジャとの間の隙間よりも大きくな
る。このような不均一な隙間が発生すると、スリーブ1
30の内周面に一様に上記した粉体潤滑剤PGを塗布し
たとしても、分割体131に対する潤滑効果と分割体1
32に対する潤滑効果とが異なり、粉体潤滑剤PGの性
能を十分に発揮させることができない。また、大きな隙
間に金属溶湯が残存しやすくなり、この金属溶湯が固化
すると、スリーブ130の寿命を短くする原因にもな
る。さらに、上記した真空装置61によりキャビティC
内を減圧したときに、スリーブ130とプランジャとの
間に発生した隙間から大気が侵入し、キャビティC内を
速やかに減圧することが難しくなる。
【0041】このため、本実施形態では、図10に示す
ように、分割体131と分割体132の温度をそれぞれ
独立に制御し、分割体131と分割体132との間の温
度差をなくすことができる構成を有している。具体的に
は、分割体131および分割体132は、内部に冷却媒
体CLが通過可能な管路131p,132pをそれぞれ
備えている。管路131p,132pは、図10(b)
に示すように、導入口131pi,132piから供給
された冷却媒体CLが、分割体131,132の全域を
通過するように形成され、通過した冷却媒体CLが排出
口131po,132poから排出されるようになって
いる。管路131p,132pに供給される冷却媒体C
Lの流量に応じた熱量が分割体131,132からそれ
ぞれ奪われる。
【0042】管路131pには、制御弁201を介して
冷却液供給源202が接続されている。管路132pに
は、制御弁220を介して冷却液供給源240が接続さ
れている。制御弁201,220はそれぞれ温度制御装
置200に接続されている。
【0043】一方、分割体131,132には、それぞ
れ温度センサー210,230が設けられており、これ
らの温度センサー210,230の検出した温度は温度
制御装置200に入力される。
【0044】温度制御装置200は、温度センサー21
0,230がそれぞれ検出した分割体131,132の
温度から、分割体131と分割体132との間の温度差
を算出し、この温度差をなくすために必要な分割体13
1と分割体132に対する冷却媒体CLの流量を算出す
る。温度制御装置200は、算出した分割体131と分
割体132に対する冷却媒体CLの流量に基づく制御指
令200sa,200sbを生成し、制御弁201,2
20にそれぞれ出力する。
【0045】制御弁201,220は、制御指令200
sa,200sbに応じて、冷却液供給源202,24
0から分割体131と分割体132に供給される冷却液
CLの流量を調整する。これにより、分割体131と分
割体132は、常に略同じ温度に保たれる。分割体13
1と分割体132とが略同じ温度であれば、両者の熱膨
張量は略同じとなり、上記した問題が解消される。
【0046】なお、本実施形態では、図10に示したス
リーブ130を上述した第1の実施形態に係るダイカス
トマシン1に適用した場合について説明したが、図10
に示したスリーブ130は分割構造のスリーブを備える
すべてのダイカストマシンに適用可能である。
【0047】以上のように、複数の実施形態を挙げて本
発明について説明したが、本発明は、上述した実施形態
に限定されない。上述した実施形態では、スリーブが鉛
直方向に沿って配置された構造のダイカストマシンを例
に挙げて説明したが、本発明はスリーブが水平方向に沿
って配置された構造のダイカストマシンにも適用可能で
ある。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、粉末状の離型剤あるい
は潤滑剤を用いて鋳造を行う際に、粉体離型剤および粉
体潤滑剤の性能を十分に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るダイカストマシンの
構成を示す鉛直方向の断面図である。
【図2】図1に示したダイカストマシンの鋳造動作の一
例を示す断面図である。
【図3】図2に続く鋳造動作の一例を示す断面図であ
る。
【図4】図3に続く鋳造動作の一例を示す断面図であ
る。
【図5】図4に続く鋳造動作の一例を示す断面図であ
る。
【図6】図5に続く鋳造動作の一例を示す断面図であ
る。
【図7】図6に続く鋳造動作の一例を示す断面図であ
る。
【図8】図7に続く鋳造動作の一例を示す断面図であ
る。
【図9】図8に続く鋳造動作の一例を示す断面図であ
る。
【図10】本発明の他の実施形態に係るダイカストマシ
ンのスリーブの冷却構造を示す図である。
【符号の説明】
1…ダイカストマシン 2…固定ダイプレート 3…移動ダイプレート 5…固定金型 6…移動金型 11…スクイズピン 21…粉体供給装置 31…真空装置 30…スリーブ 31,32…分割体 40…プランジャ PS…粉体離型剤 PG…粉体潤滑剤 CL…冷却媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 17/22 B22D 17/22 F

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の金型と、 前記金型が型締された状態において、前記キャビティ内
    を排気し減圧する排気手段と、 鋳造品の前記金型からの離型を促すための粉体離型剤を
    前記キャビティ内に供給する離型剤供給手段とを有し、 前記排気手段により排気を開始したのち、前記離型剤供
    給手段により前記粉体離型剤を前記キャビティ内に供給
    し、供給された粉体離型剤を排気により発生する空気の
    流れによって拡散させて当該キャビティの内面に付着さ
    せることを特徴とするダイカストマシン。
  2. 【請求項2】前記キャビティに連通するスリーブと、 前記スリーブに接続され、当該スリーブ内に金属溶湯を
    供給する溶湯供給手段と、 前記スリーブに嵌合し、当該スリーブ内に供給された金
    属溶湯を前記キャビティに射出、充填するプランジャと
    をさらに有し、 前記離型剤供給手段は、前記粉体離型剤を前記キャビテ
    ィ内に噴射する噴射口を前記スリーブから金属溶湯が射
    出、充填される当該キャビティの導入路に備え、 前記排気手段は、前記導入路から前記射出、充填される
    金属溶湯の最終的に到達する前記キャビティの最奥部の
    近傍に排気口を有する請求項1に記載のダイカストマシ
    ン。
  3. 【請求項3】前記プランジャの所定位置への移動によっ
    て前記キャビティを閉塞したのち、前記排気手段により
    当該キャビティ内を減圧する請求項1または2に記載の
    ダイカストマシン。
  4. 【請求項4】前記金型の少なくとも一方に前記キャビテ
    ィ内に出没可能に設けられ、当該キャビティ内に充填さ
    れた金属溶湯を局部的に加圧するスクイズピンをさらに
    備え、 前記離型剤供給手段による粉体離型剤の供給時に前記ス
    クイズピンを前記キャビティ内に突出させる請求項1〜
    3のいずれかに記載のダイカストマシン。
  5. 【請求項5】一対の金型の間に形成されるキャビティに
    金属溶湯を射出、充填して鋳造品を鋳造する鋳造方法で
    あって、 前記金型を型締したのち、前記キャビティ内を排気し、 前記キャビティ内の排気を開始したのち、鋳造品の前記
    金型からの離型を促すための粉体離型剤を前記キャビテ
    ィ内に供給し、供給された粉体離型剤を排気により発生
    する空気の流れによって拡散させて当該キャビティの内
    面に塗布し、 前記キャビティの内面に粉体離型剤を塗布した後、金属
    溶湯を射出、充填する鋳造方法。
  6. 【請求項6】前記キャビティの金属溶湯が射出、充填さ
    れる導入路から前記粉体離型剤を供給し、 前記導入路から前記射出、充填される金属溶湯の最終的
    に到達する前記キャビティの最奥部の近傍から排気する
    請求項5に記載の鋳造方法。
  7. 【請求項7】前記キャビティに金属溶湯を導くスリーブ
    に嵌合するプランジャの所定位置への移動によって当該
    キャビティを閉塞状態にし、その後に前記キャビティ内
    を排気する請求項5または6に記載の鋳造方法。
  8. 【請求項8】前記金型の少なくとも一方に前記キャビテ
    ィ内に出没可能に設けられ、当該キャビティ内に充填さ
    れた金属溶湯を局部的に加圧するスクイズピンを、前記
    離型剤供給手段による粉体離型剤の供給時に前記キャビ
    ティ内に突出させ、当該スクイズピンに粉体離型剤を付
    着させる請求項5〜7のいずれかに記載の鋳造方法。
  9. 【請求項9】一対の金型と、 前記各金型に保持された2つの分割体からなり、前記金
    型の間に形成されるキャビティに連通し金属溶湯が供給
    されるスリーブと、 前記スリーブに嵌合し、当該スリーブに供給された金属
    溶湯を前記キャビティに向けて射出、充填するプランジ
    ャと、 前記スリーブの一方の分割体に接続され、金属溶湯を当
    該スリーブ内に供給する金属溶湯供給手段と、 前記スリーブの内周面と前記プランジャとの間の摩擦を
    低減するための粉体潤滑剤を前記スリーブの内周面に噴
    射する潤滑剤供給手段と、 前記スリーブの各分割体の間の温度が均等となるよう
    に、当該各分割体の温度を制御する温度制御手段とを有
    するダイカストマシン。
  10. 【請求項10】前記スリーブの各分割体は、内部に冷却
    媒体が通過する管路を備え、 前記温度制御手段は、前記各分割体の管路への冷却媒体
    の供給を制御することにより、当該各分割体の温度を制
    御する請求項9に記載のダイカストマシン。
  11. 【請求項11】前記金型が型締された状態において、前
    記キャビティ内を排気し減圧する排気手段と、 鋳造品の前記金型からの離型を促すための粉体離型剤を
    前記キャビティ内に供給する離型剤供給手段とをさらに
    有し、 前記排気手段により排気を開始したのち、前記離型剤供
    給手段により前記粉体離型剤を前記キャビティ内に供給
    し、供給された粉体離型剤を排気により発生する空気の
    流れによって拡散させて当該キャビティの内面に付着さ
    せることを特徴とする請求項9または10に記載のダイ
    カストマシン。
  12. 【請求項12】前記プランジャの所定位置への移動によ
    って前記キャビティを閉塞したのち、前記排気手段によ
    り当該キャビティ内を減圧する請求項11に記載のダイ
    カストマシン。
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