JP2003220406A - 板材の冷却装置 - Google Patents

板材の冷却装置

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JP2003220406A
JP2003220406A JP2002019786A JP2002019786A JP2003220406A JP 2003220406 A JP2003220406 A JP 2003220406A JP 2002019786 A JP2002019786 A JP 2002019786A JP 2002019786 A JP2002019786 A JP 2002019786A JP 2003220406 A JP2003220406 A JP 2003220406A
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laminar
cooling device
nozzle
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JP2002019786A
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Shinji Namie
慎二 浪江
Katsunori Hayashi
克則 林
Yutaka Ishimaru
豊 石丸
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メンテナンスの作業性が良好で、板材の製品
品質や歩留の向上を可能とする板材の冷却装置を提供す
る。 【解決手段】 搬送される板材11を横切って配設さ
れ、その一端には入水口12が設けられたヘッダー管1
3と、ヘッダー管13の上端部にある放水口14に、そ
の流入口15が連通した状態で並べて配置され、ヘッダ
ー管13に送られる冷却水を板材11に放水する複数の
ラミナーノズル16とを有する板材の冷却装置10であ
って、ヘッダー管13の入水口12がヘッダー管13の
下側に偏心して設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温となった板材
の表面に冷却水を放水し冷却する板材の冷却装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばホットストリップ圧延設備
には、圧延終了後の鋼板(板材)を巻取る前に、鋼板の
表面に冷却水を放水し、鋼板の冷却を行う装置がある。
この冷却装置は、搬送される鋼板の幅方向に渡って配設
され、一端に冷却水の入水口が設けられたヘッダー管
と、このヘッダー管の上端部に取付けられ、ヘッダー管
から送られる冷却水を鋼板上に放水する複数のラミナー
ノズルとを有している。なお、ヘッダー管の他端にはエ
ンドカバーが取付けられ、ヘッダー管内に送られた冷却
水は、複数のラミナーノズルから鋼板上へと放水され
る。この冷却装置を、鋼板の搬送方向に複数配置するこ
とで、例えば700℃程度の高温となった鋼板を、20
0℃程度の温度まで冷却している。しかしこの冷却装置
を使用した場合、ヘッダー管の入水口側に設けられたラ
ミナーノズルの数本(例えば、4〜7本程度)は、その
流水量が他のラミナーノズルの流水量と比較して少なく
なっていた(例えば、5%程度)。このため、冷却を行
う鋼板の幅方向の冷却速度が場所によって異なり、製品
品質の低下や、歩留の悪化を招く可能性があった。そこ
で、特開平9−122734号公報には、ヘッダー管内
に斜板を組み込み、各ラミナーノズルから放水される冷
却水の流速分布(流量分布)を均一にする板材の冷却装
置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た板材の冷却装置には以下の問題がある。ヘッダー管の
他端は閉じているので、冷却水中に不純物(例えば、ス
ケールダスト等)が混入した場合、この不純物がヘッダ
ー管内に溜り易い。これにより、ヘッダー管内に供給さ
れる冷却水の流れに乱れが発生し、板材上に注がれる冷
却水の流量が各ラミナーノズルで不均一となる可能性が
ある。そこで、各ラミナーノズルからの冷却水の流量を
均一にするため、ヘッダー管内の掃除を定期的に行う必
要があるが、このとき、ヘッダー管から斜板を引き抜く
ので、斜板を放置するための場所が必要となる。従っ
て、斜板を置くための十分な場所が確保できない所で
は、この板材の冷却装置を設置できない可能性がある。
また、ヘッダー管内に斜板を組み込むことで、ヘッダー
管内の内容積が小さくなる。このため、各ラミナーノズ
ルから放水される冷却水の流量は、ヘッダー管内に斜板
を組み込まない場合と比較して、不純物による影響を受
け易くなる。従って、各ラミナーノズルから放水される
冷却水の流量が、短期間で不均一となり易く、製品品質
の低下や、歩留の悪化を招く可能性がある。また、不純
物による影響を小さくするため、掃除の頻度を増やすこ
とも可能であるが、この場合、板材の冷却装置を停止す
る必要があり、板材の生産性を低下させると共に、作業
性が悪くなる可能性がある。本発明はかかる事情に鑑み
てなされたもので、メンテナンスの作業性が良好で、板
材の製品品質や歩留の向上を可能とする板材の冷却装置
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る板材の冷却装置は、搬送される板材を横切って配設
され、その一端には入水口が設けられたヘッダー管と、
ヘッダー管の上端部にある放水口に、その流入口が連通
した状態で並べて配置され、ヘッダー管に送られる冷却
水を板材に放水する複数のラミナーノズルとを有する板
材の冷却装置であって、ヘッダー管の入水口がヘッダー
管の下側に偏心して設けられている。このように構成す
ることで、ヘッダー管の長手方向の各位置において、ヘ
ッダー管の中央部に入水口を設けた場合と比較し、ヘッ
ダー管の上側の冷却水の流れを遅くした状態で、各ラミ
ナーノズルから板材へ冷却水を放水できる。
【0005】ここで、本発明に係る板材の冷却装置にお
いて、ヘッダー管の上部に、複数のラミナーノズルの流
入口を固定するソケット台が設けられ、ソケット台を介
してラミナーノズルの流入口がヘッダー管の放水口に固
定されていることが好ましい。これにより、各ラミナー
ノズルをヘッダー管に取付ける場合には、ラミナーノズ
ルの取付け位置を予め設定したソケット台を介して、各
ラミナーノズルをヘッダー管に取付けることができるの
で、各ラミナーノズルの高さ位置をヘッダー管に対して
容易に揃えることができる。本発明に係る板材の冷却装
置において、各ラミナーノズルの流入口は、ヘッダー管
の内径位置より半径方向外側の特定位置に配置されてい
ることが好ましい。これにより、ラミナーノズルの流入
口が、ヘッダー管の内径位置より内側に突出することを
防止できる。
【0006】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施
の形態に係る板材の冷却装置の正面図、図2(A)は図
1のA−A矢視断面図、(B)はラミナーノズルの流入
口近傍の側断面図、図3(A)、(B)はそれぞれ本発
明の第1の実施の形態に係る板材の冷却装置に使用する
ソケット台の平面図、変形例に係るソケット台の平面
図、図4(A)、(B)はそれぞれ本発明の第2の実施
の形態に係る板材の冷却装置の側断面図、ラミナーノズ
ルの流入口近傍の側断面図、図5は実施例に係る板材の
冷却装置の説明図、図6は各ラミナーノズルの流量分布
の説明図、図7は各ラミナーノズルの流量変動の説明図
である。
【0007】図1、図2(A)、(B)に示すように、
本発明の第1の実施の形態に係る板材の冷却装置10
は、搬送される圧延終了後の鋼板11(板材の一例)を
横切って(鋼板11の幅方向に)配設され、その一端に
は入水口12が設けられたヘッダー管13と、ヘッダー
管13の上端部にある放水口14に、その流入口15が
連通した状態で並べて配置され、ヘッダー管13に送ら
れる冷却水を鋼板11に放水する複数のラミナーノズル
16とを有する装置である。以下、詳しく説明する。
【0008】ヘッダー管13は、冷却を行う鋼板11の
幅に応じて、長さが例えば2〜5m程度、直径が例えば
10〜30cm程度で、略円筒形状のものである。ヘッ
ダー管13の一端には、冷却水が送られる入水口12
が、その軸心をヘッダー管13の軸心と異なる位置へず
らし、ヘッダー管13の下側に偏心して設けられ、この
偏心量は2倍以上とすることが好ましく、また他端には
エンドカバー17が取付けられている。この入水口12
の直径は、ヘッダー管13の直径の例えば1/3〜2/
3程度であり、入水口12からヘッダー管13の他端方
向へかけては、拡径する傾斜部18が設けられている。
これにより、入水口12から送られる冷却水の流れの乱
れを防止できると共に、ヘッダー管13の上側(放水口
14近傍)での冷却水の流れを防止して、淀んだ状態に
することができ、各ラミナーノズル16から流出する冷
却水量が均等で、その流れもラミナーフローとなる。な
お、ヘッダー管13の一端に傾斜部18を設けることな
く、ヘッダー管13の下側に入水口を設けることも可能
である(図1中の点線参照)。また、ヘッダー管13の
他端に取付けられたエンドカバー17は、例えばボルト
等で取外し可能な構成となっている。これにより、ヘッ
ダー管13内のメンテナンス、例えば清掃時において
は、エンドカバー17をヘッダー管13から取外すこと
で容易に行うことができるので、作業性が良好となる。
【0009】このヘッダー管13の上部には、複数のラ
ミナーノズル16の流入口15を固定するソケット台1
9が設けられている。なお、ソケット台19は、略直方
体の形状であり、平面視したソケット台19の形状に対
応した部分が切除されたヘッダー管13の切除部分に、
ソケット台19の下端部20を嵌入させ接合し、一体的
に取付けられている。このとき、ソケット台19の下面
21は、ヘッダー管13の内面22と連続した状態で固
定する。ここで、ソケット台19としては、ソケット台
19の下面21を、ヘッダー管13の内面22と同一の
半径を備えるように加工したものを使用することも可能
である。これにより、ヘッダー管13の上側を流れる冷
却水の流れの乱れを防止できる。
【0010】図2(B)、図3(A)に示すように、こ
のソケット台19には、長手方向に等間隔(例えば5〜
15cm程度)に、ラミナーノズル16の本数と同数の
貫通孔23が設けられている。この貫通孔23は、下側
がラミナーノズル16の内径と同一の径で、ラミナーノ
ズル16の基端部が嵌入する上側がラミナーノズル16
の外径と同一の径で構成されており、この2つの径の違
いにより形成される段差部24に、ラミナーノズル16
の基端部の端面が当接している。このように、ラミナー
ノズル16の基端部の端面を段差部24に当接させた状
態で、ソケット台19から突出した部分を溶接し、溶接
部25によってラミナーノズル16をソケット台19に
固定している。これにより、ソケット台19を介してラ
ミナーノズル16の流入口15がヘッダー管13の放水
口14に固定される。
【0011】なお、全ての貫通孔23において、ソケッ
ト台19の下端から段差部24までの距離Dは同じであ
るため、各ラミナーノズル16の高さ位置を、容易に同
じ位置に揃えることができる。これにより、各ラミナー
ノズル16の流入口15は、ヘッダー管13の内径位置
より半径方向外側の特定位置、即ちソケット台19の段
差部24に配置されるので、ラミナーノズル16をヘッ
ダー管13の内径で構成される空間部26の外側に位置
させることができる。
【0012】また、ソケット台19の代わりに、図3
(B)に示すように、幅方向中央部の下側に、ラミナー
ノズル16の内径と同じ幅Xを備えた凹部(溝部)27
を設けたソケット台28を使用することもできる。ソケ
ット台19と異なる部分は、貫通孔23のように貫通孔
の下側が各ラミナーノズル16で独立して設けられるこ
となく、ソケット台28の長手方向に連続して設けられ
ている点である。このソケット台28の上側には、長手
方向に等間隔(例えば5〜15cm程度)に、内径がラ
ミナーノズル16の外径と同じで、しかも凹部27に連
通する貫通孔29が、ラミナーノズル16の本数と同数
設けられている。これにより、凹部27と貫通孔29と
の境界部分に段差部30ができるので、この段差部30
にラミナーノズル16の基端部の端面を当接できる。こ
のように、ラミナーノズル16の基端部の端面を段差部
30に当接させた状態で、ソケット台28から突出した
部分を溶接し、溶接部によってラミナーノズル16をソ
ケット台28に固定している。
【0013】各ラミナーノズル16は、同一内径かつ同
一形状であり、内径が例えば10〜20mm程度で、形
状は実質的に逆U字状となっており、基端部はソケット
台19に取付けられ、他端はヘッダー管13の下端と略
同一の高さに位置している。また、ヘッダー管13の側
部には固定板31が取付けられ、この固定板31の長手
方向にはラミナーノズル16の本数と同数の孔32が形
成され、この孔32にラミナーノズル16の先端側が貫
通して固定されている。これにより、ラミナーノズル1
6内を冷却水が通過した場合においても、冷却水の流水
速度の影響によってラミナーノズル16の固定位置が変
わることを防止できるので、常に同じ状態で鋼板11に
冷却水を放水できる。
【0014】続いて、本発明の第2の実施の形態に係る
板材の冷却装置35について説明するが、ヘッダー管3
6に直接ラミナーノズル16の基端部を取付けること以
外は、本発明の第1の実施の形態に係る板材の冷却装置
10と同じであるため、同一の構成要素には同一の番号
を付し詳しい説明を省略する。図4(A)、(B)に示
すように、板材の冷却装置35のヘッダー管36の上部
には、ヘッダー管36の長手方向にラミナーノズル16
の本数と同数の貫通孔37が設けられ、この貫通孔37
にラミナーノズル16の基端部を嵌入させている。この
とき、ラミナーノズル16の基端部の端面38は、ヘッ
ダー管36の内面39と連続した状態で固定する。ここ
で、ラミナーノズル16としては、ラミナーノズル16
の基端部の端面38を、ヘッダー管36の内面39と同
一の半径を備えるように加工したものを使用することが
好ましい。これにより、ヘッダー管36の上側を流れる
冷却水の流れの乱れを防止できる。この状態で固定し、
ヘッダー管36から突出するラミナーノズル16をヘッ
ダー管36に接合して、接合部40によってヘッダー管
36にラミナーノズル16を固定する。このとき、各ラ
ミナーノズル16の流入口15は、ヘッダー管36の内
径位置より半径方向外側の特定位置、即ちヘッダー管3
6の内面39位置より半径方向外側に配置される。
【0015】なお、ヘッダー管36にラミナーノズル1
6を直接取付ける場合、ラミナーノズル16の基端部の
端面38の位置を確認することが困難である。このた
め、ラミナーノズル16の基端部外側に対して、ヘッダ
ー管36の厚みに相当する位置に罫書き線を入れ、この
罫書き線を用いてラミナーノズル16をヘッダー管36
の貫通孔37に嵌入させた状態で固定し、ヘッダー管3
6にラミナーノズル16を接合することが好ましい。こ
れにより、ラミナーノズル16の流入口15を、ヘッダ
ー管36の内径位置より内側に突出することを防止でき
るので、ヘッダー管36内において、各ラミナーノズル
16の基端部による冷却水の流れの乱れを抑制できる。
【0016】
【実施例】本発明に係る板材の冷却装置10を使用し、
試験を行った結果について説明する。図5に示すよう
に、板材の冷却装置10の大きさは、ヘッダー管13の
大径部の直径が200A(204.7mm)、入水口1
2を構成する配管の直径が100A(105.3m
m)、入水口12からヘッダー管13の大径部までの距
離が195mm、入水口12からソケット台19の一端
(入水口側)までの距離が1035mmである。
【0017】また、入水口12に供給される冷却水の流
入速度は1.36m/sに設定してあり、このときヘッ
ダー管13にかかる圧力は、310〜320mmH2
となっている。このときの各ラミナーノズル16から放
水される冷却水の流量を表1に示す。なお、ノズル(ラ
ミナーノズル)番号は、ヘッダー管の他端側(エンドカ
バー側)のラミナーノズル16から順次番号が付けられ
ている。従って、ノズル番号29が入水口12に最も近
いラミナーノズルであり、ノズル番号1がエンドカバー
に最も近いラミナーノズルを意味している。
【0018】
【表1】
【0019】この各ラミナーノズル16から放水される
冷却水の流量結果を図示したものが図6である。また、
表1中の平均流量は、5本又は4本のラミナーノズル1
6を1グループとして、その流量の平均を求めた結果で
ある。なお、流量変動(率)は、各ラミナーノズル16
から放水される冷却水の合計量(704.76L/mi
n)から、ラミナーノズル16の1本当りの平均流量
(基準値:24.30L/min)を求め、この基準値
に対する各グループの平均流量の変動率を求めた結果で
ある。この結果を図7に示す。
【0020】各ラミナーノズル16から放水される冷却
水の流量は、24.16〜24.46L/minの範囲
内で安定している。また、特に問題となる入水口12近
傍のラミナーノズル16(ノズル番号26〜29)の流
量についても、他のラミナーノズル16の流量と比較し
て、大幅な低下は認められない。また、各グループでの
流量変動については、99.8〜100.3%の範囲内
で安定している。そして、特に問題となる入水口12近
傍のグループ(ノズル番号26〜29)の流動変動につ
いても、他のグループの流動変動と比較して大幅な違い
はない。なお、従来使用していたヘッダー管の中央部に
入水口を設けた冷却装置の場合、5%程度の流動変動が
発生していたが、本発明の板材の冷却装置を使用した場
合、入水口12近傍のグループの流動変動は、基準値と
0.1%、他のグループの最大値とは0.4%の差であ
り、大幅な改善ができたことが分かる。
【0021】以上、本発明を、実施の形態を参照して説
明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載
の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更
しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそ
れぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わ
せて本発明の板材の冷却装置を構成する場合にも本発明
は適用される。例えば、冷却する板材として鋼板を用い
ることなく、他の板材、例えば圧延終了後の銅板の冷却
に板材の冷却装置を使用することも可能である。また、
前記第1の実施の形態においては、複数のラミナーノズ
ルを載置できるソケット台をヘッダー管の上部に設けた
場合について説明した。しかし、ラミナーノズルの本数
と同数のソケット台をヘッダー管の上部に設け、それぞ
れラミナーノズルを固定することも可能である。
【0022】
【発明の効果】請求項1〜3記載の板材の冷却装置にお
いては、ヘッダー管の中央部に入水口を設けた場合と比
較し、ヘッダー管の上側の冷却水の流れを遅くした状態
で、ヘッダー管の長手方向の各位置において、各ラミナ
ーノズルから板材へ冷却水を放水できる。これにより、
各ラミナーノズルから板材へ放水される冷却水の流量
を、各ラミナーノズルでより均一な流量に近づけること
ができる。従って、板材の幅方向に渡って均一に冷却水
を注ぐことができるので、冷却時における板材の製品品
質や歩留の向上を行うことができ経済的である。また、
例えばヘッダー管内に他の部材を組み込むことなく、各
ラミナーノズルから板材へ放水される冷却水の流量を、
各ラミナーノズルでより均一な流量に近づけることがで
きる。このため、板材の冷却装置のメンテナンス、例え
ばヘッダー管内の清掃時において、他の部材の配置場所
が必要とならないので、十分な場所を保有しない場所で
も、板材の冷却装置を容易に設置できる。そして、ヘッ
ダー管内に不純物が堆積した場合において、他の部材を
組み込むことで内容積が小さくなったヘッダー管を有す
る板材の冷却装置と比較し、不純物による影響を受けに
くい。従って、ヘッダー管内の清掃頻度の増加を抑制で
きるので、板材の生産性を低下させることなく、しかも
作業性も良好にできる。
【0023】特に、請求項2記載の板材の冷却装置にお
いては、各ラミナーノズルをヘッダー管に取付ける場合
に、ラミナーノズルの取付け位置を予め設定したソケッ
ト台を介して、各ラミナーノズルをヘッダー管に取付け
ることができるので、各ラミナーノズルの高さ位置をヘ
ッダー管に対して容易に揃えることができる。これによ
り、各ラミナーノズルから板材へ放水される冷却水の流
量を、各ラミナーノズルでより均一な流量に近づけるこ
とができる。従って、冷却時における板材の製品品質や
歩留の向上を行うことができ、しかも製造時における作
業性が良好な板材の製造装置を提供できる。請求項3記
載の板材の冷却装置においては、ラミナーノズルの流入
口が、ヘッダー管の内径位置より内側に突出することを
防止できる。これにより、ヘッダー管内において、各ラ
ミナーノズルの基端部による冷却水の流れの乱れを抑制
できるので、ラミナーノズルから板材へ放水される冷却
水の流量を、各ラミナーノズルでより均一な流量に近づ
けることができる。従って、冷却時における板材の製品
品質や歩留の向上を更に行うことが可能な板材の製造装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る板材の冷却装
置の正面図である。
【図2】(A)は図1のA−A矢視断面図、(B)はラ
ミナーノズルの流入口近傍の側断面図である。
【図3】(A)、(B)はそれぞれ本発明の第1の実施
の形態に係る板材の冷却装置に使用するソケット台の平
面図、変形例に係るソケット台の平面図である。
【図4】(A)、(B)はそれぞれ本発明の第2の実施
の形態に係る板材の冷却装置の側断面図、ラミナーノズ
ルの流入口近傍の側断面図である。
【図5】実施例に係る板材の冷却装置の説明図である。
【図6】各ラミナーノズルの流量分布の説明図である。
【図7】各ラミナーノズルの流量変動の説明図である。
【符号の説明】
10:板材の冷却装置、11:鋼板(板材の一例)、1
2:入水口、13:ヘッダー管、14:放水口、15:
流入口、16:ラミナーノズル、17:エンドカバー、
18:傾斜部、19:ソケット台、20:下端部、2
1:下面、22:内面、23:貫通孔、24:段差部、
25:溶接部、26:空間部、27:凹部、28:ソケ
ット台、29:貫通孔、30:段差部、31:固定板、
32:孔、35:板材の冷却装置、36:ヘッダー管、
37:貫通孔、38:端面、39:内面、40:接合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石丸 豊 大分県大分市大字西ノ洲1番地 新日本製 鐵株式会社大分製鐵所内 Fターム(参考) 4K034 AA02 AA14 AA17 BA04 CA01 DB03 EA11 FA05 FB04 4K043 AA01 CB01 EA07 FA13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送される板材を横切って配設され、そ
    の一端には入水口が設けられたヘッダー管と、該ヘッダ
    ー管の上端部にある放水口に、その流入口が連通した状
    態で並べて配置され、前記ヘッダー管に送られる冷却水
    を前記板材に放水する複数のラミナーノズルとを有する
    板材の冷却装置であって、前記ヘッダー管の入水口が該
    ヘッダー管の下側に偏心して設けられていることを特徴
    とする板材の冷却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の板材の冷却装置におい
    て、前記ヘッダー管の上部に、複数の前記ラミナーノズ
    ルの流入口を固定するソケット台が設けられ、該ソケッ
    ト台を介して前記ラミナーノズルの流入口が前記ヘッダ
    ー管の放水口に固定されていることを特徴とする板材の
    冷却装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の板材の冷却装置におい
    て、前記各ラミナーノズルの流入口は、前記ヘッダー管
    の内径位置より半径方向外側の特定位置に配置されてい
    ることを特徴とする板材の冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010105577A1 (zh) * 2009-03-20 2010-09-23 宝山钢铁股份有限公司 活塞式层流冷却装置
CN101502849B (zh) * 2009-03-19 2011-12-21 东北大学 中厚板层流冷却链式边部遮蔽装置控制方法

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