JP2545671B2 - 層流式表面処理装置 - Google Patents
層流式表面処理装置Info
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- JP2545671B2 JP2545671B2 JP4152349A JP15234992A JP2545671B2 JP 2545671 B2 JP2545671 B2 JP 2545671B2 JP 4152349 A JP4152349 A JP 4152349A JP 15234992 A JP15234992 A JP 15234992A JP 2545671 B2 JP2545671 B2 JP 2545671B2
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属圧延コイル等の長
尺の被処理材に対してメッキ、脱脂又はエッチング等の
表面処理を連続的に実施する層流式表面処理装置に関す
る。
尺の被処理材に対してメッキ、脱脂又はエッチング等の
表面処理を連続的に実施する層流式表面処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】金属圧延コイルの表面処理方法として
は、コイルから被処理材を巻き解きつつ、この被処理材
に処理液をスプレーするスプレー法、被処理材を処理液
に浸漬するディップ(浸漬)法及び処理液の層流を形成
しこの層流内に被処理材を通す層流式処理等がある。
は、コイルから被処理材を巻き解きつつ、この被処理材
に処理液をスプレーするスプレー法、被処理材を処理液
に浸漬するディップ(浸漬)法及び処理液の層流を形成
しこの層流内に被処理材を通す層流式処理等がある。
【0003】金属圧延コイルのメッキ処理等において
は、スプレー法及びディップ法では処理後の表面処理品
質及び処理能力の点で満足できるものではなく、層流式
処理法による表面処理が適している。
は、スプレー法及びディップ法では処理後の表面処理品
質及び処理能力の点で満足できるものではなく、層流式
処理法による表面処理が適している。
【0004】図4は、従来、金属圧延コイルのメッキ処
理に使用されている層流式表面処理装置を示す模式図、
図5は同じくその上面図である。
理に使用されている層流式表面処理装置を示す模式図、
図5は同じくその上面図である。
【0005】層流形成部20は、上層流セル5と、上側
処理液吐出部6と、下層流セル7と、下側処理液吐出部
8とにより構成されている。上層流セル5及び下層流セ
ル7は、上下方向に間隔を開けて対向して設置されてい
る。上層流セル5の中央部には幅方向に延出する上送液
ノズルヘッダー26が設けられている。また、下層流セ
ル7の中央部には、ノズルヘッダー26に対向して下送
液ノズルヘッダ28が配置されている。これらのノズル
ヘッダ26、28は上層流セル5及び下層流セル7に装
着されたスリットノズルに接続されている。
処理液吐出部6と、下層流セル7と、下側処理液吐出部
8とにより構成されている。上層流セル5及び下層流セ
ル7は、上下方向に間隔を開けて対向して設置されてい
る。上層流セル5の中央部には幅方向に延出する上送液
ノズルヘッダー26が設けられている。また、下層流セ
ル7の中央部には、ノズルヘッダー26に対向して下送
液ノズルヘッダ28が配置されている。これらのノズル
ヘッダ26、28は上層流セル5及び下層流セル7に装
着されたスリットノズルに接続されている。
【0006】この層流形成部20内に供給する処理液
は、処理液槽14に装入される。この処理液槽14内の
処理液は、送液ポンプ15により送液され、ノズルヘッ
ダー26,28に接続された各スリットノズルから上層
流セル5と下層流セル7との間に吐出される。
は、処理液槽14に装入される。この処理液槽14内の
処理液は、送液ポンプ15により送液され、ノズルヘッ
ダー26,28に接続された各スリットノズルから上層
流セル5と下層流セル7との間に吐出される。
【0007】この層流形成部20の被処理材入側及び出
側には夫々ダムロール2,10が配設されている。入側
ダムロール2は、上下方向に対向して配置され相互に添
動可能の一対のロールからなり、その軸方向の両端部に
はロール軸に嵌合する溝が設けられた板状の端面シール
3が配設されている。これと同様に、出側ダムロール1
0も、上下方向に対向して配置され相互に添動可能の一
対のロールからなり、その軸方向の両端部には端面シー
ル9が配設されている。
側には夫々ダムロール2,10が配設されている。入側
ダムロール2は、上下方向に対向して配置され相互に添
動可能の一対のロールからなり、その軸方向の両端部に
はロール軸に嵌合する溝が設けられた板状の端面シール
3が配設されている。これと同様に、出側ダムロール1
0も、上下方向に対向して配置され相互に添動可能の一
対のロールからなり、その軸方向の両端部には端面シー
ル9が配設されている。
【0008】また、ダムロール2,10の外側には夫々
リンガーロール1,11が配設されている。このリンガ
ーロール1,11は、いずれも上下方向に対向して配置
され相互に添動可能の一対のロールからなる。
リンガーロール1,11が配設されている。このリンガ
ーロール1,11は、いずれも上下方向に対向して配置
され相互に添動可能の一対のロールからなる。
【0009】更に、ダムロール2,10の下方には夫々
入側液受槽22及び出側液受槽23が配設されている。
層流形成部20から流れ出た処理液は、この液受槽2
2,23内に落下して、処理液槽14に戻る。
入側液受槽22及び出側液受槽23が配設されている。
層流形成部20から流れ出た処理液は、この液受槽2
2,23内に落下して、処理液槽14に戻る。
【0010】なお、ポンプ15とノズルヘッダー26,
28との間の配管にはバルブ21及び流量計27が介装
されており、ノズルヘッダー26,28に接続されたノ
ズルから吐出される処理液の吐出量(又は、吐出圧)を
個別的に調整することができるようになっている。ま
た、処理液の一部は液濃度指示調節計16に入る。この
液濃度指示調節計16は、処理液の濃度を測定して、そ
の結果を制御装置(図示せず)に出力する。この制御装
置は、処理液の濃度調節及び液温等を管理する。
28との間の配管にはバルブ21及び流量計27が介装
されており、ノズルヘッダー26,28に接続されたノ
ズルから吐出される処理液の吐出量(又は、吐出圧)を
個別的に調整することができるようになっている。ま
た、処理液の一部は液濃度指示調節計16に入る。この
液濃度指示調節計16は、処理液の濃度を測定して、そ
の結果を制御装置(図示せず)に出力する。この制御装
置は、処理液の濃度調節及び液温等を管理する。
【0011】次に、この層流式表面処理装置を用いた金
属圧延コイルの表面処理方法について説明する。
属圧延コイルの表面処理方法について説明する。
【0012】処理槽14に挿入された処理液は、ポンプ
15により上送液ノズルヘッダー26及び下送液ノズル
ヘッダー28に送液される。そして、この処理液はノズ
ルヘッダー26,28に接続されたノズルから層流セル
5,7間に吐出され、入側及び出側に向けて層流セル
5,7間を流れる。
15により上送液ノズルヘッダー26及び下送液ノズル
ヘッダー28に送液される。そして、この処理液はノズ
ルヘッダー26,28に接続されたノズルから層流セル
5,7間に吐出され、入側及び出側に向けて層流セル
5,7間を流れる。
【0013】一方、金属圧延コイルから巻き解かれた被
処理材4は、入側リンガーロール1及び入側ダムロール
2を通過し層流形成部20内に入る。そして、層流セル
5,7間を通過する間に処理液により所定の表面処理
(メッキ、脱脂又はエッチング等)が施される。その
後、この被処理材4は、出側ダムロール10及び出側リ
ンガーロール11を通過し、水湯洗及び乾燥処理等を行
なった後、次工程へと送られる。
処理材4は、入側リンガーロール1及び入側ダムロール
2を通過し層流形成部20内に入る。そして、層流セル
5,7間を通過する間に処理液により所定の表面処理
(メッキ、脱脂又はエッチング等)が施される。その
後、この被処理材4は、出側ダムロール10及び出側リ
ンガーロール11を通過し、水湯洗及び乾燥処理等を行
なった後、次工程へと送られる。
【0014】このとき、層流セル5,7間に吐出された
処理液は、被処理材4の表面に沿って層流形成部20か
ら流れ出るが、ダムロール2,10及び端面シール3,
9により塞き止められるため、層流形成部20とダムロ
ール2,9との間の各領域において被処理材4の下側の
処理液は直接液受槽22,23に流れ落ち、被処理材4
の上側の処理液はダムロール2,10の軸方向に流れた
後、被処理材4の両端から液受槽22,23に流れ落ち
る。
処理液は、被処理材4の表面に沿って層流形成部20か
ら流れ出るが、ダムロール2,10及び端面シール3,
9により塞き止められるため、層流形成部20とダムロ
ール2,9との間の各領域において被処理材4の下側の
処理液は直接液受槽22,23に流れ落ち、被処理材4
の上側の処理液はダムロール2,10の軸方向に流れた
後、被処理材4の両端から液受槽22,23に流れ落ち
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の層流式表面処理装置においては、被処理材の幅
方向に処理むらが発生しやすく、要求される表面処理品
質を確保することが困難であるという問題点がある。即
ち、従来の層流式表面処理装置においては、特に被処理
材4の上側において層流形成部20から出た処理液がダ
ムロール2,10の軸方向に流れ、被処理材4の幅方向
の両端から落下する。このダムロール2,10の軸方向
の流れの影響により、図5に矢印で示すように、被処理
材4の上側を流れる処理液が幅方向の両側部分に集中し
て流れ、層流形成部20内に乱流が発生する。つまり、
従来の層流式表面処理装置においては、層流形成部20
内の処理液の流れが被処理材4に対して平行(層流)に
ならず、被処理材の幅方向で処理速度にバラツキが発生
しやすい。
た従来の層流式表面処理装置においては、被処理材の幅
方向に処理むらが発生しやすく、要求される表面処理品
質を確保することが困難であるという問題点がある。即
ち、従来の層流式表面処理装置においては、特に被処理
材4の上側において層流形成部20から出た処理液がダ
ムロール2,10の軸方向に流れ、被処理材4の幅方向
の両端から落下する。このダムロール2,10の軸方向
の流れの影響により、図5に矢印で示すように、被処理
材4の上側を流れる処理液が幅方向の両側部分に集中し
て流れ、層流形成部20内に乱流が発生する。つまり、
従来の層流式表面処理装置においては、層流形成部20
内の処理液の流れが被処理材4に対して平行(層流)に
ならず、被処理材の幅方向で処理速度にバラツキが発生
しやすい。
【0016】スリットノズルの形状を変えて幅方向の流
量分布を調整し、処理むらを抑制することも考えられ
る。しかし、適正な層流を得るためには、その初期調整
においてばかりでなく、処理条件の変化、例えば被処理
材の種類の変更及び処理液の種類・濃度・温度等の変化
に伴う処理液流量並びに吐出圧の変更、また処理液の粘
性等の物性の変化、更に処理材の幅等の変更に伴い、頻
繁にスリットを変更する必要があるにもかかわらず、従
来の層流式処理装置においては、スリットノズルが上層
流セル5及び下履流セル7に直接装着されているため、
スリットノズルの形状を変えるためには、セル全体の交
換、又はセルからスリットノズルを溶断等により上層流
セル5及び下層流セル7から取り外し、別形状のスリッ
トノズルを溶接等により取り付けることが必要となり、
かつ適正な層流を得るためには複数回の交換が必要とな
るため、上記処理条件の変更等毎に非常に多大な手間・
時間がかかるばかりか、複数のセル又はスリットノズル
の作製が必要となる。そのため、スリットノズルの形状
を変えることにより幅方向の流量分布を調整することは
現実的でない。
量分布を調整し、処理むらを抑制することも考えられ
る。しかし、適正な層流を得るためには、その初期調整
においてばかりでなく、処理条件の変化、例えば被処理
材の種類の変更及び処理液の種類・濃度・温度等の変化
に伴う処理液流量並びに吐出圧の変更、また処理液の粘
性等の物性の変化、更に処理材の幅等の変更に伴い、頻
繁にスリットを変更する必要があるにもかかわらず、従
来の層流式処理装置においては、スリットノズルが上層
流セル5及び下履流セル7に直接装着されているため、
スリットノズルの形状を変えるためには、セル全体の交
換、又はセルからスリットノズルを溶断等により上層流
セル5及び下層流セル7から取り外し、別形状のスリッ
トノズルを溶接等により取り付けることが必要となり、
かつ適正な層流を得るためには複数回の交換が必要とな
るため、上記処理条件の変更等毎に非常に多大な手間・
時間がかかるばかりか、複数のセル又はスリットノズル
の作製が必要となる。そのため、スリットノズルの形状
を変えることにより幅方向の流量分布を調整することは
現実的でない。
【0017】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、処理むらを抑制することができて、表面処
理品質を向上させることができる層流式表面処理装置を
提供することを目的とする。
のであって、処理むらを抑制することができて、表面処
理品質を向上させることができる層流式表面処理装置を
提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る層流式表面
処理装置は、上下方向に間隔を開けて対向して配設され
た上層流セル(5)及び下層流セル(7)、並びに前記
上層流セル及び下層流セルに夫々設けられいずれも前記
上層流セル(5)と前記下層流セル(7)に挟まれた空
間に処理液を吐出する上側処理液吐出部(6)及び下側
処理液吐出部(7)により構成された層流形成部(2)
と、前記層流形成部(20)の被処理材入側及び出側に
夫々配置され被処理材(4)の表面に沿って前記層流形
成部(20)から流れ出る処理液を塞き止める入側ダム
ロール(2)及び出側ダムロール(10)とを有する層
流式表面処理装置において、前記入側ダムロール(2)
と前記層流形成部(20)との間に配置され前記層流形
成部(20)から流れ出る処理液の一部を被処理材
(4)の上側及び下側に分離して流出させる一対の第1
の排液調整部(12)と、前記出側ダムロール(10)
と前記層流形成部(20)との間に配置され前記層流形
成部(20)から流れ出る処理液の一部を被処理材
(4)の上側及び下側に分離して流出させる一対の第2
の排液調整部(13)と、を有し、前記上側処理液吐出
部(6)及び前記下側処理液吐出部(7)はいずれも前
記上層流セル(5)及び下層流セル(7)の幅方向に複
数のブロックに分割されており、各ブロックは個別的に
吐出量を調整可能であることを特徴とする。
処理装置は、上下方向に間隔を開けて対向して配設され
た上層流セル(5)及び下層流セル(7)、並びに前記
上層流セル及び下層流セルに夫々設けられいずれも前記
上層流セル(5)と前記下層流セル(7)に挟まれた空
間に処理液を吐出する上側処理液吐出部(6)及び下側
処理液吐出部(7)により構成された層流形成部(2)
と、前記層流形成部(20)の被処理材入側及び出側に
夫々配置され被処理材(4)の表面に沿って前記層流形
成部(20)から流れ出る処理液を塞き止める入側ダム
ロール(2)及び出側ダムロール(10)とを有する層
流式表面処理装置において、前記入側ダムロール(2)
と前記層流形成部(20)との間に配置され前記層流形
成部(20)から流れ出る処理液の一部を被処理材
(4)の上側及び下側に分離して流出させる一対の第1
の排液調整部(12)と、前記出側ダムロール(10)
と前記層流形成部(20)との間に配置され前記層流形
成部(20)から流れ出る処理液の一部を被処理材
(4)の上側及び下側に分離して流出させる一対の第2
の排液調整部(13)と、を有し、前記上側処理液吐出
部(6)及び前記下側処理液吐出部(7)はいずれも前
記上層流セル(5)及び下層流セル(7)の幅方向に複
数のブロックに分割されており、各ブロックは個別的に
吐出量を調整可能であることを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明においては、上側処理液吐出部及び下側
処理液吐出部が上層流セル及び下層流セルの幅方向に複
数のブロックに分割されており、各ブロックの処理液吐
出量を個別的に調整できるようになっている。このた
め、層流形成部内を流れる処理液の流量分布に応じて、
各ブロックの処理液吐出量を調整し、層流形成部内の幅
方向の流量分布を変化させることができる。
処理液吐出部が上層流セル及び下層流セルの幅方向に複
数のブロックに分割されており、各ブロックの処理液吐
出量を個別的に調整できるようになっている。このた
め、層流形成部内を流れる処理液の流量分布に応じて、
各ブロックの処理液吐出量を調整し、層流形成部内の幅
方向の流量分布を変化させることができる。
【0020】また、本発明においては、図1及び図2の
符号を使用して説明すると、層流形成部(20)と入側
ダムロール(2)との間に、層流形成部(20)から流
れ出た処理液の一部を、被処理材(4)の上側に、また
残部を被処理材(4)の下側に流出させる一対の第1の
排液調節部(12)が設けられていると共に、層流形成
部(2)と出側ダムロール(10)との間に、層流形成
部(20)から流れ出た処理液の一部を、被処理材
(4)の上側に、また残部を被処理材(4)の下側に流
出させる一対の第2の廃液調節部(13)が設けられて
いる。このため、層流形成部と入側ダムロールとの間及
び層流形成部と出側ダムロールとの間でダムロールの軸
方向に流れる処理液の量が減少し、層流形成部内の処理
液の流れに影響を与えることを抑制できる。
符号を使用して説明すると、層流形成部(20)と入側
ダムロール(2)との間に、層流形成部(20)から流
れ出た処理液の一部を、被処理材(4)の上側に、また
残部を被処理材(4)の下側に流出させる一対の第1の
排液調節部(12)が設けられていると共に、層流形成
部(2)と出側ダムロール(10)との間に、層流形成
部(20)から流れ出た処理液の一部を、被処理材
(4)の上側に、また残部を被処理材(4)の下側に流
出させる一対の第2の廃液調節部(13)が設けられて
いる。このため、層流形成部と入側ダムロールとの間及
び層流形成部と出側ダムロールとの間でダムロールの軸
方向に流れる処理液の量が減少し、層流形成部内の処理
液の流れに影響を与えることを抑制できる。
【0021】本発明装置においては、上述の2つの効果
が相俟って、従来に比して層流形成部内の処理液の流れ
の乱れを著しく減少させることができる。これにより、
処理むらを抑制することができて、表面処理品質を向上
させることができる。
が相俟って、従来に比して層流形成部内の処理液の流れ
の乱れを著しく減少させることができる。これにより、
処理むらを抑制することができて、表面処理品質を向上
させることができる。
【0022】なお、上層流セル及び下層流セルを上下方
向に移動させることにより、層流形成部内の処理液の圧
力及び流量のバランスをとることが容易になる。このた
め、上層流セル及び下層流セルは上下方向に移動可能で
あることが好ましい。
向に移動させることにより、層流形成部内の処理液の圧
力及び流量のバランスをとることが容易になる。このた
め、上層流セル及び下層流セルは上下方向に移動可能で
あることが好ましい。
【0023】また、例えば処理液吐出部のノズルをイン
ナーカートリッジ化(内部装着ノズル取替式)にして容
易に交換することができるようにすることにより、処理
液の吐出圧及び流量等を変化させることができる。これ
により、例えば上層流セル及び下層流セル間の間隔を変
化させたときも、良好な処理条件で処理することができ
る。
ナーカートリッジ化(内部装着ノズル取替式)にして容
易に交換することができるようにすることにより、処理
液の吐出圧及び流量等を変化させることができる。これ
により、例えば上層流セル及び下層流セル間の間隔を変
化させたときも、良好な処理条件で処理することができ
る。
【0024】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0025】図1は、本発明の実施例に係る表面処理装
置を示す模式図、図2は同じくその上面図である。
置を示す模式図、図2は同じくその上面図である。
【0026】層流形成部20は、上層流セル5と、上側
処理液吐出部6と、下層流セル7と、下側処理液吐出部
8とにより構成されている。上層流セル5及び下層流セ
ル7は、上下方向に間隔を開けて対向して設置されてい
る。そして、この上層流セル5及び下層流セル7間を被
処理材4が通るようになっている。上層流セル5の中央
部には上送液ノズルヘッダー6が設けられている。この
ノズルヘッダー6は、上層流セル5の幅方向に配列され
た5つの分割ノズルヘッダー6a〜6eにより構成され
ている。また、上層流セル5の適所には、層流形成部2
0内の圧力を測定する複数個の圧力指示計19が配置さ
れている。更に、上層流セル5は、セル昇降装置18に
より、上下方向に移動可能になっている。
処理液吐出部6と、下層流セル7と、下側処理液吐出部
8とにより構成されている。上層流セル5及び下層流セ
ル7は、上下方向に間隔を開けて対向して設置されてい
る。そして、この上層流セル5及び下層流セル7間を被
処理材4が通るようになっている。上層流セル5の中央
部には上送液ノズルヘッダー6が設けられている。この
ノズルヘッダー6は、上層流セル5の幅方向に配列され
た5つの分割ノズルヘッダー6a〜6eにより構成され
ている。また、上層流セル5の適所には、層流形成部2
0内の圧力を測定する複数個の圧力指示計19が配置さ
れている。更に、上層流セル5は、セル昇降装置18に
より、上下方向に移動可能になっている。
【0027】これと同様に、下層流セル7の中央部に
は、下層流セル7の幅方向に配列された5つの分割ノズ
ルヘッダー8a〜8eにより構成される下送液ノズルヘ
ッダー8が設けられている。また、下層流セル7の適所
にも、層流形成部20内の圧力を測定する複数個の圧力
指示計19が配設されている。更に、下層流セル7も、
セル昇降装置18により、上下方向に移動可能になって
いる。
は、下層流セル7の幅方向に配列された5つの分割ノズ
ルヘッダー8a〜8eにより構成される下送液ノズルヘ
ッダー8が設けられている。また、下層流セル7の適所
にも、層流形成部20内の圧力を測定する複数個の圧力
指示計19が配設されている。更に、下層流セル7も、
セル昇降装置18により、上下方向に移動可能になって
いる。
【0028】なお、分割ノズルヘッダー6a〜6e,8
a〜8eにはいずれもインナーカートリッジ式のノズル
が取り付けられており、ノズルを容易に交換することが
できるようになっている。
a〜8eにはいずれもインナーカートリッジ式のノズル
が取り付けられており、ノズルを容易に交換することが
できるようになっている。
【0029】層流形成部20の入側及び出側近傍には、
従来と同様に、夫々入側ダムロール2及び出側ダムロー
ル10が配設されている。また、このダムロール2,1
0の外側には夫々リンガーロール1,11が配設されて
いる。更に、ダムロール2,10の軸方向の両端部には
夫々端面シール3,9が設けられている。
従来と同様に、夫々入側ダムロール2及び出側ダムロー
ル10が配設されている。また、このダムロール2,1
0の外側には夫々リンガーロール1,11が配設されて
いる。更に、ダムロール2,10の軸方向の両端部には
夫々端面シール3,9が設けられている。
【0030】層流形成部20と入側ダムロール2との間
には、一対の入側排液調節箱12が夫々被処理材4の上
側及び下側に配設されている。この排液調節箱12は、
被処理材4に対向する面にスリットが設けられており、
スリット調整板12aをずらすことによりスリット幅を
調節することができるようになっている。
には、一対の入側排液調節箱12が夫々被処理材4の上
側及び下側に配設されている。この排液調節箱12は、
被処理材4に対向する面にスリットが設けられており、
スリット調整板12aをずらすことによりスリット幅を
調節することができるようになっている。
【0031】これと同様に、層流形成部20と出側ダム
ロール10との間には、一対の出側排液調節箱13が夫
々被処理材4の上側及び下側に配設されている。この排
液調節箱13も、被処理材4に対向する面にスリットが
設けられており、スリット調整板13aによりスリット
幅を調節できるようになっている。
ロール10との間には、一対の出側排液調節箱13が夫
々被処理材4の上側及び下側に配設されている。この排
液調節箱13も、被処理材4に対向する面にスリットが
設けられており、スリット調整板13aによりスリット
幅を調節できるようになっている。
【0032】上層流セル5及び下層流セル7の下方に
は、処理液槽14が配設されている。この処理液槽14
に装入された処理液は、送液ポンプ15によりノズルヘ
ッダー6a〜6e,8a〜8eに送られる。なお、これ
らの送液ポンプ15とノズルヘッダー6a〜6e,8a
〜8eとの間の配管にはバルブ21及び処理液分割流量
調節装置17が介装されている。この処理液分割流量調
節装置17により、ノズルヘッダー6a〜6e,8a〜
8eに送られる処理液量を個別的に調節することができ
る。また、ポンプ15により送られた処理液の一部は液
濃度指示計16を通り、処理液槽14に戻される。液濃
度指示計16は、処理液の濃度を測定し、その結果を制
御装置(図示せず)に出力する。この制御装置では、液
濃度指示計16から与えられた信号に基づいて処理液の
濃度を管理すると共に、処理液の温度等も管理する。
は、処理液槽14が配設されている。この処理液槽14
に装入された処理液は、送液ポンプ15によりノズルヘ
ッダー6a〜6e,8a〜8eに送られる。なお、これ
らの送液ポンプ15とノズルヘッダー6a〜6e,8a
〜8eとの間の配管にはバルブ21及び処理液分割流量
調節装置17が介装されている。この処理液分割流量調
節装置17により、ノズルヘッダー6a〜6e,8a〜
8eに送られる処理液量を個別的に調節することができ
る。また、ポンプ15により送られた処理液の一部は液
濃度指示計16を通り、処理液槽14に戻される。液濃
度指示計16は、処理液の濃度を測定し、その結果を制
御装置(図示せず)に出力する。この制御装置では、液
濃度指示計16から与えられた信号に基づいて処理液の
濃度を管理すると共に、処理液の温度等も管理する。
【0033】なお、ノズルヘッダー6a〜6e,8a〜
8eは、切替バルブを介してスチーム配管(いずれも図
示せず)に接続されている。この切替バルブを切り替え
ることにより、ノズルヘッダー6a〜6e,8a〜8e
に接続されたノズルからスチームが吐出する。また、本
実施例装置においては、下層流セル5を上下方向に移動
させるセル昇降装置18により、パスライン高さを調節
することもできるようになっている。更に、被処理材4
を本実施例装置にセットするときには、セル昇降装置1
8により上層流セル5を上方に移動させることにより、
被処理材4の通過が容易になる。
8eは、切替バルブを介してスチーム配管(いずれも図
示せず)に接続されている。この切替バルブを切り替え
ることにより、ノズルヘッダー6a〜6e,8a〜8e
に接続されたノズルからスチームが吐出する。また、本
実施例装置においては、下層流セル5を上下方向に移動
させるセル昇降装置18により、パスライン高さを調節
することもできるようになっている。更に、被処理材4
を本実施例装置にセットするときには、セル昇降装置1
8により上層流セル5を上方に移動させることにより、
被処理材4の通過が容易になる。
【0034】本実施例装置においては、ノズルヘッダー
6,8が上層流セル及び下層流セルの幅方向に複数のブ
ロック(分割ノズルヘッダー6a〜6e、8a〜8e)
に分割されているので、圧力指示計19の指示値に基づ
いて各ブロックから吐出する処理液の吐出量(又は、吐
出圧)を調整し、層流形成部20内の液量の分布を変化
させることができる。また、層流形成部20を流れ出た
処理液を、被処理材4に沿う流れをなし入側ダムロール
2及び出側ダムロール10近傍から流れ出る排液と、被
処理材4の上側及び下側に間隔を開けて対向して設置さ
れた排液調整箱へ流れこの排液調整箱から流れ出る上側
排液及び下側排液とに分離するため、層流形成部20と
ダムロール2,10との間の液の流れの乱れが少なく、
層流形成部20内の処理液の流れを乱すことが少ない。
このため、被処理材4の幅方向の処理むらが抑制され
る。例えば、本実施例装置の層流形成部20の幅を22
00mmとしても、殆ど処理むらを回避することができ
る。また、ダムロール2、10の近傍での液流の乱れが
少なく、入側ダムロール2から出側ダムロール10まで
の間で層流が形成されるため、装置を小型化することが
できる。
6,8が上層流セル及び下層流セルの幅方向に複数のブ
ロック(分割ノズルヘッダー6a〜6e、8a〜8e)
に分割されているので、圧力指示計19の指示値に基づ
いて各ブロックから吐出する処理液の吐出量(又は、吐
出圧)を調整し、層流形成部20内の液量の分布を変化
させることができる。また、層流形成部20を流れ出た
処理液を、被処理材4に沿う流れをなし入側ダムロール
2及び出側ダムロール10近傍から流れ出る排液と、被
処理材4の上側及び下側に間隔を開けて対向して設置さ
れた排液調整箱へ流れこの排液調整箱から流れ出る上側
排液及び下側排液とに分離するため、層流形成部20と
ダムロール2,10との間の液の流れの乱れが少なく、
層流形成部20内の処理液の流れを乱すことが少ない。
このため、被処理材4の幅方向の処理むらが抑制され
る。例えば、本実施例装置の層流形成部20の幅を22
00mmとしても、殆ど処理むらを回避することができ
る。また、ダムロール2、10の近傍での液流の乱れが
少なく、入側ダムロール2から出側ダムロール10まで
の間で層流が形成されるため、装置を小型化することが
できる。
【0035】また、本実施例装置においては、上層流セ
ル5及び下層流セル7を上下方向に移動させることがで
きるため、層流形成部20内の長さ方向における処理液
の液圧及び流量バランスを容易に調節できる。例えば、
本実施例装置においては、装置全長を約5mとしても、
層流形成部20のセル全長に亘る液圧及び流量のバラン
スをとることができる。送液ノズルによる液圧バランス
だけでは、装置全長が5mの場合は層流形成部を2組備
えた2ゾーン構成とする必要がある。
ル5及び下層流セル7を上下方向に移動させることがで
きるため、層流形成部20内の長さ方向における処理液
の液圧及び流量バランスを容易に調節できる。例えば、
本実施例装置においては、装置全長を約5mとしても、
層流形成部20のセル全長に亘る液圧及び流量のバラン
スをとることができる。送液ノズルによる液圧バランス
だけでは、装置全長が5mの場合は層流形成部を2組備
えた2ゾーン構成とする必要がある。
【0036】更に、本実施例装置においてはノズルヘッ
ダー6a〜6e,8a〜8eの取り付けられたノズルが
インナーカートリッジ化されているため、ノズルを容易
に交換することができる。このため、上層流セル及び下
層流セルの高さを変化させた場合も、適正な液圧及び流
量バランスを得ることが容易である。
ダー6a〜6e,8a〜8eの取り付けられたノズルが
インナーカートリッジ化されているため、ノズルを容易
に交換することができる。このため、上層流セル及び下
層流セルの高さを変化させた場合も、適正な液圧及び流
量バランスを得ることが容易である。
【0037】更にまた、本実施例装置は、ノズルヘッダ
ー6a〜6e,8a〜8eが切替バルブを介してスチー
ム配管に接続されているため、処理作業終了毎(1コイ
ル分の被処理材の処理が終了する毎)にこの切替バルブ
を切り替えることにより、層流形成部及び送液配管内等
を容易に洗浄することができる。例えば、濃度が15重量
%の苛性ソーダ(NaOH)液にアルミニウム板を1分
間浸漬すると、アルミニウム板の表面が10μm以上溶け
てしまう。このときの反応により、アルミニウム板表面
が浸食(汚れ含む)され、通板コイル切替(次コイル処
理のためのコイル接続替)通板時等において、その浸食
及び汚れ等がロールに転写され、アルミニウム板表面に
ロールマーク等が発生する原因となる。また、装置内に
アルミニウム板を長時間放置すると、アルミニウム板が
溶けて通板時板切れ(通板張力により)等が発生する。
しかし、本実施例装置においては、切替バルブを操作す
ることにより装置内を容易に洗浄できるため、被処理材
が、酸、アルカリ及びその他の化学反応等に通常処理時
間以上曝されることによる不都合を回避することができ
る。
ー6a〜6e,8a〜8eが切替バルブを介してスチー
ム配管に接続されているため、処理作業終了毎(1コイ
ル分の被処理材の処理が終了する毎)にこの切替バルブ
を切り替えることにより、層流形成部及び送液配管内等
を容易に洗浄することができる。例えば、濃度が15重量
%の苛性ソーダ(NaOH)液にアルミニウム板を1分
間浸漬すると、アルミニウム板の表面が10μm以上溶け
てしまう。このときの反応により、アルミニウム板表面
が浸食(汚れ含む)され、通板コイル切替(次コイル処
理のためのコイル接続替)通板時等において、その浸食
及び汚れ等がロールに転写され、アルミニウム板表面に
ロールマーク等が発生する原因となる。また、装置内に
アルミニウム板を長時間放置すると、アルミニウム板が
溶けて通板時板切れ(通板張力により)等が発生する。
しかし、本実施例装置においては、切替バルブを操作す
ることにより装置内を容易に洗浄できるため、被処理材
が、酸、アルカリ及びその他の化学反応等に通常処理時
間以上曝されることによる不都合を回避することができ
る。
【0038】次に、本実施例装置を使用したアルミニウ
ム圧延コイルの化学メッキ処理について説明する。
ム圧延コイルの化学メッキ処理について説明する。
【0039】この場合、本実施例装置は、各種の前処理
装置及び後処理装置に接続して配置される。従って、被
処理材であるアルミニウム帯材は、コイルから巻き解か
れ、前処理された後、本実施例装置に供給される。本実
施例装置内にはおいて、被処理材4は、入側リンガーロ
ール1及びダムロール2を通過して層流形成部20内に
入る。この層流形成部20内においては、ノズルヘッダ
ー6,8から吐出された処理液により層流が形成されて
いる。被処理材4は、この層流形成部20内を通過する
間にその表面にメッキ層が形成される。そして、このメ
ッキ層が設けられた被処理材4は、ダムロール10及び
リンガーロール11を通過し、水温洗及び乾燥された
後、後工程へ送られる。そして、これらの工程が連続的
に進行する。
装置及び後処理装置に接続して配置される。従って、被
処理材であるアルミニウム帯材は、コイルから巻き解か
れ、前処理された後、本実施例装置に供給される。本実
施例装置内にはおいて、被処理材4は、入側リンガーロ
ール1及びダムロール2を通過して層流形成部20内に
入る。この層流形成部20内においては、ノズルヘッダ
ー6,8から吐出された処理液により層流が形成されて
いる。被処理材4は、この層流形成部20内を通過する
間にその表面にメッキ層が形成される。そして、このメ
ッキ層が設けられた被処理材4は、ダムロール10及び
リンガーロール11を通過し、水温洗及び乾燥された
後、後工程へ送られる。そして、これらの工程が連続的
に進行する。
【0040】一方、処理液槽14に挿入された処理液
(メッキ液)は、制御装置により濃度及び温度等が管理
されている。また、この処理液は、ポンプ15により送
液され、上送液分割ノズルヘッダー6a〜6e及び下送
液分割ノズルヘッダー8a〜8eから上層流セル5及び
下層流セル7間に吐出される。この場合に、圧力指示計
19の指示値に基づいて処理液分割流量調節装置17を
操作し、層流形成部20内の処理液の流れが幅方向に均
一な層流となるように各ノズルヘッダー6a〜6e,8
a〜8eの吐出量(又は、吐出圧)を調節する。
(メッキ液)は、制御装置により濃度及び温度等が管理
されている。また、この処理液は、ポンプ15により送
液され、上送液分割ノズルヘッダー6a〜6e及び下送
液分割ノズルヘッダー8a〜8eから上層流セル5及び
下層流セル7間に吐出される。この場合に、圧力指示計
19の指示値に基づいて処理液分割流量調節装置17を
操作し、層流形成部20内の処理液の流れが幅方向に均
一な層流となるように各ノズルヘッダー6a〜6e,8
a〜8eの吐出量(又は、吐出圧)を調節する。
【0041】層流形成部20を流れ出た処理液は、被処
理材4に沿う流れをなし入側及び出側ダムロール2,1
0近傍から流れ出る排液と、被処理材4の上側及び下側
に間隔を開けて対向して設置された排液調整箱へ流れ、
この排液調整箱から流れ出る上側排液及び下側排液とに
分離される。図3は、排液調節箱12、13内の処理液
の流れを示す模式図である。上側の排液調節箱12、1
3に入った処理液は、排液調節箱12、13内をダムロ
ール2、10の軸方向に移動し、両端部から溢れ出て処
理液槽14に落下する。また、下側の排液調節箱12、
13に入った処理液は、直接処理液槽14に落ちる。こ
のため、層流形成部20とダムロール2、10との間に
おける処理液の乱流が従来に比して著しく抑制され、層
流形成部20内の処理液の流れを被処理材4に対して平
行な流れ(層流)とすることができる。従って、処理む
らの発生を抑制できて、良好なメッキ層を得ることがで
きる。
理材4に沿う流れをなし入側及び出側ダムロール2,1
0近傍から流れ出る排液と、被処理材4の上側及び下側
に間隔を開けて対向して設置された排液調整箱へ流れ、
この排液調整箱から流れ出る上側排液及び下側排液とに
分離される。図3は、排液調節箱12、13内の処理液
の流れを示す模式図である。上側の排液調節箱12、1
3に入った処理液は、排液調節箱12、13内をダムロ
ール2、10の軸方向に移動し、両端部から溢れ出て処
理液槽14に落下する。また、下側の排液調節箱12、
13に入った処理液は、直接処理液槽14に落ちる。こ
のため、層流形成部20とダムロール2、10との間に
おける処理液の乱流が従来に比して著しく抑制され、層
流形成部20内の処理液の流れを被処理材4に対して平
行な流れ(層流)とすることができる。従って、処理む
らの発生を抑制できて、良好なメッキ層を得ることがで
きる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、上
側処理液吐出部及び下側処理液吐出部がいずれも幅方向
に複数のブロックに分割され、各ブロックでは個別的に
吐出量を調整可能であると共に、層流形成部20と入側
及び出側ダムロール2,10との間に夫々層流形成部を
流れ出た処理液を、被処理材の上側及び下側に分離する
各一対の第1及び第2の排液調整部を備えているから、
前記入側ダムロールから前記出側ダムロールまでの間に
被処理材に平行な層流が形成される。このため、処理む
らの発生が抑制され、表面処理品質が従来に被して著し
く向上する。また、装置の小型化が可能であるという効
果もある。
側処理液吐出部及び下側処理液吐出部がいずれも幅方向
に複数のブロックに分割され、各ブロックでは個別的に
吐出量を調整可能であると共に、層流形成部20と入側
及び出側ダムロール2,10との間に夫々層流形成部を
流れ出た処理液を、被処理材の上側及び下側に分離する
各一対の第1及び第2の排液調整部を備えているから、
前記入側ダムロールから前記出側ダムロールまでの間に
被処理材に平行な層流が形成される。このため、処理む
らの発生が抑制され、表面処理品質が従来に被して著し
く向上する。また、装置の小型化が可能であるという効
果もある。
【図1】本発明の実施例に係る表面処理装置を示す模式
図である。
図である。
【図2】同じくその上面図である。
【図3】排液調節箱における処理液の流れを示す模式図
である。
である。
【図4】従来の層流式表面処理装置を示す模式図であ
る。
る。
【図5】同じくその上面図である。
1,11;リンガーロール 2,10;ダムロール 3,9;端面シール 4;被処理材 5,7;層流セル 6,8,26,28;送液ノズルヘッダー 12,13;排液調節箱 14;処理液槽 15;送液ポンプ 16;液濃度指示計 17;処理液分割流量調節装置 18;セル昇降装置 19;圧力指示計 20;層流形成部 21;バルブ 22,23;液受槽 27;流量計
Claims (2)
- 【請求項1】 上下方向に間隔を開けて対向して配設さ
れた上層流セル(5)及び下層流セル(7)、並びに前
記上層流セル及び下層流セルに夫々設けられいずれも前
記上層流セル(5)と前記下層流セル(7)に挟まれた
空間に処理液を吐出する上側処理液吐出部(6)及び下
側処理液吐出部(7)により構成された層流形成部
(2)と、前記層流形成部(20)の被処理材入側及び
出側に夫々配置され被処理材(4)の表面に沿って前記
層流形成部(20)から流れ出る処理液を塞き止める入
側ダムロール(2)及び出側ダムロール(10)とを有
する層流式表面処理装置において、前記入側ダムロール
(2)と前記層流形成部(20)との間に配置され前記
層流形成部(20)から流れ出る処理液の一部を被処理
材(4)の上側及び下側に分離して流出させる一対の第
1の排液調整部(12)と、前記出側ダムロール(1
0)と前記層流形成部(20)との間に配置され前記層
流形成部(20)から流れ出る処理液の一部を被処理材
(4)の上側及び下側に分離して流出させる一対の第2
の排液調整部(13)と、を有し、前記上側処理液吐出
部(6)及び前記下側処理液吐出部(7)はいずれも前
記上層流セル(5)及び下層流セル(7)の幅方向に複
数のブロックに分割されており、各ブロックは個別的に
吐出量を調整可能であることを特徴とする層流式表面処
理装置。 - 【請求項2】 前記上層流セル及び下層流セルはいずれ
も上下方向に移動可能であることを特徴とする請求項1
に記載の層流式表面処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4152349A JP2545671B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 層流式表面処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4152349A JP2545671B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 層流式表面処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05339783A JPH05339783A (ja) | 1993-12-21 |
JP2545671B2 true JP2545671B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=15538603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4152349A Expired - Lifetime JP2545671B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 層流式表面処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2545671B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4967768B2 (ja) * | 2007-04-10 | 2012-07-04 | 住友金属鉱山株式会社 | めっき装置の液漏れ防止構造およびこれを用いためっき装置 |
KR101493852B1 (ko) * | 2013-05-16 | 2015-02-16 | 주식회사 포스코 | 강판 도금장치 |
DE102017126645A1 (de) * | 2017-11-13 | 2019-05-16 | Feuerverzinkung Hannover Gmbh & Co. Kg | Verfahren und Vorrichtung zur Oberflächenbehandlung |
-
1992
- 1992-06-11 JP JP4152349A patent/JP2545671B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05339783A (ja) | 1993-12-21 |
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