JP2003219281A - 撮像装置およびそのシャッタ駆動方法 - Google Patents
撮像装置およびそのシャッタ駆動方法Info
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Abstract
間の異なる低感度画像と高感度画像とを合成して広ダイ
ナミックレンジ画像を生成する場合に、露光時間を適正
に制御する。 【解決手段】 低感度画像の露光時間をT2に対する閾
値Tを設定し、T2がTより長い間はモード1を使用
し、高感度画像の露光後に低感度画像の露光を行い、低
感度画像の露光時間をメカシャッタ2で決定するととも
に、高感度画像の露光時間を撮像素子3の電子シャッタ
で決定する。また、T2がTより短くなるとモード2に
切り替え、低感度画像の露光後に高感度画像の露光を行
い、低感度画像の露光時間を撮像素子3の電子シャッタ
で決定するとともに、高感度画像の露光時間をメカシャ
ッタ2で決定する。これにより、高感度画像と低感度画
像との間にサンプリング差を小さくし、ぶれの少ない画
像を提供する。
Description
固体撮像素子と、メカシャッタとを具備し、露光時間の
異なる低感度画像と高感度画像とを合成して広ダイナミ
ックレンジ画像を生成するデジタルスチルカメラ等の撮
像装置およびそのシャッタ駆動方法に関するものであ
る。
及している。このデジタルスチルカメラは銀塩スチルカ
メラと比較してダイナミックレンジ(ラティチュード)
が狭いという欠点がある。その改善方法として露光時間
の異なる複数の画像、すなわち低感度画像と高感度画像
とを合成することにより、ダイナミックレンジの広い画
像を作成するカメラが製品化されている。ただし、この
手法は2つの画像を取得する時間差により、画像のぶれ
が発生しやすい。また、例えば特開平11−23457
2号公報に開示された「撮像素子及びその駆動方法」
(以下従来例という)では、撮像素子の電子シャッタと
メカシャッタを併用する手法を用いることで、この時間
差を短くすることが可能である。
では、短い蓄積時間をメカシャッタで決定する方法と、
長い蓄積時間をメカシャッタで決定する方法が提案され
ている。しかしながら、上述した従来例において、短い
蓄積時間をメカシャッタで決定することは蓄積時間の長
い方のシャッタ速度があまり早くできないという欠点が
ある。また、長い蓄積時間をメカシャッタで決定するこ
とは蓄積時間の短い信号がCCD転送チャネルに長く留
まるため、スミアや暗電流ノイズの影響を受けやすいと
いう欠点がある。例えば、前者においてメカシャッタ最
大速度1/1000秒、2つの画像の蓄積時間比を10
倍とすると、蓄積時間の長い方の最大シャッタ速度は1
/100秒となり、高速移動被写体の画像には向かな
い。
カシャッタを用いて露光時間の異なる低感度画像と高感
度画像とを合成して広ダイナミックレンジ画像を生成す
る場合に、露光時間を適正に制御することが可能な撮像
装置およびそのシャッタ駆動方法を提供することにあ
る。
め、本発明による撮像装置は、電子シャッタを有する固
体撮像素子と、前記固体撮像素子の前段に配置されるメ
カシャッタとを具備し、露光時間の異なる低感度画像と
高感度画像とを合成して広ダイナミックレンジ画像を生
成する機能を設けた撮像装置において、低感度画像の露
光時間が所定の閾値Tより長い場合は、高感度画像の露
光後に低感度画像の露光を行い、低感度画像の露光時間
をメカシャッタで決定するとともに、高感度画像の露光
時間を撮像素子の電子シャッタで決定し、低感度画像の
露光時間が前記閾値Tより短い場合は、低感度画像の露
光後に高感度画像の露光を行い、低感度画像の露光時間
を撮像素子の電子シャッタで決定するとともに、高感度
画像の露光時間をメカシャッタで決定することを特徴と
する。
電子シャッタを有する固体撮像素子と、前記固体撮像素
子の前段に配置されるメカシャッタとを具備し、露光時
間の異なる低感度画像と高感度画像とを合成して広ダイ
ナミックレンジ画像を生成する機能を設けた撮像装置の
シャッタ駆動方法において、低感度画像の露光時間が所
定の閾値Tより長い場合は、高感度画像の露光後に低感
度画像の露光を行い、低感度画像の露光時間をメカシャ
ッタで決定するとともに、高感度画像の露光時間を撮像
素子の電子シャッタで決定し、低感度画像の露光時間が
前記閾値Tより短い場合は、低感度画像の露光後に高感
度画像の露光を行い、低感度画像の露光時間を撮像素子
の電子シャッタで決定するとともに、高感度画像の露光
時間をメカシャッタで決定することを特徴とする。
を設定し、低感度画像の露光時間が所定の閾値Tより長
い場合は低感度画像の露光時間をメカシャッタで決定す
るとともに、高感度画像の露光時間を撮像素子の電子シ
ャッタで決定し、低感度画像の露光時間が閾値Tより短
い場合は低感度画像の露光時間を撮像素子の電子シャッ
タで決定するとともに、高感度画像の露光時間をメカシ
ャッタで決定するようにした。これにより、高感度画像
と低感度画像との間のサンプリング差を小さくし、ぶれ
の少ない画像を提供し、より速い動被写体の撮像に対応
可能となる。
動方法では、所定の閾値Tを設定し、低感度画像の露光
時間が所定の閾値Tより長い場合は低感度画像の露光時
間をメカシャッタで決定するとともに、高感度画像の露
光時間を撮像素子の電子シャッタで決定し、低感度画像
の露光時間が閾値Tより短い場合は低感度画像の露光時
間を撮像素子の電子シャッタで決定するとともに、高感
度画像の露光時間をメカシャッタで決定するようにし
た。これにより、高感度画像と低感度画像との間のサン
プリング差を小さくし、ぶれの少ない画像を提供し、よ
り速い動被写体の撮像に対応可能となる。
て図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明す
る実施の形態は、本発明の好適な具体例であり、技術的
に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において、特に本発明を限定する旨の記
載がない限り、これらの態様に限定されないものとす
る。
スチルカメラの構成例を示すブロック図である。本実施
の形態によるデジタルスチルカメラは、図1に示される
ように、結像レンズ1、メカニカルシャッタ(メカシャ
ッタ)2、CCD撮像素子3、タイミング発生器4、記
憶部5、画像合成部6からなる。結像レンズ1は、被写
体からの反射光をCCD撮像素子3の受光面に結像させ
るものである。メカシャッタ2は、CCD撮像素子3の
前段に配置され、CCD撮像素子3のシャッダ動作を行
う。
元配列のフォトダイオードと垂直転送レジスタおよび水
平転送レジスタ等を有するインタライントランスファ型
のCCD撮像素子である。また、このCCD撮像素子3
には電子シャッタ機能が設けられており、メカシャッタ
2とは独立した動作で露光動作を行うことが可能であ
る。タイミング発生器4は、このデジタルスチルカメラ
の各部が動作するためのタイミング信号を生成して供給
するものであり、特に本例ではメカシャッタ2と電子シ
ャッタのシャッタ動作を実行するタイミングを制御す
る。記憶部5は、CCD撮像素子3によって出力された
画像信号を記憶するものであり、画像合成部6は、複数
の画像を合成するものである。
平面図である。撮像部21内には2次元マトリクス状に
フォトダイオード22が配置され、各フォトダイオード
22の各列に沿って複数の垂直転送CCDレジスタ24
が設けられている。また、フォトダイオード22と垂直
転送CCDレジスタ24との間には読み出しゲート23
が設けられている。また、撮像部21の外側には水平転
送CCDレジスタ26が設けられ、この水平転送CCD
レジスタ26の端部には電荷検出アンプ27が設けら
れ、CCD出力端子28に接続されている。
ト23を介して垂直転送CCDレジスタ24に読み出さ
れた電荷パケット25は、垂直転送クロックによって垂
直方向に転送され、水平ライン単位で水平転送CCDレ
ジスタ26に出力される。そして、水平転送クロックに
よって水平方向に転送され、電荷検出アンプ27のFD
部に出力される。電荷検出アンプ27では、電荷量に応
じたFD部の電位変動をMOSトランジスタによるアン
プ回路によって検出し、電圧信号または電流信号に変換
し、CCD出力端子28より出力する。
ジタルスチルカメラにおいて、露光時間の異なる2つの
画像を取得する場合の駆動方法を説明するタイミングチ
ャートである。図3は露光時間の短い画像(低感度画
像)をメカシャッタで決定する方法を示しており、先に
高感度画像の露光を行い、その後に低感度画像の露光を
行う。まず、露光時間の長い信号(高感度画像)は電子
シャッタパルスから次の読み出しパルスまでの時間で蓄
積時間を制御する。なお、撮像素子3の垂直転送CCD
レジスタ24に読み出された電荷は、すぐに垂直転送C
CDレジスタ24から出力しても良いが、スミアの発生
を防ぐためにメカシャッタが閉じるまで垂直転送CCD
レジスタ24に蓄積しておいた方が良い。そこで、図3
の動作では、垂直転送CCDレジスタ24を一時停止さ
せている。
度画像の読み出しからメカシャッタを閉じるまでが露光
時間となる。また、高感度画像の露光と短感度画像の露
光の間に電子シャッタを用いた場合は、電子シャッタパ
ルス印加後からメカシャッタを閉じるまでが露光時間と
なる。そして、低感度画像の電荷転送は、メカシャッタ
クローズ後、先に読み出した高感度画像の電荷が垂直転
送CCDレジスタ24から転送し終わるのを待ってフォ
トダイオード22から垂直転送CCDレジスタ24に読
み出し、順次、撮像素子から信号を出力する。なお、本
例では、この出力方法をモード1とする。このモード1
は、上記従来技術でも述べたように、シャッタ速度が上
がりにくいため画像がぶれやすい。
露光を先に行い、高感度画像の露光を後で行うものであ
る。本例では、この出力方法をモード2とする。このモ
ード2では、メカシャッタの最大速度まで活用できるた
め動被写体の撮像に向いている。しかしながら、シャッ
タ速度が遅くなると、2つの信号間のサンプリング間隔
が広くなるため、画像のぶれが生じやすい。さらに、ス
ミア発生を防ぐため、先に読み出した信号を垂直CCD
で停止させる場合、同一シャッタ速度ではモード1より
垂直転送CCDレジスタ24での停止期間が長くなるの
で、垂直転送CCDレジスタ24の暗電流による画質劣
化の影響がモード1より大きくなる。
ード2を適宜に切り替えることによって、良好なダイナ
ミックレンジ信号を得ることを目的としている。すなわ
ち、本実施の形態のデジタルスチルカメラにおいて、高
感度画像の露光時間をT1、低感度画像の露光時間をT
2、メカシャッタ最大シャッタ速度をS、閾値Tとした
場合、T2がTより長い間はモード1を使用し、T2が
Tより短くなるとモード2に切り替える。これにより、
高感度画像と低感度画像との間にサンプリング差を小さ
くし、ぶれの少ない画像を提供し、より速い動被写体の
撮像に対応可能となる。
とが望ましい。先に述べたように、スミアの影響を排除
するには、モード1ならば高感度画像信号、モード2な
らば低感度画像信号を読み出し後に垂直転送CCDレジ
スタ24で停止させることが望ましいが、閾値Tを小さ
くすれば、停止期間が短くなるので、垂直転送CCDレ
ジスタ24の暗電流による画質劣化を少なくすることが
できる。また、2つの信号間のサンプリング間隔も少な
くすることができる。なお、モード1ではT2はメカシ
ャッタ最大シャッタ速度Sが下限となる。つまり、シャ
ッタ速度が1/1000秒までであれば、T2は1/1
000秒までしか設定できない。したがって、閾値Tは
最大メカシャッタ速度に設定するのが望ましい。
シャッタ駆動方法は、上述の例に限定されず、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例え
ば、上述した実施の形態では、CCD撮像素子を用いた
場合を説明したが、例えばCMOSセンサ型の撮像素子
を用いてもよい。また、本発明はデジタルスチルカメラ
に限らず、他の撮像装置にも同様に適用できるものであ
る。
よれば、所定の閾値Tを設定し、低感度画像の露光時間
が所定の閾値Tより長い場合は低感度画像の露光時間を
メカシャッタで決定するとともに、高感度画像の露光時
間を撮像素子の電子シャッタで決定し、低感度画像の露
光時間が閾値Tより短い場合は低感度画像の露光時間を
撮像素子の電子シャッタで決定するとともに、高感度画
像の露光時間をメカシャッタで決定することにより、高
感度画像と低感度画像との間のサンプリング差を小さく
し、ぶれの少ない画像を提供し、より速い動被写体の撮
像に対応可能となる。
動方法によれば、所定の閾値Tを設定し、低感度画像の
露光時間が所定の閾値Tより長い場合は低感度画像の露
光時間をメカシャッタで決定するとともに、高感度画像
の露光時間を撮像素子の電子シャッタで決定し、低感度
画像の露光時間が閾値Tより短い場合は低感度画像の露
光時間を撮像素子の電子シャッタで決定するとともに、
高感度画像の露光時間をメカシャッタで決定することに
より、高感度画像と低感度画像との間のサンプリング差
を小さくし、ぶれの少ない画像を提供し、より速い動被
写体の撮像に対応可能となる。
ラの構成例を示すブロック図である。
D撮像素子の構成例を示す平面図である。
よる駆動方法を説明するタイミングチャートである。
よる駆動方法を説明するタイミングチャートである。
撮像素子、4……タイミング発生器、5……記憶部、6
……画像合成部、21……撮像部、22……フォトダイ
オード、23……読み出しゲート、24……垂直転送C
CDレジスタ、25……電荷パケット、26……水平転
送CCDレジスタ、27……電荷検出アンプ、28……
CCD出力端子。
Claims (10)
- 【請求項1】 電子シャッタを有する固体撮像素子と、
前記固体撮像素子の前段に配置されるメカシャッタとを
具備し、露光時間の異なる低感度画像と高感度画像とを
合成して広ダイナミックレンジ画像を生成する機能を設
けた撮像装置において、 低感度画像の露光時間が所定の閾値Tより長い場合は、
高感度画像の露光後に低感度画像の露光を行い、低感度
画像の露光時間をメカシャッタで決定するとともに、高
感度画像の露光時間を撮像素子の電子シャッタで決定
し、 低感度画像の露光時間が前記閾値Tより短い場合は、低
感度画像の露光後に高感度画像の露光を行い、低感度画
像の露光時間を撮像素子の電子シャッタで決定するとと
もに、高感度画像の露光時間をメカシャッタで決定す
る、 ことを特徴とする撮像装置。 - 【請求項2】 前記閾値Tがメカシャッタの最大シャッ
タ速度であることを特徴とする請求項1記載の撮像装
置。 - 【請求項3】 デジタルスチルカメラであることを特徴
とする請求項1記載の撮像装置。 - 【請求項4】 前記撮像素子がインタライントランスフ
ァ型のCCD撮像素子であることを特徴とする請求項1
記載の撮像装置。 - 【請求項5】 先の露光動作によって転送部に読み出し
た信号電荷の転送を前記メカシャッタが閉じるまで停止
することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 【請求項6】 電子シャッタを有する固体撮像素子と、
前記固体撮像素子の前段に配置されるメカシャッタとを
具備し、露光時間の異なる低感度画像と高感度画像とを
合成して広ダイナミックレンジ画像を生成する機能を設
けた撮像装置のシャッタ駆動方法において、 低感度画像の露光時間が所定の閾値Tより長い場合は、
高感度画像の露光後に低感度画像の露光を行い、低感度
画像の露光時間をメカシャッタで決定するとともに、高
感度画像の露光時間を撮像素子の電子シャッタで決定
し、 低感度画像の露光時間が前記閾値Tより短い場合は、低
感度画像の露光後に高感度画像の露光を行い、低感度画
像の露光時間を撮像素子の電子シャッタで決定するとと
もに、高感度画像の露光時間をメカシャッタで決定す
る、 ことを特徴とする撮像装置のシャッタ駆動方法。 - 【請求項7】 前記閾値Tがメカシャッタの最大シャッ
タ速度であることを特徴とする請求項6記載の撮像装置
のシャッタ駆動方法。 - 【請求項8】 前記撮像装置がデジタルスチルカメラで
あることを特徴とする請求項6記載の撮像装置のシャッ
タ駆動方法。 - 【請求項9】 前記撮像素子がインタライントランスフ
ァ型のCCD撮像素子であることを特徴とする請求項6
記載の撮像装置のシャッタ駆動方法。 - 【請求項10】 先の露光動作によって転送部に読み出
した信号電荷の転送を前記メカシャッタが閉じるまで停
止することを特徴とする請求項6記載の撮像装置のシャ
ッタ駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002009337A JP2003219281A (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | 撮像装置およびそのシャッタ駆動方法 |
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---|---|---|---|
JP2002009337A JP2003219281A (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | 撮像装置およびそのシャッタ駆動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=27647355
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003219281A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-01-18 JP JP2002009337A patent/JP2003219281A/ja active Pending
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