JP2003219106A - 画像読取装置及び画像読取方法 - Google Patents

画像読取装置及び画像読取方法

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JP2003219106A
JP2003219106A JP2002010442A JP2002010442A JP2003219106A JP 2003219106 A JP2003219106 A JP 2003219106A JP 2002010442 A JP2002010442 A JP 2002010442A JP 2002010442 A JP2002010442 A JP 2002010442A JP 2003219106 A JP2003219106 A JP 2003219106A
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image
light
histogram
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Tadashi Imai
正 今井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランプの調光回路やND光学フィルタ等のよ
うな光量を可変するための特別な手段を必要とせずに、
様々な濃度のフィルムに対応して表示手段への投影表示
及び画像読み取りを容易且つ確実に行なう。 【解決手段】 フィルムに光を照射する光源2と、フィ
ルム画像を投影表示するスクリーン5と、フィルム画像
を読み取るラインセンサ4と、ラインセンサ4により読
み取られたアナログデータをディジタルデータに変換す
るA/Dコンバータ11と、変換されたディジタルデー
タを処理する画像処理部12と、ラインセンサ4におけ
るフィルム画像の蓄積時間を制御する露光量制御部13
とを備え、画像処理部12は、ディジタルデータに基づ
いて各蓄積時間ごとのヒストグラムを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取手段、例
えばラインセンサを用いてフィルム画像の読み取りを行
う画像読取装置及び画像読取方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロフィルムに照明光を照射し、そ
の透過イメージをスクリーンに投影する機能と、その透
過イメージをイメージセンサに入力し、ディジタル画像
データに変換する機能を持つマイクロフィルムリーダー
スキャナやマイクロフィルムリーダープリンタでは、リ
ーダ時、即ち透過イメージをスクリーンに投影する場
合、使用者が見やすいように透過光が大きくなるように
光量を設定する。一方、スキャン時、即ち透過イメージ
をイメージセンサに入力する場合、近年のイメージセン
サの高感度化に伴い、リーダ時に比べて、1/10程度
の遥かに小さい透過光となるよう光量を設定しないとセ
ンサが飽和してしまう問題がある。
【0003】更にこれに加えて、取り扱うフィルムの濃
度が様々であったり、使用するレンズの明るさが様々で
あるため、10倍程度の光量調整範囲を持つ調光回路や
ND光学フィルタ等を利用しなくてはならず、回路規模
が大きくなったり発熱等の問題があった。また、使用者
が使用するフィルムやレンズごとに適正な光量を設定す
るのは難しいため、通常、適正な光量を得る手段として
自動濃度調整機能が設けられている。
【0004】これは、フィルムやレンズに関係なく、あ
る一定光量の状態でプリスキャンを行い、得られた画像
データからヒストグラムを作成し、その最大値、最小
値、ピーク値を求め、あらがじめ設定してあるデータと
照らし合わせて、その後行なう本スキャン時の光量を調
整するという機能である。但し、一般に、ラインセンサ
の出力として、フィルムの明部に関しては、分解能が高
いが、ネガフィルムのベース部分のように濃度が濃い部
分の分解能は低くなる。従って、正確な自動濃度調整や
自動ネガポジ判別に必要な画像データを得るために、画
像データのダイナミックレンジの拡大を図る手段を講ず
る必要があった。
【0005】そのため、従来では、例えば特開平6−6
605号公報に記載されているように、所定の同期信号
に同期させて、ラインセンサの出力を増幅する増幅器の
増幅率をm倍とn倍に交互に切り替えて、m倍とn倍の
画像データをそれぞれ取得し、両データを処理すること
で画像データのダイナミックレンジを拡大し、その結果
からヒストグラムを作成する方法が用いられた。
【0006】また、同様な手段として、ラインセンサの
出力をディジタルデータに変換するA/Dコンバータの
基準電圧を所定の同期信号に同期させて切り替えること
により、ラインセンサの出力を増幅する増幅器の増幅率
を切り替えるのと同じ効果が得られる方法も提案されて
いる。一方、特開2000−307832号に記載され
ているように、2つの異なる露光時間にて得られたそれ
ぞれのヒストグラムからネガフィルムの濃度が高濃度な
ものかどうか判別する方法も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来例では、
様々な濃度のフィルムや様々な明るさのレンズを取り扱
うための光量調整範囲の拡大手段として、ランプの調光
回路やND光学フィルタ等を利用しなくてはならないの
で、製品の構成が複雑になりコストアップにつながる。
【0008】また、近年のイメージセンサの高感度化に
伴い、スキャン時の光量をリーダ時に比べてより小さく
する傾向になっており、イメージセンサに入力されるフ
ィルムの透過光とスクリーンから入ってくる外光とのレ
ベル差がほとんどなくなり、スキャンした画像が外光の
影響を受け易くなっている。
【0009】しかしながら、この問題を解決しようとす
ると、外光を遮断する手段を新たな設ける必要が生じ
る。また、特開平6−6605号公報に記載されている
従来例では、自動濃度調整機能のため、ラインセンサの
出力を増幅する増幅器の増幅率をm倍とn倍に切り替え
る手段やラインセンサの出力をディジタルデータに変換
するA/Dコンバータの基準電圧を切り替える手段をわ
ざわざ設けなくてはならないため、回路規模の拡大とコ
ストアップ等の課題が残されていた。更に、増幅器の増
幅率をm倍とn倍に切り替える方法では、イメージセン
サのダイナミックレンジの問題から、光量をイメージセ
ンサが飽和しない程度に設定するため、イメージセンサ
の出力のS/N比が劣化し、高濃度フィルム画像のS/
N比が劣化していた。
【0010】また、特開2000−307832号に記
載されている従来例では、高濃度なネガフィルムの濃度
判別のみで、ポジフィルムの濃度判別や自動ネガポジ判
別には利用できない。
【0011】本発明は、前記課題に鑑みてなされたもの
であり、ランプの調光回路やND光学フィルタ等のよう
な光量を可変するための特別な手段を必要とせずに、様
々な濃度のフィルムに対応して表示手段への投影表示及
び画像読み取りを容易且つ確実に行なうことができる画
像読取装置及び画像読取方法を提供することにある。
【0012】また、本発明は、プレスキャンを利用し
て、本スキャン時に設定する最適な蓄積時間を算出で
き、更に、フィルムの種類がネガフィルムかポジフィル
ムかを判別することを可能とする画像読取装置及び画像
読取方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の画像読取装置
は、フィルムに光を照射する光源と、フィルム画像を投
影表示する表示手段と、前記フィルム画像を読み取る画
像読取手段と、前記画像読取手段における前記フィルム
画像の蓄積時間を制御することにより、前記フィルム画
像の露光量を調節する露光量制御手段とを備える。
【0014】この場合、前記画像読取手段を駆動する駆
動クロック及びシフトパルスを発生するタイミング発生
手段を更に備え、前記露光量制御手段は、前記タイミン
グ発生手段から発生した前記シフトパルスを調節するこ
とにより、前記画像読取手段の蓄積時間を制御すること
が好ましい。
【0015】また、前記露光量制御手段は、複数の相異
なる各蓄積時間を設定することことが好ましい。
【0016】本発明においては、ランプの調光回路やN
D光学フィルタ等のような光量を可変するための特別な
手段を必要とせずに、フィルムを照射する一定光量の光
源のみで、様々な濃度のフィルムについて、表示手段
(スクリーン)への投影と画像読み取りを行なうことが
できる。
【0017】本発明の画像読取装置の一態様では、前記
フィルム画像を前記表示手段に投影する際に、前記光源
の光量をベース濃度の非常に濃いフィルムについても十
分投影表示できる程度の大きさとし、当該光量と類似の
光量において前記フィルム画像を読み取る。
【0018】本発明においては、スキャン時の光量をリ
ーダ時に近い大きな光量でスキャンできるため、従来の
ような、画像読取手段の高感度化に伴うリーダ時とスキ
ャン時で光量を変える手間が省け、更に10倍程度の光
量調整範囲を持つ調光回路やND光学フィルタ等を利用
しなくても良い。
【0019】本発明の画像読取装置の一態様では、前記
光源の前記フィルムを照射する光量は、前記露光量制御
手段による前記露光量制御をしない場合に前記画像読取
手段が飽和する程度の大きさである。
【0020】本発明においては、表示手段(スクリー
ン)から入射する外光の影響を無視することができ、更
に、外光を遮断する特別な手段を設ける必要がなくな
る。
【0021】本発明の画像読取装置は、フィルムに光を
照射する光源と、フィルム画像を投影表示する表示手段
と、前記フィルム画像を読み取る画像読取手段と、前記
画像読取手段により読み取られたアナログデータをディ
ジタルデータに変換する変換手段と、変換された前記デ
ィジタルデータを処理する画像処理手段と、前記画像読
取手段における前記フィルム画像の蓄積時間を制御する
露光量制御手段とを備え、前記画像処理手段は、前記デ
ィジタルデータに基づいて前記各蓄積時間ごとのヒスト
グラムを作成する。
【0022】この場合、前記画像読取手段を駆動する駆
動クロック及びシフトパルスを発生するタイミング発生
手段を更に備え、前記露光量制御手段は、前記タイミン
グ発生手段から発生した前記シフトパルスを調節し、適
切な露光量となる前記蓄積時間を決定することが好まし
い。
【0023】本発明においては、従来技術のように増幅
回路の増幅率をm倍、n倍に切り替えたり、A/Dコン
バータの基準電圧を切り替える場合と同じ効果を、特別
な回路を付加することなく実現できる。
【0024】本発明の画像読取装置の一態様では、前記
画像処理手段は、プレスキャン時に、前記各蓄積時間ご
とに作成された前記各ヒストグラムについて最大値、最
小値及びピーク値を求め、前記最大値及び前記最小値か
ら本スキャン時の最適な前記蓄積時間を算出し、得られ
た最適な前記蓄積時間の前記ヒストグラムの前記ピーク
値と、得られた最適な前記蓄積時間の前記ヒストグラム
の前記最大値及び前記最小値の演算値とを比較し、当該
比較結果から前記フィルムがネガフィルム又はポジフィ
ルムのいずれであるか判別を行なう。
【0025】本発明においては、本スキャン時に設定す
る最適な蓄積時間を算出でき、更に、フィルムの種類が
ネガフィルムかポジフィルムかを判別することが可能と
なる。
【0026】本発明の画像読取装置の一態様では、前記
最大値が設定値を超える前記蓄積時間の前記ヒストグラ
ムを無視する。本発明においては、画像処理を簡略化す
ることが可能となる。
【0027】本発明の画像読取装置の一態様では、前記
光源の前記フィルムを照射する光量は、前記露光量制御
手段による前記露光量制御をしない場合に前記画像読取
手段が飽和する程度の大きさである。
【0028】本発明においては、プレスキャンを利用し
て、本スキャン時に設定する最適な蓄積時間を算出で
き、更に、フィルムの種類がネガフィルムかポジフィル
ムかを判別することが可能であり、なお且つ外光の影響
を受けない。
【0029】本発明では、具体的には、前記フィルムの
種類としてマイクロフィルムを主に想定している。
【0030】更に本発明は、画像読取方法もその対象と
する。本発明の画像読取方法は、光源からフィルムに光
を照射し、投影画像をスクリーン表示するとともに、投
影画像を画像読取手段で読み取って画像処理する画像読
取方法であって、前記画像読取手段における複数の蓄積
時間を設定し、各蓄積時間ごとのシフトパルスを発生し
て前記画像読取手段を駆動し、前記画像読取手段により
読み取ったアナログデータをディジタルデータに変換
し、前記ディジタルデータに基づいて前記各蓄積時間ご
とのヒストグラムを作成する。
【0031】本発明の画像読取方法の一態様では、前記
フィルム画像を前記表示手段に投影する際に、前記光源
の光量をベース濃度の非常に濃いフィルムについても十
分投影表示できる程度の大きさとし、当該光量と類似の
光量において前記フィルム画像を読み取る。
【0032】本発明の画像読取方法の一態様では、前記
光源の前記フィルムを照射する光量は、前記露光量制御
をしない場合に前記画像読取手段が飽和する程度の大き
さである。
【0033】本発明の画像読取方法の一態様では、プレ
スキャン時に、前記各蓄積時間ごとに作成された前記各
ヒストグラムについて最大値、最小値及びピーク値を求
め、前記最大値及び前記最小値から本スキャン時の最適
な前記蓄積時間を算出し、得られた最適な前記蓄積時間
の前記ヒストグラムの前記ピーク値と、得られた最適な
前記蓄積時間の前記ヒストグラムの前記最大値及び前記
最小値の演算値とを比較し、当該比較結果から前記フィ
ルムがネガフィルム又はポジフィルムのいずれであるか
判別を行なう。
【0034】本発明の画像読取方法の一態様では、前記
最大値が設定値を超える前記蓄積時間の前記ヒストグラ
ムを無視する。
【0035】更に本発明は、記録媒体及びプログラムも
その対象とする。本発明の記憶媒体は、コンピュータ
を、前記画像読取装置の前記各手段として機能させるた
めのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュー
タ読み取り可能なものである。
【0036】本発明の記憶媒体は、前記画像読取方法の
各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したものである。
【0037】本発明のプログラムは、コンピュータを、
前記画像読取装置の前記各手段として機能させるための
ものである。
【0038】本発明のプログラムは、前記画像読取方法
の各手順をコンピュータに実行させるためのものであ
る。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0040】(第1の実施形態)図1は本発明の特徴を
最もよく表わす図面であり、マイクロフィルムリーダー
プリンタまたはマイクロフィルムリーダースキャナの画
像読取りに関連した構成のブロック図である。同図にお
いて、1は読み取るマイクロフィルム、2はマイクロフ
ィルム1を投影するためのフィルムを照射する光源、3
はマイクロフィルム1にフィルムを照射する光源2の光
を集光するレンズ、4は電子シャッタ動作が可能なライ
ンセンサ、5はマイクロフィルム1の画像を投影するた
めのスクリーン、6はマイクロフィルム透過光をライン
センサ4またはスクリーン5に集光するためのレンズ、
7はマイクロフィルム透過光をラインセンサ4またはス
クリーン5に反射させる可動式の反射ミラーであり、7
(a)の状態がマイクロフィルム透過光をスクリーン5に
反射させる場合、7(b) の状態がマイクロフィルム透過
光をラインセンサ4に反射させる場合である。8はマイ
クロフィルム透過光をスクリーン5に反射させる反射ミ
ラー、9はマイクロフィルム透過光をラインセンサ4に
反射させる反射ミラー、10はラインセンサ4を駆動す
る駆動クロック及びシフトパルスのタイミング発生部、
11は画像信号をディジタル信号に変換するA/Dコン
バータ、12はA/Dコンバータ11でディジタルデー
タに変換された画像データに各種画像処理をしたりヒス
トグラムを作成する画像処理部、13はタイミング発生
手段が発生するシフトパルスのタイミングを制御して、
ラインセンサ4に電子シャッタ動作をさせて露光量の調
整を行なう露光量制御部である。
【0041】同図において、フィルムを照射する光源2
の光量はベース濃度の濃いフィルムでも十分投影できる
程度のものを使用する。この状態において、反射ミラー
7を7(a)の状態にすると、フィルム画像がスクリーン5
に投影されるリーダ状態になる。一方、画像データをス
キャンする場合、フィルムを照射する光源2の光量はリ
ーダ時と類似の大きさとし、反射ミラー7を7(b)の状態
にする。そして、フィルムを照射する光源2の光は集光
レンズ3を通してフィルム1を透過し、透過した光は集
光レンズ6を通して、反射ミラー7及び9を通して、ラ
インセンサ4に結像する。
【0042】ラインセンサ4は、図2に示すように、1
ラインごとに露光量制御部13の制御により駆動信号の
タイミングを制御するタイミング発生部10から発生さ
れた駆動クロック及びシフトパルスにより駆動され、1
ラインずつ画像信号を出力する。但し、この際、露光量
制御部13の制御によりタイミング発生部10のシフト
パルスを制御してラインセンサ4を電子シャッタ動作さ
せる。この場合、n-1ライン目のデータの処理期間T中
のシフトパルスの周期をT-T1:T1の割合で2つに分割す
る。但し、T-T1は最低でも1ライン分の全画素数Nが出力
される時間を確保する。するとnライン目の処理データ
は図2でいうと蓄積時間T1のデータとなる。また、nラ
イン目のデータの処理期間T中のシフトパルスの周期をT
-T2:T2の割合で2つに分割する。
【0043】但し、T-T2は最低でも1ライン分の全画素
数Nが出力される時間を確保する。するとn+1ライン
目の処理データは図2でいうと蓄積時間T2のデータとな
る。ラインセンサから出力された出力された画像信号は
A/Dコンバータ11に入力される。
【0044】A/Dコンバータ11でディジタル化され
た画像データは画像処理部12で、同じ蓄積時間ごとの
ヒストグラムが作成される。一例として、図3(a)に示
すポジフィルムについて、蓄積時間をT1、T2、T3の3段
階(T3>T2>T1)に変化させた場合のラインセンサ4の
出力を図3(b)、(c)、(d)に示す。このように蓄積時間
を制御してやることにより、ラインセンサ4の出力を制
御でき、光量を変化させた場合と等価の処理が可能とな
る。
【0045】(第2の実施形態)図4は、第2の実施形
態を説明する図面である。第1の実施形態の構成である
図1において、プリスキャンを行う場合、図4に示すよ
うに、Mラインずつ蓄積時間をT1、T2、T3…、T MとM段
階に変化させ、これを繰り返しながらデータを取得す
る。その後、出力された画像信号はA/Dコンバータ1
1に入力され、ディジタル化された画像データは画像処
理部12に入力する。画像処理部12は、この画像デー
タに基づき蓄積時間T1、T2、T3…、TMごとにヒストグラ
ムを作成し、それぞれについて最大値MAX、最小値MIN、
ピーク値PEEKを求める。
【0046】一例として、図5(a)に示すネガフィルム
に関して、M=5とした場合のヒストグラムを図5(b)から
(f)に示す。同図では、蓄積時間がT1及びT2の場合には
露光量が足りず、一方、蓄積時間がT4及びT5の場合には
露光量が多すぎて、出力値が飽和している。そして、蓄
積時間がT3の場合が適正な露光量となっている。
【0047】従って、この例のようにプリスキャン時に
数段階に渡り蓄積時間を変えて、それぞれ同じ蓄積時間
ごとのヒストグラムを作り、その結果から本スキャン時
に適正な露光量となる蓄積時間を求めることができる。
【0048】では具体的に得られた各ヒストグラムか
ら、本スキャン時の最適な蓄積時間を求める方法及びフ
ィルムのネガポジ判別の方法をM=5とした場合を例に、
図6を用いて説明する。まず、一定光量のもとプリスキ
ャンを行い(S1)、蓄積時間T1、T2、T3、T4、T5ごとに
ヒストグラムを作成する(S2)。得られた5つのヒスト
グラムごとに最大値MAX(TN)(N=1から5)、最小値MIN(T
N)(N=1から5)、ピーク値PEEK(TN)(N=1から5)を求め
る(S3)。次に最大値と最小値の差D(TN)= MAX(TN)−MI
N(TN) (N=1から5)を求め(S4)、D(TN)が最大となる蓄
積時間TNを求め、これを本スキャン時の最適な蓄積時間
TMとする(S5)。一般にネガフィルムの場合は、ベース部
分の占有面積が多く、更に濃度が濃いため、最適露光量
のヒストグラムについて、PEEK値がMIN値寄りにある。
一方、ポジフィルムの場合には逆にMAX値寄りにある。
【0049】従って、最適露光量のヒストグラムのPEEK
値がどの位置にあるかによりフィルムがネガフィルムか
ポジフィルムか判別することができる。ここでは一例と
して、最適な蓄積時間TMのヒストグラムの最大値MAX(T
M)と最小値MIN(TM)の和を2で割った値と最適な蓄積時間
TMのヒストグラムのピーク値PEEK(TM)を比較する(S6)。
PEEK(TM)が大きい場合はポジフィルムと判断し(S7)、小
さい場合はネガフィルムと判断する(S8)。以上の処理に
より、本スキャン時の最適な蓄積時間及びフィルムのネ
ガポジ判別が可能となる。
【0050】なお、上述した第1及び第2の本実施形態
による画像読取装置を構成する各機能及び画像読取方
法、並びに上記した各ステップS1〜S8は、コンピュータ
のRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作す
ることによって実現できる。このプログラム及び当該プ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒
体は本発明の実施形態に含まれる。
【0051】具体的に、前記プログラムは、例えばCD
−ROMのような記録媒体に記録し、或いは各種伝送媒
体を介し、コンピュータに提供される。前記プログラム
を記録する記録媒体としては、CD−ROM以外に、フ
レキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光
磁気ディスク、不揮発性メモリカード等を用いることが
できる。他方、上記プログラムの伝送媒体としては、プ
ログラム情報を搬送波として伝搬させて供給するための
コンピュータネットワーク(LAN、インターネットの
等のWAN、無線通信ネットワーク等)システムにおけ
る通信媒体(光ファイバ等の有線回線や無線回線等)を
用いることができる。
【0052】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムを実行することにより上述の実施形態の機能が実現さ
れるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおい
て稼働しているOS(オペレーティングシステム)ある
いは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実
施形態の機能が実現される場合や、供給されたプログラ
ムの処理の全てあるいは一部がコンピュータの機能拡張
ボードや機能拡張ユニットにより行われて上述の実施形
態の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発
明の実施形態に含まれる。
【0053】例えば、図7は、一般的なパーソナルユー
ザ端末装置の内部構成を示す模式図である。この図7に
おいて、1200はコンピュータPCである。PC12
00は、CPU1201を備え、ROM1202または
ハードディスク(HD)1211に記憶された、あるい
はフレキシブルディスクドライブ(FD)1212より
供給されるデバイス制御ソフトウェアを実行し、システ
ムバス1204に接続される各デバイスを総括的に制御
する。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、ランプの調光回路やN
D光学フィルタ等のような光量を可変するための特別な
手段を必要とせずに、様々な濃度のフィルムに対応して
表示手段への投影表示及び画像読み取りを容易且つ確実
に行なうことができる。
【0055】更に本発明によれば、プレスキャンを利用
して、本スキャン時に設定する最適な蓄積時間を算出で
き、更に、フィルムの種類がネガフィルムかポジフィル
ムかを判別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施形態による画像読
取装置の構成を説明する模式図である。
【図2】1ラインずつ処理されるデータとラインセンサ
に供給する駆動クロックとシフトパルスとラインセンサ
の出力データの関係を説明する特性図である。
【図3】ポジフィルムについて、蓄積時間をT1、T2、T3
の3段階(T3>T2>T1)に変化させた場合のラインセン
サの出力を説明する模式図である。
【図4】本発明の第2の実施形態によるプレスキャン時
の読み取り方法を説明する特性図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を実施した結果得られ
るヒストグラムを説明する特性図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による本スキャン時の
最適な蓄積時間を求める方法及びフィルムのネガポジ判
別の方法を説明するフローチャートである。
【図7】一般的なパーソナルユーザ端末装置の内部構成
を示す模式図である。
【符号の説明】
1…マイクロフィルム 2…光源 3…レンズ 4…ラインセンサ 5…スクリーン 6…レンズ 7…反射ミラー 7(a)…マイクロフィルム透過光をスクリーン5に反射
させる場合 7(b)…マイクロフィルム透過光をラインセンサ4に反
射させる場合 8…反射ミラー 9…反射ミラー 10…駆動クロック及びシフトパルスのタイミング発生
部 11…A/Dコンバータ 12…画像処理部 13…露光量制御部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 1/00 460 G06T 1/00 460L H04N 1/04 101 H04N 1/04 101 1/19 103E Fターム(参考) 5B047 AA05 BB02 BC05 BC09 BC11 BC14 CA05 CA19 CA23 CB22 DB01 DC04 5C051 AA01 BA02 DA03 DB01 DB22 DB24 DB28 DC03 DC05 DE05 DE15 DE30 FA04 5C072 AA01 BA01 BA02 CA02 CA14 DA02 DA04 EA04 FB19 RA13 UA06 VA03 WA04

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムに光を照射する光源と、 フィルム画像を投影表示する表示手段と、 前記フィルム画像を読み取る画像読取手段と、 前記画像読取手段における前記フィルム画像の蓄積時間
    を制御することにより、前記フィルム画像の露光量を調
    節する露光量制御手段とを備えることを特徴とする画像
    読取装置。
  2. 【請求項2】 前記画像読取手段を駆動する駆動クロッ
    ク及びシフトパルスを発生するタイミング発生手段を更
    に備え、 前記露光量制御手段は、前記タイミング発生手段から発
    生した前記シフトパルスを調節することにより、前記画
    像読取手段の蓄積時間を制御することを特徴とする請求
    項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記露光量制御手段は、複数の相異なる
    各蓄積時間を設定することを特徴とする請求項1又は2
    に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルム画像を前記表示手段に投影
    する際に、前記光源の光量をベース濃度の非常に濃いフ
    ィルムについても十分投影表示できる程度の大きさと
    し、当該光量と類似の光量において前記フィルム画像を
    読み取ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記光源の前記フィルムを照射する光量
    は、前記露光量制御手段による前記露光量制御をしない
    場合に前記画像読取手段が飽和する程度の大きさである
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    画像読取装置。
  6. 【請求項6】 フィルムに光を照射する光源と、 フィルム画像を投影表示する表示手段と、 前記フィルム画像を読み取る画像読取手段と、 前記画像読取手段により読み取られたアナログデータを
    ディジタルデータに変換する変換手段と、 変換された前記ディジタルデータを処理する画像処理手
    段と、 前記画像読取手段における前記フィルム画像の蓄積時間
    を制御する露光量制御手段とを備え、 前記画像処理手段は、前記ディジタルデータに基づいて
    前記各蓄積時間ごとのヒストグラムを作成することを特
    徴とする画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記画像読取手段を駆動する駆動クロッ
    ク及びシフトパルスを発生するタイミング発生手段を更
    に備え、 前記露光量制御手段は、前記タイミング発生手段から発
    生した前記シフトパルスを調節し、適切な露光量となる
    前記蓄積時間を決定することを特徴とする請求項6に記
    載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記フィルム画像を前記表示手段に投影
    する際に、前記光源の光量をベース濃度の非常に濃いフ
    ィルムについても十分投影表示できる程度の大きさと
    し、当該光量と類似の光量において前記フィルム画像を
    読み取ることを特徴とする請求項6又は7に記載の画像
    読取装置。
  9. 【請求項9】 前記光源の前記フィルムを照射する光量
    は、前記露光量制御手段による前記露光量制御をしない
    場合に前記画像読取手段が飽和する程度の大きさである
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の
    画像読取装置。
  10. 【請求項10】 前記画像処理手段は、プレスキャン時
    に、前記各蓄積時間ごとに作成された前記各ヒストグラ
    ムについて最大値、最小値及びピーク値を求め、前記最
    大値及び前記最小値から本スキャン時の最適な前記蓄積
    時間を算出し、得られた最適な前記蓄積時間の前記ヒス
    トグラムの前記ピーク値と、得られた最適な前記蓄積時
    間の前記ヒストグラムの前記最大値及び前記最小値の演
    算値とを比較し、当該比較結果から前記フィルムがネガ
    フィルム又はポジフィルムのいずれであるか判別を行な
    うことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載
    の画像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記最大値が設定値を超える前記蓄積
    時間の前記ヒストグラムを無視することを特徴とする請
    求項10に記載の画像読取装置。
  12. 【請求項12】 前記フィルムの種類がマイクロフィル
    ムであることを特徴とする請求項6〜11のいずれか1
    項に記載の画像読取装置。
  13. 【請求項13】 光源からフィルムに光を照射し、投影
    画像をスクリーン表示するとともに、投影画像を画像読
    取手段で読み取って画像処理する画像読取方法であっ
    て、 前記画像読取手段における複数の蓄積時間を設定し、各
    蓄積時間ごとのシフトパルスを発生して前記画像読取手
    段を駆動し、前記画像読取手段により読み取ったアナロ
    グデータをディジタルデータに変換し、前記ディジタル
    データに基づいて前記各蓄積時間ごとのヒストグラムを
    作成することを特徴とする画像読取方法。
  14. 【請求項14】 前記フィルム画像を前記表示手段に投
    影する際に、前記光源の光量をベース濃度の非常に濃い
    フィルムについても十分投影表示できる程度の大きさと
    し、当該光量と類似の光量において前記フィルム画像を
    読み取ることを特徴とする請求項13に記載の画像読取
    方法。
  15. 【請求項15】 前記光源の前記フィルムを照射する光
    量は、前記露光量制御をしない場合に前記画像読取手段
    が飽和する程度の大きさであることを特徴とする請求項
    13又は14に記載の画像読取方法。
  16. 【請求項16】 プレスキャン時に、前記各蓄積時間ご
    とに作成された前記各ヒストグラムについて最大値、最
    小値及びピーク値を求め、前記最大値及び前記最小値か
    ら本スキャン時の最適な前記蓄積時間を算出し、得られ
    た最適な前記蓄積時間の前記ヒストグラムの前記ピーク
    値と、得られた最適な前記蓄積時間の前記ヒストグラム
    の前記最大値及び前記最小値の演算値とを比較し、当該
    比較結果から前記フィルムがネガフィルム又はポジフィ
    ルムのいずれであるか判別を行なうことを特徴とする請
    求項13〜15のいずれか1項に記載の画像読取方法。
  17. 【請求項17】 前記最大値が設定値を超える前記蓄積
    時間の前記ヒストグラムを無視することを特徴とする請
    求項16に記載の画像読取方法。
  18. 【請求項18】 前記フィルムの種類がマイクロフィル
    ムであることを特徴とする請求項13〜17のいずれか
    1項に記載の画像読取方法。
  19. 【請求項19】 コンピュータを、請求項1〜12のい
    ずれか1項に記載の画像読取装置の前記各手段として機
    能させるためのプログラムを記録したことを特徴とする
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  20. 【請求項20】 請求項13〜18のいずれか1項に記
    載の画像読取方法の各手順をコンピュータに実行させる
    ためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  21. 【請求項21】 コンピュータを、請求項1〜12のい
    ずれか1項に記載の画像読取装置の前記各手段として機
    能させるためのプログラム。
  22. 【請求項22】 請求項13〜18のいずれか1項に記
    載の画像読取方法の前記各ステップをコンピュータに実
    行させるためのプログラム。
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JP2012108284A (ja) * 2010-11-17 2012-06-07 Mitsubishi Electric Corp 投射型表示装置

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