JP2003218369A - 光電変換装置 - Google Patents

光電変換装置

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JP2003218369A
JP2003218369A JP2002017519A JP2002017519A JP2003218369A JP 2003218369 A JP2003218369 A JP 2003218369A JP 2002017519 A JP2002017519 A JP 2002017519A JP 2002017519 A JP2002017519 A JP 2002017519A JP 2003218369 A JP2003218369 A JP 2003218369A
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photoelectric conversion
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crystalline silicon
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JP2002017519A
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Makoto Sugawara
信 菅原
Takeshi Kyoda
豪 京田
Akiko Setoguchi
晶子 瀬戸口
Hisao Arimune
久雄 有宗
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Kyocera Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の結晶質半導体粒子を用いた光電変換装
置の製造方法では低変換効率であった。 【解決手段】 一方の電極となる基板1上に、第1導電
形の結晶シリコン粒子3を多数配設し、この結晶シリコ
ン粒子3間に絶縁物質2を介在させ、この結晶シリコン
粒子3上に第2導電形の半導体部4を形成した光電変換
装置であって、上記絶縁物質2に接する結晶シリコン粒
子3の表面に保護層6を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽光発電に使用さ
れる光電変換装置に関し、特に結晶シリコン粒子を用い
た光電変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】省シリコン原料の低コストな次世代太陽
電池の出現が強く望まれている。省資源に有利な粒形も
しくは球形のシリコン結晶粒子を用いる従来の光電変換
装置を図2に示す(例えば特許第2641800号公報
参照)。この光電変換装置は、基板1上に低融点金属層
8を形成し、この低融点金属層8上に半導体粒子3を配
設し、この半導体粒子3上に第2導電形の非晶質半導体
層7と透明導電層5を上記低融点金属層8との間に絶縁
層2を介して形成する光電変換装置が開示されている。
【0003】また、図3に示すように、金属電極1上に
アルミペースト10を形成し、このアルミペースト10
上に半導体粒子3を配設し、この半導体粒子3上に第2
導電形の微結晶半導体層9と透明電極層5を上記アルミ
ペースト10との間に絶縁層2を介して形成する光電変
換装置が開示されている。(例えば、特開平3−228
379号公報参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示す従来の光電変換装置では、半導体粒子3と絶縁層2
の界面においてキャリアの再結合速度が非常に大きく、
半導体粒子3内で発生したキャリアを上手く取り出せな
いため、変換効率が低くなるという問題点があった。ま
た、図3に示す従来の光電変換装置においても半導体粒
子3と絶縁層2の界面における再結合速度が大きいた
め、変換効率が低くなるという問題点があった。
【0005】本発明は従来技術における上記のような問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的は高い変換
効率且つ高い生産性を有する光電変換装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る光電変換装置によれば、一
方の電極となる基板上に、第1導電形の結晶シリコン粒
子を多数配設し、この結晶シリコン粒子間に絶縁物質を
介在させ、この結晶シリコン粒子上に第2導電形の半導
体部を形成した光電変換装置において、前記絶縁物質に
接する結晶シリコン粒子表面に保護層を形成したことを
特徴とする。
【0007】上記光電変換装置では、前記保護層が絶縁
物質であることが望ましい。
【0008】また、上記光電変換装置では、前記保護層
が真性のシリコン、酸化シリコン又は窒化シリコンであ
ることが望ましい。
【0009】また、上記光電変換装置では、前記保護層
が水素を含んでいることが望ましい。
【0010】また、上記光電変換装置では、前記保護層
の膜厚が1nm以上200nm以下であることが望まし
い。
【0011】また、上記光電変換装置では、前記保護層
が透光性を有することが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明を詳
細に説明する。図1は本発明に係る光電変換装置の一実
施形態を示す断面図であり、1は基板、2は絶縁層、3
は第1導電形の粒状結晶シリコン、4は第2導電形の半
導体層、5は上部電極層、6は保護層である。
【0013】基板1としては、金属、ガラス、セラミッ
ク及び樹脂等が用いられる。好ましくは、銀、アルミニ
ウム、銅等の高反射金属である。基板1の反射率が大き
いと、光を基板1で反射させて粒状結晶シリコン3へよ
り多くの光を導くことができ、変換効率が向上する。ま
た、基板1として絶縁体を用いる場合には、基板1の表
面に下部電極となる導電層1'を形成する必要がある。
この導電層1'は、高反射材料であることが好ましい。
【0014】絶縁層2は、正極と負極の分離を行うため
に粒状結晶シリコン3間に充填する。絶縁層2として
は、ガラス材料、樹脂材料等である。絶縁層2の材料は
保護層6との反応が小さい材料が好ましい。絶縁層2の
材料が保護層6と反応しすぎると保護層6が破壊され光
電変換装置としての特性が低下する。
【0015】第1導電形の粒状結晶シリコン3は、シリ
コンからなるが、シリコンに微量元素としてB、P、A
l、As、Sbを含んでもよい。この粒状結晶シリコン
3は、気相成長法、アトマイズ法、直流プラズマ法等で
形成できるが、非接触環境下に融液を落下させる融液落
下法が好ましい。また、第1導電形の粒状結晶シリコン
3はp形であることが好ましい。例えば、シリコンに添
加してp形を呈するBやAlなどを1×1014〜1020
atm/cm3程度添加したものである。
【0016】第2導電形の半導体部4は、プラズマドー
ピング法、熱拡散法、イオン注入法、熱CVD法、プラ
ズマCVD法、触媒CVD法、スパッタリング法等で形
成する。また、第2導電形半導体層4の膜厚は10nm
以上500nm以下であることが好ましい。第2導電形
半導体層4の膜厚が10nm未満であると、第2導電形
半導体層4の膜厚分布によって膜が途切れる。第2導電
形半導体層4の膜厚が500nmを超えると、第2導電
形半導体層4の光吸収が大きくなって変換効率が低下す
る。第2導電形の半導体層4はp形を呈するB、Al
等、又はn形を呈するP等を微量含有する。含有する微
量元素濃度は、例えば1×1014〜1022atm/cm
3程度である。
【0017】上部電極膜5は、酸化錫、酸化インジウム
等をスパッタリング法等で形成する。膜厚及び屈折率を
調整することによって反射防止効果を持たせることも可
能である。更に、その上に銀又は銅ペーストを適切なパ
ターンで補助電極を形成してもよい。
【0018】保護層6は、第1導電形の結晶シリコン粒
子3と絶縁層2との界面に形成する。保護層6を形成す
ることで結晶シリコン粒子3と絶縁層2との界面再結合
を低減させ、変換効率を向上させることが可能となる。
形成方法は、熱拡散、イオン注入、プラズマCVD法、
熱CVD法、触媒CVD法等がある。保護層6は絶縁物
質であることが好ましい。保護層6が導電性物質である
と、上部電極5から下部電極1(1')への漏れ電流が
大きくなって光電変換装置としての特性が低下する。
【0019】また、保護層6は真性のシリコン、酸化シ
リコン又は窒化シリコンであることが好ましい。真性の
シリコンを用いる場合、非晶質、微結晶質、結晶質のい
ずれでもよい。微量添加してp形を呈するB、Al等又
はn形を呈するP等の濃度は1×1016atm/cm3
以下が好ましい。微量添加元素濃度が1×1016atm
/cm3以上であると、保護層6の抵抗が減少し、結果
として上部電極5から下部電極1(1')への漏れ電流
が大きくなって光電変換装置としての特性が低下する。
【0020】また、保護層6は水素を含んでいることが
好ましい。水素を含むことで表面のダングリングボンド
を水素終端することが可能となり、再結合速度を低下さ
せ、光電変換装置としての特性が向上する。また、水素
を含む保護層6を形成した後に、熱処理を加えると粒状
結晶シリコン3中へ水素が拡散し、粒状結晶シリコン3
中のダングリングボンドが水素終端し、特性を向上させ
ることができる。
【0021】また、保護層6の膜厚は1nm以上200
nm以下であることが好ましい。1nm以下になると均
一に形成することが難しくなって特性が低下し、200
nm以上になると、光吸収が大きくなって粒状結晶シリ
コン3中へ入射する光が減少して光電変換装置としての
特性が低下する。特に好ましくは、50nm以上150
nm以下である。保護層6を50nm以上150nm以
下に形成すると粒状結晶シリコン3表面の反射率を低下
させることができ、粒状結晶シリコン3へ入射する光を
増加させることができ光電変換装置としての特性が向上
する。
【0022】また、保護層6は透光性を有することが好
ましい。保護層6が透光性を有することによって粒状結
晶シリコン3中へ入射する光が増加して光電変換装置と
しての特性が向上する。
【0023】
【実施例】次に、本発明の光電変換装置について具体例
を説明する。まず、アルミニウム基板1上に平均粒径7
00μmの粒状結晶p形シリコン3を密に1層配設し、
基板1と粒状結晶シリコン3を加熱して溶着させた。次
に、プラズマCVD法で保護層6を80nm形成した。
保護層6の材料を変化させて形成した結果を表1にまと
める。次に、酸化シリコン・酸化ホウ素系のガラス転移
点500℃のガラスペーストを粒状結晶シリコン間に充
填して加熱焼成して絶縁層2を形成した。その上にn形
微結晶シリコン部を触媒CVD法で厚み100nmに形
成した。次に、酸化錫からなる保護膜5をスパッタリン
グ法で厚み100nmに形成して評価した。比較例とし
て保護層6を形成しない場合も評価した。その結果を表
1にまとめる。
【0024】
【表1】
【0025】上記結果から分かるように、保護層6を形
成したとき変換効率が向上する。これは、保護層6を形
成したことで表面再結合が低減したためであると考えら
れる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明の光電変換装置に
よれば、一方の電極となる基板上に、第1導電形の結晶
シリコン粒子を多数配設し、この結晶シリコン粒子間に
絶縁物質を介在させ、この結晶シリコン粒子上に第2導
電形の半導体部を形成した光電変換装置であって、上記
絶縁物質に接する結晶シリコン粒子表面に保護層を形成
したことから、再結合を低減させることができ、変換効
率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電変換装置を示す断面図である。
【図2】従来の光電変換装置を示す断面図である。
【図3】従来の他の光電変換装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・・基板 2・・・・絶縁層 3・・・・第1導電形の粒状結晶シリコン 4・・・・第2導電形の半導体部 5・・・・上部電極膜 6・・・・保護層 7・・・・第2導電形の非晶質半導体層 8・・・・低融点金属層 9・・・・第2導電形の微結晶半導体層 10・・・アルミペースト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有宗 久雄 滋賀県八日市市蛇溝町長谷野1166番地の6 京セラ株式会社滋賀八日市工場内 Fターム(参考) 5F051 AA02 AA04 AA05 CA14 CB12 CB13 CB15 CB24 CB30 DA03 DA20 FA03 GA02 HA20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の電極となる基板上に、第1導電形
    の結晶シリコン粒子を多数配設し、この結晶シリコン粒
    子間に絶縁物質を介在させ、この結晶シリコン粒子上に
    第2導電形の半導体部を形成した光電変換装置におい
    て、前記絶縁物質に接する結晶シリコン粒子表面に保護
    層を形成したことを特徴とする光電変換装置。
  2. 【請求項2】 前記保護層が絶縁物質であることを特徴
    とする請求項1記載の光電変換装置。
  3. 【請求項3】 前記保護層が真性のシリコン、酸化シリ
    コン又は窒化シリコンであることを特徴とする請求項2
    記載の光電変換装置。
  4. 【請求項4】 前記保護層が水素を含んでいることを特
    徴とする請求項1記載の光電変換装置。
  5. 【請求項5】 前記保護層の膜厚が1nm以上200n
    m以下であることを特徴とする請求項1記載の光電変換
    装置。
  6. 【請求項6】 前記保護層が透光性を有することを特徴
    とする請求項1記載の光電変換装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005243872A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Kyocera Corp 光電変換装置およびその製造方法

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