JP2003217951A - ガス絶縁計器用変圧器 - Google Patents

ガス絶縁計器用変圧器

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JP2003217951A JP2002012119A JP2002012119A JP2003217951A JP 2003217951 A JP2003217951 A JP 2003217951A JP 2002012119 A JP2002012119 A JP 2002012119A JP 2002012119 A JP2002012119 A JP 2002012119A JP 2003217951 A JP2003217951 A JP 2003217951A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により高圧回路との接離動作を確
実且つスムーズに行うことが可能であり、組立構造を軽
減させ、誤操作及び誤動作を防止すると共に、確実な気
密を保持を図って、信頼性・安全性を向上させたガス絶
縁計器用変圧器を提供する。 【解決手段】 操作装置12には接続及び切り離し中の
絶縁棒11の可動位置を保持可能とする操作保持制御機
構16が組み込まれている。操作保持制御機構16は容
器1の底部外側に固定されており、連結部18によって
絶縁棒11の下端部に連結されている。また、操作保持
制御機構16には操作用のハンドル19が取り付けられ
ている。さらに容器1の底部外側には絶縁棒11を支え
ると共に容器1内部との気密を保持する支持フランジ1
5が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧回路との接続
及び切り離しが可能な内部構造を持つガス絶縁計器用変
圧器に係り、特に、接続及び切り離しを行うための操作
装置に改良を加えたガス絶縁計器用変圧器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス絶縁計器用変圧器はガス絶
縁開閉装置に接続して高圧回路の電圧変成を行う場合に
適用されている。ただし、ガス絶縁開閉装置の直流及び
交流絶縁試験といった課電試験時には高圧回路からガス
絶縁計器用変圧器を切り離す必要がある。このため、ガ
ス絶縁計器用変圧器は高圧回路に対して切り離す動作と
接続動作の両方を行うように構成されている。
【0003】ここで、図14〜図15を参照してガス絶
縁計器用変圧器の従来例について具体的に説明する。図
14は従来の三相形ガス絶縁計器用変圧器の内部構造を
一部断面として示す正面図、図15は図14のA−A線
断面図、図16はガス絶縁計器用変圧器の電圧変成要素
の側面図である。
【0004】図14及び図15に示すように、ガス絶縁
計器用変圧器には円筒状の容器1が設けられており、そ
の内部には絶縁ガスaが充填されている。容器1内には
三相分の電圧変成要素2が収納されており、容器1の上
面部には電圧変成要素2に対応して三相分の絶縁スペー
サ3が取り付けられている。絶縁スペーサ3にはその上
下面に突出して高圧導体4が固定されている。高圧導体
4の上端部は図示しないガス絶縁開閉装置の高圧回路に
接続されるようになっている。高圧導体4の下端部側は
容器1の内部に挿入されており、その先端部に高圧導体
4の一部として接続導体9が組み込まれている。
【0005】また、電圧変成要素2の上部には高電圧側
端部7が設けられており、ここに昇降自在に高圧端子8
が取り付けられている。この高圧端子8と、前記高圧導
体4の接続端子9とは互いに対向して配置されており、
これら高圧端子8及び接続端子9は、少なくともいずれ
か一方が他方に対して相対的に移動し、接続及び切り離
しを行う可動部14(一点鎖線にて示す)として構成さ
れる。
【0006】さらに、図15に示すように、容器1の底
部を貫通して絶縁棒11が上下動可能に設けられてい
る。絶縁棒11は垂直な本体部分11aと、この本体部
分11aの上端部から等角度で放射状に分岐した剛構造
の横長な三本の連結杆部分11bとから構成されてい
る。連結杆部分11bの先端部には各電圧変成要素2の
高圧端子8が接続されている。このような絶縁棒11の
下端部は操作装置10に連結されている。操作装置10
は容器1の底部外側に設置されており、絶縁棒11を上
下動させ、これに伴って高圧端子8を昇降させ、高圧端
子8及び接続端子9の接続動作及び切り離し動作を行わ
せる装置である。
【0007】続いて、図16を参照して電圧変成要素2
について詳しく説明する。各電圧変成要素2には全体と
して四角枠を縦配置とした額縁状の鉄心5が設けられて
おり、その一脚、例えば上部の横長な鉄心部5aには低
圧コイル6aが巻かれ、さらにその外側の同軸位置に高
圧コイル6bが巻かれている。また、鉄心部5aの両端
部、低圧コイル6a及び高圧コイル6bには高電圧側と
接地側との電界を緩和するシールド13a,13bが配
置されている。さらに、高圧コイル6b側の上端部には
シールド13bの上方に高電圧側端部7が突出されてお
り、前述したようにこの高電圧側端部7に昇降自在に高
圧端子8が取り付けられている。
【0008】以上の構成を有する三相形ガス絶縁計器用
変圧器では、操作装置10から操作力が加わると絶縁棒
11が上下動し、その連結杆部分11bに接続した高圧
端子8が昇降する。このとき、高圧端子8が上昇すると
高圧導体4の接続端子9に接触し、高圧端子8が下降す
ると高圧導体4の接続端子9から離脱する。このように
して高圧端子8の昇降動作により高圧端子8と接続端子
9との接続動作及び切り離し動作を実施することができ
る。したがって、図示しないガス絶縁開閉装置の課電試
験時には高圧端子8と接続端子9とを切り離すことで、
ガス絶縁開閉装置の高圧回路からガス絶縁計器用変圧器
の電圧変成要素2を切り離すことができる。そのため、
ガス絶縁開閉装置に高電圧や直流電圧が印加された場合
でも、ガス絶縁計器用変圧器にはこれらの電圧が印加さ
れる心配がない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、次のような問題点があった。すなわ
ち、操作装置10は絶縁棒11を介して容器1内からガ
ス圧などの反力を受けている。したがって、操作途中で
操作装置10が強い反力を受けた場合、操作装置10に
連結された絶縁棒11及びその先端部に接続された高圧
端子8の位置を保持することが困難となっていた。従来
では高圧端子8の位置を確実に保持するために特別な止
め具を必要としており、この結果、部材数が増大して組
立構造の複雑化を招いていた。
【0010】また、信頼性・安全性を高める観点から、
操作装置10に関しては誤操作お詫び誤動作を防止する
ことが常に求められている。さらに、操作装置10は通
常、容器1の外部に設置しているので、操作装置10か
らの操作力を高圧端子8へと伝える絶縁棒11は容器1
を貫通していることになる。このため、容器1の気密を
確実に保持することが重要な課題となっている。
【0011】本発明は、上記の問題点を解消するために
提案されたものであり、その目的は、簡単な構成により
高圧回路との接離動作を確実且つスムーズに行うことが
可能であり、組立構造を軽減させ、誤操作及び誤動作を
防止すると共に、確実な気密を保持を図って、信頼性・
安全性を向上させたガス絶縁計器用変圧器を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、絶縁ガスを充填した容器内に高電圧側端
部を有する電圧変成要素が収納されると共に高圧回路に
接続するための高圧導体が挿入され、前記電圧変成要素
の高電圧側端部には高圧端子が設けられ、前記高圧導体
には接続端子が設けられ、これら高圧端子及び接続端子
は互いに対向して配置され且つ少なくともいずれか一方
が他方に対して接続及び切り離しを行う可動部として構
成され、さらに前記可動部には可動部の移動方向と同一
の方向に沿って移動可能な絶縁棒が連結され、前記絶縁
棒には前記可動部に操作力を与えて接続及び切り離しを
行わせる操作装置が取り付けられたガス絶縁計器用変圧
器において、次のような特徴を有している。
【0013】請求項1の発明は、前記操作装置には前記
接続及び切り離し中の前記絶縁棒の可動位置を保持可能
とする操作保持制御機構が組み込まれたことを特徴とす
る。このような請求項1の発明によれば、操作保持制御
機構によって小さな回転力を大きな直線運動力に変換す
ることができ、この運動力を用いて電圧変成要素側の高
圧端子と高圧導体側の接続端子との接続動作及び切り離
し動作を確実に実施することができる。また、操作保持
制御機構はギヤ比により適切な運動速度を選択すること
が可能であり、運動速度を遅くさせて絶縁棒が貫通した
容器内との気密保持機能を維持することが容易である。
さらに、操作保持制御機構は容器内のガス圧などの反力
に耐えることができ、操作途中でガス圧を受けても、特
別な止め具を用いることなく、絶縁棒を介して操作装置
に連結された可動部の運動位置を保持することができ
る。これにより、操作信頼性・安全性が向上するだけで
はなく、部材数の削減も実現でき、組立構造の軽減化に
寄与することが可能となる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1に記載のガス
絶縁計器用変圧器において、前記操作装置には前記操作
保持制御機構を操作するためのハンドルが着脱自在に取
り付けられ、前記ハンドルの取り付け部分には開閉自在
なシャッターが設けられたことを特徴とする。このよう
な請求項2の発明によれば、シャッターに強制的な力を
与えてこれを開けない限り、ハンドルを取り付けること
ができず、したがって操作保持制御機構を操作すること
ができない。このため、操作装置を不用意に操作するこ
とがなくなり、誤操作を防止することができる。
【0015】請求項3の発明は、請求項2に記載のガス
絶縁計器用変圧器において、前記シャッターにマグネッ
トによるインターロック機構が設けられたことを特徴と
する。このような請求項3の発明によれば、操作装置を
操作する必要のある時のみ、マグネットに電気信号を送
り、インターロック機構を解除してシャッターの開閉が
可能となる。したがって、操作装置の操作が必要ない時
には外部からの強制的な力を加えてもシャッターを開け
ることができず、ハンドルを操作保持制御機構に取り付
けることが不可能となる。この結果、操作装置の誤操作
をいっそう確実に防止することができる。
【0016】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
か1項に記載のガス絶縁計器用変圧器において、前記絶
縁棒を支持する支持フランジが前記容器の底部に取り付
けられ、前記高圧端子及び前記接続端子が接続されてい
る時に前記支持フランジに接する第2のフランジが設け
られたことを特徴とする。このような請求項4の発明に
よれば、電圧変成要素側の高圧端子と高圧導体側の接続
端子とが接続されている状態、すなわち通常使用状態で
は、容器底部に位置する支持フランジに第2のフランジ
が接しているため、2つのフランジにより容器の気密保
持を行うことが可能となり、気密保持に関して信頼性を
向上させることができる。
【0017】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
か1項に記載のガス絶縁計器用変圧器において、前記絶
縁棒にはガイド用のフランジが取り付けられ、前記絶縁
棒と平行にガイド棒が設けられ、このガイド棒に前記ガ
イド用のフランジが摺動自在に配置されたことを特徴と
する。このような請求項5の発明によれば、ガイド棒に
ガイド用のフランジが摺動することで、ウォーム歯車機
構を操作する際に絶縁棒に発生する回転力を抑制するこ
とが可能となる。このため、絶縁棒に取り付けられた可
動部には動作に必要な運動力のみを伝達することができ
る。したがって、可動部における接続動作及び切り離し
動作の安全・信頼性が大幅に向上する。
【0018】請求項6の発明は、請求項5に記載のガス
絶縁計器用変圧器において、前記ガイド棒には前記ガイ
ド用のフランジに接触して前記絶縁棒の移動を規制する
調整用具が取り付けられたことを特徴とする。このよう
な請求項6の発明によれば、可動部にて切り離し動作を
行う際にガイド用のフランジがガイド棒の調整用具に接
触し、絶縁棒を規定以上に移動することを防止できる。
したがって、絶縁棒と可動部との間に無理な負荷がかか
らず、部品の損傷を防ぐことができる。
【0019】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
か1項に記載のガス絶縁計器用変圧器において、前記絶
縁棒には固定用のフランジが設けられ、前記固定用のフ
ランジは前記高圧端子及び前記接続端子が接続されてい
る時、ボルトにより前記容器に固定されたことを特徴と
する。このような請求項7の発明によれば、高圧端子と
接続端子との接続状態では固定用のフランジをボルトに
より容器に固定して、絶縁棒の動きを規制することがで
きる。したがって、可動部における接続状態を安全に維
持することが可能となり、使用途中での接続不良の低減
に寄与することができる。
【0020】請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれ
か1項に記載のガス絶縁計器用変圧器において、前記操
作保持制御機構の近傍に前記高圧端子及び前記接続端子
の相対的な位置を検出するマイクロスイッチが取り付け
られたことを特徴とする。このような請求項8の発明に
よれば、マイクロスイッチにより高圧端子及び接続端子
の相対的な位置を検出でき、可動部における接続あるい
は切り離し状態を電気的な信号にて正確に判断すること
ができる。これにより、誤作動を確実に防止することが
可能となる。
【0021】請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれ
か1項に記載のガス絶縁計器用変圧器において、前記操
作装置には前記操作保持制御機構を覆うカバーが取り付
けられており、前記カバーには開閉自在な扉と、該扉の
開閉を検出するドアスイッチとが設置されたことを特徴
とする。このような請求項9の発明によれば、カバーに
より操作保持制御機構を周囲の粉塵から保護することが
できるだけではなく、ドアスイッチからの信号を検知す
ることで遠方からでも扉の開閉を監視することが可能と
なる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以
下、実施形態と称する)の一例について、図面を参照し
て具体的に説明する。なお、全体構成に関しては図15
及び図16に示した従来例とほぼ同様であるから、対応
する構成部分には同一符号を付して説明は省略する。ま
た、以下の実施形態においては三相形ガス絶縁計器用変
圧器について説明するが、一相構造あるいは二相構造で
も同様である。
【0023】(1)第1の実施形態…図1及び図2参照 *構成 第1の実施形態は請求項1に対応しており、図1は第1
の実施形態の要部を示す正面図、図2は同じく側面図を
示している。図1及び図2に示すように、本発明の構成
上の特徴は、操作装置12にウォーム歯車機構からなる
操作保持制御機構16が組み込まれている点にある。操
作保持制御機構16は容器1の底部外側に取り付けた台
17の底部内側に固定されており、連結部18によって
絶縁棒11の下端部に連結されている。この操作保持制
御機構16は接続及び切り離し中の絶縁棒11の可動位
置を保持可能とするように構成されている。また、操作
保持制御機構16には操作用のハンドル19が取り付け
られている。さらに容器1の底部外側には支持フランジ
15が取り付けられている。この支持フランジ15は絶
縁棒11を支えると共に、絶縁棒11との間で容器1内
部との気密を保持するようになっている。
【0024】*作用効果 以上の構成を有する第1の実施形態の操作装置12で
は、ハンドル19を回転させると操作保持制御機構16
が動作し、回転力を上下方向の直線的な運動力に変換す
る。この運動力により絶縁棒11を介して高圧端子8を
昇降させ、高圧端子8と接続端子9との接続動作及び切
り離し動作を行わせることができる。このとき、操作保
持制御機構16は小さな回転力を大きな直線運動力に変
換するので、接続動作及び切り離し動作を確実に実施す
ることができる。
【0025】しかも、操作保持制御機構16のギヤ比調
整により適切な運動速度を選択できる。このため、絶縁
棒11の運動速度を遅くさせてフランジ15及び絶縁棒
11間で容器1内の気密保持機能を維持することができ
る。さらに、操作装置12が絶縁棒11を介して容器1
内のガス圧などの反力を受けても、操作保持制御機構1
6はこの反力に耐えることができる。したがって、絶縁
棒11及び高圧端子8の運動位置を確実に保持すること
ができる。その際、特別な止め具を用いる必要がないの
で、部材数を削減でき、組立構造を軽減することが可能
である。
【0026】(2)第2の実施形態…図3及び図4参照 *構成 第2の実施形態は請求項2に対応しており、図3は第2
の実施形態の要部を示す正面図、図4は同じく側面図を
示している。なお、下記の実施の形態において、参照す
る図面に示した以外の他の構成については前記第1の実
施形態と同様である。
【0027】第2の実施形態は、ハンドル19の取り付
け部分に開閉自在なシャッター20が設けられたことを
特徴としている。シャッター20にはハンドル19を差
し込むための穴24が開けられていると共に、シャッタ
ー20の位置保持、運動方向を規定するピン23と、ば
ね22とが取り付けられている。ピン23を保持するも
のとして台17に取り付けられた座21が固定されてい
る。このようなシャッター20は外部からの強制的な力
によりシャッター20を移動するようになっており、そ
の移動方向はピン23と座21により一方方向に限られ
ている。
【0028】*作用効果 上記の構成を有する第2の実施形態では、外部からの力
によりばね22の力に抗してシャッター20を移動させ
ると、シャッター20の穴24と操作保持制御機構16
のハンドル19取付位置とをあわせることができる。こ
のとき、ハンドル19を操作保持制御機構16に挿入す
ることが可能となり、上記第1の実施形態にあるような
操作を実施することができることになる。つまり、シャ
ッター20に外部からの強制的な力を与えない限り、切
り離し動作をさせるための操作保持制御機構16の回転
運動ができない構造となっている。このような第2の実
施形態によれば、不用意に切り離し操作を行うことがな
くなり、操作保持制御機構16の誤操作を防止すること
ができる。
【0029】(3)第3の実施形態…図5及び図6参照 *構成 第3の実施形態は請求項3に対応しており、図5は第3
の実施形態の要部を示す正面図、図6は同じく側面図を
示している。第3の実施形態は、前記第2の実施形態に
おけるシャッター20にマグネット25によるインター
ロック装置を設けたことを特徴としている。このインタ
ーロック装置では、通常状態ではマグネット25の先端
部が飛び出しており、その出っ張りがシャッター20に
開けられた穴に挿し込まれてシャッター20の開閉を規
制し、電気信号を受けてマグネット25の先端部が引っ
込むと、シャッター20を開閉可能状態とさせるように
なっている。
【0030】*作用効果 上記の構成を有する第3の実施形態では、操作装置12
を操作する必要のない時にはマグネット25がシャッタ
ー20を開閉させない構造となっている。そして、操作
装置12を操作する必要がある場合には電気信号をマグ
ネット25に送り、マグネット25の先端部を移動させ
てシャッター20を開閉可能状態とする。
【0031】すなわち、第3の実施の形態によれば、操
作装置12を操作する必要がある時のみシャッター20
を開けて操作保持制御機構16にハンドル19を差込む
ことができる。したかって、操作装置12を操作する必
要のない時には外部からの強制的な力を加えてもシャッ
ター20を開くことができず、操作保持制御機構16へ
のハンドル19の取り付けができないことになり、操作
装置12の誤操作を確実な防止することが可能となる。
【0032】(4)第4の実施形態…図7参照 *構成 第4の実施形態は請求項4に対応しており、図7は第4
の実施形態の要部を示す側面図を示している。第4の実
施形態において、絶縁棒11はを支持する支持フランジ
15には絶縁棒11との間にパッキン28が取り付けら
れており、容器1内とその外側との気密性を保持するよ
うになっている。さらに、絶縁棒11と操作保持制御機
構16とは連結フランジ26により連結されている。こ
の連結フランジ26は請求項4にいうところの第2のフ
ランジであり、ここにも気密保持用のパッキン27が取
り付けられている。電圧変成要素2と外部のガス絶縁開
閉装置とが接続されている状態、すなわち、高圧端子8
と接続導体9とが接触している状態では図7に示すよう
に連結フランジ26が支持フランジ15の下面に接触す
るようになっている。
【0033】*作用効果 上記の構成を有する第4の実施形態によれば、電圧変成
要素2と外部のガス絶縁開閉装置とが接続されている状
態では、連結フランジ26のパッキン27と支持フラン
ジ15のパッキン28という2ヶ所で気密保持をするこ
とができる。よって、通常使用状態では2つのパッキン
27,28により容器1の気密保持が可能となり、気密
保持に関して信頼性の向上が可能となる。
【0034】(5)第5の実施形態…図8参照 *構成 第5の実施形態は請求項5に対応しており、図8は第5
の実施形態の要部を示す正面拡大図である。第5の実施
形態では、支持フランジ15には絶縁棒11と平行にガ
イド棒29が設けられている。このガイド棒29に貫通
して連結フランジ26が摺動自在に取り付けられてい
る。つまり第5の実施形態では、連結フランジ26が請
求項5に記載したガイド用のフランジの役割を担ってい
る。
【0035】*作用効果 上記の構成を有する第5の実施形態では、操作保持制御
機構16を操作する際に、ガイド棒29に対し連結フラ
ンジ29が摺動することで、絶縁棒11に発生する回転
力を抑制することができる。したがって、絶縁棒11に
回転力が発生しなくなり、その上端部に取り付けられた
高圧端子8には動作に必要な昇降運動力のみを伝達でき
る。この結果、高圧端子8を含めた可動部14及び操作
装置12全体の安全性・信頼性を向上させることができ
る。
【0036】(6)第6の実施形態…図9参照 *構成 第6の実施形態は請求項6に対応しており、図9は第6
の実施形態の要部を示す正面拡大図である。第6の実施
形態は、上記第5の実施形態を応用したものであり、ガ
イド棒29にはナットなどにより調整用具30が取り付
けられた構造となっている。調整用具30は連結フラン
ジ26に接触して絶縁棒11の移動を規制するように構
成されている。
【0037】*作用効果 上記の構成を有する第6の実施形態では、高圧端子8と
接続導体9とを切り離した際に、ガイド棒29に取り付
けられた調整用具30に連結フランジ26が接触し、絶
縁棒11が規定以上の移動を防止することができる。し
たがって、絶縁棒11と高圧導体8との間に無理な負荷
がかかることがなく、部品の損傷を防止可能である。
【0038】(7)第7の実施形態…図10参照 *構成 第7の実施形態は請求項7に対応しており、図10は第
7の実施形態の要部を示す正面拡大図である。第7の実
施形態では、高圧端子8と接続導体9とが接続されてい
る際、連結フランジ26が支持フランジ15とボルト3
1により締結、固定可能な構造となっている。ここでは
連結フランジ26が請求項で記載した固定用のフランジ
を兼ねていることになる。
【0039】*作用効果 上記の構成を有する第7の実施形態によれば、切り離し
操作をしていない通常使用状態、つまり、可動部14に
て高圧端子8と接続端子9が接続されている状態におい
ては、連結フランジ26をボルト31によって支持フラ
ンジ15に固定することで、絶縁棒11の動きを規制す
ることができ、可動部14における接続状態を安全に維
持することができる。したがって、確実に接続状態を継
続することが可能となり、使用途中での接続不良の低減
が可能となる。
【0040】(8)第8の実施形態…図11 *構成 第8の実施形態は請求項8に対応しており、図11は第
8の実施形態の要部を示す正面図である。第8の実施形
態では、操作保持制御機構16を取り付けた台17に
は、高圧端子8と接続導体9とが接触している位置と、
完全に切り離されている位置とを検出するマイクロスイ
ッチ32が取り付けられている。また、連結フランジ2
6には2つのマイクロスイッチ32の位置を指し示す押
え板33が取り付けられている。
【0041】*作用効果 上記の構成を有する第8の実施形態によれば、可動部1
4における接続、切り離し状態が容器1の底板部外側の
操作装置12の状態の目視だけでなく、マイクロスイッ
チ32により電気的な信号にて確認することができる。
よって、切り離し、接続の状態を正確に判断することが
でき、誤作動を確実に防止することが可能となる。
【0042】(9)第9の実施形態…図12及び図13
参照 *構成 第9の実施形態は請求項9に対応しており、図12は第
9の実施形態の要部を示す正面図、図13は同じく平面
図を示している。第9の実施形態において、操作装置1
2には操作保持制御機構16を覆うカバー34が取り付
けられており、このカバー34には開閉自在な扉35
と、扉35の開閉を検出するドアスイッチ36とが設置
されている。扉35は通常閉められており、切り離し操
作を必要とする時のみ開けるようになっており、扉35
が閉められている時にはドアスイッチ36のスイッチが
押されて扉35が閉められている状態を示す電気信号を
発信する構成となっている。なお、ドアスイッチ36は
カバー34側ではなく、扉35側に取り付けられていて
も良い。
【0043】*作用効果 上記の構成を有する第9の実施形態によれば、カバー3
4により操作保持制御機構16を周囲の粉塵から保護す
ることができる。また、扉35が閉められている時には
ドアスイッチ36が扉35が閉められている状態を示す
電気信号を発信するため、扉35の開閉をドアスイッチ
36の信号を引き込む遠方から監視することが可能であ
る。このため、操作装置12の腐食を防止すると同時
に、遠方からの誤操作の監視ができることになり、信頼
性・安全性がより向上する。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、操
作装置に接続及び切り離し中の絶縁棒の可動位置を保持
可能とする操作保持制御機構を組み込むといった簡単な
構成により、高圧回路との接離動作を確実且つスムーズ
に行うことが可能であり、組立構造を軽減させ、誤操作
及び誤動作を防止すると共に、確実な気密を保持を図っ
て、信頼性・安全性を向上させたガス絶縁計器用変圧器
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の要部を示す正面
図。
【図2】第1の実施形態の要部を示す側面図。
【図3】本発明に係る第2の実施形態の要部を示す正面
図。
【図4】第2の実施形態の要部を示す側面図。
【図5】本発明に係る第3の実施形態の要部を示す正面
図。
【図6】第3の実施形態の要部を示す側面図。
【図7】本発明に係る第4の実施形態の要部を示す側面
図。
【図8】本発明に係る第5の実施形態の要部を示す正面
拡大図。
【図9】本発明に係る第6の実施形態の要部を示す正面
拡大図。
【図10】本発明に係る第7の実施形態の要部を示す正
面拡大図。
【図11】本発明に係る第8の実施形態の要部を示す正
面図。
【図12】本発明に係る第9の実施形態の要部を示す正
面図。
【図13】第9の実施形態の要部を示す平面図。
【図14】従来のガス絶縁計器用変圧器の内部構造を一
部断面として示す正面図。
【図15】図14のA−A線断面図。
【図16】従来のガス絶縁計器用変圧器における電圧変
成要素の側面図。
【符号の説明】
1…容器 2…電圧変成要素 3…絶縁スペーサ 4…高圧導体 5…鉄心 6a…低圧コイル 6b…高圧コイル 7…高電圧側端部 8…高圧端子 9…接続導体 10,12…操作装置 11…絶縁棒 13a,13b…シールド 14…可動部 15…支持フランジ 16…操作保持制御機構 17…台 18…連結部 19…ハンドル 20…シャッター 21…座 22…ばね 23…ピン 24…ハンドル差し込み用の穴 25…マグネット 26…連結フランジ 27,28…パッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片桐 賢一 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 東 芝変電機器テクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 5E081 AA02 CC07 CC22 DD01 GG02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスを充填した容器内に高電圧側端
    部を有する電圧変成要素が収納されると共に高圧回路に
    接続するための高圧導体が挿入され、前記電圧変成要素
    の高電圧側端部には高圧端子が設けられ、前記高圧導体
    には接続端子が設けられ、これら高圧端子及び接続端子
    は互いに対向して配置され且つ少なくともいずれか一方
    が他方に対して接続及び切り離しを行う可動部として構
    成され、さらに前記可動部には可動部の移動方向と同一
    の方向に沿って移動可能な絶縁棒が連結され、前記絶縁
    棒には前記可動部に操作力を与えて接続及び切り離しを
    行わせる操作装置が取り付けられたガス絶縁計器用変圧
    器において、 前記操作装置には前記接続及び切り離し中の前記絶縁棒
    の可動位置を保持可能とする操作保持制御機構が組み込
    まれたことを特徴とするガス絶縁計器用変圧器。
  2. 【請求項2】 前記操作装置には前記操作保持制御機構
    を操作するためのハンドルが着脱自在に取り付けられ、 前記ハンドルの取り付け部分には開閉自在なシャッター
    が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のガス絶
    縁計器用変圧器。
  3. 【請求項3】 前記シャッターにマグネットによるイン
    ターロック機構が設けられたことを特徴とする請求項2
    に記載のガス絶縁計器用変圧器。
  4. 【請求項4】 前記絶縁棒を支持する支持フランジが前
    記容器の底部に取り付けられ、 前記高圧端子及び前記接続端子が接続されている時に前
    記支持フランジに接する第2のフランジが設けられたこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガ
    ス絶縁計器用変圧器。
  5. 【請求項5】 前記絶縁棒にはガイド用のフランジが取
    り付けられ、 前記絶縁棒と平行にガイド棒が設けられ、 このガイド棒に前記ガイド用のフランジが摺動自在に配
    置されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載のガス絶縁計器用変圧器。
  6. 【請求項6】 前記ガイド棒には前記ガイド用のフラン
    ジに接触して前記絶縁棒の移動を規制する調整用具が取
    り付けられたことを特徴とする請求項5に記載のガス絶
    縁計器用変圧器。
  7. 【請求項7】 前記絶縁棒には固定用のフランジが設け
    られ、 前記固定用のフランジは前記高圧端子及び前記接続端子
    が接続されている時、ボルトにより前記容器に固定され
    たことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載
    のガス絶縁計器用変圧器。
  8. 【請求項8】 前記操作保持制御機構の近傍に前記高圧
    端子及び前記接続端子の相対的な位置を検出するマイク
    ロスイッチが取り付けられたことを特徴とする請求項1
    〜7のいずれか1項に記載のガス絶縁計器用変圧器。
  9. 【請求項9】 前記操作装置には前記操作保持制御機構
    を覆うカバーが取り付けられており、 前記カバーには開閉自在な扉と、該扉の開閉を検出する
    ドアスイッチとが設置されたことを特徴とする請求項1
    〜8のいずれか1項に記載のガス絶縁計器用変圧器。
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