JP2003217602A - 高温型燃料電池を用いたコンバインド発電システム - Google Patents

高温型燃料電池を用いたコンバインド発電システム

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正治 渡部
Hitoshi Miyamoto
均 宮本
Hidetoshi Aiki
英鋭 相木
Koichi Takenobu
弘一 武信
Hiroshi Kishizawa
浩 岸沢
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 常圧で運転できる高温型燃料電池を使用で
き、しかも高効率となるようにした高温型燃料電池を用
いたコンバインド発電システムを提供する。 【解決手段】 高温型燃料電池(SOFC)15と、ガ
スタービン10で駆動される発電機14とを併用して発
電する高温型燃料電池を用いたコンバインド発電システ
ムであって、高温型燃料電池15の空気極にガスタービ
ン10から排出されるガスタービン排気を導入した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温型燃料電池
(SOFC)による発電とガスタービンによる発電とを
組み合わせ、トータルの発電効率を高効率化することが
できる高温型燃料電池を用いたコンバインド発電システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、燃料の化学エネルギーを直
接電気エネルギーに変換して発電を行うものである。こ
の燃料電池は、燃料側の電極である燃料極と、空気側の
電極である空気極と、これらの間にありイオンのみを通
す電解質とにより構成されており、電解質の種類によっ
て様々な形式が開発されている。
【0003】このうち、固体酸化物型燃料電池(Sol
id Oxide Fuel Cell:以下「SOF
C」と呼ぶ)は、電解質としてジルコニアセラミクッス
などのセラミックスが用いられ、天然ガス,石油,メタ
ノール,石炭ガス化ガスなどを燃料として運転される燃
料電池である。このSOFCは、イオン電導率を高める
ために作動温度が約900〜1000℃程度と高く、用
途の広い高効率な高温型燃料電池として知られている。
そして、このSOFCは、共通の燃料を使用でき、しか
も、高温で運転することからSOFCの排熱を利用でき
るガスタービンとの相性がよく、SOFCとガスタービ
ンとを組み合わせるコンバインド発電システム、すなわ
ち高温型燃料電池を用いたコンバインド発電システム
(以下「SOFCコンバインド発電システム」と呼ぶ)
は、高効率を達成できる発電システムとして期待されて
いる。
【0004】上述したSOFCは、燃料ガス及び空気を
高温にして電池系内に流す必要がある。しかし、従来の
SOFCコンバインド発電システムでは、ガスタービン
の圧縮機で圧縮された高圧空気をSOFCの空気極に導
入して発電した後、発電時の反応熱に未反応の燃料ガス
及び空気を燃焼させた熱を加えた排熱をガスタービンの
駆動に再利用するように構成されているため、高温に加
えて高圧とした燃料ガス及び空気を電池系内に流す加圧
型のSOFCとなる。このような加圧型SOFCコンバ
インド発電システムは、たとえば図11に示すように構
成されている。
【0005】以下、図11に基づいて従来の加圧型SO
FCコンバインド発電システムの構成を簡単に説明す
る。なお、図中の符号1はガスタービン、2は圧縮機
部、3は燃焼器、4はタービン部、5は発電機、6は高
温型燃料電池(SOFC)、7は高温燃料ガスの圧縮機
である。この構成では、ガスタービン1の圧縮機部2が
外気を圧縮した高圧空気がSOFC6の空気極に供給さ
れる。なお、圧縮機部2で圧縮された空気は高温・高圧
となるが、SOFC6の作動温度である1000℃程度
になるまでさらに図示省略の加熱手段で加熱されてい
る。
【0006】一方、SOFC6の燃料は、高温燃料ガス
を圧縮機7で所定の圧力まで加圧したものが燃料極に供
給される。SOFC6に供給された高温高圧の燃料ガス
及び空気は、発電した後に未反応燃料ガス及び空気が燃
焼器3へ導入されて燃焼する。この結果、燃焼器3で
は、発電時の反応熱に燃焼により発生した熱量が加わっ
てさらに高温高圧となった燃焼排ガスが生成される。こ
の燃焼排ガスは、ガスタービン1のタービン部4へ供給
されて膨張し、タービン部4を回転させて同軸の発電器
5を駆動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の加圧型SOFCコンバインド発電システムでは、SO
FC6とガスタービン1との組合せによって、ガスター
ビンの圧縮機2で圧縮した高圧空気を空気極に導入する
構成としたため、同様に燃料ガスも高圧とする加圧型の
SOFC6とする必要があった。このような加圧型のS
OFC6は、燃料極、空気極及び電解質を圧力容器内に
設置する必要があり、また、燃料を加圧して燃料極に供
給する圧縮機7も必要となるため、常圧で運転できるS
OFCと比較してコスト高になるという問題があった。
【0008】また、ガスタービン1は起動性がよく、運
転開始から短時間のうちに定格運転を行って発電を開始
できるという利点がある。一方、SOFC6は電解質と
してセラミックスを用いているので、急激に運転温度を
上げると割れ等の問題が生じるため起動性はよくない。
特に、ガスタービン1の圧縮機2で圧縮された空気をS
OFC6に導入しているため、SOFC6で発電するた
めにはガスタービン1の運転が不可欠となる。そして、
ガスタービン1が起動されると圧縮により温度上昇した
空気が供給されてSOFC6を通過するので、電解質の
セラミックスは比較的短時間で加熱されて昇温する。こ
のため、SOFCコンバインド発電システムではガスタ
ービンの運転速度を徐々に上昇させる必要があり、結果
的にガスタービン1の起動性を有効に活用することがで
きず、システム全体としても起動性はよくないという問
題があった。すなわち、従来の加圧型SOFCコンバイ
ンド発電システムでは、発電効率を約70〜75%程度
まで高くできる反面、装置の起動性に問題があった。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、第1の目的は、常圧で運転できる高温型燃料電池
を使用でき、しかも高効率となるようにした高温型燃料
電池を用いたコンバインド発電システムを提供すること
にあり、そして、第2の目的は、ガスタービンの起動性
を有効利用できる高温型燃料電池を用いたコンバインド
発電システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の
高温型燃料電池を用いたコンバインド発電システムは、
高温型燃料電池と、ガスタービンで駆動される発電機と
を併用して発電する高温型燃料電池を用いたコンバイン
ド発電システムであって、前記高温型燃料電池の空気極
に前記ガスタービンから排出されるガスタービン排気を
導入したことを特徴とするものである。
【0011】このような高温型燃料電池を用いたコンバ
インド発電システムによれば、空気極に十分な酸素量を
含むガスタービン排気を導入するようにしたので、燃料
電池を常圧で運転することが可能になる。
【0012】請求項2に記載の高温型燃料電池を用いた
コンバインド発電システムは、高温燃料ガス及び高温空
気の供給を常圧で受けて発電する高温型燃料電池と、同
軸に連結された圧縮機部及びタービン部と、前記圧縮機
部から供給されるガスタービン圧縮空気を用いてガスタ
ービン燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器とを備え、
前記ガスタービン燃焼器が生成したガスタービン燃焼ガ
スを前記タービン部で膨張させて回転させるガスタービ
ンと、該ガスタービンの出力で駆動されて発電する発電
機と、前記高温型燃料電池から排出された排熱を回収す
る排熱回収手段と、前記ガスタービンから排出されたガ
スタービン排気を前記高温型燃料電池の高温空気として
供給するガスタービン排気供給流路と、を具備して構成
したことを特徴とするものである。
【0013】このような高温型燃料電池を用いたコンバ
インド発電システムによれば、ガスタービン排気供給流
路を介して空気極に十分な酸素量を含むガスタービン排
気を供給することができるので、燃料電池を常圧で運転
することができる。また、ガスタービンや高温型燃料電
池の排熱を有効に利用して高効率の発電をすることが可
能になる。
【0014】 。請求項3に記載の高温型燃料電池を用
いたコンバインド発電システムは、請求項2記載のもの
において、前記高温型燃料電池と前記排熱回収手段との
間に、前記排熱が、前記高温ガス燃料、前記ガスタービ
ン排気または前記ガスタービン圧縮空気の少なくとも一
つと熱交換して温度上昇させる熱交換器を設けたことに
特徴があり、これにより、高温型燃料電池の排熱を有効
に利用して高効率の発電を行うことができる。
【0015】請求項4に記載の高温型燃料電池を用いた
コンバインド発電システムは、請求項3記載のものにお
いて、前記熱交換器が、前記高温型燃料電池側から前記
高温ガス燃料を温度上昇させる熱交換器、前記ガスター
ビン排気を温度上昇させる熱交換器及び前記ガス圧縮空
気を温度上昇させる熱交換器の順に配列されていること
に特徴があり、これにより、高温型燃料電池の排熱を温
度の高い順に有効利用することができる。
【0016】請求項5に記載の高温型燃料電池を用いた
コンバインド発電システムは、請求項2から4のいずれ
かに記載のものにおいて、前記ガスタービン排気供給流
路の途中から分岐させた分岐配管を前記未反応燃料及び
空気を前記排熱回収手段へ供給する排熱回収流路に接続
し、前記ガスタービン排気供給流路から前記高温型燃料
電池または前記分岐配管から前記排熱回収流路のいずれ
か一方の流路を選択して切換する流路切換手段を設けた
ことに特徴があり、これにより、高温型燃料電池に影響
されることなくガスタービン単独での速やかな起動及び
発電が可能になる。
【0017】請求項6に記載の高温型燃料電池を用いた
コンバインド発電システムは、請求項3から5のいずれ
かに記載のものにおいて、前記高温ガス燃料を加熱する
熱交換器が、加熱源として発電後の未反応燃料ガスを使
用することに特徴があり、これにより、高温型燃料電池
の運転に伴う排熱のうち、発電時の反応熱を高温ガス燃
料の加熱に有効利用することができる。
【0018】請求項7に記載の高温型燃料電池を用いた
コンバインド発電システムは、請求項6記載のものにお
いて、前記高温ガス燃料に前記未反応燃料ガスを混合し
て温度調整する高温燃料ガス温度調整手段を備えている
ことが好ましい。
【0019】請求項8に記載の高温型燃料電池を用いた
コンバインド発電システムは、請求項6または7記載の
ものにおいて、前記ガスタービン排気及び前記ガスター
ビン圧縮空気を加熱する熱交換器が、前記排熱を直接導
入するように構成したことに特徴があり、これにより、
それぞれに高温の排熱を導入して高温に加熱することが
できる。
【0020】請求項9に記載の高温型燃料電池を用いた
コンバインド発電システムは、請求項6または7記載の
ものにおいて、前記ガスタービン圧縮空気を加熱する熱
交換器が、加熱源として発電後の未反応空気を使用する
ことに特徴があり、これにより、高温型燃料電池の運転
に伴う排熱のうち、発電時の反応熱をガスタービン圧縮
空気の加熱に有効利用することができる。
【0021】請求項10に記載の高温型燃料電池を用い
たコンバインド発電システムは、請求項6または7記載
のものにおいて、前記排熱が、前記ガスタービン圧縮空
気を加熱する熱交換器を経由して前記ガスタービン排気
を加熱する熱交換器に流れ、かつ、前記ガスタービン排
気を前記排熱で加熱する熱交換器の下流に、前記ガスタ
ービン排気を前記未反応空気で加熱する熱交換器を直列
に配置したことに特徴があり、これにより、高温型燃料
電池の運転に伴う排熱のうち、発電時の反応熱を有効利
用してガスタービン排気をより高温に加熱することがで
きる。
【0022】請求項11に記載の高温型燃料電池を用い
たコンバインド発電システムは、請求項6または7記載
のものにおいて、前記ガスタービン圧縮空気の加熱に前
記ガスタービン排気が使用され、前記排熱を前記ガスタ
ービン排気の加熱のみに使用したことに特徴があり、こ
れにより、高温の排熱をガスタービン排気の加熱のみに
使用してガスタービン排気を高温化できる。
【0023】請求項12に記載の高温型燃料電池を用い
たコンバインド発電システムは、請求項6または7記載
のものにおいて、前記ガスタービン圧縮空気の加熱が、
前記ガスタービン排気を使用した熱交換器と、前記排熱
を使用した熱交換器とを直列に配置してなされることに
特徴があり、これにより、ガスタービン排気及び排熱に
よってガスタービン圧縮空気を高温に加熱できるので、
ガスタービン側の発電効率を向上させることができる。
【0024】請求項13に記載の高温型燃料電池を用い
たコンバインド発電システムは、請求項6または7記載
のものにおいて、前記ガスタービン圧縮空気の加熱が、
前記ガスタービン排気を使用した熱交換器と、前記未反
応空気を使用した熱交換器とを直列に配置してなされる
ことに特徴があり、これにより、高温型燃料電池の反応
熱を有効利用してガスタービン側の発電効率向上を向上
させ、さらに、高温の燃焼排ガスをガスタービン排気の
加熱に利用することができる。
【0025】請求項14に記載の高温型燃料電池を用い
たコンバインド発電システムは、請求項6または7記載
のものにおいて、前記ガスタービン圧縮空気の加熱が、
前記ガスタービン排気を使用した熱交換器と、前記排熱
を直接導入した熱交換器とを直列に配置してなされ、か
つ、前記ガスタービン排気を加熱する熱交換器も前記排
熱を直接導入するように構成したことに特徴があり、こ
れにより、高温の燃焼排ガスを有効利用してガスタービ
ン圧縮空気及びガスタービン排ガスを高温に加熱するこ
とができる。
【0026】請求項15に記載の高温型燃料電池を用い
たコンバインド発電システムは、請求項2から14のい
ずれかに記載されたものにおいて、前記ガスタービン
が、前記ガスタービン圧縮空気を加熱する熱交換器を備
え、該熱交換器で前記ガスタービン圧縮空気を所望の温
度に調整して直接前記タービン部へ供給することに特徴
があり、これにより、ガスタービン燃焼器を不要とする
ことができる。
【0027】請求項16に記載の高温型燃料電池を用い
たコンバインド発電システムは、請求項2から15のい
ずれかに記載されたものにおいて、前記排熱回収手段
が、排熱の供給を受けて蒸気を発生させる排熱回収ボイ
ラと、該排熱回収ボイラで発生させた蒸気の供給を受け
て駆動される蒸気タービンと、該蒸気タービンで駆動さ
れて発電する発電機とを具備して構成されていることに
特徴があり、これにより、排熱回収によっても発電して
より一層発電効率を向上させることができる。
【0028】請求項17に記載の高温型燃料電池を用い
たコンバインド発電システムは、請求項16記載のもの
において、前記未反応燃料燃焼器に前記排熱回収手段か
ら蒸気を供給して燃焼排ガス温度を制御するように構成
したことに特徴があり、これにより、燃焼排ガス温度を
抑制して系の設計温度を必要最小限に抑えることができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る高温型燃料電
池を用いたコンバインド発電システムの一実施形態を図
面に基づいて説明する。 <第1の実施形態>図1に示す第1の実施形態おいて、
図中の符号10はガスタービン、11は圧縮機部、12
はガスタービン燃焼器、13はタービン部、14は発電
機、15は高温型燃料電池(SOFC)、16は未反応
燃料燃焼器、17は第1熱交換器、18は第2熱交換
器、19は第3熱交換器、20はガスタービン排気供給
流路、21は燃焼排ガス流路、22はガスタービン圧縮
空気流路、23はガスタービン燃料流路、24はガスタ
ービン燃焼ガス流路、25は高温燃料ガス流路、30は
排熱回収機器、31は吸引ファンである。
【0030】図1に示したコンバインド発電システム
は、SOFC15による発電と、ガスタービン10によ
る発電とを組み合わせて、高い発電効率を得るように構
成したものである。SOFC15による発電は、たとえ
ば約1000℃程度の作動温度となるように加熱して供
給される高温燃料ガス及び高温空気の反応によって発電
される。一方の高温燃料ガスは、高温燃料ガス流路25
から供給される。この高温燃料ガス流路25には第2熱
交換器18が設置されており、後述する高温の燃焼排ガ
スとの熱交換によって、燃料が所望の温度まで加熱され
て高温燃料ガスとなるようになっている。他方の高温空
気は、ガスタービン排気供給流路20から供給される。
このガスタービン排気供給流路20には第1熱交換器1
7が設置されており、後述する高温の燃焼排ガスとの熱
交換によって、空気(酸素)を含むガスタービン排気を
所望の温度まで加熱するようになっている。
【0031】ガスタービン10による発電は、ガスター
ビン10の出力を駆動源とし、同軸に連結された発電機
14を運転することによってなされる。ガスタービン1
0は、空気を圧縮する圧縮機部11と、ガスタービン燃
料を燃焼させるガスタービン燃焼器12と、このガスタ
ービン燃焼器12から供給された燃焼ガスを膨張させて
回転するタービン部13とを具備して構成される。な
お、ガスタービン燃料としては、たとえば天然ガスな
ど、上述したSOFC15の燃料と同じものを使用する
ことができる。
【0032】空気(外気)を導入して圧縮する圧縮機部
10は、後述するタービン部13と同軸に連結されてい
る。圧縮機部11で圧縮されたガスタービン圧縮空気
は、ガスタービン圧縮空気流路22を通ってガスタービ
ン燃焼器12へ供給される。ガスタービン圧縮空気流路
22には第3熱交換器19が設置されている。この第3
熱交換器19は、ガスタービン圧縮空気と後述する燃焼
排ガスとを熱交換させる機能を有しており、燃焼排ガス
によって加熱されたガスタービン圧縮空気がガスタービ
ン燃焼器12に供給される。
【0033】ガスタービン燃焼器12では、ガスタービ
ン圧縮空気を用いてガスタービン燃料を燃焼させ、生成
した高温高圧のガスタービン燃焼ガスをタービン部13
へ供給する。なお、ガスタービン燃料はガスタービン燃
料流路23を通ってガスタービン燃焼器12に供給さ
れ、ガスタービン燃焼ガスはガスタービン燃焼ガス流路
24を通ってタービン部13へ供給される。
【0034】ガスタービン燃焼ガスの供給を受けたター
ビン部13では、ガスタービン燃焼ガスが膨張する際の
エネルギーで回転して軸出力を発生する。この軸出力
は、主として発電機14の駆動に使用されて電気エネル
ギーに変換されるが、一部は圧縮機部11の駆動源とし
て使用される。すなわち、ガスタービン10では、空気
及びガスタービン燃料から高温高圧のガスタービン燃焼
ガスが生成され、このガスタービン燃焼ガスは、タービ
ン部13で仕事をした後にはガスタービン排気として排
出される。
【0035】ガスタービン排気は、ガスタービン排気供
給流路20を通ってSOFC15の空気極に供給され
る。ガスタービン排気は高温であり、しかも、SOFC
15の空気極に必要な酸素量を十分に含んでいる。ガス
タービン空気流路20の途中には、第1熱交換器17が
設置されている。この第1熱交換器17は、タービン部
13から排出されたガスタービン排気と後述する燃焼排
ガスとの間で熱交換させることにより、空気極に供給す
るガスタービン排気の温度を上昇させる機能を有してい
る。すなわち、SOFC15に供給される高温空気は、
ガスタービン排気を第1熱交換器17で加熱したものが
使用される。
【0036】ガスタービン排気流路20は、第1熱交換
器17の上流側となるタービン部13側から分岐し、燃
焼排ガス流路21に連結される分岐管としてガスタービ
ン排気バイパス流路26を備えている。このガスタービ
ン排気バイパス流路26は、燃焼排ガス流路21におい
て、第1熱交換器17と第3熱交換器19との間に連結
されている。また、ガスタービン排気バイパス流路26
の分岐点より下流側のガスタービン排気流路20及びガ
スタービン排気バイパス流路26には、タービン部13
から排出されたガスタービン排気の流路を選択切換する
ため、流路切換手段として開閉弁27a,27bが設け
られている。なお、開閉弁27a,27bに代えて、三
方弁を使用することも可能である。
【0037】SOFC15で発電した後、高温燃料ガス
及び高温空気の余剰分はそれぞれが反応熱等の排熱を保
有した高温の未反応燃料ガス及び未反応空気として、未
反応燃料ガス流路25a及び未反応空気流路20aを通
って未反応燃料燃焼器16へ導かれる。この未反応燃料
燃焼器16では未反応燃料ガスが燃焼してより高温の燃
焼排ガスとなり、排熱回収流路となる燃焼排ガス流路2
1を通って排熱回収手段の排熱回収機器30へ供給され
る。この排熱回収機器30は、排熱との熱交換によって
得られる蒸気や温水などを供給して排熱利用することが
できる。燃焼排ガス流路21を流れる燃焼排ガスは、S
OFC15における発電時の反応熱に未反応燃料ガスが
燃焼して得られた熱エネルギーが加わって高温となる。
そこで、高温の燃焼排ガスが有する熱エネルギー(排
熱)をより有効に利用するため、排熱回収機器30へ到
達する前の燃焼排ガスが第2熱交換器18、第1熱交換
器17及び第3熱交換器19を通過するように構成して
ある。
【0038】図示の例では、燃焼排ガス流路21の未反
応燃料燃焼器16から下流側の排熱回収機器30側へ、
第2熱交換器18、第1熱交換器17及び第3熱交換器
19の順に配列してある。第2熱交換器18は、SOF
C15に供給する高温燃料ガスを燃焼排ガスによって所
定の温度まで加熱する熱交換器である。第1熱交換器1
7は、SOFC15に供給する高温空気を燃焼排ガスに
よって所定の温度まで加熱する熱交換器である。第3熱
交換器19は、ガスタービン圧縮空気を燃焼排ガスによ
って所定の温度まで加熱する熱交換器である。
【0039】以下、上述した構成のコンバインド発電シ
ステムについて、その運転手順と共に作用を説明する。
停止状態にあるガスタービン10及びSOFC15の運
転を開始する時には、最初に開閉弁27aを全閉とし、
かつ、開閉弁27bを全開とする。この状態からガスタ
ービン10の運転を通常の手順に従って開始すると、ガ
スタービン排気はガスタービン排気バイパス流路26及
び燃焼排ガス流路21を通って排熱回収機器30へ供給
される。この結果、ガスタービン10は比較的短時間で
定格運転に達し、発電機14による発電が可能になる。
すなわち、ガスタービン10の良好な起動性を有効に活
用し、短時間のうちに発電が可能となる。なお、排熱回
収機器30へ導かれた高温のガスタービン排気から、排
熱回収をすることも可能である。
【0040】一方、上述したガスタービン10の運転開
始とほぼ同時に、SOFC15では起動準備に入る。こ
の起動準備では、セラミックスの電解質を適当な加熱源
によって徐々に温度上昇させ、運転(発電)開始の準備
をする。このようなSOFC15の起動準備中は、ガス
タービン15を駆動源とする発電機14の単独発電とな
る。
【0041】SOFC15の起動準備が完了すると、開
閉弁27aを開とし、かつ、開閉弁27bを閉とする。
この結果、ガスタービン排気はガスタービン排気通路2
0を通ってSOFC15の空気極に導かれる。このガス
タービン排気は、タービン部13で膨張して常圧となっ
た高温のガス流体であり、SOFC15で高温燃料ガス
と反応するのに必要な酸素量が十分に含まれている。こ
のため、SOFC15を加圧型とする必要はない。さら
に、SOFC15の燃料極には高温燃料ガス流路25か
ら高温燃料ガスの供給も開始されるので、SOFC15
では高温燃料ガスと高温空気とが反応して発電が開始さ
れる。なお、このような発電開始直後は、作動温度がま
だ所定値より低いため、イオン電導率が低く所定の発電
量が得られない。
【0042】SOFC15の発電が開始されると、反応
熱によってたとえば1000℃程度に温度上昇した高温
の未反応燃料ガス及び空気(ガスタービン排気)がSO
FC15から流出して未反応燃料燃焼器16で燃焼す
る。こうしてより一層高温(たとえば1200℃程度)
となった燃焼排ガスは燃焼排ガス流路21を通って第2
熱交換器18に導かれ、高温燃料ガスを所定値(たとえ
ば900℃程度)まで加熱する。第2熱交換器18でた
とえば1100℃程度までわずかに温度が低下した燃焼
排ガスは、さらに燃焼排ガス流路21を通って第1熱交
換器17に導かれ、たとえば500〜600℃程度で排
出されたガスタービン排気を所定値(たとえば900℃
程度)まで加熱する。この後、たとえば700℃程度ま
で温度低下した燃焼排ガスが燃焼排ガス流路21を通っ
て第3熱交換器19に導かれ、たとえば300℃程度の
ガスタービン圧縮空気を加熱して温度上昇させる。な
お、第3熱交換器19を通過してたとえば400℃程度
に温度低下した燃焼排ガスは、燃焼排ガス流路21を通
って排熱回収機器30へ導かれる。
【0043】この結果、第3熱交換器19で燃焼排ガス
に加熱されたガスタービン圧縮空気は、タービン圧縮機
11をでた温度(たとえば300℃程度)より高温とな
ってガスタービン燃焼器12に供給されるので、ガスタ
ービン燃焼器12に供給するガスタービン燃料の供給量
を低減することができる。すなわち、タービン部13の
駆動に必要な高温(たとえば950℃程度)で圧力の高
いガスタービン燃焼ガスを、ガスタービン燃焼器12に
おけるガスタービン燃料の燃焼のみに頼ることなく、第
3熱交換器19による加熱によっても得ることができ
る。なお、第3熱交換器19の加熱量が十分にあってガ
スタービン圧縮空気の温度調整が可能であれば、ガスタ
ービン10の単独運転時を除いて、ガスタービン燃料を
全く消費しない運転、換言すればガスタービン燃焼器1
2が不要の運転が可能になる場合もある。
【0044】また、たとえば950℃程度でタービン部
13に供給されて仕事をし、約500〜600℃程度ま
で温度低下して排出されたガスタービン排気は、第1熱
交換器17でたとえば1100℃程度の燃焼排ガスに加
熱されて所定値(たとえば900℃程度)まで温度上昇
した状態でSOFC15に供給される。この結果、高温
燃料ガス及び高温空気となるガスタービン排気が共に9
00℃程度の高温でそれぞれ燃料極及び空気極に供給さ
れるので、SOFC15をイオン電導率の高い高温で作
動させることができ、良好な発電効率を得ることができ
る。なお、SOFC15で発電された直流電力は、通常
は図示省略の直流・交流変換装置によって交流に変換さ
れてから供給される。
【0045】このように、ガスタービン10及びSOF
C15を併用した運転状況では、ガスタービン10の単
独発電よりも大きな発電能力が得られ、しかも、SOF
C15の排熱を有効利用して高温燃料ガス、高温空気及
びガスタービン圧縮空気の加熱を行うと共に、排熱回収
機器30での排熱利用も行われるので、ガスタービン1
0の起動性を損なうことなくシステム全体としての発電
効率やエネルギー利用効率(燃料等の投入エネルギーに
対する発電量等出力の割合)を向上させることができ
る。また、高温燃料ガスや高温空気の加熱に要する熱エ
ネルギーを節約でき、しかも、ガスタービン燃焼器12
におけるガスタービン燃料の消費量も節約できるので、
この点からも発電効率やシステム全体のエネルギー利用
効率の向上に貢献できる。
【0046】さらに、SOFC15の空気極に供給され
る高温空気についても、ガスタービンの圧縮機部から高
圧の圧縮空気が供給される従来構造を、ガスタービン1
0のタービン部13から排出される常圧のタービン排気
を使用する構造に変更したので、SOFC15を加圧型
とする必要はなくなる。このため、圧力容器の使用や高
温燃料ガスを加圧する圧縮機が不要になるなど、取り扱
いやコスト面で有利になる。
【0047】ところで、上述した図1の実施形態では、
第1熱交換器17、第2熱交換器18及び第3熱交換器
19を設置しているが、これらを全て設けた構成がSO
FC15の排熱を有効に利用して効率を向上させるとい
った面から最も好ましいものではあるが、システム全体
の効率は低下する方向になるものの、必ずしも全てを設
ける必要はなく、少なくともいずれか一つの熱交換器を
設置して排熱を有効利用する構成も可能である。
【0048】また、第2熱交換器18と第1熱交換器1
7とは順序を逆にして設置することも可能ではあるが、
高温空気となるガスタービン排気と比較して高温燃料ガ
スの流量がかなり少ないため、高温燃料ガスを先に加熱
することで燃焼排ガスの温度低下を低く抑えることがで
きる。従って、最初にガスタービン排気を加熱して温度
低下した燃焼排ガスが2番目に高温燃料ガスを加熱した
場合と比較して、温度低下が少ない分だけ2番目に加熱
する燃焼排ガスの温度が高くなるので、高温燃料ガス及
び高温空気の両方を高い温度に加熱することができる。
【0049】<第2の実施形態>本発明の第2の実施形
態を図2に示して説明する。なお、図1に示した第1の
実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付し、その詳
細な説明は省略する。この実施形態では、排熱回収機器
として排熱回収ボイラ30Aを設置し、この排熱回収ボ
イラ30Aで発生させた蒸気で駆動される蒸気タービン
32を備えた蒸気の循環系統が形成されている。なお、
図中の符号33はコンデンサー、34は復水を排熱回収
ボイラに送水するポンプ、35は蒸気タービン32で駆
動される発電機である。
【0050】このような構成とすれば、排熱回収ボイラ
30Aで発生させた蒸気を利用して蒸気タービン32を
駆動させ、該蒸気タービン32を駆動源とする発電機3
5によっても発電することが可能になるので、システム
全体としての発電効率をさらに向上させることができ
る。
【0051】また、排熱回収ボイラ30Aで発生させた
蒸気の一部を未反応燃料燃焼器16へ供給する蒸気供給
流路36を設け、制御弁37によって燃焼排ガスの温度
調整をしてもよい。このようにすれば、燃焼排ガス流路
21の設計温度を必要最小限に低く抑え、コストの低減
をはかることができる。
【0052】<第3の実施形態>本発明の第3の実施形
態を図3に示して説明する。なお、図1に示した第1の
実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付し、その詳
細な説明は省略する。この実施形態では、SOFC15
に供給される燃料の加熱手段である第2熱交換器18A
の構成及び配置が異なっている。この場合の第2熱交換
器18Aは、SOFC15で発電をした反応熱により高
温となって未反応燃料ガス流路25aを流れる未反応燃
料ガスと、高温燃料ガス流路25から供給される燃料と
の間で熱交換させるように構成されている。この第2熱
交換器18Aを通過して所定温度まで加熱された高温燃
料ガスは、未反応燃料ガス流路25aを通ってSOFC
15の燃料極に供給される。このような構成とすれば、
SOFC15の運転による発熱(反応熱)を有効に利用
して燃料加熱を行うことができる。
【0053】また、温度調整用バイパス流路38を設
け、第2熱交換器18Aで熱交換した後の未反応燃料を
高温燃料ガス流路25を流れる高温燃料ガスに合流させ
れば、SOFC15の燃料極に供給する高温燃料ガスの
温度調整が可能となる。この場合、温度調整用バイパス
流路38は、第2熱交換器18Aと未反応燃料燃焼器1
6との間を連結する未反応燃料流路25aから分岐し、
第2熱交換器18AとSOFC15との間を連結する高
温燃料ガス流路25に連結されている。このような温度
調整用バイパス流路38を設けることにより、比較的温
度の高い未反応燃料を高温燃料ガスに混合して所定値と
なるよう温度調整することができる。なお、温度調整用
バイパス流路38には、未反応燃料のバイパス流量を制
御する図示省略の制御弁が設けられている。
【0054】<第4の実施形態>本発明の第4の実施形
態を図4に示して説明する。なお、図3に示した第3の
実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付し、その詳
細な説明は省略する。この実施形態が上述した第3の実
施形態と異なるのは、SOFC15の排熱である燃焼排
ガスによるガスタービン圧縮空気の加熱である。第3熱
交換器19でガスタービン圧縮空気を加熱するための燃
焼排ガスは、第1熱交換器17の上流側で燃焼排ガス流
路21から分岐させた燃焼排ガスバイパス流路39を通
って直接第3熱交換器19に導入される。この燃焼排ガ
スは、ガスタービン排気を加熱する第1熱交換器17を
通過していないため、温度低下のない高温のものを使用
できる。
【0055】このような構成とすれば、ガスタービン圧
縮空気の加熱温度を高く設定することが可能になるの
で、ガスタービン燃焼器12で燃焼させるガスタービン
燃料を低減して効率を向上させることができる。そし
て、第1熱交換器17及び第3熱交換器19で熱交換し
た後の燃焼排ガスは、それぞれ独立した流路を通って排
熱回収機器30へ供給される。なお、燃焼排ガスバイパ
ス流路39に設けられた開閉弁39aは、ガスタービン
10の起動時に開閉弁27aと共に閉とされるものであ
る。
【0056】<第5の実施形態>本発明の第5の実施形
態を図5に示して説明する。なお、図4に示した第4の
実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付し、その詳
細な説明は省略する。この実施形態では、ガスタービン
燃焼器12に供給されるガスタービン圧縮空気の加熱手
段である第3熱交換器19Aの構成及び配置が異なって
いる。この場合の第3熱交換器19Aは、SOFC15
で発電をした反応熱により高温となった未反応空気と、
ガスタービン圧縮空気流路22から供給されるガスター
ビン圧縮空気との間で熱交換するように構成され、この
熱交換で加熱された高温のガスタービン圧縮空気がガス
タービン燃焼器12に供給される。
【0057】このような構成とすれば、SOFC15の
運転による発熱(反応熱)を有効に利用して、ガスター
ビン圧縮空気をより高温に加熱することができる。従っ
て、ガスタービン燃焼器12で燃焼させるガスタービン
燃料を低減することが可能になる。なお、図5において
は、ガスタービン10を単独で起動するための配管系統
及び弁類の図示が省略されている。
【0058】<第6の実施形態>本発明の第6の実施形
態を図6に示して説明する。なお、上述した第3の実施
形態と同様の構成要素には同じ符号を付し、その詳細な
説明は省略する。この実施形態は、未反応燃料燃焼器1
6から供給された燃焼排ガスを第3熱交換器19及び第
1熱交換器17の順に通して排熱回収機器30へ供給す
る点、そして、SOFC15で発電をした反応熱で高温
となった未反応空気を使用してガスタービン排気を加熱
する第4熱交換器40を設けた点が上述した第3の実施
形態と異なっている。なお、第4熱交換器40は、第1
熱交換器17で加熱された後のガスタービン排気を加熱
するよう直列に配置されている。
【0059】このような構成とすれば、高温の燃焼排ガ
スが先に第3熱交換器19を通ってガスタービン圧縮空
気を高温に加熱し、続いて、第1熱交換器17を通って
ガスタービン排気を加熱する。このため、ガスタービン
排気の加熱温度は燃焼排ガスの温度低下によって低くな
るが、この温度低下を第4熱交換器40の加熱によって
補うことができる。すなわち、SOFC15の運転によ
る発熱(反応熱)を有効に利用して、ガスタービン排気
をより高温に加熱することができる。なお、図6におい
ては、ガスタービン10を単独で起動するための配管系
統及び弁類の図示が省略されている。
【0060】<第7の実施形態>本発明の第7の実施形
態を図7に示して説明する。なお、上述した第3の実施
形態と同様の構成要素には同じ符号を付し、その詳細な
説明は省略する。この実施形態では、未反応燃料燃焼器
16から供給された高温の燃焼排ガスを第1熱交換器1
7でガスタービン排気を加熱することにのみ使用してい
る点、そして、第5熱交換器41でガスタービン圧縮空
気を加熱するのにガスタービン排気を使用している点が
異なっている。
【0061】このような構成とすれば、ガスタービン排
気によってガスタービン圧縮空気を加熱した後、温度低
下したガスタービン排気を高温の燃焼ガスを使用してよ
り高温に加熱することができる。なお、ガスタービン1
0を単独で起動する場合には、開閉弁27bを開とし、
かつ、開閉弁27a,27cを閉とするが、SOFC1
5を併用する場合には開閉が逆となる。
【0062】<第8の実施形態>本発明の第8の実施形
態を図8に示して説明する。なお、上述した各実施形態
と同一の構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明
は省略する。この実施形態は上述した第6及び第7の実
施形態を組み合わせたものであり、ガスタービン圧縮空
気の加熱が直列に配置された第5熱交換器41及び第3
熱交換器19によって二段階になされている。このた
め、ガスタービン圧縮空気をガスタービン排気及び燃焼
排ガスによって加熱してより高温とすることができるの
で、ガスタービン10側の発電効率を向上させることが
できる。なお、ガスタービン10を単独で起動する場合
には、開閉弁27bを開とし、かつ、開閉弁27a,2
7cを閉とするが、SOFC15を併用する場合には開
閉が逆となる。
【0063】<第9の実施形態>本発明の第9の実施形
態を図9に示して説明する。なお、上述した各実施形態
と同一の構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明
は省略する。この実施形態では、ガスタービン圧縮空気
の加熱が直列に配置された第5熱交換器41及び第3熱
交換器19Aによって二段階になされている。このた
め、ガスタービン圧縮空気をガスタービン排気及び反応
熱によって温度上昇した未反応空気によって加熱するこ
とができるので、より高温のガスタービン圧縮空気を供
給することでガスタービン10側の発電効率を向上させ
ることができる。また、高温の燃焼排ガスについては、
第1熱交換器17においてガスタービン排気の加熱にの
み使用されるので、未反応燃料燃焼器16から供給する
燃焼排ガスの温度を下げて系の設計温度を低く抑えるこ
とが可能になる。このため、材料の耐熱温度を下げるな
どしてコストを低減することも可能になる。なお、図9
においては、ガスタービン10を単独で起動するための
配管系統及び弁類の図示が省略されている。
【0064】<第10の実施形態>本発明の第10の実
施形態を図10に示して説明する。なお、上述した各実
施形態と同一の構成要素には同じ符号を付し、その詳細
な説明は省略する。この実施形態では、ガスタービン圧
縮空気の加熱が直列に配置された第5熱交換器41及び
第3熱交換器19によって二段階になされている。この
ため、ガスタービン圧縮空気の加熱を、ガスタービン排
気と、燃焼排ガス流路21から直接分流させた高温の燃
焼排ガスとによって加熱することができる。このため、
ガスタービン圧縮空気をより高温化することができるよ
うになり、ガスタービン10側の発電効率をより一層向
上させることができる。なお、図10においては、ガス
タービン10を単独で起動するための配管系統及び弁類
の図示が省略されている。
【0065】以上説明したように、本発明の高温型燃料
電池を用いたコンバインド発電システムは、ガスタービ
ン10のタービン部13から排出されるガスタービン排
気をSOFC15の空気極に供給し、このガスタービン
排気に含まれる酸素を利用して発電するように構成した
ので、従来の圧縮機部11から供給される高圧空気を使
用する場合と異なり、常圧のSOFC15とすることが
できる。
【0066】また、SOFC15に供給する高温燃料ガ
ス、高温空気となるガスタービン排気及びガスタービン
圧縮空気の加熱源としては、SOFC15の発電によっ
て生じる排熱のひとつである反応熱で温度上昇した未反
応燃料ガスや未反応空気、この反応熱に加えて未反応燃
料ガスを燃焼させて得られる燃焼排ガスが保有する排熱
が使用可能であり、これらの排熱が温度条件等を考慮し
て適宜有効利用されることで、システム全体としての発
電効率を向上させることができる。なお、ガスタービン
排気については、ガスタービン圧縮空気の加熱源として
利用してから、上述した加熱源で加熱して空気極に供給
することで発電効率を向上させることもできる。
【0067】また、ガスタービン排気バイパス流路26
及び開閉弁27a,27bを設けたことにより、ガスタ
ービン10を単独で起動して発電機14による早期の発
電が可能になるので、SOFC15との組み合わせによ
ってガスタービン10の起動性が損なわれることもな
い。また、排熱回収機器30の具体例として図2に示し
た排熱回収ボイラ30A及び蒸気の循環系統は、第3〜
10の実施形態における排熱回収機器30に代えて適用
可能なことはいうまでもない。
【0068】なお、本発明の構成は上述した実施形態に
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲内において適宜変更することができる。
【0069】
【発明の効果】本発明の高温型燃料電池を用いたコンバ
インド発電システムによれば、以下の効果を奏する。請
求項1に記載の発明では、空気極に十分な酸素量を含む
ガスタービン排気を導入するようにしたので、圧縮機部
から高圧の圧縮空気を導入する従来構造とは異なり、燃
料電池を常圧で運転することが可能になる。このため、
高温燃料ガスを圧縮する圧縮機も不要となり、加圧型の
燃料電池と比較して扱いが容易でコスト面でも有利にな
るという効果が得られる。
【0070】請求項2に記載発明では、ガスタービン排
気供給流路を介して空気極に十分な酸素量を含むガスタ
ービン排気を供給することができるので、燃料電池を常
圧で運転することが可能になり、また、ガスタービンや
高温型燃料電池の排熱を有効に利用して高効率の発電を
することが可能になるといった効果が得られる。
【0071】請求項3に記載の発明では、高温型燃料電
池の発電時に発生する反応熱及び未反応燃料ガスを燃焼
させた燃焼排ガスが保有する熱量よりなる排熱と、高温
ガス燃料、ガスタービン排気またはガスタービン圧縮空
気の少なくとも一つと熱交換して温度上昇させる熱交換
器を設けたので、高温型燃料電池の排熱を有効に利用し
て高効率の発電を行うことができるという効果が得られ
る。
【0072】請求項4に記載の発明では、高温型燃料電
池側から順に、高温ガス燃料を温度上昇させる熱交換
器、ガスタービン排気を温度上昇させる熱交換器及びガ
ス圧縮空気を温度上昇させる熱交換器を配列するように
したので、高温型燃料電池の排熱を温度の高い順に有効
利用して高温に加熱することができ、高温型燃料電池の
排熱をより一層有効利用して高効率の発電を行うことが
できるといった効果が得られる。
【0073】請求項5に記載の発明では、ガスタービン
排気供給流路の途中から分岐させたガスタービン排気バ
イパス流路(分岐は移管)を未反応燃料及び空気を排熱
回収機器(排熱回収手段)へ供給する燃焼排ガス流路
(排熱回収流路)に接続し、ガスタービン排気供給流路
から高温型燃料電池またはガスタービン排気バイパス流
路から燃焼排ガス流路のいずれか一方の流路を選択して
切換する流路切換手段を設けたので、高温型燃料電池の
運転状況に影響されることなく、ガスタービンを単独で
速やかに起動させて発電することができるといった効果
が得られる。
【0074】請求項6に記載の発明では、高温ガス燃料
を加熱する熱交換器が、加熱源として発電後の未反応燃
料ガスを使用するようにしたので、高温型燃料電池の運
転に伴う排熱のうち、発電時の反応熱を高温ガス燃料の
加熱に有効利用してシステム全体の効率を向上させると
いった効果が得られる。
【0075】請求項7に記載の発明では、高温ガス燃料
に未反応燃料ガスを混合して温度調整する高温燃料ガス
温度調整手段を備えているので、未反応ガス燃料の有す
る高温及び熱エネルギーを有効に利用してシステム全体
の効率を向上させるといった効果が得られる。
【0076】請求項8に記載の発明では、ガスタービン
排気及びガスタービン圧縮空気を加熱する熱交換器が、
高温型燃料電池の排熱を直接導入するように構成したの
で、それぞれに高温の排熱を導入してより高温に加熱す
ることが可能になるといった効果が得られる。
【0077】請求項9に記載の発明では、ガスタービン
圧縮空気を加熱する熱交換器が、加熱源として発電後の
未反応空気を使用するようにしたので、高温型燃料電池
の運転に伴う排熱のうち、発電時の反応熱をガスタービ
ン圧縮空気の加熱に有効利用してシステム全体の効率を
向上させることができるといった効果を奏する。
【0078】請求項10に記載の発明では、高温型燃料
電池の排熱が、ガスタービン圧縮空気を加熱する熱交換
器を経由してガスタービン排気を加熱する熱交換器に流
れ、かつ、ガスタービン排気を排熱で加熱する熱交換器
の下流に、ガスタービン排気を未反応空気で加熱する熱
交換器を直列に配置したので、高温型燃料電池の運転に
伴う排熱のうち、発電時の反応熱を有効利用してガスタ
ービン排気をより高温に加熱することができ、システム
全体の効率を向上させることができるといった効果が得
られる。
【0079】請求項11に記載発明では、ガスタービン
圧縮空気の加熱にガスタービン排気が使用され、高温型
燃料電池の排熱をガスタービン排気の加熱のみに使用し
たので、未反応燃料燃焼器より供給される高温の排熱を
ガスタービン排気の加熱のみに使用してガスタービン排
気を高温化できるようになり、システム全体の効率を向
上させるといった効果が得られる。
【0080】請求項12に記載の発明では、ガスタービ
ン圧縮空気の加熱が、ガスタービン排気を使用した熱交
換器と、高温型燃料電池の排熱を使用した熱交換器とを
直列に配置してなされるので、ガスタービン排気及び排
熱によってガスタービン圧縮空気を高温に加熱できるよ
うになり、ガスタービン側の発電効率を向上させること
ができるといった効果が得られる。
【0081】請求項13に記載の発明では、ガスタービ
ン圧縮空気の加熱が、ガスタービン排気を使用した熱交
換器と、未反応空気を使用した熱交換器とを直列に配置
してなされるので、高温型燃料電池の反応熱を有効利用
してガスタービン側の発電効率向上を向上させ、さら
に、高温の燃焼排ガスをガスタービン排気の加熱に利用
することができる。このため、システム全体の効率を向
上させることができるといった効果が得られる。
【0082】請求項14に記載の発明では、ガスタービ
ン圧縮空気の加熱が、ガスタービン排気を使用した熱交
換器と、高温型燃料電池の排熱である燃焼排ガスを直接
導入した熱交換器とを直列に配置してなされ、かつ、ガ
スタービン排気を加熱する熱交換器も高温型燃料電池の
排熱である燃焼排ガスを直接導入するように構成したの
で、高温の燃焼排ガスを有効利用してガスタービン圧縮
空気及びガスタービン排ガスを高温に加熱することがで
きる。このため、システム全体の効率を向上させること
ができるといった効果が得られる。
【0083】請求項15に記載の発明では、ガスタービ
ンが、ガスタービン圧縮空気を加熱する熱交換器を備
え、該熱交換器でガスタービン圧縮空気を所望の温度に
調整して直接前記タービン部へ供給するようにしたの
で、ガスタービン燃焼器をなくしてガスタービン燃料が
不要の運転を可能にするといった効果が得られる。
【0084】請求項16に記載の発明では、排熱回収手
段が、排熱の供給を受けて蒸気を発生させる排熱回収ボ
イラと、該排熱回収ボイラで発生させた蒸気の供給を受
けて駆動される蒸気タービンと、該蒸気タービンで駆動
されて発電する発電機とを具備して構成されているの
で、排熱回収によって発生させた蒸気を利用し、蒸気タ
ービンで駆動される発電機によっても発電可能となる。
このため、システム全体としての発電効率をより一向上
させることができるといった効果が得られる。
【0085】請求項17に記載の発明では、未反応燃料
燃焼器に排熱回収手段から蒸気を供給して燃焼排ガス温
度を制御するように構成したので、燃焼排ガス温度を抑
制して系の設計温度を必要最小限に抑えることができ
る。このため、システム全体のコストを低減できるとい
った効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る高温型燃料電池を用いたコンバ
インド発電システムの第1の実施形態を示す構成図であ
る。
【図2】 本発明に係る高温型燃料電池を用いたコンバ
インド発電システムの第2の実施形態を示す構成図であ
る。
【図3】 本発明に係る高温型燃料電池を用いたコンバ
インド発電システムの第3の実施形態を示す構成図であ
る。
【図4】 本発明に係る高温型燃料電池を用いたコンバ
インド発電システムの第4の実施形態を示す構成図であ
る。
【図5】 本発明に係る高温型燃料電池を用いたコンバ
インド発電システムの第5の実施形態を示す構成図であ
る。
【図6】 本発明に係る高温型燃料電池を用いたコンバ
インド発電システムの第6の実施形態を示す構成図であ
る。
【図7】 本発明に係る高温型燃料電池を用いたコンバ
インド発電システムの第7の実施形態を示す構成図であ
る。
【図8】 本発明に係る高温型燃料電池を用いたコンバ
インド発電システムの第8の実施形態を示す構成図であ
る。
【図9】 本発明に係る高温型燃料電池を用いたコンバ
インド発電システムの第9の実施形態を示す構成図であ
る。
【図10】 本発明に係る高温型燃料電池を用いたコン
バインド発電システムの第10の実施形態を示す構成図
である。
【図11】 従来の加圧型SOFCコンバインド発電シ
ステムの構成例を示す図である。
【符号の説明】
10 ガスタービン 11 圧縮機部 12 ガスタービン燃焼器 13 タービン部 14 発電機 15 高温型燃料電池(SOFC) 16 未反応燃料燃焼器 17 第1熱交換器 18,18A 第2熱交換器 19 第3熱交換器 20 ガスタービン排気流路 20a 未反応空気流路 21 燃焼排ガス流路(排熱回収流路) 22 ガスタービン圧縮空気流路 23 ガスタービン燃料流路 24 ガスタービン燃焼ガス流路 25 高温燃料ガス流路 25a 未反応燃料ガス流路 26 ガスタービン排気バイパス流路(分岐配管) 30 排熱回収機器(排熱回収手段) 30A 排熱回収ボイラ(排熱回収手段) 31 吸引ファン 32 蒸気タービン 33 コンデンサー 34 ポンプ 35 発電機 36 蒸気供給流路 37 制御弁 38 温度調整用バイパス流路 39 燃焼排ガスバイパス流路 40 第4熱交換器 41 第5熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02C 6/18 F02C 6/18 A Z 7/08 7/08 B F02G 5/02 F02G 5/02 B 5/04 5/04 H H01M 8/04 H01M 8/04 J // H01M 8/12 8/12 (72)発明者 相木 英鋭 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 武信 弘一 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 岸沢 浩 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 Fターム(参考) 3G081 BA02 BA20 BB01 BC07 BD00 DA22 5H026 AA06 5H027 AA06 BC12 DD02 KK02 KK05 KK44 MM01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温型燃料電池と、ガスタービンで駆
    動される発電機とを併用して発電する高温型燃料電池を
    用いたコンバインド発電システムであって、 前記高温型燃料電池の空気極に前記ガスタービンから排
    出されるガスタービン排気を導入したことを特徴とする
    高温型燃料電池を用いたコンバインド発電システム。
  2. 【請求項2】 高温燃料ガス及び高温空気の供給を常
    圧で受けて発電する高温型燃料電池と、 同軸に連結された圧縮機部及びタービン部と、前記圧縮
    機部から供給されるガスタービン圧縮空気を用いてガス
    タービン燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器とを備
    え、前記ガスタービン燃焼器が生成したガスタービン燃
    焼ガスを前記タービン部で膨張させて回転させるガスタ
    ービンと、 該ガスタービンの出力で駆動されて発電する発電機と、 前記高温型燃料電池から排出された排熱を回収する排熱
    回収手段と、 前記ガスタービンから排出されたガスタービン排気を前
    記高温型燃料電池の高温空気として供給するガスタービ
    ン排気供給流路と、を具備して構成したことを特徴とす
    る高温型燃料電池を用いたコンバインド発電システム。
  3. 【請求項3】 前記高温型燃料電池と前記排熱回収手
    段との間に、前記排熱が、前記高温ガス燃料、前記ガス
    タービン排気または前記ガスタービン圧縮空気の少なく
    とも一つと熱交換して温度上昇させる熱交換器を設けた
    ことを特徴とする請求項2記載の高温型燃料電池を用い
    たコンバインド発電システム。
  4. 【請求項4】 前記熱交換器が、前記高温型燃料電池
    側から前記高温ガス燃料を温度上昇させる熱交換器、前
    記ガスタービン排気を温度上昇させる熱交換器及び前記
    ガス圧縮空気を温度上昇させる熱交換器の順に配列され
    ていることを特徴とする請求項3記載の高温型燃料電池
    を用いたコンバインド発電システム。
  5. 【請求項5】 前記ガスタービン排気供給流路の途中
    から分岐させた分岐配管を前記未反応燃料及び空気を前
    記排熱回収手段へ供給する排熱回収流路に接続し、前記
    ガスタービン排気供給流路から前記高温型燃料電池また
    は前記分岐配管から前記排熱回収流路のいずれか一方の
    流路を選択して切換する流路切換手段を設けたことを特
    徴とする請求項請求項2から4のいずれかに記載の高温
    型燃料電池を用いたコンバインド発電システム。
  6. 【請求項6】 前記高温ガス燃料を加熱する熱交換器
    が、加熱源として発電後の未反応燃料ガスを使用するこ
    とを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の高温
    型燃料電池を用いたコンバインド発電システム。
  7. 【請求項7】 前記高温ガス燃料に前記未反応燃料ガ
    スを混合して温度調整する高温燃料ガス温度調整手段を
    備えていることを特徴とする請求項6記載の高温型燃料
    電池を用いたコンバインド発電システム。
  8. 【請求項8】 前記ガスタービン排気及び前記ガスタ
    ービン圧縮空気を加熱する熱交換器が、前記排熱を直接
    導入するように構成したことを特徴とする請求項6また
    は7記載の高温型燃料電池を用いたコンバインド発電シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記ガスタービン圧縮空気を加熱する
    熱交換器が、加熱源として発電後の未反応空気を使用す
    ることを特徴とする請求項6または7記載の高温型燃料
    電池を用いたコンバインド発電システム。
  10. 【請求項10】 前記排熱が、前記ガスタービン圧縮
    空気を加熱する熱交換器を経由して前記ガスタービン排
    気を加熱する熱交換器に流れ、かつ、前記ガスタービン
    排気を前記排熱で加熱する熱交換器の下流に、前記ガス
    タービン排気を前記未反応空気で加熱する熱交換器を直
    列に配置したことを特徴とする請求項6または7記載の
    高温型燃料電池を用いたコンバインド発電システム。
  11. 【請求項11】 前記ガスタービン圧縮空気の加熱に
    前記ガスタービン排気が使用され、前記排熱を前記ガス
    タービン排気の加熱のみに使用したことを特徴とする請
    求項6または7記載の高温型燃料電池を用いたコンバイ
    ンド発電システム。
  12. 【請求項12】 前記ガスタービン圧縮空気の加熱
    が、前記ガスタービン排気を使用した熱交換器と、前記
    排熱を使用した熱交換器とを直列に配置してなされるこ
    とを特徴とする請求項6または7記載の高温型燃料電池
    を用いたコンバインド発電システム。
  13. 【請求項13】 前記ガスタービン圧縮空気の加熱
    が、前記ガスタービン排気を使用した熱交換器と、前記
    未反応空気を使用した熱交換器とを直列に配置してなさ
    れることを特徴とする請求項6または7記載の高温型燃
    料電池を用いたコンバインド発電システム。
  14. 【請求項14】 前記ガスタービン圧縮空気の加熱
    が、前記ガスタービン排気を使用した熱交換器と、前記
    排熱を直接導入した熱交換器とを直列に配置してなさ
    れ、かつ、前記ガスタービン排気を加熱する熱交換器も
    前記排熱を直接導入するように構成したことを特徴とす
    る請求項6または7記載の高温型燃料電池を用いたコン
    バインド発電システム。
  15. 【請求項15】 前記ガスタービンが、前記ガスター
    ビン圧縮空気を加熱する熱交換器を備え、該熱交換器で
    前記ガスタービン圧縮空気を所望の温度に調整して直接
    前記タービン部へ供給することを特徴とする請求項2か
    ら14のいずれかに記載の高温型燃料電池を用いたコン
    バインド発電システム。
  16. 【請求項16】 前記排熱回収手段が、排熱の供給を
    受けて蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、該排熱回収
    ボイラで発生させた蒸気の供給を受けて駆動される蒸気
    タービンと、該蒸気タービンで駆動されて発電する発電
    機とを具備して構成されていることを特徴とする請求項
    2から15のいずれかに記載の高温型燃料電池を用いた
    コンバインド発電システム。
  17. 【請求項17】 前記未反応燃料燃焼器に前記排熱回
    収手段から蒸気を供給して燃焼排ガス温度を制御するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項16記載の高温型
    燃料電池を用いたコンバインド発電システム。
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