JP2003217533A - ケース入り電池 - Google Patents
ケース入り電池Info
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Mounting, Suspending (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的簡単な方法により、2色以上の色を用
い、電池に関する情報を重要度に合わせて強調表示し、
より分かり易い情報表示を行うことが可能なケース入り
電池を提供する。 【解決手段】 上蓋10の窓11を利用して、上蓋10表面の
レーザマーク10aと、窓11から露出する外装缶21表面の
レーザマーク20aによって、それぞれの材料(樹脂とア
ルミニウム)におけるレーザ線跡色を利用した茶色(ま
たは黒色)および白色の2色表示を行う。
い、電池に関する情報を重要度に合わせて強調表示し、
より分かり易い情報表示を行うことが可能なケース入り
電池を提供する。 【解決手段】 上蓋10の窓11を利用して、上蓋10表面の
レーザマーク10aと、窓11から露出する外装缶21表面の
レーザマーク20aによって、それぞれの材料(樹脂とア
ルミニウム)におけるレーザ線跡色を利用した茶色(ま
たは黒色)および白色の2色表示を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子携帯機器用電
源として用いられる電池パックなどのケース入り電池に
関し、特に当該電池のマーキング技術に関する。
源として用いられる電池パックなどのケース入り電池に
関し、特に当該電池のマーキング技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機や携帯情報端末(PD
A)などの携帯型電子機器のさらなる小型化にともな
い、高エネルギー密度の電源(電池パック)が求められ
ている。携帯型電子機器の内部では、電池パックに割り
当てられる容積が極めて限られるので、電池パックのサ
イズにも可能な限り(ミクロン単位以下で)小型かつ薄
型であることが要求される。
A)などの携帯型電子機器のさらなる小型化にともな
い、高エネルギー密度の電源(電池パック)が求められ
ている。携帯型電子機器の内部では、電池パックに割り
当てられる容積が極めて限られるので、電池パックのサ
イズにも可能な限り(ミクロン単位以下で)小型かつ薄
型であることが要求される。
【0003】このような背景にあって、電池パックなど
のケース入り電池では、電池本体の小型化・薄型化とと
もに、電池本体を収納するケース(例えば金属製の電池
本体を収納するプラスチック製のケース)についても同
様の改良が行われている。ここにおいて、ケース表面に
表示される電池の定格内容、取扱事項、電池識別記号、
製造元、リサイクルマークなどの情報を、レーザマーキ
ングによって表示する技術は、ケース表面を擦っても消
えにくく、ケース厚みも増えることがないため、現在で
は有効な技術であるとされている。
のケース入り電池では、電池本体の小型化・薄型化とと
もに、電池本体を収納するケース(例えば金属製の電池
本体を収納するプラスチック製のケース)についても同
様の改良が行われている。ここにおいて、ケース表面に
表示される電池の定格内容、取扱事項、電池識別記号、
製造元、リサイクルマークなどの情報を、レーザマーキ
ングによって表示する技術は、ケース表面を擦っても消
えにくく、ケース厚みも増えることがないため、現在で
は有効な技術であるとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでケース入り電
池には、上記したように複数の情報を表示する必要があ
ることから、これらの各情報に合わせて、その重要度を
区別して分かり易く表示することも望まれる。しかしな
がら、レーザマーキングはレーザ照射する材料表面を一
部焦がして文字や記号、パターンなどを刻み込む技術で
あるため、基本的には材料表面を基本色とする単色のマ
ーキングしかできない。このためレーザマーキングで
は、マークした情報の重要度に合わせて色を変えること
が非常に困難である。
池には、上記したように複数の情報を表示する必要があ
ることから、これらの各情報に合わせて、その重要度を
区別して分かり易く表示することも望まれる。しかしな
がら、レーザマーキングはレーザ照射する材料表面を一
部焦がして文字や記号、パターンなどを刻み込む技術で
あるため、基本的には材料表面を基本色とする単色のマ
ーキングしかできない。このためレーザマーキングで
は、マークした情報の重要度に合わせて色を変えること
が非常に困難である。
【0005】これに対し、ケース表面に、所定の表示内
容をカラー印刷したラベルを貼付しようとすれば、その
ラベル厚み(約100μm〜150μm以上の厚み)によって
ケース厚みが増えてしまい、携帯型電子機器の内部にお
ける容積が大きくなるので望ましくない。このようなこ
とから、ケース入り電池において適切に情報を表示する
技術においては、未だ改善の余地がある。
容をカラー印刷したラベルを貼付しようとすれば、その
ラベル厚み(約100μm〜150μm以上の厚み)によって
ケース厚みが増えてしまい、携帯型電子機器の内部にお
ける容積が大きくなるので望ましくない。このようなこ
とから、ケース入り電池において適切に情報を表示する
技術においては、未だ改善の余地がある。
【0006】本発明は以上の問題に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、比較的簡単な方法により、2色
以上の色を用い、電池に関する情報を重要度に合わせて
強調表示し、より分かり易い情報表示を行うことが可能
なケース入り電池を提供することにある。
であって、その目的は、比較的簡単な方法により、2色
以上の色を用い、電池に関する情報を重要度に合わせて
強調表示し、より分かり易い情報表示を行うことが可能
なケース入り電池を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、電池要素を入れるための電池筐体と、電
池筐体とは異なる母材からなり、当該電池筐体を収納す
るケースとを備えるケース入り電池であって、前記ケー
スには一部穴が穿設されており、これに対応する電池筐
体表面の領域と、ケース表面に、それぞれレーザマーキ
ングが施されているものとした。
に、本発明は、電池要素を入れるための電池筐体と、電
池筐体とは異なる母材からなり、当該電池筐体を収納す
るケースとを備えるケース入り電池であって、前記ケー
スには一部穴が穿設されており、これに対応する電池筐
体表面の領域と、ケース表面に、それぞれレーザマーキ
ングが施されているものとした。
【0008】このように、ケースと、電池筐体の2種類
の異なる材質に対して、それぞれレーザマーキングを行
うことで、ケース表面と、穴から露出する電池筐体表面
において、異なった色のレーザマーキングがなされる。
したがってケース入り電池の表面に、表示面の色の違い
を利用して多色レーザマーキングが可能になる。その結
果、表示すべき電池に関する情報内容を部分的に区別し
て強調することができ、単色表示の従来に比べて、より
分かり易い情報表示が実現される。
の異なる材質に対して、それぞれレーザマーキングを行
うことで、ケース表面と、穴から露出する電池筐体表面
において、異なった色のレーザマーキングがなされる。
したがってケース入り電池の表面に、表示面の色の違い
を利用して多色レーザマーキングが可能になる。その結
果、表示すべき電池に関する情報内容を部分的に区別し
て強調することができ、単色表示の従来に比べて、より
分かり易い情報表示が実現される。
【0009】このような本発明の効果は、電池要素を入
れるための電池筐体と、これを収納するケースとを備
え、ケースに穿設した穴の位置に合わせて電池筐体表面
に水没判定シールを貼付したケース入り電池であって、
前記水没判定シールに、当該電池に表示されるべき情報
を表示することによっても実現できる。なお、電池に表
示されるべき情報とは、当該電池の定格内容、取扱事
項、電池識別記号、製造元、リサイクルマーク、の中か
ら選ばれた情報を指すものとする。
れるための電池筐体と、これを収納するケースとを備
え、ケースに穿設した穴の位置に合わせて電池筐体表面
に水没判定シールを貼付したケース入り電池であって、
前記水没判定シールに、当該電池に表示されるべき情報
を表示することによっても実現できる。なお、電池に表
示されるべき情報とは、当該電池の定格内容、取扱事
項、電池識別記号、製造元、リサイクルマーク、の中か
ら選ばれた情報を指すものとする。
【0010】
【発明の実施の形態】1.実施の形態
1-1.電池の構成
図1は、本発明のケース入り電池の一適用例である実施
の形態1の携帯電話機用リチウムイオン電池1(以下、単
に電池1という)の組図である。ここではリチウムイオ
ン電池に適用する例を示すが、当然ながら本発明はニッ
ケル水素、ニッケルカドミウム、一次電池など他の種類
のケース入り電池に適用してもよい。
の形態1の携帯電話機用リチウムイオン電池1(以下、単
に電池1という)の組図である。ここではリチウムイオ
ン電池に適用する例を示すが、当然ながら本発明はニッ
ケル水素、ニッケルカドミウム、一次電池など他の種類
のケース入り電池に適用してもよい。
【0011】当図のようにリチウムイオン電池1は、角
形外装缶21を有する電池本体20が、ケース30に収めら
れ、ケース30と上蓋10とが嵌合された構成を有する。上
蓋10は白色系顔料を混合したポリカーボネート(PC)樹
脂からなり、その表面には電極端子用穴12、検査端子用
穴13、およびマーキング表示用窓11が所定の位置に穿設
されている。また上蓋10表面には、レーザマーキング10
aが形成されている。
形外装缶21を有する電池本体20が、ケース30に収めら
れ、ケース30と上蓋10とが嵌合された構成を有する。上
蓋10は白色系顔料を混合したポリカーボネート(PC)樹
脂からなり、その表面には電極端子用穴12、検査端子用
穴13、およびマーキング表示用窓11が所定の位置に穿設
されている。また上蓋10表面には、レーザマーキング10
aが形成されている。
【0012】レーザマーキング10aで表示する情報内容
は、ここでは図2に示すように、電池定格内容、取扱事
項、電池識別記号、製造元の各情報である。このような
レーザマーキング10aの色は、主として材料(上蓋の材
料)表面の色(本実施の形態では上蓋材料の白色)で決
まり、基本的に単色である。本実施の形態では、上蓋材
料に白色系顔料を混合しているので、レーザマーク10a
は濃い茶色または黒色系の焦げた線跡として描画され
る。
は、ここでは図2に示すように、電池定格内容、取扱事
項、電池識別記号、製造元の各情報である。このような
レーザマーキング10aの色は、主として材料(上蓋の材
料)表面の色(本実施の形態では上蓋材料の白色)で決
まり、基本的に単色である。本実施の形態では、上蓋材
料に白色系顔料を混合しているので、レーザマーク10a
は濃い茶色または黒色系の焦げた線跡として描画され
る。
【0013】電池本体20には、帯状の正極、セパレー
タ、負極(不図示)をこの順に積層させて巻回し、側面
から押しつぶした電極体に、電解液を含浸してなる発電
素体が角形外装缶21に収められている。電池本体20で
は、正極は外装缶底部に接続され、負極は外装缶上部の
負極端子(不図示)と接続されている。これらの外装缶
底部および負極端子は、それぞれリード板を介して基板
25上の正極端子24、負極端子23と電気的に接続される。
タ、負極(不図示)をこの順に積層させて巻回し、側面
から押しつぶした電極体に、電解液を含浸してなる発電
素体が角形外装缶21に収められている。電池本体20で
は、正極は外装缶底部に接続され、負極は外装缶上部の
負極端子(不図示)と接続されている。これらの外装缶
底部および負極端子は、それぞれリード板を介して基板
25上の正極端子24、負極端子23と電気的に接続される。
【0014】電解液には、一例として非水電解液が用い
られる。正極は、アルミニウムの正極芯体表面に、正極
活物質であるコバルト酸リチウムLiCoO2を主体として、
導電剤と結着剤を混合した正極合剤を塗布してなる。負
極は、銅製の負極芯体表面に、黒鉛を主体とし、結着剤
を混合した負極合剤を塗布してなる。
られる。正極は、アルミニウムの正極芯体表面に、正極
活物質であるコバルト酸リチウムLiCoO2を主体として、
導電剤と結着剤を混合した正極合剤を塗布してなる。負
極は、銅製の負極芯体表面に、黒鉛を主体とし、結着剤
を混合した負極合剤を塗布してなる。
【0015】セパレータは、ポリエチレン製の微多孔膜
であって、負極と正極の絶縁に用いられる。その耐熱温
度は120℃程度に設定されている。電池本体20では、充
放電時に次の反応が起こっている。すなわち、充電時に
は正極において、正極活物質であるコバルト酸リチウム
の結晶格子中のコバルトが酸化され、リチウムイオンが
放出される。放出されたリチウムイオンは、電解液を含
浸したセパレータを通って負極側へ移動する。負極側で
は、リチウムイオンは黒鉛の結晶格子中に取り込まれ
る。
であって、負極と正極の絶縁に用いられる。その耐熱温
度は120℃程度に設定されている。電池本体20では、充
放電時に次の反応が起こっている。すなわち、充電時に
は正極において、正極活物質であるコバルト酸リチウム
の結晶格子中のコバルトが酸化され、リチウムイオンが
放出される。放出されたリチウムイオンは、電解液を含
浸したセパレータを通って負極側へ移動する。負極側で
は、リチウムイオンは黒鉛の結晶格子中に取り込まれ
る。
【0016】そして放電時においては、この充電時と逆
の反応が起こって、電気エネルギーを外部へ取り出すこ
とができる。外装缶側面には外装缶底部より接続された
リード板22および基板25が配設されており、基板25上に
負極端子23、正極端子24、リード板端部26、27、電池識
別用信号端子28が併設される。リード板22にはPTC素子
等の保護素子が間に挿設されている。ここではリード板
22の端部27は正極端子24と接続しており、リード板端部
26にかかるリード板は電池本体20側の負極端子(不図
示)と基板25上の負極端子23とを接続している。
の反応が起こって、電気エネルギーを外部へ取り出すこ
とができる。外装缶側面には外装缶底部より接続された
リード板22および基板25が配設されており、基板25上に
負極端子23、正極端子24、リード板端部26、27、電池識
別用信号端子28が併設される。リード板22にはPTC素子
等の保護素子が間に挿設されている。ここではリード板
22の端部27は正極端子24と接続しており、リード板端部
26にかかるリード板は電池本体20側の負極端子(不図
示)と基板25上の負極端子23とを接続している。
【0017】外装缶21(厚み3.7mm)はアルミニウム製
であり、金属光沢のある表面を有している。このアルミ
ニウム表面に、前記マーキング表示用窓11の位置に合わ
せて、レーザマーク20aがなされている。本実施の形態
では、当該レーザマーク20aの線跡は外装缶材料である
アルミニウムがレーザ照射により酸化されて形成された
酸化アルミニウム色系(白色系)となり、この色でリサ
イクルマークを表示している。
であり、金属光沢のある表面を有している。このアルミ
ニウム表面に、前記マーキング表示用窓11の位置に合わ
せて、レーザマーク20aがなされている。本実施の形態
では、当該レーザマーク20aの線跡は外装缶材料である
アルミニウムがレーザ照射により酸化されて形成された
酸化アルミニウム色系(白色系)となり、この色でリサ
イクルマークを表示している。
【0018】ケース30は、上記上蓋10と同様に白色系顔
料を混合したポリカーボネート樹脂からなる。ケース側
面には、携帯電話機内部での位置固定用の突起31、32が
形成されている。ケース30のサイズは、一例として、縦
50mm×横35mm×奥行4.5mmである。上蓋10および
ケース30の材料厚みは0.35mmであり、この中に電池本体
20を収納したときのクリアランスは1mmである。
料を混合したポリカーボネート樹脂からなる。ケース側
面には、携帯電話機内部での位置固定用の突起31、32が
形成されている。ケース30のサイズは、一例として、縦
50mm×横35mm×奥行4.5mmである。上蓋10および
ケース30の材料厚みは0.35mmであり、この中に電池本体
20を収納したときのクリアランスは1mmである。
【0019】レーザ出力としては、一例として、レーザ
マーク10aは約5W、レーザマーク20aは約10Wの出力で設
定している。 1-2.実施の形態1の特徴と効果 携帯型電子機器のさらなる小型化にともなって、高エネ
ルギー密度の電源(電池パック)が求められているが、
電池本体の小型化・薄型化とともに、電池本体を収納す
るケース(例えば金属製の電池本体を収納するプラスチ
ック製のケース)についても同様の改良が行われてい
る。ケースには、ミクロン単位以下の条件下でダウンサ
イジングが要求される。
マーク10aは約5W、レーザマーク20aは約10Wの出力で設
定している。 1-2.実施の形態1の特徴と効果 携帯型電子機器のさらなる小型化にともなって、高エネ
ルギー密度の電源(電池パック)が求められているが、
電池本体の小型化・薄型化とともに、電池本体を収納す
るケース(例えば金属製の電池本体を収納するプラスチ
ック製のケース)についても同様の改良が行われてい
る。ケースには、ミクロン単位以下の条件下でダウンサ
イジングが要求される。
【0020】ここで、電池に表示すべき情報をケース表
面にレーザマーキングする技術は、表示部分を擦っても
消えにくく、ケース厚みも増えることがないので現在で
は有効な技術であるとされている。図4(a)〜(c)は
電池パックにレーザマーキングを利用した例を示す電池
正面図である。ところでレーザマーキング技術では、基
本的には材料表面を基本色とする単色のマーキングに限
られる。一方電池では、電池の定格内容、取扱事項、電
池識別記号、製造元、リサイクルマークなど、複数の情
報を表示する必要(図4(c)を参照)があり、このよう
な比較的大量の情報を、その重要度に合わせてユーザに
強調表示することが望まれる。しかしながら、従来のレ
ーザマーキング技術では単色表現しか行うことができ
ず、色を変えることが非常に困難である。強調表示を行
いたい部分が何らかのパターンのである場合(例えばリ
サイクルマークなど)は、パターンを反転表示すること
もできる(図4(a)および(b)を参照)が、こうする
とレーザマーキングのための熱エネルギーが表示面の一
カ所に集中し、熱変形などの問題を引き起こすので望ま
しくない。
面にレーザマーキングする技術は、表示部分を擦っても
消えにくく、ケース厚みも増えることがないので現在で
は有効な技術であるとされている。図4(a)〜(c)は
電池パックにレーザマーキングを利用した例を示す電池
正面図である。ところでレーザマーキング技術では、基
本的には材料表面を基本色とする単色のマーキングに限
られる。一方電池では、電池の定格内容、取扱事項、電
池識別記号、製造元、リサイクルマークなど、複数の情
報を表示する必要(図4(c)を参照)があり、このよう
な比較的大量の情報を、その重要度に合わせてユーザに
強調表示することが望まれる。しかしながら、従来のレ
ーザマーキング技術では単色表現しか行うことができ
ず、色を変えることが非常に困難である。強調表示を行
いたい部分が何らかのパターンのである場合(例えばリ
サイクルマークなど)は、パターンを反転表示すること
もできる(図4(a)および(b)を参照)が、こうする
とレーザマーキングのための熱エネルギーが表示面の一
カ所に集中し、熱変形などの問題を引き起こすので望ま
しくない。
【0021】これに対し、ケース表面に、所定の表示内
容をカラー印刷したラベルを貼付しようとすれば、その
ラベル厚み(約100μm〜150μm以上の厚み)によって
ケース厚みが増えてしまい、携帯型電子機器の内部にお
ける容積が大きくなる。また、ラベルを作製するための
コストもかさむため、このようにラベルを使用すること
は避けるべきである。
容をカラー印刷したラベルを貼付しようとすれば、その
ラベル厚み(約100μm〜150μm以上の厚み)によって
ケース厚みが増えてしまい、携帯型電子機器の内部にお
ける容積が大きくなる。また、ラベルを作製するための
コストもかさむため、このようにラベルを使用すること
は避けるべきである。
【0022】ここにおいて、本実施の形態1の特徴は、
レーザマーキング技術を用いながら、表示領域(ケース
上蓋表面側)で多色表示を実現したことにある。図2は
本電池1の正面図を示している。具体的に本電池1では、
上蓋10の窓11を利用して、上蓋10表面のレーザマーク10
aと、窓11から露出する外装缶21表面のレーザマーク20a
によって、それぞれの材料(樹脂とアルミニウム)にお
けるレーザ線跡色を利用した茶色(または黒色)および
白色の2色表示を行っている。このような工夫により本
実施の形態では、重要度の高い情報を窓11中の外装缶21
表面にマーキング(この場合リサイクルマーク)するこ
とによって、上蓋10のレーザマーク10aの色と区別して
表示することができる。
レーザマーキング技術を用いながら、表示領域(ケース
上蓋表面側)で多色表示を実現したことにある。図2は
本電池1の正面図を示している。具体的に本電池1では、
上蓋10の窓11を利用して、上蓋10表面のレーザマーク10
aと、窓11から露出する外装缶21表面のレーザマーク20a
によって、それぞれの材料(樹脂とアルミニウム)にお
けるレーザ線跡色を利用した茶色(または黒色)および
白色の2色表示を行っている。このような工夫により本
実施の形態では、重要度の高い情報を窓11中の外装缶21
表面にマーキング(この場合リサイクルマーク)するこ
とによって、上蓋10のレーザマーク10aの色と区別して
表示することができる。
【0023】本実施の形態1では、樹脂表面の間にアル
ミニウム金属表面が浮き出た構成となるので、特にアル
ミニウム表面にレーザマーキングした情報が強調表示さ
れ、良好で効果的な2色表示が実現されることとなる。
なお、当然ながら、レーザマーク10aおよび20aの表示内
容は自由に設定できる。
ミニウム金属表面が浮き出た構成となるので、特にアル
ミニウム表面にレーザマーキングした情報が強調表示さ
れ、良好で効果的な2色表示が実現されることとなる。
なお、当然ながら、レーザマーク10aおよび20aの表示内
容は自由に設定できる。
【0024】2.実施の形態2
図3は、本発明のケース入り電池の一適用例である実施
の形態2の携帯電話機用リチウムイオン電池の組図であ
る。実施の形態2の電池の構成は、実施の形態1の電池と
ほぼ同様であるが、上蓋10のマーキング表示用窓11に対
応する外装缶21表面に水没判定シール20s(電池が濡れ
た場合に変色してユーザにその旨を促すシール)を貼付
し、このシール20sの表面に、電池に表示されるべき情
報の中で重要度の高いものを、上蓋10のレーザマーク10
aの色と異なる色で表示した点にある。ここでは、マー
キング表示用窓11は水没判定シール表示用窓を兼ねてい
る。
の形態2の携帯電話機用リチウムイオン電池の組図であ
る。実施の形態2の電池の構成は、実施の形態1の電池と
ほぼ同様であるが、上蓋10のマーキング表示用窓11に対
応する外装缶21表面に水没判定シール20s(電池が濡れ
た場合に変色してユーザにその旨を促すシール)を貼付
し、このシール20sの表面に、電池に表示されるべき情
報の中で重要度の高いものを、上蓋10のレーザマーク10
aの色と異なる色で表示した点にある。ここでは、マー
キング表示用窓11は水没判定シール表示用窓を兼ねてい
る。
【0025】このような構成によっても、実施の形態1
と同様の効果が奏されるほか、水没判定シール20sの表
面にはフルカラー印刷が可能なので、様々な複合色を用
いた情報表示が実現できる効果がある。 3.その他の事項 上記実施の形態では、外装缶の材質としてアルミニウム
を用いる例を示したが、アルミニウム合金をはじめ、ア
ルミニウムを主体とする材料の他、他の材料(例えばマ
グネシウム合金)で構成してもよい。さらに上蓋および
ケースの材料もポリカーボネート樹脂などに限らず、他
の材料(例えばポリアミド樹脂)より作製してもよい。
これらの材質には、部分的に色の異なるものを用い、こ
の上にレーザマーキングすることによって、上記実施の
形態よりもさらに多色のレーザマーキングを行ってもよ
い。
と同様の効果が奏されるほか、水没判定シール20sの表
面にはフルカラー印刷が可能なので、様々な複合色を用
いた情報表示が実現できる効果がある。 3.その他の事項 上記実施の形態では、外装缶の材質としてアルミニウム
を用いる例を示したが、アルミニウム合金をはじめ、ア
ルミニウムを主体とする材料の他、他の材料(例えばマ
グネシウム合金)で構成してもよい。さらに上蓋および
ケースの材料もポリカーボネート樹脂などに限らず、他
の材料(例えばポリアミド樹脂)より作製してもよい。
これらの材質には、部分的に色の異なるものを用い、こ
の上にレーザマーキングすることによって、上記実施の
形態よりもさらに多色のレーザマーキングを行ってもよ
い。
【0026】また、電池本体も角形に限らず、円筒缶型
など他の形状のものであってもよい。
など他の形状のものであってもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
は電池要素を入れるための電池筐体と、電池筐体とは異
なる母材からなり、当該電池筐体を収納するケースとを
備えるケース入り電池であって、前記ケースには一部穴
が穿設されており、これに対応する電池筐体表面の領域
と、ケース表面に、それぞれレーザマーキングが施され
ているので、表示面の色の違いを利用して多色レーザマ
ーキングが可能になる。その結果、表示すべき電池に関
する情報内容を部分的に区別して強調することができ、
単色表示の従来に比べて、より分かり易い情報表示が実
現される。
は電池要素を入れるための電池筐体と、電池筐体とは異
なる母材からなり、当該電池筐体を収納するケースとを
備えるケース入り電池であって、前記ケースには一部穴
が穿設されており、これに対応する電池筐体表面の領域
と、ケース表面に、それぞれレーザマーキングが施され
ているので、表示面の色の違いを利用して多色レーザマ
ーキングが可能になる。その結果、表示すべき電池に関
する情報内容を部分的に区別して強調することができ、
単色表示の従来に比べて、より分かり易い情報表示が実
現される。
【0028】このような本発明の効果は、電池要素を入
れるための電池筐体と、これを収納するケースとを備
え、ケースに穿設した穴の位置に合わせて電池筐体表面
に水没判定シールを貼付したケース入り電池であって、
前記水没判定シールに、当該電池に表示されるべき情報
を表示することによっても実現できる。
れるための電池筐体と、これを収納するケースとを備
え、ケースに穿設した穴の位置に合わせて電池筐体表面
に水没判定シールを貼付したケース入り電池であって、
前記水没判定シールに、当該電池に表示されるべき情報
を表示することによっても実現できる。
【図1】実施の形態1の携帯電話用リチウムイオン電池の
組図である。
組図である。
【図2】電池の正面図である。
【図3】実施の形態2の携帯電話用リチウムイオン電池の
組図である。
組図である。
【図4】従来の電池におけるレーザマーキング例であ
る。
る。
10 上蓋
10a、20a レーザマーク
11 マーキング表示用窓(水没判定シール表示用窓)
20 電池本体
21 外装缶
30 ケース
Claims (2)
- 【請求項1】 電池要素を入れるための電池筐体が、電
池筐体とは異なる母材からなり、当該電池筐体を収納す
るケースに収納されてなるケース入り電池であって、 前記ケースには一部穴が穿設されており、これに対応す
る電池筐体表面の領域と、ケース表面に、それぞれレー
ザマーキングが施されていることを特徴とするケース入
り電池。 - 【請求項2】 電池要素を入れるための電池筐体と、こ
れを収納するケースとを備え、ケースに穿設した穴の位
置に合わせて電池筐体表面に水没判定シールを貼付した
ケース入り電池であって、 前記水没判定シールに、当該電池に表示されるべき情報
が表示されていることを特徴とするケース入り電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002017563A JP2003217533A (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | ケース入り電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002017563A JP2003217533A (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | ケース入り電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003217533A true JP2003217533A (ja) | 2003-07-31 |
Family
ID=27653212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002017563A Pending JP2003217533A (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | ケース入り電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003217533A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005135771A (ja) * | 2003-10-30 | 2005-05-26 | Sanyo Electric Co Ltd | パック電池 |
JP2007026879A (ja) * | 2005-07-15 | 2007-02-01 | Nec Tokin Tochigi Ltd | 電池用識別体および電池パック |
JP2010040465A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Nec Tokin Corp | 銘板及び銘板が貼付された電池パック |
EP2887444A1 (fr) * | 2013-12-19 | 2015-06-24 | The Swatch Group Research and Development Ltd. | Pile à surface structurée |
EP2887418A1 (fr) * | 2013-12-19 | 2015-06-24 | The Swatch Group Research and Development Ltd. | Pile à surface structurée non condutrice |
JP2017130445A (ja) * | 2016-01-15 | 2017-07-27 | Fdk株式会社 | ラミネート型蓄電素子、カード型電子機器 |
-
2002
- 2002-01-25 JP JP2002017563A patent/JP2003217533A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005135771A (ja) * | 2003-10-30 | 2005-05-26 | Sanyo Electric Co Ltd | パック電池 |
JP4549050B2 (ja) * | 2003-10-30 | 2010-09-22 | 三洋電機株式会社 | パック電池 |
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CN104733767A (zh) * | 2013-12-19 | 2015-06-24 | 斯沃奇集团研究和开发有限公司 | 具有结构化表面的电池 |
EP2887444A1 (fr) * | 2013-12-19 | 2015-06-24 | The Swatch Group Research and Development Ltd. | Pile à surface structurée |
WO2015091503A1 (fr) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | The Swatch Group Research And Development Ltd | Pile a surface structuree non conductrice |
JP2015135813A (ja) * | 2013-12-19 | 2015-07-27 | ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド | 構造化した表面を有する電池 |
CN105830245A (zh) * | 2013-12-19 | 2016-08-03 | 斯沃奇集团研究和开发有限公司 | 带有非导电的结构化表面的电池 |
US9843065B2 (en) | 2013-12-19 | 2017-12-12 | The Swatch Group Research And Development Ltd | Battery with structured surface |
US10777780B2 (en) | 2013-12-19 | 2020-09-15 | The Swatch Group Research And Development Ltd | Battery with a non-conductive structured surface |
JP2017130445A (ja) * | 2016-01-15 | 2017-07-27 | Fdk株式会社 | ラミネート型蓄電素子、カード型電子機器 |
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