JP2011003510A - 電池パック - Google Patents

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健 鷲田
Masamitsu Tononishi
雅光 殿西
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Abstract

【課題】外装体及び印写部の色調、並びに印写部の形成位置が限定されず、外装体を薄くすることができ、意匠性が良好であるとともに、必要とされる場合に降温することにより容易に印写部を視認することができる電池パックを提供する。
【解決手段】電池パック1の電池3の第2側面3bに保護回路基板4が配されて電池コア2が構成される。電池3の表面には感温変色性インキにより製造情報等の情報の内容が印写されて印写部5が形成されている。感温変色性インキは、常温で発色状態であり、昇温することにより所定の温度以上で消色して消色状態を保持し、降温することにより常温より低い所定の温度以下で発色する。前記第2側面3b及びこれに平行な側面を外装テープ6で覆った上で、熱収縮チューブ12に電池コア2を収納する。この電池コア2を加熱することにより印写部5は消色状態となり、外側から視認されないようになる。
【選択図】図2

Description

本発明は、製造情報等の情報を電池の表面に印写してある電池パックに関する。
近年、急速に普及しているビデオカメラ,モバイルコンピュータ,携帯電話機等の携帯電子機器の電源としては、充放電可能な円筒状、又は直方体状の非水電解質二次電池、例えばリチウムイオン二次電池等が主として用いられている。リチウムイオン二次電池(以下、電池という)の一例として、正極及び負極を、セパレータを介して巻回した電極群、並びに非水電解質を、アルミニウム又はアルミニウム合金製であり、直方体状をなすケースに収納して構成されたものがある。
前記電池の一側面に、過充電及び過放電を防止するための保護回路、及び電池から外部へ電力を取り出し、又は外部から電力を取り込むための出力端子を有する保護回路基板が配されて電池コアが構成される。保護回路基板と電池との間は接続用のリードにより電気的に接続されている。
前記電池コアの四側面を、絶縁性を有する、例えば合成樹脂製の外装枠で覆い、又は電池コアを例えば合成樹脂製のケースに収容する。さらに、この電池コアの平面と、外装枠又はケースとをラベルで覆うことにより電池パックが得られる。
外装体として熱収縮チューブを用いる場合、電池コアの保護回路基板を配した側面及びこれに平行な側面を外装テープで覆った上で、電池コアを熱収縮チューブに収納し、チューブを熱収縮させることにより電池パックが得られる。
前記熱収縮チューブは、加熱した場合に収縮する、例えばPET等の合成樹脂製のフィルムからなり、その厚みは一般的に70〜130μmである。電池の表面には製造情報等の情報の内容が印写されて印写部が形成されており、熱収縮チューブの色が黒色等の濃い色でない場合、前記印写部が透けて視認され、電池パックの外観品位が悪くなるという問題点があった。
ここで、「印写」とは、印刷等により文字、記号、図形、模様、一次元のバーコード、QR(Quick Response)コード(登録商標)等の二次元のバーコード等を記録することをいう。
従来の熱収縮チューブを備える電池パックにおいては、印写部が透けて視認されるのを防止するために、以下の対策が実施されていた。
(1)熱収縮チューブ及び印写部の色調を同系色とする。
(2)熱収縮チューブの色調を黒色等の濃い色とする。
(3)熱収縮チューブの厚みを厚くする。
(4)印写部を上述の外装テープの下側に位置するように形成する。
この対策については以下の問題点があった。
前記(1)及び(2)については熱収縮チューブ及び印写部の色調が限定される、(3)については熱収縮チューブの厚みが厚くなるため、電池パックの小型化及び薄型化が妨げられる、(4)については印写部の形成位置が限定されるという問題点があった。
電池パックに使用される上述のラベルは、例えばPET等の合成樹脂製のフィルムの裏面にアクリル樹脂系粘着剤を塗布してなる基材層と、例えばPP等の合成樹脂のラミネート材からなるフィルムの裏面にアクリル樹脂系粘着剤を塗布してなり、略透明である保護層とを貼り合わせてなり、基材層のフィルムの厚みは例えば25〜40μm、保護層のフィルムの厚みは例えば20〜25μm、各層とも、粘着剤の厚みは例えば20〜30μmであり、厚みの合計は例えば85〜125μmである。基材層と保護層とを貼り合わせることに限定されるものではなく、基材層のみであってもよい。基材層のみの場合、厚みの合計は例えば45〜70μmである。従って、ケースと比較して厚みが薄く、色調が淡いことが多いため、電池表面に形成された印写部がより透けて視認されやすいという問題点があった。
このラベルを備える電池パックにおいては、印写部が透けて視認されるのを防止するために、以下の対策が実施されていた。
(1)ラベル及び印写部の色調を同系色とする。
(2)ラベルの色調を黒色等の濃い色とする。
(3)ラベルの厚みを厚くする。
(4)印写部を、ラベルを重ね合わせる部分の下側に位置するように設ける。
(5)ラベルの裏面にアルミニウム蒸着、及び黒色等の印刷を施す。
この対策については以下の問題点があった。
前記(1)及び(2)についてはラベル及び印写部の色調が限定される、(3)についてはラベルの厚みが厚くなるため、電池パックの小型化及び薄型化が妨げられる、(4)については印写部の形成位置が限定される、(5)についてはラベルのコストが高くなるという問題点があった。
電池パックに使用される上述のケースは、例えばポリカーボネート(PC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)等からなり、その厚みは例えば0.25〜0.35mmであり、ケースの色が黒色等の濃い色でない場合、電池表面に形成された印写部が透けて視認されやすいという問題点があった。
このケースを備える電池パックにおいては、印写部が透けて視認されるのを防止するために、以下の対策が実施されていた。
(1)ケース及び印写部の色調を同系色とする(例えば特許文献1等)。
(2)ケースの色調を黒色等の濃い色とする。
(3)ケースの厚みを厚くする。
(4)印写部を電池パックの側面等に形成する。
前記(1)及び(2)についてはラベル及び印写部の色調が限定される、(3)についてはケースの厚みが厚くなるため、電池パックの小型化及び薄型化が妨げられる、(4)については印写部の形成位置が限定されるという問題点があった。
ところで、常温では消色状態であり、一定温度以下に降温させた場合に発色状態となる感温変色性インキが開発されている(特許文献2)。ここで、消色状態とは、無色、淡色、又は略透明である状態をいう。また、常温とは、20℃±15℃(5〜35℃)の範囲をいう(JIS Z 8703)。
この感温変色性インキは、例えば、食品類の過冷却状態及び過熱状態の検知、自動車部品の加熱、異常発熱の検知、電線並びに電気器具の過電流及び過電圧による異常発熱の検知等を目的として、各種の危険防止用資材及び警告表示用資材に用いられている。また、偽造防止及び偽造検知を目的として、各種のIDカード、プリペイドカード、キャッシュカード、磁気カード、切手、紙幣、有価証券、変造防止シール等に用いられている。
特開2004−79360号公報 特開2007−332232号公報
本発明は上述の問題に鑑みてなされたものであり、感温変色性インキを用いて電池の表面に印写部を形成することにより、外装体及び印写部の色調、並びに印写部の形成位置が限定されず、外装体を薄くすることができ、意匠性が良好であるとともに、必要とされる場合に降温することにより容易に印写部を視認することができる電池パックを提供することを目的とする。
第1発明に係る電池パックは、表面に印写部を形成してある電池の前記印写部を外装体で覆ってなる電池パックにおいて、前記印写部は常温で視認できない状態であり、常温より低い所定の温度以下で発色状態であることを特徴とする。
第2発明に係る電池パックは、第1発明において、前記印写部は、常温で消色状態であり、降温することにより所定の温度以下で発色するインキを用い、前記消色状態で印写してなることを特徴とする。
第3発明に係る電池パックは、第2発明において、前記印写部は、降温することにより−10℃以下で発色を開始し、−20℃以下で完全に発色した状態となるインキを用いてなることを特徴とする。
第4発明に係る電池パックは、第1発明において、前記印写部は、常温で発色状態であり、昇温することにより所定の温度以上で消色して消色状態を保持し、降温することにより常温より低い所定の温度以下で発色するインキを用い、前記発色状態で印写してなることを特徴とする。
第5発明に係る電池パックは、第4発明において、前記印写部は、昇温することにより34℃以上で消色を開始し、46℃以上で消色状態を保持するインキを用いてなることを特徴とする。
第6発明に係る電池パックは、第1乃至第5発明のいずれかにおいて、前記外装体は、加熱することにより収縮する熱収縮チューブであることを特徴とする。
第7発明に係る電池パックは、第1乃至第5発明のいずれかにおいて、前記外装体は、ラベルであることを特徴とする。
第8発明に係る電池パックは、第1乃至第5発明のいずれかにおいて、前記外装体は、合成樹脂製のケースであることを特徴とする。
第9発明に係る電池パックは、第1乃至第8発明のいずれかにおいて、前記外装体の色は、マンセル表色系における明度が5以上であることを特徴とする。
本発明の電池パックにおいては、市場に流通している間及びユーザが使用している間、すなわち常温では、印写部が視認できない消色状態であるので、各種の外装体から透けて視認されることがない。
従って、外装体及び印写部の色調を限定することなく、外装体がラベルである場合にラベルの裏面にアルミニウム蒸着、及び黒等の印刷をすることなく、ユーザにとって不要な表示を見えなくすることができ、意匠性が良好である。そして、外装体の厚みを薄くすることができ、色の明度等が大きい外装体を使用することができる。さらに、印写部の形成位置が限定されない。
本発明の電池パックにおいては、常温より低い所定の温度以下に電池パックを降温させた場合、印写部が発色(着色)状態となる。
従って、修理時及び回収時等、製造者及び販売者にとって必要とされる場合には電池パックを降温することにより印写部を発色させて、印写部に示された情報を視認することができる。この必要時に発色させた後は再度電池パックを昇温することにより、印写部を消色状態にすることができ、消色状態と発色状態とを繰り返して使用することができる。
感温変色性インキの消色状態及び発色状態となる温度は、インキに含まれる変色温度調整剤を選択することにより、調整が可能である。
そこで、常温では発色状態であるインキを使用して印写部を形成した場合、印写の状態を確認し、印写を忘れることが防止される。また、外装体がケース又はラベルである場合、電池コアの状態で昇温することにより印写部を消色状態にすることができ、外装体として熱収縮チューブを用いた場合、チューブの収縮時に同時に印写部を消色状態にすることができる。
本発明の電池パックによれば、常温では、印写部が視認できない消色状態であり、各種の外装体から印写部が透けて視認されることがない。よって、外装体及び印写部の色調を限定することなく、外装体がラベルである場合にラベルの裏面にアルミニウム蒸着、及び黒等の印刷をすることなく、ユーザにとって不要な表示を見えなくすることができ、意匠性が良好である。従って、外装体の厚みを薄くすることができ、例えばマンセル表色系における明度が5以上である色を有し、透けやすい外装体を使用することができる。さらに、印写部の形成位置も限定されない。
また、本発明の電池パックによれば、常温より低い所定の温度以下に電池パックを降温させた場合、印写部が発色状態となる。従って、修理時及び回収時等、製造者及び販売者にとって必要とされる場合に降温することにより、印写部に示された情報を視認することができる。この必要時に発色させた後は電池パックを昇温することにより、印写部を消色状態にすることができ、消色状態と発色状態とを繰り返して使用することができる。
本発明の実施の形態1に係る電池パックを示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る電池パックを示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る電池パック製造工程の流れを示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る電池パックを示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る電池パックを示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る電池パック製造工程の流れを示す模式図である。 本発明の実施の形態3に係る電池パックを示す斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る電池パックを示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る電池パック製造工程の流れを示す模式図である。 本発明の実施の形態4に係る電池パックを示す斜視図である。 本発明の実施の形態4に係る電池パックを示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態4に係る電池パック製造工程の流れを示す模式図である。 常温で消色状態である感温変色性インキを用いて印写部を形成した場合の、電池パック製造工程の流れを示す模式図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る電池パック1を示す斜視図、図2は電池パック1を示す分解斜視図である。
電池パック1の電池コア2の電池3は角型平板状をなし、例えばリチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池であり、正極及び負極をセパレータを介して巻回した電極群、並びに非水電解質を、アルミニウム又はアルミニウム合金製のケースに収納してなる。
電池3の第1側面3aには、絶縁部材(図示せず)を介して負極端子(図示せず)が該第1側面3aを貫通するように設けられている。負極端子が設けられた部分以外の電池3の全体が正極(端子)となる。
電池3の負極端子が設けられている第1側面3aに平行な第2側面3bには、保護回路基板4が配されている。保護回路基板4の第2側面3bに対向する面には、電池3の過充電又は過放電等を防止するための保護回路を実装し、樹脂モールドしてなる保護回路実装部4aが設けられている。そして、保護回路基板4の外面側には、外部へ電力を取り出し、また逆に充電のために外部から電力を取り込むための正負極と温度端子とである出力端子4b,4b,4bがパッドとして設けられている。出力端子4b,4b,4bにはリード7の一端が半田付けされ、リード7の他端には外部に出力するための出力コネクタ8が接続されている。
前記保護回路基板4のマイナス側の接続端子は、PTC(Positive Temperature Coefficient)素子(図示せず)を介在させた状態でリード9により前記負極端子と接続されており、プラス側の接続端子は、リード10により第2側面3bに設けられたクラッド板11と接続されている。
電池コア2の表面には、製造情報等の情報の内容がインクジェット印刷、スクリーン印刷、静電方式のレーザ印刷等により印写されて、印写部5が形成されている。前記製造情報としては、例えば電池3の型式、製造年月日、工場番号、製造ライン番号、極板の製造時刻、巻き機の番号、及び通し番号、並びに、電池パック1の型式、製造年月日、工場番号、製造ライン番号、及び通し番号等が挙げられる。
印写部5は、常温では発色状態である感温変色性インキを用いて形成されている。
感温変色性インキに含まれる可逆感温変色性ヒステリシス組成物は、ロイコ色素(電子供与性化合物)と、顕色性物質(電子受容性化合物)と、変色温度調整剤とを含んでなる。可逆感温変色性ヒステリシス組成物は、最高の呈色濃度(以下、発色状態という)を示す温度範囲内の所定の温度T1 にある場合に昇温することにより、温度T2 に達した時点で呈色濃度が急激に低下し始め、温度T3 に達したときに最低の呈色濃度(以下、消色状態という)を示すようになる。次に、この消色状態を示すT3 以上である所定の温度T4 である場合に降温したとき、上述した温度T3 、T2 及びT1 に達してもその消色状態は保持され、さらに降温を続けることにより、温度T5 に達した時点で呈色濃度が急激に上昇し始め、温度T6 に達したときに発色状態となる。以上のように、この可逆感温変色性ヒステリシス組成物は、温度T1 から昇温させていく場合と、温度T4 から降温させていく場合とで異なる経路をたどって変色し、一定の温度域(ヒステリシス幅)において異なる呈色状態を示す。
可逆感温変色性ヒステリシス組成物は、通常の染顔料類と同様にして、インキに均一に分散されている。可逆感温変色性ヒステリシス組成物は、マイクロカプセルに内包して用いることが好ましい。これは、可逆感温変色性ヒステリシス組成物の組成をマイクロカプセル内で同一に保つことができ、特性及び挙動の安定したものができ、また、マイクロカプセル外部の他の化学物質の影響を受けにくくなり、さらには可逆感温変色性ヒステリシス組成物が外部に漏れ出すのを防ぐことも可能となるからである。
可逆感温変色性ヒステリシス組成物のマイクロカプセルは、水性クリヤーバインダーに配合してスクリーン印刷インキ、インクジェット用インキ等の印刷インキとされる。また、スプレードライ方法等によって乾燥させ、パウダー化した後、油性クリヤーバインダーに配合して、スクリーン印刷インキ、インクジェットインキ等のインキとされる。パウダー化した可逆感温変色性ヒステリシス組成物と帯電剤等を加えて、静電方式のレーザープリンター用のインキともされ得る。
本実施の形態においては、前記温度T1 が常温となる、すなわち常温で発色状態である感温変色性インキを用いており、具体例として、株式会社松井色素化学工業所製の「サーモロック」、株式会社パイロットコーポレーション製の「フリクションインキ」が挙げられる。
前記「サーモロック」の「48タイプ」を用いた場合、34℃(温度T2 )で消色を開始し、46〜49℃(温度T3 )で消色状態となり、この状態が保持される。そして、降温した場合、2℃(温度T5 )で発色し始め、−10℃で完全に発色状態となり、この状態が保持される。
前記「サーモロック」の「79タイプ」を用いた場合、45℃(温度T2 )で消色を開始し、79〜86℃(温度T3 )で消色状態となり、この状態が保持される。そして、降温した場合、−5℃(温度T5 )で発色し始め、−24℃で完全に発色状態となり、この状態が保持される。
本実施の形態においては、前記「サーモロック」の「79タイプ」を用いることにする。
電池コア2の前記第1側面3a及び第2側面3bには、例えばPET等の合成樹脂フィルムの裏面にアクリル樹脂系粘着剤を塗布してなる外装テープ6,6が貼り付けられており、端子が露出しないように絶縁されている。残る二側面及び二平面が例えばPET等の合成樹脂製のフィルムからなる熱収縮チューブ12で覆われることにより、電池パック1が構成される。
以下に、電池パック1の製造方法について説明する。
図3は、本実施の形態に係る電池パック製造工程の流れを示す模式図である。
まず、前工程の電池製造工程で製造された電池3の第2側面3bに保護回路基板4を配置し、保護回路基板4のマイナス側の接続端子と負極端子とを接続し、保護回路基板4のプラス側の接続端子とクラッド板11とを接続する。そして、電池3の第1側面3a,第2側面3bに外装テープ6,6を被せて、電池コア2を組み立てる(S1)。
次に、情報印写装置により、上述の感温変色性インキを用いて電池コア2の電池3の表面に製造情報等の情報を印写させて、印写部5を形成させる(S2)。このとき、可逆感温変色性ヒステリシス組成物は発色状態であるので、印写部5は着色している。前記情報印写装置としては、例えばインクジェットプリンタが挙げられる。情報印写装置がインクジェットプリンタである場合、感温変色性インキとして、上述の可逆感温変色性ヒステリシス組成物を含むインクジェットインキを用いて電池3の製造情報等の情報が電池3の表面に印写される。
そして、電池コア2を熱収縮チューブ12に収納させる(S3)。
次いで、熱収縮チューブ12に収納した電池コア2を略150〜200℃に加熱したシュリンカ内に略1分間通して、熱収縮チューブ12を熱収縮させることにより(S4)、電池パック1が得られる。このとき、電池コア2の表面は略80℃に昇温されているので、印写部5は消色状態になる。
以上のように、本実施の形態においては、上述のステップS4の熱収縮工程で、印写部5が消色状態にされる。
上述したように印写部5に含まれる可逆感温変色性ヒステリシス組成物は所定温度以下に降温されるまでは消色状態を保持するので、電池パック1が市場に流通している間、ユーザが使用している間は消色状態を保持しており、熱収縮チューブ12から印写部5が透けて視認されることがない。
従って、印写部5及び熱収縮チューブ12の色調は限定されず、厚みの薄いものを使用することができるとともに、印写部5の形成位置が限定されることがない。そして、熱収縮チューブ12の色を淡色にすることができる。淡色とは、例えば、マンセル表色系における明度が5〜10、好ましくは7〜10程度である色であり、例えば、淡黄色、桃色、水色、淡灰色等の白を基調とした色等が挙げられる。熱収縮チューブ12の厚みは一般的に70〜130μmであり、前記明度が5以上である場合、透けやすいが、本実施の形態においては常温では印写部5が消色状態であるので、前記明度が5以上である色を有する熱収縮チューブ12を使用することが可能である。
さらに、常温で発色状態であるときに製造情報等の情報の内容を電池3に印写するので、印写の状態を確認することができ、印写するのを忘れることが防止される。印写後は消色状態が保持されるため、ユーザにとって不要な表示は市場流通時、及びユーザの使用時には見えず、電池パック1の意匠性は良好である。
また、電池パック1の修理、回収時等、製造者及び販売者にとって必要とされる場合には電池パック1を降温することにより、印写部5を着色させて表示を視認することができる。視認した後は再度昇温することにより消色状態とすることができ、印写部5について消色状態と発色状態とを繰り返すことができる。
実施の形態2.
図4は本発明の実施の形態2に係る電池パック51を示す斜視図、図5は電池パック51を示す分解斜視図である。図中、図1及び図2と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施の形態においては、保護回路基板4の外面側には、外部へ電力を取り出し、また逆に充電のために外部から電力を取り込むための正負極端子と温度端子とである出力端子4b,4b,4bが金メッキにより設けられている。そして、保護回路基板4がホルダ13に支持された状態で電池3の一側面に配されることにより電池コア2が構成されている。
電池コア2の電池3の表面には、実施の形態1と同様に、感温変色性インキとしての前記「サーモロック」の「79タイプ」を用いて製造情報等の情報が印写され、印写部5が形成されている。
電池コア2の四側面には、例えばポリカーボネート(PC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)等からなる外装枠14が嵌合されている。外装枠14の一枠辺部の短手方向の両端縁部には、該枠辺部に垂直に張り出した張出部が設けられ、保護回路基板4を収納する保護回路基板収納部14aが形成されている。保護回路基板収納部14aには、前記出力端子4b,4b,4bを露出させるための窓部14b,14b,14bが設けられている。
電池コア2の二平面、及び保護回路基板収納部14aを構成する前記枠辺部に隣接する二枠辺部に、例えばPET等の合成樹脂製のフィルムの裏面にアクリル樹脂系粘着剤を塗布してなるラベル15が貼付され、巻き付けられることにより、電池パック51が構成される。ラベル15の裏面には、アルミニウム蒸着及び黒等の印刷は施されていない。
以下に、電池パック51の製造方法について説明する。
図6は、本実施の形態に係る電池パック製造工程の流れを示す模式図である。
まず、前工程の電池製造工程で製造された電池3の側面に、ホルダ13に支持させた状態で保護回路基板4を配置し、保護回路基板4のマイナス側の接続端子と負極端子とを接続し、保護回路基板4のプラス側の接続端子とクラッド板とを接続して、電池コア2を組み立てる(S11)。
次に、情報印写装置により上述の感温変色性インキを用いて電池コア2の電池3の表面に製造情報を印写させて印写部5を形成させる(S12)。このとき、可逆感温変色性ヒステリシス組成物は発色状態であるので、印写部5は着色している。
そして、シュリンカにより、電池コア2を昇温して、印写部5を消色させる(S13)。電池コア2の加熱は、ドライヤー又はヒートガン等により行うことにしてもよい。
次に、電池コア2の四側面を外装枠14に嵌合させる(S14)。
さらに、外装枠14が嵌合された電池コア2の二平面、及び外装枠14の二枠辺部にラベル15を貼付し(S15)、巻き付けることにより(S16)、電池パック51が得られる。
本実施の形態においては、電池パック51が市場に流通している間、ユーザが使用している間は消色状態を保持しており、ラベル15から印写部5が透けて視認されることがない。従って、ラベル15及び印写部5の色調は限定されず、厚みの薄いラベル15を使用することができ、印写部5の形成位置が限定されない。また、ラベル15の裏面へのアルミニウム蒸着や黒等の印刷が不要である。
さらに、ラベル15の色を淡色とすることが可能である。例えば、マンセル表色系における明度が5以上であって透けやすいラベル15を用いることができる。
実施の形態3.
図7は本発明の実施の形態3に係る電池パック52を示す斜視図、図8は電池パック52を示す分解斜視図である。図中、図4及び図5と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
電池パック52の電池コア2は、例えばポリカーボネート(PC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)等からなり、一面が開口された箱形状のケース16に嵌合されている。ケース16の一側板部の開口側端縁部には、該側板部に垂直に張り出した張出部が設けられ、保護回路基板4を収納する保護回路基板収納部16aが形成されている。保護回路基板収納部16aには、前記出力端子4b,4b,4bを露出させるための窓部16b,16b,16bが設けられている。
電池コア2の平面、及びケース16の側板部に、例えばPET等の合成樹脂製のフィルムの裏面にアクリル樹脂系粘着剤を塗布してなるラベル17が貼付され、巻き付けられることにより電池パック52が構成される。
以下に、電池パック52の製造方法について説明する。
図9は、本実施の形態に係る電池パック製造工程の流れを示す模式図である。
まず、前工程の電池製造工程で製造された電池3の側面に、ホルダ13に支持させた状態で保護回路基板4を配置し、保護回路基板4のマイナス側の接続端子と負極端子とを接続し、保護回路基板4のプラス側の接続端子とクラッド板とを接続して、電池コア2を組み立てる(S21)。
次に、情報印写装置により上述の感温変色性インキを用いて電池コア2の電池3の表面に製造情報等の情報を印写させて印写部5を形成させる(S22)。このとき、可逆感温変色性ヒステリシス組成物は発色状態であるので、印写部5は着色している。
そして、シュリンカにより、電池コア2を昇温して、印写部5を消色させる(S23)。電池コア2の加熱は、ドライヤー又はヒートガン等により行うことにしてもよい。
電池コア2をケース16に嵌合させる(S24)。
さらに、ケース16に嵌合された電池コア2の平面、及びケース16の側板部にラベル17を貼付し(S25)、巻き付けることにより(S26)、電池パック52が得られる。
本実施の形態においては、印写部5をラベル17に対向する電池3の表面に形成した場合につき説明しているがこれに限定するものではなく、印写部5を電池3の裏面、すなわちケース16の底面に対向する面に形成することにしてもよい。
印写部5を電池3のケース16側及びラベル17側のいずれの側に形成した場合においても、電池パック52が市場に流通している間、ユーザが使用している間は消色状態を保持しており、ケース16及びラベル17から印写部5が透けて視認されることがない。従って、ケース16及びラベル17、並びに印写部5の色調は限定されず、ケース16及びラベル17の厚みを薄くすることができ、印写部5の形成位置も限定されることがない。
そして、ケース16及びラベル17の色を淡色とすることが可能である。例えば、マンセル表色系における明度が5以上であって透けやすいケース16及びラベル17を用いることができる。
実施の形態4.
図10は本発明の実施の形態4に係る電池パック53を示す斜視図、図11は電池パック53を示す分解斜視図である。図中、図1及び図2と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
電池パック53の電池コア2においては、電池3の第2側面3bに負極端子(図示せず)が設けられており、負極端子にはPTC素子20が接続され、PTC素子20の負極端子と反対側の端部はリード19を介し保護回路基板4のマイナス側の接続端子と接続されている。保護回路基板4のプラス側の接続端子は、第2側面3bと接続されている。
電池コア2は、裏面に固定テープ21,21を貼付された状態で、例えばポリカーボネート(PC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)等からなり、平面視が矩形状をなす下ケース22に嵌合され、固定テープ21,21により下ケース22の底面に固定されている。下ケース22の一側板部には、前記出力端子4b,4b,4bを露出させるための窓部22a,22a,22aが設けられている。
下ケース22に、該下ケース22と同じ材質からなる上ケース23が嵌め合わされて、電池パック53が構成される。
以下に、電池パック53の製造方法について説明する。
図12は、本実施の形態に係る電池パック製造工程の流れを示す模式図である。
まず、前工程の電池製造工程で製造された電池3の負極端子と保護回路基板4のマイナス側の接続端子とを接続し、保護回路基板4のプラス側の接続端子と第2側面3bとを接続して、電池コア2を組み立てる(S31)。
次に、情報印写装置により上述の感温変色性インキを用いて電池コア2の電池3の表面に製造情報等の情報を印写させて印写部5を形成させる(S32)。このとき、可逆感温変色性ヒステリシス組成物は発色状態であるので、印写部5は着色している。
そして、シュリンカにより、電池コア2を昇温して、印写部5を消色させる(S33)。電池コア2の加熱は、ドライヤー又はヒートガン等により行うことにしてもよい。
次に、電池コア2の裏面に固定テープ21,21を貼付させ(S34)、電池コア2を下ケース22に嵌合させる(S35)。
さらに、下ケース22に上ケース23を嵌合させて(S36)、嵌合部分を超音波溶着することにより(S37)、電池パック53が得られる。
本実施の形態においては、印写部5を上ケース23に対向する電池3の表面に形成した場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、印写部5を電池3の裏面、すなわち下ケース22の底面に対向する面に形成することにしてもよい。
印写部5を電池3の上ケース23側及び下ケース22側のいずれに形成した場合においても、電池パック53が市場に流通している間、ユーザが使用している間は消色状態を保持しており、上ケース23側及び下ケース22側から印写部5が透けて視認されることがない。従って、上ケース23及び下ケース22、並びに印写部5の色調は限定されず、上ケース23及び下ケース22の厚みを薄くすることができ、印写部5の形成位置も限定されることがない。
そして、上ケース23及び下ケース22の色を淡色とすることが可能である。例えば、マンセル表色系における明度が5以上であって透けやすい上ケース23及び下ケース22を用いることができる。
実施の形態5.
図13は、上述の実施の形態1乃至4において、上述の常温で発色状態である感温変色性インキに代えて、常温で消色状態である感温変色性インキを用いて印写部5を形成した場合の、電池パック製造工程の流れを示す模式図である。
図中、実施の形態1の電池コア2を熱収縮チューブ12に収納するステップS3、実施の形態2の電池コア2を外装枠14に嵌合するステップS14、実施の形態3の電池コア2をケース16に嵌合するステップS24、及び実施の形態4の電池コア2を下ケース22に嵌合して、上ケース23を嵌合するステップS35,ステップS36は、電池コア2を外装体で被覆するステップS43としてまとめてある。
常温で消色状態である感温変色性インキの具体例として、株式会社松井色素化学工業所製の「サーモロック」、株式会社パイロットコーポレーション製の「フリクションインキ」が挙げられる。
前記「サーモロック」の「23タイプ」を用いた場合、9℃(温度T2 )で消色を開始し、22〜24℃(温度T3 )で消色状態となり、この状態が保持される。そして、降温した場合、−12℃(温度T5 )で発色し始め、−24℃で発色状態となり、この状態が保持される。
前記「サーモロック」の「11タイプ」を用いた場合、−2℃(温度T2 )で消色を開始し、10〜12℃(温度T3 )で消色状態となり、この状態が保持される。そして、降温した場合、−20℃(温度T5 )で発色し始め、−30℃で発色状態となり、この状態が保持される。
本実施の形態においては、前記「サーモロック」の「11タイプ」を用いることにする。
まず、前工程の電池製造工程で製造された電池3の第2側面3bに保護回路基板4を配置して、電池コア2を組み立てる(S41)。
次に、情報印写装置により上述の常温で消色状態である感温変色性インキを用いて電池コア2の電池3の表面に製造情報を印写させて印写部5を形成させる(S42)。このとき、印写部5は無色、淡色、又は透明の消色状態である。
そして、上述のステップS43の工程を行うことにより、実施の形態5の電池パックが得られる。
本実施の形態においては、電池パックの昇温による印写部5の消色工程が不要となる。 そして、電池パックが市場に流通している間、ユーザが使用している間は消色状態を保持しており、外装体から印写部5が透けて視認されることがない。従って、外装体及び印写部5の色調は限定されず、外装体の厚みを薄くすることができ、印写部5の形成位置も限定されることがない。
そして、外装体の色を淡色とすることが可能である。
また、電池パックの修理、回収時等、製造者及び販売者にとって必要とされる場合には電池パックを降温することにより、印写部5を着色させて表示を視認することができる。視認した後は再度昇温することにより消色状態とすることができ、印写部5について消色状態と発色状態とを繰り返すことができる。
以下に好適な実施例を用いて本発明を説明するが、本発明は本実施例により何ら限定されるものではなく、その主旨を変更しない範囲において、適宜変更して実施することができる。
[実施例1]
実施例1の電池パックは、実施の形態1に係る電池パック1と同様の構成を有する。
感温変色性インキとして、前記「サーモロック」の「79タイプ」で色が黒であるものを用い、印写部を形成した。そして、色:青、明度(マンセル表色系における明度):3.48、材質:PET、厚み:0.08mmである熱収縮チューブを用いて、実施例1の電池パックを作製した。
[実施例2]
色:水色、明度:4.7、材質:PET、厚み:0.075mmである熱収縮チューブを用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例2の電池パックを作製した。
[実施例3]
色:黄緑、明度:6.39、材質:PET、厚み:0.08mmである熱収縮チューブを用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例3の電池パックを作製した。
[実施例4]
実施例4の電池パックは、実施の形態2に係る電池パック51と同様の構成を有する。
感温変色性インキとして、前記「サーモロック」の「79タイプ」で色が黒であるものを用い、印写部を形成した。そして、色:黄、明度:7.81、材質:PET、保護層なし、厚み:0.07mmのラベルを用いて、実施例4の電池パックを作製した。
[実施例5]
色:黄緑、明度:7.28、材質:PET、保護層なし、厚み:0.07mmであるラベルを用いたこと以外は実施例4と同様にして、実施例5の電池パックを作製した。
[実施例6]
実施例6の電池パックは、実施の形態4に係る電池パック53と同様の構成を有する。 感温変色性インキとして、前記「サーモロック」の「79タイプ」で色が黒であるものを用い、印写部を形成した。そして、色:グレー、明度:5.9、材質:PC、厚み:0.21mmのケースを用いて、実施例6の電池パックを作製した。
[実施例7]
色:グレー、明度:7.42、材質:PC、厚み:0.23mmのケースを用いたこと以外は実施例6と同様にして、実施例7の電池パックを作製した。
[比較例1〜7]
感温変色性インキに代えて、シャチハタ株式会社製の「強着スタンプインキ タート<多目的用> STG−1クロ」(色:黒)を用いたこと以外は、それぞれ実施例1〜7と同様にして、比較例1〜7の電池パックを作製した。
上述の実施例1〜7、及び比較例1〜7についてそれぞれ外観を評価した結果を下記の表1に示す。評価は、以下の基準で行った。
○:印写部が透けて視認されることがなく、外観品位が良好である。
×:印写部が透けて視認され、外観品位が悪い。
Figure 2011003510
表1より、従来のインキを用いて印写部を形成した比較例1〜7の電池パックは、印写部が透けて視認され、外観品位が悪いのに対し、感温変色性インキを用いて印写部を形成した実施例1〜7の電池パックは、印写部が透けて視認されることがなく、外観品位が良好であることが分かる。そして、比較例1及び2の電池パックに用いた熱収縮チューブの明度は5未満であったが、印写部が視認されて外観品位が悪かったのに対し、これに対応する実施例1及び2の電池パックの外観品位は良好であることが分かる。
以上より、本発明の感温変色性インキを用いて印写部を形成した電池パックは、常温で印写部が消色状態であるので、外装体の色がマンセル表色系における明度が5以上である場合、又は明度が5未満であっても外装体の厚みが薄く、従来のインキを用いたときには印写部が透けていた場合において、印写部が視認されることがなく、外観品位が良好になり、意匠性が向上することが確認された。
なお、本発明の電池パックの外装体の厚みは、前記実施の形態1乃至5、及び実施例において説明した外装体の厚みに限定されるものではない。
また、前記実施の形態1乃至5においては電池3が角型平板状をなす場合につき説明しているがこれに限定されるものではない。そして、電池3がリチウムイオン二次電池である場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、ニッケル・水素二次電池、ニッケル・カドミウム二次電池等の他の二次電池であってもよく、一次電池であってもよい。
1、51、52、53 電池パック
2 電池コア
3 電池
3a 第1側面
3b 第2側面
4 保護回路基板
4a 保護回路実装部
4b 出力端子
5 印写部
6 外装テープ
7、9、10、19 リード
8 出力コネクタ
11 クラッド板
12 熱収縮チューブ
13 ホルダ
14 外装枠
14a、16a 保護回路基板収納部
14b、16b、22a 窓部
15、17 ラベル
16 ケース
20 PTC素子
21 固定テープ
22 下ケース
23 上ケース

Claims (9)

  1. 表面に印写部を形成してある電池の前記印写部を外装体で覆ってなる電池パックにおいて、
    前記印写部は常温で視認できない状態であり、常温より低い所定の温度以下で発色状態であることを特徴とする電池パック。
  2. 前記印写部は、常温で消色状態であり、降温することにより所定の温度以下で発色するインキを用い、前記消色状態で印写してなることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記印写部は、降温することにより−10℃以下で発色を開始し、−20℃以下で完全に発色した状態となるインキを用いてなることを特徴とする請求項2に記載の電池パック。
  4. 前記印写部は、常温で発色状態であり、昇温することにより所定の温度以上で消色して消色状態を保持し、降温することにより常温より低い所定の温度以下で発色するインキを用い、前記発色状態で印写してなることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  5. 前記印写部は、昇温することにより34℃以上で消色を開始し、46℃以上で消色状態を保持するインキを用いてなることを特徴とする請求項4に記載の電池パック。
  6. 前記外装体は、加熱することにより収縮する熱収縮チューブであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電池パック。
  7. 前記外装体は、ラベルであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電池パック。
  8. 前記外装体は、合成樹脂製のケースであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電池パック。
  9. 前記外装体の色は、マンセル表色系における明度が5以上であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の電池パック。
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