JP2003217353A - 透明導電性薄膜とその製造方法及びその製造に用いるスパッタリングターゲット - Google Patents

透明導電性薄膜とその製造方法及びその製造に用いるスパッタリングターゲット

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JP2003217353A
JP2003217353A JP2002009788A JP2002009788A JP2003217353A JP 2003217353 A JP2003217353 A JP 2003217353A JP 2002009788 A JP2002009788 A JP 2002009788A JP 2002009788 A JP2002009788 A JP 2002009788A JP 2003217353 A JP2003217353 A JP 2003217353A
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Takayuki Abe
能之 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパッタリング法により透明プラスチック基
板上にも低温で成膜できる低抵抗の透明導電性薄膜を提
供する。また、この透明導電性薄膜をスパッタリング法
により再現性良く安定に製造する方法、及びその際に用
いるスパッタリングターゲットを提供する。 【解決手段】 酸化インジウムを主成分とし、スズがS
n/Inの原子数比で0.138以下、及びレニウムが
Re/Inの原子数比で0.002〜0.080の割合で
分散含有されている透明導電性薄膜である。インジウ
ム、スズ、レニウムを含む金属系のスパッタリングター
ゲットを用い、透明プラスチック基板上に150℃以下
の基板温度にて、アルゴンガスと酸素ガスの混合ガス中
で反応性スパッタリングを行うことにより形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池や液晶表
示素子、エレクトロルミネッセンス等に用いられる低抵
抗の透明導電性薄膜、この透明導電性薄膜のスパッタリ
ング法による製造方法、及びその方法に用いるスパッタ
リングターゲットに関する。
【0002】
【従来の技術】高い導電性と可視光領域での高い透過率
とを有する透明導電性薄膜は、太陽電池や液晶表示素
子、その他各種受光素子の電極等に利用されている他、
自動車や建築用の熱線反射膜、帯電防止膜、冷凍ショー
ケース等の防曇用透明発熱体としても利用さている。
【0003】かかる透明導電性薄膜としては、アンチモ
ンやフッ素をドーパントとして含む酸化スズ(Sn
)、アルミニウムやガリウムをドーパントとして含
む酸化亜鉛(ZnO)、スズをドーパントとして含む酸
化インジウム(In)等が知られている。中でも
スズをドーパントとして含む酸化インジウム膜、即ちI
−Sn膜はITO(Indium Tin O
xide)膜と称され、特に低抵抗の膜が容易に得られ
ることから広く利用されている。
【0004】これらの透明導電性薄膜の製造方法として
は、通常スパッタリング法が用いられている。スパッタ
リング法は、蒸気圧の低い材料の成膜や精密な膜厚制御
を必要とする際に有効な手法であり、操作が非常に簡便
であるため、工業的に広範に利用されている。このスパ
ッタリング法は、一般的に、約10Pa以下のアルゴン
ガス雰囲気のもとで、基板を陽極とし、ターゲットを陰
極として、これらの間にグロー放電を起こしてアルゴン
プラズマを発生させ、プラズマ中のアルゴン陽イオンを
陰極のターゲットに衝突させることにより、弾き出され
るターゲット成分の粒子を基板上に堆積させて膜を形成
するものである。
【0005】スパッタリング法はアルゴンプラズマの発
生方法によって分類され、高周波プラズマを用いる高周
波スパッタリング法と、直流プラズマを用いる直流スパ
ッタリング法とがある。また、ターゲットの裏側にマグ
ネットを配置してプラズマをターゲット直上に集中さ
せ、低ガス圧でもアルゴンイオンの発生効率を上げて成
膜する方法をマグネトロンスパッタ法という。通常、上
記の透明導電性薄膜の製造法には直流マグネトロンスパ
ッタ法が採用されている。
【0006】In−Sn系等の透明導電性薄膜を
直流マグネトロンスパッタ法で形成する場合、基板の温
度を上げないと低抵抗の膜が得られない。成膜時の基板
の加熱温度が高いほど、得られる膜の結晶性と添加成分
のドーピングが改善され、抵抗値が低下するからであ
る。しかしながら、透明導電性薄膜の基板としてプラス
チック板やプラスチックフィルムを用いる場合、その軟
化点以上には加熱できないため、基板の加熱温度には限
界がある。例えば、ポリエーテルスルフォン(PES)
基板では200℃程度、ポリエチレンテレフタレート
(PET)基板やポリカーボネート(PC)基板では8
0℃程度が限界とされている。
【0007】このような理由から、液晶表示素子等に広
範に利用されているプラスチック基板では、その加熱温
度は、プラスチック板の場合で150℃程度、またプラ
スチックフィルムの場合は50℃以下が通常である。そ
のため、プラスチック基板上に形成したIn−S
n系透明導電性薄膜の比抵抗は、基板がプラスチック板
の場合で4.0×10−4Ω・cm程度が下限であり、
プラスチックフィルムの場合には5.0×10−4Ω・
cm以下にすることも困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記In−Sn
系を始めとする透明導電性薄膜について、基板材質にか
かわらず、従って基板温度が低温であっても、低抵抗を
実現する方法が研究されている。その一つとして、In
にSn以外の成分を添加することが検討され、特
開平7−157863号公報にはレニウム(Re)を添
加したIn透明導電性薄膜が提案され、基板温度
が低温でも低抵抗の膜を得ることができるとされてい
る。
【0009】このIn−Re系透明導電性薄膜膜
は、上記公報によれば、In燒結体上にレニウム
片又はレニウム酸化物片を載置したターゲットを用い
て、スパッタリング法により製造される。しかし、この
製造方法によれば、連続的に長時間のスパッタリングを
行うと、レニウム片又はレニウム酸化物片が優先的に消
費されて膜の組成が変化するため、一定の特性の透明導
電性薄膜膜を安定して製造することができなかった。
【0010】また、高パワーを投入して成膜すると、レ
ニウム片又はレニウム酸化物片の突起にプラズマが集中
して、アーキングが生じやすいという問題があった。成
膜中にアーキングが生じると、膜の破損や膜組成の変化
が生じるため、電気的特性及び光学的特性の優れた膜が
得られない。また、膜の比抵抗は成膜時のガス圧、酸素
混合量、成膜パワー等のパラメータに大きく依存する
が、このような金属片を載せたターゲットを用いたスパ
ッタリング法では成膜速度を精密にコントロールするこ
とができないため、安定して低抵抗の透明導電性薄膜膜
を成膜することができなかった。
【0011】本発明は、このような従来の事情に鑑み、
スパッタリング法によりプラスチック基板上にも低温で
成膜できる低抵抗の透明導電性薄膜を提供すること、こ
の透明導電性薄膜をスパッタリング法により再現性良く
安定に製造する方法、及びその際に用いるスパッタリン
グターゲットを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供する透明基板上に形成された透明導電
性薄膜は、酸化インジウムを主成分とし、スズがSn/
Inの原子数比で0.138以下、及びレニウムがRe
/Inの原子数比で0.002〜0.080の割合で分散
含有されていることを特徴とする。尚、上記スズについ
て、Sn/Inの原子数比は0.002〜0.138の範
囲が好ましい。
【0013】上記本発明の透明導電性薄膜においては、
前記透明基板が、プラスチック板又はプラスチックフィ
ルムか、表面に酸化シリコン膜又は酸窒化シリコン膜を
施したプラスチック板又はプラスチックフィルムである
ことを特徴とする。
【0014】上記本発明の透明導電性薄膜は、前記透明
基板がプラスチック板か、表面に酸化シリコン膜又は酸
窒化シリコン膜を施したプラスチック板であって、比抵
抗が3.0×10−4Ω・cm以下であることを特徴と
する。また、前記透明基板がプラスチックフィルムか、
表面に酸化シリコン膜又は酸窒化シリコン膜を施したプ
ラスチックフィルムであって、比抵抗が4.0×10
−4Ω・cm以下であることを特徴とする。
【0015】また、本発明が提供する透明導電性薄膜の
製造方法は、インジウムを主成分とし、スズがSn/I
nの原子数比で0.138以下、及びレニウムがRe/
Inの原子数比で0.002〜0.080の割合で分散含
有されているスパッタリングターゲットを用い、アルゴ
ンガスと酸素ガスの混合ガス中において反応性スパッタ
リングを行うことを特徴とする。
【0016】更に、本発明における透明導電性薄膜形成
用のスパッタリングターゲットは、インジウムを主成分
とし、スズがSn/Inの原子数比で0.138以下、
及びレニウムがRe/Inの原子数比で0.002〜0.
080の割合で分散含有されていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】一般に、n型半導体である酸化イ
ンジウム系透明導電性薄膜の比抵抗は、キャリア電子の
密度と移動度により決定され、密度と移動度が大きいほ
ど比抵抗は低下する。酸化インジウムにスズが固溶され
るとキャリア電子の発生量は増加するが、スズ固溶量が
増えるに従って移動度は低下することが知られている。
これに対して、発明者の研究によると、酸化インジウム
にスズと共に適量のレニウムが固溶されると移動度の低
下が抑制され、低抵抗が得られることが判明した。
【0018】本発明は、かかる知見に基づいてなされた
ものであり、酸化インジウムにスズとレニウムとを共に
固溶させたIn−Sn−Re系の低抵抗の透明導
電性薄膜を提供するものである。即ち、本発明の透明導
電性薄膜は、酸化インジウムを主成分とし、スズがSn
/Inの原子数比で0.138以下、好ましくは0.00
2〜0.138、及びレニウムがRe/Inの原子数比
で0.002〜0.080の割合で分散含有されている。
【0019】また、本発明によるIn−Sn−R
e系の透明導電性薄膜については、インジウムを主成分
とし、スズがSn/Inの原子数比で0.138以下、
レニウムがRe/Inの原子数比で0.002〜0.08
0の割合で分散含有されているスパッタリングターゲッ
トを用い、酸素を含むアルゴンガス中での反応性スパッ
タリングにより形成することができる。
【0020】反応性スパッタリングを用いた上記方法に
よれば、成膜中にアーキングが生じることがなく、成膜
時のガス圧、酸素混合量、成膜パワー、成膜速度等のパ
ラメータを容易にコントロールすることができるため、
電気的特性及び光学的特性の優れた低抵抗の透明導電性
薄膜を安定して形成することができる。
【0021】このようにして形成される本発明のIn
−Sn−Re系の透明導電性薄膜は、従来のIn
−Sn系(ITO)に比べて、低い比抵抗を実現す
ることができる。ただし、薄膜中のレニウム又はスズの
インジウムに対する原子数比が上記範囲を逸脱すると、
膜の抵抗値が増大する。
【0022】具体的に、本発明の透明導電性薄膜は、基
板温度150℃でプラスチック板上にスパッタリング法
により形成したもので比抵抗が3.0×10−4Ω・c
m以下であり、また基板温度50℃でプラスチックフィ
ルム上に成膜したもので比抵抗が4.0×10−4Ω・
cm以下と非常に低抵抗である。
【0023】
【実施例】実施例1 スズとレニウムの含有量が異なった、数種類のスパッタ
リングターゲットを以下の手順で製造した。即ち、In
粉末、Sn粉末、及びRe粉末を所定の割合で混合し、
200℃に加熱した黒鉛製坩堝内に入れ、Ar中にて1
000℃で2時間加熱して溶融させた。これを直径15
2mm及び厚み5mmの円筒状の型を設けた銅製のバッ
キングプレート上に流し込み、徐冷してターゲットを得
た。ターゲット中のSnとReの含有量をICP発光分
析法で定量分析したところ、原料粉末を混合する際の仕
込み組成が維持されていることが確認できた。
【0024】得られた各ターゲットを直流マグネトロン
スパッタ装置の非磁性体ターゲット用カソードに取り付
け、ターゲットの対向面にターゲット−基板間の距離を
70mmとして透明プラスチック基板を取り付けた。
尚、使用した透明プラスチック基板は表面に厚み50n
mの酸化シリコン膜を施した厚み0.2mmのPESフ
ィルムであり、基板温度は150℃に設定した。
【0025】次に、チャンバ内を排気し、真空度が1×
10−4Pa以下に達した時点で、純度99.9999
重量%のArガスと、Arガスに対して2〜10%のO
ガスを導入してガス圧を0.5Paとした。その後、
ターゲッットと透明プラスチック基板の間に直流電力3
00Wを投入して直流プラズマを発生させ、反応性スパ
ッタリングを実施して約500nmの膜厚の透明導電性
薄膜を形成した。
【0026】得られたSnとReの含有量の異なる複数
の透明導電性薄膜について、その組成をICP発光分析
で定量分析し、比抵抗を四探針法により測定した。各試
料について、ターゲットと透明導電性薄膜の組成(Sn
/In原子比及びRe/In原子比)と、透明導電性薄
膜の比抵抗値を下記表1に示した。尚、比抵抗は成膜時
の酸素混合量に大きく依存するため、酸素量2〜10%
の間で1%きざみで条件を振って成膜したときの最も低
い抵抗値を採用した。
【0027】比較のため、Reを含まず、SnをSn/
In原子比で0.018〜0.162の範囲で含む以外は
上記と同様に製造したスパッタリングターゲットを用
い、上記と同様の条件で透明導電性薄膜を作製し、その
ターゲットと膜の組成及び膜の比抵抗を上記と同様にし
て求め、得られた結果を表1に併せて示した。
【0028】
【表1】
【0029】上記表1から明らかなように、ターゲット
と膜の組成においてSn/In原子比が0.138以下
で且つRe/In原子比が0.002〜0.080の範
囲にある本発明の試料1〜27では、3.0×10−4
Ω・cm未満の低抵抗の透明導電性薄膜が得られた。一
方、Reを含まない比較例の試料28〜32では、4.
5〜6.1×10−4Ω・cmの高い比抵抗を有する透
明導電性薄膜しか得られなかった。
【0030】また、透明プラスチック基板を含めた透明
導電性薄膜の光透過率を分光光度計で測定したところ、
本発明の全ての試料1〜27において平均可視光透過率
は85〜89%であった。尚、使用した透明プラスチッ
ク基板自体の可視光波長領域での平均光透過率は90%
であった。
【0031】更に、従来例として、SnOを添加した
In焼結体ターゲットと、Arガスのみの雰囲気
を用いた以外は、上記と同様の条件で直流マグネトロン
スパッタ法により透明導電性薄膜を成膜したところ、1
0重量%SnO−In 焼結体ターゲットの場合
の比抵抗は最低で4.3×10−4Ω・cm、及び5重
量%SnO−In焼結体ターゲットの場合の比
抵抗は最低で4.1×10−4Ω・cmであり、いずれ
も上記本発明の透明導電性薄膜よりも高い値であった。
【0032】実施例2 透明プラスチック基板として厚み0.188mmのPE
Tフィルム(基板A)、及び表面に厚み50nmの酸窒
化シリコン膜を施した厚み0.4mmのPC板(基板
B)を用いた以外は、上記実施例1と同様にして、直流
マグネトロンスパッタ装置を使用した反応性スパッタリ
ングにより薄膜を形成した。
【0033】その際、透明プラスチック基板はヒーター
加熱せず、またスパッタ時の自然加熱による影響を極力
抑えるよう基板ホルダーを工夫して、成膜時の基板の最
高温度が50℃以下になるように制御した。尚、基板温
度以外は全て上記実施例1の条件と同じにして成膜を行
った。
【0034】得られた各透明導電性薄膜について、実施
例1と同様に比抵抗を評価して、その結果をターゲット
と透明導電性薄膜のSn/In原子比及びRe/In原
子比と共に下記表2に示した。また、比較のために、レ
ニウムを含まず、In粉末に5重量%のSnO
粉末を添加して焼結したターゲットを用いた以外、上記
実施例1と同様にして形成した薄膜についても同様の評
価を行い、その結果を下記表2に併せて示した。
【0035】
【表2】
【0036】比較例の薄膜はいずれも比抵抗が5×10
−4Ω・cmを越えるのに対して、本発明の試料では基
板温度50℃で成膜したにもかかわらず、3.2〜3.5
×10−4Ω・cmと非常に低い比抵抗が得られた。ま
た、透明プラスチック基板を含めた透明導電性薄膜の光
透過率は、本発明の試料33〜34において平均可視光
透過率は88〜92%の範囲内であった。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、従来のIn−S
n(ITO)系よりも低抵抗の透明導電性薄膜を、ガラ
スは勿論のこと、プラスチック板やプラスチックフィル
ムの透明基板上にも、基板温度150℃以下の低温で形
成することができる。しかも、このような低抵抗の透明
導電性薄膜を、金属系のスパッタリングターゲットを用
いた反応性スパッタリングにより、再現性良く、簡単に
安定して、且つ安価に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA12C AA17B AA20C AA28B AA33B AA33K AK01A AR00A BA02 BA03 BA10A BA10B EH662 GB41 JG01B JG04 JG04C JM02B JN01A JN01B YY00C 4K029 AA11 AA24 AA25 BA45 BC09 CA06 DC05 EA08 FA07 5G307 FA02 FB01 FC09 5G323 BA02 BB05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に形成された透明導電性薄膜
    であって、酸化インジウムを主成分とし、スズがSn/
    Inの原子数比で0.138以下、及びレニウムがRe
    /Inの原子数比で0.002〜0.080の割合で分散
    含有されていることを特徴とする透明導電性薄膜。
  2. 【請求項2】 前記Sn/Inの原子数比が0.002
    〜0.138であることを特徴とする、請求項1に記載
    の透明導電性薄膜。
  3. 【請求項3】 前記透明基板が、プラスチック板又はプ
    ラスチックフィルムであるか、表面に酸化シリコン膜又
    は酸窒化シリコン膜を施したプラスチック板又はプラス
    チックフィルムであることを特徴とする、請求項1又は
    2に記載の透明導電性薄膜。
  4. 【請求項4】 前記透明基板がプラスチック板か、表面
    に酸化シリコン膜又は酸窒化シリコン膜を施したプラス
    チック板であって、比抵抗が3.0×10 Ω・cm
    以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか
    に記載の透明導電性薄膜。
  5. 【請求項5】 前記透明基板がプラスチックフィルム
    か、表面に酸化シリコン膜又は酸窒化シリコン膜を施し
    たプラスチックフィルムであって、比抵抗が4.0×1
    −4Ω・cm以下であることを特徴とする、請求項1
    〜3のいずれかに記載の透明導電性薄膜。
  6. 【請求項6】 インジウムを主成分とし、スズがSn/
    Inの原子数比で0.138以下、及びレニウムがRe
    /Inの原子数比で0.002〜0.080の割合で分散
    含有されているスパッタリングターゲットを用い、アル
    ゴンガスと酸素ガスの混合ガス中において反応性スパッ
    タリングを行うことを特徴とする透明導電性薄膜の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 インジウムを主成分とし、スズがSn/
    Inの原子数比で0.138以下、及びレニウムがRe
    /Inの原子数比で0.002〜0.080の割合で分散
    含有されていることを特徴とする透明導電性薄膜形成用
    のスパッタリングターゲット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010198934A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Nitto Denko Corp 透明導電積層体の製造方法、透明導電積層体およびタッチパネル
CN106531615A (zh) * 2015-09-14 2017-03-22 映瑞光电科技(上海)有限公司 一种提高led芯片发光效率的制备方法

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