JP2003217191A - 転写基板の光学記録層上に光透過性樹脂シートを接着する接着装置及び接着方法 - Google Patents

転写基板の光学記録層上に光透過性樹脂シートを接着する接着装置及び接着方法

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JP2003217191A
JP2003217191A JP2002009002A JP2002009002A JP2003217191A JP 2003217191 A JP2003217191 A JP 2003217191A JP 2002009002 A JP2002009002 A JP 2002009002A JP 2002009002 A JP2002009002 A JP 2002009002A JP 2003217191 A JP2003217191 A JP 2003217191A
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light
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transfer substrate
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Takeshi Yoshida
健 吉田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写基板の光学記録媒体上に光透過性樹脂シ
ートを良好に接着することを目的とする。 【解決手段】 転写基板Tの光学記録層13上に紫外線
硬化樹脂系接着剤をスピンコートして接着剤層14を形
成すると共にこの接着剤層14上に光透過性樹脂シート
15を重ね合わせる回転ステージ24と、この光学記録
層13とこの光透過性樹脂シート15と間のこの接着剤
層14を硬化する紫外線チャンバー30と、転写基板投
入部28よりのこの転写基板Tをこの回転ステージ24
に搬送すると共にこの紫外線チャンバー30のこの転写
基板Tを転写基板排出部31に搬送する転写基板搬送手
段26と、樹脂シート投入部29よりの光透過性樹脂シ
ート15をこの回転ステージ24に搬送する樹脂シート
搬送手段32と、この回転ステージ24上のこの光学記
録層13上にこの光透過性樹脂シート15を重ね合わせ
た転写基板Tをこの紫外線チャンバー30に搬送するチ
ャンバー移載手段27とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を光学的に記
録する光学記録層を複数層積層した多層光学記録媒体の
製造に適用して好適な転写基板の光学記録層上に光透過
性樹脂シートを接着する接着装置及び接着方法である。
【0002】
【従来の技術】先に、情報を光学的に記録する光学記録
層を複数層積層した多層光学記録媒体(以下多層光ディ
スクという)として図6に示す如きものが提案されてい
る。
【0003】この図6の多層光ディスクは例えばポリカ
ーボネートなどからなる厚さ1.1mm程度の基板10
に、下層光学記録層用の凹凸パターンG1が形成されて
おり、その上層に例えば膜厚15nmのアルミニウムか
らなり、この凹凸パターンG1に対応するパターンを有
する反射膜である下層光学記録層11が形成されてお
り、このようにして下層基板1が構成されている。
【0004】一方、例えばポリカーボネートなどからな
る厚さ70μm程度の可撓性フィルムである光透過性の
樹脂シート15に、例えば膜厚8nmのアルミニウムな
どからなり、凹凸パターンが形成された半透明膜の反射
膜である上層光学記録層13が紫外線硬化樹脂などの接
着剤層14により接着されており、このようにして上層
基板2が構成されている。
【0005】下層光学記録層11と上層光学記録層13
が対向する状態で、この下層基板1と上層基板2が感圧
性接着剤あるいは紫外線硬化樹脂系接着剤などの接着剤
層12により貼り合わされている。ここで、下層光学記
録層11と上層光学記録層13の間隔(即ち接着剤層1
2の膜厚)は、数10μm程度(例えば27μm)であ
る。
【0006】この多層光ディスクは、例えば、上層光学
記録層13及び下層光学記録層11とが可撓性フィルム
である光透過性の樹脂シート15側から100μm程度
の深さの範囲内に位置しており、可撓性フィルムである
光透過性の樹脂シート15側から記録情報を読み取る表
面読みの多層光ディスクとして用いられる。
【0007】次に、この多層光ディスクの製造方法につ
いて図面を参照して説明する。まず、図7Aに示すよう
に、アクリル樹脂からなり、例えば厚さが1.2mmで
ある転写基板Tの表面に、上層光学記録層用の凹凸パタ
ーンG2を形成する。
【0008】次に、図7Bに示すように、凹凸パターン
G2が形成された転写基板T上に、例えばスパッタリン
グ法により、例えば8nmの膜厚のアルミニウム、ある
いは銀またはシリコンなどを堆積させ、この凹凸パター
ンG2に対応するパターンを有する半透明膜の反射膜で
ある上層光学記録層13を形成する。
【0009】次に、図8Aに示すように、上層光学記録
層13上に紫外線硬化樹脂などの接着剤14aを滴下、
その上面に、例えばポリカーボネートなどからなる厚さ
70μm程度の可撓性フィルムである光透過性の樹脂シ
ート15を重ね合わせ、これらのスピンコート法により
延転し、接着剤層を平坦化する。
【0010】次に、図8Bに示すように、樹脂シート1
5側から紫外線Lを照射して、接着剤層14を硬化さ
せ、樹脂シート15と上層光学記録層13とを接着す
る。
【0011】次に、図9Aに示すように、上層光学記録
層13と転写基板Tの界面で剥離する。これにより、上
層光学記録層13が可撓性フィルムである光透過性の樹
脂シート15側に転写され、上層光学記録層13が接着
剤層14により可撓性フィルムである光透過性の樹脂シ
ート15に接着された構成の上層基板2となる。
【0012】アクリル樹脂基板からなる転写基板T上に
スパッタリング法により形成されたアルミニウム膜であ
る上層光学記録層13は、この上層光学記録層13を破
壊することなく、容易に剥離することができる。また、
可撓性フィルムの光透過性の樹脂シート15が撓むこと
により、さらに剥離が容易となっている。
【0013】次に、図9Bに示すように、感圧性接着剤
あるいは紫外線硬化樹脂系接着剤などの接着剤層12に
より、予め形成しておいた下層基板1にこの上層基板2
を貼り合わせる。
【0014】ここで、下層基板1は、例えばポリカーボ
ネートなどからなる厚さ1.1mm程度の基板10に、
下層光学記録層用の凹凸パターンG1を形成し、その上
層に、例えばスパッタリング法により、例えば15nm
の膜厚のアルミニウムなどを堆積させ、この凹凸パター
ンG1に対応するパターンを有する反射膜である下層光
学記録層11を形成することにより、形成する。
【0015】この上層基板2と下層基板1を貼り合わせ
る工程においては、下層光学記録層11と上層光学記録
層13を対向させた状態で貼り合わせる。ここで、下層
光学記録層11と上層光学記録層13の間隔(即ち接着
剤層12の膜厚)は、数10μm程度(例えば27μ
m)とする。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上層基板2
を得るのに、図8A、Bに示す如く、転写基板Tの上層
光学記録層13上に比較的薄い例えば70μm程度のポ
リカーボネートより成る可撓性フィルムの光透過性樹脂
シート15を接着する如くしているが、この光透過性樹
脂シート15は比較的薄いためこの光透過性樹脂シート
15を良好に接着することは比較的困難であり例えば紫
外線硬化樹脂系接着剤の接着剤層14に気泡等が生じた
場合や、スピンコートされる接着剤層の厚さが不均一な
場合は凹凸パターンG2の読み取りが不可能となり不良
品となる不都合があった。
【0017】本発明は斯る点に鑑み、この転写基板の光
学記録層上に光透過性樹脂シートを良好に接着するよう
にした接着装置及び接着方法を提案せんとするものであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明転写基板の光学記
録層上に光透過性樹脂シートを接着する接着装置は、転
写基板の光学記録層上に紫外線硬化樹脂系接着剤をスピ
ンコートして接着剤層を形成すると共にこの接着剤層上
に光透過性樹脂シートを重ね合わせる回転ステージと、
この光学記録層とこの光透過性樹脂シートと間のこの接
着剤層を硬化する紫外線チャンバーと、回転基板投入部
よりのこの転写基板をこの回転ステージに搬送すると共
にこの紫外線チャンバーのこの回転基板を転写基板排出
部に搬送する転写基板搬送手段と、樹脂シート投入部よ
りの光透過性樹脂シートをこの回転ステージに搬送する
樹脂シート搬送手段と、この回転ステージ上のこの光学
記録層上にこの光透過性樹脂シートを重ね合わせた転写
基板をこの紫外線チャンバーに搬送するチャンバー移載
手段とを有するものである。
【0019】また、本発明転写基板の光学記録層上に光
透過性樹脂シートに接着する接着方法は、転写基板の光
学記録層上に紫外線硬化樹脂系接着剤を滴下し、接着剤
層を形成すると共にこの接着剤層上に光透過性樹脂シー
トを接着する接着方法において、樹脂シート搬送手段の
円盤に真空吸着されたこの光透過性樹脂シートによりこ
の転写基板の光学記録層上に滴下された紫外線硬化樹脂
系接着剤を所定間隔になるまで押し付け、その後真空破
壊によりこの光透過性樹脂シートを開放し、その後この
紫外線樹脂系接着剤をスピンコートして、この転写基板
の光学記録層上にこの光透過性樹脂シートを接着するよ
うにしたものである。
【0020】斯る本発明によれば、転写基板の光学記録
層上に光透過性樹脂シートを良好に接着することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明転写
基板の光学記録層上に光透過性樹脂シートを接着する接
着装置及び接着方法の実施の形態の例につき説明する。
【0022】図2は本例の転写基板Tの光学記録層13
上に光透過性樹脂シート15を接着する接着装置の外観
を示す概略的正面図である。この接着装置本体は外筺2
0内に配され、ダストの進入を最少にする如くなされて
いる。
【0023】この図2においては、図7Bに示す如き、
表面に例えばスパッタリング法により例えば8nmの膜
厚のアルミニウム、あるいは銀またはシリコンなどを堆
積して、凹凸パターンG2に対応するパターンを有する
半透明膜の反射膜である光学記録層13が形成されたア
クリル樹脂より成り例えば厚さが1.2mmの転写基板
Tを供給する転写基板供給用小窓21をこの外筺20の
前面を所定位置に設ける。
【0024】また、図8Aに示す如き例えばポリカーボ
ネートから成る厚さ70μm程度の可撓性フィルムであ
る光透過性樹脂シート15を供給する樹脂シート供給用
小窓22をこの外筺20の前面の所定位置に設けると共
にこの外筺20の天井部にダスト対策として0.3μm
のHEPAフィルタ23を設ける如くする。
【0025】図1は、この外筺20内に設けられた接着
装置本体の平面図を示す。この図1において、24は回
転ステージを示し、この回転ステージ24はスピンドル
モータにより回転する如くなされ、この接着装置本体を
制御する中央制御装置を構成するパーソナルコンピュー
タ25により任意の回転速度に制御できる如くなされて
いる。例えば紫外線硬化樹脂系接着剤をスピンコートす
るときには5000回/分で回転する如くなされてい
る。
【0026】この回転ステージ24は、転写基板Tのセ
ット時、この転写基板Tを真空吸着して保持する如くな
されると共に脱着可能なセンターホール用の位置決めピ
ンを有し、この転写基板Tのセンターホールhで位置決
めができる如くなされている。
【0027】またこの回転ステージ24はこの回転ステ
ージ24の外周に所定の落し込みが設けられており、こ
の外周の落し込みにより転写基板Tの外周位置決めもで
きる如くなされている。
【0028】またこの回転ステージ24は、この回転ス
テージ24を所定の高さまで上昇することができる上下
機構を有しており、後述する転写基板搬送手段26より
転写基板Tを受け取る際と、後述するチャンバー移載手
段27に転写基板Tを渡す際に上昇する。
【0029】この回転ステージ24の回転制御、上下機
構の制御は図3に示す如くパーソナルコンピュータ25
の指令に従い回転ステージコントローラ24aが行う如
くなされている。
【0030】また、図1において、28は転写基板投入
部を示し、この転写基板投入部28は転写基板供給用小
窓21よりの転写基板Tを保持する部分で、この転写基
板投入部28は転写基板搬送手段26のハンド部26a
の3つの爪と互い違いになる位置の3つの爪で構成さ
れ、この3つの爪で転写基板Tを保持する如くなされて
いる。
【0031】またこの転写基板投入部28には転写基板
Tの有る無しを検出するセンサーが設けられており、こ
の転写基板投入部28に転写基板Tの有無を図3に示す
如く、パーソナルコンピュータ25に知らせる如くなさ
れている。
【0032】また、29は樹脂シート投入部を示し、こ
の樹脂シート投入部29は樹脂シート供給用小窓22よ
りの光透過性樹脂シート15を保持するステージであ
り、このステージ上面に光透過性樹脂シート15の光学
記録層13が転写される面が来るので、このステージは
滑らかな面粗度としている。
【0033】この樹脂シート投入部29には、この光透
過性樹脂シート15の有る無しを検出するセンサーが設
けられており、この樹脂シート投入部29に光透過性樹
脂シート15の有無を図3に示す如くパーソナルコンピ
ュータ25に知らせる如くなされている。
【0034】また、図1において、30は紫外線チャン
バーを示し、この紫外線チャンバー30は紫外線を照射
することにより紫外線硬化樹脂系接着剤を硬化される機
能を有する。
【0035】この紫外線チャンバー30には転写基板T
を保持するステージ30aを設け、このステージ30a
は転写基板Tを真空吸着して保持すると共にこのステー
ジ30aは上下機構、回転機構及びこのチャンバー内外
への移動のための横方向の移動機構を有している。
【0036】この紫外線チャンバー30のステージ30
aの上下機構、回転機構、移動機構及び紫外線照射条件
の制御は図3に示す如くパーソナルコンピュータ25の
指令に従い紫外線チャンバーコントローラ30bが行う
如くなされている。
【0037】転写基板搬送手段26は、転写元である凹
凸パターンG2に対応するパターンを有する半透明膜の
反射膜である光学記録層13が形成されたアクリル樹脂
より成り例えば1.2mmの転写基板Tを搬送するもの
で、この転写基板搬送手段26は転写基板Tをつかむハ
ンド部26aと先端にこのハンド部26aが設けられた
アーム部26bとこのアーム部26bを回転する回転部
26cとより構成され、このハンド部26aはテーパの
ついた3つ爪のチャック機構となされ、このハンド部2
6aにより、この転写基板Tの裏側から、すくい上げる
如くし、このテーパのついた3つ爪により位置決めを行
う。
【0038】この転写基板搬送手段26はハンド部26
aのチャック機構の開閉機構、このハンド部26aの上
下機構及びこのハンド部26aを含むアーム部26bの
旋回機構を有している。この旋回機構によるハンド部2
6aの旋回位置は転写基板投入部28、回転ステージ2
4上、紫外線チャンバー30上及び後述する転写基板排
出部31の4ヶ所であり、之等の位置は転写基板搬送手
段26の回転部26cの回転中心と同心円上に位置して
いる。
【0039】この転写基板搬送手段26のハンド部26
aの開閉機構、このハンド部26aの上下機構及びハン
ド部26aを含むアーム部26bの旋回機構即ち回動部
26cの回転機構の制御は図3に示す如くパーソナルコ
ンピュータ25の指令に従い転写基板搬送手段コントロ
ーラ26dが行う如くなされている。
【0040】また、この図1において、32は転写先で
ある例えば70μm程度のポリカーボネートより成る可
撓性フィルムの光透過性樹脂シート15を搬送する樹脂
シート搬送手段であり、この樹脂シート搬送手段32は
光透過性樹脂シート15を真空吸着により保持する如く
なされた円盤より成る搬送部32aと先端にこの搬送部
32aが設けられたアーム部32bとこのアーム部32
bを回動する回動部32cとより構成される。
【0041】この樹脂シート搬送手段32は搬送部32
aの円盤の真空吸着機構、この搬送部32aの円盤の上
下機構及びこの搬送部32aを含むアーム部32bの旋
回機構を有している。この旋回機構による搬送部32a
の旋回位置は樹脂シート投入部29及び回転ステージ2
4上であり、之等の位置は樹脂シート搬送手段32の回
動部32cの回転中心として同心円上に位置している。
【0042】この樹脂シート搬送手段32の搬送部32
aの円盤の上下機構は樹脂シート投入部29と回転ステ
ージ24との光透過性樹脂シート15の受け渡しの際の
上下移動速度を任意に変更できる如くする。
【0043】また、本例において樹脂シート搬送手段3
2の搬送部32aの円盤の光透過性樹脂シート15の吸
着面は鏡面となされると共に図4に示す如く複数の同心
円状に複数の例えば1mm径の真空吸着穴32d,32
d・・・形成し、この複数の真空吸着穴32d,32d
・・・夫々各半径毎に個別に電磁弁を有し、中心より外
周側に順次真空破壊できる如く構成する。
【0044】この樹脂シート搬送手段32の搬送部32
aの円盤の真空吸着機構、この搬送部32aの円盤の上
下機構及びこの搬送部32aを含むアーム部32bの旋
回機構即ち回動部32cの回動機構の制御は図3に示す
如く、パーソナルコンピュータ25の指令に従い樹脂シ
ート搬送手段コントローラ32eが行う如くなされてい
る。
【0045】また図1において、33は接着剤滴下ノズ
ルを示し、この接着剤滴下ノズル33は回転ステージ2
4上に配された転写基板Tの光学記録層13上に例えば
図8Aに示す如く外周側に円環状に紫外線硬化樹脂系接
着剤14aを滴下するようになすものである。
【0046】この接着剤滴下ノズル33は滴下時のみ回
転ステージ24上に配された転写基板T上に移動し、こ
の転写基板Tの近傍まで降下して、この紫外線硬化樹脂
系結着剤14aを所定量滴下し、その後上昇し、この転
写基板T上より退避する。
【0047】この場合、この紫外線硬化樹脂系接着剤1
4aの滴下時の接着剤滴下ノズル33の滴下口の位置
は、この転写基板Tの中心直上から半径方向で外周まで
移動可能とし、この接着剤滴下中の移動もできる如くす
る。
【0048】またこの接着剤14aの滴下のタイミン
グ、滴下位置は回転ステージ24の回転と連動させて制
御しても良く、また回転ステージ24を回転させると同
時に転写基板Tの中心から外周に向かってこの接着剤滴
下ノズル33の位置を変更させ、螺旋状の滴下ができる
ようにしても良い。
【0049】この接着剤滴下ノズル33の制御は図3に
示す如く、パーソナルコンピュータ25の指令に従い接
着剤滴下ノズルコントローラ33aが行う如くなされて
いる。
【0050】またチャンバー移載手段27は回転ステー
ジ24で紫外線硬化樹脂系接着剤14aが滴下された転
写基板T上に光透過性樹脂シート15が重ね合わされ、
その後スピンコートでこの接着剤を延転した転写基板T
を受け取り、紫外線チャンバー30に移載する機能を有
する。
【0051】このチャンバー移載手段27の制御はパー
ソナルコンピュータ25の指令に従ってチャンバー機構
手段コントローラ27aが行う如くする。またこのチャ
ンバー移載手段には転写基板Tの有無を検出するセンサ
ーを有し、この有無をパーソナルコンピュータ25に知
らせる如くする。
【0052】この場合、このチャンバー移載手段27の
機能を転写基板搬送手段26でも行うことができるが、
紫外線硬化樹脂系接着剤が付着することがあるので、こ
の転写基板搬送手段26とは別にこのチャンバー移載手
段27を設けた。
【0053】また転写基板排出部31は紫外線チャンバ
ー30において紫外線硬化樹脂系接着剤が硬化された図
8Bに示す如き光学記録層13上に光透過性樹脂シート
15が接着された転写基板Tを転写基板搬送手段26に
より取り出して、完成品を載置する部分である。
【0054】次に上述の転写基板の光学記録層上に光透
過性樹脂シートを接着する接着剤装置の具体的な接着手
順につき説明する。
【0055】本例においては、先ずこの接着装置外に備
えたダスト除去を目的としたイオン化エアガンにより、
転写基板供給用小窓21より供給する凹凸パターンG2
に対応するパターンを有する半透明膜の反射膜である光
学記録層13が形成されたアクリル樹脂より成る例えば
厚さが1.2mmの転写基板Tの除電、ダスト除去を行
って、これを転写基板投入部28にセットする。
【0056】またこのイオン化エアガンにより、樹脂シ
ート供給用小窓22より供給する例えばポリカーボネー
トから成る厚さ70μm程度の可撓性フィルムである光
透過性樹脂シート15の除電、ダスト除去を行ってこれ
を樹脂シート投入部29にセットする。
【0057】その後、この転写基板の光学記録層上に光
透過性樹脂シートを接着する接着装置を動作する如くす
る。このときは転写基板搬送手段26のハンド部26a
が転写基板投入部28の転写基板Tを回転ステージ24
に搬送してセットする。
【0058】次に樹脂シートの搬送手段32の搬送部3
2aの円盤が樹脂シート投入部29の光透過性樹脂シー
ト15を真空吸着する如くする。
【0059】このとき接着剤滴下ノズル33が回転ステ
ージ24にセットされた転写基板Tの上の予め設定され
た位置に移動し、この接着剤滴下ノズル33から、この
転写基板Tの光学記録層13上に図8Aに示す如く紫外
線硬化樹脂系接着剤14aを滴下し、その後この接着剤
滴下ノズル33を退避する。
【0060】その後樹脂シート搬送手段32の搬送部3
2aが光透過性樹脂シート15を回転ステージ24上に
搬送し、その後、この搬送部32aの円盤はこの光透過
性樹脂シート15を真空吸着したまま降下する。
【0061】この搬送部32の円盤の降下はこの光透過
性樹脂シート15が転写基板Tの光学記録層13上の紫
外線硬化樹脂系接着剤14aに触れるまでは比較的早く
降下するが、触れた後はこの降下速度を遅くして気泡の
混入を防止し、図5に示す如くこの光透過性樹脂シート
15とこの光学記録層13との間隔lが所定間隔例えば
0.3mmとなるまで、この光透過性樹脂シート15で
紫外線硬化樹脂系接着剤14aを押し付ける。
【0062】その後搬送部32aの円盤の降下を一時停
止し、その後この搬送部32aの円盤を真空破壊してこ
の光透過性樹脂シート15を開放する如くする。
【0063】この搬送部32aの円盤の真空破壊は中心
から外周方向に向かって順次行う如くし、気泡の混入を
防止する如くする。
【0064】その後回転ステージ24を例えば5000
回/分回転して、この紫外線硬化樹脂系接着剤14aを
スピンコートして振り切り、この光学記録層13上に接
着剤層14を介してこの光透過性樹脂シート15を重ね
合わせる如くする。
【0065】このスピンコートをする場合、外周部より
この接着剤14aを振り切る隙間が必要であるが、本例
においては、光透過性樹脂シート15と光学記録層13
との間隔lを所定間隔例えば0.3mmとしているので
良好にスピンコートすることができ、接着剤層14を均
一とすることができる。このスピンコートの時間はこの
接着剤14aの量、ぬれ性、粘度等により決定される。
【0066】次に回転ステージ24を上昇し、チャンバ
ー移載手段27をこの回転ステージ24の下側に移動
し、その後この回転ステージ24を下げることによりこ
の光学記録層13上にこの接着剤層14を介して光透過
性樹脂シート15が重ね合わされた転写基板Tをこのチ
ャンバー移載手段27に移載し、このチャンバー移載手
段27により、この転写基板Tを紫外線チャンバー30
のステージ30aに搬送しセットする。
【0067】その後、この紫外線チャンバー30で紫外
線を照射し、この転写基板Tの光学記録層13と光透過
性樹脂シート15との間の紫外線硬化樹脂系接着剤14
を硬化して接着する如くする。
【0068】この紫外線チャンバー30で紫外線を照射
するときは、このステージ30aをチャンバー内に移動
すると共にこれを回転しながら行う如くする。その後、
このステージ30aを元の位置に戻し、その後転写基板
搬送手段26により、この紫外線チャンバー30のステ
ージ30a上の光学記録層13上に光透過性樹脂シート
15が接着された転写基板Tを転写基板排出部31に搬
送する如くする。
【0069】本例は上述の如く構成されているので転写
基板Tの光学記録層13上に気泡の混入のない均一な接
着剤層14により光透過性樹脂シート15を接着するこ
とができる利益がある。
【0070】尚、本発明は上述例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が採り得
ることは勿論である。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば転写基板の光学記録層上
に気泡の混入のない均一な接着剤層により光透過性樹脂
シートを接着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明転写基板の光学記録層上に光透過性樹脂
シートを接着する接着装置の実施の形態の例の要部を示
す平面図である。
【図2】本発明転写基板の光学記録層上に光透過性樹脂
シートを接着する接着装置の実施の形態の例を示す概略
的正面図である。
【図3】図1の制御系を示すブロック図である。
【図4】樹脂シート搬送手段の搬送部の例を示す下面図
である。
【図5】本発明の説明に供する線図である。
【図6】多層光学記録媒体の例を示す断面図である。
【図7】光学記録媒体の製造方法の例の製造工程を示す
断面図である。
【図8】光学記録媒体の製造方法の例の製造工程を示す
断面図である。
【図9】光学記録媒体の製造方法の例の製造工程を示す
断面図である。
【符号の説明】
1‥‥下層基板、2‥‥上層基板、13‥‥光学記録
層、14‥‥接着剤層、14a‥‥紫外線硬化樹脂系接
着剤、15‥‥光透過性樹脂シート、24‥‥回転ステ
ージ、25‥‥パーソナルコンピュータ、26‥‥転写
基板搬送手段、27‥‥チャンバー移載手段、28‥‥
転写基板投入部、29‥‥樹脂シート投入部、30‥‥
紫外線チャンバー、31‥‥転写基板排出部、32‥‥
樹脂シート搬送手段、32a‥‥搬送部、33‥‥接着
剤滴下ノズル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写基板の光学記録層上に紫外線硬化樹
    脂系接着剤をスピンコートして接着剤層を形成すると共
    に該接着剤層上に光透過性樹脂シートを重ね合わせる回
    転ステージと、 前記光学記録層と前記光透過性樹脂シートと間の前記接
    着剤層を硬化する紫外線チャンバーと、 転写基板投入部よりの前記転写基板を前記回転ステージ
    に搬送すると共に前記紫外線チャンバーの前記転写基板
    を転写基板排出部に搬送する転写基板搬送手段と、 樹脂シート投入部よりの光透過製樹脂シートを前記回転
    ステージに搬送する樹脂シート搬送手段と、 前記回転ステージ上の前記光学記録層上の前記接着剤層
    上に前記光透過性樹脂シートを重ね合わせた転写基板を
    前記紫外線チャンバーに搬送するチャンバー移載手段と
    を有することを特徴とする転写基板の光学記録層上に光
    透過性樹脂シートを接着する接着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の転写基板の光学記録層上
    に光透過性樹脂シートを接着する接着装置において、 前記樹脂シート搬送手段の搬送部は円盤より成り、複数
    の真空吸着穴を有することを特徴とする転写基板の光学
    記録層上に光透過性樹脂シートを接着する接着装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の転写基板の光学記録層上
    に光透過性樹脂シートを接着する接着装置において、 前記樹脂シート搬送手段の円盤に真空吸着された光透過
    性樹脂シートにより前記転写基板の光学記録層上に滴下
    された紫外線硬化樹脂系接着剤を所定間隔になるまで押
    し付け、その後真空破壊により前記光透過性樹脂シート
    を開放するようにしたことを特徴とする転写基板の光学
    記録層上に光透過性樹脂シートを接着する接着装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の転写基板の光学記録層上
    に光透過性樹脂シートを接着する接着装置において、 前記樹脂シート搬送手段の円盤の真空破壊は中心から外
    周方向に順次行う如くしたことを特徴とする転写基板の
    光学記録層上に光透過性樹脂シートを接着する接着装
    置。
  5. 【請求項5】 転写基板の光学記録層上に紫外線硬化樹
    脂系接着剤を滴下し、接着剤層を形成すると共に該接着
    剤層上に光透過性樹脂シートを重ね合わせて接着する転
    写基板の光学記録層上に光透過性樹脂シートを接着する
    接着方法において、 樹脂シート搬送手段の円盤に真空吸着された前記光透過
    性樹脂シートにより前記転写基板の光学記録層上に滴下
    された前記紫外線硬化樹脂系接着剤を所定間隔になるま
    で押し付け、その後真空破壊により前記光透過性樹脂シ
    ートを開放し、その後前記紫外線硬化樹脂系接着剤をス
    ピンコートして前記転写基板の光学記録層上に前記光透
    過性樹脂シートを接着するようにしたことを特徴とする
    転写基板の光学記録層上に光透過性樹脂シートを接着す
    る接着方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の転写基板の光学記録層上
    に光透過性樹脂シートを接着する接着方法において、 前記樹脂シート搬送手段の円盤の真空破壊は中心から外
    周方向に順次行う如くしたことを特徴とする転写基板の
    光学記録層上に光透過性樹脂シートを接着する接着方
    法。
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