JP2003216801A - 事業化シミュレーションシステム - Google Patents

事業化シミュレーションシステム

Info

Publication number
JP2003216801A
JP2003216801A JP2002009403A JP2002009403A JP2003216801A JP 2003216801 A JP2003216801 A JP 2003216801A JP 2002009403 A JP2002009403 A JP 2002009403A JP 2002009403 A JP2002009403 A JP 2002009403A JP 2003216801 A JP2003216801 A JP 2003216801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cost
calculated
calculation
calculating
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002009403A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatoyo Yamagami
高豊 山上
Masumi Katayama
ます美 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2002009403A priority Critical patent/JP2003216801A/ja
Publication of JP2003216801A publication Critical patent/JP2003216801A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造企業の工場において特定製品を製造する
事業を行う上でのフリーキャッシュフローを、製造にお
ける直接的な条件データを元にし、なおかつ、企業で共
通の販売費・一般管理費等や間接部門の費用をも勘案し
た上で、試算が行える事業化シミュレーションシステム
を提供する。 【解決手段】 特定製品の原価算出手段2と、製造企業
全体の総掛かり費用を、前記特定製品を製造する直接部
門に按分して算出する按分総掛かり費用算出手段4と、
減価償却費算出手段6と、税額算出手段10と、製品単
価入力手段8と、利益算出手段12と、棚残増減算出手
段14と、設備投資額算出手段16と、前記特定製品を
製造する事業のフリーキャッシュフローを算出するフリ
ーキャッシュフロー算出手段18と、前記各費用を算出
する元となる条件データを入力可能な条件データ入力手
段20とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造事業の収益性
等を、事前に試算することができる事業化シミュレーシ
ョンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特定製品の製造事業の収益性等
を、コンピュータ上のソフトウェアを用いて事前に試算
することができる事業化シミュレーションシステムが知
られている。製造企業では、こういったシステムを利用
して、事業を展開する前に、その製品の製造事業をシミ
ュレートし、事業の収益性等を向上させるための対策等
を検討している。特定製品に絞って収益性等の検討をす
るのは、限られた工場で多品目の製品を製造するような
製造企業においては、個々の製品の収益性等を把握する
ことが、企業全体の業績を向上させるための経営戦略を
立てる上で重要なためである。このような、製造企業の
特定製品の製造事業をシミュレートする従来の事業化シ
ミュレーションシステムとしては、特定製品を製造する
上での一つ一つの工程における工数や個々の部品費とい
った、その特定製品の製造に関する直接的な条件データ
を入力して、その条件データから、前記特定製品を製造
する際の所要人員試算や設備投資試算や発生経費試算や
コスト試算や損益試算を行えるものがある。
【0003】また、近年、必ずしも損益等には表れな
い、企業活動のキャッシュフローを重要視する流れが強
まっている。このことから、前記事業化シミュレーショ
ンシステムとは別に、企業のキャッシュフローおよびフ
リーキャッシュフローを、企業単位または部門単位で試
算するキャッシュフローシミュレーションシステム(キ
ャッシュフローシミュレーションソフトウェア)も開発
されている。このような、企業のキャッシュフローをシ
ミュレートする従来のキャッシュフローシミュレーショ
ンシステムとしては、諸々の経理データを入力して、そ
のデータから企業や部門単位のキャッシュフローやフリ
ーキャッシュフローの試算を行えるものがある。
【0004】また、上記従来の事業化シミュレーション
システムおよびキャッシュフローシミュレーションシス
テムにおいては、前記各試算を行うアルゴリズムはシス
テム開発時に設計される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
事業化シミュレーションシステムは、特定製品の製造に
必要な費用とその製品の想定売上高とから損益を計算す
るものであり、企業で共通の販売費・一般管理費等や、
間接部門の費用は勘案することができない。そのため、
従来の事業化シミュレーションシステムによって特定製
品の製造事業に収益性があるという結果が出ても、その
事業の収益では企業で共通の一般的な費用までは賄いき
れないといったように、シミュレーション結果と実事業
の成否とのギャップが大きくなりがちだという課題があ
る。
【0006】また、従来の事業化シミュレーションシス
テムでは、個々の製品の製造事業に係るキャッシュフロ
ーは試算できないため、シミュレーション結果からその
事業の資金回収力を評価することが不可能であるという
課題がある。
【0007】一方、従来のキャッシュフローシミュレー
ションシステムにおいては、入力された諸々の経理デー
タから企業や部門単位のキャッシュフローやフリーキャ
ッシュフローの試算は行えるものの、一つ一つの工程に
おける工数や個々の部品費といった、製品を製造する上
での直接的な条件データから、その特定製品を製造する
際のキャッシュフローを計算することはできないという
課題がある。
【0008】また、従来の事業化シミュレーションシス
テムにおける所要人員試算や設備投資試算や発生経費試
算やコスト試算や損益試算、あるいは、キャッシュフロ
ーシミュレーションシステムにおけるキャッシュフロー
試算やフリーキャッシュフロー試算においては、その試
算アルゴリズムは各システム開発時に一意に設計・プロ
グラミングされて運用されるものであり、事業毎の特性
や各事業の現場での条件の変化などに柔軟に対応するこ
とが困難であるといった課題がある。
【0009】本発明は上記課題を解決すべくなされ、そ
の目的とするところは、製造企業の工場において特定製
品を製造する事業を行う上でのフリーキャッシュフロー
を、製造における直接的な条件データを元にし、なおか
つ、企業で共通の販売費・一般管理費等や間接部門の費
用をも勘案した上で、試算が行える事業化シミュレーシ
ョンシステムを提供することにある。さらに、フリーキ
ャッシュフローを計算する上での条件データの計算方法
を、ユーザーが選択した計算方法で行うことにより、事
業毎の特性や各事業の現場での条件の変化などに対応可
能な事業化シミュレーションシステムを提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る事業化シミ
ュレーションシステムは、上記課題を解決するために、
以下の構成を備える。すなわち、製造企業の工場におい
て特定製品を製造する事業を行う上で掛かる、人件費お
よび部品費を含む費用を算出し、該費用から該特定製品
の原価を算出する原価算出手段と、前記製造企業全体の
販売費および一般管理費を含む総掛かり費用を、前記特
定製品を製造する直接部門に按分して該特定製品を製造
する上で掛かる費用として算出する按分総掛かり費用算
出手段と、前記特定製品を製造する事業を行う上で使用
する設備を含む固定資産の減価償却費を算出する減価償
却費算出手段と、前記特定製品を製造する事業の収益に
掛かる、法人税を含む税金の額を算出する税額算出手段
と、前記特定製品を販売する際の、該特定製品の目標市
場単価を入力可能な製品単価入力手段と、前記目標市場
単価に前記特定製品の想定売上個数を掛けて試算される
該特定製品の売上高と、前記原価算出手段で算出される
該特定製品の原価と、前記按分総掛かり費用算出手段で
算出される前記直接部門に按分される総掛かり費用と、
前記減価償却費算出手段で算出される減価償却費と、前
記税額算出手段で算出される税額とから、前記特定製品
を製造する事業の利益を算出する利益算出手段と、前記
特定製品を製造する事業を行う上での部品在庫および製
品仕掛かりを含む棚卸資産の増減額を算出する棚残増減
算出手段と、前記特定製品を製造する事業を行う上で必
要な設備投資額を算出する設備投資額算出手段と、前記
利益算出手段で算出される利益と、前記減価償却費算出
手段で算出される減価償却費と、前記棚残増減算出手段
で算出される棚卸資産の増減額と、前記設備投資額算出
手段で算出される設備投資額とから、前記特定製品を製
造する事業のフリーキャッシュフローを算出するフリー
キャッシュフロー算出手段と、前記原価、按分された前
記総掛かり費用、前記減価償却費、前記棚卸資産の増減
額および前記設備投資額を算出する元となる条件データ
を入力可能な条件データ入力手段とを備える。これによ
れば、製造企業の工場において特定製品を製造する事業
を行う上でのフリーキャッシュフローを、製造における
直接的な条件データを元にし、なおかつ、企業で共通の
販売費・一般管理費等や間接部門の費用をも勘案した上
で、試算が行える。
【0011】さらに、前記特定製品の製造作業をする上
での所要人員を、工場の設備の理論台数と該設備の使用
人員とローテーション班数とを掛けて求める計算方法
と、工場の設備の必要台数と該設備の使用人員とローテ
ーション班数とを掛けて求める計算方法と、1ローテー
ション班あたりの所要工数を1人あたりの保有工数で割
って求めた1ローテーション班あたりの所要人員に、ロ
ーテーション班数を掛けて求める計算方法とからユーザ
ーによって選択された計算方法によって算出する所要人
員算出手段を備え、前記原価算出手段は、前記人件費
を、前記所要人員算出手段によって算出された所要人員
を元に算出する。さらに、前記所要人員算出手段は、所
要人員の計算過程での小数点以下の数値を切り上げるか
切り上げないかを、ユーザーによって選択されたモード
によって計算する。さらに、前記特定製品を製造する上
で必要な動力費を、工場の単位スペースあたりの動力費
に所要スペースを掛けて求める計算方法と、前記人件費
と設備関連費と補助材料費と動力費と配賦費とを足した
加工費合計に占める動力費の割合から求める計算方法
と、動力費をユーザーが直接定義する計算方法とからユ
ーザーによって選択された計算方法によって算出する動
力費算出手段を備え、前記原価算出手段は、前記動力費
算出手段で算出された動力費を含めて前記原価を算出す
る。さらに、前記特定製品を製造する事業を行う上で使
用する設備を補繕するための設備補繕費を、減価償却費
と固定資産税と設備補繕費とを足した設備関連費に占め
る設備補繕費の割合から求める計算方法と、設備補繕費
をユーザーが直接定義する計算方法とからユーザーによ
って選択された計算方法によって算出する設備補繕費算
出手段を備え、前記原価算出手段は、前記設備補繕費算
出手段で算出された設備補繕費を含めて前記原価を算出
する。さらに、前記製造企業の間接部門の経費から、前
記直接部門に配賦される配賦費を、該直接部門に割り当
てられる該間接部門の配賦人員と該間接部門の職員一人
当たりの配賦単金とを掛けて求める計算方法と、該直接
部門の人員と該直接部門の職員一人当たりの被配賦単金
とを掛けて求める計算方法と、該直接部門に割り当てら
れる該間接部門の配賦人員と該間接部門の職員一人当た
りの配賦単金とを掛けて求め、配賦費が所定の金額を超
過した場合には、超過分を、該直接部門の人員と該直接
部門の職員一人当たりの被配賦単金とを掛けて求める計
算方法と、該直接部門の人員と該直接部門の職員一人当
たりの被配賦単金とを掛けて求め、配賦費が所定の金額
を超過した場合には、超過分を、該直接部門に割り当て
られる該間接部門の配賦人員と該間接部門の職員一人当
たりの配賦単金とを掛けて求める計算方法と、前記人件
費と設備関連費と補助材料費と動力費と配賦費とを足し
た加工費合計に占める配賦費の割合から求める計算方法
とからユーザーによって選択された計算方法によって算
出する配賦費算出手段を備え、前記原価算出手段は、前
記配賦費算出手段で算出された配賦費を含めて前記原価
を算出する。さらに、前記特定製品を製造する上での材
料調達業務で掛かる費用である副費を、該材料調達業務
を行う人員と該材料調達業務を行う職員一人当たりの副
費単金とを掛けて求める計算方法と、直接材料費または
前記売上高に占める副費の割合から求める計算方法と、
該材料調達業務を行う人員と該材料調達業務を行う職員
一人当たりの副費単金とを掛けて求め、副費が所定の金
額を超過した場合には、超過分を、直接材料費または前
記売上高に占める副費の割合から求める計算方法と、直
接材料費または前記売上高に占める副費の割合から求
め、副費が所定の金額を超過した場合には、超過分を、
該材料調達業務を行う人員と該材料調達業務を行う職員
一人当たりの副費単金とを掛けて求める計算方法とから
ユーザーによって選択された計算方法によって算出する
副費算出手段を備え、前記原価算出手段は、前記副費算
出手段で算出された副費を含めて前記原価を算出する。
さらに、前記按分総掛かり費用算出手段は、前記直接部
門に按分される総掛かり費用を、前記製造企業の総掛か
り費用に、該直接部門の総掛かり費用負担率を掛けて求
める計算方法と、前記売上高に占める総掛かり費用の割
合から求める計算方法と、前記製造企業の総掛かり費用
に、該直接部門の総掛かり費用負担率を掛けて求め、前
記直接部門に按分される総掛かり費用が所定の金額を超
過した場合には、超過分を、前記売上高に占める総掛か
り費用の割合から求める計算方法と、前記売上高に占め
る総掛かり費用の割合から求め、前記直接部門に按分さ
れる総掛かり費用が所定の金額を超過した場合には、超
過分を、前記製造企業の総掛かり費用に、該直接部門の
総掛かり費用負担率を掛けて求める計算方法とからユー
ザーによって選択された計算方法によって算出する。こ
れによれば、フリーキャッシュフローを計算する上での
条件データの計算方法を、ユーザーが選択した計算方法
で行うことにより、事業毎の特性や各事業の現場での条
件の変化などに対応可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る事業化シミュ
レーションシステムの好適な実施の形態を添付図面に基
づいて詳細に説明する。本発明に係る事業化シミュレー
ションシステム1の構成を表すブロック図を図1に示
す。事業化シミュレーションシステム1は、ソフトウェ
アとしてコンピュータ上に構築される。事業化シミュレ
ーションシステム1は、特定製品を製造する上での一つ
一つの工程における工数や個々の部品費といった、その
特定製品の製造に関する直接的な条件データ等を入力し
て、その条件データ等から、その特定製品を製造する際
の所要人員試算や設備投資試算や損益試算やキャッシュ
フロー試算等を行うものである。
【0013】図1のブロック図に示すように、事業化シ
ミュレーションシステム1は、ユーザーが条件データ入
力手段20および製品単価入力手段8で入力した特定製
品を製造する際の条件データ等を元に、各種の費用等を
算出する手段を備える。これらの手段としては、原価算
出手段2、按分総掛かり費用算出手段4、減価償却費算
出手段6、税額算出手段10、利益算出手段12、棚残
増減算出手段14、設備投資額算出手段16、フリーキ
ャッシュフロー算出手段18がある。
【0014】条件データ入力手段20は、事業化シミュ
レーションシステム1が構築されたコンピュータのディ
スプレイに表示される入力画面に、コンピュータのキー
ボードやマウス等の入力装置を用いて、ユーザーにデー
タを入力させることで、条件データの入力を行うことが
できる。条件データ入力手段としての入力画面を、図2
〜図13に示す(但し、図5〜6は、入力された条件デ
ータを一次集計したものを表示するための画面であ
る)。これらの入力画面の各入力項目にデータを入力す
ることで、前記各種費用等の算出手段に、算出に必要な
データを供給することができる。
【0015】また、事業化シミュレーションシステム1
は、前記各種算出手段によって算出されたシミュレーシ
ョン結果(試算結果)のデータを表示することができ
る。図14〜18に各種試算結果の表示画面を示す。試
算結果としては、前記特定製品を製造する事業を行った
際の所要人員、設備投資額、コスト、損益およびキャッ
シュフロー等が表示される。
【0016】以降、事業化シミュレーションシステム1
の詳細な内容について、コンピュータのディスプレイに
表示される入力画面および表示画面をもとに説明する。
図2のAは、特定製品を製造する各工程ごとの、特定製
品の中間品の生産数量をユーザーに入力させるための工
程別生産量入力画面である。ここでは、特定製品の中間
品の生産数量(完成品として製造する数量)、歩留ま
り、投入数量(不良品も含めた、製造する数量)を、シ
ミュレーションを開始する年から半期毎に記入すること
ができる。
【0017】図3のBaは、工程別生産量入力画面Aで
記入された各工程を実行する上での、設備条件、工場ス
ペース条件を入力するための工程別条件入力画面であ
る。設備条件の欄58には、該当する工程に必要な設備
の稼働率や設備の生産可能数量や設備の台数等といっ
た、工場設備に関する条件データを入力することができ
る。設備投資額算出手段16は、入力された条件データ
からその工程に必要な設備投資額を算出し、58aの欄
に表示する。スペース条件の欄62には、一つの設備あ
たりの占有面積や、クリーンルーム等の特殊な部屋の面
積等、その工程に必要な工場の占有スペースに関する条
件データを入力させる。
【0018】図4のBbは、工程別生産量入力画面Aで
記入された各工程を実行する上での、人的条件を入力す
るための工程別条件入力画面である。人的条件として
は、その工程に必要な人員や作業者の保有工数等といっ
た、作業者の工数・人件費等に関わる条件データを入力
させる。50には、設備を使用(オペレート=OP)す
る作業者に関する条件データを入力させ、所要人員算出
手段2bは、その条件データから設備を使用する所要人
員を算出して50aの欄に表示する。52には、設備を
使用しない人的な作業を行う作業者に関する条件データ
を入力させ、所要人員算出手段2bは、その条件データ
からその人的作業の所要人員を算出して52aの欄に表
示する。ここで、所要人員算出手段2bは、その計算方
法をユーザーによって選択可能に設けられるが、詳細に
ついては後述する。さらに、原価算出手段2は、算出さ
れた所要人員や入力された条件データからその工程に掛
かる人件費を算出し、54の欄に表示する。
【0019】上記工程別生産量入力画面Aおよび工程別
条件入力画面Ba、Bbで入力された各種条件データ
と、算出された工程別の設備投資額および人件費をもと
に、設備投資額算出手段16および原価算出手段2によ
って、前記特定製品を製造する上での全工程の設備投資
額や人件費が集計される。図5、図6のCa、Cbは、
それぞれ、こうして集計された設備投資額および人件費
を表示する集計設備投資額表示画面、集計人件費表示画
面である。
【0020】図7のDは、設備、工具、ソフトウェア、
スペースといった固定資産の減価償却費を個々の資産ご
とに計算する減価償却費計算表である。ユーザーは、減
価償却費を算出する資産が、前記特定製品を製造するた
めに新規に購入されたものであれば66の欄に、既存の
設備を流用したものであれば64の欄に、その資産の取
得価格、残存価格、耐用年数といった条件データを入力
する。また、減価償却費の計算方法は、定率法、定額
法、級数法から選択することができる。この選択は、6
5の欄に、1〜3の数値を入力することによって可能で
あり、1を入力すると定率法、2は定額法、3は級数法
となる。ただし、この選択方法は、1〜3以外の記号を
用いてもよく、また、ラジオボックスやセレクトボック
スで選択させるように構成しても良い。減価償却費計算
表Dで入力された条件データは、減価償却費算出手段に
渡され、減価償却費の算出に用いられる。
【0021】図8のEは、固定資産税、設備補繕費、間
接経費(動力費)、仕損費、法人税、棚卸資産および目
標プライスといった、その他のデータを算出するための
条件データを入力するデータ入力画面である。固定資産
税は、68の欄に入力される固定資産税率をもとに原価
算出手段2によって算出され、設備関連費として勘定さ
れて製品の原価に反映される。設備補繕費は、70aの
欄に入力される条件データをもとに設備補繕費算出手段
2dによって算出されて欄70bに表示されると共に、
原価算出手段2によって設備関連費として勘定されて製
品の原価に反映される。間接経費(動力費)は、72a
の欄に入力される条件データをもとに動力費算出手段2
eによって算出されて欄72bに表示されると共に、原
価算出手段2によって動力費として勘定されて製品の原
価に反映される。なお、設備補繕費算出手段2dおよび
動力費算出手段2eは、設備補繕費および動力費の計算
方法をユーザーによって選択可能に設けられるが、その
詳細については後述する。法人税は、74の欄に入力さ
れる法人税率をもとに税額算出手段10によって算出さ
れる。棚卸資産は、76の欄に入力される部品在庫およ
び製品仕掛かりといった条件データをもとに棚残増減算
出手段14によってその増減額が算出される。目標プラ
イス(目標市場単価)は、78の欄に入力可能である。
【0022】図9のFは、前記特定製品を製造する上で
の部品費や補助材料費を算出するための部品費入力画面
である。部品の種類(部品図番、品名)および数量と単
価を入力する。同様に、補助材料の種類および数量と単
価を入力する。入力された条件データは、原価算出手段
2に渡され、部品費や補助材料費が算出され、製品の原
価に反映される。
【0023】図10のGa、図11のGb、図12のG
c、図13のGdは、それぞれ配賦費、副費、管理副
費、按分総掛かり費用を算出する上での条件データを入
力するデータ入力画面である。入力画面Gaで入力され
た条件データは配賦費算出手段2cに、入力画面Gb、
Gcで入力された条件データは副費算出手段2aに、入
力画面Gdで入力された条件データは按分総掛かり費用
算出手段4に、それぞれ渡され、算出された配賦費およ
び副費は原価算出手段2によって原価の算出に勘案さ
れ、また、按分総掛かり費用が算出される。なお、配賦
費算出手段2c、副費算出手段2aおよび按分総掛かり
費用算出手段4は、配賦費、副費および按分総掛かり費
用の計算方法をユーザーによって選択可能に設けられる
が、その詳細については後述する。
【0024】次に、以上の条件データ入力手段としての
入力画面に入力された条件データを使って、前記特定製
品を製造する事業の利益およびフリーキャッシュフロー
を試算する、利益算出手段12およびフリーキャッシュ
フロー算出手段18について説明する。図1に示すよう
に、利益算出手段12は、原価算出手段2、減価償却費
算出手段6、按分総掛かり費用算出手段4および税額算
出手段10によって算出された各費用、および、製品単
価入力手段によって入力された製品単価に基づいて、前
記特定製品を製造した場合の、営業利益、経常利益また
は純利益といった、利益を試算する。
【0025】例えば、営業利益は、「営業利益=売上高
−原価−減価償却費−販売費−一般管理費」の計算式で
計算することができる。ここで、売上高は、製品単価入
力手段で入力される目標市場単価に特定製品の想定売上
個数を掛けて試算される。また、原価は原価算出手段
2、減価償却費は減価償却費算出手段6によってそれぞ
れ算出された値を使用する。販売費および一般管理費と
しては、按分総掛かり費用算出手段4によって、製造企
業全体の販売費および一般管理費を前記特定製品を製造
する直接部門に按分して算出された費用を用いる。な
お、法人税等の税金控除後の利益を算出する場合には、
算出された利益に対して、税額算出手段10によって、
前記データ入力画面Eの欄74に入力される法人税率を
掛けて税額を求めて、それを前記利益から差し引くこと
で算出可能である。また、経常利益を求める場合には、
営業利益に営業外損益を加減し、純利益を求める場合に
は、経常利益に特別損益を加減する。
【0026】フリーキャッシュフロー算出手段18は、
図1に示すように、利益算出手段12、棚残増減算出手
段14および設備投資額算出手段16によって算出され
た利益および費用に基づいて、前記特定製品を製造した
場合の、営業活動キャッシュフロー、投資活動キャッシ
ュフロー(設備投資額)およびフリーキャッシュフロー
を試算する。
【0027】営業活動キャッシュフローは、「営業活動
キャッシュフロー=税金控除後の利益+減価償却費−増
加運転資金」で計算される。利益としては、本事業化シ
ミュレーションシステム1では、純利益を採用する。な
お、営業活動キャッシュフローの計算に用いる利益とし
ては、営業利益または経常利益を採用する方法もあり、
フリーキャッシュフロー算出手段18としては、どの方
法を採用しても良く、また、それらから計算方法を選択
できるように構成してもよい。減価償却費は、減価償却
費算出手段6によって算出されたものを用いる。一般
に、キャッシュフローを求める際に減価償却費を加える
のは、減価償却費を利益計算で計上しても実際には資金
の流出がないため、資金の増加要因となるためである。
増加運転資金としては、本事業化シミュレーションシス
テム1では、棚残増減算出手段14によって算出される
棚卸資産の増減額のみを含める。ただし、可能であれ
ば、売掛金増加額、買掛金減少額等のその他の流動資産
等を含めるよう構成しても良い。また、投資活動キャッ
シュフローは、設備投資額算出手段16で算出された設
備投資額が、そのまま投資活動キャッシュフローとな
る。また、フリーキャッシュフローは、「フリーキャッ
シュフロー=営業活動キャッシュフロー−投資活動キャ
ッシュフロー」で計算される。
【0028】利益算出手段12およびフリーキャッシュ
フロー算出手段18で算出された、特定製品を製造する
事業の利益およびフリーキャッシュフローは、図14〜
18に示す表示画面で、コンピュータのディスプレイに
表示される。図14のHaは、特定製品の原価(部品
費、副費、加工費等)と売値とから、製品の単価に占め
る原価率等を表示する単価明細表である。図15のHb
は、売上高から総発生費用を引いて、特定製品の製造事
業を行った際の利益を表示する損益総括表である。図1
6のHcは、投資活動キャッシュフロー、営業活動キャ
ッシュフロー、フリーキャッシュフローを表示するため
の、フリーキャッシュフロー表である。これらは、それ
ぞれ半期毎に試算されて表示される。図17のHdは、
半期毎の累積投資活動キャッシュフロー、累積営業活動
キャッシュフロー、累積フリーキャッシュフローを、折
れ線グラフで表示するグラフである。
【0029】事業化シミュレーションシステム1として
は、利益およびキャッシュフローを表示する他に、特定
製品の製造事業を行う上での様々なデータを算出して表
示できるよう構成すると良い。例えば、図18に示すよ
うに、売上高に占める総利益の割合を示す売上総利益
率、売上高に占める当期利益の割合を示す売上高当期利
益率、売上高と損益分岐点売上高との比率を示す損益分
岐点比率、売上高に占める変動費の割合を示す売上高変
動費率、売上高に占める固定費の割合を示す売上高固定
比率等のグラフ等を表示できるように構成すると良い。
【0030】また、本発明に係る事業化シミュレーショ
ンシステムは、各費用を計算する際に、計算方法を選択
可能に構成されることを特徴とする。次に、それについ
て説明する。原価算出手段2は、人件費を算出する際
に、所要人員算出手段2bによって、特定製品の製造作
業をする上での所要人員を計算する。この際、所要人員
の計算方法は、ユーザーによって選択可能となってい
る。図4のBbの80aの欄に、1を記入すると、所要
人員の計算方法は、「工場の設備の台数とその設備の使
用人員とローテーション班数とを掛けて求める計算方
法」が選択され、なおかつ、その計算は、小数点以下を
切り上げて行われる。また、欄80aに2を記入する
と、計算式は1を記入した場合と同様だが、計算過程で
小数点以下を切り上げて行われる。また、欄80aに3
を記入すると、「1ローテーション班あたりの所要工数
を1人あたりの保有工数で割って求めた1ローテーショ
ン班あたりの所要人員に、ローテーション班数を掛けて
求める計算方法」が選択され、なおかつ、その計算は、
小数点以下を切り上げて行われる。欄80aに4を記入
すると、計算式は3を記入した場合と同様だが、計算過
程で小数点以下を切り上げて行われる。
【0031】また、80bの欄に、1を記入すると、8
0aの欄に1または2を記入した際、「設備の台数」
は、理論台数として計算され、欄80bに2を記入する
と、「設備の台数」は、必要台数として計算される。こ
こでいう「理論台数」とは、製品を製造する上で理論的
に必要とされる設備の台数のことである。例えば、一日
に100個の中間品の処理を行える設備で、一日に23
0個の中間品を製造すべき場合、設備の必要な理論台数
は2.3台ということになる。また、「必要台数」と
は、実際に必要な設備の台数のことである。前記の例の
場合、理論台数としての所要設備数は2.3台である
が、必要台数は、小数点以下を切り上げた、実際に使用
する上で必要な台数である3台となる。この様に、「理
論台数」を用いるか「設備台数」を用いるかを選択可能
に設けられると、その設備がその工程にのみ使用できる
設備である場合には、「必要台数」を用いて計算し、そ
の設備が、他の工程にも流用可能である場合には、他の
工程とその設備をシェアし合えるため、「理論台数」を
用いるというように、実際に必要な設備の台数に近い値
で考えることができるという利点を有している。
【0032】また、設備の使用人員、1半あたりの所要
工数や1人当たりの保有工数の小数点を切り上げて計算
を行うか、切り上げないかを選択できることにより、作
業者が、他の作業と兼任できる場合には切り上げを行わ
ず、兼任できない場合には切り上げて計算することで、
より実際に必要な人員に近い値を算出できるという利点
を有している。
【0033】また、動力費算出手段2eは、特定製品を
製造する上で必要な動力費を、「工場の単位スペースあ
たりの動力費に所要スペースを掛けて求める計算方法」
と、「人件費と設備関連費と補助材料費と動力費と配賦
費とを足した加工費合計に占める動力費の割合から求め
る計算方法」と、「動力費をユーザーが直接定義する計
算方法」とからユーザーによって選択された計算方法に
よって算出することができる。これは、図8のデータ入
力画面Eの81に、それぞれに対応する記号を入力する
ことで選択することが可能となっている。
【0034】また、設備補繕費算出手段2dは、特定製
品を製造する事業を行う上で使用する設備を補繕するた
めの設備補繕費を、「減価償却費と固定資産税と設備補
繕費とを足した設備関連費に占める設備補繕費の割合か
ら求める計算方法」と、「設備補繕費をユーザーが直接
定義する計算方法」とからユーザーによって選択された
計算方法によって算出することができる。これは、図8
のデータ入力画面Eの82に、それぞれに対応する記号
を入力することで選択することが可能となっている。
【0035】また、配賦費算出手段2cは、製造企業の
間接部門の経費から、直接部門に配賦される配賦費を、
「直接部門に割り当てられる間接部門の配賦人員と間接
部門の職員一人当たりの配賦単金とを掛けて求める計算
方法」と、「直接部門の人員と直接部門の職員一人当た
りの被配賦単金とを掛けて求める計算方法」と、「直接
部門に割り当てられる間接部門の配賦人員と間接部門の
職員一人当たりの配賦単金とを掛けて求め、配賦費が所
定の金額を超過した場合には、超過分を、直接部門の人
員と直接部門の職員一人当たりの被配賦単金とを掛けて
求める計算方法」と、「直接部門の人員と直接部門の職
員一人当たりの被配賦単金とを掛けて求め、配賦費が所
定の金額を超過した場合には、超過分を、直接部門に割
り当てられる間接部門の配賦人員と間接部門の職員一人
当たりの配賦単金とを掛けて求める計算方法」と、人件
費と設備関連費と補助材料費と動力費と配賦費とを足し
た加工費合計に占める配賦費の割合から求める計算方
法」とからユーザーによって選択された計算方法によっ
て算出することができる。これは、図10のデータ入力
画面Gaの84に、それぞれに対応する記号を入力する
ことで選択することが可能となっている。
【0036】また、副費算出手段2aは、特定製品を製
造する上での材料調達業務で掛かる費用である副費を、
「材料調達業務を行う人員と材料調達業務を行う職員一
人当たりの副費単金とを掛けて求める計算方法」と、
「直接材料費または売上高に占める副費の割合から求め
る計算方法」と、「材料調達業務を行う人員と材料調達
業務を行う職員一人当たりの副費単金とを掛けて求め、
副費が所定の金額を超過した場合には、超過分を、直接
材料費または売上高に占める副費の割合から求める計算
方法」と、「直接材料費または売上高に占める副費の割
合から求め、副費が所定の金額を超過した場合には、超
過分を、材料調達業務を行う人員と材料調達業務を行う
職員一人当たりの副費単金とを掛けて求める計算方法」
とからユーザーによって選択された計算方法によって算
出することができる。これは、図11のデータ入力画面
Gbの86に、それぞれの計算方法対応する記号を入力
することで選択することが可能となっている。
【0037】また、按分総掛かり費用算出手段4は、前
記直接部門に按分される総掛かり費用を、「製造企業の
総掛かり費用に、直接部門の総掛かり費用負担率を掛け
て求める計算方法」と、「売上高に占める総掛かり費用
の割合から求める計算方法」と、「製造企業の総掛かり
費用に、直接部門の総掛かり費用負担率を掛けて求め、
前記直接部門に按分される総掛かり費用が所定の金額を
超過した場合には、超過分を、前記売上高に占める総掛
かり費用の割合から求める計算方法」と、「前記売上高
に占める総掛かり費用の割合から求め、前記直接部門に
按分される総掛かり費用が所定の金額を超過した場合に
は、超過分を、前記製造企業の総掛かり費用に、該直接
部門の総掛かり費用負担率を掛けて求める計算方法」と
からユーザーによって選択された計算方法によって算出
することができる。これは、図13のデータ入力画面G
dの88に、それぞれの計算方法対応する記号を入力す
ることで選択することが可能となっている。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る事業化シミュレーションシ
ステムによれば、製造企業の工場において特定製品を製
造する事業を行う上でのフリーキャッシュフローを、製
造における直接的な条件データを元にし、なおかつ、企
業で共通の販売費・一般管理費等や間接部門の費用をも
勘案した上で、試算が行える。さらに、フリーキャッシ
ュフローを計算する上での条件データの計算方法を、ユ
ーザーが選択した計算方法で行うことにより、事業毎の
特性や各事業の現場での条件の変化などに対応可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る事業化シミュレーションシステム
のブロック図である。
【図2】条件データ入力手段としての、工程別生産量入
力画面である。
【図3】条件データ入力手段としての、工程別条件入力
画面である。
【図4】条件データ入力手段としての、工程別条件入力
画面である。
【図5】集計した設備投資額を表示する集計設備投資額
表示画面である。
【図6】集計した人件費を表示する集計人件費表示画面
である。
【図7】条件データ入力手段としての、減価償却費計算
表画面である。
【図8】条件データ入力手段としての、データ入力画面
である。
【図9】条件データ入力手段としての、部品費入力画面
である。
【図10】条件データ入力手段としての、配賦費に関す
る条件データを入力するデータ入力画面である。
【図11】条件データ入力手段としての、副費に関する
条件データを入力するデータ入力画面である。
【図12】条件データ入力手段としての、副費に関する
条件データを入力するデータ入力画面である。
【図13】条件データ入力手段としての、按分総掛かり
費用に関する条件データを入力するデータ入力画面であ
る。
【図14】試算結果の表示画面としての、単価明細表で
ある。
【図15】試算結果の表示画面としての、損益総括表で
ある。
【図16】試算結果の表示画面としての、フリーキャッ
シュフロー表である。
【図17】試算結果の表示画面としての、累積フリーキ
ャッシュフローグラフである。
【図18】試算結果の表示画面としての、各種試算結果
表示画面である。
【符号の説明】
1 事業化シミュレーションシステム 2 原価算出手段 2a 副費算出手段 2b 所要人員算出手段 2c 配賦費算出手段 2d 設備補繕費算出手段 2e 動力費算出手段 4 按分総掛かり費用算出手段 6 減価償却費算出手段 8 製品単価入力手段 10 税額算出手段 12 利益算出手段 14 棚残増減算出手段 16 設備投資額算出手段 18 フリーキャッシュフロー算出手段 20 条件データ入力手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製造企業の工場において特定製品を製造
    する事業を行う上で掛かる、人件費および部品費を含む
    費用を算出し、該費用から該特定製品の原価を算出する
    原価算出手段と、 前記製造企業全体の販売費および一般管理費を含む総掛
    かり費用を、前記特定製品を製造する直接部門に按分し
    て該特定製品を製造する上で掛かる費用として算出する
    按分総掛かり費用算出手段と、 前記特定製品を製造する事業を行う上で使用する設備を
    含む固定資産の減価償却費を算出する減価償却費算出手
    段と、 前記特定製品を製造する事業の収益に掛かる、法人税を
    含む税金の額を算出する税額算出手段と、 前記特定製品を販売する際の、該特定製品の目標市場単
    価を入力可能な製品単価入力手段と、 前記目標市場単価に前記特定製品の想定売上個数を掛け
    て試算される該特定製品の売上高と、前記原価算出手段
    で算出される該特定製品の原価と、前記按分総掛かり費
    用算出手段で算出される前記直接部門に按分される総掛
    かり費用と、前記減価償却費算出手段で算出される減価
    償却費と、前記税額算出手段で算出される税額とから、
    前記特定製品を製造する事業の利益を算出する利益算出
    手段と、 前記特定製品を製造する事業を行う上での部品在庫およ
    び製品仕掛かりを含む棚卸資産の増減額を算出する棚残
    増減算出手段と、 前記特定製品を製造する事業を行う上で必要な設備投資
    額を算出する設備投資額算出手段と、 前記利益算出手段で算出される利益と、前記減価償却費
    算出手段で算出される減価償却費と、前記棚残増減算出
    手段で算出される棚卸資産の増減額と、前記設備投資額
    算出手段で算出される設備投資額とから、前記特定製品
    を製造する事業のフリーキャッシュフローを算出するフ
    リーキャッシュフロー算出手段と、 前記原価、按分された前記総掛かり費用、前記減価償却
    費、前記棚卸資産の増減額および前記設備投資額を算出
    する元となる条件データを入力可能な条件データ入力手
    段とを備えることを特徴とする事業化シミュレーション
    システム。
  2. 【請求項2】 前記特定製品の製造作業をする上での所
    要人員を、工場の設備の理論台数と該設備の使用人員と
    ローテーション班数とを掛けて求める計算方法と、工場
    の設備の必要台数と該設備の使用人員とローテーション
    班数とを掛けて求める計算方法と、1ローテーション班
    あたりの所要工数を1人あたりの保有工数で割って求め
    た1ローテーション班あたりの所要人員に、ローテーシ
    ョン班数を掛けて求める計算方法とからユーザーによっ
    て選択された計算方法によって算出する所要人員算出手
    段を備え、 前記原価算出手段は、前記人件費を、前記所要人員算出
    手段によって算出された所要人員を元に算出することを
    特徴とする請求項1記載の事業化シミュレーションシス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記所要人員算出手段は、所要人員の計
    算過程での小数点以下の数値を切り上げるか切り上げな
    いかを、ユーザーによって選択されたモードによって計
    算することを特徴とする請求項2記載の事業化シミュレ
    ーションシステム。
  4. 【請求項4】 前記特定製品を製造する上で必要な動力
    費を、工場の単位スペースあたりの動力費に所要スペー
    スを掛けて求める計算方法と、前記人件費と設備関連費
    と補助材料費と動力費と配賦費とを足した加工費合計に
    占める動力費の割合から求める計算方法と、動力費をユ
    ーザーが直接定義する計算方法とからユーザーによって
    選択された計算方法によって算出する動力費算出手段を
    備え、前記原価算出手段は、前記動力費算出手段で算出
    された動力費を含めて前記原価を算出することを特徴と
    する請求項1、2または3記載の事業化シミュレーショ
    ンシステム。
  5. 【請求項5】 前記特定製品を製造する事業を行う上で
    使用する設備を補繕するための設備補繕費を、減価償却
    費と固定資産税と設備補繕費とを足した設備関連費に占
    める設備補繕費の割合から求める計算方法と、設備補繕
    費をユーザーが直接定義する計算方法とからユーザーに
    よって選択された計算方法によって算出する設備補繕費
    算出手段を備え、 前記原価算出手段は、前記設備補繕費算出手段で算出さ
    れた設備補繕費を含めて前記原価を算出することを特徴
    とする請求項1、2、3または4記載の事業化シミュレ
    ーションシステム。
  6. 【請求項6】 前記製造企業の間接部門の経費から、前
    記直接部門に配賦される配賦費を、該直接部門に割り当
    てられる該間接部門の配賦人員と該間接部門の職員一人
    当たりの配賦単金とを掛けて求める計算方法と、該直接
    部門の人員と該直接部門の職員一人当たりの被配賦単金
    とを掛けて求める計算方法と、該直接部門に割り当てら
    れる該間接部門の配賦人員と該間接部門の職員一人当た
    りの配賦単金とを掛けて求め、配賦費が所定の金額を超
    過した場合には、超過分を、該直接部門の人員と該直接
    部門の職員一人当たりの被配賦単金とを掛けて求める計
    算方法と、該直接部門の人員と該直接部門の職員一人当
    たりの被配賦単金とを掛けて求め、配賦費が所定の金額
    を超過した場合には、超過分を、該直接部門に割り当て
    られる該間接部門の配賦人員と該間接部門の職員一人当
    たりの配賦単金とを掛けて求める計算方法と、前記人件
    費と設備関連費と補助材料費と動力費と配賦費とを足し
    た加工費合計に占める配賦費の割合から求める計算方法
    とからユーザーによって選択された計算方法によって算
    出する配賦費算出手段を備え、 前記原価算出手段は、前記配賦費算出手段で算出された
    配賦費を含めて前記原価を算出することを特徴とする請
    求項1、2、3、4または5記載の事業化シミュレーシ
    ョンシステム。
  7. 【請求項7】 前記特定製品を製造する上での材料調達
    業務で掛かる費用である副費を、該材料調達業務を行う
    人員と該材料調達業務を行う職員一人当たりの副費単金
    とを掛けて求める計算方法と、直接材料費または前記売
    上高に占める副費の割合から求める計算方法と、該材料
    調達業務を行う人員と該材料調達業務を行う職員一人当
    たりの副費単金とを掛けて求め、副費が所定の金額を超
    過した場合には、超過分を、直接材料費または前記売上
    高に占める副費の割合から求める計算方法と、直接材料
    費または前記売上高に占める副費の割合から求め、副費
    が所定の金額を超過した場合には、超過分を、該材料調
    達業務を行う人員と該材料調達業務を行う職員一人当た
    りの副費単金とを掛けて求める計算方法とからユーザー
    によって選択された計算方法によって算出する副費算出
    手段を備え、 前記原価算出手段は、前記副費算出手段で算出された副
    費を含めて前記原価を算出することを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5または6記載の事業化シミュレーシ
    ョンシステム。
  8. 【請求項8】 前記按分総掛かり費用算出手段は、前記
    直接部門に按分される総掛かり費用を、前記製造企業の
    総掛かり費用に、該直接部門の総掛かり費用負担率を掛
    けて求める計算方法と、前記売上高に占める総掛かり費
    用の割合から求める計算方法と、前記製造企業の総掛か
    り費用に、該直接部門の総掛かり費用負担率を掛けて求
    め、前記直接部門に按分される総掛かり費用が所定の金
    額を超過した場合には、超過分を、前記売上高に占める
    総掛かり費用の割合から求める計算方法と、前記売上高
    に占める総掛かり費用の割合から求め、前記直接部門に
    按分される総掛かり費用が所定の金額を超過した場合に
    は、超過分を、前記製造企業の総掛かり費用に、該直接
    部門の総掛かり費用負担率を掛けて求める計算方法とか
    らユーザーによって選択された計算方法によって算出す
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6また
    は7記載の事業化シミュレーションシステム。
JP2002009403A 2002-01-18 2002-01-18 事業化シミュレーションシステム Pending JP2003216801A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002009403A JP2003216801A (ja) 2002-01-18 2002-01-18 事業化シミュレーションシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002009403A JP2003216801A (ja) 2002-01-18 2002-01-18 事業化シミュレーションシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003216801A true JP2003216801A (ja) 2003-07-31

Family

ID=27647414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002009403A Pending JP2003216801A (ja) 2002-01-18 2002-01-18 事業化シミュレーションシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003216801A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007034761A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Hitachi Ltd 事業価値評価支援装置及び事業価値評価支援プログラム
JP2007323521A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Chugoku Electric Power Co Inc:The 配電線敷設費用の算出支援システム、及び情報処理方法
JP2009003727A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Ichiro Kudo 特許力算出装置及び特許力算出装置の動作方法
JP2012073844A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Hitachi Solutions Ltd 損益分岐点シミュレーションシステム、方法、およびプログラム
JP2012221020A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Hitachi Solutions Ltd 原価シミュレーション装置
JP2021072022A (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 日立建機株式会社 在庫評価装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007034761A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Hitachi Ltd 事業価値評価支援装置及び事業価値評価支援プログラム
JP4631582B2 (ja) * 2005-07-28 2011-02-16 株式会社日立製作所 事業価値評価支援装置及び事業価値評価支援プログラム
JP2007323521A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Chugoku Electric Power Co Inc:The 配電線敷設費用の算出支援システム、及び情報処理方法
JP2009003727A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Ichiro Kudo 特許力算出装置及び特許力算出装置の動作方法
JP2012073844A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Hitachi Solutions Ltd 損益分岐点シミュレーションシステム、方法、およびプログラム
JP2012221020A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Hitachi Solutions Ltd 原価シミュレーション装置
JP2021072022A (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 日立建機株式会社 在庫評価装置
WO2021085379A1 (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 日立建機株式会社 在庫評価装置
JP7317671B2 (ja) 2019-11-01 2023-07-31 日立建機株式会社 在庫評価装置
EP4053768A4 (en) * 2019-11-01 2023-12-06 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. INVENTORY EVALUATION DEVICE

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3791503B2 (ja) 発電計画・電力売買計画作成方法,装置及びプログラム
Cui et al. Systems analysis of project cash flow management strategies
Wouters et al. Development of real-time product cost measurement: A case study in a medium-sized manufacturing company
JP6370757B2 (ja) 損益予測装置及び損益予測プログラム
RU2584453C2 (ru) Система для проактивного контроля за деятельностью предприятия
JP2002288278A (ja) 製品原価変動解析システム
KR102238926B1 (ko) 원가관리 시스템 및 이를 이용한 원가관리방법
Johnson et al. Multistage capital budgeting for shared investments
Čečević et al. Accounting and Value Stream Costing for More Efficient Business Processes
JP2003216801A (ja) 事業化シミュレーションシステム
US7389276B1 (en) Method of determining pricing to ensure profitability
Wazed et al. Multifactor productivity measurements model (MFPMM) as effectual performance measures in manufacturing
JP6512730B2 (ja) 経営計画策定支援システム
Bean et al. Costing and Pricing Public Sector Services: Essential Skills for the Public Sector
JP6242362B2 (ja) 損益予測装置及び損益予測プログラム
Nwosu et al. Multidimensional budgeting concepts and budget control modeling for production systems performance efficiency
JP6000408B1 (ja) 経営支援システム、経営支援方法、および、経営支援プログラム
JPH113376A (ja) 企業資金計画シミュレーションシステム
Mantas Jadranka GLOMAZIC a, 1 a University of Donja Gorica, Montenegro
JP6845091B2 (ja) 電力小売り事業評価装置および電力小売り事業評価方法
Kuczyńska-Cesarz Management accounting instruments as a security engineering tools used in solving crisis problems (Threats)
Sichnyi Economic efficiency of determining the market price of construction resources within the limited budget
Dewi et al. Use of Time-Driven Activity-Based Costing to Calculate the Unit Cost per Students at Faculty of Economics of Universitas Pendidikan Ganesha
JP2001043268A (ja) 人件費予算策定管理システム、人件費予算策定管理方法及び媒体
JP2022051550A (ja) シミュレーションシステム、シミュレーションプログラム、及びシミュレーション方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050614

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051018