JP2003216319A - 3次元の位置検出により任意の2次元平面での座標入力を行う座標入力装置 - Google Patents

3次元の位置検出により任意の2次元平面での座標入力を行う座標入力装置

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JP2003216319A
JP2003216319A JP2002013969A JP2002013969A JP2003216319A JP 2003216319 A JP2003216319 A JP 2003216319A JP 2002013969 A JP2002013969 A JP 2002013969A JP 2002013969 A JP2002013969 A JP 2002013969A JP 2003216319 A JP2003216319 A JP 2003216319A
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Yasuhiro Fukuzaki
康弘 福崎
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Saeilo Japan Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2次元の座標検出装置を安価に提供する。特に
複数の2次元座標入力装置を1つの装置で提供する。ま
た、表示装置の表示面と入力面が一体となった入出力一
体型装置を簡単に提供する。複数のパソコンに対して、
その表示装置に手を加えることなく、入出力一体型の入
力操作ができるようにする。 【解決手段】3次元の座標検出装置を用い、その座標検
出空間内にひとつまたは複数の2次元の入力平面を設定
するようにする。それぞれの入力平面は表示装置の表示
面でもよい。また、複数のコンピュータへ選択的に接続
できるようにすることで、1つの3次元座標入力装置
で、複数のコンピュータの入出力一体型の入力操作を行
わせるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】3次元座標入力装置に関し、
特に2次元の座標入力に応用するための入力装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの入力操作においては、こ
れまで主流であった、マウスと呼ばれる入力装置以外
に、一般にはデジタイザとかタブレットと呼ばれ、最近
では、電子ペンとも呼ばれる2次元平面での位置座標検
出装置も、用いられるようになってきた。電子ペンは特
にCG(コンピュータ・グラフィックス)の作成などに
威力を発揮している。
【0003】電子ペンを使った入力装置の中でも、表示
装置の表示画面と、電子ペンの入力画面を同一画面とな
して、電子ペンの指示位置に直接その結果が現れる入出
力一体型の装置は、その操作性の良さに定評がある。例
えば、これにより表示画面を紙と見立てて、字や絵画を
コンピュータに入力したりすることが、直感的にできる
ようになる。
【0004】このような電子ペンは、現在は電磁誘導を
利用したものが主流である。その方式では、電子ペンの
中にコイルを設け、そのコイルと位置検出平面の下に多
数並べられたコイルの電磁結合により、電子ペンの位置
を検出するような構成になっている。
【0005】また一方、最近流行している3次元CGの
入力のために、3次元座標の入力が可能な入力装置も存
在し、最近の技術革新によって、比較的安価なものも入
手できるようになろうとしている。
【0006】これまでは、3次元座標の入力装置は、主
にFAなどの分野で、空間計測に用いられてきた。その
ような3次元座標計測装置は、機械式のものや電磁波や
光を利用した様々な方式のものが実現されている。機械
式の3次元座標計測装置には、平行移動する複数の直交
するアームを用いるものや、関節が回転するアームを用
いるものなどがある。また、電磁波を用いるものは、磁
界の方向成分を複数のコイルで検出することで、その位
置を求めるようになっている。そして、光を用いる方式
には、光源の距離と角度(立体角)を1点で計測して、
その光源の位置を求める方式と、光源の角度(立体角)
を2点で計測して、三角測量の原理でその位置を求める
方式と、光源の角度(1次元の角度)を3点で計測し
て、同じく三角測量の原理で、その位置を求める方式が
存在する。
【0007】この中で、機械式のものは、物理的なアー
ムをひきずるので、位置指示器を自由な空間で操作する
ことは難しく、また、アームが視野を遮る場合があると
いう問題がある。電磁波を用いるものは、金属のそばで
は、電磁場が歪むので、うまく計測できないという問題
点がある。一方、光学式のものでは、光を遮ってはなら
ないという制約はあるものの、自由な空間での操作と、
金属などの影響を受けないというメリットがある。
【0008】光学式の中で、1点から計測する方法で
は、距離を測る必要があるが、それを実現する光波測距
技術はまだコストがかかる。2点から、立体角を測定す
る方法は、2つのカメラがあれば良いので、広く用いら
れているが、2次元のイメージセンサの画像分解能が荒
いのと、測定の繰り返し速度が遅いという問題がある。
一方、3点から1次元の光センサで計測する方法は、十
分な分解能と測定速度を得ることができる。実際にカナ
ダのNorthern Digital社などから、工
業用計測器として実用化されている。この方式は、現在
の技術革新により、コストダウンも可能になってきてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】電子ペンを使った入力
装置は便利であるが、通常は、その入力用の平面部にセ
ンサーが必要なので、いわゆるタブレットと呼ばれる入
力装置本体を置いたところでしか、電子ペンによる入力
操作はできなかった。また、複数の入力面を設けるに
は、複数のタブレットを並べる必要があった。
【0010】また、液晶表示装置を用いた入出力一体型
では、液晶の下にセンサーのコイルを並べて、電子ペン
の位置を検出するようになっているが、液晶やバックラ
イトのノイズや、金属フレームの影響などもあって、電
磁誘導式の電子ペンを使った入出力一体型の装置は、ま
だ高価であり一般には普及していない。
【0011】更に、PDP(プラズマ表示装置)では、
表示装置の厚さと電磁ノイズのために、電磁誘導式の入
出力一体型は実現していない。また、通常のCRTで
は、CRTの厚みが大きいために、その後ろにセンサー
を置くことすらできなかった。
【0012】3次元の入力装置は、例えば3次元形状の
入力など専用の用途には適しているが、表示装置はまだ
2次元のものが主流であり、通常のコンピュータ操作に
おいては、2次元での入力操作が必要とされているのが
現状である。3次元空間での操作をコンピュータへの通
常の入力指示にどのように結びつけるかという課題があ
った。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、位置指示器の指
示位置を3次元空間で検出する3次元位置検出装置と、
前期3次元位置検出装置により、前期位置指示器で指示
された3次元位置を検出可能な3次元座標検出空間と、
前期3次元座標検出空間内に設けられたひとつまたは複
数の2次元座標入力用平面と、前期2次元座標入力用平
面の前期3次元座標検出空間内での3次元位置を設定す
る2次元平面設定手段と、前期位置指示器の3次元空間
での指示座標を前期2次元座標入力用平面での2次元座
標に変換する座標変換手段とを有し、上位装置において
2次元平面での座標入力とみなして所定の処理を行える
ようになした。
【0014】これにより、例えば机面などの、あらゆる
平面での、入力操作が可能になった。もちろん、複数の
平面を使うこともできる。1つの3次元座標入力空間
に、複数の2次元入力平面を設定することで、ひとつの
3次元座標入力装置で、複数の2次元入力平面に対して
入力操作を行うことができる。
【0015】また、前期座標変換手段は、上位装置での
演算処理によって行われるようになせば、入力装置自体
に座標変換手段を有する必要は無くなる。
【0016】更に、前期位置指示器による指示操作に反
応する表示装置を有し、前期2次元座標入力用平面の少
なくとも1つは、表示装置の表示面と同一面であるよう
になせば、入出力一体型の装置となる。この表示装置
は、その内部構造に依存せずに利用が可能である。つま
り、プラズマ表示装置や、通常のCRT表示装置であっ
ても、入出力一体型として利用できる。これらの表示装
置が混在して複数あっても、どの表示面でも入力操作が
可能となる。
【0017】また、2次元座標入力用平面は、曲面を一
部または全体に含む面であってもよいので、表面が曲面
のCRT表示装置などでも、入出力一体型として使用で
きる。
【0018】そして、2次元座標入力用平面の3次元座
標検出空間内での3次元位置を設定する2次元平面設定
手段は、位置指示器を兼用して、2次元座標入力用平面
の設定を行うようになすこともできる。よって、特別な
2次元座標入力用平面設定用の器具は不要にすることも
できる。
【0019】そこで、3次元位置検出装置が、光学式の
位置検出装置であれば、機械式のアームによる視野の妨
害や、電磁波式の金属による測定ひずみなどもなく、最
適な構成を得ることができる。これは特に入出力一体型
に適用した際にメリットが大きい。
【0020】また、前期位置指示器には、2次元座標入
力用平面との接触を検出する接触センサー、もしくは2
次元座標入力用平面への押圧力を検出する圧力センサー
が設けられていることで、2次元座標入力用平面への接
触または押圧を検知できるようになる。これにより、単
なる3次元の空間座標の検出だけでは不可能な、筆記具
が紙に筆跡を残すような処理や、画面上のアイコン操
作、メニュー操作などの処理が可能となる。
【0021】また、2次元座標入力用平面は複数設けら
れており、更に複数の出力先を切り替える接続切替装置
を有し、座標入力装置に接続される上位装置も複数存在
し、位置指示器の指示位置を適宜選択された特定の上位
装置に送るようになした。これにより、1つの3次元入
力空間に、複数のパソコンを置いて、位置指示器による
操作を適切なパソコンへ入力するといった操作も行える
ようになった。
【0022】更に特定の2次元座標入力用平面への位置
指示器の接近によって、その2次元座標入力用平面に対
応する上位装置へ出力するように接続切替回路を制御す
る接続切替制御装置を設けた。これにより、特定の2次
元座標入力用平面の近傍に座標入力装置がある時は、そ
の座標を特定のコンピュータに送ることができるように
なった。つまり、それぞれのパソコンの表示画面をそれ
ぞれ2次元座標入力用平面として設定し、それぞれの画
面に対する座標指示器による指示を3次元位置検出装置
で検出して、それぞれのパソコンへの入力指示とすると
いうことができるようになった。
【0023】また、このような3次元座標入力装置と、
複数の上位装置の接続をネットワーク接続となした。つ
まり、小さくはオフィス内や家庭内のLANから、大き
くはインターネットなどを経由して接続することも可能
である。
【0024】なお、ここでいう2次元座標検出平面での
座標に変換では、座標変換の結果が、主には2次元座標
入力平面での2次元座標に変換され、その面に垂直な軸
での座標は割愛される場合が多いが、その割愛を行わず
に、3次元の座標情報として出力してもよい。この場合
は、当該2次元座標入力平面での操作に関連したアプリ
ケーションが、例えば3次元CGや3次元CADの入力
である場合などには非常に有効である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例をもって説明する。
【0026】
【実施例】図1に本発明の実施例の構成を示す。1は3
次元位置検出装置であり、2は3次元位置を指示するた
めの位置指示器であり、3は3次元座標検出空間であ
る。4aが2次元座標入力平面1、同じく4bが2次元
座標入力平面2、4cが2次元座標入力平面3である。
また、5は2次元座標入力平面設定器である。3つの2
次元座標入力平面4a、4b、4cと、位置指示器2、
及び、2次元座標入力平面設定器5は、3次元座標検出
空間3の内部に配置される。3次元位置検出装置1は位
置指示器2の3次元座標検出空間3での3次元座標と、
2次元座標入力平面設定器5の示す3次元座標空間3で
の2次元平面の位置と傾きを検出することができる。ま
た、2次元座標入力平面4a、4b、4cは、例えば机
の上の平面の一部でもよいし、専用の板などでもよい。
2次元座標入力平面設定器5を用いて、2次元座標入力
平面4a、4b、4cの、3次元座標検出空間3での位
置と傾きを設定する。座標変換装置6では、位置指示器
2の3次元空間3での3次元指示位置を、適宜、2次元
座標入力平面4a、4b、4cのいずれかの平面での2
次元座標に変換して、上位装置に送り出す。なお、上位
装置とは通常はパーソナルコンピュータ(以下、パソコ
ン)などのコンピュータであるが、必ずしもコンピュー
タである必要はないので、ここでは、上位装置と表現し
ている。
【0027】図2に本発明の実施例の外観を示す。2次
元座標入力平面設定器5を、実際に2次元座標検出用平
面4a上に配置して、位置指示器2の指示位置を座標検
出平面4aによる2次元座標に変換して、上位装置へ送
り出している状態を表している。なお、2座標入力平面
設定器5の内部構成については後述する。この例は最も
基本となる構成を示しており、2次元座標入力平面設定
器5が示している2次元平面が、その時の座標出力の基
準平面となる。
【0028】ここでは、2次元座標入力平面設定器5の
示す平面を3次元座標測定器1で測定するように記述し
ているが、必ずしもそのような構成をとる必要はなく、
全く別の3次元計測システムで、2次元座標平面測定器
5を構成してもよい。例えば、2次元座標検出用平面を
有する板の位置を検出する機械式のセンサーでも良い。
【0029】しかしながら、このように常時、2次元座
標入力平面設定器5を入力平面に固定しておくのは面倒
なので、2次元設定位置の情報を記録するようにしてお
けば、いちいち、2次元座標入力平面設定器5を操作す
る必要がなくなる。その場合は、2次元座標入力平面を
示す情報の記憶装置が、すなわち、2次元座標入力平面
設定器とみなす事ができる。また、複数の2次元座標入
力平面を示す情報を記憶できることもいうまでもない。
さらに、2次元座標入力平面が最初から特定の位置に固
定されている場合は、物理的な装置としての2次元座標
入力平面設定器5は必要ではなく、入力平面の情報記憶
装置が、仮想的な2次元座標入力平面設定器5となる。
その場合の情報記憶装置は、上位装置の持つ汎用の記憶
装置の一部を利用してもよい。
【0030】図3に本発明の別の実施例の構成を示す。
ここでは、2つのコンピュータ8a、8bの表示装置の
表示面7a、7bがそれぞれ、2次元座標入力平面4
a、4bと重ね合わせて配置してある。ここで、位置指
示器2の指示位置は、出力選択切替装置9によって、適
宜、2次元座標入力平面4aに対応して座標出力する場
合はコンピュータ8aへ、2次元座標入力平面4bに対
応して座標出力する場合はコンピュータ8bへ、選択的
に出力される。どちらの2次元座標入力平面が対応する
かは、位置指示器がどちらの入力平面に近接しているか
によって、判定するようになせば、操作者はそれぞれの
コンピュータの画面に向かって自然に操作するだけで、
操作対象のコンピュータへの入力処理を行うことができ
る。図4に、この実施例の外観を示す。ここでは、3次
元座標検出空間3の中にパソコン8aと8bの表示装置
の表示部分があり、それぞれ、2次元座標入力平面4
a、4bと重なっている場合を示している。また、2次
元座標入力平面4cは単なる平面の板である。ここで、
2次元座標入力平面4aに対する操作の結果はパソコン
8aに反映され、2次元座標入力平面4bに対する操作
はパソコン8bに反映される。また、2次元座標入力平
面4cに対する入力は、入力指示内容に応じて、パソコ
ン8aまたはパソコン8bに送られる。
【0031】図5に3次元座標検出装置の外観の一例を
示す。この例は、1次元のリニアイメージセンサーを持
つ3つの光入射方向検出ユニットを持つもので、3つの
受光窓10a、10b、10cを有する。この内部構造
については後述する。
【0032】図6に位置指示器の外観の一例を示す。位
置指示器2の先端部が発光部11となっており、ここか
らの光を3次元位置検出装置1の3つの光入射方向検出
ユニットで検出することで、その3次元位置を求めるこ
とができる。なお、ここでは最も簡単な例として、ペン
のような形状の先端に発光部11を設けた形としたが、
実際には先端に発光部を設けることは、発光部からの光
を確実にセンサーのある方向へ射出するのが難しい。そ
こで、発光部をペンの後部に複数設けて、それぞれの発
光部の3次元位置を計測し、それによりペンの位置と姿
勢を算出して、ペン先端の位置を求めるという方法をと
る場合が多い。
【0033】図7に2次元座標入力平面設定器の外観の
一例を示す。この2次元座標入力平面設定器5は、3つ
の発光部12a、12b、12cが設けてあり、それぞ
れの位置を3次元位置検出装置で検出することにより、
所定の平面の位置と傾きを算出する。
【0034】図8に光入射角度センサーの動作原理を示
す。21は複数の光受光素子が1次元の直線状に配置さ
れた、リニアイメージセンサーである。22は、光源の
像をリニアイメージセンサー21上に結ばせるためのシ
リンダーレンズである。ここで、この3次元空間の直交
座標軸をそれぞれi軸、j軸、k軸とし、リニアイメー
ジセンサー21の受光素子が並んでいる方向をi軸方
向、リニアイメージセンサー21の中央部とシリンダー
レンズ22の中心を結ぶ直線23をj軸方向とし、シリ
ンダーレンズ22のシリンダーの中心線をk軸方向とす
る。
【0035】シリンダーレンズ22による像は点ではな
く、k軸方向の直線状になる。直線23上の点Aに光源
がある場合は、リニアイメージセンサー21の中央部を
横切る像を結び、その位置が検出される。そこで、A点
より、j軸方向に移動した点Bに光源がある場合は、リ
ニアイメージセンサー21上で、A点B点間の移動量に
応じて、j軸方向に移動した点を横切る像を結ぶので、
その移動量に応じた角度Kが検出される。そこで、更に
光源がB点から、k軸方向に移動したC点にある場合
は、シリンダーレンズ22の特性により、その像もk軸
方向に移動するが、その直線状の像と、リニアイメージ
センサー21との交点は移動しないので、B点の場合と
同じ角度Kが検出される。すなはち、B点とC点を結ぶ
直線状を光源が移動しても、リニアイメージセンサー2
1によって、角度Kを検出することができる。なお、こ
こでは、説明の簡略化のために円筒状のシリンダーレン
ズとしたが、これは、一般的には、中心光軸に交わる2
つの方向での光学特性が異なる、いわゆるアナモフィッ
クレンズとなる。
【0036】図8の光入射角度検出ユニットを3個内蔵
した、3次元座標検出装置の内部構造を図9に示す。3
つのセンサーが直線上に配置されており、左右のセンサ
ーの角度検出方向が3つのセンサーが並んでいる直線と
同じ方向であり、中央のセンサーの角度検出方向が、左
右のセンサーと直角になるように配置されている。この
配置は3次元の直交座標への変換を簡単に行うための配
置であって、これ以外の配置では3次元の位置測定がで
きないというわけではない。
【0037】次に図9に示したような光入射角度検出ユ
ニットを3個内蔵した3次元位置検出装置における、3
次元座標の測定原理を図10に示す。図10の(2)は
図10の(1)を中央のセンサー部分で切断した断面図
である。直交する座標系をセンサの並ぶ方向をX軸、セ
ンサーの正面方向をY軸、残る方向をZ軸とする。ま
ず、左右のセンサーからの角度情報から、XY平面での
座標(X,Y)が、通常の三角測量の原理により求める
ことができる。座標原点を左センサ位置とし、左右ふた
つのセンサー間の距離をL、光源から左センサーへ入射
する角度をα、右センサーへ入射する角度をβとする
と、以下のふたつの式が得られる。 Y = X tan α ・・・(1) Y = (L − X) tan β ・・・(2) これを変形して、以下のようにXが求められる。 X = (L tan β)/(tan α + tan β) ・・・(3) Xが求められれば、上の式よりYも求められる。次に図
10の(2)のように、Z方向の角度γが測定できる。
ここですでにY座標が分かっているので、 Z = Y tan γ ・・・(4) という形で、Z座標も求めることができる。これによ
り、光源の3次元空間での座標(X,Y,Z)を求める
ことができた。
【0038】ここでは光学式の3次元位置検出装置の構
成を最も簡単な1次元のイメージセンサーを3個用いる
方式で説明した。そこで、1次元イメージセンサ−を縦
と横に組合わせたものが2次元イメージセンサ−と考え
ることができるので、図10の中央のセンサーを左右い
ずれかのセンサーと重ねて、そのセンサーを2次元セン
サ−とすれば、2次元センサ−と1次元センサ−1個ず
つ、もしくは、2次元センサ−2個でも、同じような座
標計測ができることが容易に考えられる。実際に簡単な
3次元位置検出装置は、2次元のイメージセンサーで構
成されるカメラ2個で構成されることも多い。しかし、
2次元イメージセンサーでは、画素数が増加するため
に、高分解能が実現しにくく、高速化が難しいという問
題があるので、高速高精度のものは1次元イメージセン
サー3個で構成されている。
【0039】
【発明の効果】3次元座標入力装置の入力空間内に2次
元の座標入力平面を設けるので、2次元の電磁誘導式タ
ブレットで必要であったコイルを多数設置したセンサー
を測定箇所に設ける必要が無くなった。また、複数の入
力面を簡単に設けることができるので、コスト的にも有
利である。更に表示装置の表示面と入力面を一致させ
た、入出力一体型装置も、表示装置に一切手を加えるこ
となく実現できるようになった。特に光学式の3次元座
標検出装置を用いれば、アーム式のようにアームが視野
を妨害したり、電磁波のように金属で妨害を受けたりす
ることもなくなった。更に、PDPやELといった新し
い表示装置のみならず、曲面の表示面をもつCRTであ
っても、入出力一体型とすることができる。また、複数
のコンピュータを1つの3次元位置検出装置に接続する
ことで、例えば、それぞれの表示画面をそれぞれのコン
ピュータへの入力面とした複数の入出力一体装置を一気
に実現することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例の外観を示す図である。
【図3】本発明の別の実施例の構成を示す図である。
【図4】本発明の別の実施例の外観を示す図である。
【図5】3次元座標検出装置の外観の一例を示す図であ
る。
【図6】位置指示器の外観の一例を示す図である。
【図7】2次元座標入力平面設定器の外観の一例を示す
図である。
【図8】光学式センサーの動作原理を示す図である。
【図9】3次元座標検出装置の内部構造の一例を示す図
である。
【図10】3次元座標の測定原理を示す図である。
【符号の説明】
1 3次元座標検出装置 2 位置指示器 3 3次元座標検出空間 4 2次元座標入力平面 5 2次元座標入力平面設定器 6 座標変換装置 7 表示装置の表示面 8 コンピュータ本体 9 出力選択切替装置 10 光検出窓 11 発光部(位置指示器) 12 発光部(2次元座標入力平面設定器) 21 リニアイメージセンサー 22 シリンダーレンズ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置指示器の指示位置を3次元空間で検
    出する3次元位置検出装置と、 前期3次元位置検出装置により、前期位置指示器で指示
    された3次元位置を検出可能な3次元座標検出空間と、 前期3次元座標検出空間内に設けられた、ひとつまたは
    複数の2次元座標入力用平面と、 前期2次元座標入力用平面の前期3次元座標検出空間内
    での3次元位置を設定する2次元座標入力平面設定器
    と、 前期位置指示器による3次元空間での指示座標を、前期
    2次元座標入力用平面での座標に変換する座標変換装置
    とを有し、 上位装置においては、前期2次元座標入力用平面での座
    標入力とみなして所定の処理を行えるようになしたこと
    を特徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の座標入力装置であっ
    て、 前期座標変換手段は、上位装置での演算処理によって行
    われるようになしたことを特徴とする請求項1の座標入
    力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の座標入力装置
    であって、 前期位置指示器による指示操作に反応する表示装置を有
    し、 前期2次元座標入力用平面の少なくとも1つは、表示装
    置の表示面と同一面であることを特徴とする座標入力装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の座標入力
    装置であって、 前期2次元座標入力用平面とは、曲面を一部または全体
    に含む面であることを特徴とする座標入力装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4に記載の座標
    入力装置であって、 前期2次元座標入力用平面の前期3次元座標検出空間内
    での3次元位置を設定する2次元平面設定手段は、 前期位置指示器を兼用して、前期2次元座標入力用平面
    の設定を行うようになしたことを特徴とする座標入力装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5に記載の
    座標入力装置であって、 前期3次元位置検出装置は、光学式の位置検出装置であ
    ることを特徴とする座標入力装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6に記
    載の座標入力装置であって、 前期位置指示器には、前期2次元座標入力用平面との接
    触を検出する接触センサー、もしくは2次元座標入力用
    平面への押圧力を検出する圧力センサーが設けられてい
    ることを特徴とする座標入力装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6または7
    に記載の座標入力装置であって、 前期2次元座標入力用平面は複数設けられており、 更に複数の出力先を切り替える接続切替装置を有し座標
    入力装置に接続される上位装置も複数存在し、位置指示
    器の指示位置を適宜選択された特定の上位装置に送るよ
    うになしたことを特徴とする座標入力装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の座標入力装置であっ
    て、 特定の2次元座標入力用平面への位置指示器の接近によ
    って、その2次元座標入力用平面に対応する上位装置へ
    出力するように接続切替回路を制御する接続切替制御装
    置を有することを特徴とする座標入力装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または9に記載の座標入力装
    置であって、 前期座標入力装置と、前期複数の上位装置との接続が、
    ネットワークによって接続され、 前期接続切替装置とは、ネットワーク接続された上位装
    置を適宜選択するように構成されていることを特徴とす
    る座標入力装置。
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