JP2009238004A - ポインティングデバイス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも1軸方向の角速度センサの他に異なる軸方向の加速度センサ又は角速度センサを1軸以上有する変位量検出手段と、当該変位量検出手段にて検出した変位量に基づいて座標上の移動量を算出する演算処理手段と、演算処理データを被操作機器に送信する通信手段と、机上での動きを検出するライティングモードと空間での動きを検出するポインターモードとの切り替え手段とを有していることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
このようなプレゼンテーションでは、講演者は例えばマイクとレーザーポインターとを持って画面上をレーザーポインターで示しながら説明を行うが、講演者が画面を操作するために例えばパソコンのマウス操作をする際にはマイクやレーザーポインターから持ち替える必要があって面倒であった。
特開2007−257448号公報にはマウス一体型レーザーポインターの技術を開示するが、マウスにレーザーポインター機能を単に付加しただけに過ぎず、操作性に課題が残る。
また、タブレット方式も公知であるが、タブレット方式の場合は、電磁誘導式が多く、画面上の位置を示す専用ペンとその位置を検出するパネルとで構成されている。
文字や絵を書くにはマウスより使いやすい。
一方、テレビ等の遠隔操作にはリモコン操作が公知であり、近年、ゲーム機のコントローラには空間での動きを検出するものも提案されている。
しかし、マウスの場合は、文字や絵を書く場合にペンの感覚とは異なるために上手く書けない問題がある。
タブレットの場合は、専用ペンの位置を検出するパネルが常に必要であり、携帯に不便である。
しかも、マウスやタブレットでは空間での動きを検出できない。
テレビ操作におけるリモコンの場合は、机上でのポインティング機能がなく、画面上での操作もボタン選択操作が主流であり、ポインター操作できるものは見当たらない。
ポインティングデバイスはディスプレイ位置を基準とした操作の変位(距離変位、角度変位)量を検出し、コンピューター等の演算処理手段でポインティングデバイスを向けた先の画面位置に対応する座標情報や操作情報の演算処理値を算出し、通信手段で操作対象とする電子機器に送信する(以下単に機器と称する)。
例えば機器側の処理により座標位置へカーソルを移動させたりポインティングデバイスを向けた画面位置に表示されているメニュー操作等を行う。
ライティングモードは、ポインティングデバイスの先を机上等のベース面に沿って動かす使用状況を想定した動作モードである。
ポインティングデバイスは操作の相対的変位量を検出して座標情報や操作情報の演算処理値を機器に送信する。
そして、機器側の処理によりディスプレイ画面上のカーソルを相対移動させたり、カーソルが指し示した画面位置に表示されているメニュー操作等を行う。
ライティングモードでの変位量検出は、ポインティングデバイスを向けた方向に直交する少なくとも1軸の角速度センサと、それとは異なる方向の1軸の加速度センサ又は角速度センサがあれば可能である。
ポインターモードでの変位量検出は、離れた位置に、通常は横長で構成されているディスプレイにポインティングデバイスを向けることから、ディスプレイ長手方向の水平方向の変位量は、ポインティングデバイスを向けた方向に直交する水平方向の角速度センサで検出して、縦方向は加速度センサ又は角速度センサで検出する。
機器の処理操作のための動作を検出するセンサは、多軸にすると精度が向上することは言うまでもなく、例えばGによる影響の補正精度も向上し、ポインターモード及び、ライティングモードにおいて加速度センサと角速度センサの中から使いやすいものを選んで使用してもよい。
動作モードの切り替えを行うモード切替手段は、変位量検出手段の検出値を演算処理手段で判定して、ポインティングデバイスが略下向きと判定した場合にライティングモードとして、略水平向きと判定した場合にポインターモードとすると自動切り替えが可能である。
ポインティングデバイスはペン型形状に形成すると操作しやすい。
動作の検出に用いるセンサは、少なくとも1軸の角速度センサの他に異なる方向の角度センサ又は加速度センサがあればよいため、簡単な構造で安価に出来る。
そして、動作モードの切り替えは、例えばポインティングデバイスが下向きであるか水平向きかをセンサ検出値からの演算処理で判定して自動的に行うと、例えばプレゼンテーションのように画面を指し示す動作とコンピューター装置を操作する動作が頻繁に切り替わる際に使いやすい。
ポインティングデバイス10はペン形で、3軸(X軸,Y軸,Z軸)の加速度センサモジュール12と、2軸(X軸,Y軸)の角速度センサモジュール13と、コンピューター部14と無線通信モジュール15と電源部16と操作スイッチ17と無線通信受信部(図示省略)を有している。
ポインティングデバイス10は、ペン先部11を移動させた際の加速度センサモジュール12と角速度センサモジュール13の検出値から、後述するようにペン先部11の変位量を算出する。
そして、動作モードに応じて変えたペン先部11の座標情報や操作情報を形成して、無線通信モジュール15を介して無線通信受信部へ送信し、無線通信受信部に接続してある他の機器に操作する。
ポインティングデバイス10の動作モードは、ペン先部11をディスプレイ又はスクリーンに向けて指示操作するポインターモードと、ペン先部11を机上等のベース面上でマウスやタブレットペンのように操作するライティングモードに切り替え可能になっている。
この動作モードの切り替えは、例えばポインティングデバイス10のペン先部11が下向きであるか水平向きかを角速度センサモジュール13の検出値からコンピューター部14で判定切り替えする自動切り替えでも、操作スイッチ17による手動切り替えでもよい。
図2(a)に示すライティングモードでは、机上面上でのペン先部11の移動を加速度センサモジュール12で主にX軸方向加速度とY軸方向加速度を検出し、演算処理手段にてX,Y座標上の変位量を算出する。
ポインティングデバイス10をペンのように操作すると、ペン先部11がX軸方向、Y軸方向に傾く場合が多く、重力Gによる影響が生じるためにポインティングデバイス10の傾きは、角速度センサモジュール13でX軸方向角速度やY軸方向角速度として検出する。
図2(a)に示した実施例はX軸,Y軸,Z軸方向の加速度センサとX軸,Y軸方向の角速度センサを有している例を示したが本実施例に限定されるものではなく、例えばX軸方向の1軸の角速度センサと例えばY軸方向の加速度センサ又は角速度センサがあれば演算処理にてX,Y座標が定まる。
例えば、ペン先部11の変位量の算出はコンピューター部14において、検出対象の方向の加速度の検出値を回路あるいはプログラムで2回積分処理した移動量の値を、検出対象の角速度の検出値を1回積分処理した傾き量の値で補正する演算処理をする。
ここで、ライティングモードとポインターモードの自動切り替えは、ペン先部11を机上面から持ち上げる動作や、角速度センサモジュール13の検出値や加速度センサモジュール12のZ軸方向加速度の検出値等から算出する。
このライティングモードでは、ポインティングデバイス10のペン先部11の相対変位量の座標情報や、ペン先部11をクリック動作等のように特定軌跡で動かした操作情報をコンピューター部で形成する。
そして、無線通信受信部を接続してあるパソコン等の機器に無線通信モジュール15を介して座標情報や操作情報を送信する。
これにより、例えばパソコン側で座標情報や操作情報を処理することで、ディスプレイの画面上のカーソルを相対移動させたり、カーソルが指し示した画面位置のメニュー操作等を行う。
ディスプレイは通常水平方向に長いためペン先部11での水平方向に渡った指示動作は回転移動に近くなる。
よって、水平方向の変位量はX軸方向角速度から検出し、縦方向の変位量はY軸及びZ軸方向加速度から検出している。
この場合も、X軸方向角速度とY軸方向加速度だけで座標検出が可能である。
ペン先部11の変位量に対するディスプレイ画面の座標移動量の補正や基準にするディスプレイ位置等の登録は、例えばペン先部11をディスプレイの複数の基準位置へ向けて操作スイッチ17を押して、それらの位置をディスプレイ画面座標用の基準位置として、基準位置を元に算出した移動補正量とともにコンピュータ114に登録するといった初期設定手段を設けて行うとよい。
ペン先部11をディスプレイに向けながら行う、例えばメニューを選択するためのクリック動作等の検出は、Z軸方向加速度から検出できる。
このポインターモードで使用するZ軸方向加速度の検出は、別の方向の加速度検出で行ったり、また、角速度検出で行ってもよい。
このためポインティングデバイス10は、2つの動作モードの変位量の検出を、ポインティングデバイスを向けた方向に直交する加速度を検出する加速度センサと、ポインティングデバイスを向けた方向に直交する少なくとも1軸(X)の角速度センサで行える。
このポインターモードでは、ポインティングデバイスのペン先部11を向けた先にある画面位置に対応する座標情報やクリック動作等の操作情報の演算処理値をパソコン等の機器に送信することで、例えば機器側の処理により座標位置へカーソルを移動させたりポインティングデバイスで指し示した画面上に表示されているメニュー操作等を行う。
パソコン20にはポインティングデバイス10の無線通信受信部19aを接続してある。
ポインティングデバイス10は、ライティングモードにすると机40の上でのペン状操作でディスプレイ画面上のカーソル操作を行うことができる。
ポインティングデバイス10はペン形であるため、マウスよりも手書き文字や線を描きやすく、タブレットのように専用パッドやその設置スペースを必要としない。
そして、ポインターモードにすることでパソコンディスプレイ21に限らず、パソコン20に接続してある大型ディスプレイ21の画像や、プロジェクタのスクリーン投影画像に、指示点としてのカーソル23を表示してレーザーポインターのような使い方をしたり、あるいは、そのまま例えばクリック動作等で画面上のメニュー操作を行うような使い方が出来る。
テレビ30内には、ポインティングデバイス10に対応する無線通信受信部19bを設けてある。
ポインティングデバイス10は、ライティングモードにすることで、例えば机40の上でペン状に数字の軌跡41を書く等の特定軌跡でペン先部11を動かしてチャンネル操作等のテレビ操作を行うような使い方が出来る。
ポインターモードでは、テレビのディスプレイ31の画面に表示されたメニュー画面32の表示部にポインティングデバイスにてポインター指示するだけで画面操作できる。
11 ペン先部
12 加速度センサモジュール
13 角速度センサモジュール
14 コンピューター部
15 無線通信モジュール
16 電源部
17 操作スイッチ
18 回路部
19a、19b 無線通信受信部
20 パソコン(コンピューター装置)
21 パソコンディスプレイ
22 大型ディスプレイ
23 カーソル
30 テレビ
31 テレビディスプレイ
32 テレビのメニュー画面
40 机
41 ペン先部の移動軌跡
Claims (3)
- 少なくとも1軸方向の角速度センサの他に異なる軸方向の加速度センサ又は角速度センサを1軸以上有する変位量検出手段と、
当該変位量検出手段にて検出した変位量に基づいて座標上の移動量を算出する演算処理手段と、演算処理データを被操作機器に送信する通信手段と、机上での動きを検出するライティングモードと空間での動きを検出するポインターモードとの切り替え手段とを有していることを特徴とするポインティングデバイス。 - 変位量検出手段により検出した変位量に基づいてライティングモードとポインターモードとを自動切り替えする自動切り替え手段を有していることを特徴とする請求項1記載のポインティングデバイス。
- ペン型形状を有していることを特徴とする請求項1又は2記載のポインティングデバイス。
Priority Applications (1)
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JP2008084529A JP2009238004A (ja) | 2008-03-27 | 2008-03-27 | ポインティングデバイス |
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Family Applications (1)
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