JP2003214707A - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP2003214707A JP2002016680A JP2002016680A JP2003214707A JP 2003214707 A JP2003214707 A JP 2003214707A JP 2002016680 A JP2002016680 A JP 2002016680A JP 2002016680 A JP2002016680 A JP 2002016680A JP 2003214707 A JP2003214707 A JP 2003214707A
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Masaaki Matsuda
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Shingo Kimura
新悟 木村
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佐一郎 羽藤
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動燃焼を防止しつつも使い勝手の良い給湯
装置を提供する。 【解決手段】 給湯流量に応じて燃焼能力を可変制御す
るガス給湯器であって、制御部のマイクロコンピュータ
は、燃焼運転を開始してから所定の初期燃焼時間が経過
するまでは、最大給湯流量を100%未満のA%に制限
し、かつ、最大燃焼能力も100%未満のA%に制限す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯流量に応じて
燃焼能力を可変制御する給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばガス給湯器では、出湯時の給湯
流量や給湯設定温度などに応じて燃焼能力を可変制御し
ている。制御目標とされる燃焼能力については、給湯設
定温度や入水温度、さらにはトータル給湯流量などに基
づいて号数により表現され、機種ごとに最大燃焼能力
(最大号数)が定められている。このようなガス給湯器
では、燃焼運転の開始直後に給湯流量が最大となるよう
に出湯要求され、しかも、給湯設定温度が比較的高く設
定されていると、燃焼能力が段階的かつ速やかに上昇さ
せられ、ただちに最大燃焼能力が発揮されるように燃焼
制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃焼運
転の開始直後に最大燃焼能力を発揮させる場合、燃焼能
力を段階的かつ速やかに上昇させるのに起因して燃焼状
態が不安定となり、ひいては火炎が不規則に変動するよ
うな状態に陥り、いわゆる振動燃焼が継続的に発生する
という問題があった。
【0004】また、振動燃焼が発生するような状況は言
うに及ばず、最大燃焼能力に至るまでには、給湯流量を
最大としても給湯設定温度に満たない状態で給湯が行わ
れ、これでは使い勝手が良くないという問題もあった。
【0005】
【発明の開示】本発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、振動燃焼を防止しつつも使い勝
手の良い給湯装置を提供することを、その課題としてい
る。
【0006】上記の課題を解決するため、本発明では、
次の技術的手段を講じている。
【0007】すなわち、本発明によれば、給湯流量に応
じて燃焼能力を可変制御する給湯装置であって、燃焼運
転を開始してから所定時間が経過するまでは、最大給湯
流量を所定の流量値に制限し、かつ、最大燃焼能力も所
定の能力値に制限する給湯燃焼制御手段を備えたことを
特徴とする、給湯装置が提供される。
【0008】好ましい実施の形態によれば、給湯燃焼制
御手段は、燃焼運転を開始してから所定時間経過後、最
大給湯流量および最大燃焼能力についての制限を徐々に
緩和する。
【0009】他の好ましい実施の形態によれば、燃焼能
力の実測結果に基づいて燃焼燃料としてのガス種を判定
するガス種判定手段を備え、給湯燃焼制御手段は、ガス
種判定手段によりガス種の判定結果が未だ得られない状
況下において、最大給湯流量および最大燃焼能力を制限
する。
【0010】他の好ましい実施の形態によれば、燃焼運
転に伴って上昇する装置内の雰囲気温度を検出する温度
検出手段を備え、給湯燃焼制御手段は、温度検出手段に
より所定レベルの雰囲気温度が未だ検出されない状況下
において、最大給湯流量および最大燃焼能力を制限す
る。
【0011】本発明によれば、たとえばガス種の判定を
終えていない状態や雰囲気温度が所定レベルに満たない
燃焼運転の開始直後であっても、最大給湯流量ならびに
最大燃焼能力がある程度のレベルに制限された上で給湯
燃焼動作が行われるので、そのように制限された給湯燃
焼動作により所定時間が経過するまでは安定した燃焼状
態を保ちながらも、たとえば給湯設定温度を満足するよ
うな流量をもって給湯を行うことができ、振動燃焼を防
止しつつも使い勝手を良くすることができる。
【0012】本発明のその他の特徴および利点は、添付
図面を参照して以下に行う発明の実施の形態の説明によ
って、より明らかになるであろう。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0014】図1は、本発明に係る給湯装置の概略構成
を説明するための説明図である。この図に示す給湯装置
は、いわゆるガス給湯器であって、ガスを燃料とするバ
ーナ1、バーナ1により加熱される熱交換器2、熱交換
器2に対して上水道からの水を供給する入水管3、熱交
換器2で加熱された湯水を水栓10に案内する出湯管
4、ガス給湯器を制御する制御部(給湯燃焼制御手段)
5などにより構成される。
【0015】バーナ1は、缶体6内に収容された複数の
燃焼管11と、燃焼管11の燃焼本数の切り替えを行う
複数の能力切替弁12a〜12cと、燃焼管11に供給
するガス圧を調節するガス比例弁13と、燃料ガスの供
給/停止の切り替えを行う元ガス電磁弁14などからな
る。なお、缶体6内には、燃焼管11に着火するための
点火プラグ15、燃焼管11の立ち消えなどを検出する
ための立ち消え安全装置16、燃焼管11付近の温度を
検出するためのバーナサーミスタ17などが設けられて
いる。
【0016】燃焼管11は、多数本が缶体6内の熱交換
器2に臨むように設けられており、能力切替弁12a〜
12cの開閉動作に応じて燃焼本数が切り替えられる。
具体的に言うと、制御部5からの制御信号に基づいて能
力切替弁12aが開動作すると、それに対応する2本の
燃焼管11が燃焼状態とされ、能力切替弁12bが開動
作すると、それに対応する3本の燃焼管11が燃焼状態
とされ、能力切替弁12cが開動作すると、それに対応
する6本の燃焼管11が燃焼状態とされる。また、ガス
比例弁13は、制御部5からの制御信号に基づいて弁体
13aの開度を調節することにより、燃焼管11に供給
されるガス圧を調節するものである。さらに、元ガス電
磁弁14は、制御部5からの制御信号に基づいて弁体1
4aを開閉することにより、燃焼管11に対する燃料ガ
スの供給/停止を行うものである。つまり、能力切替弁
12a〜12cやガス比例弁13を開閉制御することで
燃焼管11の燃焼本数やガス圧が変化させられ、これに
より燃焼能力が可変制御されている。ちなみに、制御目
標となる燃焼能力は、給湯設定温度や入水温度、さらに
はトータル給湯流量などに基づいて号数単位で求められ
る。
【0017】また、缶体6内には、燃焼室内の給排気を
行うための燃焼ファン18が設けられている。この燃焼
ファン18は、モータ回転数のフィードバック制御可能
なファンモータ(図示省略)を動力源として回転するも
のであって、ファンモータの回転数は、制御部5からの
制御信号に基づいて制御可能とされている。特に図示し
ないが、ファンモータの回転軸には、たとえばロータリ
エンコーダなどからなる回転数センサが設けられてお
り、この回転数センサからの検出信号が制御部5に入力
されるように構成されている。
【0018】熱交換器2は、その一端が入水管3に接続
されるとともに、他端が出湯管4に接続されており、入
水管3から供給される水を加熱して出湯管4に湯水を導
くように構成されている。入水管3は、図示しない上水
道から給水される水を熱交換器2に供給するための配管
であって、この入水管3には、入水温度を検出する入水
温度センサ31と、缶体流量を検出する缶体流量センサ
32とが設けられている。一方、出湯管4は、熱交換器
2で加熱された湯水を水栓10に供給するための配管で
あって、この出湯管4には、出湯(給湯)流量を調節す
るための出湯流量調節弁41と、出湯流量調節弁41の
上流側における出湯温度を検出する出湯上流温度センサ
42とが設けられている。なお、入水温度センサ31、
缶体流量センサ32、および出湯上流温度センサ42
は、検出信号を制御部5に入力するように構成されてい
る。また、出湯流量調節弁41は、制御部5からの制御
信号に基づいて開度調節可能に構成されている。
【0019】さらに、入水管3と出湯管4との間には、
バイパス管7が配管されている。そのため、出湯管4に
は、熱交換器2から供給される湯水とバイパス管7を通
じて供給される水とを混合するための攪拌機構43が設
けられているとともに、この攪拌機構43の下流側で出
湯温度を検出する出湯下流温度センサ44とが設けられ
ている。一方、バイパス管7には、その流量を検出する
バイパス流量センサ71と、流量を調節するためのバイ
パス流量調整弁72とが設けられている。なお、出湯下
流温度センサ44は、検出信号を制御部5に入力するよ
うに構成されている。また、バイパス流量調整弁72
は、制御部5からの制御信号に基づいて開度調節可能に
構成されている。
【0020】制御部5は、ガス給湯器各部の動作を制御
するために、一般に周知のCPU、ROM、RAMなど
で構成されたマイクロコンピュータや周辺回路などから
なるものである。マイクロコンピュータは、各種の制御
プログラムやデータに基づいて給湯燃焼制御を行うよう
に構成されている。特に、データには、ガス種ごとに燃
焼能力(号数)をどのように制御するのかを表したガス
種対応燃焼データが含まれる。具体的な内容としてガス
種対応燃焼データには、ガス種ごとに目標燃焼能力に応
じた燃焼能力段数(能力切替弁12a,12b,12c
の開閉パターン)、ガス圧データ(ガス比例弁13の開
度)、燃焼ファン18のファンモータ回転数などをあら
かじめ定めたデータテーブルが含まれる。また、制御プ
ログラムには、目標燃焼能力に対する燃焼能力の実測結
果(出湯温度や入水温度、さらにはトータル給湯流量な
どから求められる実燃焼能力)の割合を基にしてガス種
を自動的に判定するプログラム(ガス種判定手段)が含
まれる。なお、特に図示しないが、制御部5には、使用
者が燃焼運転の開始/停止を指示したり給湯設定温度を
設定するための遠隔操作リモコンが接続されており、制
御部5は、遠隔操作リモコンとの間で各種の信号をやり
取りできるように構成されている。また、ガス種の自動
判定プログラムは、トータル給湯流量などに基づくもの
ばかりでなく、それ以外の事項に基づいてガス種を自動
的に判定するものも存在する。
【0021】ここで、ガス種の自動判定について具体的
に説明すると、燃焼運転の開始直後においては、制御部
5のマイクロコンピュータにより装置内の雰囲気温度に
基づいて暖まり具合が良否判定される。この暖まり具合
の良否判定は、装置内に設けられた図示しない雰囲気サ
ーミスタや、出湯上流温度センサ42などによる検出温
度が所定レベル以上かどうかを判定し、検出温度が所定
レベル以上になると暖まり具合を良とした判定結果が得
られる。逆に言えば、検出温度が所定レベル未満では、
暖まり具合が不十分と判定される。
【0022】以上のようにして暖まり具合が不十分と判
定される状況下にあっても、制御部5のマイクロコンピ
ュータには、たとえば「12A」あるいは「13A」と
いったガス種を自動判定するプログラムがロードされる
が、ガス種の判定結果が得られるまでは、とりあえず発
熱量の低いガス種「12A」に対応した燃焼データに基
づいて燃焼制御が行われる。これは、実際にガス種「1
2A」が供給されるにもかかわらず、ガス種「13A」
に対応したモータ回転数で燃焼ファン18を回転させる
と、給気量が過剰となって燃焼管11が着火不良や立ち
消えを起こす可能性があるためである。
【0023】その後、制御部5のマイクロコンピュータ
は、入水温度センサ31、缶体流量センサ32、出湯下
流温度センサ44、バイパス流量センサ71などからの
検出信号に基づいて、実際に出力中の実燃焼能力を求め
る。一例として、実燃焼能力は、下記数式1に示す演算
関係式から求められる。なお、制御目標として可変制御
される目標燃焼能力は、下記数式1の出湯温度に給湯設
定温度を代入することで求められる。また、トータル給
湯流量は、缶体流量センサ32およびバイパス流量セン
サ71の双方で検出された流量を加算することで求めら
れる。
【0024】
【数1】
【0025】そして、制御部5のマイクロコンピュータ
は、現時点で制御目標とする目標燃焼能力と実測結果と
して得られた実燃焼能力とを比較し、実燃焼能力が目標
燃焼能力の規定割合以上の場合には、実際に供給されて
いるガス種を「13A」と判定する。一方、実燃焼能力
が目標燃焼能力の規定割合未満の場合には、実際に供給
されているガス種を「12A」と判定する。こうして判
定結果が得られると、マイクロコンピュータには、実際
のガス種に対応した燃焼データがロードされ、ガス種に
応じて最適な状態で燃焼制御が行われる。
【0026】ところで、燃焼運転の開始直後にあって未
だガス種の判定結果が得られない状況下では、使用者に
より水栓10が最大開度とされることでトータル給湯流
量が最大とされ、しかも、その際に給湯設定温度が比較
的高く設定されていることもあり得る。そうした場合、
従来の燃焼制御では、燃焼能力が段階的かつ速やかに上
昇させられ、ただちに最大燃焼能力を発揮するように制
御されるが、その際、比較的低い雰囲気温度の下で燃焼
管11の燃焼本数を敏速に切り替えるのに伴い、燃焼フ
ァン18のファン回転数が追従しきれなかったり、空燃
比のバランスが不安定になってしまい、その結果として
振動燃焼を起こすおそれがある。また、最大燃焼能力に
至るまでには、燃焼能力不足により使用者が望む給湯設
定温度に満たない状態で給湯が行われてしまう。
【0027】そのため、本実施形態に係るガス給湯器で
は、図2に示すように、燃焼運転を開始してからガス種
の判定結果が得られるまでの初期燃焼時間T1内に限
り、最大給湯流量を本来の100%よりも低いA%に制
限し、それに応じて最大燃焼能力についても本来の10
0%よりも低いA%となるように制限している。ちなみ
に、初期燃焼時間T1は、たとえば10秒程度とされ
る。また、A%は、たとえば60〜80%程度とされ
る。したがって、燃焼運転の開始直後に使用者が水栓1
0を最大開度としても、初期燃焼時間T1内においては
最大給湯流量のA%しか出湯されないが、振動燃焼もな
く正常に燃焼能力を発揮し得る状態で燃焼制御が行われ
るので、実際に出湯される湯水は、ほぼ給湯設定温度に
保たれた状態で出湯される。
【0028】ただし、初期燃焼時間T1経過後にあって
は、図2に示すように、T1〜T2の時間間隔、さらに
T2〜T3の時間間隔ごとに段階的なレベルを踏んで最
大給湯流量および最大燃焼能力の割合を徐々に引き上げ
るように制御される。つまり、燃焼運転を開始してから
燃焼状態が安定する十分な時間T3が経過すると、最大
給湯流量および最大燃焼能力を100%発生し得る状態
となり、これらの制限が解除された状態となる。したが
って、燃焼運転の開始から十分な時間T3が経過するこ
とでもはや暖まり具合が十分なレベルにあり、ガス種の
判定結果も得た状態で実際のガス種に適応して燃焼制御
が行われる安定燃焼状態では、出湯特性を損なうことな
く使用者の要求に応じた流量および温度をもって湯水が
出湯されることとなる。なお、最大給湯流量および最大
燃焼能力の制限を解除するための条件は、時間T3の経
過、ガス種の判定結果、雰囲気温度に基づく暖まり具合
といった3種の条件を同時に満たす場合に限らず、上記
した3種の条件のうち、いずれか1つの条件、あるいは
少なくともいずれか2つの条件を満たせば、最大給湯流
量および最大燃焼能力の制限を解除するとしても良い。
【0029】次に、制御部5のマイクロコンピュータが
実行する燃焼制御手順について説明する。
【0030】図3は、燃焼制御処理を示すフローチャー
トであって、まず、マイクロコンピュータのCPUは、
使用者により燃焼開始が指示されると(S1:YE
S)、タイマカウンタの値を「0」にリセットする(S
2)。タイマカウンタの値は、1秒ごとに1つずつ加算
される。
【0031】そして、CPUは、ガス種を自動判定する
モードか否かを確認する(S3)。なお、前回の燃焼時
にガス種の自動判定が行われ、すでにガス種が判明して
いる場合には、この燃焼制御処理とは異なるガス種対応
のルーチンが実行され、ガス種の自動判定モードとは異
なるモードとされる。
【0032】ガス種の自動判定モードではあるが(S
3:YES)、ガス種の判定結果が未だ得られていない
場合(S4:YES)、CPUは、タイマカウンタの値
が10未満か否かを調べる(S5)。
【0033】タイマカウンタの値が10未満の場合(S
5:YES)、CPUは、最大燃焼能力および最大給湯
流量をA%までダウンさせ(S6)、その後S4に戻
る。
【0034】一方、S5において、タイマカウンタの値
が10以上の場合(S5:NO)、CPUは、最大燃焼
能力および最大給湯流量を所定の割合ずつ段階的にアッ
プさせ(S7)、最終的には最大燃焼能力および最大給
湯流量を100%とした状態でこの処理を終える。
【0035】S4において、ガス種の判定結果がすでに
得られている場合(S4:NO)、CPUは、S7に進
む。ただし、この場合には、ガス種に応じた最適な燃焼
制御が行われるので、最大給湯流量および最大燃焼能力
の制限が即解除される。
【0036】S3において、ガス種の自動判定モードと
は異なるモードの場合(S3:NO)、CPUは、別ル
ーチンに進むべくこの処理を終える。
【0037】S1において、燃焼開始が指示されない場
合(S1:NO)、CPUは、燃焼開始が指示されるま
で本ルーチンを実行しない。
【0038】つまり、図3に示すルーチンに従って燃焼
制御を実行中、仮に給湯流量が最大となるように要求さ
れても、最大燃焼能力とともに最大給湯流量がA%まで
となるように制限されているので、そのような制限の下
では給湯設定温度に保たれたある程度の流量をもって湯
水が出湯される。
【0039】したがって、上記ガス給湯器によれば、ガ
ス種「12A」,「13A」の判定結果が得られていな
い燃焼運転の開始直後であっても、最大給湯流量ならび
に最大燃焼能力がA%にまで制限された上で給湯燃焼動
作が行われるので、そのように制限された給湯燃焼動作
により初期燃焼時間T1が経過するまでは安定した燃焼
状態を保ちながらも、給湯設定温度に保たれた流量をも
って給湯を行うことができ、振動燃焼を防止しつつも使
い勝手を良くすることができる。
【0040】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。
【0041】上記実施形態では、燃焼運転の開始後、暖
まり具合の良否判定を経てガス種の判定結果が得られた
場合や初期燃焼時間T1を経てさらに時間T3の経過
後、最大燃焼能力および最大給湯流量が100%とされ
るが、燃焼運転に必要な最低作動流量が確認されてから
所定時間経過後に最大燃焼能力および最大給湯流量が1
00%に戻されるとしても良い。
【0042】また、ガス種の判定における目標燃焼能力
と実燃焼能力との比較においては、下記数式2を採用す
ればガス種判定精度をより向上させることができる。こ
こで、入水温度は、入水温度センサ31の検出値、缶体
流量は、缶体流量センサ32の検出値、出湯上流温度
は、出湯上流温度センサ42の検出値である。
【0043】
【数2】
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
たとえばガス種の判定を終えていない状態や雰囲気温度
が所定レベルに満たない燃焼運転の開始直後であって
も、最大給湯流量ならびに最大燃焼能力がある程度のレ
ベルに制限された上で給湯燃焼動作が行われるので、そ
のように制限された給湯燃焼動作により所定時間が経過
するまでは安定した燃焼状態を保ちながらも、たとえば
給湯設定温度を満足するような流量をもって給湯を行う
ことができ、振動燃焼を防止しつつも使い勝手を良くす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給湯装置の概略構成を説明するた
めの説明図である。
【図2】最大給湯流量および最大燃焼能力が時間軸に沿
って制御されることを説明するための説明図である。
【図3】燃焼制御処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 バーナ 2 熱交換器 3 入水管 4 出湯管 5 制御部 6 缶体 10 水栓 11 燃焼管 12a,12b,12c 能力切替弁 13 ガス比例弁 14 元ガス電磁弁 15 点火プラグ 16 立ち消え安全装置 17 バーナサーミスタ 18 燃焼ファン 31 入水温度センサ 32 缶体流量センサ 41 出湯流量調節弁 42 出湯上流温度センサ 43 攪拌機構 44 出湯下流温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三木 俊一 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 松田 昌明 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 木村 新悟 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 羽藤 佐一郎 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 岸尾 浩次 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯流量に応じて燃焼能力を可変制御す
    る給湯装置であって、 燃焼運転を開始してから所定時間が経過するまでは、最
    大給湯流量を所定の流量値に制限し、かつ、最大燃焼能
    力も所定の能力値に制限する給湯燃焼制御手段を備えた
    ことを特徴とする、給湯装置。
  2. 【請求項2】 前記給湯燃焼制御手段は、燃焼運転を開
    始してから所定時間経過後、前記最大給湯流量および最
    大燃焼能力についての制限を徐々に緩和する、請求項1
    に記載の給湯装置。
  3. 【請求項3】 燃焼能力の実測結果に基づいて燃焼燃料
    としてのガス種を判定するガス種判定手段を備え、前記
    給湯燃焼制御手段は、前記ガス種判定手段によりガス種
    の判定結果が未だ得られない状況下において、前記最大
    給湯流量および最大燃焼能力を制限する、請求項1また
    は2に記載の給湯装置。
  4. 【請求項4】 燃焼運転に伴って上昇する装置内の雰囲
    気温度を検出する温度検出手段を備え、前記給湯燃焼制
    御手段は、前記温度検出手段により所定レベルの雰囲気
    温度が未だ検出されない状況下において、前記最大給湯
    流量および最大燃焼能力を制限する、請求項1または2
    に記載の給湯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107407501A (zh) * 2015-02-25 2017-11-28 罗伯特·博世有限公司 控制器、连续式加热器和用于控制连续式加热器的方法

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CN107407501A (zh) * 2015-02-25 2017-11-28 罗伯特·博世有限公司 控制器、连续式加热器和用于控制连续式加热器的方法
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