JP2003214457A - 等速ジョイント - Google Patents
等速ジョイントInfo
- Publication number
- JP2003214457A JP2003214457A JP2002009496A JP2002009496A JP2003214457A JP 2003214457 A JP2003214457 A JP 2003214457A JP 2002009496 A JP2002009496 A JP 2002009496A JP 2002009496 A JP2002009496 A JP 2002009496A JP 2003214457 A JP2003214457 A JP 2003214457A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boot
- constant velocity
- peripheral surface
- inner peripheral
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
阻止することを可能にする。 【解決手段】等速ジョイント10は、継手部材14を構
成する筒状部18に一端を装着される伸縮可能な樹脂系
ブーツ20を備える。この樹脂系ブーツ20は、筒状部
18の肩部40に対向する内周面54を前記肩部40か
ら径方向外方に離間させることにより、前記肩部40と
前記内周面54との間に、飛び石等による衝撃を吸収す
るための空間部56が設けられている。
Description
る筒状部と、前記継手部材に連結される軸部材との間
に、伸縮可能なブーツが装着された等速ジョイントに関
する。
軸から従動軸に動力を伝達するために、回転継手として
の等速ジョイントが一般的に使用されている。この等速
ジョイントでは、内部の液密性を確保するために、蛇腹
状を有する伸縮可能なブーツが装着されている。
る石等がブーツに衝突する場合があり、この石等による
衝撃で前記ブーツが損傷するという不具合が指摘されて
いる。特に、四輪駆動車両のリヤドライブシャフトに適
用される等速ジョイントでは、前輪により跳ね上げられ
た石等がブーツに衝突し易く、前記ブーツの破損が顕著
なものとなっている。
号公報(以下、従来技術1という)に開示されているよ
うに、ジョイントアセンブリとシャフト間に装着される
伸縮可能なブーツの略外周全面にわたり、緩衝用の多数
の突起をまんべんなく形成した継手類のブーツが知られ
ている。
(以下、従来技術2という)に開示されているように、
自在継手のゴムブーツを両軸に固着するクランプの一方
に、該ゴムブーツの外周囲に伸張する保護カバーを一体
的に形成した自在継手用ゴムブーツのクランプが知られ
ている。
は、自動車走行中に跳ね上げられた石がブーツに当たっ
ても、この石が突起により受け止められ、前記突起の緩
衝作用下にブーツ本体に直接当たることがなく、該ブー
ツの損傷を阻止することができる、としている。しかし
ながら、ブーツの略外周全面にわたり多数の突起をまん
べんなく形成するため、この突起の形状が成形上困難と
なり、ブーツの製造コストが相当に高騰するという問題
が指摘されている。
一体的に設けられている保護カバーにより、石や砂等が
直接ゴムブーツに当たることを防止できるものの、前記
保護カバーの形状上、ジョイント周囲に空間が必要とな
り、取り付け位置が制限されるとともに、製造コストが
高騰するという問題がある。
り、簡単かつ安価な構成で、飛散する石等によるブーツ
の損傷を確実に阻止することが可能な等速ジョイントを
提供することを目的とする。
ントでは、継手部材を構成する筒状部と、前記継手部材
に連結される軸部材との間に、伸縮可能なブーツが装着
されるとともに、前記筒状部の開放側端部と、前記開放
側端部に対向する前記ブーツの内周面との間には、該ブ
ーツの内周面を該開放側端部から径方向外方に離間させ
ることにより、空間部が設けられている。
た際、空間部を介して前記石等の衝撃を吸収することが
でき、このブーツが筒状部の開放側端部(所謂、肩部)
に当接することがない。従って、簡単かつ安価な構成
で、ブーツの損傷を有効に阻止することが可能になる。
周面との距離は、1.5mm〜5.0mmの範囲内に設
定されており、飛散する石等による衝撃を確実に吸収す
ることができる。その際、ブーツは、空間部を形成する
部分の肉厚が、例えば、1.5mm〜2.0mmに設定
されることにより、良好な耐衝撃性を確保することが可
能になる。
車両のリヤドライブシャフトに適用されている。これに
より、特に前輪が跳ね上げた石等がブーツに衝突して
も、この石等による衝撃を確実に吸収することができ、
前記ブーツの損傷を有効に阻止することが可能になる。
等速ジョイント10の外観図であり、図2は、前記等速
ジョイント10の断面説明図である。
い四輪駆動車両のリヤドライブシャフトに適用されるも
のであり、一方の伝達軸である第1軸12と、この第1
軸12の一端部に一体的に設けられる継手部材14と、
前記継手部材14に連結される他方の伝達軸である第2
軸(軸部材)16と、前記継手部材14を構成する筒状
部(アウタカップ)18と前記第2軸16との間に装着
される伸縮可能な樹脂系ブーツ20とを備えている。
れるように、軸線方向(矢印A方向)に沿って延在し、
軸心の回りにそれぞれ約120°の間隔をおいて3本の
案内溝22が形成される。第2軸16の先端には、リン
グ状のスパイダボス部26が外嵌され、前記スパイダボ
ス部26の外周面には、それぞれ案内溝22に向かって
膨出するとともに、軸心の回りに約120°の間隔をお
いて3本のトラニオン28が一体的に形成される。
側ローラ30と、複数のニードルベアリング32を介し
て前記内側ローラ30に外嵌される外側ローラ34とが
設けられる。
の開放側端部(以下、肩部という)40から軸線方向後
方に離間して溝部42が形成される。この溝部42に
は、ブーツ20の大径側端部44が外装されるととも
に、前記大径側端部44の外周に形成された凹部46に
締め付けバンド48が取り付けられる。図1に示すよう
に、ブーツ20の小径側端部50は、第2軸16に外装
されており、締め付けバンド52を介して前記第2軸1
6に固定される。
18の肩部40に対向する内周面54を、前記肩部40
から径方向(矢印B方向)外方に離間させることによ
り、前記肩部40と前記内周面54との間に空間部56
が設けられる。具体的には、筒状部18の肩部40とブ
ーツ20の内周面54との距離Hは、1.5mm〜5.
0mmの範囲内に設定されるとともに、前記ブーツ20
は、空間部56を形成する部分の肉厚Tが、例えば、
1.5mm〜2.0mmに設定される。
上記のように構成されるものであり、以下にその動作に
ついて説明する。
回転すると、その回転力は、継手部材14を介して第2
軸16に伝達され、この第2軸16が所定方向に回転す
る。すなわち、図2に示すように、第1軸12に設けら
れた筒状部18の回転力は、案内溝22に接触する外側
ローラ34からニードルベアリング32を介して内側ロ
ーラ30に伝達される。さらに、回転力は内側ローラ3
0を介してトラニオン28に伝達され、これによって前
記トラニオン28に係合する第2軸16が回転する。
うに、筒状部18の肩部40に対向するブーツ20の内
周面54と前記肩部40との間に、空間部56が設けら
れている。この空間部56が設けられる位置は、実際
上、ブーツ20において、車両走行中に飛散する石等が
衝突し易い位置に対応しており、前記空間部56を介し
て前記石等の衝撃を確実に吸収することができる。
も、このブーツ20が筒状部18の肩部40に当接する
ことがない。従って、簡単かつ安価な構成で、ブーツ2
0の損傷を有効に阻止することができるという効果が得
られる。特に、等速ジョイント10を四輪駆動車両のリ
ヤドライブシャフトに適用する際、車両走行中に前輪に
より跳ね上げられた石等がブーツ20に衝突しても、前
記ブーツ20の破損を確実に阻止することが可能にな
る。
0の内周面54との距離Hが、1.5mm〜5.0mm
の範囲内に設定されており、飛散する石等による衝撃
を、空間部56を介して確実に吸収することができる。
その際、ブーツ20は、空間部56を形成する部分の肉
厚Tが、例えば、1.5mm〜2.0mmに設定されて
いる。このため、空間部56の衝撃吸収機能と相俟っ
て、良好な耐衝撃性を確保することが可能になる。
の距離Hとを変更し、飛び石がブーツ20を貫通する際
のエネルギを比較する実験を行った。その結果が、図4
に示されている。
mmでかつ空間部56の距離Hが0.8mmに設定され
た従来構造に比べ、前記ブーツ20の肉厚Tが、1.5
mm〜2.0mmの範囲内である1.7mmに設定され
るとともに、前記空間部56の距離Hが1.5mm〜
5.0mmの範囲内である2.0mmに設定された本実
施形態では、飛び石の貫通エネルギ比が4倍に向上し
た。従って、簡単かつ安価な構成で、ブーツ20の損傷
を有効に阻止できるという利点が得られる。
する石等がブーツに衝突した際、このブーツの内周面と
筒状部の開放側端部との間に形成された空間部を介し、
前記石等の衝撃を確実に吸収することができる。これに
より、ブーツが筒状部の開放側端部に当接することがな
く、簡単かつ安価な構成で、前記ブーツの損傷を有効に
阻止することが可能になる。
図である。
ネルギ比の説明図である。
軸 14…継手部材 18…筒状部 20…ブーツ 22…案内溝 28…トラニオン 40…肩部 44…大径側端部 50…小径側
端部 54…内周面 56…空間部
Claims (3)
- 【請求項1】継手部材を構成する筒状部と、前記継手部
材に連結される軸部材との間に、伸縮可能なブーツが装
着された等速ジョイントにおいて、 前記筒状部の開放側端部と、前記開放側端部に対向する
前記ブーツの内周面との間には、該ブーツの内周面を該
筒状部の開放側端部から径方向外方に離間させることに
より、空間部が設けられることを特徴とする等速ジョイ
ント。 - 【請求項2】請求項1記載の等速ジョイントにおいて、
前記開放側端部と前記ブーツの内周面との距離は、1.
5mm〜5.0mmの範囲内に設定されることを特徴と
する等速ジョイント。 - 【請求項3】請求項1または2記載の等速ジョイントに
おいて、前記等速ジョイントは、四輪駆動車両のリヤド
ライブシャフトに適用されることを特徴とする等速ジョ
イント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002009496A JP2003214457A (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | 等速ジョイント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002009496A JP2003214457A (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | 等速ジョイント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003214457A true JP2003214457A (ja) | 2003-07-30 |
Family
ID=27647493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002009496A Pending JP2003214457A (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | 等速ジョイント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003214457A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100416124C (zh) * | 2004-12-02 | 2008-09-03 | 富国股份有限公司 | 用于等速万向节的保护罩 |
JP2017044223A (ja) * | 2015-08-24 | 2017-03-02 | トヨタ自動車株式会社 | 等速ジョイント用のブーツ |
-
2002
- 2002-01-18 JP JP2002009496A patent/JP2003214457A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100416124C (zh) * | 2004-12-02 | 2008-09-03 | 富国股份有限公司 | 用于等速万向节的保护罩 |
JP2017044223A (ja) * | 2015-08-24 | 2017-03-02 | トヨタ自動車株式会社 | 等速ジョイント用のブーツ |
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