JP2003214096A - コンクリート構造物の改修方法 - Google Patents
コンクリート構造物の改修方法Info
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- JP2003214096A JP2003214096A JP2002012237A JP2002012237A JP2003214096A JP 2003214096 A JP2003214096 A JP 2003214096A JP 2002012237 A JP2002012237 A JP 2002012237A JP 2002012237 A JP2002012237 A JP 2002012237A JP 2003214096 A JP2003214096 A JP 2003214096A
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- JP
- Japan
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- concrete
- mortar
- reinforcement
- rust
- exposed
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- Pending
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- Bridges Or Land Bridges (AREA)
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課 題】コンクリートの劣化によるコンクリート構造
物の改修方法において、劣化したコンクリートをはつっ
て剥き出しとなった鉄筋のワイヤーブラシによる錆取り
作業を省くと共に、鉄筋の腐食の進展とモルタルやコン
クリートとのくい付きを向上させることができるように
する。 【解決手段】ショットブラストによって劣化したコンク
リートをはつると共に、剥き出しとなった鉄筋の錆取り
を行い、ついで鉄筋に溶射して被膜を形成し、表面積を
大きくしたのち、モルタルやコンクリートを吹き付け
る。
物の改修方法において、劣化したコンクリートをはつっ
て剥き出しとなった鉄筋のワイヤーブラシによる錆取り
作業を省くと共に、鉄筋の腐食の進展とモルタルやコン
クリートとのくい付きを向上させることができるように
する。 【解決手段】ショットブラストによって劣化したコンク
リートをはつると共に、剥き出しとなった鉄筋の錆取り
を行い、ついで鉄筋に溶射して被膜を形成し、表面積を
大きくしたのち、モルタルやコンクリートを吹き付け
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、コンクリート構造
物の改修方法に関する。 【0002】 【従来技術】コンクリート構造物の改修工事を行う必要
がある場合の一つにコンクリートの劣化がある。すなわ
ちコンクリート構造物のコンクリートが劣化すると、コ
ンクリートが剥がれ落ちて、トンネルや高架橋の場合、
通行する歩行者や走行する車両に当たって不測の事故を
もたらしがちであることで、こうした問題は、建物の場
合でも壁面が剥離し、落下するとき同様に生ずる。 【0003】そこでコンクリートの劣化が生じた場合に
は、劣化部分の補修工事が行われるが、この工事は、従
来、ブレーカで改修箇所のコンクリートをはつり、鉄筋
を剥き出しにしてからワイヤーブラシを掛けて鉄筋の錆
取りを行い、その後モルタルやコンクリートを吹き付け
ることによって行っていた。ところがこうしたブレーカ
によるコンクリートのはつり作業は、かなりな労力を要
するうえ、はつり時に鉄筋や劣化していない健全なコン
クリートを傷めがちである。 【0004】コンクリートのはつりをウォータージェッ
トにより行う方法も近年発案され、供用され初めている
が、装置が大がかりなものとなって設備費が嵩み、水処
理も必要であること、噴射水が健全なコンクリート部分
まで浸透し、コンクリートの劣化を招きがちである等の
難点があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明はショットブラ
ストによりコンクリートのはつり作業と鉄筋の錆止めを
行い、これにより鉄筋の錆取り作業を省き、ついで鉄筋
の腐食の進展を防止する作業を行って、モルタルやコン
クリートとのくい付きを向上させたコンクリート構造物
の改修方法を提供することを目的とする。 【0006】 【課題の解決手段】すなわち本発明のコンクリート構造
物の改修方法は、ショットブラストにより劣化部分のコ
ンクリートのはつりとこれにより剥き出しとなった鉄筋
の錆取りを行う第1工程と、第1工程後、地肌の出た鉄
筋に溶射して、被膜を形成する第2工程と、第2工程
後、モルタルやコンクリートを吹き付け或いはモルタル
仕上げする第3工程とよりなることを特徴とする。 【0007】本発明によると、錆取りをして地肌の出た
鉄筋に溶射し、被膜層を形成することにより鉄筋の腐食
の進展が防止され、かつモルタルやコンクリートとの接
触面積が増加してモルタルやコンクリートとの食いつき
が向上する。本発明の第1工程で行われるショットブラ
ストに用いられるブラストとしては、例えばサンド、セ
ラミックグリッド、スチールグリッド等を用いることが
できる。また鉄筋に溶射される材質としては、例えばス
テンレス鋼、アルミニウム、炭素綱、亜鉛、亜鉛とアル
ミニウムの合金等が用いられる。 【0008】 【発明の効果】本発明によれば、ショットブラストによ
って、コンクリートのはつりと鉄筋の錆取りが行われる
こと、錆取りされ、地肌の出た鉄筋に溶射することによ
り、鉄筋の腐食の進退が防止されると共に、凹凸により
表面積が大きくなってモルタルやコンクリートとのくい
付きがよくなり、剥離しにくゝなること等の効果を奏す
る。
物の改修方法に関する。 【0002】 【従来技術】コンクリート構造物の改修工事を行う必要
がある場合の一つにコンクリートの劣化がある。すなわ
ちコンクリート構造物のコンクリートが劣化すると、コ
ンクリートが剥がれ落ちて、トンネルや高架橋の場合、
通行する歩行者や走行する車両に当たって不測の事故を
もたらしがちであることで、こうした問題は、建物の場
合でも壁面が剥離し、落下するとき同様に生ずる。 【0003】そこでコンクリートの劣化が生じた場合に
は、劣化部分の補修工事が行われるが、この工事は、従
来、ブレーカで改修箇所のコンクリートをはつり、鉄筋
を剥き出しにしてからワイヤーブラシを掛けて鉄筋の錆
取りを行い、その後モルタルやコンクリートを吹き付け
ることによって行っていた。ところがこうしたブレーカ
によるコンクリートのはつり作業は、かなりな労力を要
するうえ、はつり時に鉄筋や劣化していない健全なコン
クリートを傷めがちである。 【0004】コンクリートのはつりをウォータージェッ
トにより行う方法も近年発案され、供用され初めている
が、装置が大がかりなものとなって設備費が嵩み、水処
理も必要であること、噴射水が健全なコンクリート部分
まで浸透し、コンクリートの劣化を招きがちである等の
難点があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明はショットブラ
ストによりコンクリートのはつり作業と鉄筋の錆止めを
行い、これにより鉄筋の錆取り作業を省き、ついで鉄筋
の腐食の進展を防止する作業を行って、モルタルやコン
クリートとのくい付きを向上させたコンクリート構造物
の改修方法を提供することを目的とする。 【0006】 【課題の解決手段】すなわち本発明のコンクリート構造
物の改修方法は、ショットブラストにより劣化部分のコ
ンクリートのはつりとこれにより剥き出しとなった鉄筋
の錆取りを行う第1工程と、第1工程後、地肌の出た鉄
筋に溶射して、被膜を形成する第2工程と、第2工程
後、モルタルやコンクリートを吹き付け或いはモルタル
仕上げする第3工程とよりなることを特徴とする。 【0007】本発明によると、錆取りをして地肌の出た
鉄筋に溶射し、被膜層を形成することにより鉄筋の腐食
の進展が防止され、かつモルタルやコンクリートとの接
触面積が増加してモルタルやコンクリートとの食いつき
が向上する。本発明の第1工程で行われるショットブラ
ストに用いられるブラストとしては、例えばサンド、セ
ラミックグリッド、スチールグリッド等を用いることが
できる。また鉄筋に溶射される材質としては、例えばス
テンレス鋼、アルミニウム、炭素綱、亜鉛、亜鉛とアル
ミニウムの合金等が用いられる。 【0008】 【発明の効果】本発明によれば、ショットブラストによ
って、コンクリートのはつりと鉄筋の錆取りが行われる
こと、錆取りされ、地肌の出た鉄筋に溶射することによ
り、鉄筋の腐食の進退が防止されると共に、凹凸により
表面積が大きくなってモルタルやコンクリートとのくい
付きがよくなり、剥離しにくゝなること等の効果を奏す
る。
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フロントページの続き
(72)発明者 佐倉 寛文
広島県賀茂郡黒瀬町小多田16番 株式会社
共進サーフェーシング内
Fターム(参考) 2D055 DB00 LA16
2D059 BB37 BB39 GG29 GG39
2E176 AA01 BB01 BB15
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】ショットブラストにより劣化部分のコンク
リートのはつりとこれにより剥き出しとなった鉄筋の錆
取りを行う第1工程と、第1工程後、地肌の出た鉄筋に
溶射して、被膜を形成する第2工程と、第2工程後、モ
ルタルやコンクリートを吹き付け或いはモルタル仕上げ
する第3工程とよりなることを特徴とするコンクリート
構造物の改修方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002012237A JP2003214096A (ja) | 2002-01-22 | 2002-01-22 | コンクリート構造物の改修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002012237A JP2003214096A (ja) | 2002-01-22 | 2002-01-22 | コンクリート構造物の改修方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003214096A true JP2003214096A (ja) | 2003-07-30 |
JP2003214096A6 JP2003214096A6 (ja) | 2004-07-08 |
Family
ID=27649488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002012237A Pending JP2003214096A (ja) | 2002-01-22 | 2002-01-22 | コンクリート構造物の改修方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003214096A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114687301A (zh) * | 2022-04-22 | 2022-07-01 | 浙江工业职业技术学院 | 一种用于桥墩施工的紧急维护纠偏装置 |
-
2002
- 2002-01-22 JP JP2002012237A patent/JP2003214096A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114687301A (zh) * | 2022-04-22 | 2022-07-01 | 浙江工业职业技术学院 | 一种用于桥墩施工的紧急维护纠偏装置 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050124 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070302 |
|
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071030 |