JP2003212495A - フォークリフト - Google Patents

フォークリフト

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JP2003212495A
JP2003212495A JP2002016297A JP2002016297A JP2003212495A JP 2003212495 A JP2003212495 A JP 2003212495A JP 2002016297 A JP2002016297 A JP 2002016297A JP 2002016297 A JP2002016297 A JP 2002016297A JP 2003212495 A JP2003212495 A JP 2003212495A
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displacement
pallet
forks
fork
forklift
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JP2002016297A
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Hidekazu Rokkaku
英一 六角
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Nippon Yusoki Co Ltd
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Nippon Yusoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】いかなる環境下でも、パレットに対しフォーク
を正常な位置で差し込み、パレットを正常に荷取ること
ができるフォークリフトを提供する。 【解決手段】一対のフォーク3a、3bの内側側面に回
動可能に連結された回動部材14a、14bと、回動部
材14a、14bの回動変位を直進変位に変換する変位
変換部材19a、19bと、変位変換部材により変換さ
れた直進変位を伝達する伝達部材24a、24bと、伝
達部材の直進変位を検知する変位検知センサA、Bとか
らなる位置検出機構13a、13bを備え、回動部材1
4a、14bがパレットの中桁に当接することに伴って
回動変位し、この回動変位を変位検出センサA、Bによ
って検知することにより、パレットの差込口に対するフ
ォーク3a、3bの差込位置のずれを検出する。そし
て、制御部は駆動部により差込位置が正常となるように
フォーク3a、3bを左右に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークにより荷
を荷取るフォークリフトに関し、特に、パレットへのフ
ォークの差込位置の検出と、この位置制御に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図9は、フォークリフトの一例を示す図
である。ここでは無人で荷を荷取り、工場または倉庫内
を搬送する無人のフォークリフトを示す。図9におい
て、1はフォークリフトである。2はフォークリフト1
の車体であり、フォークリフト1の各部に油を供給して
動作させる油圧モータや油圧ポンプ(ともに図示省略)
からなる駆動部を内蔵している。3a、3bは車体2の
前方に設けられている一対のフォークである。4はフォ
ーク3a、3bを支持するフィンガーバー、5はフィン
ガーバー4を内蔵する旋回装置によって旋回させる可動
ヘッドである。6はマスト7に沿って昇降可能に連結さ
れているリフトブラケットであり、2本のガイドレール
8を設け、これに沿って可動ヘッド5を水平移動可能に
支持している。これらにより、フォーク3a、3bは、
車体2の前方で車体2に対し前と右と左の3方向に旋回
可能となり、水平移動および昇降移動が可能となる。F
Lは、フォーク3a、3bの差込方向(矢印方向)にお
けるフォーク3a、3bの中心軸である。
【0003】図10は、パレットを示す図である。図1
0において、9は木材等からなるパレットである。9a
は荷を載せる上板であり、9bはパレット9を工場また
は倉庫内の各所に設けられたステーション等の載置場所
の上面に接地する下板である。9c〜9eは上板9aと
下板9bとをつなぐための桁であり、9dと9eが両端
に設けられた端桁、9cが中央部に設けられた中桁であ
る。そして、9fと9gはフォーク3a、3bが差し込
まれる差込口である。PLはパレット9へのフォーク3
a、3bの差込方向(図9の矢印方向)におけるパレッ
ト9の中心軸である。
【0004】上記のようなフォークリフト1は、ステー
ション上の所定の位置に載置されている荷を、一対のフ
ォーク3a、3bを前進させ、パレット9の差込口9
f、9gに差し込み、上昇させて荷取っている。しかし
この荷取り作業において、パレット9は必ずしもステー
ションの所定の位置に正しく載置されているとは限ら
ず、所定の位置からずれて載置されている場合がある。
この場合に荷取り作業を行うと、パレット9に対しフォ
ーク3a、3bが差込方向に対し左か右のどちらかにず
れて差し込まれるため、荷が片寄ってフォーク3a、3
b上に荷取られてしまう。この状態で別のステーション
上に荷を下ろした場合、荷は本来載置されるべき所定の
位置からずれて載置される。このため、荷取りと荷下ろ
しを繰り返して行うと、このずれは累積して大きくな
り、最終的にはフォーク3a、3bがパレット9の差込
口9f、9gに差し込めず、荷取り作業が行えなくなる
という問題がある。そこで、パレット9の中心軸PLと
フォーク3a、3bの中心軸FLとが一致するようなフ
ォーク3a、3bの差込位置を正常な差込位置として検
出し、この位置にフォーク3a、3bを差し込み、上昇
させてパレット9を荷取るようにしている。
【0005】従来、このフォークの正常な差込位置を検
出する方法として、反射方光電センサ等を用いた方法が
ある。この方法は、フォーク3a、3bの中心軸FLが
通るフォーク3a、3bの根元部分S(図9に図示)に
反射型光電センサを取り付け、パレット9の中心軸PL
が通るパレット9の中桁9cの前面部に照射点M(図1
0に図示)を設けて、フォーク3a、3bの反射型光電
センサから投射した光が、パレット9の照射点Mに反射
して返ってくるか否かを確認するものである。この方法
により、フォークリフト1は、一旦フォーク3a、3b
をパレット9の差込口9f、9gに差し込み、反射型光
電センサを照射点Mに近づけて光を投射し、この光が反
射して帰ってくるように駆動部によりフォーク3a、3
bを左右方向へ移動させて、フォーク3a、3bの正常
な差込位置を検出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものにおいては、反射型光電センサは霧や太陽光等
の環境下では使用できない場合があり、この場合パレッ
ト9の差込口9f、9gに対するフォーク3a、3bの
正常な差込位置を検出することができないという問題が
ある。また、反射型光電センサから投射した光が、パレ
ット9の照射点Mに対し大きくずれていて反射して返っ
てこない場合に、フォークリフト1はフォーク3a、3
bをどの方向へどれだけ移動させればよいかを判断する
のが困難であるという問題がある。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するものであ
って、その課題とするところは、環境の影響を受けるこ
となく、パレットに対しフォークを正常な差込位置で差
し込み、パレットを正常に荷取ることができるフォーク
リフトを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるフォーク
リフトは、一対のフォークの内側側面に回動可能に連結
された回動部材と、回動部材の回動変位を検知する変位
検知センサとからなる位置検出機構を備え、回動部材が
パレットの中桁に当接することに伴って水平面内で回動
変位し、この回動変位を変位検出センサによって検知す
ることにより、パレットの差込口に対するフォークの差
込位置のずれを検出する。
【0009】このようにすることで、いかなる環境下で
も、パレットの差込口へフォークを差し込むと、フォー
クの差込方向における、パレットの中心軸に対するフォ
ークの中心軸のずれを検出することができ、さらにその
ずれが差込方向に対し左と右のどちらにずれているかを
検出することが可能となる。
【0010】また、本発明においては、位置検出機構
は、回動部材の回動変位を直進変位に変換する変位変換
部材と、変位変換部材により変換された直進変位を変位
検知センサに伝達する伝達部材とを有する。
【0011】このような機構にすることで、回動部材の
回動変位が微小な場合でも、変位変換部材により直進方
向の直進変位に変換され、伝達部材に伝達されることで
回動部材の変位量を増幅することができ、変位検知セン
サに検知させることが可能となる。また、逆に回動部材
の回動変位が大きな場合でも、所定量以上の変位は伝達
部材が変位検知センサに伝達しないようにすることがで
き、回動部材の過度な変位を受けて変位検知センサが破
損するのを防止することが可能となる。さらに、変位検
知センサが検知する変位は一定方向の変位であるので、
変位検知センサを小型にすることができ、フォークの厚
みの範囲内で位置検出機構を設けることが可能となる。
【0012】また、本発明においては、フォークの内側
側面の位置検出機構より先端側に、位置検出機構を破損
から保護する保護部材を備える。
【0013】このようにすることにより、パレットの差
込口に対しフォークの差込位置が大きくずれている場合
に、回動部材以外の位置検出機構の各部がパレットの中
桁に当接し、位置検出機構が破損することを防止するこ
とができる。
【0014】また、本発明においては、回動部材がフォ
ークの挿入方向に向かって、テーパー状に広がるように
フォークの内側側面に連結されている。
【0015】このような形状にすることで、回動部材は
テーパー面がパレットの中桁に当接しながら変位するの
で、滑らかに回動することができる。
【0016】さらに、本発明においては、上記のように
位置検出機構によりパレットの差込口に対するフォーク
の差込位置のずれを検出した後、パレットの差込口に対
するフォークの差込位置が正常であるか否かを変位検知
センサの出力に基づいて判定し、正常でないと判定した
ときに、駆動部によりフォークの差込位置が正常となる
ようにフォークを左右に移動させる制御部を備える。
【0017】このようにすることで、パレットの中心軸
に対するフォークの中心軸のずれを、そのずれ方向に応
じてフォークを移動させることにより修正することがで
きる。そしてこれにより、パレットに対しフォークを正
常な差込位置で差し込んで上昇させ、パレットを正常に
荷取ることが可能となる。
【0018】また、本発明においては、変位検知センサ
としては、回動部材が所定量回動変位したときに、ON
とOFFとの切替動作を行うスイッチを用いることがで
きる。この場合、制御部は、スイッチの切替動作に基づ
いて、駆動部によるフォークの左右への移動と停止を制
御する。
【0019】このようにスイッチを用いて、回動部材が
所定量以上回動しなかったときと、所定量以上回動した
とで、ON、OFF状態が切り替わるようにすること
で、スイッチのONとOFFとの切替動作を確認しなが
らフォークを移動させ、パレットの中心軸に対するフォ
ークの中心軸のずれを修正することができる。
【0020】また、変位検知センサとしては、上記スイ
ッチに代えて、回動部材の回動変位の変位量を検知可能
な変位量検知センサを用いることができる。この場合、
制御部はこの変位量に基づいて、駆動部によるフォーク
の左右への移動量を演算する。
【0021】このように変位量検知センサで回動部材の
変位量を検知し、フォークの移動量を演算することで、
フォークを左右に移動させる前にその移動量を認識する
ことができるため、フォークを過度に移動させることな
く、パレットの中心軸に対するフォークの中心軸のずれ
を確実に修正することが可能となる。また、フォークの
移動量に応じて移動速度を変化させることもでき、ずれ
の修正を早く行うことが可能となる。さらに、両方の回
動部材が回動した場合にも、それぞれの変位量から、パ
レットの中心軸に対するフォークの中心軸のずれを検出
することができ、両方の回動部材の変位量が等しくなる
ようにフォークの移動量を演算し、フォークを移動させ
ることでずれを修正することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を参照しながら説明する。なお、本発明にかかるフ
ォークリフトの基本構造については、図9において説明
したものと同じである、以下では図9を本発明の実施の
形態として引用し、各部の符号は図9を参照する。ま
た、パレットについても図10において説明したものと
同じであるので、以下ではパレットの各部の符号は図1
0を参照する。
【0023】図1は、本発明にかかるフォークリフト1
のブロック図である。図1において、10はCPUから
構成される制御部である。Aはリミットスイッチ等から
なる変位検知センサであり、変位検知センサAはフォー
ク3a(図2)に設けられている。Bもリミットスイッ
チ等からなる変位検知センサであり、変位検知センサB
はフォーク3b(図2)に設けられている。11は車体
2に内蔵される油圧モータや油圧ポンプ等からなる駆動
部であり、この駆動部11によりフォーク3a、3bは
前後方向や左右方向、そして昇降方向へ移動することが
できる。12はフォークリフト1の動作を人が操作する
場合のレバー等からなる操作部である。なお、無人のフ
ォークリフト1の場合は操作を自動で行うため、操作部
12は本ブロック図からは不要となる。
【0024】図2は、本発明にかかるフォークリフト1
の要部詳細平面図である。図2において、3a、3bは
フォークリフト1の一対のフォークであり、3cがフォ
ーク3a、3bの根元部分である。FLはフォークの差
込方向(前方向F)における、フォーク3a、3bの中
心軸である。13a、13bはフォーク3a、3bの内
側側面に固定板15a、15bをボルト16a、16b
等で固定することにより取付けられた位置検出機構であ
る。14a、14bはレバーからなる回動部材であり、
側面部14c、14dがパレット9の中桁9cに当接す
ることにより回動軸18a、18bを回動中心として回
動方向X1、X2に回動する。これらの回動部材14
a、14bは、固定板15a、15bから突出する突出
部材17a、17bに回動軸18a、18bを介して支
持されている。また、回動部材14aと回動部材14b
との自由端側の間隔Wは、荷取り対象であるパレット9
の中桁9cの幅より僅かに広く設定するのが好ましい。
本実施形態では、パレット9の中桁9cの幅が120m
m、回動部材14aと14bの間隔Wは130mmであ
る。さらに、回動部材14a、14bは、側面部14
c、14dがフォーク3a、3bの先端(図2で右側)
に行くほど広がっていくテーパー形状となるように支持
されていて、側面部14c、14dがパレット9の中桁
9cに当接したときに回動部材14a、14bが滑らか
に回動するようになる。
【0025】19a、19bはリンクアームからなる変
位変換部材であり、一端が連結軸20a、20bを介し
て回動部材14a、14bに回転自在に連結され、もう
一端が変位変換軸22a、22bを介してスライド部材
21a、21bに回転自在に連結されている。スライド
部材21a、21bは固定板15a、15bに設けられ
たスライドレール23a、23bに沿って前後方向F、
Bにスライド移動可能に支持されている。また、スライ
ド部材21a、21bにはL字型形状の伝達部材24
a、24bが連結され、この伝達部材24a、24bの
先端部には傾斜部24c、24dが設けられている。こ
のため、回動部材14a、14bの回動方向X1、X2
への回動変位は、変位変換部材19a、19bにより伝
達部材24a、24bの前後方向F、Bへの直進変位に
変換される。
【0026】A、Bはリミットスイッチからなる変位検
知センサであり、本体部A1、B1と、アクチュエータ
ーA2、B2と、本体部から制御部へフォーク3a、3
bの中を通って接続されている配線部A3、B3とを有
している。この変位検知センサA、Bは、アクチュエー
タA2、B2が伝達部材24a、24bの傾斜部24
c、24dに当接するように、固定板15a、15bに
支持部材25a、25bを介して取付けられているた
め、伝達部材24a、24bが前方向Fへ直進変位する
ことでアクチュエータA2、B2は傾斜部24c、24
dに押されて回転方向Y1へ回転する。このとき、所定
量以上にアクチュエータA2、B2が回転方向Y1へ回
転すると、リミットスイッチである変位検知センサA、
BはON状態からOFF状態に切り替わるようになる。
また、アクチュエータA2、B2が回転方向Y1へ回転
し、伝達部材24a、24bの傾斜部24c、24dを
乗り上げる角度まで回転方向Y1に回転すると、それ以
上アクチュエータA2、B2は回転しなくなる。このた
め、アクチュエータA2、B2の過度の回転により変位
検知センサA、Bが破損することを防止することができ
る。
【0027】26a、26bはコイルばねであり、一端
を固定板15a、15bに固定された取付部材27a、
27bから突出する引掛け部27cに引掛け、もう一端
をスライド部材21a、21bから突出する引掛け部2
1cに引掛けて、スライド部材21a、21bが前方向
Fへ移動してもばねの力により後方向Bへ戻るようにし
ている。取付部材27a、27bにはスライド部材21
a、21bの後方向Bへの移動を規制する直進用ストッ
パー28a、28bや、回動部材14a、14bの回動
方向X1への移動を規制する回動用ストッパー29a、
29bが連結されている。
【0028】30a、30bはフォーク3a、3bの内
側側面の位置検出機構13a、13bより先端側に固定
された保護部材である。これにより、パレット9の中桁
9cが回動部材14a、14bの回動軸18a、18b
や固定板15a、15bの突出部材17a、17bに突
き当たり、位置検出機構13a、13bが破損すること
を防止することができる。また、保護部材30a、30
bはフォーク3a、3bの先端に行くほど広がったテー
パー形状になっているため、パレット9の中桁9cが保
護部材30a、30bに当接した時にフォーク3a、3
bを左右方向L、Rに移動させながら差し込んでいくガ
イドにもなる。31a、31bはフォーク3a、3bの
先端に取付けられた接触式のセンサであり、フォーク3
a、3bがパレット9の差込口9f、9gに差し込め
ず、端桁9d、9eや中桁9cに突き当たってしまうほ
ど大きなパレット9に対するフォーク3a、3bの差込
位置のずれを検出するものである。これにより、フォー
ク3a、3bがパレット9に突き当たり、パレット9の
上に載せられている荷の荷崩れを防止することができ
る。
【0029】図3は、位置検出機構13a、13bの各
部の動作を説明する図である。なお、フォーク3a、3
bと位置検出機構13a、13bの各部はフォーク3
a、3bの中心軸で軸対称となっているので、ここでは
図2における、左方向L側のみを図示している。
【0030】図3(a)は位置検出機構13aの各部が
動作する前の状態である。このとき、リミットスイッチ
である変位検知センサAはON状態である。この状態か
ら、回動部材14aの側面部14cがパレット9の中桁
9cに当接して、図3(b)に示すように、回動部材1
4aが回動軸18aを回動中心として回動方向X1へ変
位D1だけ回動すると、変位変換部材19aの連結軸2
0aがX1方向へ移動するため、変位変換部材19aの
変位変換軸22aが前方向Fへ移動する。この移動を受
けて、スライド部材21aがスライドレール23aに沿
って前方向Fへ直進移動するため、スライド部材21a
に固定されている伝達部材24aも前方向Fに直進変位
する。そして、伝達部材24aの傾斜部24cに当接し
ていた変位検知センサAのアクチュエータA2が伝達部
材24aに押されて回転方向Y1へ回転角度θ1だけ回
転し、リミットスイッチである変位検知センサAがON
状態からOFF状態へ切り替わる。この回転角度θ1
が、変位検知センサAのON状態からOFF状態に切り
替わる所定量の切替角度である。
【0031】その後、回動部材14aがさらに回動して
いくと、変位変換部材19aの連結軸20aもさらに回
動方向X1へ回動し、変位変換部材19aの変位変換軸
22aが前方向Fへさらに移動する。同時に、スライド
部材21aがスライドレール23aに沿って前方向Fへ
直進移動し、伝達部材24aが前方向Fにさらに直進変
位する。そして、変位検知センサAのアクチュエータA
2が伝達部材24aに押されて回転方向Y1へさらに回
転していく。但し、アクチュエータA2は伝達部材24
aの傾斜部24cを乗り上げてしまうと、それ以上は回
転方向Y1へ回転することはなく、アクチュエータA2
の回転角度は最大θ2(図3(c)参照)である。この
とき、変位検知センサAはOFF状態のままである。
【0032】そして最終的に、図3(c)に示すよう
に、回動部材14aは回動用ストッパー29aにより回
動方向X1への変位が規制され、最大変位D2まで回動
することができる。このとき、変位検知センサAのアク
チュエータA2の回転角度は最大であるθ2であり、変
位検知センサAもOFF状態のままである。
【0033】その後、フォーク3aが左方向L(図3で
は上方向)へ移動して、回動部材14aの側面部14c
がパレット9の中桁9cから離れて行くと、コイルばね
26aの張力によりスライド部材21aが引き戻されて
後方向Bへ直進変位し、変位変換部材19aの変位変換
軸22aが後方向Bへ移動して、連結軸20aがX2方
向へ移動する。この移動を受けて、回動部材14aが回
動軸18aを回動中心として回動方向X2へ回動する。
また同時に、伝達部材24aが後方向Bに直進変位し、
変位検知センサAのアクチュエータA2が内部に有する
ばね機構により回転方向Y2へ回転する。このとき、図
3(b)に示したように、回動部材14aの変位がD1
に戻り、アクチュエータA2の回転角度がθ1へ戻る
と、変位検知センサAはOFF状態からON状態へ切り
替わる。そして、回動部材14aの側面部14cがパレ
ット9の中桁9cから完全に離れると、図3(a)に示
したように、回動部材14aの変位とアクチュエータA
2の回転角度とが0となり、動作前の状態に戻る。
【0034】このようにすることで、回動部材14aの
変位が微小な場合でも、変位変換部材19aにより直進
方向の直進変位に変換され、伝達部材24aに伝達され
ることで、回動部材14aの変位量を増幅して変位検知
センサAに検知させることが可能となる。また、逆に回
動部材14aの変位が大きな場合でも、所定量以上の変
位は伝達部材24aが変位検知センサAに伝達しないた
め、アクチュエーターA2の過度な回転変位を受けて変
位検知センサAが破損するのを防止することができる。
さらに、変位検知センサAが検知する変位が一方向の変
位であるので、変位検知センサAを小型にすることがで
き、フォーク3a、3bの厚み寸法の範囲内で位置検出
機構13aを設けることが可能となる。そしてこれによ
り、パレット9の差込口9f、9gにフォーク3a、3
bを差し込んだときに、位置検出機構13aがパレット
9の上板9aや下板9bに当接して位置検出機構13a
を破損することがなくなる。
【0035】次に、図4と図5を用いて、フォークリフ
ト1が荷取り作業を行う場合に、パレット9の差込口9
f、9gに対するフォーク3a、3bの差込位置のずれ
を検出し、このずれをフォーク3a、3bの移動により
修正するときの各部の動作を説明する。
【0036】図4は、本発明にかかるフォークリフト1
の荷取り作業における動作を説明する図である。図4
(a)は、フォーク3a、3bがパレット9の差込口9
f、9gに差し込まれる前の状態である。このときパレ
ット9の中心軸PLとフォークの中心軸FLとは一致せ
ず、フォークの中心軸FLが右方向RにG1だけずれて
いる。また、回動部材14a、14bが変位していない
ので、変位検知センサA、BはともにON状態となって
いる。
【0037】この状態から、制御部10が信号を出し、
駆動部11によりフォーク3a、3bを前方向Fに前進
させていくと、図4(b)に示すように、パレット9の
中桁9cに回動部材14aの側面部14cが当接する。
さらに、制御部10が駆動部11によりこのままフォー
ク3a、3bを前方向Fに前進させていくと、図4
(c)に示すように、パレット9の中桁9cに当接して
いる回動部材14aが、回動軸18aを回動中心として
図2の回動方向X1へ回動し、前述のように回動部材1
4aの変位がD1以上になったとき、変位検知センサA
のアクチュエータA2の回転角度がθ1以上となるた
め、変位検知センサAはON状態からOFF状態へ切り
替わる。この変位検知センサAの切り替わり信号を制御
部10は受信し、フォーク3a、3bの中心軸FLがパ
レット9の中心軸PLに対し、右方向R側にずれている
ことを検出する。その後、最終的に図4(d)に示すよ
うに、制御部10は駆動部11によりフォーク3a、3
bをパレット9の差込口9f、9gの途中まで差し込
み、フォークの前進を停止させる。これにより、ずれ量
G1に応じて回動部材14aが、回動軸18aを回動中
心として図2の回動方向X1へ回動するようになる。
【0038】続いて、パレット9の中心軸にPL対する
フォーク3a、3bの中心軸FLのずれを修正するとき
の動作を説明する。図5は、本発明にかかるフォークリ
フト1の荷取り作業における動作を説明する図である。
図4でパレット9の中心軸PLに対しフォーク3a、3
bの中心軸FLが右方向Rにずれていることを検出した
制御部10は、図4(d)でフォーク3a、3bの前進
を停止させたあと、図5(a)に示すように、駆動部1
1によりフォーク3a、3bを左方向Lへ移動させる。
これにより、回動部材14aも左方向Lへ移動するた
め、パレット9の中桁9cから回動部材14aが離れ、
コイルばね26a(図2に図示)の張力により、回動部
材14aが回動軸18aを回動中心として回動方向X2
へ回動する。このフォーク3a、3bの左方向Lへの移
動により、パレット9の中心軸に対するフォーク3a、
3bの中心軸のずれがG1からG2へ変化していく。
【0039】さらに、制御部10は駆動部11によりフ
ォーク3a、3bを左方向Lへ移動させて行く。そし
て、図5(b)に示すように、回動部材14aの変位が
D1に戻ると、変位検知センサAのアクチュエータA2
の回転角度がθ1となるため、変位検知センサAはOF
F状態からON状態へ切り替わる。この変位検知センサ
Aの切り替わり信号を制御部10は受信し、このときの
パレット9の中心軸PLに対するフォーク3a、3bの
中心軸FLのずれ量G3が回動部材14aの変位D1と
等しくなったことを検出する。
【0040】この状態では、パレット9の中心軸PLと
フォーク3a、3bの中心軸FLは完全に一致していな
いが、回動部材14aの変位D1を微小な値に設定する
ことで、パレット9の中心軸とフォーク3a、3bの中
心軸はほぼ一致させることが可能となる。また、パレッ
ト9の中心軸に対するフォーク3a、3bの中心軸のず
れが回動部材14aの変位D1と等しくなった後、制御
部10が駆動部11によりフォーク3a、3bを回動部
材14aの変位D1だけ左方向Lへ移動させるように移
動量をあらかじめ設定しておくようにすれば、図5
(c)に示すように、パレット9の中心軸PLとフォー
ク3a、3bの中心軸FLを完全に一致させることが可
能となる。その後、フォーク3a、3bの左方向Lへの
移動を停止させ、図5(d)に示すように、駆動部11
によりフォーク3a、3bを根元部分3cまでパレット
9の差込口9f、9gに差し込み、上昇させてパレット
9を荷取る。
【0041】図6は、以上述べたフォークリフト1の荷
取り作業における動作を示すフローチャートであり、制
御部10が実行する手順を示している。荷取り作業を開
始して最初に、制御部10は駆動部11の駆動によりフ
ォーク3a、3bを前進させてパレット9の差込口9
f、9gにフォーク3a、3bを差し込み(ステップS
61)、変位検知センサAの出力を読み込む(ステップ
S62)。その後、読み込んだ変位検知センサAの出力
から、ON状態からOFF状態への切替動作が有るか否
かを判定する(ステップS63)。判定の結果、ON状
態からOFF状態へ切替動作が有った場合は(ステップ
S63;YES)、制御部11はパレット9の中心軸P
Lに対しフォーク3a、3bの中心軸FLが、フォーク
3b側、つまり図4における右方向Rへずれていると判
断し、フォーク3a、3bを左方向Lへ移動させる(ス
テップS64)。そして、フォーク3a、3bを左方向
Lへ移動させながら、再び変位検知センサAの出力を読
み込み(ステップS65)、現在OFF状態である変位
検知センサAのOFF状態からON状態への切替動作が
有るか否かを判定する(ステップS66)。判定の結
果、OFF状態からON状態への切替動作がなかった場
合は(ステップS66;NO)、ステップS65へ移行
し、フォーク3a、3bを左方向Lへ移動させながら、
再びステップS65とステップS66を繰り返して行
う。一方、判定の結果、OFF状態からON状態への切
替動作が有った場合は(ステップS66;YES)、制
御部10はパレット9の中心軸PLに対するフォーク3
a、3bの中心軸FLのずれが修正されたと判断し、左
方向Lへ移動させているフォーク3a、3bを停止させ
る(ステップS67)。
【0042】また、ステップS63において、ON状態
からOFF状態へ変位検知センサAの切替動作がなかっ
た場合には(ステップS63;NO)、制御部10は変
位検知センサBの出力を読み込む(ステップS68)。
その後、読み込んだ変位検知センサBの出力から、ON
状態からOFF状態へ変位検知センサBの切替動作が有
るか否かを判定する(ステップS69)。判定の結果、
ON状態からOFF状態への切替動作が有った場合は
(ステップS69;YES)、制御部10はパレット9
の中心軸PLに対しフォーク3a、3bの中心軸FLが
フォーク3a側、つまり図4における左方向Lへずれて
いると判断し、フォーク3a、3bを右方向Rへ移動さ
せる(ステップS70)。そして、フォーク3a、3b
を右方向Rへ移動させながら、再び変位検知センサBの
出力を読み込み(ステップS71)、現在OFF状態で
ある変位検知センサBのため、OFF状態からON状態
への切替動作が有るか否かを判定する(ステップS7
2)。判定の結果、OFF状態からON状態への切替動
作がなかった場合は(ステップS72;NO)、ステッ
プS71へ移行し、フォーク3a、3bを右方向Rへ移
動させながら、再びステップS71とステップS72を
繰り返して行う。一方、判定の結果、OFF状態からO
N状態への切替動作が有った場合は(ステップS72;
YES)、制御部10はパレット9の中心軸PLに対す
るフォーク3a、3bの中心軸FLのずれが修正された
と判断し、右方向Rへ移動させているフォーク3a、3
bを停止させる(ステップS67)。
【0043】パレット9の中心軸PLに対するフォーク
3a、3bの中心軸FLのずれが修正された後は、制御
部10は駆動部11によりフォーク3a、3bを前進さ
せ、根元部分3cまでパレット9の差込口9f、9gに
差し込み(ステップS73)、フォーク3a、3bを上
昇させてパレット9を荷取り(ステップS74)、作業
を終了する。
【0044】このようにすることで、いかなる環境下で
も、パレット9の差込口9f、9gへフォーク3a、3
bを差し込むと、パレット9の中心軸PLに対するフォ
ーク3a、3bの中心軸FLのずれを変位検知センサ
A、BのONとOFFの切替動作により検出することが
できる。そして、この変位検知センサA、BのONとO
FFの切替動作を確認しながらフォーク3a、3bを移
動させることにより、パレット9の中心軸PLとフォー
ク3a、3bの中心軸FLとのずれを修正することがで
きる。この結果、パレット9にフォーク3a、3bを正
常な差込位置で差し込み、上昇させて、パレット9を正
常に荷取ることが可能となる。
【0045】以上述べた実施形態においては、変位検知
センサA、Bとしてリミットスイッチを用いて、リミッ
トスイッチのON状態とOFF状態の切替動作によりパ
レット9の差込口9f、9gに対するフォーク3a、3
bの差込位置のずれを検出する場合を例に挙げている
が、本発明はこれに限定するものではない。これ以外に
も図7に示すようにポテンショメーター等の変位センサ
を用いて、パレット9の差込口9f、9gに対するフォ
ーク3a、3bの差込位置のずれ量を検出してもよい。
【0046】図7は、本発明にかかるフォークリフト1
の他の要部詳細平面図である。この図7における各部の
構成は、図2において説明したフォークリフト1の構成
のうち、図2における変位検知センサA、Bが、図7で
は変位量検知センサP、Qとなっている。また、図2に
おける伝達部材24a、24bが、図7では使用されて
いなくて、代わりに図7では押圧板32a、32bが使
用されている。これら以外は同じ構成であるので、同一
部分の説明は図2の説明を参照するものとする。
【0047】図7において、P、Qはポテンショメータ
ーからなる変位量検知センサである。この変位量検知セ
ンサP、Qは、本体部P1、Q1と、本体部から出入り
自由に突き出たロッドP2、Q2と、本体部から制御部
へフォーク3の中を通って接続されている配線部P3、
Q3とを有している。そして、本体部の内部には、ギヤ
が備わっていて、ロッドP2、Q2が本体部P1、Q1
内に出入りすることで本体部P1、Q1の内部の電圧が
変化し、ロッドP2、Q2の変位量を検出することがで
きる。ロッドP2、Q2がスライド部材23a、23b
に連結された押圧板32a、32bに当接するように、
固定板15a、15bに支持部材25a、25bを介し
て取付けられている。
【0048】次に各部の動作を説明する。回動部材14
a、14bがパレット9の中桁9cに当接し、回動軸1
8a、18bを回動中心として回動方向X1へ回動する
と、変位変換部材19a、19bの連結軸20a、20
bが回動方向X1へ移動するため、変位変換部材19
a、19bの変位変換軸22a、22bが前方向Fへ移
動する。この移動を受けて、スライド部材23a、23
bがスライドレール23a、23bに沿って前方向Fへ
直進移動するため、スライド部材23a、23bに固定
されている押圧板32a、32bも前方向Fに直進変位
する。押圧板32a、32bが前方向Fへ直進変位する
と、変位量検知センサP、QのロッドP2、Q2は押圧
板32a、32bに押されて本体部P1、P2の中に入
り込み、その入り込んだ変位量p、qを変位量検知セン
サPとQの両方が検知する。そして、変位量検知センサ
PとQが検知した変位量pとqを制御部10により比較
し、比較の結果、変位量p、qが小さな方の変位量検知
センサ側にフォーク3a、3bの中心軸FLがずれてい
ると判断し、変位量検知センサPとQの変位量pとqの
差を演算することによりそのずれ量を検出することがで
きる。
【0049】そして、この検出結果に基づいて、制御部
10がフォーク3a、3bの移動方向と移動量を演算
し、フォーク3a、3bを左方向Lまたは右方向Rに移
動させて、パレット9の中心軸PLに対するフォーク3
a、3bの中心軸FLのずれを修正する。このとき、移
動量に応じて移動速度を調節し、移動直後と停止直前で
速度を遅くし、それ以外では速度を速くすることで、ず
れを早く修正することができる。
【0050】ずれが修正されると、制御部10は駆動部
11によりフォーク3a、3bを前進させ、パレット9
の差込口9f、9gにフォーク3a、3bを根元部分3
cまで差し込んだ後、フォーク3a、3bを上昇させる
ことによりパレット9を荷取る。
【0051】図8は、図7で述べたフォークリフト1の
荷取り作業における動作を示すフローチャートであり、
制御部10が実行する手順を示している。荷取り作業を
開始して最初に、制御部10は駆動部11によりフォー
ク3a、3bを前進させてパレット9の差込口9f、9
gにフォーク3a、3bを差し込み(ステップS8
1)、変位量検知センサPの出力を読み込んで(ステッ
プS82)、変位量検知センサPの変位量pを検知する
(ステップS83)。次に、変位量検知センサQの出力
を読み込んで(ステップS84)、変位量検知センサQ
の変位量qを検知する(ステップS85)。
【0052】次に、変位量検知センサPの変位量pが変
位量検知センサQの変位量qよりも大きいか否かを判定
する(ステップS86)。判定の結果、変位量pが変位
量qよりも大きければ(ステップS86;YES)、変
位量検知センサQのあるフォーク3b側、つまり図4に
おける右方向Rにフォーク3a、3bの中心軸FLがず
れていると判断し、フォーク3a、3bを左方向Lへ移
動させるための移動量を演算する(ステップS87)。
このときの演算式としては、変位量pと変位量qとの差
を取ればよく、移動量はp−qとなる。そして、フォー
ク3a、3bを左方向Lへp−qだけ移動させ(ステッ
プS88)、移動後にフォーク3a、3bを停止させる
(ステップS89)。
【0053】一方、ステップS86の判定の結果、変位
量検知センサPの変位量pが変位量検知センサQの変位
量qよりも大きくなければ(ステップS86;NO)、
次に、変位量qが変位量pよりも大きいか否かを判定す
る(ステップS90)。判定の結果、変位量qがの変位
量pよりも大きければ(ステップS90;YES)、変
位量検知センサPのあるフォーク3a側、つまり図4に
おける左方向Lへフォーク3a、3bの中心軸FLがず
れていると判断し、フォーク3a、3bを右方向Rへ移
動させるための移動量を演算する(ステップS91)。
このときの演算式としては、変位量qと変位量pとの差
を取ればよく、移動量はq−pとなる。そして、フォー
ク3a、3bを右方向Rへq−pだけ移動させ(ステッ
プS92)、移動後にフォーク3a、3bを停止させる
(ステップS89)。
【0054】フォーク3a、3bを停止させると、制御
部10はパレット9の中心軸PLに対するフォーク3
a、3bの中心軸FLのずれが修正されたと判断し、駆
動部11によりフォーク3a、3bを前進させ、根元部
分3cまでパレット9の差込口9f、9gに差し込み
(ステップS93)、上昇させて、パレット9を荷取り
(ステップS94)、作業を終了する。
【0055】このようにすることで、フォーク3a、3
bを移動させる前にその移動量を認識することができる
ため、フォーク3a、3bを過度に移動させることなく
パレット9の中心軸PLに対するフォーク3a、3bの
中心軸FLのずれを確実に修正することが可能になる。
また、フォーク3a、3bの移動量に応じて移動速度を
変化させることもでき、ずれの修正を早く行うことが可
能となる。さらに、パレット9の中桁9cの幅が回動部
材14aと回動部材14bとの間隔より広く、両方の回
動部材14a、14bが回動した場合にも、それぞれの
回動部材14a、14bの変位量を変位量検知センサ
P、Qにより検知するため、パレット9の中心軸PLに
対するフォーク3a、3bの中心軸FLのずれの量と方
向を検出することができる。そして、両方の回動部材1
4a、14bの変位量が等しくなるようにフォーク3
a、3bの移動量を演算し、これに基づいてフォークフ
ォーク3a、3bを移動させ,ずれの修正を行うことが
可能となる。
【0056】上記実施形態では、変位変換部材19a、
19bと伝達部材24a、24bを用いて、変位検知セ
ンサA、Bにより間接的に回動部材14a、14bの変
位量を検知する例を挙げているが、本発明はこれに限定
するものではなく、回動部材14a、14bに直接にス
イッチ等を当接させて、回動部材14a、14bの変位
を検知させてもよい。
【0057】また、上記実施形態では、2本のフォーク
3a、3bを備えたフォークリフトを例に挙げている
が、本発明はこれに限定するものではなく、3本以上の
多列フォークを備えたフォークリフトにも適用すること
が可能である。この場合は、多列フォークのうちの対を
なす2本のフォークに、前述した位置検出機構13a、
13bを設ければよい。
【0058】また、上記実施形態では、無人のフォーク
リフト1に位置検出機構13a、13bを設けた場合を
例に挙げているが、本発明はこれに限定するものではな
く、有人のフォークリフトに適用することも可能であ
る。さらに、フォークリフトのタイプも特に問わず、一
対のフォークをパレット9の差込口9f、9gに差し込
んでパレットを荷取るものであれば、本発明は適用可能
である。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、パレットの差込口へフ
ォークを差し込むと、変位検知センサによりパレットの
中心軸に対するフォークの中心軸のずれを検出すること
ができ、この検出結果に基づいて、フォークを移動させ
ることにより、パレットの中心軸に対するフォークの中
心軸のずれを修正することが可能となる。この結果、い
かなる環境下でも、パレットにフォークを正常な差込位
置で差し込んでパレットを正常に荷取ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるフォークリフトのブロック図で
ある。
【図2】本発明にかかるフォークリフトの要部詳細平面
図である。
【図3】本発明にかかる位置検出機構の各部の動作を説
明する図である。
【図4】本発明にかかるフォークリフトの荷取り作業に
おける動作を説明する図である。
【図5】本発明にかかるフォークリフトの荷取り作業に
おける動作を説明する図である。
【図6】本発明にかかるフォークリフトの荷取り作業に
おける動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明にかかる他のフォークリフトの要部詳細
平面図である。
【図8】本発明にかかる他のフォークリフトの荷取り作
業における動作を示すフローチャートである。
【図9】フォークリフトの一例を示す図である。
【図10】パレットを示す図である。
【符号の説明】
1 フォークリフト 3 フォーク 9 パレット 9c 中桁 9f 差込口 9g 差込口 10 制御部 11 駆動部 13a 位置検出機構 13b 位置検出機構 14a 回動部材 14b 回動部材 19a 変位変換部材 19b 変位変換部材 24a 伝達部材 24b 伝達部材 30a 保護部材 30b 保護部材 A 変位検知センサ B 変位検知センサ P 変位量検知センサ Q 変位量検知センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パレットを荷取る一対のフォークを備えた
    フォークリフトにおいて、 前記一対のフォークの内側側面に回動可能に連結された
    回動部材と、前記回動部材の回動変位を検知する変位検
    知センサとからなる位置検出機構を備え、 前記回動部材が前記パレットの中桁に当接することに伴
    って水平面内で回動変位し、この回動変位を前記変位検
    出センサによって検知することにより、前記パレットの
    差込口に対する前記フォークの差込位置のずれを検出す
    ることを特徴とするフォークリフト。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のフォークリフトにおい
    て、 前記位置検出機構は、前記回動部材の回動変位を直進変
    位に変換する変位変換部材と、前記変位変換部材により
    変換された直進変位を前記変位検知センサに伝達する伝
    達部材とを有することを特徴とするフォークリフト。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のフォーク
    リフトにおいて、 前記フォークの内側側面の前記位置検出機構より先端側
    に、前記位置検出機構を破損から保護する保護部材を備
    えたことを特徴とするフォークリフト。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    のフォークリフトにおいて、 前記回動部材が前記フォークの挿入方向に向かって、テ
    ーパー状に広がるようにフォークの内側側面に連結され
    ていることを特徴とするフォークリフト。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    のフォークリフトにおいて、 前記パレットの差込口に対するフォークの差込位置が正
    常であるか否かを前記変位検知センサの出力に基づいて
    判定し、正常でないと判定したときに、前記駆動部によ
    り前記フォークの差込位置が正常となるように前記フォ
    ークを左右に移動させる制御部を備えたことを特徴とす
    るフォークリフト。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のフォークリフトにおい
    て、 前記変位検知センサは、前記回動部材が所定量回動変位
    したときに、ONとOFFとの切替動作を行うスイッチ
    であり、前記制御部は、前記スイッチの切替動作に基づ
    いて、前記駆動部による前記フォークの左右への移動と
    停止を制御することを特徴とするフォークリフト。
  7. 【請求項7】請求項5に記載のフォークリフトにおい
    て、 前記変位検知センサは、前記回動部材の回動変位の変位
    量を検知可能な変位量検知センサであり、前記制御部
    は、前記変位量に基づいて、前記駆動部による前記フォ
    ークの左右への移動量を演算することを特徴とするフォ
    ークリフト。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020008992A1 (ja) * 2018-07-03 2020-01-09 株式会社豊田自動織機 フォークリフト用遠隔操作システム
JP2020007059A (ja) * 2018-07-03 2020-01-16 株式会社豊田自動織機 フォークリフト用遠隔操作システム
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